JPH021374Y2 - - Google Patents

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JPH021374Y2
JPH021374Y2 JP11731485U JP11731485U JPH021374Y2 JP H021374 Y2 JPH021374 Y2 JP H021374Y2 JP 11731485 U JP11731485 U JP 11731485U JP 11731485 U JP11731485 U JP 11731485U JP H021374 Y2 JPH021374 Y2 JP H021374Y2
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JP
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roof drain
roof
waterproof layer
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JP11731485U
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は陸屋根、ベランダ等の排水金具すなわ
ちルーフドレンに関する。
[従来の技術] 従来のこの種のルーフドレンは一般に鋳鉄製
で、その構造は概略第5図に示す如く構成されて
いた。すなわち、図中の2はこのルーフドレンの
本体であり、たとえばコンクリート製の屋根1に
一体に埋設される。このルーフドレン本体2は皿
状をなし、その下部には排水管3が接続される。
このルーフドレン本体2の周縁は上記の屋根1の
上面と略同一平面に位置しており、この屋根1お
よびルーフドレン本体2の上面にはアスフアル
ト、防水シートあるいはアスフアルトの上に保護
モルタルを被せた防水層4が施工される。また、
このルーフドレン本体2の上面には防水層押え部
材4が重ねられ、この防水層押え部材4は上記の
本体2から突設された複数のスタツドボルト6お
よびこれらに螺装されたナツト7によつて締付け
られ、上記の防水層4を上記の本体2との間で挟
持し、この防水層4のずれを防止するように構成
されている。また、このルーフドレン本体2の上
にはストレーナ8が被嵌され、ゴミ等を除去する
ように構成されている。
しかし、このような従来のルーフドレンは、積
雪地域等において、冬期にこのルーフドレンが凍
結し、排水不良となつて漏水が発生したり、また
このルーフドレンに割れ等が発生する不具合があ
つた。
このような不具合について調査した結果、上記
凍結は昼間に日光で融解した雪が完全に排水され
ず、これがルーフドレンの部分に溜り、これが夜
間にさらに凍結することによつて上記のような不
具合が発生することが判明した。すなわち、積雪
地において昼間晴天になり気温が上昇すると、屋
根等に積もつた雪は比較的短時間で融解が始まる
が、従来のルーフドレンは鋳鉄製でかつ肉厚であ
るためその熱容量が大きく、かつ比較的熱の逃げ
が大きいためこのルーフドレン全体の温度が上昇
するには比較的長時間を要する。このため、この
ルーフドレンに付着している雪や氷が融解するま
でには比較的長時間を必要とし、この間、屋根の
雪が融解した水の排水が充分になされず、この水
がルーフドレンの周囲に溜ることになる。したが
つて、この状態で気温が低下したり、また夜間に
なつたりするとこの溜つた水が凍結する。そし
て、このようなことを繰返してこのルーフドレン
全体が氷結し、上記のような排水不良や割れ等が
発生するものである。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は以上の事情に基づいてなされたもの
で、冬期における凍結を防止することができるル
ーフドレンを提供するものである。
[問題点を解決するための手段とその作用] 本考案は、ステンレス鋼板でルーフドレンを形
成し、このルーフドレンの表面に太陽光を吸収す
る被膜を形成したものである。したがつて、この
ルーフドレンは表面の被膜によつて太陽熱が吸収
され、かつステンレス鋼板製であるので熱伝導率
が小さいとともに熱容量も小さく、日光によつて
短時間で温度が上昇し、付着している雪等が融解
する。よつて日光等によつて融解した水がこのル
ーフドレンの周囲に溜ることがなく、この水が夜
間等に凍結することがない。よつて、このルーフ
ドレンの凍結が確実に防止されるものである。
[実施例] 以下第1図ないし第4図を参照して本考案の実
施例を説明する。
図中の12はルーフドレン本体であつて、コン
クリートの屋根11に埋設される。このルーフド
レン本体12はステンレス鋼板をプレス成形した
もので、周縁部には円錐形の皿状部12aを有
し、また中央部には段状の受け凹部12bが形成
されている。また、このルーフドレン本体12の
中央部には排水孔が形成され、排水管が接続され
るように構成されている。また、このルーフドレ
ン本体12の中央部には上記の排水孔を囲んで下
方に突設されたレジユーサ部材23が設けられて
いる。このレジユーサ部材23はステンレス鋼板
て形成され、下端部の径が小径となるような円錐
台形をなしている。そして、このレジユーサ部材
23は上記のルーフドレン本体12の底面に溶接
されている。なお、上記のルーフドレン本体12
の排水孔の周縁部にはフランジ部12dが突設さ
れ、このフランジ部12dはこのレジユーサ部材
23の上端部内周面に嵌合している。またこのレ
ジユーサ部材23の上端部には断面L字状の嵌合
フランジ部24が一体に形成されており、この嵌
合フランジ部24はこのルーフドレン本体12の
取付け時にこれを支持するための後述する円筒状
のスペーサ部材25の上端部外周縁に嵌合し、ル
ーフドレン本体12をこのスペーサ25と同心に
位置決し、また補強をなすように構成されてい
る。そして、このルーフドレン本体12はその外
周縁が屋根11の上面と同一平面に位置するよう
に構成されており、これらの上面にはアスフアル
ト、防水シート等の防水層14が施工される。そ
して、このルーフドレン本体12の皿状部12a
の上面には滑り止め部材19が取付けられてい
る。この滑り止め部材19は多数の孔30が形成
されたステンレス鋼板すなわちパンチングメタル
を環状皿形に打抜いたもので、その中間部には上
記のルーフドレン本体12の皿状部12aの上面
の形状に合致するように段部19aが形成されて
いる。また上記の孔30は第3図に示すようにそ
の縁部が上方に突出するように成形されている。
そして、この滑り止め部材19は上記のルーフド
レン本体12の皿状部12aの上面に密着され、
スポツト溶接等によつて取付けられている。そし
て、上記の防水層14はこの滑り止め部材19の
孔30内に充填されてこの滑り止め部材19と一
体化し、この防水層14のずれが防止されるよう
に構成されている。また、このルーフドレン本体
12の皿状部12aの内周縁部には複数の突条2
0が周方向に沿つて形成されている。また、この
ルーフドレン本体12の上には環状の防水層押え
部材15が重ねられている。この防水層押え部材
15はステンレス鋼板を環状に打抜いて形成した
もので、その外径は上記ルーフドレン本体12の
段部12cの径に略合致した径に形成されてい
る。また上記のルーフドレン本体12の受け凹部
12bの底面からは複数のスタツドボルト16が
突設されている。そして、これらスタツドボルト
16は上記の防水層押え部材15の内周縁部に形
成された孔を貫通し、これらスタツドボルト16
の先端部にはそれぞれナツト18が螺合されてい
る。そして、これらナツト17を締付けることに
よつて、この防水層押え部材15とルーフドレン
本体12との間で防水層14を挟み込み、この防
水層14のずれを防止している。この場合、上記
のナツト17の締付けによつてこの防水層押え部
材15は弾性変形し、その弾性力によつてこの防
水層14を挟圧しており、この防水層14が劣化
して弾性を失つてもこの挟圧がゆるまないように
構成されている。また、この防水層押え部材15
とルーフドレン12の段部12cの径は略等しく
形成されているので、防水層14はこの防水層押
え部材15の縁部とこの段部12cとの間で屈曲
した状態で挟圧され、この防水層14のずれがさ
らに確実に防止されるように構成されている。ま
た、この防水層押え部材15の上にはさらにスト
レーナ18が重ねられ、上記の防水層押え部材1
5から突設されたボルト21およびこれに螺合す
る袋ナツト22によつて取付けられている。
また、上記のルーフドレン本体12、防水層押
え部材15およびストレーナ18等の部材はその
表面が着色され、太陽光を吸収するように構成さ
れている。この着色はステンレス鋼の表面に所定
の厚さの酸化被膜を形成し、この被膜の光の干渉
によつて着色したもので、太陽光中の波長域の赤
外線は吸収するが、この太陽光によつて暖められ
たこれら部材からの長波長の赤外線の放射は抑制
するいわゆる選択吸収膜に形成され、太陽光によ
つてこれら部材ができるだけ高温に加熱され、冬
期において太陽光が照射された場合に付着してい
る雪や氷を迅速に溶かすことができるように構成
されている。
なお、この着色被膜はステンレス鋼の表面に厚
さ1000Å〜3500Åの酸化被膜を形成し、波長0.2μ
m〜3.0μmの光を選択的に吸収するものである。
次に、第4図を参照してこのようなルーフドレ
ンの施工を説明する。まず、屋根の型枠40から
仮止めボルト41を立設し、このボルトを中心と
して上記のルーフドレン本体12をこの型枠40
上に載置し、合成樹脂材料からなる円筒状のスペ
ーサ25で支持する。そして、この仮止めボルト
41に中央に孔が形成された帯板状の仮止め治具
44を挿通し、この仮止め治具44の両端部をル
ーフドレン本体12の受け凹部12bの底面に当
接させ、蝶ナツト43で締付けてこのルーフドレ
ン本体12をこの型枠40に固定する。この場
合、このスペーサ25の上端外周面が上記ルーフ
ドレン本体12のレジユーサ部材23の嵌合フラ
ンジ部24に嵌合し、このスペーサ25とルーフ
ドレン本体12とが自動的に同心状態に位置決さ
れる。
そして、この状態で屋根11のコンクリートを
打設する。そして、このコンクリートが固化した
ら型枠40を取外し、その上に防水層14を施工
し、その上に上記の防水層押え部材15およびス
トレーナ18を取付ける。また、上記のスペーサ
25とレジユーサ部材23との間の環状の空間に
排水管13を挿入する。
したがつて、上記のレジユーサ23は屋根11
から離れており、また熱伝導率の小さな合成樹脂
製のスペーサ25が介在されているので、熱の逃
げが少なく、この部分での氷結がより防止され
る。
なお、本考案は上記の実施例には限定されな
い。たとえば表面の着色は必ずしも上記実施例の
ものには限定されない。また、このルーフドレン
の構造も必ずしも上記の実施例のものには限定さ
れない。
[考案の効果] 上述の如く、本考案は表面に太陽光を吸収する
被膜が形成されているので、この被膜によつて太
陽熱が吸収され、またステンレス鋼板製であるの
で熱伝動率が小さいとともに熱容量が小さく、日
光によつて短時間で温度が上昇し、付着している
雪等がただちに融解する。よつて昼間晴天になつ
た場合等にこのルーフドレンの周囲に雪の融解し
た水等が溜ることがなく、その凍結等を確実に防
止できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の縦断面図、第2図
は滑り止め部材の斜視図、第3図は第2図の−
線に沿う断面図、第4図はルーフドレン本体の
施工状態を示す断面図、第5図は従来のルーフド
レンの縦断面図である。 12……ルーフドレン本体、14……防水層、
15……防水層押え部材、18……ストレーナ、
23……レジユーサ、25……スペーサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ステンレス鋼板をプレス成形して形成され、表
    面に太陽光を吸収する被膜を形成したことを特徴
    とするルーフドレン。
JP11731485U 1985-07-31 1985-07-31 Expired JPH021374Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11731485U JPH021374Y2 (ja) 1985-07-31 1985-07-31

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11731485U JPH021374Y2 (ja) 1985-07-31 1985-07-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6227129U JPS6227129U (ja) 1987-02-19
JPH021374Y2 true JPH021374Y2 (ja) 1990-01-12

Family

ID=31002710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11731485U Expired JPH021374Y2 (ja) 1985-07-31 1985-07-31

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JPS6227129U (ja) 1987-02-19

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