JPH02180334A - ベルト式無段変速装置 - Google Patents

ベルト式無段変速装置

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JPH02180334A
JPH02180334A JP33124288A JP33124288A JPH02180334A JP H02180334 A JPH02180334 A JP H02180334A JP 33124288 A JP33124288 A JP 33124288A JP 33124288 A JP33124288 A JP 33124288A JP H02180334 A JPH02180334 A JP H02180334A
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JP
Japan
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ball screw
movable
belt
continuously variable
variable transmission
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Application number
JP33124288A
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English (en)
Inventor
Shiro Sakakibara
史郎 榊原
Masahiro Hasebe
正広 長谷部
Masashi Hattori
雅士 服部
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、それぞれ可動シーブ及び固定シーブからなる
プライマリ及びセカンダリプーリに金属製等のベルト(
チェーン型をも含む)を巻掛けてなるベルト式無段変速
装H(CVT)に係り、詳しくは機械式アクチュエータ
を構成するボールネジ装置の構造に関する。
(ロ) 従来の技術 近時、燃料消費率の向上等の要求により、自動車のトラ
ンスミッションとしてベルト式無段変速装置を組込んだ
自動変速機が注目されている。
従来、本出願人は、例えば特開昭62−13853号公
報、特開昭62−159847号公報及び特開昭63−
158358号公報に示すように、調圧カム機構により
伝達トルクに対応した軸力をプーリに付与すると共に、
ボールネジ装置によりプーリの有効径を調整してなるベ
ルト式無段変速装置を案出した。
そして、該ベルト式無段変速装置は、ベルトの移動量に
可動プーリの移動量を整合するために非円形ギヤを介し
てボールネジ装置を駆動しており、また該ボールネジ装
置は、雄ネジ部と雌ネジ部との間に多数のボールを介在
・保持した非す−キュレットタイプのものからなる。
従って、該ベルト式無段変速装置は、通常の非円形ギヤ
にあってはその構造上、1回転以上の回転を伝達するこ
とが不可能であることに起因して1回転駆動手段からボ
ールネジ装置の可動部例えば雌ネジ部に1回転以内の回
転が伝達され、ボールネジ装置の固定部例えば雄ネジ部
との間に相対回転を生じ、雌ネジ部がボールを介在して
軸方向に移動して可動シーブを移動し、プーリのベルト
有効径を調節している。
(ハ)発明が解決しようとする課題 ところで、上述ボールネジ装置は、非す−キュレットタ
イプのため機構の簡素化を図れるが、無段変速装置の変
速作動は増速及び減速が交互に作動するような単純なも
のではなく、従ってボールネジ装置も単純に往復ストロ
ークを繰返すものではなく、かつその作用荷重もベルト
張力に抗する方向及び順する方向では異なる。このため
、非す−キュレットタイプのボールネジ装置にあっては
、変速作動を繰返している間に、リテーナにて保持され
たボールの片寄りを生じ、ボールがボールネジ装置の最
大ストロークよりストロークしようとする状態となって
、ボール脱落防止用のストッパに当接し、これによりボ
ールネジ装置の性能が著しく低下され、更に最悪の場合
は、ストッパを破損してボールが脱落してしまう虞れが
ある。
また、該非す−キ↓レットタイプのボールネジ装置は、
ボールがネジストロークの域しか移動しないことに起因
して、ネジスト四−りに比して軸方向に長い雄ネジ部及
び雌ネジ部を必要とすると共に、雌ネジ部も雄ネジ部と
略々同じ軸方向長さを必要とし、コンパクト化特に軸方
向寸法の短縮化の障害になっている。
特に、ボールネジ装置に複数回の回転を付与し、適正な
リードにて所定の可動シーブストロークを得ようとする
場合、上述問題点がWI著に表われる。
そこで、本発明は、サーキュレットタイプのボールネジ
装置を用いることにより、ボールネジ装置の耐久性を向
上すると共に常にその性能を安定し、かつコンパクト化
をも図ったベルト式無段変速装置を提供することを目的
とするものである。
(ニ)  課題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第1図及び第2図を参照して示すと、それぞれシャフ
ト(2)、(3)に支持されかつ軸方向に相対移動し得
る2個のシーブ(5a)。
(5b)、(6a)、(6b)からなるプライマリプー
リ(5)及びセカンダリプーリ(6)と、これら両プー
リ(5)   (6)に巻掛けられるベルト(7)と、
これらプーリの少なくとも一方に伝達トルクに対応した
軸力を付与する調圧機l1l(9)と、これら両プーリ
の可動シーブ(5b)、(6b)を軸方向に移動する機
械式アクチュエータ(10)、(11)と、を備えてな
るベルト式無段変速装置(1)においで、前記機械式ア
クチュエータ(10)、(11)が、ボールリターン通
路(12)を有するサーキュレットタイプのボールネジ
装置からなり、かつ該ボールネジ装置の可動部及び固定
部を、そのいずれか一方(例えば可動部)(10b)、
(llb)が他方(例えば固定部)(10a)、(ll
a)に比して短く構成してなる、ことを特徴とする。
また、前記ボールネジ装置の雄ネジ部(10a)、(l
la)が、固定部材(26)、(26′)に回転方向及
び軸方向移動不能に連結され、また前記雌ネジ部(10
b)、(llb)が、回転駆動手段(13)(第3図参
照)に連結すると共に前記可動シーブ(5b)、(eb
)背面にスラストベアリング(23)、(23’ )を
介して当接してなる。
更に、前記スラストベアリング(23)、(23′)の
内径側に、前記雄ネジ部(10a)(lla)の一部が
入り込み得る空隙(15)。
(15’)を設けてなる。
(ホ)作用 以上構成に基づき、プライマリプーリ(5)の回転は、
ベルト(7)及びセカンダリプーリ(6)を介してセカ
ンダリシャフト(3)に伝達される。この際、例えばプ
ライマリプーリ(5)に作用するトルクに基づき調圧機
構(9)が、該トルクに応じた軸力を発生し、プーリ(
5)(6)はベルト(7)をその伝達トルクに応じた挟
圧力にて挟持し、スリップを生ずることなく動力伝達す
る。
また、電気モータ等の回転駆動手段(13)(第3図参
照)に基づきボールネジ装m(10)(11)が作動す
ることにより、可動シーブ(5b)、(6b)が移動し
て、プーリ(5)(6)ベルト有効径が変更され、伝達
トルク比が無段に制御される。この際、ボールネジ装′
l1(10)、(11)は、リターン通路(12)を有
するサーキレットタイプからなり、短い方の部材例えば
可動部(雌ネジ部)(10b)、(llb)が比較的長
い部材例えば固定部(雄ネジ部)(10a)、(lla
)に対して相対的に軸方向に移動し、正転及び逆転が不
規則にかつ伸長方向及び収縮方向で異なる作用荷重が作
用しても、更に可動部に複数回の回転が作用しても、ボ
ール(10c)、(llc)が循環しながら常に滑らか
に伸縮作用を行い得る。また、ボールネジ装置(10)
が収縮した位置にあっては、固定部例えば雄ネジ部(1
0a)の先端部がスラストベアリング(23)のレース
(23b)の内径側に位置し、軸方向の短縮化を図った
ものでありながら、ボールネジ装27(10)、(11
)の所定ストロークを維持し得る。
なお、カッコ内の符号は、理解を容易にするために図面
と対照するものであって、同等構成を限定するものでは
なく、また同じ符号であっても、特許請求の範囲に対応
して上位概念で述べである関係上、以下に示す実施例の
ものとは名称の異なるものもある。
(へ)実施例 以下、図面に沿って本発明を車輌用自動無段変速機に適
用した実施例について説明する。
まず、第4図に沿って、本自動無段変速機の概略を説明
するに、本自動無段変速機Aは、ベルト式無段変速装置
1、シングルプラネタリギヤ機構からなる低高速モード
切換え装置40、トランスファー装置80、減速ギヤ装
置等とからなる出力部材70、及びデュアルプラネタリ
ギヤ機構からなる前後進切換え装置90、更に流体継手
101、遠心式ロックアツプクラッチ102及びスリッ
プクラッチ103からなる発進装置100を備えている
そして、シングルプラネタリギヤ機構40は、そのリン
グギヤ40Rが無段変速装置1のセカンダリシャフト3
に連動し、かつキャリヤ40Cが出力部材70に連動し
、そしてサンギヤ408がトランスファー装置80を介
して係止手段を構成するローワンウェイクラッチF及び
ローコースト及リバースブレーキB1に連結していると
共に、ハイクラッチC2を介して入力軸60に連結して
いる。
また、デュアルプラネタリギヤ機構90は、そのサンギ
ヤ90Sが入力軸60に連結し、かつキャリヤ90Cが
無段変速装ra1のプライマリシャフト2に連結すると
共にフォワードクラッチC1を介して入力軸60に連結
し、またリングギヤ90RがリバースブレーキB2に連
結している。
以上構成に基づき、本自動無段変速機Aにおける各クラ
ッチ、ブレーキ及びワンウェイクラッチは、各ポジショ
ンにおいて第5図に示すように作動する。なお、※はロ
ックアツプクラッチ102が遠心力により適宜作動し得
ることを示す。
詳述すると、Dレンジにおける低速モードLにおいて、
フォワードクラッチC1が接続している外、ローワンウ
ェイクラッチFが作動する。この状態では、エンジンク
ランク軸の回転は、ロックアツプクラッチ102及びス
リップクラッチ103を介して又は流体継手101を介
して入力軸60に伝達され、更にデュアルプラネタリギ
ヤ装置90のサンギヤ90Sに直接伝達されると共にフ
ォワードクラッチC1を介してキャリヤ90Cに伝達さ
れる。従って、該デュアルプラネタリギヤ機構90は入
力軸60と一体に回転し、正回転をベルト式無段変速装
置1のプライマリシャフト2に伝達し、更に該無段変速
装y11にて適宜変速された回転がセカンダリシャフト
3からシングルプラネタリギヤ装置40のリングギヤ4
0Rに伝達される。一方、この状態では、反力を受ける
反力支持要素であるサンギヤ409はトランスファー装
T180を介し′(ローワンウェイクラッチFにて停止
されており、従ってリングギヤ40Rの回転は減速回転
としてキャリヤ40Cから取出され、更に減速ギヤ装置
1.71等を介してアクスル軸73に伝達される。
また、Dレンジにおける高速モードHにおいては、)オ
ワードクラッチC1の外、ハイクラッチC2が接続する
。この状態では、前述同様に無段変速装置1にて適宜変
速された正回転がセカンダリシャフト3から取出されて
シングルプラネタリギヤ装置40のリングギヤ40Rに
入力される。
一方、同時に、入力軸60の回転がハイクラッチC2及
びトランスファー装zao’v介してシングルプラネタ
リギヤ機構40のサンギヤ403に伝達され、これによ
り該プラネタリギヤ機構40にてリングギヤ40Rとサ
ンギヤ40Sとのトルクが合成されてキャリヤ40Cか
ら出力される。なおこの際、サンギヤ405にはトラン
スファー装置80を介して反力に抗する回転が伝達され
るので、トルク循環が生じることなく、所定のプラスト
ルクがトランスファー装置80を介して伝達される。そ
して、該合成されたキャリヤ40Cからのトルクは減速
ギヤ装置71等を介してアクスル軸73に伝達される。
なお、Dレンジにおける作動では、ワンウェイクラッチ
Fk:基づき逆トルク作用時(エンジンブレーキ時)は
フリーとなるが、Sレンジにおいては、ローワンウェイ
クラッチFに加えてローコースドルリバースブレーキB
1が作動し、逆トルク作用時も動力伝達する。
また、Rレンジにおいてはローコースドルリバースブレ
ーキB1と共にリバースブレーキB2が作動する。この
状態では、入力軸60の回転は、デュアルプラネタリギ
ヤ機構90にてリングギヤ90Rが固定されることに基
づきキャリヤ90Cから逆回転としてベルト式無段変速
装置1に入力される。一方、ローコースドルリバースブ
レーキB1の作動に基づきシングルプラネタリギヤ装置
40のサンギヤ40Sが固定されており、従って無段変
速装置1からの逆回転はプラネタリギヤ機構40にて減
速され、出力部材70に取出される。
ついで、本発明を具体化した実施例を第3図に沿って説
明する。
本無段変速機Aは、3分割からなるトランスミッション
ケース25を有しており、該ケース25に入力軸60及
び無段変速装置1のプライマリシャフト2が同軸上に回
転自在に支持されて第1軸を構成していると共に、無段
変速装Htのセカンダリシャフト3とギヤ軸70aが同
軸上に回転自在に支持されて第2軸を構成している。更
に、第1軸上には発進袋ml 00と、フォワードクラ
ッチCI、ハイクラッチC2、ローコーストルリバース
ブレーキB1、リバースブレーキB2、ローワンウェイ
クラッチFからなる操作部50と、前後進切換え装置を
構成するデュアルプラネタリギヤ機構90と、油圧ポン
プ61が配設されており、また第2軸上にはシングルプ
ラネタリギヤ機構40か配設されている。
発進装置100は、流体継手101、遠心クラッチから
なるロックアツプクラッチ102及びスリップクラッチ
103を有している。そして、スリップクラッチ103
は負荷トルクに対応した軸力な発生するカム機構105
を有しており、該カム機構はスリップクラッチのクラッ
チプレート及びディスクに押圧・作用し、該スリップク
ラッチ103のトルク容量を負荷トルクの増大に対応し
て増大する。
また、入力軸60のエンジン側にはケース25から突出
部25aが突出しており、該突出部25aにはトランス
ファー装置80の入力スプロケット81がベアリングを
介して支持されている。更に、該スプロケット81のハ
ブ部はワンウェイクラッチFを介して前記ケース突出部
25aに連結しており、かつ該スプロケット81から外
径方向に向けて延設されているフランジにはその内周面
に多板クラッチからなるハイクラッチC2を介して入力
軸60が連結されていると共に、その外周面とケース2
5との間に多板ブレーキからなるローコースト段リバー
スブレーキB1が介設されている。
また、入力軸60の先端部分にデュアルプラネタリギヤ
機構90のサンギヤ90S (第4図参照)がスプライ
ン結合されていると共に、フランジが外径方向に延設さ
れている。また、入力軸60の先端はベルト式無段変速
装置!1のプライマリシャフト2をブツシュを介して被
嵌、整列しており、かつ該シャフト2にキャリヤ90C
がスプライン結合されている。更に、該キャリヤ90C
には第1ビニオン90P1及び第2ビニオン90P2が
支持されると共に、連結部材が外径方向に延設されてお
り、該連結部材の内径側と前記入力軸60からのフラン
ジの外径側との間には多板クラッチからなるフォワード
クラッチC1が介設されている。また、リングギヤ90
Rを固定している支持部材の外周側とケース25との間
に多板ブレーキからなるリバースブレーキB2が介設さ
れている。
そして、前記操作部50における前記ローコーストルリ
バースブレーキB1及びハイクラッチC2と、リバース
ブレーキB2及びフォワードクラッチC1との間部分に
はアクチュエータユニット51が配設されており、本ア
クチュエータユニット51は隣接して配置されている前
後進切換え装置用アクチュエータ51aと、低高速モー
ド切換え装置用アクチュエータ51bとからなる。そし
て、該アクチュエータユニット51は周方向に所定間隔
離れて配設されている前後進切換え装置用モータ及び低
高速モード切換え装置用モータを有しており、これらモ
ータは整流子モータ、ステップモータ等の回転磁界モー
タ、サーボモータ及び超音波モータ等の電気モータから
なり、かつモータの所定回転位置に保持し得るように電
磁ブレーキ等の保持手段が設置されている。また、ケー
ス25には前後進切換え装置用及び低高速モード切換え
装置用のボールネジ゛装置52.53の雌ネジ部がケー
スにそれぞれ固定して配設されており、該ボールネジ装
置の雄ネジ部はそれぞれ前記モータの出力ギヤにギヤを
介して噛合しており、また各雄ネジ部には連結部材がそ
れぞれに連結されている。そして、前後進切換え装置用
ボールネジ装T152に連結している連結部材はその一
方向の軸方向移動により前記フォワードクラッチC1を
係合し、かつ他方向の軸方向移動により前記リバースブ
レーキB2を係合し、また低高速モード切換え装置用ボ
ールネジ装W153に連結している連結部材はその一方
向の軸方向移動によりハイクラッチC2を係合し、かつ
他方向の軸方向移動により前記ローコーストルリバース
ブレーキB1を係合する。
また、無段変速装rt1は、第1図に詳示するように、
プライマリプーリ5、セカンダリプーリ6及びこれら両
プーリに巻掛けられたベルト7からなり、かつ両プーリ
はそれぞれ固定シーブ5a。
6a及び可動シーブ5b、8bからなる。なお、ベルト
7は金属製の多数の駒を有してなり、これら駒がプライ
マリ及びセカンダリの両プーリ5゜6に潤滑状態にて接
触してトルク伝達され、従って駒とプーリ5.6との摩
擦は比較的小さく、その結果駒とプーリとの接触面の角
度がその静止摩擦角より大きく設定される。即ち、プー
リ5.6の軸方向移動により、ベルト7は半径方向に移
動し得る。また、プライマリプーリ5の固定シーブ5a
はローラベアリング30によりケース25に回転自在に
支持されており、更にプライマリシャフト2の基端部は
外径方向に膨出してフランジ部2aが形成されており、
該フランジ部2aと固定シーブ5aの背面との間には調
圧カム機構9が介在している。そして、調圧カム機構9
は、前記プライマリシャフト2にスプライン結合しかつ
前記フランジ部2aにて軸方向移動を規制されている固
定側カム部9aと、固定シーブ5aにスプライン結合し
ていると共に皿ばねな介して圧接している可動側カム部
9bと、両カム部に介在するローラとからなり、伝達ト
ルクに対応した軸力な固定シーブ5bに付与する。−そ
して、固定シーブ5aのボス部5aaは可動シーブ5b
側に延びており、その内周面がプライマリシャフト2に
嵌合していると共に、その外周面には複数列のボールス
プライン機構(リニアボールベアリング)21を介して
可動シーブ5bのボス部5b、が軸方向のみ移動自在に
支持されている。即ち、可動シーブ5bは固定シーブボ
ス部5a、にボールのみを介して摺動摩擦抵抗を受ける
ことなく嵌合している。
そして、第1図及び第2図に示すように、可動シーブ5
bの背部にはボールネジ装置10が配設されており、該
ボールネジ装置10は雄ネジ部10a、雌ネジ部10b
及びこれら両ネジ部に形成された1条のネジ溝に介在す
る多数のボール10Cからなり、かつ該ボール10cは
リターン通路12により循環される。即ち、雌ネジ部1
0bには約1巻分の凹溝及びコマ式のリターン通路が形
成され、かつ雄ネジ部10aには複数例えば3巻のリー
ドが形成されており、従って雌ネジ部10bは雄ネジ部
10aに比して短く構成されている。なお、ボールリタ
ーン通路12としては、コマ方式の外、チューブ方式及
び円・筒ナツト内循環方式等の他の形式でもよく、また
リターン通路を雌ネジ部側に形成するのが望ましいが、
場合によっては雄ネジ部側に形成してもよい、また、該
ボールネジ装置10の背面側にはケース25の肩部にて
軸力方向及び半径方向を拘束・支持されている調節部材
26が配設されており、該調節部材26は、その−側部
にボールネジ装置10の雄ネジ部10aが軸方向移動及
び回転を阻止されて連結されており、かつその内周面に
ローラベアリング33を介して固定シーブ5aボス部5
a、の奥側円筒部が従ってプライマリシャフト2が回転
自在に支持されており、更にその外周面につオーム34
が噛合しており、該つオーム34の操作に基づき回転し
て、雄ネジ部10aを雌ネジ部10bに対して相対回転
することに基づき、ベルト7の初期張力及びベルトの走
行中心を調節し得る。また、ボールネジ装置lOの雌ネ
ジ部10bには自動調芯機構22が軸方向−移動及び回
転を阻止されて固定されており、更に該自動調芯機構2
2と前記可動シーブ5bの背面との間にはスラストボー
ルベアリング23が介在している。そして、該スラスト
ベアリング23はケージに保持された多数のボール23
bを有しており、該ボール23bは可動シーブ5bの背
面に形成された凹部に直接当接しており、かつ該可動シ
ーブと反対側はレース23aに当接している。レース2
3aの他側面は球面状凸面からなり、また該球面状凸面
には自動調芯機構22の球面支持面22aが密接してい
る。該球面支持面22aは斜め下方を向きプライマリシ
ャフト2の軸芯に焦点が位置する凹面からなり、また自
動調芯機構22は該球面支持面22aに沿って斜めに延
びている突出部22c、該突山部先端に形成されたギヤ
部22b及び前記雌ネジ部10bに回転方向及び軸方向
に一体に固定される固定部22dを有している。゛そし
て、スラストボールベアリング23のレース23aの内
径側には空隙15が形成されており、ボールネジ装置1
0が収縮した際、比較的長い雄ネジ部10aの先端部分
が該空隙15内に収納される。
また、前記調節部材31にて保持されるローラベアリン
グ33のインナーレースにて軸方向移動が阻止されてい
る支持板35と可動シーブ5bの背面との間には所定数
の皿ばねからなる弾性付勢部材36が配設されており、
該付勢部材36はベルト挟圧荷重の一部を担持し、前記
ボールネジ装置(機械式アクチュエータ)10及びベア
リング23の支持荷重を下げる。また、プライマリシャ
フト2の先端部にはフランジ部27がネジ結合により固
定されており、該フランジ部には自動調芯機構28が固
定されている。該自動調芯機11!128は斜め外方に
向く凸面からなりかつシャフト2の軸芯延長線上に焦点
が位置する球面支持面28aを有している。更に、該自
動調芯機構28と前記調節部材32の背面にはスラスト
ボールベアリング29が介在しており、ベアリング29
はケージに保持された多数のボール29b及び一方のレ
ース29aを有している。ボール29bは調節部材26
の背面に形成された凹部に直接当接しており、また該ボ
ールの他側面に当接しているレース29aは前記自m調
芯機構28の球面支持面28aに密接する球面状凹面を
有している。
一方、セカンダリプーリ6はその固定シーブ6aがセカ
ンダリシャフト3と一体にケース25にローラベアリン
グ30′を介して回転自在に支持されており、かつ可動
シーブ6bのボス部6b。
が、前述したボールスプライン21と同様なボールスプ
ライン21′にて、セカンダリシャフト3にボールのみ
を介して摺動のみ自在に嵌挿している。更に、該可動シ
ーブ6bの背面には、前述したボールネジ装置10と同
様なサーキュレットタイプのボールネジ装置11が配設
されており、その雄ネジ部12aは前記調節部材26と
同様な調節部材26′に固定されており、従って該調節
部材26′は、ローラベアリング33′を介してセカン
ダリシャフト3を支持していると共に、ウオーム34′
の回転に基づき、前記プライマリ側の調節部材26と相
俟ってベルト7の初期張力及び走行中心線を調節し得る
。また、その雌ネジ部11bには、前記プライマリ側と
同様に、自動調芯機構22′が固定されており、かつ該
自動調芯機構22′と可動シーブ6bの背面にスラスト
ボールベアリング23′が介在している。更に、シャフ
ト3に固定されている支持板35′と可動シーブ6bの
背面との間には前記プライマリ側と同様な弾性付勢部材
36′が配設されている。また、セカンダリシャフト3
は、その基端が膨径していると共にギヤ軸70aを受入
れる孔3aが形成され、更に該シャフト膨径部3bの端
が外径方向に突出してフランジ部3Cが形成されており
、またシャフト3の先端部にはキーkを介して固定シー
ブ6aが嵌合されていると共にナツト38が螺合して固
定シーブ6aを抜止めしている。そして、フランジ部3
cにはプライマリ側と同様に、凸面からなりかつシャフ
ト3の軸芯延長線上に焦点が位置する球面支持面28′
aを有する自動調芯機jI428′が固定されており、
かつ該自動調芯機構28′と前記調節部材26′の背面
には、該部材背面に直接当接するボール29′b及び前
記球面支持面28′aに密接する球面状凹面を有するレ
ース29′aを有するスラストボールベアリング29′
が介在している。
なお、第1図において、符号39.39’で示すものは
、プライマリ側及びセカンダリ側の固定シーブ5a、6
aの先端に形成された被検知用の凹溝であり、該凹溝3
9,39が光電センサS1.S2にカウントされること
により、それぞれプライマリシャフト2及びセカンダリ
シャフト3の回転数が検知される。
そして、プライマリシャフト2とセカンダリシャフト3
とで3角形を構成する部位には操作装置130が配設さ
れている。該操作装置130はケース25に支持されて
いる第1操作軸131及び第2操作軸132を有してお
り、第1操作軸131には大ギヤ133及び小ギヤ13
5を有するボスが回転自在に支持されていると共に、大
ギヤ136が一体に固定されている。また、第2操作軸
132には大ギヤ137が一体に固定されていると共に
小ギヤ139及び大ギヤ140を有するボスが回転自在
に支持されており、そして前記第1操作軸の小ギヤ13
5が該第2操作軸の大ギヤ137に、また第1操作軸の
大ギヤ136が該第2操作軸の小ギヤ139にそれぞれ
噛合している。
更に、これら両操作軸131,132はそのベアリング
から突出している先端部分にて互に噛合する非円形ギヤ
141,142がそれぞれ固定されて、互に非線形関係
にて連動しており、また第11操作軸の大ギヤ133は
前記プライマリ側自動調芯機構22に形成されたギヤ部
22bに噛合し、かつ第2操作軸の大ギヤ140は前記
セカンダリ側自動調芯機構22′に形成されたギヤ部2
2’bに噛合している。なお、前記大ギヤ133.14
0は幅広の噛合面を有しており、前記幅狭の噛合面から
なるギヤ部22b、22’ bか、前記ボールネジ装f
ilo、11の軸方向移動により軸方向に移動しても、
常に噛合間係を保持し得る。また、第3図に示すように
、第1操作軸の大ギヤ133には前記ギヤ部との噛合と
反対側にて多数の平歯車等からなる′減速ギヤ機構14
3が噛合しており、該減速ギヤ機′M4143は電気モ
ータ13の出力ギヤと噛合している。なお、該電気モー
タ13は前述した操作部50における電気モータと同様
に、該モータを所定位置にてホールドし得る電磁ブレー
キ145を有している。
また、第3図に示すようにシングルプラネタリギヤ機構
40は、第2軸を構成するギヤ軸70a上に配設されて
おり、そのリングギヤ40Rがベルト式無段変速装置1
のセカンダリシャフト3のフランジ部3cに連結されて
いる。また、ギヤ軸70aにはサンギヤ40Sと一体に
スプロケット82が回転自在に支持されており、更に該
ギヤ軸70aに、ピニオン40Pを回転自在に支持して
いるキャリヤ40Cが固定されている。
一方、該第2軸上のサンギヤ40Sと一体のスプロケッ
ト82と前記ローワンウェイクラッチFにて支持されて
いるスプロケット81との間にはサイレントチェーン8
3が巻掛けられており、これらスプロケット及びチェー
ンにてトランスファー装r!180を構成している。
また、前記ギヤ軸70aはギヤ71aを一体に構成して
出力部材70を構成しており、かつギヤ71aは中間軸
72に固定されているギヤ71cと噛合している。更に
、中間軸72には小ギヤ71dが形成されており、かつ
該ギヤ71dは差動歯車装置75に固定されているリン
グギヤ75aと噛合して、減速装置71を構成している
。また、差動歯車装置75から左右フロントアクスル軸
73が延びている。
ついで、本実施例の作用を説明する。
エンジンクランク軸の回転は、車輌発進時には流体継手
101を介して、またその後は遠心式ロックアツプクラ
ッチ102及びスリップクラッチ103を介して入力軸
60に伝達される。そして、入力軸60の回転は、操作
部50における前後進切換え装置用アクチュエータ51
aに基づくフォワードクラッチC1又はリバースブレー
キB2の作動により、デュアルプラネタリギヤ機構から
なる前後進切換え装T!90が切換えられ、正回転又は
逆回転が調圧カム機構9の固定側カム部9aに伝達され
る。なお、操作部50における低高速モード切換え装置
用アクチュエータ51bに基づくハイクラッチC2又は
ローコーストルリバースブレーキB1の作動、そしてロ
ーワンウェイクラッチFの係止・オーバランにより、前
述したようにシングルプラネタリギヤ機構からなる低高
速モード切換え装置40を低速モードL又は高速モード
Hに切換える。
そして、調圧カム機構9の固定側カム部9に伝達された
トルクは、ローラ及び可動側カム部9bを介してプライ
マリプーリ5の可動シーブ5aに伝達されると共に、伝
達トルクに対応した軸力を固定シーブ5aに付与し、従
ってベルト7を介して関連しているベルト式無段変速装
置1全体に伝達トルクに対応した軸力を付与する。更に
、該固定シーブ5aのトルクはボールスプライン21を
介して可動シーブ5bに伝達され゛、そして前記調圧カ
ム機構9に基づく軸力にてベルト7を挟持して、該ベル
ト7を介してセカンダリプーリ6に伝達される。この際
、ベルト7からの軸方向反力か固定シーブ5a及び可動
シーブ5bに作用するが、固定シーブ5aからの軸力は
調圧カム機構9を介してシャフトのフランジ部2aにて
担持され、また可動シーブ5bからの軸力は、スラスト
ボールベアリング23、自動調芯機構22、所定状態に
あるボールネジ装置10.調節部材26、スラストボー
ルベアリング29及び自動調芯機構28を介してシャフ
ト2に固定されているフランジ部27にて担持され、こ
れにより軸力がプライマリシャフト2の引張り応力とし
て作用する閉ループにて受けられる。なお、可動シーブ
5bに作用する軸力の一部はシーブ背面から直接弾性付
勢部材36及び支持板35を介してシャフト2に受けら
れ、スラストベアリング23.29及びボールネジ装置
10に作用する軸力を軽減している。
そして、ベルト7からのトルクはセカンダリプーリ6に
伝達され、更にキーk及びボールスプライン21′を介
してセカンダリシャフト3に伝達される。この際、プラ
イマリ側と同様に、セカンダリ側においても固定シーブ
6aに作用する軸反力はナツト38により直接シャフト
3にて担持され、また可動シーブ6bに作用する軸反力
は、スラストボールベアリング23′、ボールネジ装置
11、調節部材26′、スラストボールベアリング29
′及びフランジ部3cにて担持される。また同様に、可
動シーブ6bに作用する軸力の一部は直接弾性付勢部材
36′及び支持板35′を介してシャフト3に受けられ
る。
なおこの際、プライマリ側及びセカンダリ側において、
可動シーブ5b、6bにカタギが生しても、自動調芯機
構22.22’によりスラストボールベアリング23.
23’は自動調芯されて、ボール23b、23’ bは
固定シーブ5b、6bの背面に全周に亘り均一に当るよ
うに自動的に調節される。また、ケース25の肩部にて
支持されている調節部材26.26’に対゛してプライ
マリ又はセカンダリプーリ2.3がカタギを生じても、
自動調芯機構28.28’により自動調芯されて、ボー
ル29b、29’ bは調節部材26゜26′の背面に
全周に亘り均一に当るように自動的に調節される。
また、制御部からの変速指令に基づき、電気モータ13
が回転すると、減速装置143を介して第1操作軸13
1に遊合された大ギヤ133が回転し、更に該ギヤ13
3と噛合するギヤ部22bにより自動調芯機構22そし
てそれと一体の雌ネジ部10bが回転する。すると、調
節部材26にて回転が阻止されている雄ネジ部10aに
対して雌ネジ部10bは軸方向に移動し、スラストボー
ルベアリング23を介して可動シーブ5bを移動して、
プライマリプーリ5のベルト有効径を変更する。一方、
前記大ギヤ133の回転は、小ギヤ135及び大ギヤ1
37の噛合により大幅に減速されて第2操作軸132に
伝達され、更に非円形ギヤ132,131を介して第1
操作軸131に伝達される。そし、て、該第1操作軸1
31の回転は大ギヤ136及び小ギヤ139更に大ギヤ
140を介して増速されて、該増速回転がセカンダリ側
の自動調芯機構22の°ギヤ部22′bに伝達される。
該ギヤ部22′bの回転により、それと−体の雌ネジ部
11bが固定状態にある雌ネジ部11aに対して相対回
転して軸方向に移動し、スラストボールベアリング23
′を介して可動シーブ6bを移動して、セカンダリプー
リ6のベルト有効径を変更する。この際、プライマリ及
びセカンダリプーリ5.6の移動量とベルト7の移動量
とは線形に対応しないが、前記非円形ギヤ141゜14
2を介して伝動することにより、上記再移動量の差は適
正に吸収される。また、構造上から、非円形ギヤ141
,142は1回転以内に押えられるが、互に減速した第
1及び第2操作軸131.132に非円形ギヤを設ける
ことにより、該非円形ギヤ141,142の回転を1回
転以内に押えたものでありながら、プライマリ及びセカ
ンダリ側のギヤ部22b、22’ bには増速した回転
を連動し、ボールネジ装置1Φ、11の多数回転を可能
とし、これによりボールネジ装置が所定リードにて所定
ストロークを得ることが可能となっている。
なおこの際、ボールネジ装置10.11のボール10c
、llcは、リターン通路12にて雌ネジ部10b、1
1b内を循環されるので、電気モータ13が正逆方向に
不規に回転し、かつベルト張力に抗する方向及び順する
方向にてその作用荷重が異なり、更に雌ネジ部が複数回
回転しても、ボール10c、llcが常に適正な状態に
あって、ボールネジ装置10.11は滑らかに作動する
。また、ボールネジ装910.11は、雌ネジ部10b
、llbが雄ネジ部10a、llaに比して短くても充
分なストロークを確保でき、かつ該ボールネジ装置を収
縮した状態において、雄ネジ部10a、llaの一部は
スラストベアリング23のレース23aの内径側に収納
されるので、ボールネジ装置の軸方向スペースが、短い
雌ネジ部の寸法にて足りる。
また、例えば電気モータ13を無段変速装置1のアップ
シフト方向に回転すると、プライマリ側のボールネジ装
置10の雌ネジ部10bは伸長すると共に、セカンダリ
側−のボールネジ装置11の雌ネジ部11bは収縮する
。すると、プライマリ側可動シーブ5bは雌ネジ部10
bと共にプーリ径拡方向(図面軸方向右側)に移動する
か、この際、ボールスプライン21が介在することによ
り、両ボス部5al、5k)+の間に同等阜擦摺動を伴
うことなく軸方向に移動する。また、セカンダリ側可動
シーブ6bは、雌ネジ部11bの移動に伴い、前記調圧
カム機構9に起因するベルト7からの力に基づきプーリ
径縮方向(図面軸方向右側)に移動するが、この際プラ
イマリ側と同様に、ボールスプライン21’が介在する
ことにより、可動シーブ6bを同等摩擦摺動を伴うこと
なく軸方向に移動する。更に、プライマリ側ボールネジ
装置10及びセカンダリ側ボールネジ装置11は、回転
力を軸力に変換し得ると共に軸力を回転力に変換し得る
可逆伝動装置からなり、かつ両ボールネジ装置の雌ネジ
部10b、llbは、スパーギヤー又はへりカルギヤか
らなる可逆伝動装置133〜142にて連動されている
ので、セカンダリプーリ6におけるベルト7からの軸力
は前記可逆伝動装置を介してプライマリプーリ5の軸力
に変換・伝達されている。従って、変速に際し°Cプラ
イマリ側ボールネジ装置10が可動シーブ5bに作用す
る軸力は、前述可動シーブ5bの軸方向移動抵抗が殆ど
ないこと及び可逆伝動に基づき、プライマリ側プーリ5
及びセカンダリプーリ6からのベルト7に対する挟圧力
の差だけで足り、電気モータ13は小さなトルク容量の
もので足りると共に高速にて変速操作が可能であり、ま
た調圧カム機構9も、可動シーブ5b、6bの移動抵抗
骨を必要としない、比較的小さな軸力な発生するもので
足りる。なお、電気モータ13をダウンシフト方向に回
転すると、セカンダリ側ボールネジ装置11が伸長する
と共にプライマリ側ボールネジ装置10か収縮して、上
述と同様に変速操作される。
また、車輌が高速状態即ちベルト式無段変速装rIll
が増速状態にあって、急ブレーキをかけて車輌を停止し
た際、ベルト式無段変速装置1が最低速状態に戻りきれ
ない場−合がある。この場合、前述したように、ボール
ネジ装filo、11は常に滑らかに作動すると共に比
較的小さなリード角からなり、かつ可動シーブ5b、6
bの摺動摩擦抵抗はなく、更にベルト7とプーリ5,6
との静止摩擦角はその接触角より小さいので、ベルト式
無段変速装置1の停止状態にあっても可動シーブの軸方
向移動が可能であり、従って車輌停止後にあっても、電
気モータ13の回転を継続して可動シーブ5b、6bを
軸方向に移動し、無段変速装置1を最低速状態に戻し操
作する。
そして、プライマリシャフト3の回転は、フランジ部3
cからシングルプラネタリギヤ機7440のリングギヤ
40Rに伝達され、前述したように、該プラネタリギヤ
機構にて単に減速され又はトランスファー80からの回
転と合成されてギヤ軸70aに伝達される。更に、該ギ
ヤ軸70aの回転が減速装置71を介して差′動歯車装
置75に伝達され、そして左右フロントアクスル軸73
に伝達される。
なお、上述実施例は、ベルト式無段変速装置1を、シン
グルプラネタリギヤ機構40と組合せて低速モード及び
高速モードに切換える自動変速機Aに適用したものにつ
いて説明したが、例えばトルクコンバータとベルト式無
段変速装置を組合せた自動変速機等、他のタイプの自動
変速機に適用してもよいことは勿論である。また、ボー
ルネジ装置10.11の雌ネジ部に複数の回転を伝達す
る手段として、増減装置131〜142を設けであるが
、これは、非円形ギヤを螺旋状に形成する等の他の手段
でもよい。
(ト)発明の詳細 な説明したように、本発明によると、ボールネジ装置(
10)、(11)がボールリターン通路(12)を有す
るサーキュレットタイプからなるので、ベルト式無段変
速装置(1)を適宜かつ素早く操作するためにボールネ
ジ装置に不規則でかつ異なる荷重か作用しても、常にボ
ール(10c)、(llc)を適正な状態に維持してボ
ールネジ装置の性能を良好にかつ長期に亘り保持して、
常に適正な無段変速装置(1)の操作を行うことかでき
る。
また、ボールネジ装置(10)、(11)は、その可動
部及び固定部のいずれか一方例えば可動部(10b)、
(llb)が1巻等のリードからなる短い構成で足りる
ものでありながら、他方例えば固定部(10a)、(l
la)の複数リードに沿って複数回相対回転することに
より、所定ストロークを確保でき、コンパクトに構成で
き、更に可動部に複数回転を付与することを可能として
、ボールネジ装置を適正なリード角とすることができ、
回転駆動手段(13)が小さなトルク容量のもので足り
る。
更に、ボールネジ装置(10)、(11)は、その収縮
時、比較的長い雄ネジ部(10a)(lla)をスラス
トベアリング(23)、(23′)に内径側に形成した
空隙(15)内に受は入れられるので、ボールネジ装置
の占める軸方向スペースは短い雌ネジ部(10b)、(
1lb)の寸法で足り、ベルト式無段変速装置(1)の
軸方向寸法の短縮化を図ることができる。
また、雌ネジ部(10b)、(llb)に回転力を伝達
するギヤ(22b)、(22’ b)が、自動調芯機構
(22)、(22”)の球面支持面(22a)、(22
’ a)に沿って斜めに延びる突出部先端に形成されて
いるので、ギヤ(22b)、(22’ b)の所定半径
を保持し得るものでありながら、ボールネジ装置(10
)、(11)の外径部分に所定スペースを確保でき、つ
オーム(34)、(34’ )を該スペースに配置する
笠によりコンパクト化を図ることができると共に、組付
性能を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるベルト式無段変速装置を示す展
開断面図、第2図はそのボールネジ装置部分を示す拡大
断面図である。そして、第3図は該ベルト式無段変速装
置を適用した自動変速機を示す全体断面図、第4図は該
自動変速機の概略を示す概略図、第5図はその各ポジシ
ョンにおける各要素の作動を示す図である。 ■・・・ベルト式無段変速装′11  2・・・(プラ
イマリ)シャフト   3・・・(セカンダリ)シャフ
ト   5・・・(プライマリ)プーリ   6・・・
(セカンダリ)プーリ   5a、6a・・・固定シー
ブ   5b、6b・・・可動シーブ7・・・(金属)
ベルト 、 9・・・調圧(カム)機構   10.1
1・・・機絨式アクチュエータ(ボールネジ装置)  
  10a、lla・・・固定部(雄ネジ部)   1
0b、llb・・・可動部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、それぞれシャフトに支持されかつ軸方向に相対移動
    し得る2個のシーブからなるプライマリプーリ及びセカ
    ンダリプーリと、これら両プーリに巻掛けられるベルト
    と、これらプーリの少なくとも一方に伝達トルクに対応
    した軸力を付与する調圧機構と、これら両プーリの可動
    シーブを軸方向に移動する機械式アクチュエータと、を
    備えてなるベルト式無段変速装置において、 前記機械式アクチュエータが、ボールリタ ーン通路を有するサーキュレットタイプのボールネジ装
    置からなり、 かつ該ボールネジ装置の可動部及び固定部 を、そのいずれか一方が他方に比して短く構成してなる
    、ベルト式無段変速装置。 2、前記ボールネジ装置の固定部が、固定部材に回転方
    向及び軸方向移動不能に連結した雄ネジ部であり、また
    前記可動部が、回転駆動手段に連結すると共に前記可動
    シーブ背面にスラストベアリングを介して当接した雌ネ
    ジ部であり、かつ該雌ネジ部が、雄ネジ部に比して短い
    構成からなる、 請求項1記載のベルト式無段変速装置。 3、前記スラストベアリングの内径側に、前記雄ネジ部
    の一部が入り込み得る空隙を設けてなる、 請求項2記載のベルト式無段変速装置。 4、前記スラストベアリングと前記ボールネジ装置の雌
    ネジ部との間に自動調芯機構を介在し、かつ該自動調芯
    機構が、前記スラストベアリングのレースに形成された
    球面状凸面に密接する球面支持面を有すると共に、前記
    雌ネジ部に回転不能に結合されてなり、そして前記球面
    支持面に沿って斜めに延びる突出部先端にギヤを形成し
    てなる、 請求項2記載のベルト式無段変速装置。 5、前記ボールネジ装置の雌ネジ部が、複数のリードを
    有してなる、 請求項2記載のベルト式無段変速装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003139208A (ja) * 2001-10-31 2003-05-14 Nsk Ltd 無段変速機用プーリ幅調節装置

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