JPH02150901A - 無駄時間n次遅れ補償制御方法 - Google Patents

無駄時間n次遅れ補償制御方法

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JPH02150901A
JPH02150901A JP30532988A JP30532988A JPH02150901A JP H02150901 A JPH02150901 A JP H02150901A JP 30532988 A JP30532988 A JP 30532988A JP 30532988 A JP30532988 A JP 30532988A JP H02150901 A JPH02150901 A JP H02150901A
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Gosuke Matsuo
松尾 剛介
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 〔従来の技術〕 従来より、石油プラントや化学プラント等においては、
複雑な配管類や反応槽等の温度や圧力あるいは流量とい
った状態量を常時最適に制御する必要がある。このため
に、適宜状態量をモニタして目標値との比較に基づいて
調整を行うフィードバンク弐のプロセス制御が利用され
ている。
このようなプロセス制御では、外乱や変動等に対する応
答の迅速性に加え、動作の安定性が要求されるほか、調
整操作が容易であることや所望状態への円滑な移行とい
った種々の条件を満たすことが求められる。
しかし、複雑な4−動を示すプロセスの制御においては
、系に含まれる一次遅れあるいは二次以上の高次遅れと
いったプロセス遅れ要素を考慮する必要があり、特に入
力に対する応答に時間差を生しる無駄時間要素を含むも
のでは制御p系の設定が難しいものとなる。
このため、プロセス制?31系にはサンプル値制御ある
いは予測制御などが実用化されている他、各種の補償回
路が採用されており、なかでもスミス無駄時間制御と呼
ばれる方法では!!代駄時間要素に対する処理を簡単に
できる。
すなわち、一般のプロセス制御系は、第16図に示すよ
うに、目標値SPに基づいてプI」セスlに操作変数h
vを出力するコントローラ2と、このコントローラ2の
入力端にプロセスlから出力される制?IIl変数Pv
をフィードバンクする主フィー1゛バンクループ3とを
備え、差分5p−pvが0となるように操作変数台νを
調整して制御変数Pνを目標値spに−T&させている
。また、補償回路としζ、コントローラ2の出力を入力
にフィードバンクする補償ループ4およびプロセス補償
モデル5を配宣し、プロセス補償モデル5をプロセスl
に応して設定することで操作変数MVを調整している。
ここで、プロセスlの伝達関数が無駄時間要素e−口を
含むGpe−口で表され、コントローラ2の伝達関数が
Gcで表されるとき、プロセス補償モデル5の伝達関数
をGp(l e −”) と設定することにより、第1
6図の制御系はプロセス補償モデル5のGp e −”
 部分により主ループ3が消去されて第17図のように
等価変換でき、さらに、プロセス1およびプロセス補償
モデル5のcpをまとめて第18図のように等価変換で
きる。
こうして導かれた第18図の制御系においては、無駄時
間要素e−Lg は残った補償ループ4の外に置かれる
ため、コントローラ2は無駄時間を除いたプロセスlの
cp部分をフィードハック制御すればよい。従って、ス
ミスの方法は、良好な制御性が得られるとともに、コン
トローラ2等の設定も節i11にでき、無駄時間要素に
対する処理として好適である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ごのようなスミスの方法は、無駄時間補償制御としてプ
ラント内の分散型システムにも標串アルゴリスムとして
用意されているが、実際の通用にあたっては各種の問題
があった。
ずなわら、実際のプロセスにおいては、無駄時間要素だ
けの系は少なく、−次ないし二次以上の高次遅れ要素を
も含んでいるのがせ通である。このため、スミスの方法
を通用した場合でも、n次遅れに基づくプロセス遅れが
発生し、実際にプロセスと一敗した制御操作を行うこと
は難しい。
また、制御系の同定が難しく、条件の変化により制御性
がむしろ悪化することがあるとともに、n次遅れに基づ
いて複雑化する操作性を制御評価に加えることができな
いため、操作変数の過剰調整(オーバーシュート)等が
発生しやすい、このため、スミスの方法による制御系で
は不安定となることがあり、無駄時間の顕著な系では通
用が困難であった。
本発明の目的は、無駄時間要素および高次遅れ要素を同
時に補償してプロセス遅れを解消できる無駄時間n次遅
れ補償制御方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、無駄時間およびn次遅れに起因する制御系の
問題点を解決するために、等価変換により無駄時間要素
およびn次遅れ要素を制御ループの外に出せるようにコ
ントローラの補償ループを設定するものである。
ここで、本発明に至る技術的II拠について説明する。
−a的なプロセス111i償制御は、第1図に示すよう
なブロック構成で表される。図において、5+1は目標
値、IIはプロセス1から出力される制御変数、Gpは
プロセスlの伝達関数、門νは二】ントローラ2から出
力される操作変数、Gcはコントローラ2の伝達関数、
Gmはプロセス補償モデル5の伝達関数、SP゛  は
主ループ3で返されるPvでSPを滅した値、sp” 
は補償ループ4で返される値をSP゛ から戚したコン
トローラ2の入力である。このような制御系においては
、 HシーGc−5P′・・・(1) SP”  =SP’  −G+s  −MVより、 MV=Gc (Sl”  −Gm−MV)=Gc−5P
’  −Gc ・G[MV(1+Gc−Gm) MV=
Gc−5Pc ・ (2) と表せるから、第1図の制御系は第2回のように等価変
換できる。さらに、 Pν=cp−Mv          ・・・(4)s
p’   −5p−pv ・ (6) Gc−Gp ここで、Gm= 1−Gpとおくと、 1 +Gc−Gc−Gp+Gc−Gp r 従って、Gmが1−Gpとなるように設定することによ
り、第2図の制御系は第3図のように等価変換でき、あ
たかも無駄時間、時定数によるn次位相遅れ、ゲイン等
のプロセス遅れがないような制御が可能となる。
具体的な例として、無駄時間要素Le=e−”n次遅れ
要素1/Te = 1/ (1+T+s) (1+Tx
s) −(1+T−5)およびゲインKを含む制御系に
ついて説明する。
第4図に示す制御系においては、プロセスの伝c e に Gc         Le Gc e 従って、第4図の制i21系は第5図のように等価変換
でき、無駄時間要素Le、 n次遅れ要素Te、ゲイン
Kを制御ループの外に出すことができる。
一方、プロセス補償モデルの伝達関数Gmを変更e してGm=K(1)と設定すると、第6図↑8 のような制御系となる。この制御系では、式(7)従っ
て、第6図の制御系は第7図のように等価変換でき、無
駄時間要素Leおよびn次遅れ要素Teを制jBループ
の外に出すとともに、ゲインKを制御ループの内に残し
、通常のPID制御(比例積分微分制御)のP動作によ
り調整を行うことができる。
本発明は、以上のような技術的根拠に基づいてなされた
ものであり、無駄時間要素Le=e−1sおよびn次遅
れ要素l/↑e ” 1/ (1+T+S) (1+T
zS) ”・(1+T−3)e を制御するために、前記プロセスに操作変数MVを出力
するコントローラを有する制御系の制御方法であって、
前記プロセスから出力される制御変数  (1+T+S
) (1+T、S)・・・(1+TnS)と設定される
ものであPVと目標値spとの差分5p−pνを計算し
、この差分  る。
e を減算した値をコントローラの入力とすることにより無
駄時間n次遅れ補償制御方法を構成したものである。
ここで、定数に、に2としては、に1×に2−にとなる
ような値が採用でき、に1=1.に、=K とした場e 記第4図のようなゲインを含む無駄時間n次遅れ補償制
御となる。また、K、−に、に、=1とした場e 合、SP” = SP’ −K (1−−)MV とな
ッテ、前e 記第6図のようなゲインを除く無駄時間n次遅れ補償料
j1となる。
なお、n次遅れ要素Teの次数は任意であり、次ならば
1/↑e=1/(1+T+S) 、二次ならばl/Te
 = 1/(1+Tl5) (1+TzS)、さらに高
次の場合にはl/Te = l/〔作用〕 このような本発明においては、プロセスの無駄時間要素
だけでなくn次遅れ要素に対するhR(’71を行うこ
とで、等価変換により各要素を制御ループの外に出せる
ようにして、各々に起因する力頃駄時間および一次ない
しより高次のn次遅れといったプロセス遅れのない制御
を可能とする。このため、無駄時間およびn次遅れを含
む実プロセスにおいても、プロセスと一致した制御動作
を行うことが可能となり、制御性が改善される。また、
n次遅れに伴う位相変化を回避できるため、操作性を向
上できるとともに、操作変数の過剰調整をなくして制御
系の安定性が確保され、これにより前記1]的が達成さ
れる。
〔実施例] 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第8図には油脂類の精製システム10が示されており、
このシステムlOO制fffjには本発明の無駄時間n
次遅れ補償制御方法を適用した制御系が採用されている
精製システムlOは精製用の蒸留塔11を中心に構成さ
れている。
蒸留塔11の中間上部の段差部分には原液供給管21が
接続され、蒸留塔ll内には分離抽出する所定成分を含
む原液が供給されている。原液供給管21の中間には当
該位置の流! p zを検出する流量検出器22および
流量りを調整する流!1jJil整弁23が配置されて
おり、流量調整弁23の開度v2は流量検出器22から
の流量F2に基づいて調整されている。
蒸留塔11の底部には塔底液回収管31が接続され、蒸
留塔11内の蒸留液は塔底部分から順次回収される。塔
底液回収管31には流量調整弁32が配置され、その開
度は蒸留塔11の中間下部に配置された液面検出器33
が検出する液面位置に応じて調節され、蒸留塔11内の
液面は常時略一定に維持されている。
また、塔底液回収管31には熱交換器34が配置され、
この熱交換器34には原液供給管21が経由されており
、塔底液回収管31を通る塔底液の熱量により原液は予
備加熱されている。
一方、塔底液回収管31の蒸留塔11 (!jll端部
にはリボイラ管35が接続され、塔底液の一部を蒸留塔
ll内に還流させている。リボイラ管35の中間にはリ
ボイラ36が配置され、このリボイラ36には加熱用配
管37から高温の熱媒が供給されており、リボイラ管3
5を通って還流される蒸留液はリボイラ36で加熱され
、これにより蒸留塔11内の蒸留液の加熱が行われる。
蒸留塔11の頂部には藤気回収管41が接続され、蒸留
塔ll内の蒸留液から蒸発した塔頂ガスが凝縮器42に
移送される。凝縮器42の上部には気相成分回収管43
が接続され、凝縮器42内でも凝縮しない気相成分が回
収される。また、凝縮器42の下部には液相成分回収管
44が接続され、凝縮器42内で凝縮した液相成分が回
収される。液相成分回収管44には流量調整弁45が配
置され、その開度は凝縮器42に配置された液面検出器
46が検出する液面位置に応じてiA節され、凝縮器4
2内の液面は常時略−定に維持されている。
一方、液相成分回収管44の中間には、精製効率を向上
するために、液相成分回収管44番ご回収されだ液相成
分の一部を蒸留塔11内の頂部近傍に還流させて再蒸発
させるリフラックス管47が設けられている。また、液
相成分回収管44には回収された液+n成分の精製純度
C4を検出する純度検出器4Bが配置されている。
ここで、液相成分の精製純度C4は、蒸気回収管41に
より蒸留塔ll内から回収される塔頂ガスの回収温度1
14に影響されるが、この回収温度H4はリフラックス
管47から還流される液相成分の流IFSにより変化す
る。このため、精製純度C4および回収温度114に応
じて還流流!psを制御するリフラックス制御系50が
設けられている。
リフラックス制ill系50は、リフラックス管47の
中間に還流流量P、を調整する流1jIiA整弁51お
よび還流流量F、を検出する流量検出器52を備えてい
る。
また、蒸気回収管4】の蒸留塔11側端には回収温度1
14を検出する温度検出器53が配置されている。さら
に、温度検出器4Bにはりフラックス制御系54が接続
され、この制御器64の出力は温度検出器53を経て流
量検出器52および流量調整弁51に接続されている。
このようなりフラックス制御系50においては、純度検
出器4Bで検出される精製純度C4に対してリフラック
ス制御器54で所定の補償および制ilN演算が行われ
、得られた値と温度検出器53で検出される回収温度H
4との差に応じて最適還流流量が算出され、この値、!
:流量検出器52で検出される実還流流量F3との比較
に基づいて流量調整弁51の開度ν、が調整され、これ
によりリフラックスが最適状態に制御されている。
一方、回収温度114は蒸留塔11内の蒸留液の温度■
1によっても変化する。この蒸留温度11.は、リボイ
ラ36による加熱によって変化するとともに、原液供給
管21から供給される原液の流1piによっても変化す
る。ここで、リボイラ36による加熱は、加熱用配管3
7からリボイラ36に供給される熱媒の流ff1psの
加減により調整される。このため、原ン1’a I F
 gおよび蒸留温度11+に応じて熱媒流I F *を
制御するリボイラ制御系70が設けられている。
リボイラ制御系70は、蒸留塔11のリボイラ管35近
傍に蒸留温度I1.を検出する温度検出器71を備え、
加熱用配管37の中間に熱媒流量F、を調整する流量調
整弁72を備えている。また、原液流量F2を検出する
流量検出器22の出力は、フィードフォ・ワード要素7
3、無駄時間−次遅れ補償制御部74、ハイローリミツ
タフ5を介して温度検出器71に接続され、さらに温度
検出器71の出力は流量調整弁72に接続されている。
このようなリボイラ制御系70においては、流量検 出
品22で検出される原液流量p、に対して所定の補償お
よび制御演算が行われ、得られた値と温度検出器71で
検出される蒸留温度111との差に応じて最適熱媒流輩
が算出され、この値に基づいて流量IIl整弁72の開
度ν3が調整され、これによりリボイラ36による加熱
が最適状態に制tnされている。
このようなリボイラ制御系70においては、原液供給に
加えて前述のリフラックスによっても蒸留塔11内の温
度が変化し、リボイラ36による加熱制御においては無
駄時間および一次遅れを補償する必要がある。このため
に、無駄時間−次遅れ補償制御部74において、本発明
の無駄時間n次遅れ補償料jn方法に基づくプロセス遅
れの補償を行っている。
第9図に示すように、無駄時間−次遅れ補償制御部74
は、原液流1 p !を所定処理するフィードフォワー
ド73の出力を目標値spとし、この目標値spに基づ
いてハイローリミツタフ5に操作変数MVを出力するコ
ントローラ2を備え、その伝達関数はGcである。また
、ハイローリミツタフ5からリボイラ36、蒸留塔11
からリフラックス制i2M系6oの流量調整弁53に至
る経路をプロセスlとし、流量検出器52の出力F、を
制御l II数Pvとしてコントローラ2の入力側にフ
ィードバックさせる主ループlが形成されている。
このコントローラ2には、その出力を入力にフィードバ
ックする補償ループ4が設けられ、このループ4におけ
るプロセス補償モデル5の伝達間されており、コントロ
ーラ2の人力SPユは、sp”=SP−PV−Gm−M
Vと表される。コこテ、しはプロセスlの無駄時間、e
−Ls は無駄時間要素、Tはプロセスlの時定数、l
/ (1+TS)は−次遅れ要素、Kはプロセスlのゲ
インである。これらの無駄時間し、時定数Tおよびゲイ
ンには、原液供給、熱媒供給によるリボイラ、リフラッ
クス等に起因する蒸留塔11内の温度変化のプロセス遅
れにより与えられるものである。
第1θ図に示すように、この無駄時間−次遅れ補償制御
部74においては、等価変換によって無駄時間要素e−
Lsおよび一次遅れ要素1/(1+TS)をコントロー
ラ2を含むループの外に出すことができ、プロセス遅れ
を設定することによって、あたかも無駄時間し、時定数
↑による一次位相遅れ等のプロセス遅れがないように制
御できる。また、ゲインには比例帯によって調整可能で
あり、コントローラ2の設定等が極めて容易である。
第11図に示すように、具体的な無駄時間−次遅れ補償
制御部74はマ・イクロコンピュータ上に展開される機
能モジュールとして実現されている。すなわち、コント
ローラ2に対応する調整ユニット2への入力側には減算
器3Aが配置され、この滅初器3Aは目標値SPおよび
プロセスlからの制御変数Pvを受けて差分sp’ =
 5p−pvを計算し、調整ユニット2八に送る。また
、調整ユニット2^には無駄時間ユニッ)4Aおよび一
次遅れユニット4Bが接続され、それぞれには湿作変数
Hνが送られる。無駄時間ユニッ)4AではMV e 
−” が計算され、−次遅れユニッ)4BではMV/(
1+Ts)が計算され、各々の値はそれぞれ演算器4C
に送られる。ここで、演算器4Cには定数設定ユニット
4Dが接続され、このユニット4Dで設定されたプロセ
スゲインには演算器4Cに送られる。演算器4Cは、こ
れらユニット4A、 48.4Cからの値に基づいて補
償ループ4の伝達関数でシへ2八に出力する。調整ユニ
ット2Aはsp’= sp″G腸に基づいて操作変数M
Vを決定し、ノ\イローリミンク75に出力する。以上
により無駄時間−次遅れ補償制御部74が実現される。
なお、調整ユニット2Aは演算器4Cからの入力を適宜
キャンセルするように設定されており、プロセスlの条
件設定変更等の過渡的状態における不安定動作や不必要
な補償データの出力を禁止されζいる。
また、補償ループ4の伝達関数の設定にあたっにより(
第12図参照)、プロセス遅れ補償を不完全にして、出
力変化による補償分の立ち上がりの微分要素を緩やかに
することができる。
このような本実施例によれば、リボイラ制御系70の制
御にあたり、無駄時間−次遅れ補償制御部74によって
無駄時間要素e−Lsだけでなく一次遅れ要素に対する
補償を行うことができ、特に、等価変換により各要素を
制御ループの外に出し、あたかも無駄時間しおよび時定
数Tによるプロセス遅れがないように制御を行うことが
できる。
このため、プロセスlに対して実際の挙動に一致した制
御動作を行うことができ、制御性が改博される。また、
−次遅れに伴う位■1変化を回避できるため、操作性を
向上できるとともに、繰作変数MVの過剰調整をなくし
てリボイラ制御系70の安定性を確保できる。
これらの点について、本実施例の具体的な実験結果に基
づいて説明する。実験にあたってのプロセスlの特性は
第1表に示すような値である。
第1表 このようなプロセスlに対して、本発明に基づく無駄時
間−次遅れ補償制御方法を採用した本実線側における操
作変数nνと制御変数pvとの応答状態を計測した結果
、第13図に示すように、操作変数MVおよび制御変数
Pνともに大きく振れることなく制御を行うことができ
た。
これに対し、第1の比較例として、従来より多用される
ノルマルPII制御をリボイラ制御系70に採用した場
合、第14図に示すように、無駄時間要素の影響により
制御系の安定性は完全に失われ、制御不能となる。
また、第2の比較例として、スミスの方法による無駄時
間補償制御をリボイラ制御系70に採用した場合、第1
5図に示すように、操作変数MVが30%もオーバーシ
ュートした。このような場合、蒸留等11内が加熱過剰
となって、特に頂部からの回収温度114が高すぎる状
態が生じ、所期の精製純度を維持できなくなる。
従って、前記第1および第2の比較例のような従来の制
御方法に対して、°本発明の無駄時間n次遅れ補償制御
方法の優秀性が解かる。
なお、前記実施例においては、無駄時間−次遅れ補償制
御としたが、遅れ要素は一次1/(1+TS)に限らず
、二次1/(1+T、S) (1+T、S)ないし0次
1/(1+TS) (1+Tzs)・・・(1+T、l
S)と設定してもよい。
また、前記実施例では、プロセス補償モデル5変換によ
り無駄時間要素Leおよびn次遅れ要素Teを制御ルー
プの外に出すとともに、ゲインにを補償ループ4の内に
残すようにしたが、ゲインにの配置は適宜変更できる。
すなわち、プロセス補償ここで定数をに、=に、に2−
1 とすることで前記実施例の設定となり、に、=1.
L=K とすればプロセスなり、等価変換した場合には
ゲインKをも補1賞ループ4の外に出すこともでき、実
施するプロセスlに応じて適宜な設定を行うことが望ま
しい。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明の無駄時間n次遅れ補償
制御方法によれば、等価変換により無駄時間要素および
n次遅れ要素が制御ループの外に出るようにできるため
、無駄時間要素および高次遅れ要素を同時に補償してプ
ロセス遅れを解消でき、制御系の応答性を高めで操作性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本発明の技術的根拠を示すもので
あり、第1図はプロセス制御系のブロック図、第2図は
前記第1図の等価変換を示すブロック図、第3図は前記
第2図のGm = 1−Gpと設定した際の等価変換を
示すブロック図、第4図は本発明の設定例を示すブロッ
ク図、第5図は前記第4図の等価変換を示すブロック図
、第6図は本発明の設定例を示すブロック図、第7図は
前記第6図の等価変換を示すブロック図、第8図ないし
第15図は本発明の一実施例を示すものであり、第8図
は全体構成図、第9図は制御系のブロック図、第1θ図
は前記第9図の等価変換を示すブロック図、第11図は
前記第9図の制御系の具体的な構成を示すブロック図、
第12図は変形例を示すブロック図、第13図は実験結
果を示すグラフ、第14図および第15図はそれぞれ比
較例についての前記第13図相当のグラフ、第16図な
いし第18図は従来例を示すものであり、第16図はプ
ロセス制御系のブロック図、第17図は前記第16図の
等価変換を示すブロック図、第18図は前記第17図の
等価変換を示すブロック図である。 l・・・プロセス、2・・・コントローラ、3・・・主
フイードバツクループ、4・・・補償ループ、5・・・
プロセス補償モデル、70・・・無駄時間および一次遅
れを含むリボイラ制御系、74・・・無駄時間−次遅れ
補償制御部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 無駄時間要素Le=e^−1^sおよびn次遅
    れ要素1/Te=1/(1+T_1S)(1+T_2S
    )・・・(1+T_nS)を含む伝関数が(KLe)/
    Teで表わされるプロセスを制御するために、前記プロ
    セスに操作変数MVを出力するコントローラを有する制
    御系の制御方法であって、前記プロセスから出力される
    制御変数PVと目標値SPとの差分SP−PVを計算し
    、この差分SP−PVからK_1(1−(K_2Le)
    /Te)MV(K_1、K_2は定数)を減算した値を
    コントローラの入力とすることを特徴とする無駄時間n
    次遅れ補償制御方法。
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