JPH0212982B2 - - Google Patents

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JPH0212982B2
JPH0212982B2 JP9021082A JP9021082A JPH0212982B2 JP H0212982 B2 JPH0212982 B2 JP H0212982B2 JP 9021082 A JP9021082 A JP 9021082A JP 9021082 A JP9021082 A JP 9021082A JP H0212982 B2 JPH0212982 B2 JP H0212982B2
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bis
tert
butyl
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block copolymer
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Yoko Furuta
Chiaki Tanaka
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Toray Industries Inc
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、耐熱性および耐候性に優れた性能を
有するポリエーテルエステルブロツク共重合体組
成物に関する。 分子鎖中に交互にポリエーテル部分とポリエス
テル部分を有するポリエーテルエステルブロツク
共重合体はゴム状弾性を有するポリマーとして知
られ、繊維、フイルム、成形品として有用なもの
である。しかしポリエーテルエステルブロツク共
重合体は主鎖中に不安定なポリエーテルブロツク
を含有するため酸化劣化を受けやすく、重合度の
低下に伴つて機械的性質の低下、表面の亀裂発
生、着色や甚しい時にはポリエーテルの分解揮散
というような好ましくない現象を起こす。特にこ
の酸化劣化は光や熱などによつて促進され、屋外
曝露や高温ふん囲気下ではその使用は制限を受け
ている。従つてこれらの劣化現象を防止する目的
でポリエーテルエステル共重合体に種々の安定剤
を添加することが検討されている。このうち熱酸
化劣化を防止し、耐熱性を向上させるためにはヒ
ンダードフエノール系化合物、アリールアミン系
化合物、チオエーテル系化合物、亜リン酸エステ
ル系化合物、などの酸化防止剤を添加するのが一
般的であり、この中でも特にヒンダードフエノー
ル系化合物とチオエーテル系化合物を組合せて用
いた場合に、着色もなく耐熱性の優れたポリエー
テルエステルブロツク共重合体組成物を得ること
が知られている。 一方、光酸化劣化を防止し、耐候性を向上させ
るためには、ベンゾトリアゾール系化合物、ベン
ゾフエノン系化合物などの紫外線吸収剤、あるい
は紫外線吸収剤とは光安定化機構の全く異なるヒ
ンダードアミン系光安定化剤などのラジカル捕捉
型光安定化剤を添加するのが一般的であり、この
中でも特にヒンダードアミン系光安定化剤は、曝
露表面の保護、白度の維持、および機械的性質の
保持などいずれの評価項目においても紫外線吸収
剤にまさる優れた効果を持つ。 ところが、上記のような耐熱性向上に効果の大
きいフエノール系化合物とチオエーテル系化合物
の組合せに、耐候性向上に効果の大きいヒンダー
ドアミン系光安定化剤をさらに組合せると、チオ
エーテル系化合物とヒンダードアミン系光安定化
剤との相互作用によりヒンダードアミン系光安定
化剤の効果が著しく損われ、耐候性の不満足な組
成物となつてしまう。 またヒンダードフエノール系化合物とチオエー
テル系化合物、亜リン酸エステル系化合物のよう
な過酸化物分解剤との組合せにベンゾトリアゾー
ル系化合物、ベンゾフエノン系化合物のような紫
外線吸収剤を組合せて熱および光に対して安定な
ポリエーテルエステルブロツク共重合体組成物と
することも試みられているが、この組成物は特
に、長期耐熱性および光照射時の表面の保護、白
度の維持などの点において不十分である。 したがつて耐熱性と耐候性のいずれの性質にお
いても十分に満足する優れたポリエーテルエステ
ルブロツク共重合体組成物は、いまだ見出されて
いないのが実情である。 本発明者らは、かかる点に鑑み鋭意検討した結
果、ポリエーテルエステルブロツク共重合体に対
し、ヒンダードフエノール系化合物と特定の過酸
化物分解剤とヒンダードアミン系化合物の三者を
添加することによつて従来得ることのできなかつ
た耐熱性および耐候性ともに極めて優れたポリエ
ーテルエステルブロツク共重合体組成物が得られ
ることを見出し、本発明に到達した。 すなわち、本発明はポリエーテルエステルブロ
ツク共重合体(A)に対し、ヒンダードフエノール系
化合物(B)、一般式 (ただしR1、R2、R3は炭素数1〜23の炭化水素
基であつてそれぞれ同一であつても異なつていて
もよく、また炭化水素基中に―COO―、―
CONH―結合のいずれかを有することもでき
る。) で示される亜リン酸エステル系化合物(C)およびヒ
ンダードアミン系化合物(D)を添加してなる着色が
なく耐熱性および耐候性に優れた性能を有するポ
リエーテルエステルブロツク共重合体組成物を提
供するものである。 本発明におけるポリエーテルエステルブロツク
共重合体(A)とはポリエステルハードセグメントと
数平均分子量約200〜6000のポリエーテルソフト
セグメントからなる共重合体であり、ハードセグ
メントとソフトセグメントの比率は15〜90重量%
対85〜10重量%のものである。ポリエステルハー
ドセグメントを形成するジカルボン酸成分として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、
2,6―および1,5―ナフタレンジカルボン
酸、ビス(p―カルボキシフエニル)メタン、ア
ントラセンジカルボン酸、4,4′―ジフエニルエ
ーテルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、
1,4―シクロヘキサンジカルボン酸、シクロペ
ンタンジカルボン酸、4,4′―ジシクロヘキシル
ジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸およびア
ジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ダイマ酸
などの脂肪族ジカルボン酸などが挙げられるが、
機械的性質や耐熱性の点で少なくとも50モル%以
上が芳香族ジカルボン酸の使用が好ましく、特に
テレフタル酸の使用が推奨される。 またハードセグメントを構成するジオール成分
としては炭素数2―12の脂肪族もしくは脂環族ジ
オールすなわちエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4―ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,5―ペンタンジオール、
1,6―ヘキサンジオール、デカメチレングリコ
ール、シクロヘキサンジメタノールや、ビス(p
―ヒドロキシ)ジフエニル、ビス(p―ヒドロキ
シフエニル)メタン、ビス(p―ヒドロキシフエ
ニル)プロパンなどのビスフエノールおよびそれ
らの混合物が用いうるが、特に炭素数2―8の脂
肪族もしくは脂環族ジオールが好ましく用いられ
る。 またポリエーテルソフトセグメントを構成する
ポリ(アルキレンオキシド)グリコールとはポリ
エチレングリコール、ポリ(1,3―および1,
2―プロピレン)グリコール、ポリ(テトラメチ
レンオキシド)グリコール、ポリエチレングリコ
ール―ポリプロピレングリコールブロツク共重合
体、ポリエチレングリコール―ポリ(テトラメチ
レンオキシド)グリコールブロツクあるいはラン
ダム共重合体などであり、特にポリ(テトラメチ
レンオキシド)グリコールが好ましく、もちろん
これらの併用も可能である。これらのポリエーテ
ルグリコールの平均分子量は約200〜6000の範囲
である。 これらの成分からなるポリエーテルエステルブ
ロツク共重合体の製法は任意であるが、好適な重
合方法の一例を示すとジカルボン酸のジメチルエ
ステルを過剰モル数すなわち酸に対し約1.2〜2.0
倍モルの低分子量グリコール、およびポリ(アル
キレンオキシド)グリコールと共に通常のエステ
ル化触媒の存在下において約150〜260℃の温度で
常圧下加熱反応してエステル交換を行ないメタノ
ールを留出させ、ついで5mmHg以下の減圧下に
200〜270℃で加熱重縮合させることによつて製造
することができる。必要に応じポリエーテルエス
テルブロツク共重合体に一部化学架橋可能な多官
能性の共重合成分、たとえばポリカルボン酸、ポ
リオール、ポリオキシカルボン酸などが用いられ
ていてもよい。 本発明の組成物を構成する他の一成分であるヒ
ンダードフエノール系化合物(B)の例としては2,
4―ジメチル―6―第3ブチルフエノール、2,
6―ジ第3ブチルフエノール、2,6―ジ第3ブ
チル―p―クレゾール、4―ヒドロキシメチル―
2,6―ジ第3ブチルフエノール、2,6―ジ第
3ブチル―α―ジメチルアミノ―p―クレゾー
ル、2,5―ジ第3ブチル―4―エチルフエノー
ル、4,4′―ビス―(2,6―ジ第3ブチルフエ
ノール)、2,2′―メチレン―ビス―4―メチル
―6―第3ブチルフエノール、2,2′―メチレン
―ビス(4―エチル―6―第3ブチルフエノー
ル)、4,4′―メチレン―ビス(6―第3ブチル
―o―クレゾール)、4,4′―メチレン―ビス
(2,6―ジ第3ブチルフエノール)、2,2′―メ
チレン―ビス(4―メチル―6―シクロヘキシル
フエノール)、4,4′―ブチリデン―ビス(3―
メチル―6―第3ブチルフエノール)、4,4′―
チオビス(6―第3ブチル―3―メチルフエノー
ル)、ビス(3―メチル―4―ヒドロキシ―5―
第3ブチルベンジル)スルフイド、4,4′―チオ
ビス(6―第3ブチル―o―クレゾール)、2,
2′―チオビス(4―メチル―6―第3ブチルフエ
ノール)、2,6―ビス(2′―ヒドロキシ―3′―
第3ブチル―5′―メチルベンジル)―4―メチル
フエノール、3,5―ジ―第3ブチル―4―ヒド
ロキシベンジルホスホン酸のジエチルエステル、
2,2′―ジヒドロキシ―3,3′―ジ(α―メチル
シクロヘキシル)―5,5′―ジメチル―ジフエニ
ルメタン、n―オクタデシル―3(3′,5′―ジ第
3ブチル―4′―ヒドロキシフエニル)プロピオネ
ート、6―(4―ヒドロキシ―3,5―ジ第3ブ
チルアニリノ)―2,4―ビス―オクチル―チオ
―1,3,5―トリアジン、ヘキサメチレングリ
コール―ビス〔β―(3,5―ジ第3ブチル―4
―ヒドロキシフエノール)プロピオネート〕、N,
N′―ヘキサメチレン―ビス(3,5―ジ第3ブ
チル―4―ヒドロキシヒドロ桂皮酸アミド)、2,
2′―チオ〔ジエチル―ビス―3(3,5―ジ第3
ブチル―4―ヒドロキシフエニル)プロピオネー
ト〕、3,5―ジ第3ブチル―4―ヒドロキシベ
ンジルホスホン酸のジオクタデシルエステル、テ
トラキス〔メチレン―3(3,5―ジ第3ブチル
―4―ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕メ
タン、1,3,5―トリメチル―2,4,6―ト
リス(3,5―ジ第3ブチル―4―ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン、1,1,3―トリス(2―メ
チル―4―ヒドロキシ―5―ジ第3ブチル―フエ
ニル)ブタン、トリス(3,5―ジ第3ブチル―
4―ヒドロキシフエニル)イソシアヌレート、ト
リス〔β―(3,5―ジ第3ブチル―4―ヒドロ
キシフエニル)プロピオニル―オキシエチル〕イ
ソシアヌレートなどが挙げられるが、このうち分
子量が500以上のものが高温雰囲気下で揮散しに
くいためより大きな効果が得られ好ましい。 なかでもとくにテトラキス〔メチレン―3(3,
5―ジ第3ブチル―4―ヒドロキシフエニル)プ
ロピオネート〕メタンの使用が好適である。 また、本発明の組成物を構成する他の一成分で
ある一般式 (ただしR1、R2、R3は炭素数1〜23の炭化水素
基であつてそれぞれ同一であつても異なつていて
もよく、また炭化水素基中に―COO―、―
CONH―結合のいずれかを有することもでき
る。) で示される亜リン酸エステル系化合物(C)の例とし
てはトリブチルホスフアイト、トリヘキシルホス
フアイト、トリオクチルホスフアイト、トリラウ
リルホスフアイト、トリイソデシルホスフアイ
ト、トリステアリルホスフアイト、トリオレイル
ホスフアイト、トリス(トリデシル)ホスフアイ
ト、トリフエニルホスフアイト、トリクレジルホ
スフアイト、トリス(ノニルフエニル)ホスフア
イト、トリス(オクチルフエニル)ホスフアイ
ト、トリス(2,4―ジ第3ブチルフエニル)ホ
スフアイト、ジフエニルイソオクチルホスフアイ
ト、ジフエニルイソデシルホスフアイト、ジフエ
ニルデシルホスフアイト、ジフエニルドデシルホ
スフアイト、ジフエニルステアリルホスフアイ
ト、ジフエニルノニルフエニルホスフアイト、フ
エニルジイソデシルホスフアイトなどが挙げられ
るが、なかでも特にトリフエニルホスフアイトの
使用が好適である。 さらに本発明の組成物の他の一成分であるヒン
ダードアミン系化合物(D)の例としては、4―ベン
ゾイルオキシ―2,2,6,6―テトラメチルピ
ペリジン、ビス(2,2,6,6―テトラメチル
―4―ピペリジニル)カーボネート、ビス(2,
2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジニル)
アジペート、ビス(2,2,6,6―テトラメチ
ル―4―ピペリジニル)スベレート、ビス(2,
2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジニル)
セバケート、ビス(2,2,6,6―テトラメチ
ル―4―ピペリジニル)フタレート、ビス(2,
2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジニル)
イソフタレート、ビス(2,2,6,6―テトラ
メチル―4―ピペリジニル)テレフタレート、ト
リス(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペ
リジニル)ホスフアイト、4―(N―フエニルア
セチルアミノ)―2,2,6,6―テトラメチル
ピペリジン、4―(N―p―トルエンスルホニル
アミノ)―2,2,6,6―テトラメチルピペリ
ジン、N,N′―ビス(2,2,6,6―テトラ
メチル―4―ピペリジニル)アジパミド、ビス
(1,2,2,6,6―ペンタメチル―4―ピペ
リジニル)n―ブチル(3,5―ジ第3ブチル―
4―ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス
(1,2,2,6,6―ペンタメチル―4―ピペ
リジニルジベンジル)マロネート、ビス(1,
2,2,6,6―ペンタメチル―4―ピペリジニ
ル)ビス(3,5―ジ第3ブチル―4―ヒドロキ
シベンジル)マロネート、ビス(1,2,2,
6,6―ペンタメチル―4―ピペリジニル)ジエ
チルマロネート、ビス(1,2,2,6,6―ペ
ンタメチル―4―ピペリジニル)n―ドデシル
(3,5―ジ第3ブチル―4―ヒドロキシベンジ
ル)マロネート、ビス(2,2,6,6―テトラ
メチル―4―ピペリジニル)ビス(3,5―ジ第
3ブチル―4―ヒドロキシベンジル)マロネー
ト、ビス(2,2,6,6―テトラメチル―4―
ピペリジニル)ジベンジルマロネート、ビス
(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジ
ニル)ベンジルエチルマロネート、ビス(2,
2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジニル)
n―ブチル(3,5―ジ第3ブチル―4―ヒドロ
キシベンジル)マロネートなどが挙げられるがな
かでも特にビス(2,2,6,6―テトラメチル
―4―ピペリジニル)セバケートおよびビス
(1,2,2,6,6―ペンタメチル―4―ピペ
リジニル)n―ブチル(3,5―ジ第3ブチル―
4―ヒドロキシベンジル)マロネートを好ましい
化合物として挙げることができる。 これら各安定剤の添加量は、ポリエーテルエス
テルブロツク共重合体(A)100重量部に対して、そ
れぞれ0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜2重量
部である。 なお、本発明のポリエーテルエステルブロツク
共重合体(A)を熱酸化劣化および光酸化劣化の両方
において安定な組成物とするためには、ポリエー
テルエステルブロツク共重合体(A)に対し、ヒンダ
ードフエノール系化合物(B)、亜リン酸エステル系
化合物(C)およびヒンダードアミン系化合物(D)の三
者を添加する必要があり、この中のどれか一つで
も欠けた場合は、本発明の組成物と比較して耐熱
性または耐候性があるいはそのどちらもが大きく
劣つた組成物しか得ることができない。 ヒンダードフエノール系化合物(B)および亜リン
酸エステル系化合物(C)およびヒンダードアミン系
化合物(D)をポリエーテルエステルブロツク共重合
体に添加する方法はとくに制限がなく、ポリエー
テルエステルブロツク共重合体の重合中、または
重合後の任意の時期に加えることができるが、特
に好ましい態様は重合後(成形前)に溶融混合す
る方法である。 なお本発明の組成物の調製に際しては、目的と
する耐熱安定性を阻害しない限りにおいて、他の
一般的な添加剤、たとえば耐加水分解改良剤、着
色剤(顔料、染料)、帯電防止剤、導電剤、結晶
核剤、滑剤、充填剤、補強材、接着助剤、可塑
剤、離型剤、難燃剤などの添加剤を任意に配合す
ることができる。 以下、実施例によつて本発明を説明する。 なお、実施例中「部」または「%」で表示した
ものは、すべて重量比率で表わしたものである。
また、本文中および例中に示す対数粘度はオルト
クロルフエノール中、30℃、0.5%濃度の条件で
測定した値である。 参考例 ポリマー(A―1)の重合 ジメチルテレフタレート213.3部、ジメチルイ
ソフタレート125.2部、数平均分子量1300のポリ
(テトラメチレンオキシド)グリコール122.7部お
よび1,4―ブタンジオール266.9部およびチタ
ンテトラブトキシド触媒0.20部とともにヘリカル
リボン型撹拌翼を備えた反応容器に仕込み、210
℃で2時間加熱して理論メタノール量の95%のメ
タノールを系外に留去した。次いで245℃に昇温
し、50分をかけて系内の圧力を0.2mmHgの減圧と
し、その条件下で2時間重合を行なわせた。 得られたポリエーテルエステル(A―1)の融
点は168℃、対数粘度は1.0であつた。 ポリマー(A―2)の重合 ジメチルテレフタレート104.0部、数平均分子
量1000のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコ
ール88.0部および1,4―ブタンジオール82.3部
およびチタンテトラブトキシド0.10部からポリマ
ー(A―1)と同様の条件で重合し融点201℃、
対数粘度1.1のポリエーテルエステル(A―2)
を得た。 ポリマー(A―3)の重合 ジメチルテレフタレート48.4部、数平均分子量
2000のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコー
ル110部、エチレングリコール44.0部、酢酸亜鉛
0.080部および二酸化ゲルマニウム0.048部からポ
リマー(A―1)と同様の条件で重合し、融点
210℃、対数粘度1.3のポリエーテルエステル(A
―3)を得た。 安定剤 実施例において使用した安定剤の構造式とその
略号は次のとおりである。
【表】
【表】
【表】 実施例 ポリエーテルエステルブロツク共重合体(A―
1)、(A―2)および(A―3)に、表1に示す
各安定剤を配合したのち、245℃に加熱された30
mmφの押出機で溶融混練した後ペレツト化した。
このペレツトを真空乾燥した後、240℃で加圧し
て厚さ0.9〜1.1mmのプレスシートとし、JISK―
6301の3号ダンベル状試験片に打抜いた。試験片
を140℃の熱風オーブン中でエージングし、耐熱
寿命を求めた。耐熱寿命は180゜折り曲げ試験(ダ
ンベル状試験片の両端を互いに接触するまで曲げ
る)によつて、試験片が折れたりあるいは亀裂が
はいつたりして、実質的に使用に耐えなくなるま
でに要する時間で示した。 試験片はサンシヤインウエザオーメーター中で
光照射し、破断伸度と照射表面状態の変化を追つ
た。伸度保持率50%保持時間の測定と照射表面の
亀裂発生時間の測定により耐候性を評価した。サ
ンシヤインウエザオーメーター中の温度は63℃
で、2時間につき18分間、水をスプレーした。破
断伸びの測定はJISK―6301に準じておこなつた。
これらの結果を表1に示す。 なおポリマー100重量部に対する各安定剤の添
加量はいずれも0.4重量部である。
【表】 比較例 ポリエーテルエステルブロツク共重合体(A―
1)、(A―2)および(A―3)100重量部に対
し表2に示す安定剤をそれぞれ0.4重量部配合し
たのち、前記実施例と同様にして打抜き試験片と
した。各試験片について耐熱性と耐候性を評価し
た結果を表2に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリエーテルエステルブロツク共重合体(A)に
    対し、ヒンダードフエノール系化合物(B)、一般式 (ただしR1、R2、R3は炭素数1〜23の炭化水素
    基であつてそれぞれ同一であつても異なつていて
    もよく、また炭化水素基中に―COO―、―
    CONH―結合のいずれかを有することもでき
    る。)で示される亜リン酸エステル系化合物(C)お
    よびヒンダードアミン系化合物(D)を添加してなる
    ポリエーテルエステルブロツク共重合体組成物。
JP9021082A 1982-05-27 1982-05-27 ポリエ−テルエステルブロツク共重合体組成物 Granted JPS58206665A (ja)

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