JPH021561Y2 - - Google Patents

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JPH021561Y2
JPH021561Y2 JP2435584U JP2435584U JPH021561Y2 JP H021561 Y2 JPH021561 Y2 JP H021561Y2 JP 2435584 U JP2435584 U JP 2435584U JP 2435584 U JP2435584 U JP 2435584U JP H021561 Y2 JPH021561 Y2 JP H021561Y2
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rubber
metal fitting
sleeve
outer cylindrical
fluid storage
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は流体入りの複合ゴムブツシユに係り、
特にその流体を流通せしめるオリフイスを形成す
るための加工が不要な、製作の容易な複合ゴムブ
シユに関するものである。
従来技術 従来より、車両のエンジンマウントやサスペン
シヨンブツシユとして、ゴムの弾性特性と流体の
流通抵抗を利用した流体入りの複合ゴムブツシユ
が提供されている。かかる複合ゴムブツシユは、
例えば特公昭48−36151号公報、特公昭52−16554
号公報などに明らかにされている如く、所定の枢
軸が嵌挿せしめられる内筒金具と、これと同心的
に配置される外筒金具と、それら両金具の間に介
在せしめられる円環状のゴムスリーブとを備え、
そのゴムスリーブの外周面に複数個の凹所を設け
て、その凹所と外筒金具内壁との間に形成される
流体収容部に所定の流体を充填せしめると共に、
それら複数の流体収容部がゴムブツシユに形成さ
れたオリフイスを通じて連通せしめられる構造を
有し、加振振動時においてオリフイスを流通する
流体の流通抵抗によつて良好な減衰が行なわれ、
優れた防振、制振作用が得られるようになてい
る。
ところで、かかる構造の複合ゴムブツシユにお
いては、外筒金具に対してゴムスリーブを圧入す
る際に流体収容部やオリフイスが変形する等の不
都合があり、また、外筒金具とゴムスリーブとの
間が後接着されるところから流体収容部内への流
体の充填が著しく困難で、組立てや組付作業性が
悪いという問題があつた。
このため、本願出願人等が先に出願した特開昭
58−170610号公報、特開昭58−170611号公報に記
載の複合ゴムブツシユにおいては、外筒金具を二
重構造とすることにより、その組立てや組付作業
性を改善するとともに、組立て時における流体収
容部やオリフイスの変形が防止されるようになつ
ている。
しかしながら、このように外筒金具を二重構造
とした複合ゴムブツシユにおいても、複数の流体
収容部を連通せしめるためのオリフイスとして、
貫通孔や凹溝等を設ける必要があるため、そのた
めの面倒な加工を施す必要があり、これが複合ゴ
ムブツシユの製作の面倒さや、そのコストダウン
を制限する一つの要因となつていたのである。
考案の目的 ここにおいて、本考案は、以上の如き事情を背
景として為されたものであり、その目的とすると
ころは、オリフイスを形成するための面倒な加工
が不要な、また製作の容易な複合ゴムブツシユを
提供することにある。
考案の構成 そして、かかる目的を達成するために、本考案
は、内筒金具と外筒金具との間に円環状のゴムス
リーブを介在せしめてなるゴムブツシユにおい
て、その外筒金具の筒壁を貫通してゴムスリーブ
内に所定深さで突入する流体収容部をそのゴムブ
ツシユの周方向に複数個独立して設ける一方、更
にその外筒金具の外側に、所定の金属スリーブ
を、該外筒金具との間に所定厚さの第一及び第二
のリング状のゴムシールをブツシユ軸心方向にお
いて前記流体収容部を挟んで位置するようにそれ
ぞれ介在せしめて、それら流体収容部を覆蓋する
ように嵌装せしめると共に、それら第一のゴムシ
ールと第二のゴムシールとの間に所定の間隔を形
成せしめて、前記外筒金具と金属スリーブとの間
に前記複数の流体収容部を連通せしめるオリフイ
スが形成されるように、複合ゴムブツシユを構成
したのである。
考案の効果 このようにすれば、複数の流体収容部を連通せ
しめるオリフイスは、外筒金具と金属スリーブと
の間に介在せしめられる第一及び第二のゴムシー
ルが、ブツシユ軸心方向において流体収容部を挟
み且つ所定の間隙を隔てて設けられることによ
り、外筒金具と金属スリーブとの間に形成される
ようになつているため、オリフイスを設けるため
の面倒な加工が不要となるのである。しかも、ゴ
ムシールは、流体収容部内の流体が外筒金具と金
属スリーブとの間から外部へ漏出することを防止
する作用を為すものであり、複合ゴムブツシユの
部品点数は従来と同様に維持される。したがつ
て、外筒金具に金属スリーブを嵌装することによ
る組立て、組付作業性の向上と相俟つて、複合ゴ
ムブツシユが一層低価格で提供され得ることとな
るのである。
なお、加振振動時におけるゴムシールの弾性変
形によつてオリフイスの流通断面積が変化する虞
れがあるが、これはゴムシールとして硬い弾性特
性を有するゴム材料を用いることにより、容易に
解決し得るものである。
実施例 次に、本考案を更に具体的に明らかにするため
に、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説
明することとする。
先ず、第1図乃至第3図は本考案に係る複合ゴ
ムブツシユの構造を示すもので、この複合ゴムブ
ツシユは車両のエンジンマウントや、或いはサス
ペンシヨンアーム等の端部を支持するサスペンシ
ヨンブツシユとして用いられる。これらの図にお
いて、10はエンジンや車体等に固定された一対
のブラケツトに支承される枢軸が嵌挿せしめられ
る内筒金具であり、この内筒金具10の外周部に
は、円環状のゴムスリーブ12を挟んで外筒金具
14が嵌装されており、これ等によつてゴムブツ
シユ16が構成されている。
このゴムブツシユ16には、外筒金具14の筒
壁を貫通してゴムスリーブ12内に所定深さで突
入する凹所18が、ゴムブツシユ16の周方向に
等角度間隔で複数個(本実施例では4個)形成さ
れている。この凹所18内には、水、ポリアルキ
レングリコール、シリコーン油等の非圧縮性流体
20が収容されるようになつており、凹所18が
流体収容部をなしている。
なお、これら内筒金具10、ゴムスリーブ12
および外筒金具14からなるゴムブツシユ16
は、所定の金型内に両金具10および14をセツ
トして、凹所18の部分が欠肉されるようにゴム
スリーブ12を加硫成形することにより、容易に
製造され得る。また、このように加硫成形した後
外筒金具14に絞り加工(予備圧縮)を施せば、
両金具10および14とゴムスリーブ12とが強
固に密着させられて、それらの間の剥離が良好に
防止され得る。
一方、上記ゴムブツシユ16の外周部には、一
対のリング状のゴムシール22および24を挟ん
で円筒状の金属スリーブ26が嵌装されている。
ゴムスリーブ22,24は、前記ゴムスリーブ1
2と比較して硬い弾性特性を有するゴム材料製
で、ゴムブツシユ16の軸心方向において所定の
間隙を有し、かつその間隙に前記凹所18が開口
する位置に配設されている。
これにより、流体20を収容する凹所18の開
口部が、ゴムシール22,24によつて良好にシ
ールされつつ金属スリーブ26によつて覆蓋され
る。また、複数の凹所18内に収容される流体2
0は、両ゴムシール22,24の間の間隙を通つ
て流通せしめられることになり、これら両ゴムシ
ール22,24および外筒金具14、金属スリー
ブ26によつて囲まれた隙間によつて、複数の凹
所18を連通せしめるオリフイス28が形成され
ているのである。
ここで、ゴムシール22,24は、加硫成形に
よつて容易に外筒金具14に固着せしめられると
ともに、その凹所18に対応する部分は凹所18
内に僅かに入り込むように成形されて、それらの
剥離が防止されている。また、金属スリーブ26
を、前記シリコーン油等の非圧縮性流体20が満
たされた容器内において、ゴムシール22,24
の外周部に圧入せしめることにより、流体20の
充填と同時に複合ゴムブツシユが完成されるので
ある。なお、金属スリーブ26を圧入した後絞り
加工を施すことにより、金属スリーブ26とゴム
シール22,24との間が効果的にシールされ得
る。
そして、金属スリーブ26が図示しない車両の
車体或いはサスペンシヨンアーム等に固定され
て、エンジン振動や車輪の振動が良好に吸収、減
衰せしめられるのである。
したがつて、以上のように構成される複合ゴム
ブツシユにおいては、複数の凹所18を連通せし
めるためのオリフイス28が、ゴムシール22お
よび24を所定の間隙を隔てて設けることによつ
て外筒金具14と金属スリーブ26との間に形成
されているため、オリフイス28を設けるために
貫通孔や凹溝等を形成する面倒な加工が不要とな
るのである。しかも、ゴムシール22,24は外
筒金具14と金属スリーブ26との間をシールす
る作用を為すもので、オリフイス28を形成する
ためにのみ設けられるものではないため、組立
て、組付作業性が従来と同様に維持され、それ故
に複合ゴムブツシユの生産性が向上して一層低価
格で提供され得ることとなるのである。
また、ゴムシール22,24として比較的硬い
弾性特性を有するゴム材料が採用されているた
め、加振振動時におけるオリフイス28の変形が
抑制され、ゴムスリーブ12内に連通路等を設け
る場合に比較して、その流通断面積が略一定に維
持され得る利点がある。
なお、オリフイス28の流通断面積は、両ゴム
シール22,24の肉厚や間隙を変更することに
よつて容易に調整し得る。
以上、本考案の一実施例について詳細に説明し
たが、本考案はその他の態様においても実施され
得る。
例えば、上記実施例においては、4個の凹所1
8を備えた複合ゴムブツシユについて説明した
が、2個、3個、或いは5個以上の凹所18を有
する複合ブツシユに対しても、本考案を同様に適
用し得る。
また、ゴムスリーブ12やゴムシール22,2
4は、必ずしも加硫成形によつて内筒金具10、
外筒金具14に固着せしめる必要はなく、予め成
形されたものを接着剤等によつて固着せしめても
良い。
その他、本考案はその精神を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々なる変更、改良
等を施した態様で実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る複合ゴムブツシユの一実
施例を示す図で、第3図の−断面図である。
第2図およぴ第3図は、それぞれ上記複合ゴムブ
ツシユの一部を切欠いた正面図および側面図であ
る。 10:内筒金具、12:ゴムスリーブ、14:
外筒金具、16:ゴムブツシユ、18:凹所(流
体収容部)、20:流体、22,24:ゴムシー
ル、26:金属スリーブ、28:オリフイス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内筒金具と外筒金具との間に円環状のゴムスリ
    ーブを介在せしめてなるゴムブツシユにおいて、
    該外筒金具の筒壁を貫通して該ゴムスリーブ内に
    所定深さで突入する流体収容部を該ゴムブツシユ
    の周方向に複数個独立して設ける一方、更に該外
    筒金具の外側に、所定の金具スリーブを、該外筒
    金具との間に所定厚さの第一及び第二のリング状
    のゴムシールをブツシユ軸心方向において前記流
    体収容部を挟んで位置するようにそれぞれ介在せ
    しめて、それら流体収容部を覆蓋するように嵌装
    せしめると共に、該第一のゴムシールと該第二の
    ゴムシールとの間に所定の間隔を形成せしめて、
    前記外筒金具と金属スリーブとの間に前記複数の
    流体収容部を連通せしめるオリフイスが形成され
    るようにしたことを特徴とする複合ゴムブツシ
    ユ。
JP2435584U 1984-02-22 1984-02-22 複合ゴムブツシユ Granted JPS60137252U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2435584U JPS60137252U (ja) 1984-02-22 1984-02-22 複合ゴムブツシユ

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JPS60137252U JPS60137252U (ja) 1985-09-11
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JPH053792Y2 (ja) * 1987-06-24 1993-01-29
JPH0276240U (ja) * 1988-11-30 1990-06-12

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JPS60137252U (ja) 1985-09-11

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