JPH02137135A - 光情報記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光情報記録媒体に係わり、特にその基板（記
録単板）の改良に関する。

〔従来の技術〕

従来の追記型光ディスクは、記録膜を設けた面を内側に
してエアギャップを設けるためのスペーサを介して２枚
のディスクを貼り合わせたものが使用されている。この
他にコンパクトディスクあるいはビデオディスクのよう
な、既に録音、録画がなされている元媒体では記録信号
を有する基板面上に記録層を設け、さらに保護層を設け
ている。

第９図に従来例に係る光情報記録ディスク（光情報記録
媒体）を示す。この光情報記録ディスクは、記録層１を
有する記録単板２と、この記録層ｌを保護する保護板３
が内周スペーサ４及び外周スペーサ５を介して同心状に
接合されており、記録層１と保護板３の間に空隙６が形
成されている。

上記記録単板２．保護板３は、例えばガラス、あるいは
ポリメチルメタアクリレート（ＰＭＭＡ）やポリカーボ
ネート（ＰＣ）等のプラスチックなど、光透過性の高い
物質によって形成される。その形状は、中央部に中央孔
７を有する所定直径の円板状であって、表裏両面が共に
平滑な平面状に形成される。

記録層１は、例えばスピンコード、真空蒸着。

スパッタリング、イオンブレーティングなど、公知に属
する任意の薄膜形成手段によって、記録単板２の片面に
形成される。

空隙６は、上記記録層１に記録用放射線ビームを照射し
てグループやピットを個別に形成する場合、記録層１の
熱的変形が保護板３の熱的変形に影響を及ぼすことを防
ぐ断熱層を形成するに足る間隔に形成される。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来例においては、平板状の記録単板２、保護
板３を内周スペーサ４及び外周スペーサ５を介して同心
状に接合している。

ところで、内周及び外周のスペーサを接着すべき位置は
精度が高いことが要求され、スペーサ位置が少しでも狂
うときは、媒体が偏心して異常回転を生じる原因となる
ため、細心の注意が必要で多大の手間と時間を要するだ
けでなく、出来上がった媒体の歩留まりが悪いなどの欠
点を有していた。

本発明の目的は、従来装置の如きスペーサを介して記録
単板と保護板を貼り合わせることの工程の複雑さと難し
さ及び完成媒体の歩留まりの悪さという欠点を解決し、
組み立て作業が容易で高精度の貼り合わせの可能な光情
報記録媒体を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的のために本発明は、記録層を有する記録単板と
、記録層を保護する保護板とを、記録層が内側に配置さ
れかつ記録層と保護板の間に空隙が形成されるように貼
り合わせる光情報記録媒体において、前記記録単板の円
周部に前記空隙を保持するための突条を一体に設け、こ
の突条と保護板の円周部を嵌合可能な形状にしたことを
特徴とする。

〔作用〕

本発明では、記録層を有する記録単板の円周部に空隙を
保持するための突条を一体に設けたため、この突条がス
ペーサの役目を果たし、突条の高さを目的の寸法とする
ことによって、貼り合わせた記録単板と保護板は所定の
エアギャップを持ち、所定の全厚さを有する光情報記録
媒体とすることができる。

突条の形状は、使用目的に適した好都合な噛み合わせ（
嵌合）となるように成型することによって、組み立て精
度の改善１作業の簡素化が期待できる。

上記のように本発明に係る媒体の構造のとることにより
、様々な条件を満足し、光記録用として好適で高精度の
記録用媒体を提供することができるようになる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

まず第８図（ａ）乃至（ｊｌに基づき本発明に係る光情
報記録媒体の記録単板の成型方法を説明する。ガラス板
１０上に、紫外光を照射することにより水可溶性となる
ポジ型のフォトレジストレジン１１を塗布した後〔同図
（ａｌ）、プリピットなどをパターン露光後〔同図（ｂ
）〕、水洗して現像する〔同図（Ｃ）〕。この上に蒸着
によりニッケル薄層１２を形成してから〔同図＋ｄ＋〕
、このニッケル薄層１２を電極として電解メツキ法によ
り０．６ミクロン厚さのニッケル層１３を形成する〔同
図（ｅ）〕。このようにして得たニッケル厚膜１３（同
図（ｆ）〕を、旋盤１４にしつかり固定し〔同図（ｇ）
）、基板の突条となるべき内周部と外周部を切削により
凹部となし、このときの切削深さは０．２ミクロンとす
る〔同図（ｈ）〕。

以上の工程を経て完成したスタンバ１５は、金型１６に
固定し、ポリカーボネート樹脂を加熱して射出成型を行
い記録−ｔｔｉ板１板金７る〔同図（１）。

（ハ〕。記録単板１７の凹部に光記録層を形成するが、
シアニン系有機色素のイソプロピルアルコール１％溶液
をスピンコード法により塗布して６０ｎｍの記録層を形
成する。さらに、色素記録層の上にポリビニルアルコー
ル５％水溶液に、ポリビニルアルコールに対して５％の
重クロム酸アンモニウムを溶解した塗液を同じくスピン
コード法より塗布して乾燥後、紫外線照射して水不溶化
処理を行い、媒体原板を完成する。

第１図乃至第７図は、記録層２０を内面に設けた記録単
板１７と保護板２１の貼り合わせ形状を示す断面図であ
り、何れの形状の場合も両者は嵌合可能な形状となって
いる。

本発明の記録層４１ｉ１７は、プラスチックスの射出成
型物、ガラス基板、ガラス基板上に２Ｐ法によるグルー
プ層を設けたもの、アルミニウムなどの金属基板、セラ
ミックスなどが使用できる。また保護板２１は、プラス
チック成型物、プラスチックシート、金属板、金属箔な
ど多くの薄板状材料が使用できる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、記録単板の円周
部に、その製造過程で一体的に成型した突条を設けたか
ら、この突条で空隙が確保され、さらに突条同士が嵌合
可能な形状になっていることから、記録単板と保護板の
貼り合わせ位置や厚さの精度を格段に向上させる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図、第４図、第５図、第６図、第
７図は記録単板と保護板の嵌合状態を示す要部の縦断面
図、第８図（ａ）乃至Ｕ）は本発明に係る記録単板の製
造工程図、第９図は従来例に係る光情報記録媒体の縦断
面図である。 １７・・・記録単板、１８．１９・・・突条、２０・・
・記録層、２１・・・保護板。 第１図 第２図 第５ 図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 記録層を有する記録単板と、記録層を保護する保護板と
   を、記録層が内側に配置されかつ記録層と保護板の間に
   空隙が形成されるように貼り合わせる光情報記録媒体に
   おいて、前記記録単板の円周部に前記空隙を保持するた
   めの突条を一体に設け、この突条と保護板の円周部を嵌
   合可能な形状にしたことを特徴とする光情報記録媒体。