JPH02154941A - 空気調和機の風向偏向装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は空気調和機（以下空調機という）において、吐
出口内部に設置して、吐出空気を上下の任意の方向へ案
内する風向偏向装置に関するものである。

従来の技術 近年より空調機は居住空間の快適空気調和という機能が
求められておシ、より向上した機能を得るため、吐出空
気の風量、吐出方向、風の到達距離などの諸要素の技術
が研究されている。

以下図面を参照しながら、上述した従来の空気調和機の
風向偏向装置について説明する。

第５図は従来の天井室シ型空調機の構造を示すものであ
る。１は空調機本体であり、内部に送風機２、熱交換器
３と前面に吐出口４が配設されている。この吐出口４の
前方には、水平機を主体として、垂直機とより成る吐出
グリル６を備え、又吐出口４の内部において下方には、
吐出口４の長手方向はぼ全幅にわたって設けた流体案内
板６が固定されている。この流体案内板６は吐出口４下
端より本体１後部に向って上昇し、吐出口４前面より少
し後部を頂点とする円弧状曲面を形成させ、頂点より後
部は下降する直線面を形成させている。

流体案内板６の上方には、吐出口４の長手方向はは全長
にわたって、回動自在に枢支された水平制御板７が配記
されている。さらにこの上方には突状のバイアス部８が
配設されており、これによって風向偏向装置を形成して
いる。

以上のように構成された風向偏向装置について。

以下その動作について説明する。

まず、下方吹き出しの場合は第６図に示す如く、水平制
御板７を下流側が下方に向くように回動させると、水平
制御板７よシ下方の噴流Ａは、コアンダ効果により流体
案内板ｅの曲面に付着なせられ、下方向に偏向させられ
る。また水平制御板７よシ上方の噴流Ｂは、バイアス部
８からの背圧によシ下方へ押されると共に、上記噴流Ａ
に誘引されて合流し、噴流Ｃとして下方へ吹き出される
。

次に水平吹き出しの場合は第６図に示す如く、水平制御
板７を下流側が水平方向より若干上向くように回動させ
ることにより、水平制御板７より下の噴流Ａは、流体案
内板６の曲面に付着して下方に偏向させられる噴流Ｂと
、流体案内板ｅより剥離して水平方向に偏向される噴流
Ｃとの分流する。

また水平制御板７より上の噴流りは、バイアス部８から
の背圧によシ下方へ押されるものの水平制御板７により
水平方向に押し戻されて、上記噴流Ｃと合流し、噴流Ｅ
として水平方向に吹き出される。しかし噴流Ｂと噴流Ｅ
は吹き出し方向が異なり合流することはない。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、吐出グリル５の水
平機は、下方・水平吹き出し双方において風路中の一種
の障害物として作用しており、風の吹き出しという面か
らは不用のものである。また下方吹き出し時に到達距離
を伸ばす場合には。

吹出風速をよシ速くしなければならない必要性があり、
さらに水平吹き出し時には、噴流の分流吹き出しによる
吹き出し風速の低下に伴う吹き出し風量・風の到達距離
の低下が発生する。また主に水平吹き出しは冷房時に用
いられることが多く、冷房時は、熱交換器に霜が付着し
通常よりも吹き出し風量が低下する傾向にあることから
、総合的に吹き出し風量が低下気味になる為、下方・水
平吹き出し共にファン回転数を高くし、モータ出力を大
きくしなければならず、低騒音・省エネルギーに反する
という課題を有していた。

本発明は上記課題に鑑み、下方吹き出し、また水平吹き
出し時の風量低下・風の到達距離の低下金なくし、より
効率的に下方及び水平吹き出しが一つの動作でできるよ
うな風向偏向装置を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の風向偏向装置は、
水平制御板の風下側に上下方向移動可能な遮へい板を有
する吐出グリルと前記遮へい板と連動する水平制御板を
備えたものである。

作　　用 本発明は上記した構成によって、下方偏向時には吐出グ
リルの遮へい板を上部へ移動させることにより、水平制
御板は、下向になり遮へい板が風路正面より移動するの
で風路中の障害が少なくなり、さらに移動した遮へい板
によりバイアス効果が増大となるため、より効果的な下
方吹き出しが一つの動作で可能となり、水平吹き出し時
には吐出グリルの水平機を下部へ移動させることにより
水平制御板は水平になり遮へい板が風路正面より移動す
るので風路中の障害が少なくなυ、さらに噴流の一元化
をはかるため、圧力損失を除去すると共に、より効率的
な水平吹き出しとなる。

実施例 以下本発明の一実施例の空調機の風向偏向装置について
、図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の実施例における天井吊り型空調機を示
すものである。第１図において９は空調機本体で、この
本体９の内部には仕切板１０によって送風室１１と熱交
換室１２とに区画されている。送風室１１には吸込口１
３とシロッコファン（図示せず）を内装したケーシング
１４．前記ファンを駆動するモータ１６を具備している
。熱交換室１２内には側板１６（反側板は図示せず）に
支持された熱交換器１７と、その下部にドレンパン１８
を具備している。また本体９の前面には、風向偏向装置
を具備した吐出口１９を設けている。

この吹出口１９の上部は先端をコ字状に折曲した天板２
０と、その内面に貼着された断熱材２１と。

コ字状部壁面に固着されたバイアス部２２とで構成され
ている。また、吹出口１９の中央部には板状の水平制御
板２３が設けられ、この水平制御板２３は回動自在に枢
支されており、水平制御板２３前方上部に側板１６より
突起したストッパー２４があシ水平制御板２３が水平状
態より上へ回動しないように当りとなっている。又水平
制御板２３の前方下部に側板より突起したストツノ５−
２６があり水平制御板２３が下方向に回動する時の下限
となっている。さらに吐出口１９の下部にはドレンパン
１８を載置した底板２６を設は前記ドレンパン１８前面
には、下方に向って傾斜する曲面を有した流体案内壁２
７を形成している。又、吹出口１９の先端には上下方向
移動可能な遮へい板２８ａ、前記遮へい板を上下移動さ
す垂直機２８ｂと、曲面を有した下部水平機２８０とに
より成る吹出グリル２８が装着されている。この吹出グ
リル２８にある遮へい板２８ａは、水平制御板２３と連
動機２９で連動しており、遮へい板２８ａを下方に移動
さすと連動機２９が下方に引張れ側板１６に具備された
支点３ｏにより下方に働く力が上方に変換され水平制御
板２３がストッパー上２４の位置まで回動する。遮へい
板２８ａを上方に移動さすと連動機２９がゆるみ、側板
１６に具備されたスプリング固定機３１よシ片方を固定
されたスプリング３２が水平制御板２３を下方に引っ張
りストッパー下の位置まで回転させる。

以上のように構成された空調機について以下その動作に
ついて説明する。

吸込口１３から送風室１１へ吸い込まれた空気は、熱交
換器１７を通過し、熱交換され吐出口１９に送り込まれ
る。吐出口１９に送り込まれた空気流は、上下方向風向
偏向装置に流入する。

ここで風向が水平吹出の場合、第２図に示す如く吐出グ
リル２６の遮へい板２６ａを下方へ移動させると連動機
２９が引張られ水平制御板２３がス）７パー上２４の位
置まで回動する。この時水平制御板２３より上の噴流Ｂ
は、バイアス部２２からの背圧により下方へ押されるも
のの水平制御板２３により水平方向に押し戻されて水平
方向に吹き出されると共に、水平制御板２３より下方の
噴流Ａは、流体案内壁２７の曲面のコアンダ効果により
一部下方偏向しようとするものの、遮へい板２８ａによ
り防げられ上記噴流Ｂと合流して噴流Ｃとして水平方向
に吹出される。

次に下方吹出しの場合、第３図に示す如く吹出グリル２
８の遮へい板２８ａを上方へ移動させると連動機２９が
ゆるみ水平制御板２３がスプリング３２によりストッパ
ー上２５の位置まで回動する。この時水平制御板２３よ
り下方の噴流りは、流体案内壁２７の曲面のコアンダ効
果により下方向へ偏向させ、また水平制御板２３より上
の噴流Ｅは、バイアス部２２による背圧により下方へ押
され、さらに上方へ移動した遮へい板２８ａによって、
バイアス効果が増大し下方へ押されると共に、前記噴流
りに誘引されて噴流Ｆとして合流し、下方偏向して吹出
される。なお、吹出グリル２８の遮へい板２８＆は第４
図、第６図に示す如く垂直機２８ｂに設けた溝２θｂ′
に遮へい板２８ａの両端に設けたスライド部２８ａ′を
はさみ込むことによシ上下方向の移動が可能になる。又
、スライド部２８ａ′の上部下部共にカエリ止め（図示
せず）が設けてあり溝２６ｂ′の上部下部それぞれの段
（図示せず）にはまり上下方向の位置が固定される。

以上のように本実施例によれば、吐出口１９の先端に上
下方向移動可能で水平制御板を連動させた遮へい板２８
ａを有した吹出グリル２８を備えることにより水平及び
下方吹き出し時に遮へい板２８ａを下又は上へ移動させ
ることにより水平制御板２３が連動し、水平吹出時には
噴流の一元化をはかり、下方吹き出し時には、遮へい板
２８ａによってバイアス効果を増大させることによって
、圧力損失を除去すると共に風路中の障害がなくなり、
より効率的な水平吹出及び下方吹出が一つの動作ででき
る。

発明の効果 以上のように本発明は、上下方向移動可能で水平制御板
を連動させた遮へい板を有した吹出グリルを設けたので
、水平及び下方偏向時において吐出グリルの水平機が風
路中の障害となるのを解消できる。又、水平偏向時には
噴流の一元化をはかシ、下方偏向時にはバイアス効果の
増大によって、吹出流の圧力損失を除去すると共に効率
的な吹き出しが一つの動作でできることから、ファン対
しては少ない回転数で低騒音化がはかれる。又、モータ
には小出力のものが利用でき省エネルギーに貢献するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における風向偏向装置を具備
した空調機の断面図、第２図は第１図における水平吹き
出し時の風の流れを示す吹出口の拡大断面図、第３図は
第１図における下方吹き出し時の風の流出を示す吹出口
の拡大断面図、第４図は本発明にかかる吐出グリルの遮
へい板の斜視図、第６図は遮へい板が垂直機の溝をスラ
イドする状態の断面図、第６図は従来の空調機の下方吹
出時の断面図、第７図は同水平吹き出し時の断面図であ
る。 １９・・・・・・吐出口、２３・・・・・・水平制御板
、２８ａ・−・・・・遮へい板、２８・・・・・・吐出
グリル。 代理人の氏名　弁理士　粟　野　重　孝　ほか１名簿 図 Ｉ９−一−フエエ誓 ２３−水早蚤１１褐坂 ｚ８−　　臨出クリλし あ Ｂ Ｓ 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　吐出口内に回動自在に枢支された水手制御板と、前記
   吐出口に備えた吐出グリルと、この吐出グリルに取付け
   た上下移動可能の遮へい板とより成り、前記水平制御板
   の回動と、遮へい板の移動とを連動させたことを特徴と
   する空気調和機の風向偏向装置。