JPH02146260A - 汎用ガソリンエンジンの渦巻バネ式始動装置 - Google Patents

汎用ガソリンエンジンの渦巻バネ式始動装置

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JPH02146260A
JPH02146260A JP29460088A JP29460088A JPH02146260A JP H02146260 A JPH02146260 A JP H02146260A JP 29460088 A JP29460088 A JP 29460088A JP 29460088 A JP29460088 A JP 29460088A JP H02146260 A JPH02146260 A JP H02146260A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セルスタータなどの自動始動装置に替るエン
ジンの渦巻バネ式始動装置に関する。
〔従来の技術〕
小形エンジンのリール式始動装置に替る省人刃型始動装
置として、本出願人は渦巻/;ネをエネルギー蓄力器と
した始動装置を、特願昭63−10860号として出願
した。また、渦巻バネの回転駆動軸に着脱可能に係合す
る手動クランクを有する始動装置を実願昭63−879
45号として出願した。
(1)特願昭63−10860号発明の概要を第15図
を参照して説明する。
第15図に於て、始動装置を構成する部品は、フレーム
A26とフレームB27にまとめラレ、フレームA26
によりエンジン1に取り付けられる。
フレーム82′7には、蓄力バネ11の駆動源であるD
C七−夕5、減速用歯車n、21および高減速比の遊星
歯車減速機16、軸18、玉軸受加が組み付げられてお
り、前記遊星歯車減速機16の構成部品の出力軸16−
5に固定されたバネ蓄力箱10を駆動する。
バネ蓄力箱10は、フレームA26と玉軸受9を介して
軸12および軸12のバネ蓄力箱10側にあって、その
回転中心部に設げた玉軸受13および前記遊星歯車減速
機16の支持系を介して軸支される。
軸12のエンジン側には、軸12と回り止めキー8によ
って固定された始動ラチェットホイール5およびスター
タラチェットホイール4が組み付けられ、始動ラチェッ
トホイール5は始動ラチェット6によって回転を阻止さ
れる。スタータラチェットホイール4は、その凸出部お
により、発電機用回転磁極組立3に設けたスタータ爪3
−4と係合する。
バネ蓄力箱10の回転制御は、ラチェット組立14の部
品であるラチェット爪14−1と、バネ蓄力箱10の外
周部に設けた歯部部との保合により行なわれる。
始動ラチェットホイール5と始動ラチェット6の保合状
態は、始動ラチェットホイール5の外周に設けた凹部3
7とこれと始動ラチェット6がかみ合りており、ラチェ
ット6の保合を解除するとラチェットホイール5は回転
自在となる。
板状蓄力バネ11の両端は、バネ蓄力箱10の周壁と軸
12に設げた溝により固定される。
今、始動ラチェットホイール5の回転を始動ラチェット
6によりロックし、バネ蓄力箱10を時計方向に回転す
れば、板バネ11は軸12に巻き付いて蓄力される。
また蓄力した状態で蓄力箱10のX方向回転力がなくな
った時は、ラチェット機構により、板バネ11による巻
き戻し力による蓄力箱10の反時計方向の回転は阻止さ
れる。
この蓄力状態から始動ラチェット6を押して、始動ラチ
ェットホイール5のロックを解除すれば、軸12は板バ
ネ11が巻き込まれた方向に回転し、スタータラチェッ
トホイール4の凸出部あとかみ合う発電用回転磁極組立
3のスタータ爪3−4によって、クランク軸2が板バネ
11の巻き込み方向(時計方向)に回転されエンジン1
は始動する。
この時蓄力箱10の板バネ11の弾力駆動力をyモータ
5により減速歯車n、21および遊星歯車16によって
与えれば、エンジン始動のための動力を得ることができ
る。エンジン1が始動した後は、スタータ爪3−4は遠
心力によってスタータラチェットホイール4との接触が
解除される。
(2)実願昭63−87945号考案の概要を第16図
について説明する。
第16図に於て、渦巻バネ式始動装置の全体構成は、第
15図と同じである。
通常のエンジン運転中は、手動クランク102がさし込
んでなく、軸付き歯車101は、空回りする。
しかし、始動に失敗し、渦巻バネ11の再巻込みを行う
時は、減速ギヤとなる軸付き歯車101に手動クランク
102にさし込み、バネ蓄力箱10を回転させ、渦巻ノ
ζネ11に蓄力する。
始動時は、始動ラチェット6の操作により、渦巻バネ1
1に蓄力したエネルギーでスタータ軸12を回転させて
、エンジン1をクランキングして始動に至らしめる。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記渦巻バネ式始動装置に於ては、始動に失敗した場合
には蓄力バネに蓄力する動力源として、外部電源又は入
力を要し省入力型始動装置としては必らずしも十分では
なく、 (1>  複数個の始動が行なえること、(2)再始動
迄の待ち時間が極力少ないこと、(3)始動のための付
属装置が電源部の重量を含めて極めて軽量であること、 等の改善の余地が残されていた。
また従来方式では、ラチェットレバーでラッチ歯車を解
放して、渦巻ノζネに蓄力されたエネルギーをエンジン
に放出すると、渦巻バネは無力の状態になり、再びエン
ジンを始動させるためには、モータに通電又は手動で渦
巻バネを巻込む必要があり、エンジン始動時に時間と労
力を要する等の不都合があった。
〔課題を解決するための手段〕
(1)エンジン運転中、エンジンに取付けた発電機を利
用して蓄電池に蓄電する。
特に、ガソリンエンジンなどの火花点火機関は、点火プ
ラグへ電力を供給する点火電源用発電機を常設している
ので、この点火電源用発電機を利用して蓄電池に蓄電す
る。
(2)蓄電池の電力でDCモータを駆動し、渦巻バネに
蓄力する構成とし蓄電池の電力がある間は連続して渦巻
バネに蓄力でき、エンジンのクランキングを可能とする
(3)蓄電池によりDCモータを駆動し、減速比i程度
の減速機を介してエンジンを始動のためクランキングす
るだけでは、従来のセルスタータ方式となり、モータの
電流容量が大きいため、モータの重量バッテリーの重量
も重く可搬性に乏しい。
従って、モータ出力軸から渦巻バネに捩りを与えるバネ
蓄力室駆動までの減速比を=〜−了%程度の高減速比と
する。
又は、上記(3)の高減速比を極小のスは−スで点現す
るため、不思議歯車装置(減速死中−i〜一クラス)を
用いる。
(4)バネ蓄力室を高減速比で駆動することにより、蓄
力のための所要時間はモータのトルク容量によって決ま
る時間を要するが、蓄力バネを瞬時解放させることによ
り高性能の始動性を確保できるから、モータ、バッテリ
ーの小形化により、装置の小形化、軽量化を計る。上記
不思議歯車装置を用いれば、極端な高減速比を最小のス
ペースで実現できる。
(5)渦巻バネの自動巻き上げ制御装置を設け、ラチェ
ットレノζ−の接点が渦巻バネの放力時には接地するよ
うに構成し、制御回路を作動させ、ラチェットレバーを
元に戻す時の信号により渦巻バネ巻き上げ用モータを作
動させ、タイマ又はゼンマイの巻き上がりを検知してモ
ータへの通電を停止させるようにして、渦巻バネの数カ
と同時に渦巻バネ巻き上げ機構が作動するようにする。
〔作用〕
(1)転位歯車を用いることにより、軸同距離同−で歯
数の異なる三つの歯車をかみ合わせることができ、これ
により減速比−程度の大減速比を有する減速機が小スイ
ースで得られる。
(2)減速比をi〜而とすることにより、モータ容量、
蓄電池容量、がセルスタータ方式に対し、それぞれ−、
−以下と小型になり、蓄電池を装備しても実用性を失わ
ない。
(3)点火電源用発電機によりエンジン運転中は充電さ
れるので、複数回始動のためのエネルギー源を確保でき
ると同時に、点火回路に発生する無熱エネルギーを吸収
することができる。
(4)始動操作と蓄力バネ駆動モータを連動して制御す
るので、−回の始動操作で自動的(蓄力バネの蓄力動作
を自動で行ない、再始動時の待ち時間を少なくする。
〔実施例〕
第1図乃至第10図において、1はエンジジ本体、2は
クランクシャフト、3はマグネットホイール(又は回転
磁極)組立、4シまスタータラチェットホイール、5は
始動ラチェットホイール、6は始動ラチェット、7は軸
、9は玉軸受、10はバネ蓄力室、10−1はバネ蓄力
室10のラチェツト歯、1〇−2はバネ蓄力室10の外
歯車、11は蓄力バネ、12はスタータ軸、13ハ軸受
(すべり又は玉)、20は軸受(すべり又は玉)、14
−1はラチェツト爪、14−3は軸、14−4はバネ、
14−5は軸、14−6は軸、25はDCモータ、謳は
フレームA、27はフレームB、28はスは−サ、29
+ri発を機=rイル、閏は発電機、40は高減速比減
速機、40−1は太陽歯車、40−211遊星歯車、4
0−3は可動内歯歯車、40−4%′!、固定内歯歯車
、40−5は遊星歯車固定フレームA、40−6は遊星
歯車固定フレームB140−7は遊星歯車軸、40−8
は固定ビン、40−9は可動内歯歯車の内歯車、40−
10は可動内歯歯車の外歯、40−1.1は固定内歯歯
車の内歯、50はスパークプラグ、60は点火制御装置
、70はエンジン停止スイッチ、(資)はスイッチ、匍
は蓄電池、100はモータ制御装置、120は充電回路
、130はスイッチ回路、140は制御回路、121 
、123はダイオード、122゜136はコンデンサ、
131,133.127 iまトランジスタ。
134.135,1.37は抵抗である。
第1図〜第7図は構造上の主要部の説明図であり、第8
図は制御回路図および第9図〜第10図は動作説明図で
ある。
以下に上記の各図面に基づき本発明の詳細な説明する。
但し従来と同一の機能を果す要素には同一の番号を付し
、原則として説明を省略する。
装置を構成する要素部品はフレームA26、フレームB
27に納められフレームA26と一体的な凸起又はス投
−サ四を介して、エンジン1に取り付けられる。
7レームB2′7の内部には、減速機40、バネ蓄力室
10、軸12、蓄力バネ11等の蓄力のための主要部が
設けられ、潤滑の為に供給されるグリース等が外部に飛
散しない構成となっている。
フレームA26内には、蓄力バネ11に蓄積した歪みエ
ネルギー(又は機械的エネルギー)をクランク軸2へ伝
える主要部と、エンジン1の点火用電源である発1機加
と、点火制御装置間と、蓄力室10駆動用モータ5と、
モータδの制御装置100と、蓄電池124を収納する
構成となっている。
減速機401ま、要部断面を第4図(1))に示すよう
に、モータbの出力軸に固定される太陽歯車40−1と
、円周上に3分等配置された3個の遊星歯車40−2と
、遊星歯車40−2と内接してかみ合い、歯数差が3で
ある可動内歯歯車4O−3(歯数24)、固定内歯歯車
4O−4(歯数Za)と、3個の遊星歯車の相対位置を
固定するための、遊星歯車固定フレームA40−5、遊
星歯車固定フレームB4O−6、遊星歯車軸40−7、
固定ピン40−8より成り、遊星歯車40−2は遊星歯
車軸40−7の回りに回転可能であり、固定内歯歯車4
0−4はフレーム82′7等の支持枠に固定されていて
回転しない。
今太陽歯車40−1の歯数を21、遊星歯車4〇−2の
歯数をZ2、太陽歯車40−1の回転速度をω、可動内
歯歯車40−3の回転速度をΩ、減速比=mとすると、
m=、G      −(1)Z4 = z3+ 3 
  −(2) fにかみ合わせるようにした特殊な場合が第5図(b)
である。
まず第5図fa)の−殻内な場合について、歯車すを回
転させた時歯車dの回転角を求める。
まず歯車fが自由に回転し得る場合について考える。
表  1 の関係が得られる。
m中200としてz2 + 23 + ”4 歯車を転
位歯車として設計すれば歯数の異なるZ3+z4  に
対して、歯数z2 の歯車をかみ合せることができる。
これは不思議歯車と称される高減速比減速機である。
次に高減速比減速機を第5図のモデルについて説明する
第5図(b3は第4図のモデルであり、第5図(a)は
第5図(blの一般的な場合を示す。歯車Cとeを同一
歯数の歯車にしてそれぞれ歯数の異なる歯車d。
キャリアaを固定し歯車すをXだげ回転した時な5to
p 1キヤリアaをd回転した時を         
 5top 2とし、キャリアaが回転し得る場合を5
tep 1と5tep 2の合計として求める。
土−ヱ φ−rd ・・・(1) ±よ−虫だ”−1,−(2) β  re   rf とすると、それぞれの歯車の回転角は表1となる。
−符号は逆転を意味する。
これより、各歯車の回転角をθとし、それぞれサフイク
スを付して示すと次のようになる。
θb” xtd         ・・・(3)θC=
θe=d一端)・X  ・・・(4)θf=d−7x 
   ・・・(6) ここで歯車fを固定すると、 θf−・よりd  /・=o   (7)(1M2)(
7)をf3X5)へ代入して歯車d・・・z3 歯車e・・・z2′ 歯車f・・・z4 この時 2 r 1) = MZ 1 2rc : MZ2 2rd = MZ3 2re = MZ21 2rf = MZ4 となるから そして第5図(b)の如く、Z2=z21とすればここ
で全歯車のモジュールを等しくMとし、歯車の歯数Zと
として、次の様に決める。
歯車b・・・Zl 歯車C・・・Z2 Ω 1− z4As ・・鵠 を得る。
但しZ3 ”=24  としているので、各歯車は転位
歯車としなければ一般にはかみ合わない。
更罠キャリヤaの数また1ま遊星歯車Cあるいはeの数
をNとすると、2..23.24 はNで割切れる必要
がある。
そして減速比m=1ilは2す、が1に近い時大きくな
るから、N=3とすると Z4 =23 + 3          “°“αυ
Z3=3*に、には自然数・・・C12Z3は3の倍数
の意味を満足する時最犬の減速比が得られる。
この時(lIlsαυより 有する減速機が超小形にて得られる。
このような高減速比減速機を使用する場合に必要となる
エンジン始動用動力を従来のセルスタータと比較すると
、例えば排気量24CCの単気筒エンジンを例にとると
、下記の表2の如くなる。
表 2 の関係が得られるから、Zl  を仮定すれば(1■を
近似的満足するZ1+73 が求まる。
但しZ1=3*L、Lは自然数・・・Q4)  Ztは
3の倍数の意味この時Z2は次の関係を満足するように
選ぶMZ4−MZ。
M Z3  M Z l  ≦M Z、 ≦□なる整数
  ・・・(+5)z1+z2+z3+z4が決まれば 各歯車に与える転位係数11転位歯車の理論に従って決
めれば良く、装置の大きさはモジュールMを強立面を考
慮してできるだけ小さくすることにより小形化できる。
以上の手順によってm中200程度の大減速比を次に装
置全体の構成を説明する。
フレームA26に(i蓄力バネ駆動用モータ5が取り付
けられており、その出力軸は高減速比減速機40の太陽
歯車40−1の中心に固定されており、高減速比減速機
40の固定内歯歯車40−4はフレームB27に固定さ
れている。
エンジン1のクランク軸2の軸線上には軸12が設けら
れ、一端はフレームA26の側壁に設けられた軸受9で
支持され、他端は、バネ蓄力室10の側面に設けた軸受
13および軸受加を介して、):ネ蓄刃室10を支持す
る。
スタータラチェットホイール4の爪35はエンジン1の
クランク軸2の端部に設げられたマグネットホイール組
立3の端面に設けられた爪3−4と一方向回転可能に係
合する。
そして始動ラチェットホイール5の外周には第2図に示
す如く、多数の凸起部が設げられ、始動ラチェット6に
よって任意の位置で回転停止できるように係合している
始動ラチェット6はフレームA261C固定された軸7
によって回転可能に支持されかつ、スプリング6−IK
よって常時ラチェットホイール5の外縁に描接する力を
受け、外力によってラチェットレバー6な強制的に操作
させた時以外はラチェットホイール5が回転するのを防
止する。
ラチェットレバー6が外力により変位して、ラチェット
ホイール50回り止めを解除する状態になりたことは、
接点80aを有するスイッチ(資)によって検出する。
バネ蓄力室10は軸受13によって、軸12に対して可
動であり軸受加によってフレーム827に対して回転可
能である。一方蓄カバネ室10の外周には歯車10−2
が設けられており、高減速比減速40の可動内歯歯車4
0−3の外周に設けられた外歯40−10とかみ合って
減速歯車系を構成している。
バネ蓄力室10の内部には軸12を取り巻く状態で蓄力
バネ11が設げられ、蓄力バネ11の両端は、第6図に
示すように夫々固定されている。
また蓄力バネ室10には内歯又は外歯のラチェット歯1
0−1が設げられており、フレームB27に設けられた
ラチェット爪14−1によって一方向回転可能な回り止
め機構となっている。
軸12のフレームA26側には始動ラチェットホイール
5が固定されており、始動ラチェットホイール5には第
6図に示す如く、爪あを有するスタータラチェットホイ
ール4が一体的に設けられている。
モータ乙の回転トルクは高減速比減速機40を介して、
バネ蓄力室10を回転させる。
一方軸12はラチェット6およびラチェットホイール5
により回転阻止されているので、蓄力バネ11は軸12
に巻き込まれる。所定の巻き込みが行なわれると、モー
タ5の回転は停止するが、巻き込み状態(蓄力状態)の
保持はラチェットホイール10−1およびラチェット爪
14−1で行なわれる。
この状態から始動ラチェット6に力を加えて、ラチェッ
トホイール5の回転を自由にすると、渦巻バネ11に蓄
えられたエネルギーは瞬時に軸12を回転させ、スター
タラチェットホイール4は、マグネットホイール3を介
してクランク軸2を回転させエンジン1を始動する。
エンジンが始動するとマグネットホイール3の爪3−4
41スタータラチエツト4の爪あとの係合がはずれ、軸
12の駆動系とは切り離される。
以上が機械的な基本動作である。
第8図にモータ5の電源および制御回路を示す。
30はマグネットホイール(又は回転磁極)組立3とコ
イル四より成る永久磁石回転型発電機であり、60は点
火制御装置、50はスパークプラグ、70はエンジン停
止スイッチ、80は始動ラチェット6の動作検出のため
のスイッチ、90は蓄電池、100はモータ5駆動のた
めの制御装置である。29−1は発電機Iの固定子コイ
ル四の一次コイル、29−2)i同じく二次コイルであ
り一次および二次コイルシま単巻き変圧器を構成し、共
通線はエンジン本体にアースされている。
発電機関および火点制御装R60およびスパークプラグ
力とスイッチ70より構成される部分は従来技術であり
説明を省略する。
モータ制御装置100について説明する。
制御装置100は充電回路120、スイッチ回路130
、制御回路140で構成され、スイッチ□□□の接点8
0aを入力信号とし、モータ25な駆動する。
充電回路120はエンジン1に直結して作動する発電機
関の電力により充電作用をする。整流用ダイオード12
1、平滑コンデンサ122、逆流防止ダイオード123
、蓄電池匍で構成される。
スイッチ回路130は、初期状態ではトランジスタ13
1がOFFとなっているので制御回路140へは通電さ
れずモータ5シま停止している。
次にラチェットレバー6を押すと渦巻バネ11が数カし
、エンジン1を始動させると同時に、ラチェットレバー
6はスイッチ80す押し、その接点80aは接地される
。接点80aはPNP型トランジスタ131のベースに
接続されているのでトランジスタ131はON L、制
御回路140へ通電される。これによりNPN型トラン
ジスタ133のベースには、抵抗134,135によっ
てON電圧以上罠分圧された電圧が印加され、トランジ
スタ133がONとなり、巻き上げ開始信号(イ)を1
40へ入力する。同時に抵抗132を介してトランジス
タ131のベース電圧を低くして、トランジスタ131
のON状態を保持するので、ラチェットレノで−6を、
元に戻して接点80aが開放状態になっても、制御回路
140は通電状態となる。
制御回路140は、蓄力バネ11巻き上げ用のモータδ
の通電時期を制御するもので、タイマ方式とモータ電流
検知方式の2通りがあり、どちらでも良い。
モータ5への通電開始は、制御回路140への信号ビ)
入力の一定時間后、即ちエンジン始動所要時間T1 時
間経過後、タイマT2 をONするか、又はラチェット
レノ−6の接点の戻り信号、すなわちスイッチ帥の、接
点80aがL→Hになる立上り信号を利用する。即ち、
制御回路140がONするとタイマT1  により、又
は接点80aのL→H信号により、トランジスタ127
をON L、モータ5に通電する。蓄力バネ11の巻き
上り時間T2 を制御回路140内部のタイマ回路で設
定し、巻き上り時間になるとトランジスタ127をOF
Fすると同時に停止信号口をHからLにする。停止信号
口はカップリングコンデンサ136を介してトランジス
タ133のベースに伝わり、トランジスタ133のベー
ス電位を下げ、トランジスタ133はOFFとなる。
トランジスタ133がOFFになるとトランジスタ13
1のベース電位は上り、OFFとなり、制御回路140
は停電状態となる。従ってトランジスタ127もOFF
になり、モータ5への通電は、停止される。
巻き上り検知方式の場合は、接点80aの立上り(ON
)信号で即ち信号(イ)入力してからT、時間後トラン
ジスタ127をON L、モータ5へ通電してゼンマイ
11を巻き上げ、ゼンマイ11が巻き上る時期には、モ
ータ電流が増加することを利用してタイマとモータ電流
検出手段とにより停止信号口を出し、以下タイマ方式と
同様にしてモータ5を停止させる。
モータ5が動作中であることはモータ5と並列に表示灯
2はブザーを設けて適宜使用者に知らせることができる
以上述べた制御動作の主要部の動作タイミングを第9図
に示す。
図中始動時のクランク軸回転速度の立上り特性を点線で
示すセルスタータ方式と比較すると、セルスタータの場
合モータ容量低減のためクランキングに必要な最低の回
転速度に対して余裕度が少なく、バネ式の瞬発力効果が
あって小形化できる方向が判る。
エンジン運転中に一次コイルに発生する電圧は第10図
に示す通りであり、図示の如く歪んだ波形となる。この
時バッテリー電圧Eを発生電圧の(+)側の’!位より
や\低めに設定すれば、点火に使用しない斜線部のエネ
ルギーE1  をバッテリー(3)の充電に利用するこ
とができる。
尚万−の場合を考えてバネ蓄力室10のボス部に外部に
通ずる角穴を設けておけば、手動による蓄力も可能であ
る。
次に自動巻き上げ制御装置を第11図乃至第14図につ
いて説明する。
自動巻き上げ制御装置210は、充電回路220、スイ
ッチ回路230、制御回路240により第12図のよう
に構成され、始動ラチェット6の接点6aを入力信号と
し、モータ5を駆動する。
充電回路220はエンジン1に直結して作動する発電F
R29から充電する、整流用ダイオード221、平滑コ
ンデンサ222、逆流防止ダイオード223、蓄電池2
24で構成される。この充電回路220は乾電池又1ま
外部電源、例えば自動車のバッテリでも代用できる。
スイッチ回路230は、初期状襲ではトランジスタ23
1がOFFとなっているので制御回路240へ1ま通電
されずモータ5は停止している。
次に始動ラチェット6を押すと渦巻バネ11が数カし、
エンジン1を始動させると同時に、始動ラチェット6の
接点6aは接地される。接点6aはPNP型トランジス
タ2310ベースに接続されているので、トランジスタ
231はONし、制御回路240へ通電される。これに
よりNPN型トランジスタ233の4−ス電圧は抵抗2
34 、235によってON電圧以上に分圧された電圧
が印加され、トランジスタ233がONとなり、抵抗2
32を介してトランジスタ231のば一ス電圧を低くし
て、トランジスタ231のON状態を保持するので、始
動ラチェット6を元に戻して接点6aが開放状態になっ
ても、制御回路240は通電状態となる。
制御回路240は、渦巻バネ巻き上げ用のモータδの通
電を制御するもので、第13図のタイマ方式と、第14
図の渦巻バネ巻き上り検知方式の2通りがある。モータ
5への通電開始は、制御回路240への通電と同時でも
よいが、本実施例では、最も効率のよい始動ラチェット
6の接点の戻り信号、すなわち接点6aがL −+ H
Kなる立上り信号を利用した。
タイマ方式の場合は、上記信号によりトランジスタ22
7をON L、モータゐに通電する。渦巻バネ11の巻
き上り時間をタイマ241で設定し、巻き上り時間にな
るとトランジスタ227 k OFFすると同時に、停
止信号をHからLにする。停止信号はカップリングコン
デ/す236を介してトランジスタ233のば−スに伝
わり、トランジスタ233のベース電位を下げ、トラン
ジスタ233はOFFとなる。
トランジスタ233がOFFになるとトランジスタ23
1のベース電位は上り、OFFとなり、制御回路240
は停電状態となる。従ってトランジスタ227もOFF
になり、モータδへの通電は停止される。
巻き上り検知方式の場合は、接、a5aの立上り信号で
トランジスタ227をON L、モータ5へ通電して渦
巻・Zネ11を巻き上げ、渦巻バネ11が巻き上ると巻
き上り検知装置243により停止信号を出し、以下タイ
マ方式と同様にして、モータ5を停止させる。
このようにして、渦巻バネ11が自動的に巻き上げられ
、常にスタータ始動の状態になり、渦巻バネ巻上げの手
間が不必要(なる。
〔発明の効果〕
本発明は、磁極回転型の発電機と火点時期制御回路を有
する汎用ガソリンエンジンにおいて、点火時期制御回路
と並列に設けた充填回路と、充填回路から供給される電
力を蓄える蓄電池と、蓄電池の電力により駆動される直
流電動機と、直流電動機の運転停止を制御する制御装置
と、前記直流電動機の動力を伝達する高減速比減速機構
と前記減速機構による回転力を受けて機械的エネルギー
を蓄える渦巻バネ式蓄力装置と、前記渦巻バネに蓄えた
エネルギーをクランク軸に伝える一方向型の効力伝達要
素とを具えたことにより、次の効果を生ずる。
(1)エンジン運転中、従来利用していなかった点火電
源用発電機の+側電力を充電エネルギーに利用する蓄電
池を有するため、渦巻ノζネへの蓄力が複数回可能とな
る。
従つて、冬季などの始動性が低下する時でも、入力を使
用せずに、渦巻バネの復元力を利用したエンジンのクラ
ンキングを複数回行なうこと和より、始動不能の心配が
ない。
(2)減速機に不思議歯車を利用することKより、全減
速比を250 ”” 300程度の高減速比とすること
が容易である。
従って、蓄力に供するモータの容量をi程度(5ow−
+5w)、バッテリ容量を(1200mAH−+180
mAH)と−以下にすることが出来、極軽量化が行なえ
る。
(3)エンジン始動動作後直ちに、蓄力バネの自動巻き
込みを行う様モータ制御を行うので、仮に始動に失敗し
た場合でも待ち時間が少なくてずむ。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の要部断面図、第2図は第1図
のA−A断面図、第3図は第1図のB〜B断面図、第4
図(a) l (b)は高減速比減速機の要部断面図を
示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 10・・・バネ蓄力室 12・・・スタータ軸 が…フレームA (9)・・・発電機 第5図(a) 、 (t)3は高減速比減速機のモデル
図、第6図は第1図のC−C断面図、第7図は第1図の
D〜D断面図、第8図は電源および制御回路、第9図は
動作タイミング図、第10図は発電機の一次コイルに発
生する電圧波形、第11図はモータ式渦巻ノzネスター
タの構成図、第12図は本発明による制御装置の構成図
、第13図はタイマ方式の制御装置のモータ制御部の構
成図、第14図は巻き上り検知装置付のモータ制御部の
構成図、第15図は従来装置の要部断面図、第16図は
他の従来装置の要部断面図である。 1・・・エンジン本体 4・・・スタータラチェットホイール 5・・・始動ラチェットホイール 6・・・始動ラチェット 11・・・蓄カッζネ 5・・・DOモータ 270・フレームB 40・・・高減速比減速機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)磁極回転型の発電機と点火時期制御回路を有する
    汎用ガソリンエンジンにおいて、点火時期制御回路と並
    列に設けた充電回路と、充電回路から供給される電力を
    蓄える蓄電池と、蓄電池の電力により駆動される直流電
    動機と、直流電動機の運転停止を制御する制御装置と、
    前記直流電動機の動力を伝達する高減速比減速機構と、
    前記減速機構による回転力を受けて機械的エネルギーを
    蓄える渦巻バネ式蓄力装置と、前記渦巻バネに蓄えたエ
    ネルギーをクランク軸に伝える一方向型の動力伝達要素
    とより構成されたことを特徴とする汎用ガソリンエンジ
    ンの渦巻バネ式始動装置。
  2. (2)始動ラチエツトと連動する接点信号入力を時間起
    点として、一定時間後、又は前記接点入力により制御装
    置に通電された後OFF状態を確認する信号により、前
    記直流モータを起動し、モータ起動后のタイマー出力信
    号、又はモータ電流検出値により前記モータ駆動を停止
    する制御装置により渦巻バネに蓄力する直流モータの運
    転制御を行なうことを特徴とする請求項第1項記載の汎
    用ガソリンエンジンの渦巻バネ式始動装置。
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