JPH0212993B2 - - Google Patents

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JPH0212993B2
JPH0212993B2 JP14131980A JP14131980A JPH0212993B2 JP H0212993 B2 JPH0212993 B2 JP H0212993B2 JP 14131980 A JP14131980 A JP 14131980A JP 14131980 A JP14131980 A JP 14131980A JP H0212993 B2 JPH0212993 B2 JP H0212993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
polyester resin
unsaturated polyester
heat distortion
weight
Prior art date
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Expired
Application number
JP14131980A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5765759A (en
Inventor
Seiichi Fukunaga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP14131980A priority Critical patent/JPS5765759A/ja
Priority to DE19813140070 priority patent/DE3140070A1/de
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Publication of JPH0212993B2 publication Critical patent/JPH0212993B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は使用温度範囲が広く、耐蝕性に優れ、
かつスプレー施工性に富む新規な制振塗料を提供
するものである。 従来、自動車、車両、船舶、機械、建築材等の
鋼板の振動による騒音を防止するために種々の制
振材が開発されており、一般的なものとしては、
酢酸ビニールと塩化ビニールの共重合体にマイカ
を添加したものや溶融ゴムに充填剤を添加し、シ
ート状に成形したものを鋼板に貼付けるシートタ
イプ或は酢酸ビニール系エマルジヨンにマイカを
添加した液或は、ビチユーメンにアスベストを添
加した液等をスプレー塗布するスプレータイプの
制振材等が公知である。これらの公知の制振材
は、常温付近での制振性能には優れているが、例
えば自動車や船舶等のように70〜100℃の比較的
高い温度範囲で良好な制振効果が要求される場合
や、船舶や機械のように耐油、耐塩水、耐水性が
要求される場合、或は機械によつては更に振動や
くり返し曲げ応力が加わる部分に使われる等、用
途によつてその要求特性は広範囲にわたる場合が
ある。しかしながら、公知の制振材はいずれも上
記の要求性能を満足し得ないものであつた。 本発明の目的は耐蝕性、金属との接着性に優
れ、かつ100℃付近の比較的高い温度領域におい
ても良好な制振効果を発揮する制振塗料を得るこ
とにあり、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、使
用するポリマーの熱変形温度を特定の範囲で選択
し、かつ100〜500メツシユのグラフアイト又はマ
イカを併用する系において、上記目的を達成し得
ることを見出したものである。 即ち、熱変形温度が35〜80℃の範囲にある不飽
和ポリエステル系樹脂100重量部に対して、100〜
500メツシユのグラフアイト又はマイカを10〜80
重量部最適には25〜50重量部を加えた混合物を主
成分とした系が好適であつた。 本発明に用いられる熱変形温度が35〜80℃の不
飽和ポリエステル系樹脂は不飽和ジカルボン酸又
は不飽和ジカルボン酸と飽和ジカルボン酸とを実
質的に化学量論的乃至は若干剰量の多価アルコー
ルによつて縮重合させたもの及び又は、変性ビニ
ルエステル樹脂をスチレンやビニルトルエン等の
モノマーに溶解したものである。 但し、飽和ジカルボン酸を併用しない場合には
多価アルコールは2価で比較的高分子量の可撓性
のあるアルコールを選択することが望ましい。又
飽和ジカルボン酸と不飽和ジカルボン酸の併用の
場合も同様な選択が望ましいが、この場合は飽和
ジカルボン酸を長鎖状脂肪族のものを用いると
か、不飽和ジカルボン酸の量を飽和ジカルボン酸
量に比し、少なくする等の方法を採るのも熱変形
温度を下げるのには効果がある。更にまた、過酸
化物による硬化反応時スチレンモノマーにブタジ
エン系モノマーのような重合によつて、ゴム状弾
性を賦与するモノマーを共存させておいてもよ
く、或は不飽和ポリエステル樹脂にブタジエンや
ポリイソブチレンオリゴマーのような比較的低分
子量のポリマー乃至は可塑剤のようなポリマーの
軟化温度を低下させる物質をブレンドする方法或
は、不飽和ポリエステル樹脂を更にウレタン変性
して用いる方法を採ることもできる。 不飽和ポリエステル樹脂製造に際して使用する
不飽和ジカルボン酸としては、フマル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、シトラコン
酸等があるが好ましくは、フマル酸又は無水マレ
イン酸が用いられる。 又、長鎖の飽和ジカルボン酸としては、セバシ
ン酸、アジピン酸、アゼライン酸、ピメリン酸、
琥珀酸、グルタル酸、ヘツト酸等が用いられる
が、好ましくはセバシン酸又はアジピン酸が使用
される。これらの長鎖飽和ジカルボン酸は無水フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等と共存し
た形で用いるのが良い。 又、多価アルコールとしては通常2価アルコー
ル例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、1.5―ペンタンジオール、1.3―ブタ
ンジオール、1.4―ブタンジオール、デカメチレ
ングリコール、ヘキサンジオール、ビスフエノー
ルA・アルキレンオキサイド付加物、の他ウレタ
ン変性したジオールまたはトリオール等が用いら
れ、これらはエチレングリコール、プロピレング
リコール等の低分子量グリコールと共存して使用
してもよい。 本発明で不飽和ポリエステル樹脂硬化物の熱変
形温度を35〜80℃の範囲に限定しているのは、熱
変形温度が80℃を越えると150℃以上のかなり高
温度領域での制振性能は良いが、本発明の目的と
する常温〜100℃の温度領域特に低温領域での制
振効果はほとんど期待できなくなつてしまう。一
方35℃未満の熱変形温度の場合は、制振温度領域
が低温側に寄つてきて、60〜100℃の比較的高温
領域での制振性能が低下し、本発明の目的を達成
し得なくなつてしまうからである。尚、本発明で
いう不飽和ポリエステル樹脂の熱変形温度は、
ASTMD―648―72に基づいて測定した温度で表
したものである。 本発明の他の重要な成分であるグラフアイト又
はマイカがある。その粒度については、塗装性、
耐蝕性、制振性能に重要な影響を及ぼす。即ち極
端に細かくなると、例えばタイラー篩で分級でき
ない数ミクロン程度の粒度になると制振効果はほ
とんど期待できなくなるので、数ミクロン程度の
ものを含んでいるとしても平均粒度としては100
〜500メツシユの範囲であることが必要で、最適
にはタイラー篩で、150メツシユ(100ミクロン程
度)を中心にした粒度分布のものが望ましい。粒
度が粗くなりすぎると制振性能や、耐水、耐油、
耐薬品性は満足するが、塗装作業性特にスプレー
塗装性が悪くなり、塗膜表面の肌が荒く、見映え
が劣るようになる。しかし特殊な部分、例えばス
プレーでは困難かまたは経済性に劣るような部分
への塗装の場合にはコテ塗り等で実用可能であ
る。通常の被塗布面に対しては経済性からスプレ
ー工法が望ましいが、スプレー用には鱗片状物質
の平均粒度は32メツシユ程度が作業性の限界であ
る。 尚、前記粒度のグラフアイト又はマイカの使用
量は、不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対し
て10〜80重量部が望ましく、10重量部以下ではほ
とんど制振性能がなく、80重量部以上になると接
着力が低下してきて、長期使用により塗膜剥離が
起る危険性が生ずる上、塗料性状も流動性の低下
による塗装性、塗膜の表面状態の悪化の原因とな
る。最も好ましい使用範囲は不飽和ポリエステル
樹脂100重量部に対して100〜500メツシユのグラ
フアイト又はマイカを25〜50重量部である。 もちろんこれらはこの範囲で任意に混合して用
いることもできる。 実施例 1〜4 第1表に示す配合により、塗料調製を行い圧送
式エアースプレーガン(口径2ミリメートル、空
気圧3Kg/cm2を用いて厚さ0.8ミリメートル、長
さ400ミリメートル、幅40ミリメートルの冷延鋼
板の片面に乾燥時の塗膜厚みが略々2ミリメート
ルとなるよう塗布(上記寸法の鋼板1枚当り50g
の目付量)し、約4時間で常温硬化させた。この
ようにして得られた塗装鋼板を試験片として、自
動車技術第23巻8月号(1969年)の807頁に記載
の強制振動共振法(Oberst法)に準拠して複
合体としての損失係数(η)を各測定温度毎に測
定した結果を第3表に示した。なお数値の大きい
ものほどすぐれていることを示す。 尚、実施例1の試験片の場合の耐薬品性、接着
性について比較例3の試験片と同一条件下で対比
した結果を第5表に示した。
【表】 比較例 1〜5 各実施例と同様にして公知の樹脂を用いた場合
及び熱変形温度20℃及び140℃の不飽和ポリエス
テル樹脂を用いた場合について第2表に示す配合
にて、それぞれの複合体の強制振動共振法による
各測定温度別損失係数(η)を求め第4表に示し
た。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 以上、各実施例に示した通り、不飽和ポリエス
テル樹脂の熱変形温度によつて、制振特性の温度
領域が相対的に移動する傾向があり、熱変形温度
を35〜80℃の範囲の不飽和ポリエステル樹脂と鱗
片状無機物を選択使用することによつて、要求さ
れる使用条件特に100℃近辺の比較的高い温度領
域にて所望の制振性能を満足させることができ、
且つ優れた耐蝕性並びに接着性の制振塗料となし
得るので、従来困難であつた過酷な使用条件下で
充分使用できる工業的に有用な技術である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱変形温度が35〜80℃の不飽和ポリエステル
    系樹脂100重量部と、100〜500メツシユのグラフ
    アイト又はマイカを10〜80重量部とを主成分とす
    る制振塗料。
JP14131980A 1980-10-08 1980-10-08 Vibration-damping paint Granted JPS5765759A (en)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14131980A JPS5765759A (en) 1980-10-08 1980-10-08 Vibration-damping paint
DE19813140070 DE3140070A1 (de) 1980-10-08 1981-10-08 Vibrationsdaempfende anstrichsmasse

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14131980A JPS5765759A (en) 1980-10-08 1980-10-08 Vibration-damping paint

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5765759A JPS5765759A (en) 1982-04-21
JPH0212993B2 true JPH0212993B2 (ja) 1990-04-03

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ID=15289142

Family Applications (1)

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JP14131980A Granted JPS5765759A (en) 1980-10-08 1980-10-08 Vibration-damping paint

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59128722U (ja) * 1983-02-18 1984-08-30 東洋ゴム工業株式会社 「けい」光灯用安定器
JPH0684481B2 (ja) * 1986-07-05 1994-10-26 三井東圧化学株式会社 制振材

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Publication number Publication date
JPS5765759A (en) 1982-04-21

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