JPH02154849A - ベルト式無段変速装置 - Google Patents

ベルト式無段変速装置

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JPH02154849A
JPH02154849A JP30859588A JP30859588A JPH02154849A JP H02154849 A JPH02154849 A JP H02154849A JP 30859588 A JP30859588 A JP 30859588A JP 30859588 A JP30859588 A JP 30859588A JP H02154849 A JPH02154849 A JP H02154849A
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JP
Japan
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belt
shaft
continuously variable
axial direction
variable transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP30859588A
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English (en)
Inventor
Shiro Sakakibara
史郎 榊原
Masahiro Hasebe
正広 長谷部
Akihiro Azeyanagi
畔柳 明弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、それぞれ可動シーブ及び固定シーブからなる
プライマリ及びセカンダリプーリに金属製等のベルト(
チェーン型をも含む)を巻掛けてなるベルト式無段変速
装置(CVT)に係り、詳しくは固定シーブボス部又は
シャフトに摺動のみ自在に支持される可動シーブの支持
構造に関する。
(ロ)従来の技術 近時、燃料消費率の向上等の要求により、自動車のトラ
ンスミッションとしてベルト式無段変速装置を組込んだ
自動変速機が注目されている。
従来、本出願人は、例えば特開昭62−13853号公
報に示すように、調圧カム機構により伝達トルクに対応
した軸力をプーリに付与すると共に、ボールネジ装置に
よりプーリの有効径を調整してなるベルト式無段変速装
置を案出した。
そして、該ベルト式無段変速装置は、可動シーブボス部
内周面に軸方向に延びる断面半円状の溝を形成し、また
該可動シーブを支持する固定シーブボス部又はシャフト
の外周面にも軸方向に延びる断面半円状の溝を形成し、
可動シーブボス部を固定シーブボス部又はシャフトに嵌
合支持すると共に、前記半円状の両溝にボールを挿入し
て相対回転を阻止している。
(ハ)発明が解決しようとする課題 ところで、上述ベルト式無段変速装置は、両溝にボール
を介在しているが、該ボールは、極小遊びにて可動シー
ブを固定シーブボス等に対して回転方向に係合するもの
であって、半径方向に対して可動シーブな固定シーブボ
ス等に支持するものではない。
即ち、可動シーブは、固定シーブボス部又はシャフトに
すべり摩擦により嵌合している。このため、可動シーブ
の軸方向移動に際し、比較的大きな摩擦摺動抵抗が発生
し、その結果、可動シーブに付与する軸力とVベルトの
挟圧力との間に差を生じ、従ってVベルトがトルク伝達
するために必要な挟圧力を確保するためには、可動シー
ブにそのlJ擦摺動抵抗分たけ余分の軸力な付与する必
要があり、その分ベルト式無段変速装置の伝達効率を低
下していると共に耐久性を損ねている。
また、金属ベルトを用いるものであっては、−般に潤滑
されで用いられ、従ってその静止摩擦角も小さいが、上
述可動シーブの摩擦摺動抵抗に起因して、一般にベルト
停止状態にあってはアクチュエータからの軸力によって
可動シーブを移動することはできない。
従って、従来のベルト式無段変速装置にあっては、ベル
ト停止中、変速操作を行うことができず、このため例え
ば急ブレーキにて車輌を停止して、ベルト式無段変速装
置が最低速位置まで復帰することができない場合、再発
進に際して、トルク不足になったり、或は−旦最低速位
置まで戻してから加速する等の不自然な制御を必要とし
ている。
そこで、本発明は、可動シーブの摩擦摺動抵抗をなくす
ことにより、上述問題点を解消したベルト式無段変速装
置を提供することを目的とするものである。
(駒 課題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第1図ないし第3図を参照して示すと、それぞれシャ
フト(2)、(3)に支持されかつ軸方向に相対移動し
得る2個のシーブ(5a)、(5b)、(6a)、(6
b)からなるプライマリプーリ(5)及びセカンダリプ
ーリ(6)と、これら両プーリ(5)、(6)に巻掛け
られるベルト(7)と、これらプーリの少なくとも一方
に伝達トルクに対応した軸力を付与する調圧機構(9)
と、これら両プーリの可動シーブ(5b)、(6b)を
軸方向に移動する機械式アクチュエータ(例えばボール
ネジ装置)(10)、(11)と、を備えてなるベルト
式無段変速装置(1)において、前記可動シーブ(5b
)、(6b)のボス部(51:z)、(ebt)内周面
に、軸方向に延びる断面アール形状の側面(12a)を
有する突条(12・・・)を多数形成し、かつ該可動シ
ーブな支持する固定シーブボス部(Sat)又はシャフ
ト(3)の外周面に、軸方向に延びる断面アール形状の
側面(13a)を有する突条(13・・・)を多数形成
し、そして、前記両突条のアール形状側面(12a)、
(13a)の間に、それぞれ軸方向に沿つて多数のボー
ル(15・・・)を介在して、これらボールのみを介し
て前記可動シーブボス部(5bl)、(6b+)を前記
固定シーブボス部(5al)又はシャフト(3)に摺動
のみ自在に支持してなる、ことを特徴とする。
(ホ) 作用 以上構成に基づき、プライマリプーリ(5)の回転は、
ベルト(7)及びセカンダリプーリ(6)を介してセカ
ンダリシャフト(3)に伝達される。この際、例えばプ
ライマリ側の固定シーブ(5a)から、突条(13)の
アール形状側面(13a)、ボール(15)及び突条(
12)のアール形状側面(12a)を介して可動シーブ
(5b)にトルクが伝達され、またセカンダリ側可動シ
ーブ(6b)から、突条(12)のアール形状側面(1
2a)  ボール(15)及び突条(13)のアール形
状側面(13a)を介してセカンダリシャフト(3)に
伝達され、また例えばプライマリプーリ(5)に作用す
るトルクに基づき調圧機構(9)が、該トルクに応じ゛
た軸力を発生し、プーリ(5)、(6)はベルト(7)
をその伝達トルクに応じた挟圧力にて挟持し、スリップ
を生ずることなく動力伝達する。
また、電気モータ等の回転駆動手段(146)(第4図
参照)に基づき機械式アクチュエータ(10)、(11
)が作動することにより、プーリ(5)、(6)の有効
径が変更され、伝達トルク比が無段に制御される。この
際、可動シーブ(5b)、(6b)は、そのボス部内周
面が固定シーブボス部又はシャフトに直接接触している
部分はなく、ボール(15・・・)の転がりを介して軸
方向に移動される。従って、該可動シーブの移動抵抗は
極めて小さく、機械式アクチュエータ(10)、(11
)及び調圧機構(9)の発生軸力は小さくて足り、更に
金属ベルト等からなる静止摩擦角の小さいものにあって
は、ベルト停止中にあっても、機械式アクチュエータに
て可動シーブの移動が可能となる。
なお、カッコ内の符号は、理解を容易にするために図面
と対照するものであり、何等構成を限定するものではな
く、また同じ符号であっても、特許請求の範囲に対応し
て上位概念で述べである関係上、以下に示す実施例のも
のとは名称の異なるものもある。
(へ)実施例 以下、図面に沿って本発明を車輌用自動無段変速機に適
用した実施例について説明する。
まず、第5図に沿って、本自動無段変速機の概略を説明
するに、本自動無段変速機Aは、ベルト式無段変速装置
1、シングルプラネタリギヤ機構40、トランスファー
装置80.減速ギヤ装置71等とからなる出力部材70
、及びデュアルプラネタリギヤ機構からなる前後進切換
え装置90、更に流体継手101、遠心式ロックアツプ
クラッチ102及びスリップクラッチ103からなる発
進装置100を備えている。
そして、プラネタリギヤ機構40は、そのリングギヤ4
0Rが無段変速装置1のセカンダリシャフト3に連動し
、かつキャリヤ40Cが出力部材70に連動し、そして
サンギヤ40Sがトランスファー装置80を介して係止
手段を構成するローワンウェイクラッチF及びローコー
スト象リバースブレーキB1に連結していると共に、ハ
イクラッチC2を介して入力軸60に連結している。
また、デュアルプラネタリギヤ機構90は、そのサンギ
ヤ903が入力軸60に連結し、かつキャリヤ90Cが
無段変速装置1のプライマリシャフト2に連結すると共
にフォワードクラッチC1を介して入力軸60に連結し
、またリングギヤ90RがリバースブレーキB2に連結
している。
以上構成に基づき、本自動無段変速機Aにおける各クラ
ッチ、ブレーキ及びワンウェイクラッチは、各ポジショ
ンにおいて第6図に示すように作動する。なお、※はロ
ックアツプクラッチ102が遠心力により適宜作動し得
ることを示す。
詳述すると、Dレンジにおける低速モードLにおいて、
フォワードクラッチC1が接続している外、ローワンウ
ェイクラッチFが作動する。この状態では、エンジンク
ランク軸の回転は、ロックアツプクラッチ102及びス
リップクラッチ103を介して又は流体継手101を介
して入力軸60に伝達され、更にデュアルプラネタリギ
ヤ装置90のサンギヤ90Sに直接伝達されると共にフ
ォワードクラッチC1を介してキャリヤ90Cに伝達さ
れる。従って、該デュアルプラネタリギヤ機構90は入
力軸60と一体に回転し、正回転をベルト式無段変速装
置1のプライマリシャフト2に伝達し、更に該無段変速
装置1にて適宜変速された回転がセカンダリシャフト3
からシングルプラネタリギヤ装置40のリングギヤ40
Rに伝達される。一方、この状態では、反力を受ける反
力支持要素であるサンギヤ408はトランスファー装置
80を介してローワンウェイクラッチFにて停止されて
おり、従ってリングギヤ40Rの回転は減速回転として
キャリヤ40Cから取出され、更に減速ギヤ装置71等
を介してアクスル軸73に伝達される。
また、Dレンジにおける高速モードHにおいては、フォ
ワードクラッチC1の外、ハイクラッチC2が接続する
。この状態では、前述同様に無段変速装置1にて適宜変
速された正回転がセカンダリシャフト3から取出されて
シングルプラネタリギヤ装置40のリングギヤ40Rに
入力される。
一方、同時に、入力軸60の回転がハイクラッチC2及
びトランスファー装置80を介してシングルプラネタリ
ギヤ機1’J40のサンギヤ403に伝達され、これに
より該プラネタリギヤ機構40にてリングギヤ40Rと
サンギヤ40Sとのトルクが合成されてキャリヤ40C
から出力される。なおこの際、サンギヤ40Sにはトラ
ンスファー装置80を介して反力に抗する回転か伝達さ
れるので、トルク循環が生しることなく、所定のプラス
トルクがトランスファー装置80を介して伝達される。
そして、該合成されたキャリヤ40Cからのトルクは減
速ギヤ装置71等を介してアクスル軸73に伝達される
なお、Dレンジにおける作動では、ワンウェイクラッチ
Fに基づき逆トルク作用時(エンジンブレーキ時)はフ
リーとなるが、Sレンジにおいては、ローワンウェイク
ラッチFに加えてローコースト&り八−スツレーキB1
が作動し、逆トルク作用時も動力伝達する。
また、Rレンジにおいてはローコーストルリバースブレ
ーキB1と共にリバースブレーキB2が作動する。この
状態では、入力軸60の回転は、デュアルプラネタリギ
ヤ機構90にてリングギヤ90Rが固定されることに基
づきキャリヤ90Cから逆回転としてベルト式無段変速
装置1に入力される。一方、ローコースト及リバースブ
レーキB1の作動に基づきシングルプラネタリギヤ装置
40のサンギヤ40Sか固定されており、従フて無段変
速装置1からの逆回転はプラネタリギヤ機構40にて減
速され、出力部材70に取出される。
ついで、本発明を具体化した実施例を第4図に沿って説
明する。
本無段変速機Aは、3分割からなるトランスミッシロン
ケース25を有しており、該ケース25に入力軸60及
び無段変速装置1のプライマリシャフト2が同軸上に回
転自在に支持されて第1軸を構成している。と共に、無
段変速装置1のセカンダリシャフト3とギヤ軸70aが
同軸上に回転自在に支持されて第2軸を構成している。
更に、第1軸上には発進装置100と、フォワードクラ
ッチC1、ハイクラッチC2、ローコーストルリバース
ブレーキB1、リバースブレーキB2、ローワンウェイ
クラッチFからなる操作部5oと、前後進切換え装置を
構成するデュアルプラネタリギヤ機構90と、油圧ポン
プ61が配設されており、また第2軸上にはシングルプ
ラネタリギヤ機構40が配設されている。
発進装置100は、流体継手101、遠心クラッチから
なるロックアツプクラッチ102及びスリップクラッチ
103を有している。そして、スリップクラッチ103
は負荷トルクに対応した軸力を発生するカム機構105
を有しており、該カム機構はスリップクラッチのクラッ
チプレート及びディスクに押圧・作用し、該スリップク
ラッチ103のトルク容量を負荷トルクの増大に対応し
て増大する。
また、入力軸60のエンジン側にはケース25から突出
部25aが突出しており、該突出部25aにはトランス
ファー装置80の入力スプロケット81かベアリングを
介して支持されている。更に、該スプロケット81のハ
ブ部はワンウェイクラッチFを介して前記ケース突出部
25aに連結しており、かつ該スプロケット81から外
径方向に向けて延設されているフランジにはその内周面
に多板クラッチからなるハイクラッチC2を介して入力
軸60が連結されていると共に、その外周面とケース2
5との間に多板ブレーキからなるローコーストルリバー
スブレーキB1が介設されている。
また、入力軸60の先端部分にデュアルブラネタソギャ
機構9oのサンギヤ903 (第5図参照)がスプライ
ン結合されていると共に、フランジが外径方向に延設さ
れている。また、入力軸60の先端はベルト式無段変速
装置1のプライマリシャフト2をブツシュを介して被嵌
、整列しており、かつ該シャフト2にキャリヤ90゛C
がスプライン結合されている。更に、該キャリヤ90C
には第1ビニオン90P1及び第2ビニオン90P2が
支持されると共に、連結部材が外径方向に延設されてお
り、該連結部材の内径側と前記入力軸60からのフラン
ジの外径側との間には多板クラッチからなるフォワード
クラッチC1が介設されている。また、リングギヤ90
Rを固定している支持部材の外周側とケース25との間
に多板ブレーキからなるリバースブレーキB2が介設さ
れている。
そして、前記操作部50における前記ローコーストルリ
バースブレーキB1及びハイクラッチC2と、リバース
ブレーキB2及びフォワードクラッチC1との間部分に
はアクチュエータユニット51が配設されており、本ア
クチュエータユニット51は隣接して配置されている前
後進切換え装置用アクチュエータ51aと、低高速モー
ド切換え装置用アクチュエータ51bとからなる。そし
て、該アクチュエータユニット51は周方向に所定間隔
離れて配設されている前後進切換え装置用モータ及び低
高速モード切換え装置用モータを有しており、これらモ
ータは整流子モータ、ステップモ、−夕等の回転磁界モ
ータ、サーボモータ及び超音波モータ等の電気モータか
らなり、かつモータの所定回転位置に保持し得るように
電磁ツレーキ等の保持手段か設置されている。また、ケ
ース25には前後進切換え装置用及び低高速モード切換
え装置用のボールネジ装置52.53の雌ネジ部かケー
スにそれぞれ固定して配設されており、該ボールネジ装
置の雄ネジ部はそれぞれ前記モータの出力ギヤにギヤを
介して噛合しており、また各雄ネジ部には連結部材がそ
れぞれに連結されている。そして、前後進切換え装置用
ボールネジ装置52に連結している連結部材はその一方
向の軸方向移動により前記フォワードクラッチC1を係
合し、かつ他方向の軸方向移動により前記リバースブレ
ーキB2を係合し、また低高速モード切換え装置用ボー
ルネジ装置53に連結している連結部材はその一方向の
軸方向移動によりハイクラッチC2を係合し、かつ他方
向の軸方向移動により前記ローコーストルリバースブレ
ーキB1を係合する。
また、無段変速装置1は、第1図に詳示するように、プ
ライマリプーリ5、セカンダリプーリ6及びこれら両プ
ーリに巻掛けられたベルト7からなり、かつ両プーリは
それぞれ固定シーブ5a。
6a及び可動シーブ5b、6bからなる。なお、ベルト
7は金属製の多数の駒を有してなり、これら駒がプライ
マリ及びセカンダリの両プーリ5゜6に潤滑状態にて接
触してトルク伝達され、従って駒とプーリ5,6との摩
擦は比較的小さく、その結果駒とプーリとの接触面の角
度がその静止摩擦角より大きく設定される。即ち、プー
リ5,6の軸方向移動により、ベルト7は半径方向に移
動し得る。また、プライマリプーリ5の固定シーブ5a
はローラベアリング30によりケース25に回転自在に
支持されており、更にプライマリシャフト2の基端部は
外径方向に膨出してフランジ部2aが形成されており、
該フランジ部2aと固定シーブ5aの背面との間には調
圧カム機構9が介在している。そして、調圧カム機構9
は、前記プライマリシャフト2にスプライン結合しかつ
前記フランジ部2aにて軸方向移動を規制されている固
定側カム部9aと、固定シーブ5aにスプライン結合し
ていると共に皿ばねを介して圧接している可動側カム部
9bと、両カム部に介在するローラとからなり、伝達ト
ルクに対応した軸力な固定シーブ5bに付与する。
そして、第2図及び第3図に詳示するように、固定シー
ブ5aのボス部5atは可動シーブ5b側に延びており
、その内周面がプライマリシャフト2に嵌合していると
共に、その外周面には多数の凹溝17が形成されること
に基づき、両側面13a、13aが断面アール形状から
なる突条13が周方向等間隔6箇所において軸方向に延
びて形成されている。また、可動シーブ5bのボス部5
b1における内周面には、同様に多数の凹溝16が形成
されることに基づき、両側面12a、12aが断面アー
ル形状からなる突条12が周方向等間隔6箇所において
軸方向に延びて形成されている。更に、前記固定側ボス
部5atの各突条アール形状側面13aと可動側ボス部
5b、の各突条アール形状側面12aとの間にはそれぞ
れ6個のボール15が介在されており、可動シーブボス
部5b、は、これら多数のボール15を介してのみ固定
シーブボス部5a、に摺動のみ自在に嵌挿している。更
に、固定側ボス部5a+の前記凹溝17には前記隣接す
るボールを保持するように軸方向に延びるリテーナ19
aが嵌挿されており、また可動側ボス部5b、の前記凹
溝16にも隣接するボールを保持するように軸方向に延
びるリテーナ19bが嵌挿されている。更に、ボールの
軸方向位置を保持するように周方向に延びるリテーナ1
9cが挿入されており、また可動シーブボス部5b、内
周面にはその両端部分にボール抜落ち防止用のスナップ
リング20 a、 20 bが装着されている。即ち、
前記突条12,13、ボール15及びリテーナ19・・
・にて、ノンリターンタイプのボールスプライン(リニ
アボールベアリング)21か構成される。
また第1図に示すように、可動シーブ5bの背部にはボ
ールネジ装置10が配設されており、該ボールネジ装置
10は雄ネジ部10a及び雌ネジ部10bからなり、雄
ネジ部10aはケース25の肩部にて軸力方向及び半径
方向を拘束・支持されている調節部材26にその後端部
を固定されている。該調節部材26はローラベアリング
33により固定シーブ5aボス部5a、の奥側円筒部5
a2(第2図)を従ってプライマリシャフト2を回転自
在に支持していると共に、ウオーム34に噛合しており
、該つオーム34の操作に基づき回転して、雄ネジ部1
0aを雌ネジ部10bに対して相対回転することに基づ
き、ベルト7の初期張力及びベルトの走行中心を調節し
得る。また、その雌ネジ部10bには自動調芯機構22
が固定されており、更に該自動調芯機構22と前記可動
シーブ5bの背面との間にはスラストボールベアリング
23が介在している。そして、該スラストベアリング2
3はケージに保持された多数のボール23bを有してお
り、該ボール23bは可動シーブ5bの背面に形成され
た凹部に直接当接しており、かつ該可動シーブと反対側
はレース23aに当接している。レース23aの他側面
は球面状凸面からなり、また該球面状凸面には自動調芯
機構22の球面支持面が密接している。該球面支持面2
2aは斜め下方を向きプライマリシャフト2の軸芯に焦
点が位置する凹面からなり、また自動調芯機構22は該
球面支持面22aに沿って斜めに延びている突出部、該
突出部先端に形成されたギヤ部22b及び前記雌ネジ部
10bに回転方向及び軸方向に一体に固定されるキー固
定部22cを有している。また、前記調節部材31にて
保持されるローラベアリング33のインナーレースにて
軸方向移動が阻止されている支持板35と可動シーブ5
bの背面との間には所定数の皿ばねからなる弾性付勢部
材36が配設されており、該付勢部材36はベルト挟圧
荷重の一部を担持し、前記ボ−ルネジ装置(機械式アク
チュエータ)10及びベアリング23の支持荷重を下げ
る。また、プライマリシャフト2の先端部にはフランジ
部27がネジ結合により固定されており、該フランジ部
には自動調芯機構28が固定されている。該自動調芯機
構28は斜め外方に向く凸面からなりかつシャフト2の
軸芯延長線上に焦点が位置する球面支持面28aを有し
ている。更に、該自動調芯機構28と前記調節部材26
の背面にはスラストボールベアリング29が介在してお
り、ベアリング29はケージに保持された多数のボール
29b及び一方のレース29aを有している。ボール2
9bは調節部材26の背面に形成された凹部に直接当接
しており、また該ボールの他側面に当接しているレース
29aは前記自動調芯機構28の球面支持面28aに密
接する球面状凹面を有している。
一方、セカンダリプーリ6はその固定シーブ6aがセカ
ンダリシャフト3と一体にケース25にローラベアリン
グ30′を介して回転自在に支持されており、かつ可動
シーブ6bのボス部6b。
が、前述したボールスプラインと同様なボールスプライ
ン21′にて、セカンダリシャフト3にボールのみを介
して摺動のみ自在に嵌挿している。
更に、該可動シーブ6bの背面にはボールネジ装置11
が配設されており、その雄ネジ部11aは前記調節部材
26と同様な調節部材26′に固定されており、従って
該調節部材26′は、ローラベアリング33′を介して
セカンダリシャフト3を支持していると共に、つオーム
34′の回転に基づき、前記プライマリ側の調節部材2
6と相俟ってベルト7の初期張力及び走行中心線を調節
し得る。また、その酸ネジ部11bには、前記プライマ
リ側と同様に、自動調芯機構22′が固定されており、
かつ該自動調芯機構22′と可動シーブ6bの背面にス
ラストボールベアリング23′が介在している。更に、
シャフト3に固定されている支持板35′と可動シーブ
6bの背面との間には前記プライマリ側と同様な弾性付
勢部材36′が配設されている。また、セカンダリシャ
フト3は、その基端が膨径していると共にギヤ軸70a
を受入れる孔3aが形成され、更に該シャフト膨径部3
bの端が外径方向に突出してフランジ部3cが形成され
ており、またシャフト3の先端部にはキーkを介して固
定シーブ6aが嵌合されていると共にナツト38が螺合
して固定シーブ6aを抜止めしている。そして、フラン
ジ部3Cにはプライマリ側と同様に、凸面からなりかつ
シャフト3の軸芯延長線上に焦点が位置する球面支持面
28′aを有する自動調芯機構28′が固定されており
、かつ該自動調芯機構28′と前記調節部材26′の背
面には、該部材背面に直接当接するボール29′b及び
前記球面支持面28′aに密接する球面状凹面を有する
レース29′aを有するスラストボールベアリング29
′が介在している。
なお、第1図において、符号39.39’で示すものは
、プライマリ側及びセカンダリ側の固定シーブ5a、6
aの先端に形成された被検知用の凹溝であり、該凹溝3
9,39′が電磁式センサS、、S2にカウントされる
ことにより、それぞれプライマリシャフト2及びセカン
ダリシャフト3の回転数が検知される。
そして、プライマリシャフト2とセカンダリシャフト3
とで3角形を構成する部位には操作装置130が配設さ
れている。該操作装置130はケース25に支持されて
いる第1操作軸131及び第2操作軸132を有してお
り、第1操作軸131には大ギヤ133及び小ギヤ13
5を有するボスが回転自在に支持されていると共に、大
ギヤ136が一体に固定されている。また、第2操作軸
132には大ギヤ137が一体に固定されていると共に
小ギヤ139及び大ギヤ140を有するボスが回転自在
に支持されており、そして前記第1操作軸の小ギヤ13
5が該第2操作軸の大ギヤ137に、また第1操作軸の
大ギヤ136が該第2操作軸の小ギヤ139にそれぞれ
噛合している。
更に、これら両操作軸131,132はそのベアリング
から突出している先端部分にて互に噛合する非円形ギヤ
14]、、142がそれぞれ固定されて、互に非線形関
係にて連動しており、また第11操作軸の大ギヤ133
は前記プライマリ側自動調芯機構22に形成されたギヤ
部22bに噛合し、かつ第2操作軸の大ギヤ140は前
記セカンダリ側自動調芯機構22′に形成されたギヤ部
22’bに噛合している。また、第4図に示すように、
第1操作軸の大ギヤ133には前記ギヤ部との噛合と反
対側にて多数の平歯車等からなる減速ギヤ機構143が
噛合しており、該減速ギヤ機構143は電気モータ14
6の出力ギヤと噛合している。なお、該電気モータ14
6は前述した操作部50における電気モータと同様に、
該モータを所定位置にてホールドし得る電磁ブレーキ1
45を有している。
また、第4図に示すようにシングルプラネタリギヤ機構
40は、第2軸を構成するギヤ軸70a上に配設されて
おり、そのリングギヤ40Rがベルト式無段変速装置1
のセカンダリシャフト3のフランジ部3cに連結されて
いる。また、ギヤ軸70aにはサンギヤ40Sと一体に
スプロケット82が回転自在に支持されており、更に該
ギヤ軸70aに、ビニオン40Pを回転自在に支持して
いるキャリヤ40Cが固定されている。
一方、該第2軸上のサンギヤ40Sと一体のスプロケッ
ト82と前記ローワンウェイクラッチFにて支持されて
いるスプロケット81との間にはサイレントチェーン8
3が巻掛けられており、これらスプロケット及びチエ・
−ンにてトランスファー装置80を構成している。
また、前記ギヤ軸70aはギヤ71aを一体に構成して
出力部材70を構成しており、かつギヤ71aは中間軸
72に固定されているギヤ71cと噛合している。更に
、中間軸72には小ギヤ71dが形成されており、かつ
該ギヤ71dは差動歯車装置75に固定されているリン
クギヤ75aと噛合して、減速装置71を構成している
。また、差動歯車装置75から左右フロントアクスル軸
73が延びている。
ついで、本実施例の作用を説明する。
エンジンクランク軸の回転は、車輌発進時には流体継手
101を介して、またその後は遠心式ロックアツプクラ
ッチ102及びスリップクラッチ103を介して入力軸
60に伝達される。そして、入力軸60の回転は、操作
部50における前後進切換え装置用アクチュエータ51
aに基づくフォワードクラッチC1又はリバースブレー
キB2の作動により、デュアルプラネタリギヤ機構から
なる前後進切換え装置90が切換えられ、正回転又は逆
回転が調圧カム機構9の固定側カム部9aに伝達される
。なお、操作部5oにおける低高速モード切換え装置用
アクチュエータ51bに基づくハイクラッチC2又はロ
ーコーストルリバースブレーキB1の作動、そしてロー
ワンウェイクラッチFの係止・オーバランにより、前述
したようにシングルプラネタリギヤ機構からなる低高速
モード切換え装置40を低速モードL又は高速モードH
に切換える。
そして、調圧カム機構9の固定側カム部9に伝達された
トルクは、ローラ及び可動側カム部9bを介してプライ
マリプーリ5の可動シーブ5aに伝達されると共に、伝
達トルクに対応した軸力を固定シーブ5aに付与し、従
ってベルト7を介して関連しているベルト式無段変速装
置1全体に伝達トルクに対応した軸力を付与する。更に
、該固定シーブ5aのトルクはボールスプライン21を
介して可動シーブ5bに伝達され、そして前記調圧カム
機構9に基づく軸力にてベルト7を挟持して、該ベルト
7を介してセカンダリプーリ6に伝達される。この際、
ベルト7からの軸方向反力が固定シーブ5a及び可動シ
ーブ5bに作用するが、固定シーブ5aからの軸力は調
圧カム機構9を介してシャフトのフランジ部2aにて担
持され、また可動シーブ5bからの軸力は、スラストボ
ールベアリング23、自動調芯機構22、所定状態にあ
るボールネジ装置10、調節部材26、スラストボール
ベアリング29及び自動調芯機構28を介してシャフト
2に固定されているフランジ部27にて担持され、これ
により軸力がプライマリシャフト2の引張り応力として
作用する閉ループにて受けられる。なお、可動シーブ5
bに作用する軸力の一部はシーブ背面から直接弾性付勢
部材36及び支持板35を介してシャフト2に受けられ
、スラストベアリング23.29及びボールネジ装置1
0に作用する軸力を軽減している。
そして、ベルト7からのトルクはセカンダリプーリ6に
伝達され、更にキーk及びボールスプライン21′を介
してセカンダリシャフト3に伝達される。この際、プラ
イマリ側と同様に、セカンダリ側においても固定シーブ
6aに作用する軸反力はナツト38により直接シャフト
3にて担持され、また可動シーブ6bに作用する軸反力
は、スラストボールベアリング23′ ボールネジ装置
11、調節部材26′ スラストボールベアリング29
′及びフランジ部3Cにて担持される。また同様に、可
動シーブ6bに作用する軸力の一部は直接弾性付勢部材
36′及び支持板35′を介してシャフト3に受けられ
る。
なおこの際、プライマリ側及びセカンダリ側において、
可動シーブ5b、6bにカタギが生じても、自動調芯機
構22.22’によりスラストボールベアリング23.
23’は自動調芯されて、ボール23b、23’ bは
固定シー、ブ5b、6bの背面に全周に亘り均一に当る
ように自動的に調節される。また、ケース25の肩部に
て支持されている調節部材28.28’に対してプライ
マリ又はセカンダリプーリ2.3がカタギを生じても、
自動調芯機構28.28’により自動調芯されて、ボー
ル29b、29’ bは調節部材26゜26′の背面に
全周に亘り均一に当るように自動的に調節される。
また、制御部からの変速指令に基づき、電気モ、−夕1
46が回転すると、減速装置143を介して第1操作軸
131に遊合された大ギヤ133が回転し、更に該ギヤ
133と噛合するギヤ部22bにより自動調芯機構22
そしてそれと一体の雌ネジ部10bが回転する。すると
、調節部材26にて回転か阻止されている雄ネジ部10
aに対して雌ネジ部10bは軸方向に移動し、スラスト
ボールベアリング23を介して可動シーブ5bを移動し
て、プライマリプーリ5のベルト有効径を変更する。一
方、前記大ギヤ133の回転は、小ギヤ135及び大ギ
ヤ137の噛合により大幅に減速されて第2操作軸13
2に伝達され、更に非円形ギヤ132,131を介して
第1操作軸131に伝達される。そして、該第1操作軸
131の回転は大ギヤ136及び小ギヤ139更に大ギ
ヤ140を介して増速され、該大ギヤ1400回転がセ
カンダリ側の自動調芯機構22′のギヤ部22’bに伝
達される。該ギヤ部22′bの回転により、それと一体
の雌ネジ部11bが固定状態にある雌ネジ部11aに対
して相対回転して軸方向に移動し、スラストボールベア
リング23′を介して可動シーブ6bを移動して、セカ
ンダリプーリ6のベルト有効径を変更する。この際、プ
ライマリ及びセカンダリプーリ5,6の移動量とベルト
7の移動量とは線形に対応しないが、前記非円形ギヤ1
41,142を介して伝動することにより、上記再移動
量の差は適正に吸収される。また、構造上から、非円形
ギヤ1.41.142は1回転以内に押えられるが、互
に減速した第1及び第2操作軸131,132に非円形
ギヤを設けることにより、該非円形ギヤ141,142
の回転を1回転以内に押えたものでありながら、プライ
マリ及びセカンダリ側のギヤ部22b、22’ bには
増速した回転を連動し、ボールネジ装置10.11の多
数回転を可能とし、これによりボールネジ装置が所定リ
ードにて所定ストロークを得ることが可能となっている
なおこの際、例えば電気モータ146を無段変速装置1
のアップシフト方向に回転すると、プライマリ側のボー
ルネジ装置10の雌ネジ部10bは伸長すると共に、セ
カンダリ側のボールネジ装W11の雌ネジ部11bは収
縮する。すると、プライマリ側可動シーブ5bは雌ネジ
部10bと共にプーリ径拡方向(図面軸方向右側)に移
動するが、この際、ボール15が突条12,13のアー
ル形状側面12a、13aに沿って回転することにより
、両ボス部5a、、5b1の間に何等摩擦摺動を伴うこ
となく軸方向に移動する。また、セカンダリ側可動シー
ブ6bは、雌ネジ部11bの移動に伴い、前記調圧カム
機構9に起因するベルドアからの力に基づきプーリ径縮
方向(図面軸方向右側)に移動するが、この際プライマ
リ側と同様に、ボール15が突条のアール形状側面に沿
って回転することにより、両ボス部6a□、6b0の間
に何等摩擦摺動を伴うことなく軸方向に移動する。更に
、プライマリ側ボールネジ装置10及びセカンダリ側ボ
ールネジ装置11は、回転力を軸力に変換し得ると共に
軸力を回転力に変換し得る可逆伝動装置からなり、かつ
両ボールネジ装置の雌ネジ部10b、llbは、スパー
ギヤー又はへりカルギヤからなる可逆伝動装置133〜
142にて連動されているので、セカンダリプーリ6に
おけるベルト7からの軸力は前記可逆伝動装置を介して
プライマリプーリ5の軸力に変換・伝達されている。従
って、変速に際してプライマリ側ボールネジ装置10が
可動シーブ5bに作用する軸力は、前述可動シーブ5b
の軸方向移動抵抗が殆どないこと及び可逆伝動に基づき
、プライマリ側プーリ5及びセカンダリプーリ6からの
ベルト7に対する挟圧力の差だけで足り、電気モータ1
46は小さなトルク容量のもので足りると共に高速にて
変速操作が可能であり、また調圧カム機構9も、可動シ
ーブ5b、6bの移動抵抗骨を必要としない、比較的小
さな軸力な発生するもので足りる。なお、電、気モータ
146をダウンシフト方向に回転すると、セカンダリ側
ボールネジ装置11が伸長すると共にプライマリ側ボー
ルネジ装置10が収縮して、上述と同様に変速操作され
る。
また、車輌が高速状態即ちベルト式無段変速装filが
増速状態にあって、急ブレーキをかけて車輌を停止した
際、ベルト式無段変速装置1が最低速状態に戻りきれな
い場合がある。この場合、前述したように、可動シーブ
5b、6bの摺動摩擦抵抗はなく、かつベルト7とプー
リ5,6との静止摩擦角はその接触角より小さいので、
ベルト式無段変速装置1の停止状態にあっても可動シー
ブの軸方向移動が可能であり、従って車輌停止後にあっ
ても、電気モータ146の回転を継続して可動シーブ5
b、6bを軸方向に移動し、無段変速装置1を最低速状
態に戻し操作する。
そして、プライマリシャフト3の回転は、フランジ部3
Cからシングルプラネタリギヤ機構40のリングギヤ4
0Rに伝達され、前述したように、該プラネタリギヤ機
構にて単に減速され又はトランスファー80からの回転
と合成されてギヤ軸70aに伝達される。更に、該ギヤ
軸70aの回転が減速袋[71を介して差動歯車装置7
5に伝達され、そして左右フロントアクスル軸73に伝
達される。
なお、上述実施例は、ベルト式無段変速装置1を、シン
グルプラネタリギヤ機構40と組合せて低速モード及び
高速モードに切換える自動変速機Aに適用したものにつ
いて説明したが、例えばトルクコンバータとベルト式無
段変速装置を組合せた自動変速機等、他のタイプの自動
変速機に適用してもよいことは勿論である。
(ト)発明の詳細 な説明したように、本発明によると、可動シーブ(5b
)   (6b)のボス部(5b1)。
(eb、)を、固定シーブボス部(Sa+)又はシャフ
ト(3)にボール(15)のみを介して軸方向のみ移動
自在に嵌挿したので、可動シーブはボール(15)の転
がりにより軸方向に移動されて、摺動抵抗を殆どなくす
ことができ、これにより調圧機構(9)及び機械式アク
チュエータ(10)、(11)から可動シーブに作用す
る軸力の最適化が図られ、ベルト(7)を始めとしたベ
ルト式無段変速装置(1)の耐久性を向上できると共に
、ベルトを挟圧するための軸力方向にとられる力を減少
して該無段変速装置(1)の伝達効率を向上することが
できる。
更に、可動シーブボス部(5bl)、(6bl)の内周
面に形成した多数の突条(12)のアール形状側面(1
2a)と、固定シーブボス部(5a1)又はシャフト(
3)外周面に形成した多数の突条(13)のアール形状
側面(13a)との間に、それぞれ軸方向に沿って多数
のボール(15)を介在したので、可動シーツを高い精
度にて支持することができ、ベルト張力に基づき可動シ
ーブに大きな偏倚力か作用するにも拘らず、可動シーブ
(5b)、(6b)のカタギ等を防止した正確な支持状
態を長期に亘って維持できると共に、フレッチングコロ
ージョンの発生を防止して、寿命の向上を図ることがで
きる。
また、突条(12)、(13)の左右両側面に、ボール
当接用のアール形状を形成すると、ボス部内周面及びボ
ス部外周面又はシャフト外周面に多数のボール支持面を
形成でき、小さなスペースにて大きなトルクを担持し得
ると共に、逆回転伝動時及び逆トルク発生時にもバック
ラツショを生じることを防止できる。
更に、ゴム等に比して摩擦の小さい金属ベルト(7)を
用い、かつ該金属ベルトとプーリとの接触面の角度をそ
の静止摩擦角より大きく設定すると、前記可動シーブ(
5b)、(6b)の摺動抵抗がないことに基づき、ベル
トが伝動停止状態にあっても、可動シーブを移動してベ
ルト有効径を変更することができ、これにより、例え急
ブレーキ等によりベルト式無段変速装置1が最低速位置
に戻りきらない内に停止しても、可動シーブの移動操作
を続行して最低速位置に操作することが可能となる。
また、機械式アクチュエータが、ボールネジ装置(10
)、(11)であり、かつ該プライマリ側及びセカンダ
リ側のボールネジ装置の可動部(10b)、(llb)
をスパーギヤ等の可逆伝動装?l!(131〜142)
を介して連動すると、前記可動シーブの摺動抵抗が殆ど
ないことと相俟って、両ボールネジ装置を駆動する回転
駆動手段(例えば電気モータ)(148)はブライマツ
及びセカンダリの両プーリ(5)、(6)がベルト(7
)に作用するベルト挟圧力の差だけでよく、回転駆動手
段は発生トルクの比較的小さな小型のもので足りると共
に、高速にて変速操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるベルト式無段変速装置を示す展
開断面図、第2図はそのプライマリプーリを示す拡大断
面図、第3図は第2図の■−■断面図である。そして、
第4図は該ベルト式無段変速装置を適用した自動変速機
を示す全体断面図、第5図は該自動変速機の概略を示す
概略図、第6図はその各ポジションにおける各要素の作
動を示す図である。 1・・・ベルト式無段変速装置   2・・・(プライ
マリ)シャフト   3・・・(セカンダリ)シャフト
   5・・・(プライマリ)プーリ   6・・・(
セカンダリ)プーリ   5a、6a・・・固定シーブ
 、  5b、6b・・・可動シーブ5 a 、 、 
5 b 、 、 6 b t−ボス部、 7−(金属)
ベルト   9・・・調圧(カム)機構10.11・・
・機械式アクチュエータ(ボールネジ装置)     
10a、lla・・・雄ネジ部10b、llb・・・可
動部(雌ネジ部)12・・・突条   12a・・・ア
ール形状側面13・・・突条   13a・・・アール
形状側面15・・・ボール   18.17・・・凹溝
19a、19b、19cm−−リテーナ   21・・
・ボールスプライン   131〜142・・・可逆伝
動装置(操作軸、ギヤ)   146・・・回転駆動手
段(電気モータ)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、それぞれシャフトに支持されかつ軸方向に相対移動
    し得る2個のシーブからなるプライマリプーリ及びセカ
    ンダリプーリと、これら両プーリに巻掛けられるベルト
    と、これらプーリの少なくとも一方に伝達トルクに対応
    した軸力を付与する調圧機構と、これら両プーリの可動
    シーブを軸方向に移動する機械式アクチュエータと、を
    備えてなるベルト式無段変速装置において、 前記可動シーブのボス部内周面に、軸方向 に延びる断面アール形状の側面を有する突条を多数形成
    し、かつ該可動シーブを支持する固定シーブボス部又は
    シャフトの外周面に、軸方向に延びる断面アール形状の
    側面を有する突条を多数形成し、 そして、前記両突条のアール形状側面の間 に、それぞれ軸方向に沿って多数のボールを介在して、
    これらボールのみを介して前記可動シーブボス部を前記
    固定シーブボス部又はシャフトに摺動のみ自在に支持し
    てなる、 ベルト式無段変速装置。 2、前記突条が、その左右両側に断面アール形状の側面
    を有する、 請求項1記載のベルト式無段変速装置。 3、前記ベルトが、所定潤滑状態で用いられる金属ベル
    トであり、かつ該金属ベルトと前記プーリとの接触面の
    角度がその静止摩擦角より大きく設定してなる、 請求項1記載のベルト式無段変速装置。 4、前記機械式アクチュエータが、ボールネジ装置であ
    り、かつ該プライマリ側及びセカンダリ側のボールネジ
    装置の可動部を可逆伝動装置にて連動してなる、 請求項1記載のベルト式無段変速装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012197903A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Jatco Ltd ベルト式無段変速機

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JPS61157861A (ja) * 1984-12-28 1986-07-17 Aichi Mach Ind Co Ltd 無段変速機構
JPS6372964A (ja) * 1987-08-06 1988-04-02 Aisin Warner Ltd ベルト式無段変速装置

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