JPH02148983A - 平板型画像表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、カラーテレビジョン受像機、計算機の端末デ
イスプレィ等に用いる平板型の画像表示装置に関するも
のである。

従来の技術 従来、平板型画像表示装置として特開昭４６−２６１９
号公報が提案されている。この平板型画像表示装置の構
造は、第４図に示すように、真空外囲器１の内面に螢光
面２が形成され、それとは平行に相対向して水平方向に
細長く、しかも垂直方向に所定のピッチで分割された垂
直走査電極３が真空外囲器４上に設けられる。また、螢
光面２及び垂直走査電極３の延長線上には、水平方向に
細長く、しかも個々の電子ビームを作るだめの電子銃が
配置される。この平板型画像表示装置の動作原理は、電
子源５を加熱することによって発生する熱電子をグリッ
ド電極６に設けた開孔部より電子ビームとして引出し、
次にグリッド電極７によって電子ビームの変調を行う。

変調方法としては、個々の電子ビーム通過孔を電気的に
分割し、それぞれの電極に個々のビーム変調電圧を印加
することにより行われる。次に、変調された個々の電子
ビームはシールド電極８の開孔部を通過した後、真空外
囲器１の内面に設けられた螢光面２と、対向して設けら
れる真空外囲器４の内面に設けられた垂直走査電極３の
間を直進する。垂直走査電極３は、水平走査線数の略同
−の本数の分割電極で構成され、この垂直走査電極３に
は、螢光面２と同一電位（ＶＤ）、及び’ＶＤよりも低
い電位（ＶＤ−Ｖｃｃ）が順次印加され、螢光面２と同
一電位部では電子ビームは直進し、螢光面２より低い電
位のところでは、直進してきた電子ビームはその電界の
影響を受けて、螢光面２側に一斉に偏向され、螢光面２
を発光させる。垂直走査電極３には、前記した電圧（Ｖ
Ｄ、　ＶＤ−Ｖｃｃ）が順次印加されることにより、直
進してきた電子ビームは、画面上部より下部に向かって
順次走査されることから螢光体２上で２次元の表示を行
うことができる。

発明が解決しようとする課題 しかし、以上のような構成において、第５図に示すよう
に垂直走査電極３の３Ａ〜３ｃに電圧ＶＤを、３Ｄ〜３
Ｈに電圧ＶＤ　−ｖｃ　ｃを印加した時、直進してきた
電子ビーム９は偏向と集束作用をうけて螢光面２に入射
するが、螢光面２では電子ビームの反射、および２次電
子放出が発生する。この反射電子および入射電子ビーム
と同じエネルギーで発生する２次電子１０は、入射電子
ビーム９０入射角θとほぼ同一の角度で出射し、これが
垂直走査電極３の３Ｄ〜３Ｈと螢光面２の領域での電界
によって螢光面２の異なる場所に再入射して螢光体を光
らせる。

このため垂直方向にゴーストのような画像が現れること
になる。

本発明は、従来の以上のような動作条件下で発生する画
像の品質劣化現象に鑑み、反射および２次電子ビームの
螢光面への再入射をなくするだめの垂直走査駆動方式を
利用した平板型画像表示装置を提供することを目的とす
る。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、本発明は直進ビームの入射側
の垂直走査電極に螢光面と同じ電圧（ＶＤ）を、ビーム
直進方向に前記垂直走査電極に続く垂直走査電極の所定
の本数に螢光面より低い電圧（ＶＤ　−Ｖｃ　ｃ　）を
、さらにビーム直進方向の前記所定本数の垂直走査電極
に続く垂直走査電極に螢光面と同じ電圧、あるいはそれ
以上の電圧（ＶＤ＋ＶＡＩ）を順次印加して垂直走査を
行うようにしたものである。

作用 本発明は、垂直走査電極に印加されるＶＤ、ＶＤＶＣＣ
の電圧によって直進ビームが偏向されて螢光面に入射し
、その一部が反射等によって垂直走査電極側に向かった
ビームが前記直進ビームと同じ方向、あるいは垂直走査
電極に吸収されるように、前記反射ビーム進行側の垂直
走査電極に螢光面と同じあるいはそれ以上の高い電圧を
印加し、螢光面への再入射が発生しないようにするもの
である。

実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する０ 第１図及び第２図は、本発明の平板型画像表示装置の構
造を示す図面である。

図において、垂直走査電極１０１、螢光面１０３、およ
びその他の電極等については従来例と同じであるので説
明は省略する。

第１図において、直進電子ビーム１０４の入射側の垂直
走査電極１０１−１には螢光面１０３と同じ電圧ＶＤが
、続く垂直走査電極１０１−２に螢光面よシ低い電圧（
Ｖｏ　−Ｖｃ　ｃ　）が印加されると、上記両垂直走査
電極間で形成される静電レンズによって電子ビーム１０
４は偏向と集束作用をうけて螢光面の点Ｐに入射する。

この入射位置は垂直走査電極１０１−２に印加する電圧
ＶＤ−Ｖｃｃと、垂直走査電極１０１と螢光面１０３と
の間隔ｄによりて決まる。螢光面１０３上の点Ｐに入射
した電子ビームの一部は反射され、その反射角θは入射
角θとほぼ同一である。

そしてその反射電子の初速も入射時の速度とほぼ同一で
あり、上記と異なる垂直走査電極１０１−３にもＶｏ−
Ｖｃｃの電圧を印加した時の反射電子の軌道を第２図の
ようにモデル化して求める。電極１０５は垂直走査電極
１０１に相当し、電圧（ＶＤ　　Ｖｃｃ）が印加されて
いる。電極１０６は螢光面１０３に相当し、電圧ＶＤが
印加されている。いま電極１０６の任意の点を原点にと
り、原点から発射角θ、初速度ｖｏテ電子ビームが発射
されるとすると、（Ｅ　＝　−Ｖｃｃ　／　ｄ　） となり、（１）式よりｔを消去すると電子ビームの軌道
の式が求まる。この時初速度ｖｏは電圧ＶＤに相当する
ものとして ｖＯ＝Ｖ肩■四石「（２） （ただしｅ：電子の電荷量　ｍ：質量）とすると、 ４Ｖｏ　　５ｉｎ２　θ　　　ｔａｎ　　θとなる。こ
れよりｙの最大値ｙｍと、その時のＸの値を求めると、 となる。

例として、Ｖｏ　”　Ｖｃ　ｃ　””　１００　Ｖ　、
、ｄ　”　１０　ｍ　ｍ　−、この時電子ビーム１０４
の陰極（図示せず）からの初速度を０とすると、螢光面
上の点Ｐへの入射角θは約４２°である。今これをθ＝
４５°として反射電子の軌道のｙｍＸＸ□を求めると Ｘｍ　＝　１０ｍｍ５Ｖｒｎ　＝　５ｍｍとなる。

以上の考察より、少なくとも反射電子が垂直走査電極１
０１に最も接近する位置（点ＰからＸｍはなれた位置）
の垂直走査電極１０１Ｆ以後の電極１０１−３を再び螢
光面１０３と同じ電位（ＶＤ）とすれば、第１図の点線
の如く電子ビームは進行し、螢光面１０３に再入射する
ことがない。

また垂直走査電極１０１−３に螢光面より高い電圧（Ｖ
Ｄ　＋　ＶＭ）を印加すれば螢光面１０３への再入射防
止はより確実となる。

第３図により、標準ＴＶ方式の場合の具体的な各垂直走
査電極３０１に印加する電圧のタイミングを示す。第３
図（３）の各垂直走査電極３０１と同図（８）（ａ）〜
（２）の印加電圧タイミングのそれぞれの番号は対応さ
せている。第３図（５）の各部は第４図の各部と同じで
あるので説明は省略する。同図の）（ａ）の３１０は垂
直同期信号である。まず垂直走査電極３０１−Ａに垂直
走査開始後の一水平走査期間（以下ＩＨという）　ＶＤ
Ｖ（ｃの電圧を、他の垂直走査電極３０１Ｂ〜３０１−
　ＺにはＶＤの電圧を印加する。垂直走査電極３０１−
　Ａには駆動条件、垂直走査電極３０１と螢光面３０２
間距離ｄによって決まる前記考察のＸｒｎの少なくとも
２倍の距離を垂直走査するに要する時間後に再び螢光面
と同じあるいは高い電圧ＶＤを印加する。上記ＶＤ　　
ＶＣＣを印加しておく時間は、これに近い１水平走査時
間（ＩＨ）の整倍数ａＨにすれば回路設計上容易となる
。

ＩＨ経過後垂直走査電極３０１−　ＢはＶＤから（ＶＤ
Ｖｃｃ）に変化し、この電圧を上記と同じａＨ期間印加
後ＶＤとする。

以下同様に、螢光面よシ低い電圧（ＶＤ　　ＶＣＣ）が
ａＨ期間持続し、位相がＩＨずつずれた信号電圧を各垂
直走査電極３０１に印加することによって、垂直走査動
作を行わせることができる。

以上、第４図に示した構造の平板型画像表示装置を例に
とって本発明の詳細な説明したが、般にこの構成の垂直
走査電極を有する方式の他の構成の平板型画像表示装置
に適用できることは言うまでもない。

発明の効果 以上のように、本発明は、反射電子ビーム、２次電子ビ
ーム等によるゴースト画像を解消し、画像品質を向上さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における平板型画像表示装置
の各垂直走査電極に印加する電圧条件と電子ビーム軌道
を示す正面図、第２図は第１図の反射電子ビーム軌道を
求めるためのモデルグラフ、第３図（３）は同装置の斜
視図、第３図（Ｂ）（ａ）〜（ｚ）は、同装置の各垂直
走査電極に印加する電圧波形とタイミングを示したタイ
ミングチャート、第４図は従来の平板型画像表示装置の
要部斜視図、第５図は第４図における垂直走査電極と螢
光面間の空間を走行する電子ビーム軌道図である。 １０１．３０１・・・垂直走査電極、１０３．３０２・
・・螢光１０４、

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）真空外囲器内に少なくとも螢光体からなる発光部
   が設けられ、その発光部とは空間をおいて対向した位置
   に所定のピッチで分割された垂直走査電極が配置され、
   前記発光部と前記垂直走査電極の延長線上部には、線状
   あるいは点状電子ビームを発生する電子銃が配置され、
   所定の期間、前記垂直走査電極と対向する電極に印加す
   る電圧よりも低い電圧を所定の時間だけ順次ずらせた信
   号波形を分割された各垂直走査電極に印加することを特
   徴とする平板型画像表示装置。
2. （２）垂直走査電極に印加する電圧によってビームが偏
   向され、前記垂直走査電極と対向する電極に入射した位
   置から、この位置で反射されたビームが前記垂直走査電
   極とほぼ平行になる位置までの少なくとも２倍の距離を
   電子ビームが垂直走査するに要する時間、前記垂直走査
   電極と対向する電極に印加される電圧より低い電圧を印
   加することを特徴とする請求項１記載の平板型画像表示
   装置。
3. （３）電子ビーム偏向を行わせない時の垂直走査電極に
   は、この電極と対向する電極に印加する電圧とほぼ同一
   の電圧を印加することを特徴とする請求項１又は２記載
   の平板型画像表示装置。
4. （４）垂直走査電極と対向する電極の電位より低い電圧
   を所定の期間、印加した後に印加する電圧は、前記垂直
   走査電極と対向する電極電位と同等もしくはこれより高
   いことを特徴とする請求項１記載の平板型画像表示装置
   。