JPH02149695A - マグネシユウム材上への表面処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は軽量で機構物としての強度が必要な宇宙機器
の特に衛星部品に利用されることが多くなった。マグネ
シュウム材への表面処理方法に関するものである。

〔従来の技術〕

周知のとおり、マグネシュウム材Ｖｉ、現在の実用金属
の中で最も比重が小さく、抗張力を比重で割った比強度
は最高の値を示し９重量軽減の必要な人工衛星部品に多
く利用されてきているが、今までの表面処理方法の多く
はＪＩＳ−Ｈ−８６５１に記載されている。クロム酸皮
膜処理が主であり。

他には無電解ニッケルめっき法がある程度である。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記のように、従来はマグネシュウム材への常法による
電気めっき方法の研究は少なかった。これはマグネシウ
ム材の酸化され易い性質によるもので、管理された保管
状態に置かれていないと。

酸化が進み、又貴金属を除く他の金属と水溶液中で接触
すると電池作用により局部的な腐食を起こす、この為、
従来のアルミ材に用いる亜鉛置換法を多少工夫した浴で
も、ある程度はめつき皮膜を形成できるが、密着性の面
で信頼性が無く、従つてマグネシュウム材表面の酸化皮
膜の除去と密着性の良いめっき皮膜の形成方法を開発す
る必要があった。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係るマグネシュウム材から成る部品の表面上
への表面処理方法に鉄量検討を重ねた結果、マグネシュ
ウム材から成る部品を常法により脱脂後、フッ化物を含
む水溶液中で所要時間浸漬し０部品表面を活性化を行い
、ついで亜鉛置換により部品表面に均一な亜鉛皮膜を形
成し、電着性の良い餉ストライクめっきを施し、さらに
銅めつきを施し、最後に金めつきを施こすことにより。

軽量で電導性が良く、耐食性に秀れた部品が作成できる
。

即ち、本発明のマグネシュウム材からなる部品表面への
表面処理方法は、めっき皮膜の密着性。

均一性を向上させるには、最初にマグネシュウム材表面
の酸化皮膜及び異物の完全な除去を行い。

ついで均一な亜鉛置換皮膜を形成し、さらに適切な銅ス
トライクめっき、銅めっき、金めつきを施こ寸ことによ
り、良好な電気伝導度、密着性、耐食性を持つめっき皮
膜を得ることができる。

〔作用〕

この発明においては、マグネシュウム材への適正な表面
処理ヲ行うことにより、軽量で機構物としての性能のあ
る部品に、電気伝導性、耐食性及びハンダ付温度に耐え
られる部品へと適用範囲の拡大が図れる。

〔実施例〕

以下において、実施例を掲げ、この発明を更に詳しく説
明する。第１図のめっき皮膜の断面図を利用して説明す
ると、（１）はマグネシュウム材、（２）は亜鉛置換皮
膜層、（３）は銅ストライクめっき層。

（４１Ｖｉ鋼めっき層、（５）は金めつき層で、（１）
のマグネシュウム材に常法による脱脂処ｊｌ−施した後
、クロム酸を主にした常法による酸洗い処理を行った後
、３〜５モルのリン酸と２〜３モルの酸性フッ化アンモ
ニアからなる水溶液に２０〜３０℃で６０〜９０秒間浸
漬し、マグネシュウム材表面の活性化を行う。

次に本発甲のポイントである。以下の浴組成の亜鉛置換
処理を施す。

１：硫酸亜鉛　　　　　　　　２２〜ｓｓ　　ｙ／１２
：ビロリン酸ナトリウム　　　１００〜１５０Ｆ／／３
：フッ化ナトリウム　　　　　５〜１ｏ　　ｐ／１４：
炭酸ナトリウム　　　　　５〜１０　１／１如理は、６
０〜ｒａｒ、に加熱した浴に、　エアー溜りができない
ように素早く浸漬し、５〜Ｔ分間軽くゆすりながら処理
する。次に以下の浴組成の鋼ストライクめっきを施す。

１ニジアン化銅　　　　　　　３０〜５０９／１２ニジ
アン化ナトリウム　　　４０へ５０９／１３：フェリシ
アン化ナトリウム　　５０−６０’ｌ／１カリウム ４：炭酸ナトリウム　　　　　１ｏ−１５ｐ／ｚ処瑯は
、５５〜６５′ｃに加熱した沿に、　最初の３０秒間は
、　　０．５　Ａ／　ｄｍ２の条件で処理し、　次に１
、８　Ａ　／　ｄｍ２の条件で５分間処理する。　ここ
までの処理条件と、もう１つのポイントとして、めっき
作業における治具である引掛具についても注意する必要
があり、常法ではステンレス製の引掛具で行い、めっき
作業時に銅系材料の引掛具を使うことが多いが２本作業
においては、前処理がらめつき作業まで、マグネシュウ
ム材を使った引掛具を使用する。これはマグネシュウム
材が他の金属と水溶液中で電池作用による局部腐食を起
こすので、これを防止するためであり、又電池作用を起
こさなくても、スポット的に、接点にめっき皮膜が着か
ないケースが多いための処理である。ζらに、引掛具は
必要な個所以外は、なるべくマスキングを施し、不必要
な処理を避けることが、安定した処理となる、 銅ストライクめっき後、常法により銅めっきを施こし、
最後に金めつきを行うことで、目的とした良好な電気伝
導性、密着性、耐食性が得られるめっき皮膜を得ること
ができる。

これをフローチャートに表わすと第２図のとおりとなり
、各工程で表面処態をチエツクし、３の活性化処理、４
の亜鉛置換処理で異常かみとめられたら、めっき処理を
行なわず、２の酸洗い処理から、くり返し作業を行なう
。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、今後開発の進
む宇宙機器の特に衛星部品におけるマグネシュウム材の
電気伝導性、耐食性を必要とした金めつき処理の要求に
答えられるもので、今後の適用範囲は大きいものと言え
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はめつき皮膜の断面図、第２図はめつき作業のフ
ローチャートであり、（１）はマグネシウム材、（２）
は亜鉛置換皮膜層、（３）は銅ストライクめっき層、（
４１は銅めっき層、（５）は金めつき層である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 所要形状のマグネシュウム材から成る物品を常法により
   脱脂後、フッ化物を含む水溶液中に所要温度で所要時間
   浸漬して活性化し、ついで硫酸亜鉛と、ピロリン酸ソー
   ダとフッ化ソーダと炭酸ソーダから成るジンケート浴に
   より、所要温度で所要時間処理後、シアン化銅、シアン
   化ソーダ、ロツセル塩、炭酸ソーダから成る銅ストライ
   クめつき浴に、所要温度、所要電解条件、所要時間処理
   後、常法により銅めつき後、常法により金めつきを行う
   ことで、安定した電気伝導性と耐食性を得られるめつき
   皮膜を形成することを特徴とするマグネシュウム材上へ
   の表面処理方法。