JPH02167205A - 抗植物ウイルス剤 - Google Patents

抗植物ウイルス剤

Info

Publication number
JPH02167205A
JPH02167205A JP21714289A JP21714289A JPH02167205A JP H02167205 A JPH02167205 A JP H02167205A JP 21714289 A JP21714289 A JP 21714289A JP 21714289 A JP21714289 A JP 21714289A JP H02167205 A JPH02167205 A JP H02167205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
water
added
methanol
mmol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21714289A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0768088B2 (ja
Inventor
Hiromi Kuzuhara
葛原 弘美
Masajiro Kawana
川名 政次郎
Isamu Yamaguchi
勇 山口
Toshiyuki Shimizu
俊行 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RIKEN Institute of Physical and Chemical Research filed Critical RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority to JP1217142A priority Critical patent/JPH0768088B2/ja
Publication of JPH02167205A publication Critical patent/JPH02167205A/ja
Publication of JPH0768088B2 publication Critical patent/JPH0768088B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な抗植物ウィルス剤に関し、さSに詳細に
は、ヌクレオシド誘導体化合物の少なくとも1種を有効
成分として含有することを特徴とする抗植物ウィルス剤
に関する。
〔従来の技術〕
従来、植物、特にそ菜類やタバコなどのウィルス病害の
防除に有効な薬剤としては、ジオキソへキサヒドロトリ
アジンなど、極めて少数の薬剤が知られているにすぎず
、その薬効も十分なものとはいえない。
したがって、植物ウィルス病害に対して有効な新規薬剤
に対する強い要望があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、植物ウィルス病害に対してすぐれた防
除効果を有し、しかも薬害のない新規な薬剤を提供する
ことである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の目的は、下記の式(I)または(II)で表さ
れる化合物及びこれらの−=Kからなる群か5選ばれる
少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴と
する抗植物ウィルス剤により達成された。
e:3d−Hα塩 f:R’=Pro、  R2,R’=Hh:R’、R’
=H,R”Pr。
は独立して水素原子またはR’ −CO−を表わし、R
4は炭素数1〜3のアルキル基を表わし、R5はN、ま
たはN H2を表わす。) 上記化合物の塩の具体例としては、塩酸塩、硫酸塩、硝
酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸
塩、ピクリン酸塩等が挙げられる。
上記化合物の具体例としては次のような化合物が挙げら
れ、例えば下記の合成ルート (スキーム参照)に従っ
て合成することができる。
R9 フ b 5a(2Hα塩) 10a:R’、 R”=H b:R’=Pro。
R’=H C:R =H。
R2=Pr。
スキーム 7a: R=H b: R=lls 1): fl=’Js C: R=Pr。
5b 9a: tl=DMTr R:1( スキーム 2a (Hα塩) R R’=Piv、 R’−Ms C′R R3=OMTr、  R2=Pr。
N。
L a R=Piv b: l1=II 5a (280塩) スキーム N。
14a: R=H +5a: R−0肝r R:MS b: R=lI スキーム1.2.3中 Ms: Piv:  −C−C(CH3)3 Pro:  −C−CH2CH3 これらの化合物の合成例を以下に示す。
■−(3−デオキシ−β−り一トレオーベントフラノシ
ル)シトシン(2)及びその塩酸塩(2a)の合成 水冷下、シチジンl17.29g、3 Qmmol)の
ピリジン(100mi’)溶液にピバロイルクロリド(
15,0ml、 121mmol)を−度に加え、室温
下で40分間かきまぜた。さらに水冷下で、メタンスル
ホニルクロリド(14,01ni!、18 Qmmol
)を加え、室温で1.5時間撹拌した。冷却して50%
ピリジン水溶液を加え、過剰の試薬を分解した後、エー
テルで抽出した。有機層を重ソウ水、および飽和食塩水
で洗い、硫酸マグネシムで乾燥した。
溶媒を減圧留去したのち、残存するピリジンをトルエン
共沸して除き、粗製の3′−メシル体(19,5g)を
得た。このうち6.5 g (l Ommol相当)を
わけ取りメタノール(60ml)に溶かしたのち、0−
5℃に冷却して水酸化カリウム(3,36g、 60+
nmol)のメタノ−/’(60−)溶液を撹拌下に加
えた。この直後に水素化ホウ素ナトリウム(1,13g
 、 3 Qmmol)を加え、室温で20時間撹拌し
た。反応液を冷却し、濃塩酸(4,4ml、 50+n
mol)とメタノール(1,5mi’)の混合液を撹拌
下で徐々に滴下した。約30分間冷却(0−5℃)後、
不溶物をセライトを用いてろ別し冷メタノールで洗った
。ろ液と洗液とを合せ、約iomI!まで濃縮し、この
残渣を撹拌下にイソプロパ/−ル(70rn1)中^1
滴下した。混合物を室温で30分間撹拌後セライトをま
ぶして不溶物をろ別、インプロパツールで洗い、ろ液と
洗液を合せてa縮乾固して、吸湿性でアモルファス状の
2(153g、67%)を得た。2は濃塩酸−イツブロ
バノール混液と処理すると結晶化した。
〔化合物2の物理的性質〕 性  状 アモルファス IRスペクトJl/ (KBr) cm−’’H−NM
Rスペクトル(DMSO−δ6)  δ1.74  (
IH,ddd、  )!−3’)    5.67  
(IH,d、  H−5)2.27  (IH,ddd
、  H−3’)    5.88  (IH,d、 
 H−1’)3.55  (IH,m、  H−5’)
     7.68 <IH,d、  H−6>3.9
9〜4.04  (11(、m、  H−4’)6.9
〜7.1  (2H,br s、  Nl2)4.24
〜4.29  (1)1.  m、  H−2’)5.
08(LH,m、  0H) 5.18  (IN、  d、  OH)〔化合物2a
の物理的性質〕 融   点   1 83.5−184.5℃元素分析 計算値〈%) ([+sH+J3D* ・HCAとして)CHN   
 α 41゜00 5.35 15.94 13.45実測値
(%)  41.10 5.38 15.90 13.
55比旋光度 〔α〕+151°(c =0.5. L
O)UVスペクトル〔λaax  283nm (E1
1600)]IRスペクトル(KBr) cm−’ 346+]  1700 1382 1072  78
0’ H−N M Rスペクトル(D!、l5O−66
)  δ1.76 (IH,m、  H−3’)   
6.17 (IH,d、  H−5)2.26 (LH
,m、  H−3’)   5.90 (LH,d、 
 H−1’)3.58 (LH,dd、  H−5’)
   8.15 (IH,d、  H−6)3.63 
(IH,dd、 )I−5’)   8.76および9
.814.11 (IH,m、 H−4’)   (I
H,各s、DH又はNH)4.39 (IH,br q
、  H−2’)1−(3−デオキシ−2−〇−プロピ
オニルーβ−D−)レオ−ペントフラノシル〉シトシン
(化合物3d)及びその塩酸塩(3e〉の合成(イ) 
 N’、OS′  −ビス(4,4’  −ジメトキシ
トリチル)−1−(3−デオキシ−2−〇−プロピオニ
ルーβ−D−)しオーペントフラノシル)シトシン(化
合¥!IJ3 c)の台底シチジン1から合成例1の方
法で調製した粗製の化合物2  (1,09g、 4.
8mmol)を無水ピリジンで2回共沸して脱水した後
、無水ピリジン(20m!りに溶かした。これに0−5
℃で4.4′−ジメトキシトリチルクロリド(4,88
g、 14.4mmol)を加え、室温で3時間撹拌し
た。冷却して50%ピリジン水(1mf)を添加した後
、少量のクロロホルムを含むエーテルで生成物を抽出し
、抽出液を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順
に洗い硫酸マグネシウムで乾燥した。
有機溶媒を留去し、ピリジンをトルエン共沸で除き、残
渣をシリカゲル(Mallinckrodt製)カラム
クロマトグラフィー〔クロロホルム−メタノール(99
:l))にかけ化合物1のN4. o5/−ビス(4,
4’−ジメトキシトリチル)誘導体(2,09g、52
%)を得た。このうち1.5g(1,3mmol)を無
水ピリジン共沸して脱水し、無水ピリジン(25mi)
に溶かした。無水プロピオン酸(1,56g、l 2m
moりを室温で加え、26時間撹拌した。冷却して氷水
を加え、生成物をニー゛チルで抽出し、水、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、水の順で洗い、硫酸マグネシウム
で乾燥した。エーテルを留去し、ピリジンをトルエン共
沸で除いた後、残渣をシリカゲル(Mallinckr
odt製)カラムクロマトグラフィー〔クロロホルム−
メタノール(99+1)Eにかけ、目的物を含む留出分
を濃縮、乾固して化合物3c (1,0g、64%)を
得た。
〔化合物3cの物理的性質〕 性  状  アモルファス ’ H−N M Rスペクトル CDCf!z 、δ 0、93 3H,t、 CL) 1.92  LH,ddd、 H−3’)2、02 2
H,m、 CH2) 2.42 1H,m、 H−3’) 3.21  ill、 dd、 H−5’)3.25 
(LH,dd、  H−5’)3、74. 3.76 
(12H,s、  0−CHs)4.23  (IH,
m、  H−4’)4.93  (IH,d、  )i
−5)5.43 (IH,m、  H−2’)6.21
  (IH,d、  H−1’)7.43  (LH,
d、  H−6)6、74−7.36 (27H,m、
  arom、  NH)(0)1−(3−デオキシ−
2−〇−プロピオニルーβ−D−)レオ−ペントフラノ
シル)シトシン(化合物3d)及びその塩酸塩(3e〉
の合成 化合物3c(1,02g、1.15mmol)を酢酸(
15mf)に溶かし、水(4ml)を加えて6〇−65
℃(油浴)で35分間撹拌した。冷却してエーテル(1
00mf)を加え、有機層を水(20−)で2回抽出し
、水と酢酸とをエタノール−トルエン共沸により留去し
た。シラツブ状の残渣をエタノール−ジクロロメタン混
合液にとかし、有機溶媒を留去して泡状の吸湿性化合物
3d(292mg。
90%)を得た。このうち、150 mg(0,53m
mol)をインプロパツール(3ml)に溶かし、濃塩
酸−インプロパノール(■:9)混合液を加えて微酸性
とし、−夜0−5℃に放置して生じた結晶をろ取乾燥し
化合物3e (130mg、76%)を得た。
分前用試料は一部を、少量の水を含むエタノールから再
結晶して調製した。
〔化合物3dの物理的性質〕 性  状  アモルファス(′e、湿性〉’HNMRス
ペクトル DMSOJs 、δ 0.90 (3H,t、 C)+3) 1.85 (ift、 m、 H−3’)2、16 (
2H,m、 CL) 2.40 (IH,m、 H−3’) 3.56 (2H,m、 H−5’ 、 5’)4.0
7 (IH,m、 H−4’) 4.96 (ift、 t、 0H) 5.38 (IH,ITl、 H−2’)6.04 (
III、 d、 H−1’)5.70  (LH,d、
  H−5)7.73  (LH,d、  H−6)7
.06−7.15  (2H,br d、  NH,)
〔化合物3eの物理的性質〕 性  状  無色結晶 融   点   219−220℃ (分解)元素分析 計算値(%) (C+2H+J30s・Hαとして) CHN 45.08 5.67 13.14 実測値(%)  45.08 5.65 13.09α 11.09 1.1.09 比旋光度 [:α]+116°(c=0.75. []
MP)’HNMRスペクトル 111MSO−dg、δ 0.93 (3H,t、 CH,) 1.90 (IH,m、 H−3’) 2、22 (1)1. m、 CH2)2.42 (I
H,m、 H−3’) 3.1−3.8 (IH,br s、 0H)3、57
  LH,ddd、  H−5’)3、64  H,d
d、  H−5’)4.17  IN、 tn、  H
−4’)5.46  LH,(1,H−2’) 6.08  III、  d、  H−1’)6.18
1ft、  d、  )l−5)8.21  (IH,
d、  H−6)8.74  (IH,br s、  
Nt()9.83  (1N、  br s、  NH
)N4−プロピオニル−1−(3−デオキシ−β−D−
)レオ−ペントフラノシル)シトシン(化合物3f)の
合成 粗製の化合物2 (227mg、 1mmol)を少量
のエタノールを含むベンゼンと共沸して脱水した後、メ
タノール(5mi’)に溶かした。これを加熱環流(7
5℃)させ、無水プロピオン酸を0.5miずつ15分
間隔で計4回(合計2m1)に分けて加え、添加後、さ
らに15分間加熱環流したのち、減圧下で反応液を濃縮
した。過剰の酸はエタノール−トルエン共沸下に除去し
た。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔クロロホル
ム−メタノール(95:5)→(8: 2) 〕にかけ
、目的物を含む留出物を濃縮し化合物3f(140+m
g、49%)を得た。
〔化合物3fの物理的性質〕 性  状  無色結晶 融   点   156−157℃ ’H−NMRスペクトル DMSO−d、 、δ 1.04 (3H,t、 CH3) 1.77 (IH,ddd、 H−3’)2.29 (
IH,ddd、 H−3’)2、40 (2N、 q、
 C)+2)3.6 (2H,m、 H−5’ 、5’
)4.09 (1N、 cn、 H−4’)4J7 (
1B、 m、 H−2’) 5.15 (IN、 br t、 5’ −DH)5.
29  (LH,6,2’  −0H)5.93  (
LH,d、  H−1’)7.20  (1N、  d
、  H−5)8.16  (lit  d、  H−
6)10.8  (ill、  br s、  Ntl
)1−(3−テ第4シー5−○−プロピオニル−β−り
一トレオーベントフラノシル〉シトシン(化合物3h)
の合成 (イ)  N’、 0” −ジプロピオニルー1−(3
−デオキシ−β−D−)レオ−ペントフラノシル)シト
シン(化合物3g)の合成 粗製の化合物2  (454mg、 2mmol)を無
水ピリジンと共沸して脱水し、無水ピリジン(10d)
に溶かした。これに、冷却(0−5℃)下、プロピオン
酸クロリド(407mg、4.4mmol)を加えて1
時間撹拌した。メタノール(2mj’)を加えた後、ピ
リジンをトルエン共沸下に除去し、残渣をノリ力ゲルク
ロマトグラフィー〔クロロホルムメタノール(99: 
1)−(97: 3)]にかけた。目的物を含む留出物
を合せて濃縮し粗製の化合物3g (306mg、 4
5%)を得た。
〔化合物3gの物理的性質〕 性状粉末状(アモルファス) H−NMRスペクトル CDCl3、δ 1、18 (6)1. m、 CH3)1.94 (1
8,ddd、  H−3’)2、39−2.54 (5
H,m、  CH2,H−3’)4.22 (IH,d
d、  H−5’)4.41 (lft、  m、  
H−4’)4.51 (LH,dd、 1(−5’)4
.83 (IH,m、 H−2’) 5.39 (LH,br s、 DH)5.96 (I
II、 d、 H−1’)7.47 (1)1. d、
 H−5)8.08 (IH,d、 )l−6) 8.96 (LH,br s、 NH)(ロ)l−(3
−デオキシ−5−〇−プロピオニルーβ−D−)レオ−
ペントフラノシル)シトシン(化合物3h)の合成 @製の化合物3 g (170mg、 0.5+nmo
l)をメタノール(2−〉とベンゼン(1mJ2)の混
合液に溶かし、これに室温でマグネシウムメトキシド(
65mg、0.75mmol)を加えて10分間撹拌し
た。反応液を冷却(0−5℃)して酢酸(90mg、1
.5mmol)を加えた後、有機溶媒を室温、減圧下で
除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
〔クロロホルム−メタノール<85:15)〕にかけ、
目的物を含む留出分を濃縮乾固して化合物3h (12
3mg、 87%〉を得た。
〔化合物3hの物理的性質〕 性状粉末状(アモルファス) H−NMRスペクトル 0L(SO−ds 、δ t、05 (3)1. t、 CH,)1.35 (L
H,ddd、 H−3’)2、14 (2N、 m、 
CH2) 2.39 (IH,m、  H−3’)4.12−4.
32 (4H,m、 H−5’ 、5’ 、H−4’ 
、H−2’)5.32 (IH,br s、  0)1
)5.69 (IH,dd、  H−5)592 (1
1(、d、 I(−1’)6.96 (LH,br s
、  NH)7.13 (IH,br s、  NH)
7.53 (1N、  d、  H−6)1− C(2
R)−2−アミノ−2,3−ジデオキシ−β−D−グリ
セローペントフラノシル〕シトシン(化合物5)とその
塩酸塩(化合物5a)の合成 (イ”)1− [:(2R)−2−アジド−2,3−ジ
デオキシ−β−D −71J −20−ペントフラノシ
ルクシトシン(化合物4b)の合成 シチジンL  (3,65gXl 5mmol)から合
成例1の方法で調製した粗製の化合物2を無水ピリジン
を用いて2回共廊下に脱水した後、無水ビリジン(45
mfりに溶かした。この溶液に、0−5℃でピバロイル
クロライド(4,1mN、33mmol)を加え、室温
で2.5時間撹拌した。冷却して50%ピリジン水を加
えた後、少量のクロロホルムを含むエーテルで抽出し、
エニテル層を重ソウ水、水(2回)の順で洗い硫酸マグ
ネシウムで乾燥したつエーテルを留去し、ピリジンをト
ルエン共沸下に除去し化合物3aを含む粘稠性物質を得
た。これを再び無水ピリジン(60mf)に溶かし、メ
シルクロリド(4,64d、5 Qmmol)を加え、
55℃で1時間撹拌した。冷却後50%ピリジン水を加
え、少量のクロロホルムを含むエーテルで抽出した。有
機層を重ソウ水、水(3回〉で洗浄した後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。エーテルを除去し、残存するピリジ
ンをトルエン共沸で除き、化合物3bを含むシラツブを
得た。これを無水N、N−ジメチルホルムアミド(18
7mf)に溶かし、アジ化ナトリウム(2,93g 、
 45mmol)を加えて110℃で1.8時間撹拌し
た。冷却後エーテルで希釈し、エーテル溶液を水で3回
洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。エーテルを
留去し、化合物4aを含む残渣をメタノール(30mI
りに溶かした。これに、室温でイオン交換樹脂、Dow
exl−X2 (○H−型、約56m1.50−100
メツシユ)をメタノール(120rnl)を用いて流し
込み、75分間撹拌した。樹脂をろ別し、メタノール(
50Lnl’)で洗浄し、ろ液と洗液とを合せてa縮し
た。残渣にジクロルメタン(50m7’)を加え、不溶
物をろ取し、これをDowex  1− X 2(○H
−型、200−300メツシユ)を用いてカラムクロマ
トグラフィー(溶出剤、水〉にかけ目的物を含む分画を
合せ、濃縮乾固して化合物4b(1,0g、1からの収
率26%)を得た。
〔化合物4bの物理的性質〕 性   状  171−172℃ (分解)元素分冴 計算値(%) (C9)II□Ne0a O,IH,0として)C)I
N 42.55  4.84 33.08 実測値(%) 42.48  4.75 33.02U
Vスペクトル λ、、、  271 nm  (=  
8.900)IRスペクトル(KBr) cm−’ 3480  2130(N3) 1620  1105
  705’H−NMRスペクトル(DMSO−dB)
  δ1.81 (IH,ddd、  )I−3’) 
  5.14 (LH,t、 oH)2.00  (i
ll、  ddd、  H−3つ   5,70  (
1B、  d、  I(−5)3゜56 (1)1. 
 ddd、  H−5’)   5.72 (ill、
  d、  1(−1’)3.78 (IH,ddd、
 )I−5’)   7.14 (2H,br d、 
 NH2)4.20 (IH,m、  H−4’)  
   7.96 (IH,d、  H−6)4.32 
 (1)1.   br  d、   )I−2’)(
口〉 化合物(5)およびその塩酸塩(5a〉の合成 Letsinger らの方法“を用いて行った。アジ
ド体(化合物4 b)  (348mg、 1.38m
mol)の無水ピリジン溶液(8ml)にトリフェニル
ホスフィン(724mg、 2.76mmol)を室温
で加え1.8時間撹拌した。この液に濃アンモニア水溶
液(5−)を加え室温で21時間撹拌した後、50−5
5℃で3時間撹拌した。ピリジンをトルエン共沸して除
き、残渣を水に溶かし、クロロホルムで5回洗った。水
層をエタノール共沸により乾固し、さらに60℃減圧下
で5時間乾燥しアモルファス状の化合物5  (316
mg)を定量的に得た。5は濃塩酸−エタノール混合液
と処理し結晶化させ、塩酸塩5aとして構造と物性を確
認した。
化合物5は4bを硫化水素で還元しても得られることが
報告0されているがその物性やスペクトル等のデータは
記載がない。
x  W、S、Mungall、 G、L、Green
e、 G、A、Heavner、 andR,L、Le
tsinger、  J、  Org、Chem、、 
 40.  1659  (1975)。
** S、Izuta、  S、に+mura、  K
、Takeuch+、 andM、5aneyoshi
、 Nucle+c Ac1d Res、 Symp、
Ser、。
No、17.153 (1986)。
〔化合物5の物理的性質〕 性  状 アモルファス IRスペクトル (KBr)  3370  1493  1095  
601cm−’H−N M Rスペクトル DMSO−d、、δ 1.63 (IH,ddd、 H−3’)   4.9
8 (LH,br s、 DH)1.90 (III、
  ddd、  H−3’)   5.49 (IH,
d、  H−1’)3.51 (LH,d、  H−5
’)    5.67 (IH,d、  H−5)3.
68 (LH,d、  H−5’)    7.04 
(2B、  br d、  Nl2)3.3  (IH
,m、  H−2’)    7.90(IH,d、 
 H−6)4.29 (LH,m、 H−4’) 〔化合物5aの物理的性質〕 性  状  無色結晶 融   点   212−214℃ (分解)元素分析 計算値(%) (CsLs02N−03・0.5H2[1として〉35
.08  5.56 実測値(%) 35.24  5.33比旋光度 〔α
]  = +37.0°(CN     α 1g、18  23.01 18.23  22.81 0、56.  H2O> IRスペクトル (KBr)  3375  1738 ’H−NMRスペクトル DMSO−d、、  δ 2.15 (LH,m、 H−3’) 2.26 (IH,m、  )I−3’)3.52 (
IH,dd、 H−5’)3.69 (LH,dd、 
 H−5’>3.92 (IH,br s、  H−2
’)4.46 (LH,m、 H−4’) 593  am−’ 5’、94 (IH,d、  I(−1’)6.18 
 (IH,d、  H−5)8.22  (1N、  
d、  H−6)8.74  (4H,br s、  
N)I、  0H)9.77  (IH,br s、 
 N)I)9− [:(2R)−2−アジド−2,3−
ジデオキシ−β−D−グリセローペントフラノシル〕ア
デニン(化合物9b)の合成 〈イ)  N6. O”  −ビス(4,4’  −ジ
メトキシトリチル)アデノシン(化合物7a)の合成無
水ピリジン〈20m1り、無水N、 N−ジメチルホル
ムアミド(30rnl)、およびアデノシン6(2,6
7g、 10mmol)の混合物を撹拌下、100℃に
加熱しアデノシンを完全に溶解させた。これを静置して
室温まで冷却し4.4′ −ジメトキシトリチルクロリ
ド(7,12g、 21mmol)を加え、室温で7時
間撹拌した。水冷後、50%ピリジン水を加え、クロロ
ホルムを含むエーテルで抽出し、有機層を水、重ソウ水
、水の順で洗い硫酸マグネシウムで乾燥した。エーテル
とクロロホルムを留去後、ピリジンをトルエン共沸下に
除き、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔展
開剤;ベンゼン−酢酸エチル−トリエチルアミン(7:
3:0.1)→ベンゼンー酢酸エチルートリエチルアミ
ン−メタノール(7: 3 :0.1 :0.1) )
にかけ、目的物を含む留分を合せて濃縮し化合物? a
 (6,46g 、収率74%)を得た。
〔化合m7aの物理的性質〕 性  状  粉末状(アモルファス) 元素分析 計算値(%) (CsJ<5Nsosとして) HN 71.63 5.66 8.03 実測値(%”)  71.36 5.77 7.84比
旋光度 〔α]  =  4.5’ (c=0.75.
CHCa3>IRスペクトル (KBr)  3420 1608 1178H−N 
M Rスペクトル 88cm− CDα3 、δ 3.13 (LH,br s、  0)1)   4.
42 (LH,m、  H−4’)3.20 (ill
、  dd、  H5’)   4.71 (IH,t
、  H−2’)3.44 (LH,dd、  H−5
’)   5.89 (LH,d、  )l−1’)3
.77 (12H,S、  OCH,)   6.61
 (1)1.  br s、  0H)4.33 (I
H,br d、  H−3’)   8.01 (IH
,s、  H−2)8.05  (IH,s、  H−
8)〈口)  N’、0”−ビス(4,4’ −ジメト
キシトリチル)−2’、3’ −ジーO−メシルアデノ
シン〈化合物7b〉の合成 ジメトキシトリチル体く化合物?a)  (2,62g
、 3mmol)の無水ピリジン(15rn1.)溶液
に、0−5℃でメシルクロリド(0,7ml、 9IT
1mol)を加え、室温で2.5時間撹拌後、冷却し5
0%ピリジン水を加えて過剰のメシルクロリドを分解し
た。
反応液をエーテルで抽出し、エーテル層を水、重ソウ水
、水の順に洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。エーテ
ルを除去後、ピリジンをトルエンと減圧下に共沸させて
除き、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔展
開剤:ベンゼンー酢Iエチルートリエチルアミン かけ目的とする生成物を含む留分を合せて濃縮し、化合
物7b(2.89g.収率94%)を得た。
部をジクロルメタンに溶し、ペンタン中へ滴下して分析
用の試料を調製した。
〔化合物7bの物理的性質〕 性  状  粉末状(アモルファス) 元素分析 計算値(%〉 (CS4853N301 2S2・0.5CSH12と
して)C)INs 63、77  5.59  6.58  6.02実測
値(%)63,70  5.80  6.36  5.
89比旋光度 〔α〕=ー14.6°( c =0. 
75. [1.Hai)IRスペクトル (KBr) 3450  1610  1294  ・
9751034   528cm−’ ’ H − N M Rスペクトル CDCi3、δ 3、05 (3H, s, S−CH3)  4.43
 (1N, m, H−4’)3、06  (3tl,
  s,  S(Hz)    5.72   1 1
+,  t,  H−3’)3、35 (IH, dd
, ト5’)   6.11 、11(、 d, H−
2’)3、59  <11−1,  dd,  )I−
5つ  6.20  LH,  d,  H−1’)3
、76 (12H, s, O−CH3)  7.88
  LH, s, H−2)7、94  1H, s,
 H−8) (ハ)  N6, O”  −ビス(4.4’−ジメト
キシトリチル)−9−(3−デオキシ−β−D−)レオ
ーペントフラノンル)アデニン(化合物8a)のの合成 ジメシレート(化合物7b)(1.03g,1.0mm
ol)をベンゼン(5mjりとメタノール(15mf)
の混合溶媒に溶かし、これに水酸化カリウ−’ ( 5
 6 0mg.、1 0mmol)のメタノール(10
ml)溶液と水素化ホウ素ナトリウム(190mg、5
mmol)とを室温で加えた。混合物を24時間、室温
で撹拌後冷却してアセトン(5mj’)を加え過剰の還
元剤を失活させエーテルで抽出した。有機層を水で3回
洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。
エーテルを留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー〔展開剤:ベンゼンー酢酸エチル−トリエチル
アミン(9:lO.l)→ベンゼン酢酸エチルートリエ
チルアミン−メタノール(9 : 1 :0.1 :0
.1) )にかけ目的物を含む留出分を濃縮し化合物3
 a (7 5 0mg,収率88%)を得た。
〔化合物8aの物理的性質] 性状粉末状(アモルファス〉 元素分析 計算値(%) (C5。HssNsOt・0, 2H20として)HN ?2.66  5.79  8.15 実測値(%)  72.84  6.08  7.87
比旋光度 Ccx]=+9.2°(c=0.9, CH
Cj+)Uvスペクトル λ、、、  274 nm 
 (ε30.000)IRスペクトル (KBr)    3440 1510 1037  
7051610 1180 cm− ’ H−N M Rスペクトル CDα3、δ 2.15  LH,m、 H−3’)   2.47 
(IH,m、 H−3’)3.19 1tl、  dd
、  H−5’)   4.53 (2H,br s、
  H−2’  及び0H)3.56  LH,dd、
 H−5’)   6.06 (ill、 d、 H−
1’)3.78 12fl、 s、 OCL)  8.
02 (ltl、 s、 H−2)4.34 1H,m
、 H−4’)   8.24 (IH,s、 H−8
)(ニ)  N@、 05′ −ビス(4,4’−ジメ
トキシトリチル)−9−(3−デオキシ−2−〇=メシ
ルーβ−D−)レオ−ペントフラノシル)アデニン(化
合物8b)の合成 3′−デオキシ体(化合物8 a)  (544■、0
、64mmol)の無水ピリジン(4rm)溶液を氷水
で冷却し、メタンスルホニルクロリド(0,2mg、2
.6mmol)加えた後、室温で5時間撹拌した。再び
冷却して50%ピリジン水を加え、過剰の試薬を分解し
た後、クロロホルムで希釈した。有@層を水、重ソウ水
、水の順で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した後、有機
溶媒を減圧下に除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー〔展開剤:クロロホルム−メタノール−ト
リエチルアミン(99:1:l):lにかけメシル体(
化合物8b)556mg(収率93%)を得た。分析用
試料は一部をジクロルメタンに溶かし、ペンタン中へ滴
下して沈殿させたものを用いた。
〔化合物8bの物理的性質〕 性状粉末状(アモルファス) 元素分析 計算値(%) (CsJs +N5OsS・0.7CsH+zとして)
HNS 68.93 6.08 7.11 3.26実測値(%
’)  68.89 6.11 6,94 3.32比
旋光度 Ca〕=+8.2°(cm0.9. Cf1C
1t、)IRスペクトル (KBr)   3420 1505 1173  7
501600 1250  824  580  cm
−’H−N M Rスペクトル CDCl2、δ 2.47  LH,m、  H−3’)   3.78
及び3.79 (12H,s、  0−CL)2.62
 1H,m、  H−3’)   4.34 (IH,
m、  H−4’)2.52 3H,s、 C−C84
)  5.32 (18,m、 H−2’)3.38 
1H,dd、 H−5’)  6.34 (IH,d、
 H−1’)3.44  LH,dd、 H−5″) 
  8.00 (LH,s、 H−2)8.02 (1
)i、 s、 H−8)(ホ)  N’、 O”  −
ビス(4,4’−ジメトキシトリチル)  −9−〔(
2R)−2−アジド−2,3−ジデオキシ−β−D−グ
リセローペントフラノシル〕アデニン(化合物9a)の
合成N、 N−ジメチルホルムアミド(12mf)に3
′デオキシ−2′ −〇−メシル体(化合物8b)(5
23mg、Q、 56mmol)を溶解させ、これニア
ジ化ナトリウム(1,09g、  16.8mmol)
を加えて105−110℃で5時間撹拌した。反応液を
冷却し、少量のクロロホルムを含むエーテルで抽出して
数回水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。
有限溶媒を減圧下に除去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー〔展開剤:クロロホルムー酢酸二チル
−トリエチルアミン(97: 3 : 1)’]にかけ
てアジド体(化合物9a)382mg(収率78%)を
得た。
〔化合物9aの物理的性質〕 性状粉末状(アモルファス) 元素分析 計算渣(%〉 (CsJ4JaOa・0.5H,Oとして)HN 70.1g   5.55 12.59実測値(%) 
 70,26  5.53 12.45比旋光度 〔α
〕=−37.5°(C=0.4. CHα3)Uvスペ
クトル/(、ax  274nm  <628.9UU
)IRスペクトル (KBr)   3420  1600 1173  
7002950  1505 1030  580 c
m−’2110(N=) 1248  823’ H−
N MRスペクトル CoO2、δ 2.13 (LH,ddd、  H−3’)   4.
53 (IH,m、  H−4’)2.41 (IH,
m、 H−3’)    4.82 (1B、 m、 
H−2’)3.33 (IH,dd、 )l−5’) 
  5.98 (1N、 d、 H−1’)3.41 
(1)1. dd、 H−5’)   7.94 (l
tl、 s、 H−2)3.77 (12H,s、 0
−CHz)   8.03 (IH,s、 H−8)(
へ)9〜(2−アジド−2,3−ジデオキシ−β−D−
グリセロ−ペントフラノシル〉アデニン(化合物9b)
の合皮 DMTr保護した2′−アジド体(化合物9a)(18
2mg、 0.21mmol)と80%酢酸(6,8m
f)の混合物を室温で4時間撹拌した。酢酸をトルエン
−エタノール混合溶媒を用いて共沸下に除去(減圧下)
し、残渣に少量のエタノールを加えると遊離の2′−ア
ジド体(化合m9 b)が結晶として析出した(26m
g、収率43%)。結晶を除いた母液を濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開剤:クロロ
ホルム−メタノール(95: 5))にかけ、目的物を
含む留出分を合せてa縮し化合4m9b(19mg、収
率32%;計75%)を得た。
〔化合物9bの物理的性質〕 性  状  無色結晶 融  点   203−204℃ (分解)元素分析 計算値(%) (C1゜H+ 2N802として) CHN 43.47  4.38  40.56実測値(%) 
  43.47  4.38  40.60比旋光度 
C(X〕=−66,0°(cm0.6.  DMF)U
Vスペクトル λ、、、  2’58 nm  (E 
15.000)IRスペクトル (にOr)   3400   1480  1096
 6323140   1422  1010 543
cr’2120(N3)    1295      
952H−N M Rスペクトル DMSOds、δ 2.14 (1M、 m、 H−3’)   4.85
 (IN、 m、 )I−2’)2.46 (18,m
、 tl−3’)   5.25 (IH,t、 0H
)3.54 (IH,m、 H−5’)   6.01
 (IH,d、 H−1’)3.72  (1)1. 
 m、  )I−5つ   7.36  (2H,br
 s、  NH2)4.32  (LH,m、   )
l−4’)       8.16  (IH,s、 
  H−2)8.40 (1N、 s、 )(−8)9
−(3−テ′オキシ−β−D−)しオーペントフラノシ
ル)アデニン(化合物10a)の台底アデノシン645
.0 g 、 18.7mmol)を無水ピリジン(5
0mN)にけん濁し、−15℃に冷却して、塩化ピバロ
イル(7,0ml、 56.8mmol)を加え、−1
5℃で1.5時間、更に0℃で2時間撹拌した。次いで
水冷下、塩化メタンスルホニル(4,3mt’、55.
6mmol>を滴下して加え、滴下後室温で3時間撹拌
した。反応液を再び氷冷し、少量の水を加え30分撹拌
した後、クロロホルム−エーテルで抽出、有機層を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、減圧乾固して、ア
モルファス状物質を得た。これをトルエンに溶かし、減
圧濃縮する操作を数回行い、残存するピリジンを完全に
除いた後、メタノール(150−)に溶かし、−15℃
に冷却して、ナトリウムメトキシド(8,1g、150
mrnol) 、水素化ホウ素ナトリウム(2,5g 
、 66.1mmol>を加え、室温で、14時間撹拌
した。更に50℃に加温して、3時間撹拌した後、反応
液を氷冷し少量のアセトンを加え、過剰のNaBH4を
分解し、次いで濃塩酸を徐々に加えて中和した。エタノ
ールを加えて減圧濃縮し、水分を完全に除いた後、クロ
ロホルム−メタノールにけん濁してカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル250 g、クロロホルムーメタノ
ール二8:1〜5:1)で精製した。化合物10aを含
む両分を減圧濃縮し、得られた油状物を、エタノール−
エーテルから結晶化した。収量2.7g(57%〉。
生成物の物性は報告“されているデータと一致した。
* RlMengel and H,Wiedner、
  Che+n、  Ber、、  109A、N+1
ass and J、Chattopadhyaya、
  5ynthesis。
1986、 196 〔化合物10aの物理的性質〕 融   点   190−192℃ 元素分析 計算1直 (CIOHI:1NsO3・0. lH2Oとして)C
Il     N 47.47  5.26  27.68実測値  47
.36  5.22  27.67比旋光度 〔α:]
  =−24,3°(cm1.08.DMF)UVスペ
クトル λ、、、 259 nm (E 14200)
IRスペクトル(KBr) cm−’ 1316  1220  1115  1i05  1
093’H−NMRスペクトル(DMSO−aS)δ8
.30 (1N、  s、  H−8)     4.
51 (LH,m、  H−2’)8.14 (1)1
.  s、  H−2)     4.09 (IH,
m、  )!−4’)7.24 (2N、、  bs、
  N)+2)    3.66 (LH,lTl、 
 H−5’)6.15 (LH,d、  H−1’) 
    3.58 (LH,m、  H−5’)5.4
2 (IH,d、  DH−2’)    2.29 
(IH,m、  H−3’)5.17  (LH,t、
  DH−5’)    2.02  (ltl、  
m、  ト3’)9−(3−デオキシ−2−0−プロピ
オニル−β−D−)レオ−ペントフラノシル)アデニン
(化合物10b)の合成 化合物8 a (600mg、 0.7mmol)を無
水ピリジンと共沸し脱水した後、無水ピリジン(6mf
)に溶かした。これに無水プロピオン酸(364mg、
2.8mmol)を室温で加え4時間撹拌した後、50
%ピリジン水(1m>を加えて反応を停止させ、エーテ
ルで希釈した。エーテル層を水、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水で順次洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮し、ピリジンをトルエン共沸により除去した。得ら
れた粗製の化合物(8C1約750mg)を、室温で酢
酸(10mg)に溶かした後、水(3ml)を加えて3
.5時間撹拌kht、た。反応液をエーテル(80m)
で希釈し水(IQmj2X6回)で抽出し、抽出液をa
縮、乾固して得られた固体をエタノールから結晶化させ
、目的1勿10b(150mg、70%)を得た。
〔化合物10bの化学的性質〕 性  状  無色結晶 融   点   191−192℃ ’H−NMRスペクトル DMSO−dB、  δ 0.66 (3H,m、 CHz)     5.12
 (1)1. t、 0H)1.83. 2.02  
(2N、  m。
2.24 (lH,m、  H−3’)2.42 (I
H,m、  H−3″)3.63 (IH,m、  H
−5’)3.71  (IH,m、  H−5’)4.
18  (LH,m、  H−4’)CH2)   5
.57  (IH。
6.36  (IH。
7y23  (21(。
8JO(IH。
8.32  (IH。
H−2’) H−1’) s、  Nl2) H−2) H−8) 9−(3−f、t−8−シー5−○−プロピオニルーβ
−D−)レオ−ペントフラノシル)アデニン(化合物1
0C)の合成 化合物10a(502mg、2mmo X)を無水ピリ
ジン共沸して脱水し、無水ピリジン(10mりに溶かし
た。これに0−5℃でプロピオン酸クロリド(407m
g、 4.4mmol)を加えて1時間撹拌後、メタノ
ール(2−)を添加し、反応を停止させた。
ピリジンをトルエン共沸により除去し残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー〔クロロホルム−メタノール
(99: 1)→(97:3))にかけた。目的物を含
む留出分を合せ、有機溶媒を除去し、メタノールから結
晶化させて化合物10C(110mg、18%)を得た
〔化合物tOCの物理的性質〕
性   状   無色結晶 融   点   197−198℃ H−N M Rスペクトル DMS〇−da、  δ 1.03 (3N、 m、 CH3)    4.51
 (IH,m、 H2’)2.02.2.43 (2H
,m、 CL)  5.50 (IH,d、 0H)2
.34 (2)1. m、 )I−3’ 、3’)  
 6.18 (IH,d、 H−1’)4.21 (I
H,dd、 )I−5’)    7.20 (2H,
br s、 NH2)4.34 (LH,dd、 H−
5’)    8.16 (IH,s、 H−2)4.
27 (IH,m、 H−4’)     8.29 
(E、 s、 H−8)9− ((2R)−2−アジド
−3−デオキシ−β−D−1’リセローベントフラノシ
ル)グアニン(化合物15b)の合成 (イ)  N2.0”  −ビス (4,4’−ジメト
キシトリチル〉グアノシン(化合物12〉の合成モレキ
ュラーシーブス(4A)であらかじめ乾燥したジメチル
スルホキシド(100ml)にグアノシンl 1  (
5,66g、  20mmoりを溶かし、無水ピリジン
(40d)を加えた後、直ちに4゜4′−ジメトキシト
リチルクロリド(20,34g。
60mmol)を室温で加え、3.5時間撹拌した。反
応液を冷却(0−5℃)し、50%ピリジン水(10m
j’)を加え、エーテル(400mf)、クロロホルム
(200ml)、および酢酸エチル(200ml) で
希釈し、有機層を、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
、水の順で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。
有機溶媒を留去し、残存するピリジンをトルエン共沸に
より除去した。泡状固体をエーテル中ですりつぶし濾別
してエーテルでよく洗いジメトキシトリチルアルコール
を除き、乾燥して粗製の化合物12(17,2g、98
%)を得た。分析用試料はシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー〔クロロホルム−メタノール−トリエチルアミ
ン(99:11)−(90:10:1))にかけて精製
し、ジクロロメタン−ベンクンを用いる沈でん法で:A
製した。
こ化合物12の物理化学的性ffE 性  状  アモルファス 元素分野 計7(直(%) (Cs+tl<、N5O3・0.4H20として)CH
N 69.36  5.68  7.93 実測1直 (%)    69.33   5.66 
  7.69H−N M Rスペクトル [!MSO−c16.  δ 3.09 (2H,m、 H−5’ 、 5″)3.6
7、3.73 (12H,S、 OCH3)3.67−
3.76 (2H,rn、 )I−4’)3.87 (
2N、 m、 H−2’ 、3’)4.87 (LH,
d、 0H) 5.1)l (IH,d、 0H) 5.20 (1N、 d、 H−1’)6.79−7.
52 (14N、 m、 arom、、 NH)7.7
1  (1)1.  s、  H−8)10.6  (
H,br s、  NH)(ロ)  N”、0”  −
ビス(4:  f −ジメトキシトリチル)−2’、3
’  −ジー○−メシルグアノシン(化合物13)の合
成 粗製の化合物12(560mg、0.64mmol)を
あらかじめトルエン共沸して脱水し、無水ジクロロメタ
ン(10m12)−)リエチルアミン(1,5mj’)
混合液に溶かし、溶液を0−5℃に冷却した。無水メタ
ンスルホン酸(440■、2.56mmol)を加え、
室温で5時間撹拌した。メタノール(2m77)を加え
て反応を停止、少量のクロロホルムを含むエーテルで希
釈後、有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水
の順に洗い硫酸マグネシウムで乾燥した。有機溶媒を留
去し、残存するトリエチルアミンをベンゼン共沸で除き
、グアニン塩基部もメシル化されたトリメシル体を含む
粗製の化合物13(628mg、約94%)を得、精製
せずに次の反応に用いた(トリメシル体は強塩基存在下
、メタノール中で容易に化合物13に変換された)。分
析用試料はシリカゲル(!Jallinckrodt製
)カラムクロマトグラフィー〔クロロホルム−メタノー
ル(99:l):lにかけて精製し、ジクロロメタン−
ペンタンを用いる沈でん法により調製した。
〔化合物13の物理的性質〕 性  状 アモルファス 元素分析 計算値(%〉 (C54H53NSO13S2として)CHN    
S 62.12  5.12  6.71  6.14実測
値(%) 62.27  5.29  6.55  5
.92H−NMRスペクトル DMSO−66、δ 2、96 (3H,s、 5−C1b)3.24−3.
36 (2H,m、 fl−5’ 、5’)3、290
)I、 s、 S−C84)3、70.3.74 (1
2H,s、 0−C84)4.24 (1N、 m、 
ト4’) 5.25  (IH,m、  L3’)5.57  (
IH,br t、  H−2’)5.29  (1N、
  d、  )l−1’)6.84−7.59  (2
7H,m、  arom、、  NH)7.71  (
IH,s、  H−8)10.7  (LH,br s
  NH)(ハ)  N2.O”  −ビス (4,4
’  −ジメトキシトリチル)−9−(3−デオキシ−
β−D−)し;r−ペントフラノシル)グアニン(化合
物14a)の合成 粗製の化合物13(20,9g、20mmol)をベン
ゼン(100rnl)−メタノール(150mf)の混
合液に溶かし、0−5℃に冷却した。これに、あらかじ
め0−5℃に冷却した水酸化カリウム(11,2g、 
200mmol)のメタノール(50−)溶液を加え、
直ちに水素化ホウ素ナトリウム(2,28g 、 60
mmol)を添加した。反応液を室温で23時間撹拌し
た後、冷却してアセトン(15ml’)を加え、クロロ
ホルムで希釈した。有機層を水で3回洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、有機溶媒を除去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー〔クロロホルム−メタノー
ル−トリエチルアミン(99二0.1:1))Iこかけ
、目的物を含む留出分を合せて溶媒を除き化合物14a
 <11.7g、68%)を得た。
〔化合物14aの物理的性貿二 性 状  アモルファス HNMRスペクトル DMSO−d、、δ 1.67 (LH,m、 H−3’) 2.23 (LH,m、 H−3’) 2.94 (2H,dd、 H−5’)3.24 (I
H,dd、 H−5’)3.704. 3.708. 
3.773  (12)1.  s、  0−C1ts
)3.79 (IH,m、 H−4’) 4.12 (IH,m、 fl−2’)5.08 (I
H,d、 IIH) 5.14 (IH,d、 ト1’) 6.83−7.52 (27H,m、 arom、、 
j4H)?、 49 (LH,s、 )I−8)10.
6  (LH,br s、  NH)〈二)  N2,
0”  −ビス(4,4’−ジメトキシトリチル)−9
−(3−デオキシ−2−0−メシル−β−D−)しオー
ペントワラ/シル)グアニン(化合物14b〉の合成 化合物14a(5,74g、6.67mmol)を無水
ジクロロメタン(40mN)−)リエチルアミン(5−
)混合液に溶かして0−5−tに冷却し、これにメシル
クロリド(1,53g、13.3mmol)を加えて4
0分間撹拌した。少量の氷水を加えて反応を停止した後
、水酸化カリウム(1,87g、33、4 mmol 
)のメタノール(10d)溶液を添加して約5分間撹拌
しグアニン部メシル化体を分解した。生成物をジクロロ
メタンで抽出し、有機層を水、食塩水〈2回)の順に洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥後、有機溶媒を除去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔クロロホ
ルム−メタノール−トリエチルアミン(99:0.5:
l)〕にがけ化合物14 b (3,99g、 64%
)を得た。分析用試料はさらにシリカゲル(Malli
nckrodtl)  カラムクC17トグラフイー〔
クロロホルム−メタノール(9: 1) )により精製
し、ジクロロメタン−ペンタン混液にて沈でんとして得
た。
〔化合物14bの物理的性質〕 性  状 アモルファス 元素分析 計算1直(%)  (CszHs+NsO+。Sとして
〉C)INs 66.58  5.48 7.47 3.42実測(直
(%)  66.72  5.47  ?、25 3.
31’H−NMRスペクトル DMSO−d、、δ 2.13 (IH,m、 H−3’) 2.50 (LH,m、 H−3’) 2、57 (3H,s、 5−CHs)3.14 (2
tl、 m、 )l−5’ 、5’)3、 TO,3,
73(12tl、 s、 0−C84)4.21 (I
H,m、 H−4’) 4.74 (LH,m、 H−2’ン 5.37  (IH,d、  H−1’)6.80−7
.61  (27H,m、  arom、  NH)7
.48  (LH,s、  H−8)10.6 (LH
,br s、  NH)(ホ)  N2.0”  −ビ
ス(4,4’  −ジメトキシトリチル)−9−〔(2
R)−2−アジド−3−デオキシ−β−D−グリセロー
ペントフラ、/シル〕グアニン(化合物15a)の合成 化合物14 b (2,77g、 2.95mmol)
を無水N、N−ジメチルホルムアミド(30ml)に溶
かし、アジ化ナトリウム(1,34g、 20.7mm
ol)を加えた。この混合物を110−115℃(油浴
)で7時間撹拌した。冷却後少量のクロロホルムを含む
エーテルで生成物を抽出し、有機層を水で4回洗い、硫
酸マグネシウムで乾燥した後、有機溶媒を留去した。残
渣をシリカゲルCMa l l i nck rod 
j製〉 カラムクロマトグラフィー〔クロロホルム−メ
タノール(99:1):]にかけ化合物15a(1,8
9g、72%)を得た。分析用試料はジクロロメタン−
ペンタン混液中へ沈でんさせて調製した。
〔化合物15aの物理的性質二 性  状 アモルファス 元素分析 計算(直 (%) (C61048N807・0.8C5H52として)C
HN 70.08  6.16  11.89実Jilt値〈
%)  69,85  5,89  11.64比旋光
度 〔a〕−5,6°(c=L、Q4.  CHCl3
)IRスペクトル(KBr) 2110cm−’ (N
、)’H−NMRスペクトル D fA S D −d 、、δ 1.64 (IH,m、 H−3’) 1.73 (IH,m、 H−3″) 3.01 (2N、 br d、 fl−5’ 、5’
)3.67、3.73 (12H,s、 OCL)4.
19 (2B、 m、 H−2’ 、 H−4’)53
9 (LH,d、 H−L’) 6.77−7.59 (27H,m、  arom、、
  NH)7.66  (LH,s、  H−8)10
.6  (1N、  br s、  N)f)(へ)9
− ((2R) −2−アジド−3−デオキシ−β−D
−グリセローペントフラノシル〕グアニン(化合物15
b)の合成 化合物15 a (1,34g、 1.51mmol)
を酢酸〈16rnl〉に溶かし、水(4m!りを加えた
。この溶液を60−65℃(油浴)で30分間撹拌後、
冷却してメタノール(20rdりとエーテル(100d
>を加え、水で数回抽出した。抽出液(水層)を合せて
濃縮乾固し、残渣を50%エタノール水溶液から結晶化
させ化合物15b(330mg、75%)を得た。
〔化合物15bの物理的性質〕 性 状  淡褐色結晶 融 点  217−218℃(半融) 、>219℃(
分解)元素分析 計算値(%) (C+oH+JaO* ’ 0.5820として)CH
N 39.87   4.35  37.19実測値(%)
  39.84  4.28  36.93比旋光度 
〔α〕 13.0° (c=1.02.  D!、IP)IRス
ペクトル (KBr)  2110cr’ (N3)HNMRスペ
クトル DMSO−d6.δ 2.11 (LH,ddc+、  H−3’)2.41
  (LH,ddd、  H−3’)3.54 (LH
,m、  fl−5’)3.67 (IH,m、  H
−5’)4.26 (LH,m、  H−4’)4.7
2 (IH,m、  H−2’)5.07(LH,t、
 0H) 5.76  (1H,d、   H−1’)6.48 
(2H,br s、 NH,)7.97 (LH,s、
  H−8) 10.6 (LH,br S、 NH)本発明の抗植物
ウィルス剤は、根部潅注、葉面散布等により施与される
。有効成分濃度は50〜t o o Oppm、好まし
くは100〜50 Qppmが適当である。
本発明の抗植物ウィルス剤はトマトのタバコモヂイクウ
イルス病、ジャガイモXウィルス病、千日紅の木葉のジ
ャガイモXウィルス病、キュウリモヂイクウイルス病等
の病害に対して優れた防除効果を示し、しかも毒性が少
なく、薬害が全くないという特長を有する。
本発明の抗植物ウィルス剤は、各種補助剤、例えば希釈
剤、溶剤等と配合して乳剤、水和剤、粉剤、粉剤、エア
ゾール等の各種の製剤形態で使用できる。
次に本発明の製剤実施例について述べる(但し、「部」
は重量部を示す。)。
実施例1 (乳 剤) 化合物(2a)40部、キシレン55部、乳化剤(ツル
ポール9000A:東邦化学工業株式会社商標)5部を
よく混合して有効成分40%の乳剤を得る。使用に際し
ては、水で所定濃度に希釈して散布する。
実施例2 (水和剤) 化合物(3h)50部、ケイソウ土47部、展着剤3部
をよく粉砕混合して有効成分50%の水和剤を得る。使
用に際しては、水で所定濃度に希釈して散布する。
実施例3(粉 剤) 化合物(10b)3部及びクレー97部をよく混合粉砕
して有効成分3%の粉剤を得る。使用に際しては、所定
量をそのまま散布する。
実施例4(粒 剤) 化合物(15b)20部、ケイソウ土77部、展着剤3
Bを均一に混合粉砕して水を加えて混合し、造粒機で粒
形とした後、乾燥、ふるい分けして所望の粒剤を得る。
使用に際しては、所定量を散粒して使用する。
なおこの発明の有効成分化合物は任意の2種以上を配合
製剤化して使用することができるばかりでな(、従来用
いられている他の殺菌剤、殺虫剤等の薬剤又は肥料と混
合して使用することも可能である。
次に本発明の抗植物ウィルス剤の防除効果について試験
例を示し、説明する。
イ、供試植物 播種後空調温室で2週間栽培したトマト及びキュウリ幼
苗を供試する。空調温室の設定条件は昼間最高温度28
℃、夜間最低温度20℃、湿度70%、日照時間は12
時間となるよう朝夕及び雲雨天には陽光灯で補光する。
口、散布薬液の調合と施用 薬剤は蒸留水、メタノール又はアセトンに溶かし、水を
加えて所定濃度の薬液を調整する(溶媒の最終濃度は5
%)。薬液の施用は通常茎葉散布で行う。施用前に展着
剤を1滴加え、植物をターンテーブル上で回転させなが
らスプレーガンで薬液を散布する。散布時のコンプレッ
サーゲージ圧は2kg/catである。
ハ、接種 散布液を風乾後、タバコモザイクウイルス(1゛曳、1
v)またはジャガイモXウィルス(PI/X)液を吹付
法で接種する。
接種は、罹病トマト葉0.5g(生型)を磨砕し、蒸留
水を加えて、ガーゼで濾過後、蒸留水を和えて500d
とした。ウィルス液に5007ンンユカーボランダムを
5g加え(磁石撹拌器)撹拌しながら接種する。この時
のスプレーガン噴霧口よりトマトの芯葉までの距離は2
0cln、コンプレッサーゲージ圧4kg/c&、接種
時間(供試幼苗のウィルス噴霧下での露出時間)は1秒
である。
二9発病及び調査 接種した植物はファンシトロン(人工発病室)内で生育
させ、10〜14日後、発病の有無を調査する。ファン
シトロンの設定条件は温度25℃、湿度70%で12時
間陽光ランプによる人工照明を行う。評価は、対照の発
病した植物ポット株数と有効ポット数の比で表わす。
ホ、試験結果 トマトを宿主植物として、TMVおよびPVXを、キュ
ウリを宿主植物としてCM Vをそれぞれ接種し、1区
3ポツトとして各種条件下で活性試験を行なった。
(1)活性試験:濃度250ppmで活性試験を行なっ
た。(−区3連) 評価法二〇−3の数値はそれぞれ薬剤効果を示す。
例えば数が3ならば検体数3に対しす べての植物に効果のあった事を示す。
TMV−1/PVX−1/CMV−I Lt、種後薬剤
処理したもの。
T1.!V−2/PVX−2/CMV−2ft、ウィル
レス接1重したもの。
(調査は接種した日から1 それぞれウィルス接 それぞれ薬剤処理後、 4日後に行なった。
評価法:(1)活性試験に同じ、調査は接種より14日
後に行なった。
(3)効果持続性試験(残効性):濃度250ppmで
薬剤処理し調査はウィルス接 種後17,19.21日後に行 なった。
(2)a度効果試験;濃度1100ppで試験を行なっ
た。(−区3連) 評価法:(1)活性試験に同じ。
(4)治療効果試験;TMV、 PVX、 CMVを接
種ヨリ3日後に薬剤を処理し、接種よ り14日後に調査を行なった。
(a度は、50,100,250. ppmで試験を行
った。) 〔発明の効果〕 以上の植物ウィルスに対する試験例の結果からも明らか
なように、本発明にかかる抗植物ウィルス剤は各種のウ
ィルス性植¥!A病害、例えばタバコモザイクウィルス
病、キュウリモザイクウィルス病、ジャガイモXウィル
ス病等の病害防除に対し優れた効果を示し、かつ薬害が
全くないという優れた特長を有するものである。更に、
従来の薬剤にみられない特長として、各種ウィルスの感
染後において処理しても治療効果を有することが確認さ
れた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記の式( I )または(II)で表される化合物及びこ
    れらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種を有効
    成分として含有することを特徴とする抗植物ウィルス剤
    。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中Bは▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式
    、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼または ▲数式、化学式、表等があります▼を表わし、R^1、
    R^2およびR^3は独立して水素原子またはR^4−
    CO−を表わし、R^4は炭素数1〜3のアルキル基を
    表わし、R^5はN_3またはNH_2を表わす。)
JP1217142A 1988-08-23 1989-08-23 抗植物ウイルス剤 Expired - Lifetime JPH0768088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1217142A JPH0768088B2 (ja) 1988-08-23 1989-08-23 抗植物ウイルス剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20868988 1988-08-23
JP63-208689 1988-08-23
JP1217142A JPH0768088B2 (ja) 1988-08-23 1989-08-23 抗植物ウイルス剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02167205A true JPH02167205A (ja) 1990-06-27
JPH0768088B2 JPH0768088B2 (ja) 1995-07-26

Family

ID=26516990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1217142A Expired - Lifetime JPH0768088B2 (ja) 1988-08-23 1989-08-23 抗植物ウイルス剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0768088B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6468395A (en) * 1987-09-08 1989-03-14 Yamasa Shoyu Kk 3'-deoxyarbinofuranosylpyrimidine nucleoside derivative

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6468395A (en) * 1987-09-08 1989-03-14 Yamasa Shoyu Kk 3'-deoxyarbinofuranosylpyrimidine nucleoside derivative

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0768088B2 (ja) 1995-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0797580B1 (de) Nucleosid-derivate mit photolabilen schutzgruppen
US4904770A (en) Production of 2',3'-dideoxy-2',3'-didehydronucleosides
US5324854A (en) Intermediate isocyana to benzenesulfonamide compounds
CZ278394B6 (en) Process for preparing novel 2', 3'-dideoxy-2'-fluoronucleosides
DE68922235T2 (de) Durch Acetylen, Cyan oder Allen substituierte Aristeromycin- oder Adenosin-Derivate.
DE68919597T2 (de) Spektrofluorometrisches verfahren und für dieses verfahren wertvolle verbindungen.
EP0901501B1 (de) Nucleosid-derivate mit photolabilen schutzgruppen
JPS6026373B2 (ja) 抗腸瘍剤
US5130421A (en) Production of 2',3'-dideoxy-2',3'-didehydronucleosides
PL150841B1 (en) Purine compounds.
SU1558302A3 (ru) Способ получени производных 1-метил-1Н-имидазол-5-карбоновой кислоты или их солей
US4956346A (en) Pyrimidine derivatives as an antiviral agent
JPH02167205A (ja) 抗植物ウイルス剤
DD284024A5 (de) Verfahren zum herstellen von o hoch 2 tief ,2'-anhydro-1-(beta-d-arabinofuranosyl)thymin
US4187096A (en) Biocidally-active 1,3-benzodithiole-2-thione compounds
EP1224198A1 (de) Nucleosid-derivate mit photolabilen schutzgruppen
EP3229772B1 (en) 6-aryl-9-glycosylpurines and use thereof
JPH08301846A (ja) カルバゾール誘導体、その製造方法及びこれを有効成分とする農薬用殺菌剤
JP3527255B2 (ja) 6−n−置換アミノピコリン酸誘導体及びその製造法
CA1339861C (en) 3roduction of 2',3' -dideoxy -2',3'-didehydronucleosides
US5212294A (en) Production of 2',3'-dideoxy-2',3'-didehydronucleosides
JP2779720B2 (ja) ピコリン酸誘導体及び除草剤
JPS584780A (ja) 4′,5′−不飽和ヌクレオシドの合成法
JPH0285251A (ja) 植物生長調節剤
JPH08268813A (ja) 水田用除草剤組成物