JPH02142456A

JPH02142456A - イチョウ葉清涼飲料

Info

Publication number: JPH02142456A
Application number: JP63295372A
Authority: JP
Inventors: Shimesu Motoyama; 本山　示; Seiichi Umeda; 誠一梅田; Yukihiro Saito; 行弘斉藤
Original assignee: NIPPON GREEN UEEBU KK; Freund Corp
Current assignee: NIPPON GREEN UEEBU KK; Freund Corp
Priority date: 1988-11-22
Filing date: 1988-11-22
Publication date: 1990-05-31
Anticipated expiration: 2012-12-17
Also published as: JP2691161B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、清涼飲料に係り、特にイチョウ菓から得られ
る含水有機溶剤抽出物を含む清涼飲料に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来より、フランスやドイツなどでは、イチョウ葉から
得られる含水有機溶剤抽出物を有効成分とする治療薬が
、脳循環代謝の改善を目的として広く使用されてきた。

イチョウ葉から得られる上記含水有機溶剤抽出物には、
ストレス、緊張などで収縮された血管の平滑筋を弛緩さ
せ、動脈末梢と脳循環系の抵抗性を減少させる薬理作用
や、血管拡張と血行速度を増強させ、毛細管組織の血流
ｌを増加させる薬理作用のあることが知られている。ま
た、末梢血管性疾患あるいは抗アレルギー作用も認めら
れており、しかも、副作用は、殆ど認められていない。

そのため、上記含水有機溶剤抽出物は、薬品としてのみ
ならず、健康食品としても一部市販されており、今後さ
らに広く普及するものと予想されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、イチョウ葉から得られる上記含水有機溶剤抽
出物は、アルコールなどの有機溶剤には溶解しても水に
は溶解し難い、という欠点を有している。

そのため、アルコールを用いずに上記含水有機溶剤抽出
物を服用しようとする場合、従来は、抽出物の粉末をそ
のままハードカプセルに充填したり、打錠して錠剤にす
るなど、固形製剤としての利用に限定されていた。

しかしながら、老人、未成年者、病人などには固形製剤
よりも液剤のほうが食し易く、また、体内での吸収率も
、一般に液剤のほうが固形製剤よりも高いことから、上
記含水有機溶剤抽出物をアルコールを含まない液剤とし
て提供することが要望される。

アルコールなどの有機溶媒を用いずに上記含水有機溶剤
抽出物を水に溶解させる方法として、例えばソルビトー
ルやマルチトールなどの糖アルコールを添加する方法が
ある。しかし、経時的に沈澱を生じさせないためには、
４０〜５０ｗ／ν％以上の多量の糖アルコールが必要で
あるため、甘味が強すぎ、飲用には耐えないものとなっ
てしまう。

そこで、甘味を抑えるためにクエン酸などの有機酸を上
記糖アルコールと併用することも考えられるが、有機酸
を添加すると、上記含水有機溶剤抽出物の大部分が沈澱
して析出してしまう。

さらに、商品の保存期間の観点から、防腐剤を添加する
ことも考えられるが、飲料用の防腐剤として一般に使用
されている安息香酸ナトリウムやｐ−ヒドロキシ安息香
酸ブチルなどは、酸性域では防腐剤としての効力を発揮
するが、中性域での防腐効果は著しく弱いため、細菌の
発生や、液の腐敗を防ぐことができない。

本発明者は、イチョウ葉から得られる含水有機溶剤抽出
物の液剤化について研究を重ね、上記した課題を解決す
ることによって、本発明を完成させるに到ったものであ
る。

本発明の目的は、イチョウ葉から得られる含水有機溶剤
抽出物を、食味に優れ、かつ、保存安定性の高い清涼飲
料として提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

イチョウ葉から得られる含水有機溶剤抽出物は、前記し
たように、そのままでは水に溶解し難い。

ところが、本発明者は、上記含水有機溶剤抽出↑勿１ご
ポリデキストロースを加えること１こよって、アルコー
ルなどの有機溶媒がなくても水に安定に溶解し、しかも
、食味に優れ、かつ、保存安定性も高い液剤が得られる
ことを見出した。

すなわち、本発明は、イチョウ葉から得られる含水有機
溶剤抽出物と、ポリデキストロースとを水に溶解してな
る清涼飲料である。

イチョウ葉から含水有機溶剤抽出物を得るには、常法に
従い、含水メタノール、含水エタノール、含水アセトン
、含水メチルエチルケトンなどの含水有機溶媒を用いて
抽出を行った後、得られた抽出物中の溶媒を留去するだ
けでよい。この含水有機溶剤抽出物中には、水に難溶性
の有効成分として、フラボグリコシドやビフラボンなど
が含有されている。

本発明に用いるポリデキストロースとは、糖、有機酸お
よび好ましくは多価アルコールを縮合させて得た人工の
多糖類である。このポリデキストロースの分子量は、１
５００〜３６０００が好ましい。

糖としては、例えばグルコースまたはマル）−スが用い
られ、有機酸としては、例えばクエン酸、フマル酸、酒
石酸、コハク酸、アジピン酸、イタコン酸、テレフタル
酸、無水コハク酸、無水アジピン酸、無水イタコン酸な
どが用いられる。これらの有機酸は、一種でもよく、ま
た二種以上を混合してもよいが、その結合量は、ポリデ
キストロースの０．１〜ｌ　Ｑｍｏｌ　％が好適である
。

多価アルコールとしては、例えばソルビトール、グリセ
ロール、エリスリトール、キシリトール、マンニトール
、ガラクチトールなどが用いられる。

多価アルコールを用いる場合、その結合量は、清涼飲料
全量の５〜２０Ｗ／Ｗ％が好適である。

また、上記ポリデキストロースの添加は、清涼飲料のｐ
Ｈを４以下に下げ、細菌の発生および液の腐敗を抑制す
る作用もある。

以下、実施例を用いて本発明を詳述する。

〔実施例〕

まず、下記の組成からなる清涼飲料−１〜４を調製した
。

清涼飲料−１常法によってイチョウ葉から得た含水有機溶剤抽出物１
２０　ｍｇをソルビトール１５ｇを用いて、１００ｄの
水に溶解し、清涼飲料を調製した。

清涼飲料−２常法によってイチョウ葉から得た含水有機溶剤抽出物１
２０　ｍｇをソルビトール１０ｇとクエン酸０．２ｇと
を用いて、１００−の水に溶解し、清涼飲料を調製した
。

清涼飲料−３常法によってイチョウ葉から得た含水有機溶剤抽出物１
２０ｍｇをポリデキストロース（含糖ファイザーー製）
２０ｇとソルビトール１０ｇとを用いて、１００−の水
に溶解し、清涼飲料を調製した。

清涼飲料−４常法によってイチョウ葉から得た含水有機溶剤抽出物１
２０　ｍｇをソルビトール５０ｇを用いて、１００ｒｎ
１の水に溶解し、清涼飲料を調製した。

その後、混入した真菌酵母類を殺菌するため、上記清涼
飲料−１〜４を８０℃で１５分間加熱処理した。

次に、２５℃の温度条件で、３日経過後、１０日経過後
、１ケ月経過後および３ケ月経過後、上記清涼飲料−１
〜４中における含水有機溶解抽出物の沈澱および細菌の
繁殖状況を観察し、下記の表−１に示す結果を得た。

ポリデキストロース（清涼数＄４−３）、またはクエン
酸（ｌｎ涼飲料−２）を用いて、ｐｔ−ｔを３以下に下
げた清涼飲料は、食感も良く、また、表−１から明らか
なように、細菌の発生もなかったが、清涼飲料−２は、
クエン酸によって、含水有機溶剤抽出物の沈澱が誘発さ
れてしまった。

また、清涼飲料−４は、ソルビトールを多量に用いるこ
とによって、ポリデキストロースを添加しなくとも含水
有機溶剤抽出物を溶解させることができたが、ｐＨが高
いために細菌が発生してしまった。しかも、この清涼飲
料−４は、甘味が強すぎるため、味覚的にも商品価値が
損なわれてしまった。

さらに、清涼飲料−１と、この清涼飲料−１にポリデキ
ストロースをＩＯＷ／Ｖ　％添加したものとを１００人
の被検者に飲用させ、食味に優れたほうを選ばせた結果
、１００人の被検者全員がポリデキストロースを添加し
たものを選んだ。

〔発明の効果〕以上の結果から明らかなように、イチョウ葉から得られ
る含水有機溶剤抽出物と、ポリデキストロースとを水に
溶解してなる本発明の清涼飲料は、含水有機溶剤抽出物
を水に安定に溶解することができ、しかも、食味に優れ
、かつ、保存安定性も高い液剤であることから、イチョ
ウ葉から得られる含水有機溶剤抽出物の服用に最も適し
た飲料である。

特許出願人　　日本グリーンウェーブ株式会社同　　　
フロイント産業株式会社

Claims

【特許請求の範囲】１、イチョウ葉から得られる含水有機溶剤抽出物と、ポ
リデキストロースとを水に溶解してなるイチョウ葉清涼
飲料。２、前記ポリデキストロースは、０．１〜１０ｍｏｌ％
の有機酸を結合していることを特徴とする請求項１記載
のイチョウ葉清涼飲料。３、前記ポリデキストロースの分子量は、１５００〜３
６０００であることを特徴とする請求項１記載のイチョ
ウ葉清涼飲料。