JPH0214837Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、鋳型造形機に於けるブロープレー
トの取付け装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、鋳型造形機のブローヘツドに取付けるブ
ロープレートは、ボルト止めや、シリンダの作用
にともないクランプ金具を回動させて取付けてい
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕 ボルト止めの場合、ボルトを挿通し、次いで工
具を用いてボルトの締め付けを行なうので、著し
く手数がかかると共に、奥側が狭いため作業性が
悪く、特に大型化すると取扱いが困難になる問題
があつた。

また、クランプ金具を用いた場合、シリンダの
作用源となるパイプの配管や弁その他の付帯設備
のよつてコストが著しく上昇する問題があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決するために、この考案は鋳
型造形機に於けるブローヘツドのレジンサンド吹
出口を挾む両側にブロープレートの両側下面に係
合させた先端が上昇したとき吹出口に前記ブロー
プレートを押し付けるクランプ爪を回動自在に設
け、またブローヘツドの下部両側に支持部材を設
けて、この支持部材に前記クランプ爪の末端上面
に下端を当接させた昇降自在の軸を貫通させ、さ
らに、前記支持部材に倒立Ｌ字状揺動板の低所末
端を回動自在に取付けると共に、上記揺動板の高
所先端に軸を下向きに押圧する突出部材を設け、
また末端を所定位置迄降下させたとき、揺動板を
倒れ方向に回動させ、かつ末端を引き上げないか
ぎり末端の上昇を阻止するロツク機能付のレバー
を前記揺動板に接続して構成したものである。

〔作 用〕

吹出口の下面にブロープレートを重ね合わせた
のち、レバーの末端を押し下げると、揺動板を倒
れ方向に回動させて突出部材により軸を下向きに
押圧するので、クランプ爪の末端が押し下げられ
て、吹出口にブロープレートが押し付けられる。

また、ブロープレートを取外す場合、レバーの
末端を引き上げて吹出口へのブロープレートの押
し付けを解除する。

〔実施例〕

図において、Ａは鋳型造形機であつて、この鋳
型造形機Ａのブローヘツド１の吹出口２を挾む両
側には、ブロープレート３の両側下面に係合させ
た先端が上昇したとき前記吹出口２にブロープレ
ート３を押し付けるクランプ爪４が回動自在に設
けてある。

また、ブローヘツド１の下部両側に上記ブロー
ヘツド１から突出する支持部材５を設けると共
に、この支持部材５には、前記クランプ爪４の末
端上面に当接させた軸６が昇降自在に設けてあ
る。

さらに、前記支持部材５に倒立Ｌ字状揺動板７
の低所末端をピン８を介し回動自在に取付けると
共に、この揺動板７の高所先端には、軸６の上端
に下端当接させた突出部材９が設けられている。

上記の突出部材９は、図示のように揺動板７に
ねじ込んだボルトと、このボルトの回り止めナツ
トで構成することにより、突出長さを自由に調整
することができる。

また揺動板７には、末端を所定位置迄降下させ
たとき揺動板７を倒れ方向に回動させ、かつ末端
を引き上げないかぎり末端の上昇を阻止するロツ
ク機能１０付のレバー１１が接続されている。

上記レバー１１は、揺動板７のピン８上方の位
置にピン１２を介し先端上縁部を回動自在に連結
すると共に、ロツク機能１０は、レバー１１の先
端部下縁と支持部材５とに上下端をピン１３を介
し両端を連結したリンク１４により形成され、レ
バー１１の末端を押し下げるとリンク１４の上端
を第３図反時計方向に回動させながら揺動板７の
先端を降下させるよう共に同方向に回動させ、そ
してピン１２，１３，１３を結ぶ線が直線になる
のでレバー１１の末端上昇を阻止し、又レバー１
１の末端を引き上げると、ピン１２を支点として
起るレバー１１によりリンク１４を第３図時計方
向に回動せるのと同時に揺動板７を起る方向に回
動させるようになつている。

なお、図示の場合クランプ爪４は両側の前後に
四個配置すると共に、前後に位置するクランプ爪
４の末端同志を連結部材１５により連結し、そし
て軸６により上記連結部材１５を押圧して前後二
個のクランプ爪４を同時に作用させるようになつ
ている。

図中１６は軸６の貫通孔、１７はクランプ爪４
に前記クランプ爪４の先端が降下するよう回動性
を付与するバネ、１８はクランプ爪４の支軸であ
る。

〔効 果〕

以上のように、この考案に係る鋳型造形機に於
けるブロープレートの取付け装置によれば、レバ
ーの末端を押し下げると倒れ方向に揺動板を回動
させながら突出部材と軸とによつてクランプ爪の
末端を押し下げて吹出口にブロープレートを圧接
し、またレバーの末端を引き上げるとブロープレ
ートの圧接が解除されるので、極めて簡単かつ迅
速にブロープレートを取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は考案に係るブロープレートの取付け装
置を示す正面図、第２図は同上の要部を示す縦断
正面図、第３図は同側面図である。 Ａ……鋳型造形機、１……ブローヘツド、２…
…吹出口、３……ブロープレート、４……クラン
プ爪、５……支持部材、６……軸、７……揺動
板、８……ピン、９……突出部材、１０……ロツ
ク機能、１１……レバー、１２……ピン、１３…
…ピン、１４……リンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鋳型造形機に於けるブローヘツドのレジンサン
   ド吹出口を挾む両側にブロープレートの両側下面
   に係合させた先端が上昇したとき吹出口に前記ブ
   ロープレートを押し付けるクランプ爪を回動自在
   に設け、またブローヘツドの下部両側に支持部材
   を設けて、この支持部材に前記クランプ爪の末端
   上面に下端を当接させた昇降自在の軸を貫通さ
   せ、さらに、前記支持部材に倒立Ｌ字状揺動板の
   低所末端を回動自在に取付けると共に、上記揺動
   板の高所先端に軸を下向きに押圧する突出部材を
   設け、また末端を所定位置迄降下させたとき、揺
   動板を倒れ方向に回動させ、かつ末端を引き上げ
   ないかぎり末端の上昇を阻止するロツク機能付の
   レバーを前記揺動板に接続したことを特徴とする
   鋳型造形機に於けるブロープレートの取付け装
   置。