JPH02149576A - トコフェロール アミノアルキルカルボン酸エステルの胆汁酸塩 - Google Patents

トコフェロール アミノアルキルカルボン酸エステルの胆汁酸塩

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JPH02149576A
JPH02149576A JP30305088A JP30305088A JPH02149576A JP H02149576 A JPH02149576 A JP H02149576A JP 30305088 A JP30305088 A JP 30305088A JP 30305088 A JP30305088 A JP 30305088A JP H02149576 A JPH02149576 A JP H02149576A
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JP
Japan
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tocopherol
formula
bile acid
bile
acid ester
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JP30305088A
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Jiro Takada
二郎 高田
Yoshiharu Karube
善晴 加留部
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Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、医薬品として優れた作用を有するトコフェロ
ール アミノアルキルカルボン酸エステルの胆汁酸塩に
関する。
〔従来の技術および技術的課題〕
トコフェロール製剤としては、酸化に安定な酢酸エステ
ルや、ニコチン酸エステルなどのトコフェロールエステ
ル類が医療用として用いられている。これらのエステル
類は遊離型トコフェロールと同様に水に不溶性の油状ま
たは固形状の化合物である。
従って、トコフェロールまたはそのエステルの水溶性製
剤の調製には、大量の非イオン性界面活性剤の添加によ
る可溶化の方法が通常用いられている。しかし、大量の
界面活性剤の使用は、ショックまたは溶血性などの好ま
しくない問題があり、注射剤、点眼剤としては適さない
そこで、プロドラッグによる可溶化が検討されている。
すなわち、一般にプロモイエティー(promo 1e
ty)として極性基の導入が種々試みられているが、高
溶解度を得るためには、非常に解離度の高いpromo
ietyが必要である。ところが、トコフェロールの場
合はその化学構造から、クロマン骨核2位に極めて大き
な疎水性基(イソプレン鎖)を有するためにエステル化
による極性基の導入は、カチオン性基であれ、アニオン
性基であれ、水溶性は改善できるが、トコフェロール自
体にイオン性界面活性剤機能を付与する結果となる。こ
の物理化学的性質は、注射投与において致命的な溶血、
痛みなどを引き起こす可能性がある。
従って、溶血性を克服したトコフェロールの水溶性製剤
の開発が急務であり、種々の方面から研究開発が進めら
れている。
従来、トコフェロールのアミノアルキルカルボン酸エス
テルとしては、例えばトコフェロールのアミノ酸エステ
ルが知られている(特開昭58−203982 )。し
かしながら、これらの化合物は、室温で油状あるいはワ
ックス状であり、前述の見地から、医療としての注射剤
の目的にはあわない。
マタ、トコフェロールニコチン酸エステルの胆汁酸塩も
知られているが(特開昭59−225184)、これら
の化合物は水溶性の点はそれほど問題はないが、低濃度
で溶血を引き起こすという欠点がある。
〔発明の構成および効果〕
そこで、本発明者等は、低溶血性で、かつ水溶性のトコ
フェロール誘導体の開発を目的として、長年にわたり種
々探索研究を重ねた結果、ようやく上記の目的を満足す
る新規なトコフェロール誘導体を見い出し、本発明を完
成した。
本発明の目的化合物は、次の一般式(I)で表されるト
コフェロール アミノアルキルカルボン酸エステルの胆
汁酸塩である。
(式中、R1は水素原子または低級アルキル基を意味し
、l(2,R3は水素原子またはメチル基を意味する。
Xは炭素数1〜7の直鎮、分岐または環状のアルキル基
から誘導されたアルキレン基を意味する。B^は胆汁酸
を意味する。)一般式(I)におけるR1の定義にみら
れる低級アルキル基としては、炭素数1〜6の直鎮若し
くは分枝状のアルキル基、例えばメチノペエチル、n−
プロピル、n−ブチル、イソプロピル、イソブチノ収 
1−メチルプロピル、tert −ブチル、n−ペンチ
ル、1−エチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシルな
どを挙げることができるが、最も好ましいものは、メ゛
チル基、エチル基である。
Xは炭素数1〜7の直鎖、分岐または環状のアルキル基
から誘導されたアルキレン基を意味する。分岐状のアル
キル基から誘導されたアルキレン基とは、例えば、イソ
プロピル、イソブチル、tert−ブチル、1−エチル
プロピルなどから誘導されたアルキレン基をいう。
環状のアルキル基から誘導されたアルキレンキル基から
誘導されるアルキレン基をも包含する。好ましいアルキ
レン基を挙げれば、炭素数1〜5の直鎮状のアルキル基
から誘導されるアルキレン基を挙げることができる。
胆汁酸としては、具体的には、例えばタウロコール酸、
クリココール酸、コール酸、タウロデオキシコール酸、
グリコデオキシコール酸、デオキシコール酸、タウロケ
ノデオキシコール酸、グリコケノデオキシコール酸、ウ
ルソデオキシコール酸などを挙げることができる。
R2,Hsについてはいずれもメチル基である場合、す
なわちα−トコフェロール誘導体が最も好ましい。
一般式(1)で表されるトコフェロール誘導体は、クロ
マノール環の2位に不整炭素を有するので、d、d1体
などの立体異性体が存在するが、本発明は、これらの異
性体の何れをも含むことはいうまでもない。
本発明化合物の製造方法は種々考えられるが、代表的な
方法を述べれば以下の通りである。
の溶媒を用いて反応を行い、反応終了後、溶媒を減圧下
で留去して目的物質を得ることができる。
(II) (式中、R’、 R2,R3およびXは前記の意味を有
す(I[I) (式中、R1,R2,R3およびXは前記の意味を有し
、Yはハロゲン化水素を意味する) (I) すなわち、一般式(II)で表されるトコフェロール 
アミノアルキルカルボン酸エステルと、胆汁酸を反応さ
せて胆汁酸塩(1)を得る。本方法は常法によるが、例
えばメタノーノベエタノーノベプロパノールなどの低級
アルコール系(I) すなわち、本方法は、一般式(I)で表されるトコフェ
ロール アミノアルキルカルボン酸エステルのハロゲン
化水素酸塩と胆汁酸のアルカリ金属塩を存在させて、胆
汁酸塩(I)を得る。本方法は常法によるが、例えばメ
タノール、エタノール、プロパツールなどの低級アルコ
ール系溶媒中で反応を行い、反応終了後脱塩し、次いで
溶媒を留去して目的物質を得ることができる。
ハロゲン化水素は具体的には、HCI 、HBrを意味
する。
胆汁酸のアルカリ金属塩としては胆汁酸のナトリウム塩
、カリウム塩、カルシウム塩などを挙げることができる
が、ナトリウム塩が最も好ましい。具体的には、タウロ
コール酸ナトリウム、グリココール酸ナトリウム、コー
ル酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、
グリコデオキシコール酸ナトリウム、デオキシコール酸
ナトリウム、タウロケノデオキシコール酸ナトリウム、
グリコケノデオキシコール酸ナトリウム、ウルソデオキ
シコール酸ナトリウムなどを挙げることができる。
薬理実験例 次に、本発明の目的化合物の有用性を証する動物実験の
方法と結果を示す。
動物実験 i)方 法 14istar系雄性ラット体重352〜354gを3
匹1群で用い、エーテル麻酔下ラット左大腿静脈にdi
−α−トコフェロール アミノ酢酸エステル タウロコ
ール酸塩(di−α−tocopheryl amin
oacetate taurocholate、以下単
にcH−α−TAATCと称する)水溶液(90mM)
を単回投与する。投与量はα−トコフェロールの50m
g等量とした。投与後0.25゜1、2.4.8.24
時間に左外頚静脈より採血し、血漿中のα−トコフェロ
ール量とdl−α−トコフェロール アミノ酢酸エステ
ル<dll−a −tocopheryl amino
acetate  (以下d1−α−TAAと略記する
)量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で定量
した。
HPLC条件:カラムはshimpack CN 、溶
媒はアセトニトリル/酢酸緩衝液(pH5,0,1M)
、65:35、流速1.5mjl!/+nin、検出は
283nmで行った。
ii)結 果 結果を第1図に示す。
尚、第1図は、本発明化合物とα−トコフェロールの血
中動態を検討した結果を示し、横軸は、di−α−TA
ATC投与後の時間を表し、縦軸は、血漿中のα−トコ
フェロール及びdll−α−TAAの量を表す。
○印は、dl−α−TAAを示し、・印はα−トコフェ
ロールを示す。
第1図から明らかな如く、投与後15分ですでにα−ト
コフェロールの値はコントロール値よりも高くなり、2
時間まで急速に高くなった。4時間で最高値(コントロ
ール値の約10倍)に達し、その後ゆるやかに減少し、
24時間で約5倍であった。dl−α−TAA濃度は2
相性の減少を示し、24時間で0.2mmol/mi’
となった。
本発明化合物は、水に易溶で、100mM以上の溶液調
製が可能であり、溶血性が極めて低いという特徴を有し
ており、トコフェロール誘導体としては極めて価値が高
い。更にこの胆汁酸塩は、ラットを用いた動物実験では
、静脈内投与ラット体内で速やかに加水分解され、血漿
中の遊離型トコフェロール濃度を増加させる。
従って、静脈内投与が可能なトコフェロール水性注射剤
あるいは点眼剤として有用であり、また粉末性であるの
で、製剤技術上取り扱いが容易かつ簡便である。
本発明化合物を主剤として注射剤、点滴剤、点眼剤、シ
ロップ剤などを調製する場合、常法により必要ならば、
pH調製剤、緩衝剤などを添加し、常法により非経口製
剤とし、1日1〜数回投与する。
〔実 施 例〕
次に本発明の実施例を掲げるが、本発明がこれらに限定
されることがないことはいうまでもない。
実施例1〜7 下記の製造方法A、 Bに示す方法により表1に示ス各
種トコフェロール アミノアルキルカルボン酸エステル
 胆汁酸塩を製造した。
胆汁酸塩製造例 製造法A トコフェロール アミノアルキルカルボン酸エステル1
mmolと遊離型胆汁酸1mmolをメタノール50−
に溶解し、減圧下溶媒を留去して白色粉末のトコフェロ
ール アミノアルキルカルボン酸エステルの胆汁酸塩を
得る。
製造法B トコフェロール アミノアルキルカルボン酸エステルの
塩酸塩1mmolと胆汁酸ナトリウム1mmolを10
0−のメタノールまたはエタノールに溶解し、減圧下溶
媒を留去し、残渣に少量のエタノールを加え不溶性のN
aC1をメンブランフィルタ−(0,45μm)で濾去
した後溶媒を減圧留去して白色粉末のトコフェロール 
アミノアルキルカルボン酸エステルの胆汁酸塩を得る。
【図面の簡単な説明】 第1図は、dll−α−TAATC水溶液をラットに静
注した後の血漿中のdl−α−TAAと遊離型α−トコ
フェロール濃度の経時変化を示す図である。図中、○は
d!2−α−TAAを、・はα−トコフェロールヲ示ス

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は水素原子または低級アルキル基を意味
    し、R^2、R^3は水素原子またはメチル基を意味す
    る。Xは炭素数1〜7の直鎖、分岐または環状のアルキ
    ル基から誘導されたアルキレン基を意味する。BAは胆
    汁酸を意味する。) で表されるトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エ
    ステルの胆汁酸塩。
JP30305088A 1988-11-30 1988-11-30 トコフェロール アミノアルキルカルボン酸エステルの胆汁酸塩 Pending JPH02149576A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003037289A1 (en) * 2001-10-29 2003-05-08 Showa Denko K.K. Skin preparation comprising a tocopherol derivative for external application
WO2003037290A1 (en) * 2001-10-29 2003-05-08 Showa Denko K.K. Skin preparation comprising a tocopherol derivative for external application
JP2009143858A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Showa Denko Kk 抗老化化粧料

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003037289A1 (en) * 2001-10-29 2003-05-08 Showa Denko K.K. Skin preparation comprising a tocopherol derivative for external application
WO2003037290A1 (en) * 2001-10-29 2003-05-08 Showa Denko K.K. Skin preparation comprising a tocopherol derivative for external application
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