JPH021531A - 核磁気共鳴測定方法 - Google Patents

核磁気共鳴測定方法

Info

Publication number
JPH021531A
JPH021531A JP1888289A JP1888289A JPH021531A JP H021531 A JPH021531 A JP H021531A JP 1888289 A JP1888289 A JP 1888289A JP 1888289 A JP1888289 A JP 1888289A JP H021531 A JPH021531 A JP H021531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
pulses
free induction
frequency
pulse train
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1888289A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0350218B2 (ja
Inventor
Muneshiro Oouchi
宗城 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jeol Ltd filed Critical Jeol Ltd
Priority to JP1888289A priority Critical patent/JPH021531A/ja
Publication of JPH021531A publication Critical patent/JPH021531A/ja
Publication of JPH0350218B2 publication Critical patent/JPH0350218B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は核磁気共鳴(NMR)1illl定方法に関し
、特゛に多重量子遷移の選択的検出を行うためのNMR
allll決方法するものである。
[従来技術] 近時、新しいNMR測定方法として二次元NMR法が注
目されている。これは、NMR信号が二次元スペクトル
として展開されるため、従来の方法に比べ高い分解能(
多重線の分離)が得られ、スペクトルの解析が容易にな
るという特徴があり、適用範囲が今後大きく広がるもの
と期待されている。
更に最近、この二次元N M R11FJ定方法を利用
し、従来の方法では不可能であった多重量子遷移に関す
る情報を抽出するallJll法定Multiple 
Quantun+NMR:以下MQNMRと略称する)
が、例えば特開昭54−83890号に提案されている
この提案方法は、例えば第1図に示すように3つの90
″パルスPi  (非選択パルス)、P2(非選択パル
ス)、P3(混合パルス)から成るパルス列を使用する
もので、期間τは固定で、パルスP1とパルスP3に含
まれる高周波信号にはφの位相差があり、自由誘導減衰
信号FIDはt2の期間に検出し記憶される。前記パル
スPiとP2の照射により、試料に含まれる磁気回転共
鳴子の集合の非平衡の統計的状態が予め作られ、その後
読共鳴子の該予め作られた状態を特徴づける振動の位相
に対して位相角φだけ位相変移した混合パルスP3が印
加される。そして、tlを段階的に変えながら測定を繰
返し、更にその測定がφの値を変化させて繰返し行われ
る。このようにして得られるtlの値と前記位相変移の
種々の値に対応して記憶された自由誘導減衰信号の線形
結合を作り、それを周波数領域へ二重フーリエ変換する
ことにより二次元スペクトルが得られる。
ところが、従来提案されているMQNMR法は自由誘導
減衰信号の検出を1つのチャンネルで行うものであり、
このような1チャンネルによる検出では照射した高周波
パルスの周波数を基準として高周波数側又は低周波数側
のどちらか一方のみを測定するため、SN比の低下は避
けられないし、容量の大きなメモリが必要であるという
問題がある。又、照射周波数の位置にあるスペクトルピ
ークについては90″パルスとなるパルスであっても、
照射周波数から離れたスペクトルピークについては90
@パルスにならず、従って、照射周波数から離れるにつ
れて位相が変わってしまうことは避けられないという問
題もある。
そこで、これらの問題を解決する方法として、二次元N
 M Rfllll定方法でない従来のNMR測定方法
で採用されている直角位相検波方式(Q uadrat
ure Detection : Q D)を採用する
ことが考えられる。これは自由誘導減衰信号の検出を9
0°位相の異なった2つのチャンネルで行うものであり
、このQD方式を用いれば、測定領域の中心に照射周波
数を設定し照射周波数の高周波数側及び低周波数側を区
別して測定できるため、同じメモリ容量であれば分解能
の向上が図れ、同じ分解能であればメモリ容量か少なく
てすむという優れた効果が得られる。しかも、1チャン
ネルの場合と同じ測定領域幅で考えれば、測定領域の端
部における照射周波数からのずれは1チャンネルの場合
の半分となり、従って照射周波数からのずれに伴う位相
のずれも減少することになる。
ところが、このようなQD方式を用いてMQNMRを行
っても、照射周波数からのずれに伴う位相のずれは減少
はするものの零になるわけではないこと、及び2チャン
ネルの検出系の位相差が正確に90’でなかったり、2
つのチャンネルのゲインが正確に等しくなかったりとい
うハード面でのアンバランスに起因して、得られる二次
元スペクトル中の本来信号のない位置に、折返しによる
スペクトルビークや、ゴースト(G host)信号が
出現してしまい、分析の障害になる。
[発明の目的] 本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、QD法を
用いながら上記不都合を除くことのできるMQNMR測
定方法を提供することを目的としている。
[発明の特徴] 本発明は、磁気回転共鳴子系を包含する試料について、
選ばれた次数の多重量子遷移の選択的検出を行うための
NMR測定方法であって、a)前記共鳴子に、複数の高
周波パルスから成り、最後のパルスに対しそれより前の
パルスの内の少なくとも1つのパルスの位相がφ変移さ
れている高周波パルス列を印加する段階、 b)該高周波パルス列印加後t2という時間にわたって
前記共鳴子の自由誘導減衰信号を位相が互いに90°異
なる2チャンネルの検出系で検出し記憶する段階、 C)前記高周波パルス列中の特定のパルス間隔として与
えられる展開時間t1をその1増分だけ変化して前記段
階a)及びb)を繰返す段階、d)予め定めた一連のφ
の値に前記位相変移の量を順次設定し前記段階a)乃至
C)を繰返す段階、e)前記t1の値と前記位相変移の
種々の値に対応して記憶された自由誘導減衰信号の線形
結合の組を作る段階、 f)前記一連のφの値の夫々に90°、180゜270
°を夫々加えたφについて前記a)乃至e)を夫々繰返
すことにより3つの自由誘導減衰信号の線形結合の組を
作る段階、 g)前記4つの自由誘導減衰信号の線形結合の組を加算
又は減算して自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段
階、及び、 h)前記段階g)で作られた自由誘導減衰信号の線形結
合の組をtlとt2について周波数領域へ二重フーリエ
変換する段階 とから成ることを特徴としている。以下、図面を用いて
本発明を詳述する。
〔実施例〕
第2図は本発明を実施するためのNMR装置の一例を示
すブロック図である。図において磁石1が発生する静磁
場内には試料コイル2が配置され、その試料コイル2内
部の空間に測定試料が挿入される。高周波発振器3から
発生する観測核の共鳴周波数を持つ高周波信号は、0°
から360’まで任意の位相を選択できる可変移相回路
4によって所定の位相が与えられた後、増幅器5及びゲ
ート6を介して高周波パルスとして前記コイル2へ供給
され、試料に照射される。その高周波パルス照射後コイ
ル2に誘起された共鳴信号は、ゲート7及び受信回路8
を介して復調回路9.10へ送られる。この復調回路9
,10には前記高周波発振器からの高周波信号が参照信
号として送られるが、その内の一方は90’移)■回路
11を介して送られるため、2つの復調回路は90″位
相の異なる2チャンネルの検出系を構成している。この
2チャンネルの検出系から得られた自由誘導減衰信号は
、A−D変換器12.13によってデジタル信号に変換
されてコンピュータ14へ送られ、付属するメモリ15
へ格納される。16は、移相回路4.ゲート6.7及び
A−D変換器12,13を制御するパルスプログラマで
、試料に照射するパルス列の順序、パルス幅、各パルス
に含まれる高周波の位相、A−D変換器12.、13に
よるサンプリングのタイミングが予めプログラムされて
おり、そのプログラムに従って一連の測定が行われる。
上述の如き構成を持つ装置を用いてMQNMRの一つで
ある玉量子フィルタ(Triple QuantumF
 flier )実験を行う場合を例にとり本発明を説
明する。第3図はP 1antln!等によって報告さ
れた玉量子フィルタ実験(J ournal o[’ 
AmericanChea+1eal 5ociety
  Vol、104. p、8800−)に用いられた
パルス列を示し、第1図のパルス列と同じく3つの90
°パルスPL、F2.F3から成るが、tlとてか逆に
なっている点が第1図のパルス列と異なる。期間τは固
定で、パルスP3に含まれる高周波の位相を06とすれ
ばパルスptに含まれる高周波の位相はφ、パルスP2
に含まれる高周波の位相はφ+90°になっている。自
由誘導減衰信号FIDはt2の期間に検出し記憶される
表Aは、第3図のパルス列を用いた測定において、PI
、F2.F3に与えられる位相の組合わせを示す。
表    A PI F2 F3 測定1   0°  9090°   +測定2   
60’  150’  0’測定3 120° 210
60″士 測定4  180@ 270”  O’71P1定5 
 240’  330’  O’    十測定6  
300”   3090″ 表Aにおいて、測定1はφ−0″に設定された測定であ
り、PL、F2.F3の位相を06,90°、0°に夫
々設定した状態で、tlを例えば0seeから2ffl
secの等しいステップで512段階に順次変えながら
測定を繰返すことにより、512個のFID信号信号I
 DaO〜F I Da511を取得し、記憶する。
次の測定2はφ−60″に設定された測定であり、PL
、F2.F3の位相を60”、15000°に夫々設定
した状態で、alll定1と全く同様にtlを0sec
から2 m5ecステツプで512段階に順次変えなが
ら測定を繰返すことにより、512個のFID信号信号
I DaO−F I Da511を取得し、このFID
信号は先にAl11定1で得られ記憶されているFID
aO〜F I Da511に符号を反転して夫々加算(
減算)されて線形結合される。
以下全く同様に測定3〜測定6が行われ、各測定で得ら
れたFID信号信号I DaO〜F I Da511は
表1に記載されている士の符号に従って加算又は減算さ
れ、線形結合されたFID信号の集合Saが得られる。
その線形結合されたFED信号の集合Saを11及びt
2について二重フーリエ変換することにより、例えば第
4図に示すような二次元スペクトルが得られる。第4図
は二重フーリエ変換により得られた4つのフーリエ成分
の全てを模式的に等高線表示したものである。
上述の如き手順に従ったa−1定は前記P 1ant1
n1等の報告において紹介されているが、それを実施す
る装置としては、第2図における復調回路10(及び9
0°移相回路11)の存在しない1チャンネルの検出系
しか持たないものが使用されており、従って、先に述べ
たようにいくつかの欠点が存在している。
そこで、本発明は第2図に示すように90°位相の異な
る2チャンネルの検出系を設けたQD方式を採用してい
る。第2図の構成を用いて表Aの測定を行うと、先に述
べた5a(FIDaO〜FIDa511)に加え、もう
1チャンネルからは90″位相の違うFID信号の集合
Sa ’  (F I Dad’〜F I Da511
’ )が得られる。そして、この5a(F I DaO
〜F I Da511)とSa ’  (F I Da
d’〜F I Da511’ )を用いて二重フーリエ
変換(その内t2に関するフーリエ変換は複素フーリエ
変換)を行うと、例えば第5図に示すような二次元スペ
クトルが得られる。第5図のスペクトルは、測定領域の
中心位置に高周波パルスが照射された場合に得られるも
のであり、QD方式のため1/4のメモリ領域の中に測
定領域が収まっており、従ってメモリ容量が節約されて
いることが分る。
同じメモリ容量を使用すれば分解能を向上させることが
できる。
ところが、このように単に検出系を2チャンネルにして
表Aの測定を行うと、検出しているのはあくまで期間t
2におけるFID信号であるから、t2について複素フ
ーリエ変換して得られるF2の軸に関しては照射周波数
の高周波側と低周波側を区別できるので折返しは発生し
ていないが、複素フーリエ変換されていない方の軸Fl
に関しては第5図から分るように折返しが発生してしま
い、複雑なピークが大乱れて存在する実際のスペクトル
では、この軸Flに関する折返しが分析の障害になる。
そこで、この折返しをなくす方法として、表Aに示した
測定に加え、以下に示すような表Bの測定を行うことに
より、Fl軸についても疑似的にQD方式を適用するこ
とが考えられる。
表    B PI F2 F3 測定7   0° 1.80@ 90°  十測定8 
 60° 240’  90’測定9  120”  
300° 90a  +4pj定10 180°   
0’  90’測定11 240’   60° 90
°  十測定12 300°  120”  90’こ
の付は加えられた表Bの4p1定は、表Aの測定におけ
るF2とF3の位相を90°変移させたものであり、表
Aの測定で得られた5a(FIDaO〜F I Da5
11)とSa ’  (F I Dad’ 〜F I−
Da511′)がtlに関する1つの検出系から得られ
たFID信号とすれば、表Bにおける1llll定7〜
測定12によって得られるSb  (FIDbO〜FI
Db511)とSb ’  (F I DbO’ 〜F
 I Db511’ )は、実際には存在しないがtl
に関し90″位相の異なるもう1チャンネルの検出系か
ら得られたFID信号に該当するべきものである。従っ
て、この表Aの測定で得られたSa  (F I Da
O〜F I Da511) 、  Sa ’  (F 
IDaO’ 〜F IDa511’ )と表Bの測定で
得られたSb  (F I DbO−F I Db51
1)とSb ’  (F I DbO’〜F I Db
511’ )を線形結合(例えば加算又は減算)し、t
l、t2の両方について複素フーリエ変換を行えば、得
られる二次元スペクトルは第6図(a)に示すようにF
l。
F2の両輪について折返しが除かれた正しいものとなる
筈である。
ところが実際には、先に述べた2チャンネルの検出系の
アンバランスや、QD法によって減少はするものの零に
はならない位相のずれにより折返しが完全には消えず、
得られる二次元スペクトル中に、第6図(b)において
Oで囲んで示すように、ゴースト信号が現れてしまうこ
とは避けられない。
そこで、本発明においては、以下に示す表C及び表りの
測定を更に付加することによりゴーストを除去している
表    C Pi F2 0” 270゜ 60°330゜ 120” 30゜ 180’ 90゜ 240” 150’ 300’ 210゜ 表    D Pi F2 F3 測定19  0°   0° 270’測定20  6
0’   60° 270゜測定21 120° 12
0° 270゜測定22 18061.80’  27
0゜測定23 240″ 240’  270゜測定2
4 300’  300° 270゜表Cにおける測定
は、先に説明した表Bの測定におけるF2とF3の位相
を更に90°変移させ+ + 十 + + + 180゜ 180゜ 180゜ 180゜ 180’ 180゜ 測定13 測定14 測定15 測定16 Apj定17 Δl定18 たものであり、表りの測定はその表Cの測定におけるP
2とP3の位相を更に90″変移させたものであり、共
に表A1表Bの測定と全く同様に測定が行われ、表Cの
測定ではSc  (FIDcO〜FI Dc511)と
Sc ’  (F I DcO’ 〜F I Dc51
1’ )が、表りの測定ではSd  (FIDdO〜F
 I Dd511)とSd ’  (F I DdO’
〜F I Dd511’ )が得られる。
表Aと表Cを比較するとP2とP3の位相が夫々180
°異なっており、従って表Aの測定により得られるSa
、Sa’ と表Cの測定により得られるSe、Sc’を
夫々加算し、Sa +ScとSa′+Sc′を求めれば
、表Aの測定と表Cの測定で符号が反転するゴースト成
分は零となる。
同様に、表Bと表りを比較するとP2とP3の位相がや
はり夫々180°異なっており、従って、表Bの測定に
より得られるsb、sb’ と表りのaIll定により
得られるSd、Sd’ を夫々加算し、Sb +Sdと
Sb’+Sd’を求めれば、表Bの測定と表りの測定で
符号が反転するゴースト成分は零となる。
そこで、Sa+Se、Sa’ +Sc’とsb十Sd、
Sb’ 十Sd’を線形結合(例えば加算又は減算)L
、tl、t2の両方について複素フーリエ変換を行えば
、第6図(a)に示すようにゴーストも除かれた二次元
スペクトルが得られ、正しい分析を行うことが可能とな
る。
尚、上記手順による測定及び処理を行っても、2チャン
ネルの検出系のアンバランスに起因するゴースト信号が
出現する可能性がある。その場合には、上記表A〜表り
の測定についてすべての位相に90″を加えた測定と、
180’を加えた測定と、270@を加えた測定とを更
に行い、夫々の位相の測定で得られたデータを線形結合
すれば、ゴーストを除去することができる。
第7図及び第8図は本発明による効果を説明するための
二次元スペクトルを示し、第7図(a)及び第8図(a
)は第5図に対応する折返しもゴーストも出現している
スペクトル、第7図(b)及び第8図(b)は第6図(
a)に対応するもので、本発明により折返しもゴースト
も除去されたスペクトルである。
上記説明は玉量子フィルタについて行ったが、玉量子フ
ィルタや日量子フィルタについても全く同様に応用でき
る。
尚、上記説明では第2.第3パルスP2.P3の位相を
表Aの測定に対して90°ずつ変えて表B−Dの測定を
行ったが、パルスの位相は相対的なものであって固定し
て考える必要はない。例えば、表Bの各パルスの位相に
90°を加えると表B′が得られ、同様に表Cの各パル
スの位相に180″、表りの各パルスの位相に270’
を夫々加えると、表C’ 、 D’が夫々得られ、夫々
元の表B−Cの測定と実質的に等価である。
[以下余白] 411j定7 測定8 測定9 1111定10 測定11 dlll定12 ΔIll定13 定電34 測定15 測定16 7111j定17 測定18 表 270゜ 330″ 30” 90″ 150” 10a 表 H 80゜ 240゜ 300゜ 60゜ 120゜ B′ 90゜ 150゜ 210゜ 270゜ 330″ 30゜ C′ 90″ 150゜ 210゜ 270゜ 330゜ 30゜ [以下余白] 表    D′ Pi      F2      P3測定19 90
°  900 0゜ 測定20 150° 150°  0゜測定21 21
0’  210°  0゜測定22 270° 270
8  0″1則定23  330°   330°  
   0゜測定24 30°  30°  0゜ 従って、表A2表B′2表C′1表D′の4つの測定を
行なっても、前述と同様の効果が得られる。表B’ 、
C’ 、D’の測定は、パルスP2゜F3の位相を表A
の測定と同じに設定すると共に、10L/スP1の位相
を表Aの場合のφ+90°、φ+180°、φ+270
”に夫々設定したものである。
上述した説明では、1つの位相φのもとてtlを例えば
512段階に変えた測定を行い、この測定をφを変えて
繰返すという手順を採用したが、逆に1つのtlの値の
もとでφを何段階かに変えた測定を行い、この4pj定
をtlを512段階に変えて繰返すという手順で行って
も、得られるデータの数は全く同じであり、等価である
。その場合には、測定手順は以下のようになる。
a)試料中の磁気回転共鳴子に、複数の高周波パルスか
ら成り、最後のパルスに対しそれより前のパルスの内の
少なくとも1つのパルスの位相がφ変移されている高周
波パルス列を印加する段階、b)該高周波パルス列印加
後t2という時間にわたって前記共鳴子の自由誘導減衰
信号を位相が互いに90°異なる2チャンネルの検出系
で検出する段階、 C)予め定めた一連のφの値に前記位相変移の量を順次
設定し前記段階a)及びb)を繰返す段階、d)前記位
相変移の種々の値に対応して検出された自由誘導減衰信
号の線形結合の組を作る段階、e)前記一連のφの値の
夫々に90°、180゜270°を夫々加えたφについ
て前記a)乃至d)を夫々繰返すことにより更に3つの
自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段階、 f)前記4つの自由誘導減衰信号の線形結合の組を加算
又は減算して自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段
階、及び、 g)前記高周波パルス列中の特定のパルス間隔として与
えられる展開時間tlをその1増分だけ変化して前記段
階a)及びf)を繰返す段階、h)前記段階g)で得ら
れた自由誘導減衰信号の線形結合の組をtlとt2につ
いて周波数領域へ二重フーリエ変換する段階。
更に本発明は、多量子コヒーレンスについても応用でき
る。第9図は、多量子コヒーレンスの一つである玉量子
コヒーレンス実験に用いられるパルス列の一例を示す。
このパルス列は90°パルス、180°パルス、90°
パルス、90’パルスの4つのパルス列から成り、表E
に示すシーケンスで各パルスの位相が設定される。
[以下余白] 表    E PI F2 F3 F4 測定1  0’    06 90″0″測定2  8
0’   [ioo  1509 0゜測定3120°
  120°  210’   0゜測定4180° 
 180°  270°  06測定5 240’  
 2400 330’   (1’測定6300°  
300°  30°  0゜ただしこのalll定の場
合には、表EにおけるF3の位相のみを+30°した表
Fの411j定を併せて行う必要がある。
測定7 測定8 測定9 測定10 測定11 allllll 上して、 表    F Pi F2 F3 0°0°120゜ eo’ eo°180゜ 120°120°240゜ 1808180’ 300゜ 240°240606 300°300°Bθ。
表Eの測定で得られたデ 測定で得られたデータを加算又は減算し、更に表E、F
におけるF4の位相を90°、180゜270°に変え
た下記表E−2〜E−4,F−2〜F−4に従った測定
を夫々行い、得られたデータを先の説明と同じように線
形結合して二重フーリエ変換すれば良い。
表    E−2 PI   F2   F3  P4 flllJ定13  0@O”   90° 90″測
定14  60’   80°  150° 90″測
定15 120’   120°  210@90’測
定18 180’   180°  270° 90゜
測定17 240”   240’   330’  
90’測定18 300°  300’   30° 
90″測定19 測定20 ap1定21 測定22 測定23 測定24 0゜ 60゜ 120゜ 180゜ 240’ 300゜ 測定25 測定26 測定27 Ap1定28 i’1llJ定29 ΔP1P4O 01′ 60@ 120@ 180’ 240’ 300゜ 表 表 0゜ 60″ 180゜ 240’ 300゜ 0゜ 60゜ 120゜ 180゜ 240@ 300゜ 120’ 180’ 240” 300’ 60゜ 90″ 150’ 210゜ 270’ 330゜ 30゜ 180@ 180゜ 180’ 180” 18G’ 180゜ 71111定31 測定32 測定33 測定34 測定35 測定36 測定37 ΔIII定38 1P1定39 測定40 測定41 測定42 0″ 60″ 120゜ 180゜ 240゜ 300゜ 0゜ 60゜ 120” 180゜ 240゜ 300゜ 表 表 0″ 60゜ 120″ 180@ 240’ 300゜ 0゜ 60″ 120゜ 180゜ 240’ 300゜ 120’ 40a 300゜ 0″ 60゜ 90゜ 210゜ 270゜ 330゜ 30″ 180” 180゜ 180゜ 180゜ 180’ 180゜ 270’ 270゜ 270゜ 270゜ 270゜ 270゜ [以下余白] 表    F−4 PI     F2     F3   P4測定43
  0’    O”   120’270@測定44
60°  806 180’  270゜測定45 1
20°  120°  240”  270’測定46
 180’   180°  300° 270゜測定
47 240”   240’    O’  270
’測定48 300°  300’   BO”270
’尚、上記表E−2〜E−4及び表F−2〜F−4の位
相も表の値が絶対的なものではなく、例えば、表E−2
及び表F−2の各パルスの位相から90°を差し引くこ
とにより表E−2′及び表F−2′が得られ、表E−3
及び表F−3の各パルスの位相から180°を差し引く
ことにより表E−3′及び表F−3′が得られ、表E−
4及び表F−4の各パルスの位相から180°を差し引
くことにより表E−4′及び表F−4′が得られ、いず
れも元の表の測定と実質的に等価である。
[以下余白] 測定1 測定2 測定3 測定4 測定5 flll+定6 δIIJ定7 測定8 測定9 測定10 測定11 測定12 270’ 330゜ 30゜ 90″ 150゜ 210゜ 330゜ 30’ 90’ 210゜ 表 表 270゜ 330゜ 30″ 90″ 150゜ 10D 270゜ 330゜ 90゜ 150’ 210゜ E−2′ 0゜ 60゜ 120゜ 180゜ 240゜ 300゜ F−2′ 30゜ 90゜ 150゜ 210゜ 270゜ 330゜ 測定 A[lI定 ΔIII定 A1り定 A1り定 測定 7IPI定7 alllll 測定9 測定10 測定11 fllll定12 180゜ 240゜ 300゜ 0゜ 60゜ 120゜ 180’ 0゜ 60″ 120゜ 表 表 180゜ 240゜ 300゜ GO6 120’ 180゜ 240゜ 0゜ 60゜ 120゜ E−3′ 270” 330゜ 30゜ 90″ 150’ 210゜ F−3′ 300’ a 60゜ 120” 180゜ 240゜ 表    E−4′ Pi    P2    P3   P4測定1  9
0°  90°  1806 0゜測定2150°  
150°  24G’   O6測定3210°  2
10°  3009 0″測定4 270’   27
0°   00 0゜測定5330°  330’  
 00°  0゜測定630°  30°  1209
 0′表    F−4′ PI    P2    P3   P4.4[11定
790°  90°  2100 0゜1ll11定8
150°  150°  270°  0゜測定9 2
10”   210°  330°  0゜測定10 
270°  270°  30°  06測定11 3
30°  330°  90’   O6測定1230
°  30’   150°  0゜従って、表E、 
F、  E−2’ 、 F−2’ 、 E−3’   
F−3’ 、E−4’ 、F−4’ に基づ(1lll
l定を行っても上述と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は提案方法に使用されるパルス列を示す図、第2
図は本発明を実施するためのNMR装置の例を示すブロ
ック図、第3図は玉量子フィルタ実験に用いられるパル
ス列を示す図、第4図は従来報告されている手順に従っ
て得られた二次元スペクトルを模式的に等高線表示で表
わした図、第5図はQD方式を採用して得られる二次元
スペクトルを示す図、第6図(a)は本発明によりゴー
ストが除かれた二次元スペクトルを示す図、第6図(b
)はゴーストが出現している二次元スペクトルを示す図
、第7図及び第8図は本発明による効果を説明するため
の図、第9図は玉量子コヒーレンス実験に用いられるパ
ルス列を示す図である。 1:磁石、2:試料コイル、3:高周波発振器、4:可
変移相回路、6.7:ゲート、 9.10:復調回路、11:90’移相回路、12.1
3+A−D変換器、14:コンピュータ、15・メモリ
、16:パルスプログラマ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)磁気回転共鳴子を包含する試料について、選ばれ
    た次数の多重量子遷移の選択的検出を行うための核磁気
    共鳴測定方法であって、 a)前記共鳴子に、複数の高周波パルスから成り、最後
    のパルスに対しそれより前のパルスの内の少なくとも1
    つのパルスの位相がφ変移されている高周波パルス列を
    印加する段階、 b)該高周波パルス列印加後t2という時間にわたって
    前記共鳴子の自由誘導減衰信号を位相が互いに90°異
    なる2チャンネルの検出系で検出し記憶する段階、 c)前記高周波パルス列中の特定のパルス間隔として与
    えられる展開時間t1をその1増分だけ変化して前記段
    階a)及びb)を繰返す段階、 d)予め定めた一連のφの値に前記位相変移の量を順次
    設定し前記段階a)乃至c)を繰返す段階、 e)前記t1の値と前記位相変移の種々の値に対応して
    記憶された自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段階
    、 f)前記一連のφの値の夫々に90°、180°、27
    0°を夫々加えたφについて前記a)乃至e)を夫々繰
    返すことにより3つの自由誘導減衰信号の線形結合の組
    を作る段階、 g)前記4つの自由誘導減衰信号の線形結合の組を加算
    又は減算して自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段
    階、及び、 h)前記段階g)で作られた自由誘導減衰信号の線形結
    合の組をt1とt2について周波数領域へ二重フーリエ
    変換する段階 とから成る核磁気共鳴測定方法。
  2. (2)前記高周波パルス列は、3つの90°パルスから
    成り、その内の特定の2つの90°パルスの間隔がt1
    に選ばれる特許請求の範囲第1項記載の核磁気共鳴測定
    方法。
  3. (3)磁気回転共鳴子を包含する試料について、選ばれ
    た次数の多重量子遷移の選択的検出を行うための核磁気
    共鳴測定方法であって、 a)前記共鳴子に、複数の高周波パルスから成り、最後
    のパルスに対しそれより前のパルスの内の少なくとも1
    つのパルスの位相がφ変移されている高周波パルス列を
    印加する段階、 b)該高周波パルス列印加後t2という時間にわたって
    前記共鳴子の自由誘導減衰信号を位相が互いに90°異
    なる2チャンネルの検出系で検出する段階、 c)予め定めた一連のφの値に前記位相変移の量を順次
    設定し前記段階a)及びb)を繰返す段階、 d)前記位相変移の種々の値に対応して検出された自由
    誘導減衰信号の線形結合の組を作る段階、 e)前記一連のφの値の夫々に90°、180°、27
    0°を夫々加えたφについて前記a)乃至d)を夫々繰
    返すことにより更に3つの自由誘導減衰信号の線形結合
    の組を作る段階、 f)前記4つの自由誘導減衰信号の線形結合の組を加算
    又は減算して自由誘導減衰信号の線形結合の組を作る段
    階、及び、 g)前記高周波パルス列中の特定のパルス間隔として与
    えられる展開時間t1をその1増分だけ変化して前記段
    階a)乃至f)を繰返す段階、 h)前記段階g)で得られた自由誘導減衰信号の線形結
    合の組をt1とt2について周波数領域へ二重フーリエ
    変換する段階 とから成る核磁気共鳴測定方法。
  4. (4)前記高周波パルス列は、3つの90°パルスから
    成り、その内の特定の2つの90°パルスの間隔がt1
    に選ばれる特許請求の範囲第3項記載の核磁気共鳴測定
    方法。
JP1888289A 1989-01-27 1989-01-27 核磁気共鳴測定方法 Granted JPH021531A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1888289A JPH021531A (ja) 1989-01-27 1989-01-27 核磁気共鳴測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1888289A JPH021531A (ja) 1989-01-27 1989-01-27 核磁気共鳴測定方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59068216A Division JPS60211343A (ja) 1984-04-05 1984-04-05 核磁気共鳴測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH021531A true JPH021531A (ja) 1990-01-05
JPH0350218B2 JPH0350218B2 (ja) 1991-08-01

Family

ID=11983928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1888289A Granted JPH021531A (ja) 1989-01-27 1989-01-27 核磁気共鳴測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH021531A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5204280A (en) * 1992-04-09 1993-04-20 International Business Machines Corporation Process for fabricating multiple pillars inside a dram trench for increased capacitor surface

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51150386A (en) * 1975-06-18 1976-12-23 Nippon Electron Optics Lab Method of measuring pulse nuclear magnetic resonance and apparatus therefor
JPS5483890A (en) * 1977-11-28 1979-07-04 Varian Associates Method of selectively detecting multiple quantum transition in nuclear magnetic resonance

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51150386A (en) * 1975-06-18 1976-12-23 Nippon Electron Optics Lab Method of measuring pulse nuclear magnetic resonance and apparatus therefor
JPS5483890A (en) * 1977-11-28 1979-07-04 Varian Associates Method of selectively detecting multiple quantum transition in nuclear magnetic resonance

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5204280A (en) * 1992-04-09 1993-04-20 International Business Machines Corporation Process for fabricating multiple pillars inside a dram trench for increased capacitor surface

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0350218B2 (ja) 1991-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI78988C (fi) Selektivt foerfarande och anordning foer utfoerande av lokaliserad nmr-spektroskopi.
US4290019A (en) Methods of deriving image information from objects
JPH074350B2 (ja) Nmr信号受信方法
CA1080798A (en) Pulsed rf excited spectrometer having improved pulse width control
JPS60211343A (ja) 核磁気共鳴測定方法
JPS62207447A (ja) Nmrイメ−ジングにおける選択励起方法
JPS635696B2 (ja)
JPH0337043A (ja) 磁気共鳴影像方法
JPH01156647A (ja) 磁気共鳴分光法とそのデバイス
JPH025929A (ja) 限定された容積内の核磁化分布を決定する方法及び装置
JPS6253642A (ja) 核磁気共鳴情報を得る方法
JPH021531A (ja) 核磁気共鳴測定方法
US4766377A (en) Phase correction method in two-dimensional NMR spectroscopy
JPH03176031A (ja) 磁気共鳴断層写真方法及び装置
JP3322943B2 (ja) Mri装置
JPH04354932A (ja) 磁気共鳴分光装置
US6686739B2 (en) Method for operating a magnetic resonance device for producing a magnetic resonance spectrum
JPH042251B2 (ja)
JPS60104272A (ja) 積算処理過程において疑似的フイルタ効果を得る方法及びそれを利用した核磁気共鳴測定方法
JP2932071B2 (ja) 核磁気トモグラフィ装置
EP0253446A1 (en) Method of reducing MR image artefacts in off-centre images
JP2741885B2 (ja) 磁気共鳴を用いた検査装置におけるデータ処理方法
JPS61210933A (ja) 2次元核磁気共鳴測定方法
JP2970704B2 (ja) 多次元核磁気共鳴測定方法
Woodley et al. A single-scan, three-dimensional, gradient-accelerated homonuclear J-COSY experiment