JPH02162545A - 光ディスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はレーザー光等の光により情報の記録、再生等を
行うデーターファイル装置等に使われる光ディスクに関
するものである。

従来の技術 近年光ディスクは高密度、大容量メモリーとして開発が
進められている。光ディスクの構造には、大きく分けて
二タイプが考えられる。ひとつは案内溝を有する透明円
板上に保護膜および磁性膜等の薄膜層を形成した基板上
に樹脂等でコーティングしただけの単板構造のもの、も
うひとつは保護膜および磁性膜等の薄膜層を形成した基
板同志もしくは薄膜層を形成した基板と透明円板を樹脂
で貼合わせたタイプのものである。前者はコンパクトデ
ィスク等で使用されており、ディスク寿命等の信頼性に
やや問題を持つ。本発明は後者に関するものである。

従来は保護膜および磁性膜等の薄膜層を形成した単板デ
ィスク２枚をエポキシ系接着剤等で貼合わせる方法、単
板ディスク上にホットメルト樹脂を塗布し、もう−枚の
ホットメルト樹脂を塗布した単板ディスクを重ね合わせ
エアープレス等で貼合わせる方法もしくは片方が透明円
板の場合は光硬化性樹脂を塗布し貼合せた後、透明円板
側から紫外線を照射し樹脂を硬化させる方法が多く用い
られてきた。例えば、特開昭６３−１３６３５４号公報
。

第３図は従来のエポキシ系接着剤で貼合わせた光ディス
クの断面図である。第３図において３１ａ、３１ｂは案
内溝を有する基板、３２ａ、３２ｂは保護膜および磁性
膜等の薄膜層、３３はエポキシ系接着剤である。ガラス
基板上に光硬化性樹脂を用いてスタンパ上の案内溝を転
写し、基板３１ａ、３１ｂを作製し、この上に保護膜お
よび磁性膜等の薄膜層３２ａ、３２ｂをスパッター法等
で形成し、単板ディスク２枚を作製し、これをエポキシ
系接着剤３３で貼合わせ、光ディスクを完成した。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、貼合わせ用接着剤としてエポキシ樹脂や
光硬化性樹脂のような硬い樹脂を用いた場合では、樹脂
中に混入した気泡が長期間の使用のおいて透明円板上の
案内溝に円形のくぼみとなって転写されエラー（ＢＥＲ
増加）の原因となった。貼合わせの工法を改善すること
で、気泡の混入はかなり防げるが、万一気泡が混入した
場合は両面に磁性膜（反射膜）がついているため、全く
気泡混入の有無を調べることが不可能となある。

またホットメルト樹脂やシリコン樹脂のような柔らかい
樹脂を用いた場合では透湿性が大きく信頼性（特に耐湿
性）の面で磁性膜の劣化を生じるという課題を有してい
た。

本発明は上記課題に鑑み、気泡の転写がなく、透湿性も
少なく信頼性に優れた光ディスクを提供するものである
。

課題を解決するための手段 本発明は保護膜および磁性膜等の薄膜層を形成した単板
ディスク上にホットメルト樹脂をディスクの端面より内
側で記録領域上を完全に覆うように塗布し、このように
して作製した単板ディスク２枚をエポキシ系接着剤で貼
合わせことを特徴とする光ディスクである。ホットメル
ト樹脂の塗布方法としてはロールコーティングが工数の
点で少なく、優れた製造方法である。この際、信頼性の
面からホットメルト樹脂はディスク端面まで来ていない
方が望ましい。

作用。

本発明は上記した構成において、端面部分に透湿性の高
いホットメルト樹脂がなく透湿性の小さいエポキシ系接
着剤等で貼合わされており、耐湿性に優れている。また
エポキシ系接着剤中に混入した気泡の記録面への転写も
ホットメルト樹脂で記録領域の表面をコーティングして
いるため長期間の使用においても防ぐことができ、ＢＥ
Ｒの増加を生じない。

転写防止膜の製造方法においては、シリコンゴムのスピ
ンコードに比べ、ホントメルト樹脂のロールコーティン
グは非常に簡単な方法で、特に樹脂の塗布位置の制御が
マスクの利用で容易に行え低コスト化が図れる。

実施例 以下に本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。第１図は本発明の実施例における完成ディス
ク基板の断面図、第２図は塗布用マスクの外観図を示す
ものである。第１図においてｌｌａ、ｌｌｂは案内溝を
有する透明円板、１２ａ、１２ｂ、は−保護膜および磁
性膜等の薄膜層、１３ａ、１３ｂはホットメルト樹脂層
、１４はエポキシ系樹脂からなる貼合わせ用接着剤、第
２図いおいて２１は単板ディスク、２２は塗布用マスク
である。

透明円板としてガラス基板を用い、この上に光硬化性樹
脂（２Ｐ）によってスタンパ−から案内溝を転写し案内
溝を有する透明板１１ａ、１１ｂを作製した。次に、こ
の上にスソパター装置で第１保護膜としてＳｉＯ□、磁
性膜としてＴｂＦｅＣ。

：第２保護膜としてＳｉＯ□の各薄膜層１２ａ、１２ｂ
を形成した。さらに、この薄膜上にロールコータ−を用
い、反応性ウレタン樹脂系のホットメルト樹脂層１３ａ
、１３ｂ（膜厚３０μｍ）を形成した。

この際、単板ディスク２１上にガラス基板の径より少し
小さく記録領域より大きい径の窓の開いた塗布用マスク
２２をセットすることでホットメルト樹脂層をディスク
端面より内側で止め、記録領域上の中央部分だけに塗布
した。

次に、このようにして作製した単板ディスク２枚を貼合
わせ用接着剤１４としてエポキシ系接着剤（ノボラック
系）を用いて貼合わせを行い、光ディスクを完成した。

このようにして作製した光ディスクを８０℃８０％ＲＨ
の環境試験にかけた結果３０００時間経してもＢＥＲ，
Ｃ／Ｎ比に変化は認められなかった。第１表に従来の貼
合わせを行った時のものと本実施例のものの環境試験の
結果を示すが、従来の構造では磁性膜の劣化もしくは気
泡の案内溝への転写が数百時間以内に生じた。案内溝へ
の気泡の転写はエラーとなってＢＥＲの増加およびＣ／
Ｎ比の低下をまねいた。貼合わせ用接着剤としてアクリ
ル系接着剤を用いて１５００時間以上（８０°Ｃ８０％
ＲＨ）の寿命があり、十分使用できることが確認できた
。

発明の効果 以上のように本発明は、案内溝を有する透明円板上に保
護膜および磁性膜等に薄膜層が形成された単板ディスク
上にホットメルト樹脂を単板ディスクの端面より内側で
記録領域上を完全に覆うようにロールコーティングし、
このようにして作製した単板ディスク２枚をエポキシ系
接着剤等で貼合せることによって、エポキシ系接着剤中
に混入した気泡の記録面への転写によるＢＥＲの増加や
Ｃ／Ｎ比の低下がなく、長寿命で信頼性に優れた光ディ
スクを提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における光ディスクの断面図
、第２図は塗布用マスクの外観図、第３図は従来の光デ
ィスクの断面図である。 １１ａ、Ｉｌｂ・・・・・・案内溝を有する透明円板、
１２ａ、１２ｂ・・・・・・保護膜および磁性膜等の薄
膜層、１３ａ、１３ｂ・・・・・・ホントメルト接着剤
、１４・・・貼合せ用接着剤、２１・・・・・・単板デ
ィスク、２２・・・・・・塗布用マスク。 代理人の氏名　弁理士　粟野重孝　はか１名＼丁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 案内溝を有する透明円板上に保護膜および磁性膜等の薄
   膜層が形成された単板ディスク上にホットメルト樹脂を
   ディスクの端面より内側で記録領域を完全に覆うように
   塗布し、前記単板ディスク２枚をエポキシ系接着剤等で
   貼合わせされたことを特徴とする光ディスク。