JPH02138013A - 箱状搬送物の振分け装置及び方向転換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は箱状搬送物の振分は装置及び方向転換装置に係
り、例えば飲料壜を収納する箱等の上方に開口した箱状
搬送物を系外からの信号の有無により主コンベア側と分
岐コンベア側とに振分けるようにした箱状搬送物の振分
は装置及び方向転換装置に関する。

〔従来の技術〕

通常、ビール、ジュース等の飲料は飲料製造工場におい
て壜等に充填されて市場に供給される。

この場合、飲料壜等は箱に収納された状態で流通する。

市場に供給された飲料壜は再び箱に収納されて飲料製造
工場に回収されて来る。そして、壜及び箱は洗浄されて
再使用されるが、この際、洗浄不良の箱や破損した箱は
正規の箱供給ルートから除外する必要がある。

また、ビール等の内容物が充堪された壜を箱に収納する
場合に、所定数の壜が箱内に収納されていない、いわゆ
る欠壜が生じている箱は正規の供給ルートから除外する
必要があり、さらに空壜を収納している箱の場合にも、
王冠が付いている空壜が収納されている箱は正規の供給
ルートから除外する必要がある。

従来、斯かる目的を達成するため箱振分は装置又は排除
装置が使用されている。箱振分は装置としては、例えば
直線状の主コンベアと、この主コンベアから延設された
分岐コンベアと、両コンペア間を揺動する側面ガイドと
を備え、外部からの排除信号に基づいてこの側面ガイド
を分岐コンベアの方向に揺動させることにより、箱側壁
を側面ガイドで押してこれを分岐コンベアに導くように
したもの等が開発されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、主コンベアの側方に側面ガイドを設けた
箱振分は装置においては、被搬送物である箱の進行方向
を急激に変更するため、被搬送物内の壜等に与える衝撃
が大きく壜等に損傷を与える場合があるという問題点が
ある。

また、主コンベアと分岐コンベアとの分岐角度を任意に
設定するためには、分岐角度が一定なため分岐部の下流
側に新たなＲ部のコンベアが必要となり装置構造が複雑
になってしまうといった問題点がある。しかも、側面ガ
イドの揺動により被搬送物の方向を変えることから分岐
に確実性がないという問題点がある。

本発明は上述の事情に鑑み創案されたものであり、その
目的とする処は、主コンベア上を搬送されてくる箱状搬
送物を、機械的に保持した状態で確実に分岐コンベアに
導くことができ、しかも振分は動作時に箱状搬送物にそ
れ程大きな衝撃を与えることがないばかりでなく、箱状
搬送物の送り方向か自由に設定でき、任意に振分けるこ
とができる箱状搬送物の振分は装置を提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決するため第１の発明は、主コンベアと、
この主コンベアから延設され主コンベアの搬送方向と異
なった搬送方向を有する分岐コンベアとを備え、主コン
ベア上を搬送されてきた箱状搬送物を主コンベア側と分
岐コンベア側とに振分けるようにした箱状搬送物の振分
は装置において、両コンベアの分岐部に、ターンテーブ
ルを設け、このターンテーブルに上記主コンベア上を搬
送されてきた箱状搬送物の側壁外面と係合する係合部を
設けるとともに、下降した時に箱状搬送物の側壁内面に
係合するように上下動可能な係合ピンを設け、系外から
の信号の有無により上記係合ピンを作動又は非作動とし
、上記箱状搬送物を主コンベア側又は分岐コンベア側に
振分けるようにしたことを特徴とするものである。また
、第２の発明は、２つの搬送コンベアと、この搬送コン
ベアの接続部に配置されたターンテーブルとを備え、こ
のターンテーブルに上記いずれか一方の搬送コンベア上
を搬送されてきた箱状搬送物の側壁外面と係合する係合
部を設けるとともに、下降した時に箱状搬送物の側壁内
面に係合されるように上下動可能な係合ピンを設け、こ
の係合ピンを作動させ、上記箱状搬送物を一方の搬送コ
ンベア側から他方の搬送コンベア側に方向転換をするよ
うにしたことを特徴とするものである。

〔作用〕

上記のように構成した第１の発明によれば、箱状搬送物
は、系外からの信号に基づいて係合ピンを下降させるこ
とにより、その側壁において側壁外面はターンテーブル
の係合部により、側壁内面は係合ピンによりそれぞれ機
械的に保持された状態で確実に主コンベアから分岐コン
ベアに導くことができる。しかも、箱状搬送物は直線動
作ではなく回転動作に伴ってターンテーブルの係合部と
共に主コンベアから分岐コンベアに案内されるため、こ
の箱状搬送物内の壜等に与える衝撃が比較的小さ（、か
つその搬送方向を急激に変えることなく主コンベア側か
ら分岐コンベア側に振分けることができる。また、第２
の発明によれば、箱状搬送物は、係合ピンを下降させる
ことにより、その側壁において側壁外面はターンテーブ
ルの係合部により、側壁内面は係合ピンによりそれぞれ
機械的に保持された状態で確実に一方の搬送コンベア側
から他方の搬送コンベア側に方向、転換をすることがで
きる。

〔実施例〕

以下、本発明に係る箱状搬送物の振分は装置の一実施例
を第１図乃至第８図を参照して説明する。

第１図及び第２図において、符号１は箱等の箱状搬送物
Ａを載置して搬送する主コンベアであり、主コンベア１
はチェーン等を介して一体に回転する複数のローラｌａ
、ｌａ・・・を並列して並べた直線状のコンベアである
。主コンベア１の一側方には、これと直交する方向に分
岐コンベア２が設けられ、この分岐コンベア２はチェー
ン等を介して一体に回転する複数のローラ２ａ、２ａを
並列して並べた直線状のコンベアである。そして、両コ
ンベア１，２の分岐部に略円板状のターンテーブル３が
配置され、このターンテーブル３は一対の傘歯車４Ａ、
４Ｂを介してコンベアの駆動部に連結されて回転駆動さ
れるようになっている（第３図参照）。

上記主コンベア１は、この走行に伴って箱状搬送物Ａを
次工程等に搬送するためのものであり、分岐コンベア２
は、例えば洗浄不良の箱等の箱状搬送物Ａをこの主コン
ベア１から分岐させ、主コンベア１から排除するための
ものである。

主コンベア１の分岐部のやや上流側の両側には、コンベ
ア上を搬送されてくる箱状搬送物Ａの先端Ａｆが通過し
たことを検知するための一対の透過型センサ５，５が対
向して設けられている。また第２図に示されるようにタ
ーンテーブル３の上方に位置して支持板６が固定配置さ
れており、支持板６には、ターンテーブル３の中心を通
り分岐コンベア２に平行な線Ｘ−Ｘより僅かに下流側に
第２図に示されるように下方に突出した近接スイッチ７
が設けられている。また、支持板６には、第１図及び第
２図に示されるようにターンテーブル３の側方位置にピ
ン作動装置８が設けられ、さらに第１図及び第３図に示
されるようにターンテーブル３の中心を通り主コンベア
２の搬送方向に平行な線Ｙ−Ｙ近傍にピン解放装置９が
それぞれ設けられている。

上記ピン作動装置８は、第２図に示すようにソレノイド
１０と、このソレノイド１０に連結されたターンテーブ
ル３の向きに水平移動可能な可動ピン１１とを備え、こ
のソレノイド１０の励磁によって可動ピン１１がターン
テーブル３の向きに水平に突出し、励磁を解除すること
によって引っ込むように構成されている。ピン作動装置
８は、後述するカムユニット１４を介してピンユニット
１５の係合ビン２５を下降させるためのものである。

また、ピン解放装置９には、第３図に示すように、ター
ンテーブル３の向きに水平に突出した固定ピン１２が備
えられている。このピン解放装置９は、下記カムユニッ
ト１４を介してピンユニット１５の係合ピン２５を上昇
させるためのものである。

一方、ターンテーブル３には、第１図及び第２図に示さ
れるように近接スイッチ７に対向する位置に同心円上に
上方に突出して多数のドッグ１３１３・・・が設けられ
ている（図示では合計３６ケ設けられている）。ドッグ
１３．１３・・・は、上記近接スイッチ７を作動させて
、ピン作動装置８のソレノイド１０の励磁の時期を決定
させるためのものである。

また、このターンテーブル３の周縁部には、上記ドッグ
１３．１３・・・と同数のカムユニット１４及びピンユ
ニット１５が設けられており、またこのターンテーブル
３の下方の周壁３ａは、第２図に示すように、主コンベ
ア１上を搬送されてきた箱状搬送物Ａの上部側壁Ａｗと
接触して係合するようになっている。

上記各カムユニット１４は、第４図及び第５図に詳細に
示されるように回動軸１６と、回動軸１６を回動自在に
支承するターンテーブル３に固着された軸受１７と、回
動軸１６の先端に固着されたレバー１８と、このレバー
１８と一体的に回動軸１６に固着されたカム１９と、回
動軸１６の後端に固着された揺動レバー２０と、この揺
動レバー２０の上端付近に突設されたピン２１と、この
ピン２１の鉛直方向下方位置においてターンテーブル１
３に固着されたピン２２と、両ピン２１゜２２の間に張
設された引張コイルバネ２３とから構成されている。

一方、ピンユニット１５は、支持体２４を介して上下動
可能に支持された係合ピン２５と、この係合ピン２５の
上端にピン２９により回動自在に支承され上記カム１９
と当接するカムフォロア２６と、係合ピン２５を上方に
付勢させるよう支持体２４の内部に収容された圧縮コイ
ルバネ２７とを備えており、この係合ピン２５は、これ
が下降した時に、主コンベア１上を搬送されてきた箱状
搬送物Ａ内に下降され、その側壁内面Ａｗｉに係合可能
なように配置されている。

しかして、ピン作動装置８の可動ピン１１がターンテー
ブル３の向きに突出すると、可動ピン１１がレバー１８
に当接し、ターンテーブル３の回転によりレバー１８が
可動ピン］１により押されて第６図に示されるように二
点鎖線位置から実線位置に反時計方向に回動し、この回
動に伴って回動軸１６が回動することによって、第７図
に示されるように、カム１９も二点鎖線位置から実線位
置で示されるように回動してカムフォロア２６及び係合
ピン２５を下降させる。これと同時に回動軸１６に固定
された揺動レバー２０も回動し、この揺動レバー２０が
引張コイルバネ２３の中立位置、即ち最も伸びた位置を
越えることにより、第８図（第６図、第７図と逆の向き
より見ている）に示されるように、引張コイルバネ２３
の付勢力によって図示の実線状態で保持される。これに
より、回動軸１６がロックされ、係合ピン２５の下降状
態が維持される。

さらなるターンテーブル３の回転により、第６図に示さ
れるようにレバー１８がその下部においてピン解放装置
９の固定ピン１２と当接することにより、回動軸１６が
上記と逆の方向に回動し、この回動に伴ってカム１９が
レバー１８と同じ向きに回動し、これにより圧縮コイル
バネ２７の付勢力で係合ピン２５が上昇し、同時に揺動
レバー２０もレバー１８と同し向きに回動しく第８図は
第６図、第７図と逆より見ているため逆向きとなってい
る）、この回動が引張コイルバネ２３の中立位置を越え
ることにより元の状態に復帰してこの状態を保持し、即
ち、係合ピン２５の上昇状態が維持される。

このように、ピンユニット１５は、ピン作動装置８によ
り、カムユニット１４を介して係合ピン２５を下降させ
、ピン解放装置９により、カムユニット１４を介して係
合ピン２５を上昇させるようになっており、この係合ピ
ン２５の下降によって、第４図に示すように、箱状搬送
物Ａ内に挿入され上部側壁内面Ａｗｉを係合保持する一
方、ターンテーブル３の下部の周壁３ａにて、箱状搬送
物Ａの上部側壁外面Ａ　ｗ　ｏを係合保持し、即ち、作
動ピン２５と周壁３ａとにより箱状搬送物Ａの側壁Ａｗ
を挟み、この状態でターンテーブル３が回転して箱状搬
送物Ａを確実に分岐コンベア２に導くことができ、係合
ピン２５の上昇により、係合ピン２５による箱状搬送物
Ａの保持を解除して、箱状搬送物Ａは分岐コンベア２に
より搬送される。

次に、本発明に係る箱状搬送物の振分は装置の作動につ
いて説明する。

先ず、箱状搬送物Ａは、不規則に主コンベア１上を第１
図右側から左側に搬送されてくる。

そして、この箱状搬送物Ａがセンサ５，５を横切ること
により、その先端Ａｆの位置が検出され、しかる後、タ
ーンテーブル３に配置したドッグ１３が近接スイッチ７
の直下に位置すると、例えば、本装置の上流側に配置さ
れた系外にある検査装置からの洗浄不良等、主コンベア
１から排除すべきであるとの外部からの排除信号により
、ピン作動装置８のソレノイド１０が励磁され、この励
磁によって可動ピン１１がターンテーブル３の向きに突
出する。

そして、可動ピン１１が突出すると、可動ピン１１の先
端とカムユニット１４のレバー１８の上部とが当接し、
ターンテーブル３の回転に伴ってレバー１８は回動する
。その後、可動ピン１１とレバー１８との当接が解除さ
れた後、ソレノイド１０の励磁が解除されて、可動ピン
１１は引っ込む。

上記レバー１８の回動によって、回動軸１６を介してカ
ム１つも第７図において反時計方向に回動してカムフォ
ロア２６と接触係合し、圧縮コイルバネ２７の付勢力に
抗してビン差し込み位置Ｌ１　（第１図に図示）にある
係合ピン２５ａが下降するとともに、揺動レバー２０も
第８図において時計方向に回動し、揺動レバー２０は引
張コイルバネ２３の中立位置を越えることによってバネ
の付勢力により図示の実線状態が保持される。これによ
り、回動軸１６がロックされ、係合ピン２５の下降状態
が維持される。

これにより、箱状搬送物Ａは、その側壁Ａｗにおいて側
壁外面Ａｗｏはターンテーブル３の周壁３ａで、側壁内
面Ａｗｔは係合ピン２５でそれぞれ機械的に保持され、
この状態でターンテーブル３が回転し箱状搬送物Ａは確
実に分岐コンベア２に導かれる。このとき、箱状搬送物
Ａは直線動作ではなく回転動作に伴なってターンテーブ
ル３の周壁３ａと共に主コンベア１から分岐コンベア２
に案内されるため、この箱状搬送物Ａに与える衝撃が比
較的小さく、かつその搬送方向を急激に変えることなく
振分けることができることになる。

そして、箱状搬送物Ａが完全に分岐コンベア２に導かれ
ると、ピン解放装置９の固定ピン１２がレバー１８の下
部と当接し、ターンテーブル３の回転に伴ってレバー１
８が作動時と反対の第６図において時計方向に回動する
とともに、レバー１８は固定ピン１２との当接が解かれ
る。このレバー１８の回動によって、回動軸１６を介し
てカム１９も第７図において時計方向に回動し、カムフ
ォロア２６、ひいてはピン抜き位置し２　（第１図に図
示）にある係合ピン２５ａは圧縮コイルバネ２７の付勢
力によって上昇する。これと同時に揺動レバー２０も反
時計方向に回動し、揺動レバー２０は引張コイルバネ２
３の中立位置を越えることによってバネの付勢力により
図示の二点鎖線状態に保持される。これにより、回動軸
１６がロックされ、係合ピン２５の上昇状態が維持され
る。

係合ピン２５の上昇により、洗浄不良等の箱状搬送物Ａ
は、その上部側壁内面Ａｗｉが係合ピン２５による保持
が解除され、分岐コンベア２によって必要な次工程等に
搬送されるのである。

箱状搬送物Ａが洗浄良好である場合には、箱状搬送物Ａ
は主コンベア１上を第１図右側から左側に搬送されてく
る。

そして、この箱状搬送物Ａがセンサ５，５を横切ること
により、その先端Ａｆの位置が検出され、しかる後、タ
ーンテーブル３に配置したドッグ１３が近接スイッチ７
の直下に位置する。しかしながら、洗浄不良の信号がで
ないためソレノイド１０は作動しない。このため係合ピ
ン２５は下降せず、箱状搬送物Ａに係合しない。即ち、
箱状搬送物Ａは主コンベア１により左向きに搬送されて
排出される。

〔発明の効果〕

以上実施例の説明から明らかなように本発明によれば、
搬送されてくる箱状搬送物をその進行方向を急激に変え
ることなく振分けることができるため、箱状搬送物内の
壜等に与える衝撃が少なく壜等の損傷を防ぐことができ
る。

また、本発明によれば、箱状搬送物はその側壁において
、外側面をターンテーブルの周壁て、内側面を作動ピン
でそれぞれ支持されて、機械的に保持された状態で主コ
ンベアから分岐コンベアに導かれるので、この振分は動
作が確実となる。しかも簡易な構造のターンテーブルを
設けるだけで良く、装置構造が簡単になる。

さらに、本発明は分岐ラインの配設方法により、箱状搬
送物の搬送方向の転換装置としても使用することかでき
るといった効果がある。

カムフォロア、 ２７・・・圧縮コイルバネ。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る箱状搬送物の振分は装置の一実施
例を示す平面図、第２図は第１図の右側面図、第３図は
同正面図、第４図はカムユニット及びピンユニットを示
す断面図、第５図は同カムユニット及びピンユニットの
平面図、第６図は同カムユニットの動作説明図、第７図
はカム及びカムフォロアの動作説明図、第８図は第６図
、第７図と逆の向きより見たカムユニットの側面図であ
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、主コンベアと、この主コンベアから延設され主コン
   ベアの搬送方向と異なった搬送方向を有する分岐コンベ
   アとを備え、主コンベア上を搬送されてきた箱状搬送物
   を主コンベア側と分岐コンベア側とに振分けるようにし
   た箱状搬送物の振分け装置において、両コンベアの分岐
   部に、ターンテーブルを設け、このターンテーブルに上
   記主コンベア上を搬送されてきた箱状搬送物の側壁外面
   と係合する係合部を設けるとともに、下降した時に箱状
   搬送物の側壁内面に係合するように上下動可能な係合ピ
   ンを設け、系外からの信号の有無により上記係合ピンを
   作動又は非作動とし、上記箱状搬送物を主コンベア側又
   は分岐コンベア側に振分けるようにしたことを特徴とす
   る箱状搬送物の振分け装置。 ２、２つの搬送コンベアと、この搬送コンベアの接続部
   に配置されたターンテーブルとを備え、このターンテー
   ブルに上記いずれか一方の搬送コンベア上を搬送されて
   きた箱状搬送物の側壁外面と係合する係合部を設けると
   ともに、下降した時に箱状搬送物の側壁内面に係合され
   るように上下動可能な係合ピンを設け、この係合ピンを
   作動させ、上記箱状搬送物を一方の搬送コンベア側から
   他方の搬送コンベア側に方向転換をするようにしたこと
   を特徴とする箱状搬送物の方向転換装置。