JPH02163058A

JPH02163058A - 食品用感圧転写材

Info

Publication number: JPH02163058A
Application number: JP63315928A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Murata; 村田　泰夫; Monichiro Kono; 紋一郎河野
Original assignee: Toyo Ink SC Holdings Co Ltd; Toyo Ink Mfg Co Ltd
Current assignee: Artience Co Ltd
Priority date: 1988-12-14
Filing date: 1988-12-14
Publication date: 1990-06-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、チューインガム、キャンデイ、チョコレート
、クラッカー、ビスケットなどの菓子類９力−ド食品類
などの食品に、ペン、ボールペン、鉛筆。

鉄筆、末筆、ガラス筆などの硬筆による筆記、インパク
トプリンターによるインパクトプリントなど加圧により
絵柄や文字を転写するための感圧転写材に関する。

（従来の技術）従来１食品に絵付けする方法としては、焼き判による方
法、スクリーン印刷、バット印刷（たこ印刷）などによ
る方法などがある。しかしながら、これらの方法では、
一般消費者が食品に自分の希望する絵柄や文字を自由に
かつ簡便安価に描くことは困難であった。

本発明者らは、感圧転写材を用いれば食品に所望の絵柄
や文字を自由にかつ簡便に描（ことができるのではない
かと考え１食品用感圧転写材として、まず、■非硬化油
を主成分とする油脂と可食性色素とからなる塗布剤、ま
たは■硬化油および（または）可食性ワックスを主成分
とする油脂と可食性色素とからなる塗布剤を紙、プラス
チックフィルムなどの基材に塗布したものを検討した。

しかしながら、このような塗布剤では、可食性色素とし
て、顔料または油溶性のものを用いるか、水溶性のもの
を分散させてｍｍいる必要があり、可食性色素としてよ
く使用されている水溶性の色素をそのまま添加して使う
ことができないという欠点があった。また、■非硬化油
を主成分とする油脂と可食性色素とからなる塗布剤では
、基材に塗布した後の塗布剤がべとつき、得られた感圧
転写材を食品に接触させただけで塗布剤が食品に全面的
に転移してしまうという欠点とともに、基材として紙を
用いたときには、塗布剤が基材に浸透してしまうという
欠点があり、■硬化油および（または）可食性ワックス
を主成分とする油脂と可食性色素とからなる塗布剤では
、塗布剤を基材に塗布するのに２作業性が悪いホントメ
ルトコーティングによるしかないという欠点があった。

そこで１本発明者らは、さらに、■油脂を水に乳化させ
て得られるＯ／Ｗ型エマルションと可食性色素とからな
る塗布剤を基材に塗布した食品用感圧転写材を検討した
が、このような食品用感圧転写材では、基材が紙である
場合には食品に絵柄や文字がほとんど転写しない、基材
がプラスチックフィルムである場合には食品に絵柄や文
字が一部転写はするが十分ではないという欠点があり、
また、このような食品用感圧転写材を用いて絵柄や文字
を転写された食品は、水に濡れると絵柄や文字かにじん
だり、消失したりして、保存が面倒であるという欠点が
あった。また、■非硬化油に水を乳化させて得られるＷ
／Ｏ型エマルションと可食性色素とからなる塗布剤を基
材に塗布した食品用感圧転写材を検討したが。

このような食品用感圧転写材を用いて絵柄や文字を転写
された食品は、水に濡れても、絵柄や文字かにじんだり
、消失したりするということはないものの。

このような食品用感圧転写材では、基材が紙である場合
には塗布剤が基材に浸透してしまい、また、基材がプラ
スチックフィルムである場合には、塗布後の塗布剤がべ
とつき、感圧転写材が食品に接しただけで食品に塗布剤
が全面的に転移してしまい、絵柄や文字の転写ができな
いという欠点があった。

（発明が解決しようとする課題）本発明は、従来の食品用感圧転写材の上記のような欠点
を改良した食品用感圧転写材、すなわち、可食性色素と
して油溶性のものも水溶性のものもそのまま添加して使
うことができ、スクリーン印刷などの方法により、常温
で５作業性よく塗布でき、塗布後もべたつきがない塗布
剤を用い、硬筆による筆記やインパクトプリントにより
食品に自由にかつ簡便に十分転写でき、転写後の食品が
水に濡れても絵柄や文字のにじみや消失がおこらない食
品用感圧転写材を提供するものである。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段）本発明は、基材上に、硬化油および（または）可食性ワ
ックス、および必要に応じて非硬化油からなる油脂混合
物に水を乳化させて得られるＷ／Ｏ型エマルションと可
食性色素とからなる塗布剤を塗布してなる食品用感圧転
写材である。本発明はまた。塗布剤が、さらに、炭酸カ
ルシウム、コーンスターチ。

でんぷん、および粉糖からなる群から選ばれる１種また
は２種以上を含むものである上記食品用感圧転写材であ
る。

本発明において基材としては、蛍光増白剤などが添加さ
れていない上質紙などの紙、ポリエチレン。

ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの厚
さ５０μｍ未満の、剥離剤処理あるいは接着性向上処理
を施したまたは施していないプラスチックフィルム、ア
ルミニウム箔、鉄箔、すず箔などの金属箔などがある。

本発明において硬化油としては、融点が３５〜６０°Ｃ
程度の大豆硬化油、コーン硬化油、パーム硬化油などの
他、ショートニングがあり、可食性ワックスとしては１
食用カルナバワックス、蜜ろう、米ぬかろうなどがある
。これら硬化油および（または）可食性ワックスに、必
要に応じて、植物性サラダ油。

中鎖脂肪酸トリグリセライドなどの非硬化油を加え。

油脂混合物とされる。

このようにして得られた油脂混合物に水を乳化させてＷ
／Ｏ型エマルションを得る。乳化させる際に乳化剤を加
えてもよい。このような乳化剤としては。

しょ糖脂肪酸エステル、モノグリセリン脂肪酸エステル
などのＨＬＢの大な水溶性乳化剤、およびグリセリン脂
肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、大豆りん脂質などのＨＬ　Ｂ　４
．５以下の油溶性乳化剤がある。水溶性乳化剤は水に、
油溶性乳化剤は油脂混合物に、それぞれ溶解させて用い
ることができる。また、乳化を安定化させるために、保
護コロイド剤や増粘剤を加えることもできる。このよう
な保護コロイド剤や増粘剤としては、カルボキシメチル
セルロースのナトリウム塩、アラビアガムなどがある。

また２本発明において可食性色素としては、赤色３号、
黄色４号、黄色５号、青色１号、青色２号などの水溶性
合成色素、クチナシ系黄色素、クチナシ系青色素、クチ
ナシ系緑色素、モナスカス系赤色素。

ビートレッド系赤色素、ポリフェノール糸条色素などの
水溶性天然色素、パプリカ色素、β−カロチン黄黄色素
２緑緑素どの油溶性色素、上記水溶性合成色素のアルミ
ニウムレーキ色素、チタン白などの顔料がある。水溶性
色素は水に、油溶性色素は油脂混合物に、それぞれ溶解
させて用いることができる。

本発明において、上記油脂混合物と可食性色素とからな
る塗布剤には、さらに、転写される食品に対する接着性
、塗布剤の粘度および硬度の調整の容易さの面から炭酸
カルシウム、コーンスターチ、でんぷん、および粉糖か
らなる群から選ばれる１種または２種以上を添加するこ
とが好ましい。また１本発明における塗布剤には、これ
らの他、必要に応じて。

本発明の食品用感圧転写材の性能を阻害しない範囲で、
酸化防止剤、防腐剤、香料などを添加することもできる
。

このようにして得られた塗布剤は、前記基材上に。

スクリーン印刷、グラビア印刷、ロールコートなどの方
法により塗布され、必要に応じ乾燥され９本発明の食品
用感圧転写材とされる。

得られた食品用感圧転写材は１食品に、感圧転写材の塗
布剤塗布面と食品の被転写面とが接するように重ねあわ
せ、感圧転写材の塗布剤非塗布面から。

ペン、ボールペン、鉛筆、鉄筆、末筆、ガラス筆などの
硬筆により筆記したり、インパクトプリントしたりする
ことにより、チューインガム、キャンデイ。

チョコレート、クラッカー、ビスケットなどの菓子類、
カード食品類などの食品に、絵柄や文字を転写すること
ができる。

（実施例）以下１本発明を実施例により説明する。なお９例中１部
とは重量部を表わす。

実施例１゜コーン硬化油（融点４０℃）８部、さらし蜜ろう５部、
中鎖脂肪酸トリグリセライド２２部、大豆りん脂質１部
、およびポリグリセリン脂肪酸エステル５部を６０℃で
加熱溶解したものに、炭酸カルシウム１５部を十分分散
させ、これにポリフェノール糸条色素１６部および水２
８部からなる水溶液４４部をホモミキサーを用いて乳化
させ、茶色Ｗ／Ｏエマルション型塗布剤（２５℃におけ
る粘度２万ｃＰ）を得た。

得られた塗布剤を１食品包装に用いられる蛍光増白剤な
どの添加剤を含まない上質紙の片面全面に。

２００メツシユのスクリーンを用いて常温でスクリーン
印刷し、６０℃で乾燥して食品用感圧転写材を得た。

得られた感圧転写材を、板状チューインガムに。

感圧転写材の塗布剤塗布面とチューインガムの被転写面
とが接するように重ねあわせ、感圧転写材の塗布剤非塗
布面から絵柄を末筆で筆記したところ、チューインガム
の被転写面に絵柄が完全に転写され。

指でこすっても、絵柄が脱落したり、のびたりすること
はなかった。

また、得られた感圧転写材を用いて、板状チューインガ
ムの場合と同様にして、板状ホワイトチョコレートに絵
柄の転写を行なったところ、チョコレートの被転写面に
絵柄が完全に転写され、指でこすっても、絵柄が脱落し
たり、のびたりすることはなかった。

実施例２゜コーン硬化油（融点４０℃）５部、さらし蜜ろう５部、
中鎖脂肪酸トリグリセライド２５部、大豆りん脂質１部
、およびポリグリセリン脂肪酸エステル５部を６０°Ｃ
で加熱溶解したものに、炭酸カルシウム１５部を十分分
散させ、これにビートレッド色素３０部および水１３部
からなる水溶液４３部をホモミキサーを用いて乳化させ
、赤色Ｗ／Ｏエマルション型塗布剤を得た。

得られた塗布剤を、実施例１において用いた上質紙の片
面全面に、２００メツシユのスクリーンを用いて常温で
スクリーン印刷し、６０°Ｃで乾燥して食品用感圧転写
材を得た。

得られた感圧転写材を、板状ホワイトチョコレートに、
感圧転写材の塗布剤塗布面とチョコレートの被転写面と
が接するように重ねあわせ、感圧転写材の塗布剤非塗布
面から絵柄を木筆で筆記したところ。

チョコレートの被転写面に絵柄が完全に転写され。

実施例３゜ショートニング２５部、コーン硬化油（融点４０”Ｃ）
／Ｏ部、炭酸カルシウム１５部、大豆りん脂質１部、お
よびポリグリセリン脂肪酸エステル４部を５０℃で加熱
混合したものに、チタン白３０部および水１５部を、ホ
モミキサーを用いて乳化させ、白色のＷ／Ｏエマルショ
ン型塗布剤を得た。

得られた塗布剤を、実施例１において用いた上質紙の片
面全面に、２００メツシユのスクリーンを用いて常温で
スクリーン印刷し、６０℃で乾燥し２食品用感圧転写紙
を得た。

得られた感圧転写材を、板状ブラックチョコレートに、
感圧転写材の塗布剤塗布面とチョコレートの被転写面と
が接するように重ねあわせ、感圧転写材の塗布剤非塗布
面から絵柄をガラス筆で筆記したところ、チョコレート
の被転写面に絵柄が完全に転写され、指でこすっても、
絵柄が脱落したり、のびたりすることはなかった。

比較例１゜コーン硬化油（融点４０℃）５部、ショートニング５部
および中鎖脂肪酸トリグリセライド２０部からなる油脂
混合物を、水１５部、アラビアガム２部。

プロピレングリコール／Ｏ部、しよ糖脂肪酸エステル（
ＨＬＢ１６）２部およびポリフェノール糸条色素１６部
からなる水溶液に炭酸カルシウム１５部を十分分散させ
たものに、ホモミキサーを用いて乳化させ、茶色０／Ｗ
エマルシヨン型塗布剤（２５℃における粘度１５０００
ｃＰ）を得た。

得られた塗布剤を、延伸ポリプロピレンフィルムの片面
全面に、２００メツシユのスクリーンを用いて、常温で
、スクリーン印刷し、６０℃で乾燥して食品用感圧転写
材を得た。

得られた感圧転写材を、板状ホワイトチョコレートに、
感圧転写材の塗布剤塗布面とチョコレートの被転写面と
が接するように重ねあわせ、感圧転写材の塗布剤非塗布
面から絵柄を木筆で筆記したが、絵柄はチョコレートに
ほとんど転写できなかった。

比較例２゜中鎖脂肪酸トリグリセライド３５部、大豆りん脂質１部
、およびポリグリセリン脂肪酸エステル５部を６０℃で
加熱溶解したものに、炭酸カルシウム１５部を十分分散
させ、これにポリフェノール糸条色素１６部および水２
８部からなる水溶液４４部を乳化させ、茶色Ｗ／Ｏエマ
ルション型塗布剤を得た。

２００メツシユのスクリーンを用いて、常温で、スクリ
ーン印刷し、６０℃で乾燥したところ、基材である上質
紙に塗布剤が浸透してしまい、板状ホワイトチョコレー
トに、絵柄を転写しようとしても転写できなかった。

また、得られた塗布剤を、厚さ２０μｍのポリエチレン
テレフタレートフィルムの片面全面に、２００メツシユ
のスクリーンを用いて、常温でスクリーン印刷し、６０
℃で乾燥し、感圧転写材を得た。得られた感圧転写材の
塗布剤塗布面はべとつきがあり。

塗布剤塗布面と板状ホワイトチョコレートの被転写面と
を接触させただけで、感圧転写材の塗布剤がチョコレー
トに全面的に転移してしまった。

〔発明の効果〕

本発明により、可食性色素として油溶性のものも水溶性
のものもそのまま添加して使うことができ。

スクリーン印刷などの方法により、常温で１作業性よく
塗布でき、塗布後もべたつきがない塗布剤を用い、硬筆
による筆記やインパクトプリントにより食品に自由にか
つ簡便に絵柄や文字を十分に転写でき。

転写後の食品が水に濡れても絵柄や文字のにじみや消失
がおこらない食品用感圧転写材が得られるようになった
。

Claims

【特許請求の範囲】１、基材上に、硬化油および（または）可食性ワックス
、および必要に応じて非硬化油からなる油脂混合物に水
を乳化させて得られるＷ／Ｏ型エマルションと可食性色
素とからなる塗布剤を塗布してなる食品用感圧転写材。２、塗布剤が、さらに、炭酸カルシウム、コーンスター
チ、でんぷん、および粉糖からなる群から選ばれる１種
または２種以上を含むものである請求項１記載の食品用
感圧転写材。