JPH02144857A

JPH02144857A - 燃料電池及びその分解方法

Info

Publication number: JPH02144857A
Application number: JP63297355A
Authority: JP
Inventors: Shoji Ito; 昌治伊藤; Hidekazu Fujimura; 秀和藤村; Shigeyoshi Kobayashi; 成嘉小林
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1988-11-25
Filing date: 1988-11-25
Publication date: 1990-06-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、溶融炭酸塩型等の燃料電池に係り、特に電池
性能の劣化した不良セルを分解、交換をするのに好適な
燃料電池及びその分解方法に関する。

〔従来の技術〕

従来の燃料電池は、例えば特開昭６３−１６５６９号公
報に記載のように、冷却板と酸化ガスが流れるセパレー
タを分離、積層するようにし、その接合面を平滑にする
ことで、不良セルの分解、交換を行なう方法について記
載されている。この方法は、不良セル上部の単位電池を
、平らにした冷却板とセパレータにより移動させ、不良
セルの分解、交換を行なう方法である。

また、その他の従来の燃料電池では、不良セルを分解す
る際に、積層面の上部から電池を分解し、他の良好な電
池も分解した後に、不良セルも含めた全ての電池を交換
していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、不良セル交換時に他の良好なセルまで
も分解しなければならないという問題があった。また、
平らな冷却板を用いる構造でも、上記と同様に良好なセ
ルを固定する点について配慮されていないため、不良セ
ルを分解するとき。

他の良好なセルが、その積層面でづれてしまう問題があ
った。

本発明の目的は、不良セルの分解、交換時に、他の良好
なセルを固定しておき、位置ずれ等の問題の生じない燃
料電池及びその分解方法を提供せんとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明にかかる燃料電池は、
単位電池が積層されて成る燃料電池において、セルを適
宜固定し得る固定部材を設けたものである。また、本発
明は、すべてのセパレータにセルを固定し得る固定部材
を設けた燃料電池である。

前記燃料電池において、固定部材は着脱自在に形成され
ているのがよい、また、セル周囲に加熱部材が設けられ
ているのがよい。

また本発明に係る燃料電池の分解方法は、積層されて成
る各単位電池のいずれかが不良となった場合に、他の良
好なセルを固定手段により固定する工程と、不良セルは
非固定で分解除去する工程と、を含むものである。

〔作用〕

積層電池のセルを例えば締付はボルトにより固定する部
材を、積層セルのセパレータ全てに取り付け、あるいは
取り付は可能な構造にすることにより、積層セルのどの
部分に不良セルが生じても、その上下の良好な積層セル
は固定することができる。また、固定したセルと不良セ
ルが電解質板により接合している場合はセパレータの周
囲にヒータを設け、分解時に電解質板を溶融することに
より、不良セルの取り出しが容易となる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面により説明する。

第１図は本発明に係る溶融炭酸塩型の燃料電池の１モジ
ユ一ル分に相当する積層電池の、不良セル分解作業を示
す斜視図である。同図の不良セルフよりも上部の積層電
池ＩＡは、上端板２とセパレータ３Ａの端面周囲に設け
た。締め付は部材４Ａ、５Ａ、及びボルト６Ａにより固
定されている。

この締め付は部材４Ａ、５Ａ、及びボルト６Ａにて固定
部材が形成されている。また、不良セルフよりも下部の
積層電池ＩＢは、下端板８とセパレータ３Ｂの端面周囲
に設けた、締め付は部材４Ｂ。

５Ｂ、及びボルト６Ｂにより固定されている。

上記のように構成することにより、燃料電池の発電時に
不良セルフが生じた場合は、その不良セルフよりも上部
の良好な積層電池ＩＡは、ボルト６Ａにより固定し、ま
た、不良セルフよりも下部の良好な積層電池ＩＢはボル
ト６Ｂにより固定する。そして、まず不良セルフより上
部の積層電池ＩＡを移動する。このとき、積層電池ＩＡ
は固定用のボルト６Ａにより締め付けられており、積層
電池ＩＡ内の各単位セル間で積層状態が移動することな
く、容易に積層電池１Ａを移動することができる。さら
に、不良セルフを分解移動するときも、その不良セルフ
よりも下部の良好な積層電池ＩＢは固定用のボルト６Ｂ
により締め付けられており、不良セルフを分解するとき
の振動等により、積層電池ＩＢ内の各単位セル間で積層
状態が移動することなく、容易に不良セルフを分解する
ことができる。

第２図は、締め付は部材４の取り付は構造を示−す。第
１図で説明した不良セルフは、当然のことながら、発電
開始前に発見できなかったものであり１発電中に不良゛
なセルと判明し、交換を要することになったものである
。そのため、良好な積層電池を固定する締め付は部材４
は、予め、全てのセパレータ３に設けておかなければな
らない。第２図は、締め付は部材４を予め、全てのセパ
レータ３に取り付けておくことが周囲の部材との関係で
構造的に不可能な場合、同図のように、セパレータ３の
端面にネジ穴９を設け、そこに、締め付は部材４をボル
ト１０により固定し、締め付は部材４を着脱自在に形成
する。第２図は、セパレータ３の端面を示した図である
が、第１図で示した上端板２及び下端板８も同様な構造
とする。これにより、不良セルがどの位置に生じても、
その上下の良好なセルは最低減の部材数により固定する
ことが可能となり、分解、交換時の作業性が良いばかり
でなく、セパレータ製作も容易となる。

第３図は、本発明の他の実施例を示すもので、セル周囲
を加熱するようにしたものである。その構成は、前記実
施例で説明した固定部材が取付けられるセパレータ３の
周囲に設けた加熱用ヒータ１１及びヒータ用の電源１２
からなる。上記のように構成された燃料電池において、
不良セルフが生じた場合、前記実施例のように、その上
下の良好セルは固定してから取り外すのであるが、通常
、各セル間の積層面は電解質板が溶着した状態であるた
め、セルを分解する際に容易に取り外すことができない
ことがある。このような場合、本発明のように、不良セ
ルフおよび、その上下のセパレータ３Ａ、３Ｂの周囲に
取り付けた、加熱ヒータ１１Ａ、ＩＩＢ、ＩＩＣを電源
１２により加熱する。これにより、積層面の溶着した電
解質板内の電解質が溶融し、容易に積層面が公序できる
。

〔発明の効果〕

本発明によれば、不良セルが生じた場合の分解、交換が
容易に実施でき、また、他の良好セルを損傷することが
ないので、性能及び経済性に優れた燃料電池を提供する
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の積層電池の交換作業を示す
斜視図、第２図は本発明の要部拡大斜視図、第３図は本
発明のセパレータ積層構造図である。ＬＡ、ＩＢ・・・積層電池、３．３Ａ、３Ｂ・・・セパレータ。４．４Ａ、４Ｂ、５Ａ、５Ｂ・・・締め付は部材。６Ａ、６Ｂ・・・締め付はボルト、７・・・不良セル、１１Ａ、ＩＩＢ、ＩＩＣ・・・加熱ヒータ。

Claims

【特許請求の範囲】１、単位電池が積層されて成る燃料電池において、セル
を適宜固定し得る固定部材を設けたことを特徴とする燃
料電池。２、単位電池が積層されて成る燃料電池において、すべ
てのセパレータにセルを固定し得る固定部材を設けたこ
とを特徴とする燃料電池。３、請求項１又は２において、固定部材は着脱自在に形
成されている燃料電池。４、請求項１〜３のいずれかにおいて、セル周囲に加熱
部材が設けられている燃料電池。５、積層されて成る各単位電池のいずれかが不良となっ
た場合に、他の良好なセルを固定手段により固定する工
程と、不良セルは非固定で分解除去する工程と、を含む
燃料電池の分解方法。