JPH02147862A - 抗原の定量方法 - Google Patents

抗原の定量方法

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JPH02147862A
JPH02147862A JP30322488A JP30322488A JPH02147862A JP H02147862 A JPH02147862 A JP H02147862A JP 30322488 A JP30322488 A JP 30322488A JP 30322488 A JP30322488 A JP 30322488A JP H02147862 A JPH02147862 A JP H02147862A
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liposomes
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Shigeki Ito
伊藤 重喜
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は検体中の抗原の定量法に関する。さらに詳しく
は、本発明は、補欠分子族をリポソームに封入した抗体
または抗原感作リポソームを用い、リポソームを特異的
に破壊し、リポソームから流出した補欠分子族と、これ
に特異的に結合するアポ酵素との結合物を生成させ、そ
の酵素活性を測定することにより、抗原を定量する免疫
分析法に関する。
(従来の技術および課題) 近年、癌マーカーを中心に微量物質の測定が重要になっ
てきている。このような微景物質の測定は、高い特異性
、感度等が必要であり、抗原抗体反応を利用した方法が
最も適しており、特に、標識物質を用いた方法が感度面
で優れているため、広く用いられてきている。
標識物質としてはラジオアイソトープ、酵素、蛍光物質
等があるが、ラジオアイソトープは放射能処理、特殊な
施設等が必要であり、酵素、蛍光物質を用いるエンザイ
ム・イムノアッセイ(EIA)法やフルオレッセンス・
イムノアッセイ(FIA)法が主流になりつつある。
また、EIA法やEIA法には操作上、抗原抗体反応し
た標識物質と未反応の標識物質の分離(B/F分離)が
必要な不均一法(ヘテロジーニアス法)と、B/F分離
を必要としない均一法(ホモジーニアス法)とがあり、
ヘテロジーニアス法は感度面では優れているが、操作が
煩雑である。
一方、ホモジーニアス法は操作が簡便で、迅速化が可能
であり、エンザイム・マルチブライド・イムノアッセイ
・テクニック(EMIT)法やアソシエイテッド・エン
ザイム・センシティブ・テクニック(AEST)法等が
実用化されているが、EMIT法は高分子の測定が困難
であり、AEST法は安定性等に問題がある。
他方、ホモジーニアス系にリポソームを用いた方法とし
て、抗原感作リポソームを用いた方法がワイ・インモリ
ら、ジャーナル・オブ・イムノロジカル・メソッド(Y
、  Ishimori et al、、 J。
1 +++muno1. Method)75.351
−360(1984)等で報告されているが、この方法
は抗原を感作するため不安定な抗原には適応できない等
の問題がある。また、抗体感作リポソームを用いた方法
は特開昭56−132564号、特開昭61−2505
58号および特開昭61−269070号に報告されて
いるが、特開昭56−132564号では、主に酵素を
封入物質としているので、リポソーム表面に酵素が吸着
したり、酵素がリポソームの組成の一部になり、活性基
がリポソーム表面に現れる等のためにリポソームが破壊
しなくてもある程度の酵素活性を示し、測定系に応用し
たときにブランク値が高くなる(このようなリポソーム
への結合等を非特異吸着と称する)等の問題がある。特
開昭61−250558号では蛍光物質を封入した測定
系に関し、最初に抗体感作リポソームと検体を反応させ
ることで感度の高い測定を行なっている。また、特開昭
61−269070号では、蛍光物質を用い、さらにフ
リーの抗体(抗原に対する抗体液そのままのものまたは
希釈液)で抗原をサンドイッチ型にすることで補体作用
を促進し、高い感度を得ている。しかし、これらの方法
は蛍光測定が主で一般的な比色法に応用することはでき
ない。
また、特開昭61−250558号等にはニコチンアミ
ドアデニンジヌクレオチド(NAD)のような補酵素が
封入物質の1例として記載されているが、それをどのよ
うに測定するのかについては記載がない。NADをNA
DHにして測定するのが一般的であるが、それでは微里
物質を定量する場合の感度が低すぎる。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、リポソームを用いた方法で比色法に応用
でき、かつ、ブランク値が低く、より高感度で抗原を測
定できる方法としては、封入物質として低分子等を、ま
た、検出系は酵素様活性を示す系が望ましいと考え、鋭
意研究した。その結果、補欠分子族を封入物質とし、そ
れに特異的に結合して酵素活性を示すアポ酵素を検出系
に添加することで、封入物質を多量に封入でき、かつ、
酵素活性を測定することにより高感度に比色法等で抗原
を測定できることを見出した。
すなわち、本発明は酵素の構造、特に補欠分子族とアポ
酵素の関係を利用し、リポソーム内に補欠分子族を封入
した抗体または抗原感作リポソームを用いる検体中の抗
原の定量方法を提供するものであり、その第1の態様は
、抗体感作リポソームを用いた抗原の定量方法であって
、検体にリポソームを加え反応させた後、フリーの抗体
、補体およびアポ酵素を加え、抗原抗体結合リポソーム
を形成させ、補体によりリポソームを特異的に破壊させ
、流出する補欠分子族をアポ酵素と結合させ、この結合
物の活性を測定することで検体中の抗原を定量できる。
第2の態様は、抗原感作リポソームを用いた抗原の定量
方法であって、検体にリポソームおよび一定虫の抗体を
加え反応させた後、補体およびアポ酵素を加え、抗原抗
体結合リポソームを形成させ、補体によりリポソームを
特異的に破壊させ、流出する補欠分子族をアポ酵素と結
合させ、この結合物の活性を測定することで検体中の抗
原を定量できる。
本発明に使用するリポソームは菊地寛、井上圭三、(+
983)細胞工学、2.1136−1150に報告され
ているような常法に従って調製できる。
リポソーム内に封入する物質は補欠分子族であり、低分
子のものが好ましい。このような物質の例としては、補
酵素フラビンアデニンジヌクレオチド(PAD)、フラ
ビンモノヌクレオチド(FMN)、ビオチンが挙げられ
、特にF’ADが有利である。
リポソームへの抗体または抗原の結合は、フランシス・
ジエイ・マーチンら、バイオケミストリー(Franc
is J 、Martin et al、、 Bioc
hemistry)20.4229−4238(198
1)、フランシス・ジェイ・マーチンら、ジャーナル・
オブ・バイオロジカル・ケミストリー(F ranci
s J 。
Martin et al、、 J 、 Biol、 
Chem、 )257.286−288(1982)に
報告されている架橋法を用いて結合させることができる
。架橋剤は前者ではN−サクシンイミジル3−(2−ピ
リジルジチオ)プロピオナート(SPDP)のようなジ
チオピリジル基を、後者ではN−サクシンイミジル4−
(p−マレイミドフェニル)ブチラード(SMPB)の
ようなマレイミド基を用いてリポソームとタンパク等を
結合させているが、他に、N−(γマレイミドブチリル
オキシ)サクシンイミド(GMBS)、N−(δ−マレ
イミドカプロイルオキシ)サクシンイミド(EMC3)
等を架橋剤として用いることもできる。
リポソームに感作させる抗体はポリクローナル抗体でも
モノクローナル抗体でも良いが、好ましくはモノクロー
ナル抗体が有利である。また、免疫グロブリンそのもの
でも良いが、P ab’分画のほう°が有利である。
抗原としては、AFPSCEA等の癌マーカーIgE、
IgG等の免疫プロプリン、インスリン、T3等のホル
モン、ウィルス、各種薬物が挙げられる。
フリーの抗体および抗原感作リポソームに反応させる抗
体としてはポリクローナル抗体またはモノクローナル抗
体どちらでも良″いが、補体作用を促進させる家兎ポリ
クローナル抗体またはマウスモノクローナル抗体を用い
るのが有利である。
アポ酵素とは、それ自身では活性をほとんど示さないが
、補欠分子族と特異的に結合しホロ酵素になると活性を
示す酵素である。例えば、補酵素がFADの場合はアポ
D−アミノ酸オキシダーゼ(DAOD)、アポグルコー
スオキシダーゼ、アポグルタチオンレダクターゼ、アポ
リボアミドデヒドロゲナーゼ、アポフラボトキシン、ア
ポキサンチンオキシダーゼ等、FMNの場合はアポL−
アミノ酸オキシダーゼ、アポ旧黄色酵素等、ビオチンの
場合はアビジンが挙げられる。通常、アポ酵素はホロ酵
素を塩濃度の高い緩衝液で透析したり、強酸性で処理す
る等により得ることができる(丸屋文治ら、酵素ハンド
ブック(19B2)、116頁等)。
補体としてはモルモット血清等を希釈したものを用いる
のが好ましい。
なお、リポソーム内に封入する物質としては、補欠分子
族のごとく、酵素の活性発現に関与する因子であって、
酵素発現因子と結合したとき酵素活性を示す物質(以下
活性化因子とする)であればよ(、好ましくは低分子の
物質、例えば、酵素サブユニットの一方、アロステリッ
ク酵素のエフェクターも使用可能である。この場合の酵
素発現因子は酵素サブユニットの他方、アロステリック
酵素で、このもの自身では活性をほとんど示さないが、
活性化因子と結合すると活性を示す。
本発明における補欠分子族とアポ酵素の結合物の活性測
定は、適宜な基質、例えば、結合物がDアミノ酸オキシ
ダーゼの場合はD−アラニン、グルコースオキシダーゼ
の場合はD−グルコースをTOO814−アミノアンチ
ピリン、ペルオキシダーゼ等と共に適当量反応系に加え
、比色法等の常法によって行なう。
かくして、本発明の方法は、ヒトの血清、血漿、尿等の
検体中の抗原の定量に用いることができる。
本発明の第1の態様である抗体感作リポソームを用いる
方法を実施するに際しては、例えば、リポソームのリン
カ旨質濃度は0.01〜2 、 Omg/dl、好まし
くは0.1〜0 、7 R9/dI程度とする。検体量
は適宜選択できるが、通常、検体1〜20μaに対し、
リポソーム1〜200μσ、好ましくは、5〜100μ
Q程度の割合とする。リポソームと検体との反応は1〜
30分間、好ましくは、1〜15分間程度行なわせる。
  − リポソームと検体を反応させた後、1〜5000倍、好
ましくは、50〜1000倍に希釈したアポ酵素、1〜
40000倍、好ましくは、20〜10000倍に希釈
したフリーの抗体および補体として、例えば、補体価0
.02〜20 CHao−好ましくは、0.2〜2 C
H5゜のモルモット血清の混合液lO〜300μρ、好
ましくは、100〜200μaを加え、10〜60分間
、好ましくは、10〜30分間反応させる。
ついで、基質として、例えば、D−アラニンの0.1〜
5.0%、好ましくは、0.5〜1.5%溶液またはD
−グルコースの0.01〜5.0%、好ましくは、0.
3〜1.5%溶液を50〜300μQ1好ましくは、1
00〜200μQ加え、1〜60分間、好ましくは、l
〜30分間反応させ、発色させる。
反応後、発色藏の吸光度を測定し、予め、濃度既知の抗
原で同様に操作して作成した検量線から検体中の抗原濃
度を求める。
反応はいずれも10〜45℃、好ましくは、25〜40
℃で行ない、抗原抗体反応時のpHは5〜9、好ましく
は中性付近であり、酵素活性測定時はp145〜IO1
例えば、D−アミノ酸オキシダーゼの場合はpH8〜9
.5、グルコースオキシダーゼの場合はpH5〜8とす
ることが好ましい。
本発明の第2の態様である抗原感作リポソームを用いる
方法を実施するに際しては、例えば、1〜20μρの検
体に、前記と同様なリン脂質濃度のリポソーム1〜20
0μσ、好ましくは、5〜100JIQおよび抗体1〜
200μC1好ましくは、20〜100μgを加え、1
〜30分間、好ましくは、1〜15分間反応させる。つ
いで、前記と同様のアポ酵素および補体の混合液20〜
300μり、好ましくは、50〜206μgを加え、1
0〜60分間、好ましくは、10〜30分間反応さ仕る
。以下、前記と同様にして酵素活性を測定する。
反応温度およびpHも前記と同様である。
(実施例) つぎに実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1 封入物質の検討 DAODはPADとアポ酵素から構成され、高濃度緩衝
液で透析することにより簡単にPADとアポ酵素に解離
する。そこで、低分子であるFADをリポソームに封入
し、アポ酵素を検出系に加えた本発明法と従来法(補酵
素または酵素を封入しそれ自体の活性を測定する方法)
において測定感度および非特異吸着型について比較した
。従来法は補酵素としてNAD、酵素としてDAODを
用いた。
(1)試薬の調製 (a)アポDAODの調製 DAOD(硫安溶液に懸濁)を遠心分離(300Orp
m、10分)し、沈澱物(D A ODを含む分画)を
得た。ついで、沈澱物をO,IM ビロリン酸ナトリウ
ム緩衝液(IM  KBr、3mM  EDTA)p)
18 、5で溶解し、同様の緩衝液で4℃にて3日間透
析した。さらに、l/60Mピロリン酸ナトリウム緩衝
液(0,1%安息香酸ナトリウム)pH8゜3で4℃に
て1日間透析し、アポDAODを得た。
得られたアポ酵素はFADがほぼ完全に取り除かれ、そ
れ自体では酵素活性をほとんど示さなかった。保存は冷
所で行なった。
(b)リポソームの調製法 301112ナス型フラスコに22ig(約30μmo
りのDPPC(ジパルミトイルホスファチジルコリン)
とIO,5xg(約30μmol)のコレステロールを
入れ、10肩ρクロロホルムで溶解して混和した。
ロータリーエバポレータで溶媒を除去し、フラスコ壁面
に薄膜を形成させた。フラスコをデシケータに入れ、真
空ポンプで約2時間吸引し、溶媒を完全に除去した。つ
いで、フラスコに1.53112の種々の封入物質液(
IOmM  MOPSO1100mM  NaCQSp
H6,8)を加え、小さなガラスピーズ数個を入れ、窒
素でフラスコ内を置換して密栓した。50℃で約3分間
加温し、ポルテックスミキサーで約5分間激しく振とう
(この操作を2回行い全量3xffとした)し、さらに
、10〜20分間超音波照射(トミー精工:UD−20
1)した。
ついで、遠心分離(3000rpm、  10分)し、
上清をセファロース4Bでゲル濾過(I O+aM H
EPES、  l OO+IIM  NaCl2、pH
7,45で溶出)し、未封入の物質を除去し、各種物質
封入リポソームを得た。封入した物質の濃度はFADは
30nMSNADは30mM、DAODは約7510/
j112であった。保存は窒素置換して冷所で行なった
2、封入物質の検討 得られたリポソームを適当に希釈し比較検討した。各リ
ポソームの希釈倍数はPADの場合、40.80.16
0゛倍、NADの場合、2.5.5.10倍、DAOD
の場合、3.6.12倍とした。
FAD封入リポソームの場合は、リポソーム希釈液15
0μ12,5%トリト:/X−100150μe1前記
(IXa)で得られたアポDAOD(150〜600倍
希釈)300μgを加え、37°Cで30分間反応させ
た。ついで、基質400μQを加え、30℃で10分間
反応させた後、550r+mの吸光度を測定した。また
、トリトンX−100の代わりに緩衝液添加のものでら
行なった。希釈等に用いた緩衝液はl0mM  MOP
SO緩衝液(0゜1%ゼラチン、100mM  NaC
(2,1mM  MgC(b、0.3mM  CaC1
2z、0.3% D−アラニン、TOO9、ペルオキシ
ダーゼ)pH6、8;基質は0.15M  hリス緩衝
液(0,75% Dアラニン、TOO9,4−アミノア
ンチピリン、ペルオキシダーゼ)pH8、5であった。
DAOD封入リポソームの場合は、アポDAODの代わ
りにPADを添加する以外はFAD封入リポソームと同
様の方法で行なった。
NAD封入リポソームの場合は、リポソーム希釈液15
0μρ、5%トリトンX−100150μa1緩衝液3
00μgを加え、37℃で30分間反応させた。ついで
、基質400μQ加え、30℃でIO分反応させた後、
340nmの吸光度を測定した。
また、トリトンx−t o oの代わりに緩衝液添加の
ものでも行なった。緩衝液は55+nM  トリス緩衝
液(100mM  NaCl2,0.1%ゼラチン、3
 、3 mM  MgC12t)pH7、8;基質はグ
ルコース−6−リン酸、グルコース−6−リン酸デヒド
ロゲナーゼであった。
リポソームへの非特異的吸着量はトリトンX−t00を
加えた系の吸光度に対し、加えない系の吸光度の比が小
さいほど少なく、感度はトリトンx−tooを加えた系
の吸光度から加えない系の吸光度を差引き、その差が大
きいほど高い感度を示す。
結果を第1表に示す。NADは非特異吸着量は少ないが
、感度が低い。また、DAODは非特異吸着量が多い。
一方、本発明の方法は非特異吸着量が少なく、感度が高
い。リポソームのリン脂質濃度を一定にし、感度の比較
をすると、本発明の方法はNADおよびDAODを封入
した従来法に比べて約60倍の感度を示す。
実施例2 α−フェトプロティン(AFP)の定量法PADを封入
した抗体感作リポソームを用い、アポDAODを検出系
に加える方法(本発明の第1の態様)でAFPの測定を
行なった。また、抗AF’P・モノクローナル抗体をP
 ab’の形でリポソームに感作した。アポDAODの
調製は前記実施例1と同様に行なった。
(1)試薬の調製 (a)DPPE−DTP(ジパルミトイルホスファチジ
ルエタノールアミンに架橋剤として5PDPを用いジチ
オピリジル基を導入したもの)の調製法 14mg(約20μmoりのDPPEとfoxg(約3
0μmol)の5PDPを6スρのクロロホルム−メタ
ノール(5:1)に溶解し、lOμQのトリエタノール
アミンを添加した後、窒素置換した。室温で1時間反応
させた後、■3.5酎のメタノール、1 、5 x(l
の精製水を加え、攪拌した後、水層分画を除去した。残
った有機層分画からロータリーエバポレーターで溶媒を
除去した。乾燥物をクロロホルムに溶解し、シリカゲル
カラムを用いて、クロロホルム、クロロホルム−メタノ
ール(95:5)、クロロホルム−メタノール(8:2
)で溶出し、クロロホルム−メタノール(8:2)の溶
出液を回収し、ロータリーエバポレーターで約2xQま
で濃縮しDPPE−DTPを得た。得られたDPPE−
DTPは薄層クロマトグラフィー(TLC)による確認
で1スポツトであり、回収率は75〜90%であった。
保存は窒素置換し、−20℃で行なった。
(b)FAD封入リポソームの調製法 30wQナス型フラスコに22mg(約30μll1o
l)のDPPC(ジパルミトイルホスファデジルコリン
)と10.519(約30μmol)のコレステロール
を入れ、IOxρのクロロホルムで溶解し、DPPE−
DTPをDPPC:コレステロール:DPPE−DTP
が1:l:0.1(モル比)になるように加え、混和し
た。前記実施例!、(+ )(b)と同様にして、F’
AD封入リポソームを得た。保存は窒素置換し、冷所で
行なった。
(c)抗体感作リポソームの調製法 0.1M酢酸緩衝液pH4、2で透析した1m(2のマ
ウス抗AFP・モノクローナル抗体(約2H/112)
に0 、8 mgペプシンを加え、37℃で約20時間
加温してベブノン消化を行なった。溶液のp Hを8.
0に調製し、沈澱物を溶解後、セファクリルS−200
でゲル濾過(0,1Mリン酸緩衝液、I mM  E 
D T A  pH6、0で溶出)し、F(ab’)を
分画を得た。
ついで、P(ab″)、にジチオスレイトール(DTT
)を終濃度20mMになるように加え、30℃で90分
間加温した。遠心分!(3000rpm、 20分)し
、上清をセファデックスG−25でゲル濾過(l Om
M  HEPES、100mM  NaC(pH7,4
5で溶出)し、F’ ab’分画を得た。
ついで、0 、5 tx(lのF ab’溶液(約I 
R9/x(2)に前記(I Xb)で得られたF’AD
封入リポソーム液(リン脂質的5 my)を加え、ゆっ
くり攪拌し、冷所で1日間反応させた。20℃gの25
mM  メルカプトエチルアミン溶液を加え、室温で2
0分間反応させた。遠心分離(3000rpm、  1
0分)し、上清をセファロース4Bでゲル濾過(10m
M  MOPSOlI 00mM  NaCQ  O,
1%ゼラチンpH6、8で溶出)し、未反応のFab’
を除去し、抗体感作リポソームを得た。保存は冷所で行
なった。
(2)ARPの定量 あらかじめ既知濃度になるように1%BSA(牛血清ア
ルブミン)で希釈したヒトAFPをU型マイクロプレー
トのウェルにlOμρずつ分注した。
ついで、前記(+ )(c)で調製したリポソームを適
当量に希釈(リン脂質濃度:0.2〜0.5 mg/d
i)した液を50μρずつ分注し、37℃で10分間反
応させた。家兎流AFP・ポリクローナル抗体(60〜
500倍希釈)、モルモット血清(0,2〜2CHso
)およびアポDAOD(150〜600倍希釈)を混和
した溶液150μgを加え、37℃で20分間反応させ
た。さらに、基質100μCを加え、37℃で30分間
反応させた後、マイクロプレートリーダー(東ソー:M
PRA4)で吸光度(主波長550nm、副波長600
 nm)を測定した。
また、抗体感作リポソームの代わりに抗体の感作してい
ないリポソームおよび家兎流AFP・ポリクローナル抗
体またはモルモット血清の代わりに緩衝液を加えたもの
でも同様に行なった。リポソーム、家兎流AF’P・ポ
リクローナル抗体、モルモット血清、アポDAODの希
釈は10mMMopso緩衝液(0,1%ゼラチン、1
00mMNaCf2,1mM  MgCQt、0.3m
M  CaC&t、0.3% D−アラニン、TOOS
、ペルオキシダーゼ)pH6、8で行なった。基質は0
.15Mトリス緩衝液(0,75%D−アラニン、TO
OS。
4−アミノアンチピリン、ペルオキシダーゼ)pH85
を用いた。
結果を添付の第1図に示す。第1図中、■はすべての試
薬を入れたもの、2はモルモット血清を除いたもの、3
は家兎流AFP・ポリクローナル抗体を除いたもの、4
は抗体の感作していないリポソーム用いたものである。
■ではAPPi11度に依存し吸光度が増加し良好な検
量線を示すが、2.3および4ではAFP濃度に関係な
くほぼ一定の吸光度を示している。このことから、この
実施例の方法によりAFPの測定が高感度に行なえるこ
とが明らかである。測定範囲は10〜700ng/xQ
である。
実施例3 β、−ミクログロブリン(BMG)の定量法実施例2と
同様にFADをリポソームに封入し、抗原(BMG)を
感作させたリポソームを用い、アポDAODを検出系に
加えた系でBMGの定量を行なった(本発明の第2の態
様)。アポDAOD調製は実施例1と、また、FAD封
入リポソームの調製は実施例2と同様に行なった。
(+)試薬の調製 抗原感作リポソームの調製法 10mM HEPES緩衝′tL(100mM  Na
C12)pH7,45で透析したIJ112BMG(約
0.6yg/jI(2)に30μ(の10mM5PDP
(エタノールに溶解)を加え、室温で30分間反応させ
た。セファデックス6−25でゲル濾過(0,1M酢酸
緩衝液pi−14,5で溶出)し、ジヂオピリノル化し
たBMG分画を得た。ついで、DTTを終濃度50mM
になるように加え、室温で30分間反応させた。
遠心分離(3000rpm、10分)した後、上清をセ
ファデックスG−25でゲル濾過(10mMHEPES
、I 00mM  NaCQ  pH7,45で溶出)
し、BMG−SHを得た。
lxQ  BMG−5H(約0.3次9/酎)にPAD
封大封水リポソーム液ン脂質的3 mg)を加え、ゆっ
くり攪拌し、冷所で1日間反応させた。20μgの25
+++M  メルカプトエチルアミン溶液を加え、室温
で20分間反応させた。遠心分離(a o o 。
rpm、10分)し、上清をセファロース4Bでゲル濾
過(lomM  MOPSOll 00+nM  Na
Cf20.1%ゼラチン、pH6,8で溶出)し、未反
応のBMG−SHを除去し、抗原感作リポソームを得た
。保存は冷所で行なった。
(2)BMGの定量 あらかじめ既知濃度になるように1%BSAで希釈した
BMGをU型マイクロプレートのウェルに10μQずつ
分注した。ついで、(1)で調製したリポソームを適当
量に希釈(40,60倍希釈)した液50μQ1家兎抗
BMG・ポリクローナル抗体(250,500倍希釈)
20μgを加え、37℃で10分間反応させた。モルモ
ット血清(0゜2〜2CH6゜)およびアポDAOD(
150〜600倍希釈)を混合した溶液100μgを加
え、37℃で20分間反応させた。さらに、基質を!0
0μg加え、37℃で30分間反応させた後、マイクロ
プレートリーダー(東ソー:MPRA4)で吸光度(主
波長550nm、副波長600 nm)を測定した。リ
ポソーム、家兎流BMG・ポリクローナル抗体、モルモ
ット血清、アポDAODの希釈液および基質はARPの
定量法と同様のものを用いた。
結果を第2図に示す。第2図中、■はリポソーム40倍
希釈・抗体250倍希釈のもの、2はリポソーム60倍
希釈・抗体500倍希釈のものである。lではBMG濃
度15μg/x(lまで、2では3μ9/IIgまでの
測定が可能である。
実施例4 BMGの定量2 血清を希釈した系でBMGの定量を行った。試薬等は実
施例3と同様のものを使用した。
(1)BMGの定量 血清(BMGa度二6M9/lりをI%BSAで希釈し
、BMGfi度0〜400 ng/x(lの溶液を調製
し、これを用いて検量線を作成し、血清中のBM(4度
を定量した。血清は1%BSAで40倍希釈、また、リ
ポソームは60倍希釈、家兎流BMG・ポリクローナル
抗体は7500倍希釈して用いた。
以下実施例3と同様の方法で行なった。
検量線を第3図に示す。0〜200 ng/rxQの濃
度範囲を充分測定できる検量線が得られる。第2表に血
清の測定値を示す。対照であるRIA法の測定値とほぼ
一致した値が得られる。
第2表 (μg/肩e) (発明の効果) 本発明は、抗体または抗原感作リポソーム内に補欠分子
族を封入し、検出系に封入物質と特異的に結合して酵素
活性を示すアポ酵素を添加することにより、封入物質を
リポソーム内に多量に封入でき、かつ、抗原の量に応じ
て補体作用により流出する補欠分子族とアポ酵素の結合
物の酵素活性を測定することで抗原を高感度に測定がで
きる。
また、酵素を封入した場合と比較し、リポソームへの非
特異的吸着が少ないため、測定系でブランク値が低い。
さらに本発明法はB/F分離が不要であり操作が簡便で
測定時間も短い。
このため、本発明方法は、AFP、CEA等の癌マーカ
ー、IgE、IgG等の免疫グロブリン、インスリン、
T3等のホルモン、ウィルス、薬物等の広範囲の測定に
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は抗体感作リポソームを用いたARPの定量にお
ける添加試薬の影響を調べた結果を示すグラフ、第2図
は抗原感作リポソームを用いたBMGの定量における検
量線、第3図は血清中のBMGの定量における検量線で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)補欠分子族を封入した抗体感作リポソームと検体
    を反応させた後、フリーの抗体、補体および補欠分子族
    と特異的に結合するアポ酵素を加えて補欠分子族とアポ
    酵素の結合物を生成させ、その活性を測定することを特
    徴とする検体中の抗原の定量方法。
  2. (2)補欠分子族を封入した抗原感作リポソーム、検体
    および一定量の抗体を反応させた後、補欠分子族と特異
    的に結合するアポ酵素および補体を加えて補欠分子族と
    アポ酵素の結合物を生成させ、その活性を測定すること
    を特徴とする検体中の抗原の定量方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006093224A1 (ja) * 2005-03-03 2006-09-08 Daiichi Pure Chemicals Co., Ltd. 免疫測定法及びその試薬

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