JPH02146202A - シリンダ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は低圧力レンジのベーン型モータ又はコンプレッ
サ等のシリンダ構造に関するものである。

［従来の技術］ 近年は航空宇宙技術の分野を始めとして種々の分野でモ
ータの小型軽量化が図られており、そのため比重の小さ
いアルミニウムかシリンダ材料として用いられている。

更に、低圧力レンジの場合にはシリンダ本体をプラスチ
ック材料で形成することも試みられている。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、例えば第３図に示すガス圧モータａの場合、ト
ルク／重量比に優れているが、シリンダ本体すの変形量
を許容値内とするためには肉厚増加が避けられず、外形
寸法が増大し大きくなってしまう。

又、プラスチック材料を用いる場合は締結部の信頼性が
低下する。

本発明は軽量且つ小型でしかも締結強度の高いシリンダ
構造を提供することを目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は吸排気口を有するシリンダ本体と、該シリンダ
本体の両端に設けられたベアリングケースとからなるベ
ーン型モータ又はコンプレッサのシリンダ構造において
、プラスチック製のシリンダ本体の壁内にシリンダの円
筒軸方向に該シリンダ本体よりも若干短かい金属製補強
材を複数貫通させ、該各金属製補強材の両端にベアリン
グケースを締結ボルトにより固定し、更にシリンダ本体
の吸排気用の開口部周辺に金属製補助プレートを取り付
けたことを特徴とするものである。

［作　　　用］ プラスチック製のシリンダ本体は、複数の金属製補強材
の剛性及び引張応力によりふくらみ等の変形が拘束され
る。

ベアリングケースは金属製補強材の端部に締結ボルトに
より固定されるので、締結力が大きくしかもベアリング
ケースにより両端部の変形が拘束される。

金属製補助プレートにより吸排気口等による構造上の強
度低下を抑制することができる。

［実　施　例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図及び第２図は本発明の一実施例であり、外形が角
柱状で内部に断面が円形の孔１を有するシリンダ本体２
の４つの角部に貫通孔３を夫々穿設し、該６貫通孔３に
ロッド状の金属製補強材４を夫々挿入する。該金属製補
強材４の長さは前記シリンダ本体２の長さよりも若干短
かくし、各両端面に締結用タップ穴５を夫々設ける。

該シリンダ本体２の孔ｌ内に、ベーン６を満７内に出入
自在に４枚〜８枚備えたロータ８を挿入し、該ロータ８
の両端をベアリングケース９、ｌＯにより前記孔ｌの中
心に対し所定量偏心させて支持し、該各ベアリングケー
ス９．ｌＯを締結ボルトＵにより前記各金属製補強材４
の締結用タップ穴５に締結する。

更に、吸排気口１２及び吸排気口１３の周囲には金属製
補助プレート１４．１５をボルト１６により取り付け、
該金属製補助プレート１４．１５にバルブ等を取り付け
る。図中１７は一次排気口を示す。

以上のように構成したので、ベアリングケース９，１０
を締結ボルト１１により金属製補強材４の端面に設けた
締結用タップ穴５に締結すると、金属製補強材４の長さ
がシリンダ本体２の長さよりも短かいため、締結ボルト
１１の締め込みにより各金属製補強材４が両端側から引
張られるように引張応力が生じ、各金属製補強材４の剛
性ばかりでなく引張応力により二重にシリンダ本体２の
ふくらみ等の変形が拘束される。

各ベアリングケース９．ｌＯは締結ボルト１１の締め付
は力及び前記引張応力によりシリンダ本体２に密着固定
される。

吸排気口１２及び吸排気口１３の周囲は金属製補助プレ
ート１４，１５が取り付けられ、しかも該金属製補助プ
レート１４．１５にバルブ等が取り付けられているため
、剛性が高く変形し難くなる。

従って、吸排気口１２から入ったガスによりロータ８が
回転されるとき、約１０Ｋｇ／ｃｏ＋２の圧力レンジで
もシリンダ本体２の断面変形量はＵ〜１２μであり、金
属製補強材４を用いない場合６０〜７０μであるのに対
し著しく低減される。

尚、本発明のシリンダ構造は、上述の実施例にのみ限定
されるものではなく、金属製補強材はシリンダ本体に貫
通孔を設けることなくシリンダ本体成型時に鋳込んでも
よいこと等本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは勿論である。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明のシリンダ構造によれば、
下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。。

（Ｄ　シリンダ本体よりも若干短かい金属製補強材を用
いることにより、引張応力が生じシリンダ本体のふくら
み等の変形が拘束される。

（ＩＩ）　　金属製補強材の両端にベアリングケースを
締結ボルトにより固定したので、締結が強固でしかも信
頼性及び耐久性がある。

［相］　金属製補助プレートにより、吸排気口等の開口
部の周辺の強度低下を防止することができる。

■　＜Ｄ　＜ＩＩ）■によりアルミ製の外形寸法を保っ
て、軽量化を達成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の部分切欠斜視図、第２図は
第り図の■−■方向矢視概略図、第３図は従来のプラス
チック製ベーン型モータの一例を示す図である。 ２はシリンダ本体、３は貫通孔、４は金属製補強材、５
は締結用タップ穴、６はベーン、８はロータ、９．１０
はベアリングケース、１１は締結ボルト、１４．１５は
金属製補助プレートを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）吸排気口を有するシリンダ本体と、該シリンダ本体
   の両端に設けられたベアリングケースとからなるベーン
   型モータ又はコンプレッサのシリンダ構造において、プ
   ラスチック製のシリンダ本体の壁内にシリンダの円筒軸
   方向に該シリンダ本体よりも若干短かい金属製補強材を
   複数貫通させ、該各金属製補強材の両端にベアリングケ
   ースを締結ボルトにより固定し、更にシリンダ本体の吸
   排気用の開口部周辺に金属製補助プレートを取り付けた
   ことを特徴とするシリンダ構造。