JPH0216186Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は消臭装置を具えた空調装置に係るもの
である。

（従来の技術） 従来の消臭装置を具えた空調機においては、消
臭用フイルタが空調機の全断面に亘つて配設され
ていた。

（考案が解決しようとする問題点） このように消臭用フイルタが空調機の全断面に
設置されるため、圧力損失が増加し、送風機が大
型化し、所要動力も増大した。

また温度条件によつて必要とされる調和空気の
風量は、消臭に必要な風量よりも遥かに大で、前
記従来のものにおいては温度条件によつて必要と
される全風量が消臭用フイルタを通過するために
必要以上の消臭が行なわれることとなり、消臭用
フイルタの寿命が短かく、不経済であつた。また
消臭用フイルタ面速が早く、単位面積当りの消臭
効率が悪く、更に消臭効率を変化させることはで
きなかつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案はこのような問題点を解決するために提
案された、消臭装置を具えた空調装置に係るもの
で、空調機本体内断面の一部に消臭フイルタを配
設するとともに、同フイルタの風上側に同フイル
タ通過風量調節用ガイドベーンを配設したことに
よつて、前記の問題点を解決するものである。

（作用） 本考案は前記したように構成されているので、
空調機本体内断面の一部に配設された消臭フイル
タの上流側に配設されたガイドベーンの回転角度
を調節し、消臭用フイルタを通過する空気の量と
通過しない空気の量とを調整するとともに、消臭
用フイルタ面速を遅くして消臭効率を向上するも
のである。

（実施例） 以下本考案を図示の実施例について説明する。
１は空調機のケーシングで、同ケーシング１内に
上流側より同ケーシング全断面を占めるフイルタ
２、同ケーシング全断面の一部に位置し、所要面
積を有する活性炭の如き吸着剤、化学変化による
消臭効果を有する消臭剤を具えた消臭フイルタ
３、コイル４、及び送風機５が配設されている。

前記消臭フイルタ３の上流側にガイドベーン６
が回動自在に配設されている。

図示の実施例は前記したように構成されている
ので、ガイドベーン６の回転角度を調整し、消臭
フイルタ３を通過する空気の量と通過しない空気
の量とを調整し、これによつて消臭効率を調整す
るとともに、消臭フイルタ面速を遅くして消臭効
率を改善するものである。

（考案の効果） 本考案によればこのように、消臭フイルタを従
来のように空調機本体内の全断面に配設すること
なく、その一部に配設し、前記消臭フイルタの上
流側に同フイルタ通過風量調節用のガイドベーン
を配設することによつて、消臭フイルタを通過す
る空気の量を調整し、消臭効率を調整しうるとと
もに、消臭用フイルタを設けない場合の送風機と
同程度の所要動力で効果的に消臭を行なうことが
できるようにし、更に消臭用フイルタの耐用制限
を改善しうるものである。

更にまた前記ガイドベーンによつて、消臭フイ
ルタ面速が遅くなり、消臭効率が改善されるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る消臭装置を具えた空調装
置の一実施例を示す縦断側面図である。 １……空調機ケーシング、３……消臭用フイル
タ、６……ガイドベーン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空調機本体内断面の一部に消臭フイルタを配設
   するとともに、同フイルタの風上側に同フイルタ
   通過風量調節用ガイドベーンを配設してなること
   を特徴とする消臭装置を具えた空調装置。