JPH02156893A - ガラクトオリゴ糖の製造法 - Google Patents

ガラクトオリゴ糖の製造法

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JPH02156893A
JPH02156893A JP31212088A JP31212088A JPH02156893A JP H02156893 A JPH02156893 A JP H02156893A JP 31212088 A JP31212088 A JP 31212088A JP 31212088 A JP31212088 A JP 31212088A JP H02156893 A JPH02156893 A JP H02156893A
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JP
Japan
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lactose
reaction
solution
galactooligosaccharide
oligosaccharide
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Pending
Application number
JP31212088A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kobayashi
洋一 小林
Keisuke Matsumoto
圭介 松本
Natsuko Tamura
田村 なつ子
Tsuneichi Watanabe
渡辺 常一
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Yakult Honsha Co Ltd
Original Assignee
Yakult Honsha Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、乳糖にβ−ガラクトシダーゼを作用させて一
般式Ga1−(Gal)n−Glc (但し式中Gal
はガラクトース残基、Glcはグルコース残基、nは1
〜4の整数を、それぞれ表す)で示されるガラクトオリ
ゴ糖(以下、ガラクトオリゴ糖という)を製造する方法
に関するものである。
〔従来の技術〕
ガラクトオリゴ糖は母乳オリゴ糖の主要構成成分であり
、且つヒト腸内に生息する有用細菌・ビフィドバクテリ
ウム菌の増殖促進因子として有用なものである。
ガラクトオリゴ糖の従来の製造法としては、乳糖にアス
ペルギルス・オリゼのβ−ガラクトシダーゼを作用させ
る方法(特公昭58−20266号公報)が代表的なも
のである。この製法は、温度20〜50°C1乳糖濃度
約10〜50v/v%、pH3〜8、酵素濃度1〜10
0単位/mlを推奨反応条件とする。上記乳糖濃度の上
限は、アスペルギルス・オリゼのβ−ガラクトシダーゼ
の作用適温および乳糖の溶解度と関係がある。
すなわち、乳糖は溶解度があまり高くなく、用いるβ−
ガラクトシダーゼの作用適温である37°C前後では約
40%しか水に安定に溶解させることができない。した
がって、たとえば特開昭58−190388号公報記載
の方法のように固定化酵素を用いて上記転移反応を行う
場合、あえて高温高濃度の乳糖溶液にして反応させると
、固定化酵素カラム内で温度が低下したとき乳糖が析出
し、操業を不可能にするなどの障害を招く。
一般に、糖転移反応は基質濃度が高いほど高率で起こる
ことが知られている。そこで、乳糖のガラクトシル転移
反応によりガラクトオリゴ糖を製造する場合においても
、20%台に止どまっていたガラクトオリゴ糖の対乳糖
収率を向上させるため、より高い濃度の乳糖溶液を酵素
処理する方法が検討され、特開昭63109789号の
方法が提案された。この方法は、酵素反応液の初期乳糖
濃度を50〜90%(w/v)とし、さらに反応温度を
55°C以上ただし反応液中におけるβ−ガラクトンダ
ーゼの失活温度以下の温度とするものであって、β−ガ
ラクトシダーゼが高濃度乳糖溶液中では通常の作用適温
の上限をこえる高い温度においても失活することなく乳
糖からオリゴ糖への転移反応を触媒するという事実を利
用している。そして、反応温度を55°C以上にするこ
とによって乳糖濃度は一応50%以上に高くすることが
でき、それによりガラクトオリゴ糖の対乳糖収率を30
%以上に向上させることに成功している。しかしながら
、単に温度を高くすることによって乳糖濃度を高め、か
つ飽和濃度またはそれ以上の過飽和状態にするこの方法
は、反応開始前に部分的にでも冷却されたとき乳糖結晶
の析出が起こり、意図した高い乳糖濃度を維持できなく
なることがあるという問題があった。また、いったん乳
糖の析出が起こると、乳糖結晶が反応槽や配管に固着し
、それを除去するのに非常な手間を要することになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、高濃度乳糖溶液にβ−ガラクトシダー
ゼを作用させてガラクトオリゴ糖を製造する場合におけ
る上述のような問題点を解決し、乳糖析出の恐れなしに
原料乳糖濃度を高くして高収率でガラクトオリゴ糖を製
造することを可能にすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明が採択した手段は、乳
糖にβ−ガラクトンダーゼを作用させてガラクトオリゴ
糖を製造するに当たり、上記酵素反応終了後の反応液ま
たはその分画物であって上記ガラクトオリゴ糖を含有す
る画分を一部分取し、これを乳糖に加えて混合したもの
より次の酵素反応の原料乳糖溶液を調製することを特徴
とする。
この方法によれば、100’C!付近の高温で調整した
飽和乳糖溶液を酵素反応温度まで冷却しても安定な過飽
和状態が維持され、乳糖結晶の析出が防止される。
その理由は定かでないが、作用物質はガラクトオリゴ糖
であると考えられ、したがって、反応液そのもののほか
、その任意の精製段階にあるガラクトオリゴ糖含有画分
も、同様に使用することができる。
乳糖析出防止のために原料乳糖に混合する酵素反応液の
量は、多いほど高濃度溶液からの乳糖析出の危険性は減
るが、あまり多いとガラクトオリゴ糖の循環量が増えて
反応装置あたりの収量が少なくなるので、固形分として
、原料乳糖の約5〜10重量%が適当である。ガラクト
オリゴ糖が濃縮された両分を用いるときは、これよりも
少ない量ですむ。
本発明の方法によりガラクトオリゴ糖を製造する場合、
乳糖にβ−ガラクトシダーゼを作用させる反応条件や用
いるβ−ガラクトシダーゼの種類に制限はないが、乳糖
析出の恐れがないことにより、反応効率上有利な50%
(w/v)以上の高乳糖濃度を採用することができる。
たとえば、100℃付近で調製した約80%(v/v)
の飽和乳糖溶液を酵素反応の適温まで冷却して反応させ
ることもできる。言うまでもなく、原料乳糖に混合する
酵素反応液は、遅くとも、調製した高濃度原料乳糖溶液
の冷却開始前に乳糖と混合しなければならない。バッチ
反応による場合、反応終了後、酵素を熱失活させ、反応
液の一部を反応槽に残して大部分を精製工程に移し、反
応槽に残った反応液に水および乳糖を加えて加熱するこ
とにより次の酵素反応の厚材溶液を調製するのが最も簡
単である。
〔発明の効果〕
本発明の製造法は、飽和ないし過飽和状態の乳糖溶液を
反応に用いても乳糖析出の恐れがない。そして、反応液
添加によりガラクトオリゴ糖収率に悪影響が及ぶことも
ない。したがって、原料乳糖溶液調製法や反応装置のい
かんに拘わらず、従来は採用困難であったような高い乳
糖濃度を安心して採用することができる。
初期乳糖濃度を高くすることは、単に反応装置利用効率
の向上や製品濃縮費の低減が可能になるだけでなく、オ
リゴ糖収率の向上や反応時間の短縮、さらには酵素使用
量の節減に有効であるから、本発明の製造法を採用する
ことにより、ガラクトオリゴ糖を従来よりも容易かつ安
価に製造することが可能になる。
乳糖析出の恐れがない本発明の製造法は、乳糖析出があ
ると特に被害が大きい固定化酵素法すなわちβガラクト
シダーゼを充填したカラムにより乳糖を連続的に処理し
てガラクトオリゴ糖を製造する場合に威力を発揮する。
また、固定化酵素法では反応温度が低いとカラム内で雑
菌が増殖するトラブルが起き易いが、本発明の製造法に
おいては乳糖濃度を高くしてβ−ガラクトシダーゼの熱
安定性を高めることができるため、反応温度を高くして
雑菌繁殖を防ぐことができる。
〔実施例〕
以下、実験例および実施例を示して本発明を説明する。
実施例1 乳糖625gに水375m1を加え、沸騰浴中で還流下
に加熱して乳糖を完全に溶解した後、70°Cに冷却し
た。その後、直ちにアスペルギルス・オリゼのβガラク
トシダーゼ(ラクターゼY−400,株式会社ヤクルト
本社製品)6250単位を加え、そのまま3時間反応さ
せた。次いで反応液を90°Cに10分間加熱し、酵素
を失活させた。得られた反応液(反応液I)の糖組成を
高速液体クロマトグラフィーにより調べたところ、ガラ
クトオリゴ糖30%、二糖類45%、単糖類25%であ
った。
この後、新たな乳糖625gに上記反応液l50gおよ
び水375m1を加え、以下、上記の反応の場合と同様
にして乳糖を溶解させ、70°Cに冷却した。この原料
糖液からは、上記冷却過程およびその後24時間の保存
中、乳糖結晶の析出は生じなかった。上記反応の場合と
同様にして酵素反応を行なって得られた反応液は、ガラ
クトオリゴ糖30%、二糖類45%、単糖類25%であ
り、反応液Iの添加による悪影響は認められなかった。
反応液Iを得た上記最初の反応のために調製した原料乳
糖溶液と同組成の乳糖溶液を、調製後70’Oに冷却し
てから、同温度に24時間保持したところ、多量の乳糖
結晶が槽壁等に析出してそのまま反応させることはでき
ず、再溶解も困難であった。
実施例2 乳糖625gに水375gおよび実施例1の反応液11
00gを加え、以下、実施例1と同様にして乳糖を溶解
させ、70℃に冷却した。この冷却過程およびその後3
日間のタンク内静置において、乳糖結晶の析出は認めら
れなかった。この原料糖液を、以下実施例1の場合と同
様にして反応させ、糖組成がガラクトオリゴ糖30%、
二糖類45%、単糖類25%の糖液を得 Iこ 。
実施例3 乳糖500gに水500m1を加え、以下、実施例1と
同様にして酵素反応を行い、ガラクトオリゴ糖含有糖液
を得た。この糖液に50 klの乳糖と水5.0αを加
え、100°Cに加熱して乳糖を溶解した後、55°C
で保存した。
この糖液を、アスペルギルス・オリゼのβ−ガラクトシ
ダーゼを固定した反応カラムに5V15/Hrで通液す
ることにより、ガラクトオリゴ糖の製造を連続的に行な
った。得られた糖液の糖組成は、ガラクトオリゴ糖29
%、二糖類47%、単糖類24%であった。
この糖液の約10%はこの連続的ガラクトオリゴ糖製造
における厚材乳糖の溶解タンクに戻し、原料糖液に混入
した。残りの糖液は、常法により脱色精製して濃縮し、
ガラクトオリゴ糖シロップを得た。
上記連続的酵素反応を1カ月問おこなったが、原料糖液
の貯槽や配管内での乳糖析出は全く認められなかった。
実験例 乳糖にβ−ガラクトシダーゼを作用させて得られた反応
液およびその構成成分が乳糖溶液からの結晶析出を防止
する作用を調べた。試料は次のとおりである。
被検乳糖溶液: 乳糖60重量部と水40重量部の混合物を100°Cに
加熱し、乳糖を完全に溶解したもの酵素反応液:実施例
1による反応液■ ガラクトオリゴ糖:実施例1による反応液■を分画して
得られた三糖類似上のオリゴ糖画分 グルコース、ガラクトース:試薬 単糖類混合物ニ ゲルコース/ガラクトース=471の混合物被検乳糖溶
液以外の糖も固形分濃度が60w【%になるように水に
溶解し、得られた糖溶液を被検乳糖溶液に5〜30w【
%加えてよく混合した。その後、55°Cに保温して3
日間静置保存し、結晶生成の程度を観察した。その結果
を表1に示す。
表1 糖液添加乳糖溶液における乳糖結晶生成酵素反応
液 ガラクトオリゴ糖 グルコース ガラクトース 2+ + ± 3+ 2+ 2+ ± 3+ 2十 2+ ±

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 乳糖にβ−ガラクトシダーゼを作用させて一般式Gal
    −(Gal)_n−Glc(但し式中Galはガラクト
    ース残基、Glcはグルコース残基、nは1〜4の整数
    を、それぞれ表す)で示されるガラクトオリゴ糖を製造
    するに当たり、上記酵素反応終了後の反応液またはその
    分画物であって上記ガラクトオリゴ糖を含有する画分の
    一部を分取し、これを乳糖に加えて混合したものより次
    の酵素反応の原料乳糖溶液を調製することを特徴とする
    ガラクトオリゴ糖の製造法。
JP31212088A 1988-12-12 1988-12-12 ガラクトオリゴ糖の製造法 Pending JPH02156893A (ja)

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