JPH02143917A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は磁気記録媒体の製造方法に関し、詳しくは磁性
層表面または非磁性支持体表面の表面処理方法に関する
ものである。

（従来の技術） 映像の高画質化やコンピュータの外部記憶装置の小型化
が進み、記録媒体の高密度化（短波長記録）の要望が高
まっているが、磁気記録媒体の短波長化が進むにつれ、
磁気記録層（磁性層）の形成後に媒体表面に存在する、
従来問題とならなかったような微小突起物や微小付着ゴ
ミ等による信号の欠損（ドロップアウト）が問題となっ
てきている。

この問題を解決するために特開昭６２−１７２５３２．
６３−１８１１１９．６３−１８１１２０号公報に示さ
れてるような微小ダイヤモンド砥粒をロール表面に固着
する事によって構成された円筒型の回転ダイヤモンド砥
石（以下ダイヤモンドホイルと称する）に磁気記録媒体
を所定の角度巻付け、このダイヤモンドホイルを高速回
転させると共に、磁気記録媒体を走行させ磁気記録媒体
表面を効率的に研磨する事で、微小突起物や微小付着ゴ
ミを削りとり、これによる信号欠損を低減する方法がと
られている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、前述の様なダイヤモンドホイルによる研
磨では、十分な信号欠損低減効果が得られないといった
欠点があった。すなわち、第３Ａ図に示すようにダイヤ
モンドホイル１の表面に存在するダイヤモンド砥粒２は
、その性質上、粒子自体が鋭いシャープエツジ２ａを有
しており、この状態で研磨を行なうと研磨力はたいへん
優れるが、磁気記録媒体表面に過度のダメージ（擦傷）
を与え、かえって信号欠損を増大させてしまう場合が多
い。また、前記ダイヤモンドホイル１表面の前記砥粒２
は研削に十分な強さで固着されるよう設計されるが第３
Ｂ図に示すように砥粒２の突出量が多くホイル１への固
着の弱い粒子が存在することがある。この固着力の非常
に弱いダイヤモンド砥粒２′は研磨中に脱離を起こし、
これが原因で磁気記録媒体表面に擦傷を発生させ、信号
欠損を増大させてしまうという不都合があった。

本発明は前述したような課題に鑑みて、研磨価の発生す
ることのなく精密研旺を行うことが可能な磁気記録媒体
の製造方法の提供を目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は、非磁性支持体上に磁性粉末及び樹脂系バイン
ダを主材とする磁性層を塗布・乾燥し、その後、前記磁
性層の表面若しくは前記非磁性支持体の表面の少なくと
も片面を、ダイヤモンド砥粒エツジをテーブル状に処理
したダイヤモンド砥石で研磨する事を特徴とする。

以下、本発明の一実施態様を図面を用いて説明する。本
発明方法により製造せしめられる磁気記録媒体ｌＯも一
般的な磁気記録媒体と略同様に非磁性支持体上に磁性粉
末および樹脂系バインダを主材とする磁性層が塗布、乾
燥せしめられ乾燥の後カレンダ処理を施すことにより加
圧、硬化され、この直後に前記磁性層表面を研磨処理す
ることにより形成される。例えばＶＴＲ用テープである
前記磁気記録媒体ｌＯの前記カレンダ処理工程以降の製
造工程を第１図に示す。前記磁気記録媒体ｌＯは磁気記
録媒体送出装置１１から矢印Ａ方向へ送り出され、５本
の金属製鏡面ロール１２ａで構成されるカレンダ装置１
２へ送られカレンダ処理が施された後、前記磁性層表面
がダイヤモンド砥石（ダイヤモンドホイル）　１３によ
り研磨され、さらに特開昭６３−１８１１２０号公報等
で既に開示されている不織布クリーナ装置１４によりク
リーニングされ磁気記録媒体巻取装置１５により巻取ら
れる。

前記ダイヤモンドホイル１３は、円筒状のホイル部に粒
径５〜１２μｍのダイヤモンド粒子からなるダイヤモン
ド砥粒をメタルボンドおよびビトリファイドボンドで固
着してなり、表面粗さが（Ｒａ　）０．８〜０．９　’
ａ　ｍ　（カットオフ値０．２５咽）　゛である。

このダイヤモンドホイル１３の前記ダイヤモンド砥粒２
０は第２図に示すようにホイル部１３ａから突出せしめ
られている砥粒エツジ２０ａがテーブル状となるように
処理が施されている。

すなわち、第３Ａ図に示すようなシャープエツジ２ａを
有する前記ダイヤモンド砥粒２が固着せしめられた前記
ホイル１表面に、粒径３μｍの異なるダイヤモンド砥粒
をレジンボンドで固めた別のダイヤモンド砥石を５ｈ／
ｃｙｒの圧力で押し付け、前記ホイル１を回転させシャ
ープエツジ２ａを研磨して、第２図に示す前記ホイル１
３のように砥粒エツジ２０ａをテーブル状とする。この
ような処理により前記シャープエツジ２ａの研磨のみな
らず、第３Ｂ図に示すような固着力の弱い前記ダイヤモ
ンド砥粒２′が除去される。このため、磁気記録媒体１
０の研磨時、前記ダイヤモンド砥粒２のシャープエツジ
２ａによる前記磁気記録媒体ＩＯの傷付きや、前記ホイ
ルから離脱した前記ダイヤモンド砥粒による前記磁気記
録媒体ｌＯの傷付きが防止できる。

このため精密研磨が可能となり信号欠損の原因となる微
小突起物や付着ゴミを磁気記録媒体の表面から傷の発生
を伴うことなく取去る事ができる。

上述した本発明による新規な効果を実施例及び比較例に
て一層明確にする。

（実　施　例） 以下に示す磁気テープ態様およびカレンダ処理条件、研
磨処理条件、クリーニング処理条件で前述したような工
程により磁気テープの製造を行った。

なお、磁性層表面の研磨処理工程に用いるダイヤモンド
砥石（ダイヤモンドホイル）は前記磁性層表面研磨前に
、３μｍのダイヤモンド砥粒をレジンボンドで固めた別
のダイヤモンド砥石を用いて速度３００７７１部分で研
磨処理が施され、ホイルに固着せしめられているダイヤ
モンド砥粒のシャープエツジがテーブル状に処理され、
またこれと同時に固着の弱い砥粒が除去されているもの
である。

また、前記ダイヤモンドホイルはメタルボンド系、ビト
リファイド系の２種類のものを用いた。

く磁気テープ態様〉 磁気テープのベース ＰＥＴベース（厚さ１５μｍ、幅ＩＴｒＬ）く磁気テー
プの磁性層塗布液組成〉 哲ｍ部 ＣＯ含有磁性酸化鉄（Ｓ　　ｂｅｔ３５　ｒｔｒｒｔｔ
／　９　）ニトロセルロース ポリウレタン樹脂（商品名 １００部 １０部 「ニラポラン２３０４Ｊ　） ８部 ８部 ２部 ２部 １部 １部 ３００部 ポリイソシアネート カーボンブラック ステアリン酸 ステアリン酸ブチル メチルエチルケトン くカレンダ条件〉 ロール温度 線圧 く研磨条件〉 ダイヤモンドホイル直径 巻付は角度 磁気テープ張力 ダイヤモンドホイル回転数 ９００．１０００、 ダイヤモンドホイル回転方向 （平均粒径２０μ７７Ｌ） ９０　℃ ３００　Ｋ９／ａｎ １００　ｒｒｕｎ ２０度 ５に！Ｊ１ｍ幅 １２００　（ｒ、ｐ、ｍ、） 磁気テープ走行方向と逆 くクリーニング条件〉 不織布 （「商品名ＯＸ　−３２２０Ｊ日本バイリーン製）送り
速度　　　　　　　　　　　　　４＃／秒クリーニング
面　　　　　　　　　　　　両面（比較例１） 実施例における磁気テープ態様および各工程の条件と同
様の態様および条件で前述したような工程により磁気テ
ープの製造を行った。

なおこの研磨工程に用いるダイヤモンドホイルには前述
したような砥粒のテーブル処理は施さず砥粒はシャープ
エツジを有しており、また固着の弱い砥粒の除去も行わ
れていない。

（比較例２） 実施例における磁気テープの製造と同様の磁気テープ態
様で、研磨処理のみを省き他は同様の条件で磁気テープ
の製造を行った。

以下、これらの実施例、比較例におけるドロップアウト
数および磁性層表面に存在する傷を比較し第１表に示す
。

第１表から明らかなように実施例においては、ホイルの
回転数を変化させてもドロップアウト数、擦傷の数とも
に少なくおさえられるが、比較例１はドロップアウト数
、擦傷の数ともに大変多い。

また比較例２の研磨処理を行わなかったものについては
擦傷は発生しないがドロップアウトを防止することがで
きない。このように本実施例によれば、比較例に比べ高
性能な磁気テープを製造することができる。　なお、本
実施例は前記磁気テープの前記磁性層の表面の研磨につ
いて示したが、前記非磁性支持体の表面も必要に応じて
このようなダイヤモンドホイル１３を用いて研磨するこ
とができる。

（発明の効果） 本発明の磁気記録媒体の製造方法は、非磁性支持体上に
磁性粉末及び樹脂系バインダを主材とする磁性層を塗布
・乾燥し、その後、前記磁性層の表面若しくは前記非磁
性支持体の表面の少なくとも片面を、ダイヤモンド砥粒
エツジをテーブル状に処理したダイヤモンド砥石で研磨
する事を特徴とするため、研磨時前記ダイヤモンド砥粒
のシャープエツジ部分により被研磨面に擦傷を発生させ
ることを防止することができ、磁気記録媒体の精密な研
磨が可能となる。このため、信号欠損等の不都合の発生
することのない良好な面性の磁性層を有する高性能な磁
気記録媒体の製造が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の磁気記録媒体の製造方法の要部の一実
施態様を示す説明図、 第２図は第１図に示す実施例のダイヤモンドホイルのダ
イヤモンド砥粒形状を示す略図、第３Ａ図は従来の一般
的なダイヤモンドホイルのダイヤモンド砥粒形状を示す
略図、 第３Ｂ図はダイヤモンドホイルのダイヤモンド砥粒接着
状態の一例を示す略図である。 １０・・・磁気記録媒体 １３・・・ダイヤモンド砥石（ダイヤモンドホイル）２
．２０・・・ダイヤモンド砥粒 ２０ａ・・・ダイヤモンド砥粒エッジ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 非磁性支持体上に磁性粉末及び樹脂系バインダを主材と
   する磁性層を塗布・乾燥し、その後、前記磁性層の表面
   若しくは前記非磁性支持体の表面の少なくとも片面を、
   ダイヤモンド砥粒エッジをテーブル状に処理したダイヤ
   モンド砥石で研磨する事を特徴とする磁気記録媒体の製
   造方法。