JPH02147640A - ガスバリヤー材及びその製造方法 - Google Patents

ガスバリヤー材及びその製造方法

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JPH02147640A
JPH02147640A JP30104488A JP30104488A JPH02147640A JP H02147640 A JPH02147640 A JP H02147640A JP 30104488 A JP30104488 A JP 30104488A JP 30104488 A JP30104488 A JP 30104488A JP H02147640 A JPH02147640 A JP H02147640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
fluorine
gas barrier
chlorine
polyolefin resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP30104488A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Kagawa
信之 香川
Yuji Kurita
栗田 雄次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Publication of JPH02147640A publication Critical patent/JPH02147640A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分!l’l’1 本発明はポリオレフィン系樹脂から成るガスバリヤ−H
に関する。更に詳しくはポリオレフィン系樹脂成形体表
面をフッ素化、塩素化することよりなるガスバリヤ−材
及びその製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、ポリオレフィン系樹脂成形体のガスバリヤ−性を
改良するため、成形体を延伸、あるいはポリ塩化ビニリ
デンなどの高いガスバリヤ−性を有する樹脂をコート又
は積層する方法などが試みられている。
また、当該樹脂成形体の表面を改質することによりガス
バリヤ−性を改良しようとする手法も提案されている。
例えば、特開昭58−1686301同60−6735
号公報、及びジャーナルオブ アプライドポリマーサイ
エンス、31.2617 (1986)にはHe、Ar
、N2などの不活性ガスで希釈されたフッ素ガスを用い
て表面ヲフッ素化することによりガスバリヤ−性が改良
されることが記述されている。また、米国特許節414
2032号にはフッ素ガス、臭素ガス及び不活性ガスの
混合ガスを用いてガスバリヤ−性改良を行う方法が提案
されている。更に同特許には、25%フッ素ガス、75
%塩素ガスを用いて高密度ポリエチレンフィルムを処理
することによりその酸素透過率が約1/3減少すること
が記述されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、成形体を延伸してガスバリヤ−性を改良
する方法ではその効果が必ずしも充分でない。また、ポ
リ塩化ビニリデン等のガスバリヤ−性樹脂をコートない
しは積層する方法では複雑な製造工程を必要とするなど
の問題がある。
また、特開昭58−168630、同60−6735号
公報、及びジャーナル オブ アプライドポリマーサイ
エンス、31.2617 (1986)に記載されてい
るような方法では、高いガスバリヤ−性を発現させるた
めにフッ素化層のNみを厚くする必要があり、しかも分
子構造的にはCF2基の生成を押さえなければならない
ため反応速度の非常に速いフッ素化反応を精度よくコン
トロールすることが要求される。米国特許第41420
32号に記載の方法では、用いる臭素ガスの蒸気圧が低
く、容易にガス化しない、また臭素の反応性が著しく低
いなどの理由で効率よく表面処理を行うには不向きであ
る。更に同特許に記載のフッ素、塩素混合ガスを用いる
高密度ポリエチレンフィルムのガスバリヤ−性改良方法
においては、その改良効果は小さく、かつまた処理ガス
として用いるフッ素ガス濃度が25%と高く、フッ素ガ
スの危険性を考えた場合安全面上問題がある。
〔課題を解決するための手段] 本発明者らは、この様な状況に鑑み鋭意検討した結果本
発明を完成するに至った。すなわち本発明は、ポリオレ
フィン系樹脂から成るガスバリヤ−祠に関する。更に詳
しくは、ポリオレフィン系樹脂成形体表面(ここで言う
表面とは、当該樹脂成形体の表面より数10μmの厚み
の層を示す)において、フッ素結合量5μg / c−
以上、及び塩素結合量50μg / e−以上を有する
ポリオレフィン系樹脂から成るガスバリヤ−材及びその
製造方法に関する。
以下、本発明の詳細な説明する。
発明に用いるポリオレフィン系樹脂は、一般に安価で加
工性が良好でかつフッ素化されやすいという性質をHし
ている。この様なポリオレフィン系樹脂としては、例え
ばエチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1
−ブテン等のa−オレフィンの単独重合体及び2種以上
のコモノマーからなる共重合体、さらには、α−オレフ
ィンと他の共重合可能なモノマー、例えばスチレン、ア
クリロニトリル、塩化ビニル、酢酸ビニル、(メタ)ア
クリル酸及びその誘導体との共重合体、更に前記の重合
体同士、あるいは他の熱可塑性樹脂とのブレンド物、ブ
ロック共重合体、グラフト共重合体等を挙げることがで
きる。
ポリオレフィン系樹脂の成形は、従来から各種の方法で
行われている。例えば、単軸押出機、二軸押出機、ベン
ト式押出機等を用いたインフレーション成形、′rダイ
成形、バイブ成形、あるいはブロー成形、射出成形等が
あげられ、本発明には、この様な方法で得た成形体を用
いることができる。
更に具体的には、フィルム、シート、ボトル、袋等を挙
げることができる。
本発明のガスバリヤ−材はその表面のフッ素結合量が5
μg / c−以上、塩素結合量50μg/cシ以上と
いう点に特徴がある。フッ素、塩素結合量がそれぞれ5
μg/c−未満、50μg/c−未満では充分なガスバ
リヤ−効果が発現しない。またこの様な表面とするため
には、例えばフッ素ガス、塩素ガスの混合ガスを用いて
公知の回分式方法により当該樹脂成形体と前述した混合
ガスとを接触させることにより行うことができる。
本発明に使用する混合ガス中のフッ素ガス濃度としては
0.1〜10vol%、塩素ガス濃度としては25〜9
9.9vol%である。更に処理をマイルドに行うため
窒素、アルゴンなどの不活性ガスで希釈することが好ま
しい。
フッ素ガス濃度Q、1vol%未満、塩素ガスCjK2
5 v o 1%未満では、ガスバリヤ−性改良の充分
な効果が現れない。また、フッ素ガス濃度が10 v 
o 196を越える場合には、特に著しい効果の向上が
現れるわけではなく、逆に効果が減少する場合もあり得
る。さらに高濃度のフッ素ガスを用いることは、時に試
料の燃焼を引き起こし、好ましくない。
温度、圧力、時間は特に制限はないが、温度はO〜樹脂
の融点付近、好ましくは20〜60℃、圧力は0.5〜
5気圧、好ましくは1気圧、さらに、反応(接触)時間
としては、フッ素ガスe度、塩素ガス濃度、温度、圧力
により決定されるが数秒から数時間の範囲で行うことが
できる。
反応の形式としては特に制限はなく、回分方式の他に、
ブロー成形時、インフレーション成形時に混合ガスを用
いて処理を行うなど、連続式方法を用いてもよい。また
、紫外線などの照射により効率よく処理を行ってもよい
上記のような処理を施すことにより、酸素、窒素、又は
二酸化炭素などの透過が抑制されたガスバリヤ−材をI
Uることかできる。
[実施例] 次に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発
明はこれにより限定されるものではない。
尚、気体透過率、フッ素結合量、塩素結合量は次の方法
にしたがって測定した。
(1)気体透過率 東洋精機製作所製気体透過率測定装置を用いて酸素i!
通過率ΔIII定した。尚、透過率の単位は、c c 
(STP)cm/cd−s e c 争crnHgに換
算した。
(2)フッ素結合量、塩素結合量 試料を一定面積切り取り(12cd)これを過酸化水素
水の入った燃焼フラスコ内で燃焼後、イオンクロマト法
を用いてフッ素イオン濃度、塩素イオン濃度をal定し
、単位面積(片面)当たりの結合量に換算した。
実施例1 高密度ポリエチレンフィルム(東ソー(株)製ニポロン
ハード67300A  厚み1.2 lt m )をオ
ートクレーブ中にいれ、1 m tn Hgまで脱気後
、窒素ガスを用い5回ガス置換を行った。脱気後、フッ
素ガスQ、5vol%、塩素ガス50vol%、窒素ガ
ス49.5vol%で)め混合しておいたガスをガス流
速100 c c / m t nで導入し処理を行っ
た。尚、温度は35℃、処理時間は4時間であった。
この試t−1のフッ素結合量は7.6μg / cJ 
、塩素結合量は75.3μg / eat、酸素透過率
は1.8X10−”であった。
実施例2 フッ素ガス5vo 1%、塩素ガス50vol%、窒素
ガス45vo 1%で混合したガスを用いて実施例1と
同様の方法で処理を行った。この試料のフッ素結合量は
48.3μg / cd 、塩素結合量は1.18μg
/cd、酸素透過率は1.7X10−”であった。
この試料のフッ素結合量は8.4μg / cJ、塩素
結合量は63.7μg / eJ、酸素透過率は8.9
x I Q −12であった。
比較例1 1111等処理を行わなかった試料の、フッ素、塩素の
結合量は共に0であった。また、酸素透過率は2.9X
10 10であった。
比較例2 フッ素ガス1vol%、窒素ガス99vo 1%で混合
したガスを用いて処理時間を6時間として実施例1と同
様の方法で処理を行った。この試料のフッ素結合量は1
42μg / cd、塩素結合mは01酸素透過率は1
.7X10−10であった。
実施例3 フッ素ガス0.5vol%、塩素ガス90V OI %
、窒素ガス9.5vol%で混合したガスを用いて実施
例】と同様の方法で処理を行った。
比較例3 塩素ガス5 (、) v o 1%、窒素ガス50 v
 o l 96で混合したガスを用いて実施例1と同様
の方法で処理を行った。この試料のフッ素結合量はO1
塩索結合量は17. 5 メt g/ad、酸素透過率
は9.9X10−”であった。
[発明の効果J 以上の説明から明らかなように、ポリオレフィン系樹脂
成形体表面に、フッ素結合量5μg / cd、以上、
塩素結合m50μg / c−以上を有することにより
、高いガスバリヤ−性が発現する。
当該樹脂成形体の用途を例示すれば、ハム、ソーセージ
、チーズ、菓子類などの包装材料など、ガスバリヤ−性
が要求される分野での各種包装材f−1として用いるこ
とができる。
特工′I出願人   東ソー株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フッ素結合量5μg/cm^2以上、塩素結合量
    50μg/cm^2以上を有するポリオレフィン系樹脂
    から成るガスバリヤー材
  2. (2)ポリオレフィン系樹脂成形体をフッ素濃度0.1
    vol%〜10vol%、塩素濃度25vol%〜99
    .9vol%からなる混合ガスと接触させることを特徴
    とするポリオレフィン系樹脂成形体よりなるガスバリヤ
    ー材の製造方法
JP30104488A 1988-11-30 1988-11-30 ガスバリヤー材及びその製造方法 Pending JPH02147640A (ja)

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