JPH0213901Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0213901Y2 JPH0213901Y2 JP17604883U JP17604883U JPH0213901Y2 JP H0213901 Y2 JPH0213901 Y2 JP H0213901Y2 JP 17604883 U JP17604883 U JP 17604883U JP 17604883 U JP17604883 U JP 17604883U JP H0213901 Y2 JPH0213901 Y2 JP H0213901Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- lubricating oil
- refrigerator
- oil
- pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims description 39
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 claims description 24
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 17
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 claims description 6
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 claims description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000004090 dissolution Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000005187 foaming Methods 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
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- 239000010726 refrigerant oil Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Compressor (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は冷凍機の潤滑装置に関する。
冷凍機の冷媒と潤滑油は非常に混合し易く、潤
滑油中への冷媒の溶解度は温度が低い程、また、
圧力が高い程大きくなる。冷凍機の運転中はその
軸受等の潤滑個所の発熱により潤滑油の温度が上
昇し、また、潤滑油を貯溜するタンクと冷凍機の
冷媒ガス吸込側とを均圧管で連通させてタンク内
の圧力を低く保つているため、潤滑油中への冷媒
の溶け込み量は比較的少ない。ところが冷凍機の
停止中は、油ヒータにより潤滑油の温度は高く保
つているが、圧力は低く保つ手段が無く高くな
る。従つて、冷凍機の停止中に、多量の冷媒がタ
ンク内の潤滑油に溶け込む。この状態で冷凍機を
起動すると、タンク内の圧力が急激に低下するた
め潤滑油中に溶け込んだ冷媒が急激に蒸発しタン
ク内の潤滑油は激しいフオーミング(泡立ち)現
象を起す。この気泡と共に潤滑油の飛沫が均圧管
より冷凍機の冷媒ガス吸込側に吸込まれ、凝縮器
を経て蒸発器へ流出するという不具合がある。ま
た、気泡を含んだ潤滑油をポンプが吸込むので、
ポンプにキヤビテーシヨンが発生して油圧が低下
し、冷凍機の起動が出来ない、或いは、潤滑油中
の気泡により油切れを起して軸受等の潤滑個所が
損傷するという不具合があつた。
滑油中への冷媒の溶解度は温度が低い程、また、
圧力が高い程大きくなる。冷凍機の運転中はその
軸受等の潤滑個所の発熱により潤滑油の温度が上
昇し、また、潤滑油を貯溜するタンクと冷凍機の
冷媒ガス吸込側とを均圧管で連通させてタンク内
の圧力を低く保つているため、潤滑油中への冷媒
の溶け込み量は比較的少ない。ところが冷凍機の
停止中は、油ヒータにより潤滑油の温度は高く保
つているが、圧力は低く保つ手段が無く高くな
る。従つて、冷凍機の停止中に、多量の冷媒がタ
ンク内の潤滑油に溶け込む。この状態で冷凍機を
起動すると、タンク内の圧力が急激に低下するた
め潤滑油中に溶け込んだ冷媒が急激に蒸発しタン
ク内の潤滑油は激しいフオーミング(泡立ち)現
象を起す。この気泡と共に潤滑油の飛沫が均圧管
より冷凍機の冷媒ガス吸込側に吸込まれ、凝縮器
を経て蒸発器へ流出するという不具合がある。ま
た、気泡を含んだ潤滑油をポンプが吸込むので、
ポンプにキヤビテーシヨンが発生して油圧が低下
し、冷凍機の起動が出来ない、或いは、潤滑油中
の気泡により油切れを起して軸受等の潤滑個所が
損傷するという不具合があつた。
本考案は上記不具合を解消するために提案され
たものであつて、その要旨とするところは、冷凍
機の冷媒ガス吸込側と均圧管を介して連通され、
冷凍機の潤滑個所から戻る潤滑油を受け入れるタ
ンク内に貯溜された潤滑油をポンプにより上記潤
滑個所に送給する冷凍機の潤滑装置において、上
記タンクにこれへの潤滑油の流れを許す逆止弁を
介して補助タンクを連通せしめるとともに上記ポ
ンプの出口側で分岐した油管を上記補助タンクに
連通せしめたことを特徴とする冷凍機の潤滑装置
にある。
たものであつて、その要旨とするところは、冷凍
機の冷媒ガス吸込側と均圧管を介して連通され、
冷凍機の潤滑個所から戻る潤滑油を受け入れるタ
ンク内に貯溜された潤滑油をポンプにより上記潤
滑個所に送給する冷凍機の潤滑装置において、上
記タンクにこれへの潤滑油の流れを許す逆止弁を
介して補助タンクを連通せしめるとともに上記ポ
ンプの出口側で分岐した油管を上記補助タンクに
連通せしめたことを特徴とする冷凍機の潤滑装置
にある。
本考案においては、上記構成を具えているの
で、冷凍機の運転停止中補助タンク内の潤滑油は
逆止弁によりタンク内の潤滑油と遮断されるの
で、冷凍機運転中の冷媒の溶け込みの少いままに
保たれ、冷凍機の起動に当り、先ずポンプのみを
起動して補助タンク内の潤滑油を逆止弁を通して
タンク内に流入せしめることによりタンク内の潤
滑油の冷媒濃度を低下させた後冷凍機を起動する
ことによりタンク内での激しいフオーミングを防
止できる。従つて、潤滑油の飛沫が均圧管を経て
冷凍機の冷媒ガス吸込側に流出することもなく、
また、ポンプ内に気泡を含んだ潤滑油が吸込まれ
ることもないので、ポンプにキヤビテーシヨンが
発生することもないし、潤滑油中の気泡により潤
滑個所の油切れを起すこともないので、冷凍機を
安全に起動することができる。
で、冷凍機の運転停止中補助タンク内の潤滑油は
逆止弁によりタンク内の潤滑油と遮断されるの
で、冷凍機運転中の冷媒の溶け込みの少いままに
保たれ、冷凍機の起動に当り、先ずポンプのみを
起動して補助タンク内の潤滑油を逆止弁を通して
タンク内に流入せしめることによりタンク内の潤
滑油の冷媒濃度を低下させた後冷凍機を起動する
ことによりタンク内での激しいフオーミングを防
止できる。従つて、潤滑油の飛沫が均圧管を経て
冷凍機の冷媒ガス吸込側に流出することもなく、
また、ポンプ内に気泡を含んだ潤滑油が吸込まれ
ることもないので、ポンプにキヤビテーシヨンが
発生することもないし、潤滑油中の気泡により潤
滑個所の油切れを起すこともないので、冷凍機を
安全に起動することができる。
以下、本考案を第1図に示すターボ冷凍機に適
用した1実施例を参照しながら具体的に説明す
る。第1図において、1はケーシング、2は吐出
管、3は凝縮器、4は冷媒流量制御装置、5は蒸
発器、6は吸込管、7は容量制御用プリローテー
シヨンベーン、8は羽根車、9は軸、10,11
は軸受、12はシールリング、13は電動機回転
子、14は電動機固定子、16はポンプ、17は
給油管、18は排油管、19は均圧管、20はリ
リーフ弁、21はリリーフ弁20の戻り管、22
はタンク、23は補助タンク、24は逆止弁を示
す。タンク22内に貯溜された潤滑油をポンプ1
6で昇圧し、リリーフ弁20、給油管17を通し
て軸受10,11に給油し、軸受10,11から
戻る潤滑油は排油管18を通つてタンク22内に
戻りここに貯溜される。タンク22内は均圧管1
9を介して冷凍機の冷媒ガス吸込側と連通せしめ
られている。リリーフ弁20の戻り管21は補助
タンク23に連通され、補助タンク23内の潤滑
油は逆止弁24を通つてタンク22内に流れるよ
うになつている。
用した1実施例を参照しながら具体的に説明す
る。第1図において、1はケーシング、2は吐出
管、3は凝縮器、4は冷媒流量制御装置、5は蒸
発器、6は吸込管、7は容量制御用プリローテー
シヨンベーン、8は羽根車、9は軸、10,11
は軸受、12はシールリング、13は電動機回転
子、14は電動機固定子、16はポンプ、17は
給油管、18は排油管、19は均圧管、20はリ
リーフ弁、21はリリーフ弁20の戻り管、22
はタンク、23は補助タンク、24は逆止弁を示
す。タンク22内に貯溜された潤滑油をポンプ1
6で昇圧し、リリーフ弁20、給油管17を通し
て軸受10,11に給油し、軸受10,11から
戻る潤滑油は排油管18を通つてタンク22内に
戻りここに貯溜される。タンク22内は均圧管1
9を介して冷凍機の冷媒ガス吸込側と連通せしめ
られている。リリーフ弁20の戻り管21は補助
タンク23に連通され、補助タンク23内の潤滑
油は逆止弁24を通つてタンク22内に流れるよ
うになつている。
しかして、冷凍機の運転中は、タンク22内の
圧力は均圧管19により冷媒ガス吸込側の低い圧
力となつており、補助タンク23内の圧力はリリ
ーフ弁20を介してポンプ16の吐出圧力がかか
るためタンク22の圧力より高くなり、補助タン
ク23内の潤滑油は逆止弁24を通つてタンク2
2へ流れる。
圧力は均圧管19により冷媒ガス吸込側の低い圧
力となつており、補助タンク23内の圧力はリリ
ーフ弁20を介してポンプ16の吐出圧力がかか
るためタンク22の圧力より高くなり、補助タン
ク23内の潤滑油は逆止弁24を通つてタンク2
2へ流れる。
冷凍機が停止すると、補助タンク23内の潤滑
油は、逆止弁24によりタンク22内の潤滑油及
び冷媒と遮断されるため、冷凍機の停止中、補助
タンク23には冷凍機運転中の冷媒の溶け込みの
少ない潤滑油が保たれる。しかし、タンク22内
の潤滑油は冷凍機の停止中も均圧管19等を介し
て冷媒と接触するため、冷凍機の停止中に、冷媒
が潤滑油に多量に溶け込む。
油は、逆止弁24によりタンク22内の潤滑油及
び冷媒と遮断されるため、冷凍機の停止中、補助
タンク23には冷凍機運転中の冷媒の溶け込みの
少ない潤滑油が保たれる。しかし、タンク22内
の潤滑油は冷凍機の停止中も均圧管19等を介し
て冷媒と接触するため、冷凍機の停止中に、冷媒
が潤滑油に多量に溶け込む。
ところで、冷凍機を起動する際は、先ずポンプ
16のみを短時間運転し、潤滑油を各軸受10,
11に充分にいきわたらせてから、冷凍機を起動
するが、ポンプ16のみを運転している時、リリ
ーフ弁20から戻り管21を通つて潤滑油の一部
が補助タンク23へ流入するため、補助タンク2
3内の冷媒の溶込みの少ない潤滑油が逆止弁24
を通つてタンク22へ押し出され、タンク内22
の潤滑油の冷媒濃度は低下する。この状態で冷凍
機を起動すると、タンク22内での激しいフオー
ミングは防止され、従つて油ポンプ16のキヤビ
テーシヨンも起らないので油圧の低下もなくま
た、軸受10,11等の潤滑個所での冷媒の気泡
が出来てこれを損傷することもなく冷凍機は安全
に起動できる。なお、上記実施例においては仕切
によりタンク22と補助油タンク23とに分割し
たが、第3図に示すように、タンク22aと補助
タンク23aを別構造とし、逆止弁24aを介し
て配管で接続してもよい。また、ポンプ16の出
口側で給油管17から分岐した油管25及びこれ
に介装した絞りを通して潤滑油の1部を補助タン
ク23に供給しても良い。また、上記実施例は本
考案をターボ冷凍機に適用した例であるが、スク
リユー式、レシプロ式、ロータリー式などの圧縮
機を具えた冷凍機についても同様に適用できるこ
とは勿論である。
16のみを短時間運転し、潤滑油を各軸受10,
11に充分にいきわたらせてから、冷凍機を起動
するが、ポンプ16のみを運転している時、リリ
ーフ弁20から戻り管21を通つて潤滑油の一部
が補助タンク23へ流入するため、補助タンク2
3内の冷媒の溶込みの少ない潤滑油が逆止弁24
を通つてタンク22へ押し出され、タンク内22
の潤滑油の冷媒濃度は低下する。この状態で冷凍
機を起動すると、タンク22内での激しいフオー
ミングは防止され、従つて油ポンプ16のキヤビ
テーシヨンも起らないので油圧の低下もなくま
た、軸受10,11等の潤滑個所での冷媒の気泡
が出来てこれを損傷することもなく冷凍機は安全
に起動できる。なお、上記実施例においては仕切
によりタンク22と補助油タンク23とに分割し
たが、第3図に示すように、タンク22aと補助
タンク23aを別構造とし、逆止弁24aを介し
て配管で接続してもよい。また、ポンプ16の出
口側で給油管17から分岐した油管25及びこれ
に介装した絞りを通して潤滑油の1部を補助タン
ク23に供給しても良い。また、上記実施例は本
考案をターボ冷凍機に適用した例であるが、スク
リユー式、レシプロ式、ロータリー式などの圧縮
機を具えた冷凍機についても同様に適用できるこ
とは勿論である。
第1図は本考案の1実施例を示す略示的系統
図、第2図は本考案の他の実施例を示す部分的系
統図である。 冷媒ガス吸込管……6、均圧管……19、潤滑
個所……10,11、タンク……22,22a、
ポンプ……16、補助タンク……23,23a、
逆止弁……24,24a、油管……21,25。
図、第2図は本考案の他の実施例を示す部分的系
統図である。 冷媒ガス吸込管……6、均圧管……19、潤滑
個所……10,11、タンク……22,22a、
ポンプ……16、補助タンク……23,23a、
逆止弁……24,24a、油管……21,25。
Claims (1)
- 冷凍機の冷媒ガス吸込側と均圧管を介して連通
され、冷凍機の潤滑個所から戻る潤滑油を受け入
れるタンク内に貯溜された潤滑油をポンプにより
上記潤滑個所に送給する冷凍機の潤滑装置におい
て、上記タンクにこれへの潤滑油の流れを許す逆
止弁を介して補助タンクを連通せしめるとともに
上記ポンプの出口側で分岐した油管を上記補助タ
ンクに連通せしめたことを特徴とする冷凍機の潤
滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17604883U JPS6083873U (ja) | 1983-11-16 | 1983-11-16 | 冷凍機の潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17604883U JPS6083873U (ja) | 1983-11-16 | 1983-11-16 | 冷凍機の潤滑装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6083873U JPS6083873U (ja) | 1985-06-10 |
JPH0213901Y2 true JPH0213901Y2 (ja) | 1990-04-17 |
Family
ID=30382847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17604883U Granted JPS6083873U (ja) | 1983-11-16 | 1983-11-16 | 冷凍機の潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6083873U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6003319B2 (ja) * | 2012-07-13 | 2016-10-05 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和装置 |
JP6938321B2 (ja) * | 2017-10-12 | 2021-09-22 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | ターボ冷凍機及びその起動制御方法 |
-
1983
- 1983-11-16 JP JP17604883U patent/JPS6083873U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6083873U (ja) | 1985-06-10 |
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