JPH02140569A - 冷媒分流器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は空調機器や冷凍機器等の冷凍サイクルにおいて
、冷媒を均等に分流するための冷媒分流器に関するもの
である。

従来の技術 近年、冷凍システムのマルチ化、及び熱交換器の伝熱管
細径化に伴う複数回路化等に対応するために冷媒分流器
が多様化されてきており、その重要度が増している。

前記冷媒分流器の中でも、コンパクトに熱交換器側面へ
取り付は可能で、また低コストであるということから円
筒状の冷媒分流器が多用されている。

以下、図面を参照しながら上述した従来の円筒状の冷媒
分流器について説明を行う。

第７図と第８図は従来の冷媒分流器の形状を示し、第９
図は前記冷媒分流器の熱交換器への取り付は状態を示す
。第７図から第９図において、９は冷媒分流器で、長手
方向を垂直にした円筒状の中空体１０と、中空体１０の
下端１０Ｌに垂直下方向からロウ付接続した流入管１１
と、前記中空体１０の外周側面１０Ｓに垂直方向に等間
隔で連続してロウ付接続した複数段の偏平状の流出管１
２とから構成されている。また、前記流出管１２の先端
は中空体１０の内部に一部突出してロウ付接続されてい
る。６は熱交換器で、水平方向に平行に並べられた複数
の冷媒管７と、冷媒管７の相互間に設けられたフィン８
とから構成されている。

また、熱交換器６を構成する冷媒管７の長手方向一端と
冷媒分流器９の流出管１２とを接続することにより、熱
交換器６の側面に冷媒分流器９を取り付けている。

以上のように構成された冷媒分流器について、以下第１
０図を用いてその動作を説明する。

熱交換用の冷媒Ｒは、冷媒分流器９の流入管１１から中
空体１０へ流入した後、中空体１０内で垂直上向き方向
に流れながら外周側面１０８に接続された流出管１２へ
徐々に流入し、各流出管１２を経て熱交換器６の複数の
冷媒管７へ分流する。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、冷媒Ｒは冷媒分流
器９の中空体１０内で垂直上向きに流れるため重力Ｇの
影響を大きく受け、冷媒Ｒが流出管１２へ流入する際に
、下部の流出管１２Ｌへ多く流れて上部の流出管１２Ｈ
へは少量しか流れずに不均等な分流を起こし、流出管１
２を経て流入する熱交換器６での熱交換量が低下すると
いう課題を有していた。

本発明は上記課題に鑑み、冷媒の均等な分流が行なえる
冷媒分流器を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の冷媒分流器は、中空
体と、中空体の長手方向両端付近に接続した複数の分岐
管と、分岐管の中空体との接続側と逆側な集合接続した
流入管と、前記中空体の外周側面に複数の流出管とを設
けるという構成を備えたものである。

作用 本発明は上記した構成によって、冷媒分流器に流入する
冷媒をあらかじめ上部と下部の２回路に分け、重力の１
ｉｆｅ受けて通常上昇しにくい中空体の上部へも冷媒を
強制的に供給することにより、中空体側面の上部流出管
へも下部流出管と同量の冷媒を流すことができ、全流出
管からほぼ均等な冷媒を分流して流出することができる
。

実施例 以下本発明の実施例の冷媒分流器について図面を参照し
ながら説明する。

第１図と第２図は本発明の実施例における冷媒分流器の
形状を示すもので、第３図は前記冷媒分流器の熱交換器
への取り付は状態を示す。第１図から第３図において、
１は冷媒分流器で、長手方向を垂直にした円筒状の中空
体２と、中空体２の上端２Ｈおよび下端２Ｌにそれぞれ
ロウ付接続した分岐管３！］および３Ｌと、分岐管３Ｈ
，３Ｌの中空体２との接続側と逆側を集合接続した流入
管４と、前記中空体２の外周側面２Ｓに垂直方向に等間
隔で連続してロウ付接続した複数の偏平状の流出管５と
から構成されている。また、前記流出管５の先端は中空
体２の内部に一部突出してロウ付接続されている。６は
熱交換器で、水平方向に平行に並べられた複数の冷媒管
７と、冷媒管７の相互間に設けられたフィン８とから構
成されており、従来例の構成と同じものである。また、
熱交換器６を構成する冷媒管７の長手方向一端と冷媒分
流器１の流出管５とを接続することにより、熱交換器６
の側面に冷媒分流器１を取り付けている。

以上のように構成された冷媒分流器について、以下第４
図を用いてその動作について説明する。

熱交換用の冷媒ｌ（は、冷媒分流器１の流入管４にまず
流入した後、上部の分岐管３Ｈ側の冷媒ＲＨと下部の分
岐管３Ｌ側の冷媒ＲＬに分流し、冷媒ＲＨは上端２Ｈか
ら、冷媒ＩＬＬは下端２Ｌからそれぞれ中空体２へ流入
する。その後中空体２内で、冷媒ＫＬは垂直に上昇しな
がら中空体２の外周側面２Ｓに接続された各流出管７へ
徐々に流入していくが、冷媒ＫＬは重力Ｇの影響を受け
るために上部の流出管５　Ｈへはあまり流入せず主に下
部の流出管５Ｌへ流入する。逆に冷媒ＲＨは中空体２の
上端２Ｈから流入するために、冷媒ＲＬの供給量が不足
していた上部流出管５１−１へ主に流入し、不足分を補
うことができる。その結果、複数段設けられた各流出管
５全体へ冷媒Ｒのほぼ均等な分流が可能となり、流出管
５を経て流入する熱交換器６での熱交換量を最大限引き
出すことができる。

以上のように本実施例によれば、長手方向を垂直にした
円筒状の中空体２と、中空体２の上端２１−１および下
端２Ｌに接続した分岐管３Ｈ１３Ｌと、分岐管３Ｈ１３
Ｌの中空体２との接続側と逆側を集合接続した流入管４
と、前記中空体２の外周側面２Ｓに垂直方向に等間隔で
連続して接続した複数の偏平状の流出管５とから冷媒分
流器１を構成することにより、流入管４から流入する冷
媒Ｒを流出管５へほぼ均等分流することができ、流出管
５の下流側に設けられた熱交換器６の能力を最大限に引
き出すことができる。

なお、本実施例では中空体２の長手方向上端２Ｉ」およ
び下端２Ｌに垂直方向から分岐管３Ｈ１３Ｌを接続した
が、接続方向については、第５図と第６図に示したよう
に中空体２の長手方向上下端付近の外周側面２Ｓに水平
方向から分岐管３　Ｈ１３Ｌを接続しても良い。

また、本実施例では流出管５と冷媒管７とを接続するこ
とにより熱交換器６に冷媒分流器１を取り付けたが、冷
媒管７を中空体２の外周側面２Ｓに直接挿入して流出管
５を形成しても良い。

発明の効果 以上のように本発明は、中空体と、中空体の長手方向両
端付近に接続した複数の分岐管と、分岐管の中空体との
接続側と逆側を集合接続した流入管と、前記中空体の外
周側面に接続された複数の流出管とから冷媒分流器を構
成することにより、流入管から流入する冷媒を流出管へ
ほぼ均等分流して流出することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例における冷媒分流器の概略形状
を示す斜視図、第２図は第１図の断面図、第３図は第１
図の冷媒分流器の熱交換器への取り付は状態を示す斜視
図、第４図は第１図の冷媒分流器内の冷媒流動状態を示
す断面図、第５図は本発明の他の実施例における冷媒分
流器の概略形状を示す斜視図、第６図は第５図の断面図
、第７図は従来の冷媒分流器の概略形状を示す斜視図、
第８図は第７図の断面図、第９図は第７図の冷媒分流器
の熱交換器への取り付は状態を示す斜視図、第１０図は
第７図の冷媒分流器内の冷媒流動状態を示す断面図であ
る。 １・・・冷媒分流器、２・・・中空体、２Ｓ・・・外周
側面、３Ｈ，３Ｌ・・・分岐管、４・・・流入管、５・
・・流出管。 第 図 第 図 Ｈ ３Ｍ 第 図 第 図 箔 第 図 図 ／ 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　中空体と、この中空体の長手方向両端付近に接続した
   複数の分岐管と、この分岐管の前記中空体との接続側と
   逆側を集合接続した流入管と、前記中空体の外周側面に
   設けた複数の流出管とを備えたことを特徴とする冷媒分
   流器。