JPH02152889A - 油圧エレベータのパワーユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、油圧エレベータのパワーユニットに関する。

（従来の技術） 油圧エレベータにはジヤツキがかごの直下にあり、直接
かごを昇降させる直接式とロープ、綱車等を介した間接
式とがある。

第３図は直接式油圧エレベータの概略図で、昇降路１に
隣接した機械室２内には油圧エレベータの駆動源である
パワーユニット３が設置されている。パワーユニット３
の発生した油圧は配管４を通りジヤツキ５に送られ、プ
ランジャー６が上昇することにより、その上端にあるか
ご７が昇降路１内を上昇する。また、案内装置８はかと
７がガイドレール９に沿って昇降する際の案内である。

一方かと７の下降についてばかご７の自重によりシリン
ダ１０内の油が配管４を通りパワーユニット３のタンク
１１へ還流することによりかと７は下降する。

次に、前述のパワーユニット３の構造とその働きについ
て述べる。第３図及び第４図に示す如く、パワーユニッ
ト３はタンク１１、ベース１２、電動機１３、油圧ポン
プ１４．流量制御弁１５、サイレンサ１６、フィルタ１
７等より構成されている。すなわちタンク１１内の油を
フィルタ１７を介して電動機１３によって駆動される油
圧ポンプ１４によって吐出させ、その吐出された圧油を
流量制御弁１５により流量のコントロールを行ないシリ
ンダ１０内に圧油を送る。

これによりプランジャー６が上昇し、それに伴いかご７
が上昇する。一方、下降の際はかと７の自重によりシリ
ンダ１０内の油が配管４、サイレンサ１６、流量制御弁
１５を流れ、タンク１１に戻る。このとき油の量を流量
制御弁１５により制御し所定の走行パターンに従ってか
と７を下降する。

さて、近年スペースの有効利用及び住宅事情の観点から
機械室２や昇降路１の近傍に居室１８が配置されるケー
スが多くなっている。この様な配置の居室１８やかご７
まで油中を伝播するポンプ脈動や流量制御弁より発生す
る圧力脈動のために、Ｍ音問題が発生することがある。

これらに対する対策として、従来、例えば油の通路であ
る配管の断面積を急増させて圧力脈動を低減させる膨張
型のサイレンサ１６を使用している。

（発明が解決しようとする課題） 前述のサイレンサは、低騒化を図るため現在では必須の
ものとなっている。しかしその反面サイレンサ１６を取
り付けることによりパワーユニット３が大型化してしま
う。最近の住宅事情では機械室２は極力小さなものに、
ひいては内部におさめるパワーユニット３等の機器は極
力小形化することが望まれている。第４図に示すパワー
ユニットの構成では、サイレンサ１６を収納するために
パワーユニット幅Ｗが大きいものとなっている。

一方、タンク内に設けられたフィルタ１７により油を油
圧ポンプＸ４に吸入する際に、油面がフィルタ１７より
も下になると空気を油圧ポンプ１４に吸込むことがある
。これを防止するために、油面が最も下がった場合、即
ちかご７が最上階にある場合にもフィルタ１７がある程
度の余裕をもって油中にある様に、油重ひいてはタンク
の大きさを決めている。このためにフィルタ１７の上面
よりも下側にある油は通常は使用されることは無く、い
わば無駄な油となっている。

本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので
あり、小形化を図ると共に無駄な油を少すくシた油圧エ
レベータのパワーユニットを提供することを目的として
いる。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するため本発明の油圧エレベータのパ
ワーユニットは、タンクと、このタンク内に設けられた
フィルタと、電動機とシリンダとを接続する配管に設け
られたサイレンサとを有する油圧エレベータのパワーユ
ニットにおいて、上記タンクの底を深い部分と浅い部分
とにより形成するとともに、このタンクの底の深い部分
に上記フィルタ又は設け、一方上記タンクの底の浅い部
分の下方に形成される空間に上記サイレンサを配置した
ことを特徴としている。

（作用） 上記のように構成することにより本発明においては、無
駄な油を少なくし、サイレンサをコンタクトに配置する
ことができる。

（実施例） 以下本考案の一実施について第１図及び第２図を参照し
て説明する。従来の技術と同一部分には同一符号を付し
説明は省略する。

タンク１１に深い部分１１ａ、浅い部分１１ｂを設け、
この深い部分１１ａの底にフィルタ１７を配置する。

こうすることにより、かご７が最上階に行った時も使用
されない油は図中ハツチングを施した部分（第２図）の
みとなる。又タンク１１の浅い部分１．１ｂの直下にサ
イレンサ１６を配置することができるためパワーユニッ
ト３の幅Ｗを従来に比べ小さくすることができる。

〔考案の効果〕

以上説明したように本発明においては、使用しない油を
少なくすることができ、タンク内の油量を少なくするこ
とができる。またパワーユニットを小型化することがで
きるため、据付・搬入等の作業性が向上すると共にひい
ては機械室を小形化することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すパワーユニットの正面
図、第２図は第１図の側面図、第３図は従来の油圧エレ
ベータを示す全体概略図、第４図は第３図の要部拡大図
である。 ３・・・パワーユニット、　４・・・配管、１０・・・
シリンダ、　　　　　１１・・・タンク、１３・・・電
動機、　　　　　１６・・・サイレンサ、１７・・・フ
ィルタ。 代理人　弁理士　則　近　憲　佑 同　　第子丸　健 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. タンクと、このタンク内に設けられたフィルタと、電動
   機とシリンダとを接続する配管に設けられたサイレンサ
   とを有する油圧エレベータのパワーユニットにおいて、
   上記タンクの底を深い部分と浅い部分とにより形成する
   とともに、このタンクの底の深い部分に上記フィルタを
   設け、一方上記タンクの底の浅い部分の下方に形成され
   る空間に上記サイレンサを配置したことを特徴とする油
   圧エレベータのパワーユニット。