JPH0215823Y2 - - Google Patents

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JPH0215823Y2
JPH0215823Y2 JP6928485U JP6928485U JPH0215823Y2 JP H0215823 Y2 JPH0215823 Y2 JP H0215823Y2 JP 6928485 U JP6928485 U JP 6928485U JP 6928485 U JP6928485 U JP 6928485U JP H0215823 Y2 JPH0215823 Y2 JP H0215823Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、酒、コーヒー、ラーメンなどの液
状分を含有する飲食物を加熱するための発熱容器
に関する。
《従来技術と問題点》 生石灰と水との水和反応によつて飲食物などを
加熱する加熱手段は種々試みられており、例えば
米国特許No.3369369、実公昭57−2867号、実開昭
59−101882号公報に開示されている。上記諸公報
の加熱手段は生石灰による水和反応で発生する反
応熱を用いるものであるが、水和反応時の熱蒸気
噴き出し現象や、水噴き出し現象の解決策は何ら
取られていない。
一般に生石灰の水に対する反応は極めて早く、
生石灰に水を注水した瞬間に水和反応を開始し熱
蒸気を噴き上げる。瞬時に発生する水蒸気はとき
には未反応の水も発熱容器外に噴き出す。実公昭
57−2867号に示されたものは、発熱容器が密閉状
態であるので発生蒸気の圧力で危険な状態が生ず
る惧れが大きい。熱蒸気や水を噴き出すことは、
火傷や被服を汚す危険性を伴うばかりでなく、水
和反応に要する水の絶対量が不足するので被加熱
物の温度を適温まで加熱することが難しくなる。
本考案者は、熱蒸気、水の噴き出し現象を防止
するため、発熱容器の中の水袋の位置を種々変化
させ、ほぼ発熱容器内の中央部分にあつて発熱剤
である生石灰がその両側に充填されている状態
で、水袋をピンで突き通しながら破断水を分散注
入することによつて、ある程度の熱蒸気、水の噴
き出し現象を防止できることを確認したが、これ
でも完全に防止することができなかつた。
この考案は、上述した従来の問題点に鑑みてな
されたものであつて、その目的とするところは、
外部から水などを加えることなく任意に発熱させ
て飲食物を加温できるとともに、必要とする時を
除いて誤つて発熱させる危険性がなく、しかも熱
蒸気の噴き上げがほぼ完全に防止できる発熱容器
を提供することにある。
《問題点を解決するための手段》 上記目的を達成するため、この考案は、生石灰
と水袋とを収納して蓋で閉じた発熱容器におい
て、この発熱容器の底部と前記水袋との間に、水
袋と蓋間に充填した生石灰に比較して水和反応が
遅い反応遅延型生石灰を収納したことを特徴とす
る。
《実施例》 以下、この考案の好適な実施例について添附図
面を参照にして詳細に説明する。
第1図は、この考案に係る飲食物加熱容器の一
実施例を示している。
同図に示す加熱容器は、両端が開口した円筒状
の容器本体10と、容器本体10の下端開口に巻
締め装着された裏蓋12と、容器本体10の上端
開口縁に同じように巻締め装着され上端が開口し
た発熱容器14と、発熱容器14の底部19と水
袋18との間に水袋18と中蓋22の間に充填し
た生石灰17に比較して水和反応が遅延する反応
遅延型生石灰16および水袋18と、発熱容器1
4の開口端に挿入された円板状の中蓋22と、前
記発熱容器14と本体10の巻締め部を抱き込む
ようにして巻締めされ、発熱容器14の上端を閉
塞する上蓋26とから概略構成されている。
上記容器本体10は、紙にアルミニウム箔、合
成樹脂シートを貼り合わせた筒状、箱型状や、内
側面を樹脂コートした薄肉金属の筒状、射出また
はブロー成型した合成樹脂の容器が一般的に使用
されるが、本容器の実施例では、紙、アルミニウ
ム箔、合成樹脂シートを貼り合わせた筒状になつ
ている。
また、上記発熱容器14はアルミニウム、鉄、
ブリキなどの比較的薄い熱良導体の金属や、金属
箔を合成樹脂シートでラミネートしたものを用
い、容器本体10と発熱容器14の間には加熱す
べき飲食物28、例えば酒、コーヒー、ラーメン
などが収納される。
上記裏蓋12には、公知の閉塞手段が設けられ
ておればよく、リフトアツプリング方式などがそ
の代表である。
上記水袋18は、比較的薄い合成樹脂の袋体に
必要量の水を封入したものであつて、水袋18と
中蓋22の間に充填された生石灰17と、発熱容
器14の底部19と水袋18との間に充填された
反応遅延型生石灰16に挾まれた位置に収納され
ている。
そして、上記上蓋26には樹脂製のキヤツプ3
2が嵌着され、その上面には水袋18を突き破る
ピン34が装備されている。
発熱反応を起こさせる操作は、ピン34を取り
出し、上蓋26および中蓋22を挿通させて押し
込むと、ピン34の先端は水袋18の上面と下面
を貫通する。ピン34を引き抜くと同時に水袋1
8の下面に開けられた小孔より水袋18中の水の
一部が上記反応遅延型生石灰16にゆつくりと滴
下注水される。
反応遅延型生石灰16は、水と接触して直ちに
水和反応しないので、上記滴下注水された水は生
石灰16の粒子間を通りながら分散する。水袋1
8の水が例えば半量以下になつた時に、容器本体
10を反転倒立させて水袋18の残りの水を生石
灰17に上記水袋18の上面に開けられた孔より
注水させると、瞬時に水和反応が開始され、この
反応熱に刺激されて徐々に水和反応を開始してい
た反応遅延型生石灰16も水和反応が促進され、
上記反応遅延型生石灰16と生石灰17の水和反
応熱で発熱容器14を介して飲食物28を加熱す
る。
容器本体10を反転倒立させた時点で、反応遅
延型生石灰16の粒子間に残存していた水は、こ
れによつて生石灰17に滴下移動し、水和反応に
加わるので、熱水や熱蒸気のまま容器本体10に
嵌着された上蓋26外に噴き出すことはない。
発熱容器14の底部19と水袋18との間に充
填する生石灰を、水袋18と中蓋22の間に充填
する生石灰17とほぼ同一種類の生石灰を使用す
ると、反転倒立の時間を遅らせると水蒸気と熱水
を噴き上げ、反転倒立を早くすると水と熱水が上
蓋26の孔から漏出して、ときには火傷の危険を
伴う。中蓋22は漏出する水および水蒸気を吸水
吸着する目的で挿入しているが完全には吸水吸着
をなし得ない。
これに対して本考案では、水袋18内の水の一
部をほんの僅かの時間水和反応が遅延する反応遅
延型生石灰16に付着保水させ、その後に直ちに
容器本体10を反転倒立させ水袋18内の残留水
を水和反応の早い生石灰17と反応させると、全
体的にみて水の分散注水が理想に近い状態で均等
に行なわれ、水和反応に全量消費されるため熱蒸
気の噴き出しや漏水は全然発生しない。
ここで言う水和反応を遅延する反応遅延型生石
灰16とは、水を滴下注水した瞬間に水和反応を
起こす通常の生石灰ではなく、水を加えても僅か
の時間あるいは使用目的によつてはある程度の時
間水和反応を開始しないで、時間の経過や熱的刺
激を与えることで、急激に水和反応を開始する生
石灰を言う。この種の生石灰16の製法は、水和
反応を遅延する物質を生石灰に混入して焼成する
方法と、焼成した生石灰に水和反応を遅延する物
質を添加混合する方法がある。水和反応の遅延調
整条件によつてはこれらを併用してもよい。生石
灰自体に反応遅延を与える製法で用いられる物質
は、石膏、フツ化カルシウム、酸化鉄、硫酸カル
シウム、炭酸マグネシウムなどがある。天然ドロ
マイト(MgCo3−CaCo3)を焼成したドロマイ
ト生石灰もこの範疇に含まれる。
また、焼成した生石灰に添加混合する物質は、
植物油、鉱物油、ジエツトセメント、マイテイ
(ナフタリンスルホン酸ホルマリン高縮合物)、ポ
ゾリス(リグニンスルホン酸カルシウム)、ポパ
ール(ポリビニルアルコール)、高吸水性樹脂
(澱粉系、セルロース系、合成ポリマー系)など
がある。
さらに、この実施例では、発熱容器14の底部
に水袋18の外径より小さな内径を有する凹部1
9aを設けているが、発熱容器14の底部と水袋
18との間に充填する反応遅延型生石灰16の量
が該発熱容器14に充填する全石灰量の10%以下
になると、水袋18の下面と発熱容器14の底部
の隙間がなくなり、飲食時にピン34を挿入して
もピン34の先端が発熱容器14の底部に当たつ
て水袋18の下面を突き破ることが困難になつて
くる。この際に、水袋18の外径より小さな内径
を有する凹部19aとを設けておけば、上記反応
遅延型生石灰16の充填量が少くなつても水袋1
8の上面、下面を開孔することができる。またこ
の凹部19aが一時的な水の受皿にもなる。
なお、上記上蓋26、中蓋22の中央にピン3
4が挿通できる孔を初めから開孔してもよく、安
易に破断できるように例えば薄肉部を設けていて
もよい。
反応遅延型生石灰16の充填比を全生石灰量の
10〜70%とした理由は、10%以下では蒸気噴き出
しの防止効果が薄くなり、70%以上では反応時間
が遅れすぎて、計画した発熱温度が得られない惧
れがあるため、この範囲が好ましい。
《考案の効果》 以上、実施例で詳細に説明したように、この考
案に係る生石灰を使用した発熱容器においては、
反応遅延型生石灰が初期段階で緩かに水和反応す
るため、実際に使用する時熱蒸気の噴き出しや漏
水は発生せず、火傷や着衣を汚すようなことはな
い。
また、水袋は発熱容器内に収納され、外部から
ピンなどを使用して突き破らない限り破断される
ことがなく、容器内に破断手段を内装した場合の
ように誤つて破断される惧れがなく、運搬や保管
も安全である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す縦断面図で
ある。 10……容器本体、12……下蓋、14……発
熱容器、16……反応遅延型生石灰、17……生
石灰、18……水袋、19……底部、22……中
蓋、26……上蓋、28……飲食物、32……キ
ヤツプ、34……ピン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 生石灰と水袋を収納して蓋で閉じた発熱容器
    において、この発熱容器の底部と前記水袋との
    間に、水袋と蓋間に充填した生石灰に比較して
    水和反応が遅い反応遅延型生石灰を収納したこ
    とを特徴とする生石灰を使用した発熱容器。 (2) 上記反応遅延型生石灰は上記発熱容器に収納
    する全生石灰量の10〜70重量%となすことを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    生石灰を使用した発熱容器。 (3) 上記発熱容器の底部に上記水袋よりも小径の
    凹部を設けたことを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項または第2項記載の生石灰を使
    用した発熱容器。
JP6928485U 1985-05-13 1985-05-13 Expired JPH0215823Y2 (ja)

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JPS61186578U JPS61186578U (ja) 1986-11-20
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