JPH02129798A - 交通渋滞認識装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、車両が交通渋滞中にある事をＪ　１ｌｉｋ
するための装置に関するものである。

（従来の技術） 車両が交通渋滞中にある場合には、通常走行の際と異な
り、アクセルペダルの踏込量に対する車両の加速度が小
さい方が、追突を避けて先行車に追従する運転操作が容
易になるため、運転者の疲労も少なく、安全運転上好ま
しい。

このため、車両が交通渋滞中にあることを認識し、渋滞
中は自動変速機の変速線図を低速側にずらして早目にア
ップシフト変速を行うようにした自動変速機の制御装置
が従来、特開昭５９−２００８４８号公報にて開示され
ており、この制御装置にあっては、所定時間内に一定時
間間隔で計測された車速の平均値と、前記車速とともに
計測された車両進行方向加速度の累積分布のメジアン値
とが所定値以下の場合に、車両が交通渋滞中にあると認
識される。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来の装置にあっては、車速と加速
度のデータがある程度収集された後てなければ渋滞の認
識を行い得す、従って、走行開始後しばらくの間は渋滞
を認識し得ないという問題があった。

ところで、車両の走行パターンは、通常走行の場合は、
第４図中実線で示す如く当初アクセルペダルがある程度
踏込まれて加速し、車速が充分に上昇した後、アクセル
ペダルが若干戻されて定速走行に入るという経過を取る
ものであるが、交通渋滞中の走行の場合は、第４図中破
線で示す如く車速かアクセルペダルの踏込量に見合う所
まで上昇する以前にアクセルペダルの戻し操作やブレー
キペダルの踏込操作等の減速操作により加速が中断され
て車両が減速状態に入ってしまうという動作が、頻繁に
繰返される特徴的なものとなり、かかる特徴的パターン
は、通常走行の際には生じ得ない。

本発明は上記渋滞中の走行パターンに鑑みて、従来装置
の問題点を有利に解決した装置を提供するものである。

（課題を解決するための手段） この発明の交通渋滞認識装置は、第１図にその概念を示
す如く、 車両の加速操作量を検出する加速操作量検出手段と、 車両の減速操作を検知して減速操作信号を出力する減速
操作検知手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 検出された加速操作量に基づき推定到達車速を求める到
達車速推定手段と、 減速操作信号に基づき、検出された車速と推定到達車速
とを比較して、検出された車速か推定到達車速よりも低
い場合に加速中断信号を出力する車速比較手段と、 出力された加速中断信号の頻度が所定値以上の場合に交
通渋滞と判定する渋滞判定手段と、を具えてなるもので
ある。

（作　用） かかる装置において、到達車速推定手段は、加速操作量
検出手段が検出した、例えばアクセルペダルの踏込量等
の車両の加速操作量に基づき、その操作の結果到達する
と推定される車速を、例えば車両の諸元あるいは実車試
験結果等を用いて求め、この一方、減速操作検知手段は
、例えばアクセルペダルの戻し操作やブレーキペダルの
踏込操作等の車両の減速操作を検知して減速操作信号を
出力し、車速比較手段は、その減速操作信号が出力され
た際の、車速検出手段が検出した車速と上記推定到達車
速とを比較して、検出車速が推定到達車速よりも低い場
合に加速中断信号を出力し、そして、渋滞判定手段は、
その加速中断信号が出力される頻度が所定値以上である
と交通渋滞と判定する。

従ってこの装置によれば、加速操作量に見合う車速に到
達する以前に減速するという動作が頻繁に繰返されると
いう、先に述べた渋滞中の走行パターンの特徴点を認識
し得るので、走行状態のデータを長時間収集する必要が
なく、従って、短時間で交通渋滞を認識し、その結果を
自動変速機の制御等に反映させ得て、交通渋滞への速や
かな対応を可能ならしめることができる。

（実施例） 以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。

第２図はこの発明の交通渋滞認識装置の一実施例の装置
を搭載した車両の駆動および制動系を示す構成図であり
、１はエンジン、２は自動変速機、３はディファレンシ
ャルギヤ、４は駆動車輪、５は従動車輪をそれぞれ示す
。

エンジン１は図示しないエンジン制御用コンピュータを
具えており、このコンピュータは、図示しないセンサか
らの、エンジン回転数やエンジン吸入空気量等の信号の
他、自動変速機２の変速歯車機構６の出力軸の回転から
車速ｖＳＰを検出する車速センサ７からの信号と、アク
セルペダル８の踏込みおよび戻し操作量に応じて、リン
ク機構９を介し開閉作動するスロットルバルブ１０の開
度からアクセルペダル操作量へＣＣを検出するスロット
ルセンサ１１からの信号とを入力し、これらの入力情報
を基に、燃料噴射制御信号や点火時期制御信号をエンジ
ン１に出力する。そして、エンジン１は、これらの制御
信号に基づき、アクセルペダル８の操作量に応じた出力
で運転する。

また自動変速機２は、トルクコンバータ１２を変速歯車
機構６と直列に具えており、トルクコンバータ１２を介
しエンジン出力回転を変速歯車機構６に入力し、その入
力回転を変速歯車機構６の選択変速段に応じ増減速して
出力する。

ここで、変速歯車機構６は、変速段を決定するクラッチ
やブレーキ等の各種摩擦要素を内蔵し、それらの摩擦要
素をライン圧により選択的に油圧作動されて所定変速段
を選択すると共に、作動される摩擦要素の変更により他
の変速段への変速を行う。そしてこの変速歯車機構６の
出力回転は、ディファレンシャルギヤ３を経て駆動車輪
４に達し、当該車両を走行させる。

上記変速歯車機構６の変速制御のため、自動変速機２は
さらに、複数のシフトソレノイドを有する油圧回路１３
と、変速制御用コンピュータ１４とを具えており、この
コンピュータ１４は、車速センサ７およびスロットルセ
ンサ１１からの信号を、インタフェース（１／Ｆ）１５
を介しＣＰＵ１６内に取込み、メモリ１７内にあらかじ
め書込まれた、車速ＶＳＰとアクセルペダル操作量ＡＣ
Ｃとに応じた変速段を示す変速線図を参照してＣＰＵ１
６により上記入力信号から変速段を決定し、ＣＰＵ１６
からインタフェース１５を介し油圧回路１３のシフトソ
レノイドに信号ＳＳＯを出力することによりそれらのシ
フトソレノイドを選択的にＯＮ、　ＯＦＦ　して、その
シフトソレノイドのＯＮ、　ＯＦＦの組合せにより、上
記決定変速段が選択されるように変速歯車機構６の各種
摩擦要素へライン圧を選択的に供給させる。

しかして、ここにおける変速制御用コンピュータ１４は
さらに、当該車両が交通渋滞中にある事を認識してメモ
リ１７内の複数の変速線図から渋滞中での走行に適した
ものを選択する処理を行う。

この処理のため、コンピュータ１４は、駆動輪４および
従動輪５に設けられたブレーキ作動装置１８へブレーキ
ペダル１９の踏込操作量に応じた液圧を供給するブレー
キマスクシリンダ２０の作動からブレーキペダル１９の
踏込操作を検知するブレーキセンサ２１からのブレーキ
操作信号ＢＲＫを入力し、第３図に示す交通渋滞認識プ
ログラムを極めて短い所定時間間隔で割込みにより繰返
し実行する。

第３図中ステップ１０１では、車速ｖＳＰを示す車速セ
ンサ７からの信号を取込むとともに、アクセルペダル操
作量ＡＣＣを示すスロットルセンサ１１からの信号を取
込み、続くステップ１０２では、車速ｖＳＰが所定上限
車速ＶＳＰ、　（例えば４０ｋｍ／ｈ）以上であるか否
かを判断する。そしてこの判断の結果ｖＳＰ≧ｖｓｐ　
、でなければ、すなわち当該車両が低速走行中であれば
、渋滞中にある蓋然性が高いことからステップ１０３へ
進む。

ステップ１０３ではアクセルペダル操作量ＡＣＣから、
車両の加速操作量としてのアクセルペダル踏込操作量（
０から現在の位置までの総踏込量）を求めそのアクセル
ペダル踏込操作量からさらに、推定到達車速ｖｓｐｏを
計算する。この推定到達車速の計算は、この実施例では
アクセルペダル踏込操作量から、当該車両の重量、到達
車速で設定される変速段での増減速比、エンジン１の出
力特性等の車両諸元を用いて行うが、実車で試験した結
果を表や関数としてメモリ１７内に記憶させておき、そ
れを用いて換算する方法でも行うことができる。

尚、上記の計算に際しこの実施例では、通常走行の場合
の走行パターンが、第４図中実線で示す如く車速か充分
上昇した後アクセルペダルが若干戻されて定速走行に入
るものであることを考慮して、アクセルペダル踏込操作
量から直接的に求めた推定到達車速に１より小さい所定
の係数（例えば０．８）を乗じ、あるいはそこから所定
値を減じて、推定到達車速ｖｓｐ０を若干低目に見積る
。また、アクセルペダルの戻し操作があった場合はｖｓ
ｐ。

を最大値にホールドする。

次のステップ１０４では、減速操作が有ったか否かを判
断し、この判断は、アクセルペダル操作量ＡＣＣからア
クセルペダル戻し操作量を求めてその戻し操作量が車両
を緩やかに減速させ得る程度以上であった場合と、ブレ
ーキセンサ２１からのブレーキ操作信号ＢＲＫが入力さ
れた場合との少なくとも一方の場合に減速操作とみなし
て行う。そしてこの判断の結果減速操作が無ければこの
プログラムを終了し、減速操作があればステップ１０５
へ進む。

ステップ１０５では、車速ｖＳＰが上記推定到達車速ｖ
ＳＰｏ以下か否かを判断して、ＶＳＰ　＜ＶＳＰ、であ
れば、第４図中破線で示す如く、アクセルペダル８の踏
込み操作量に見合う車速である推定到達車速ｖｓｐｏに
到達する以前に加速が中断されて減速操作が行われてい
ることから交通渋滞中の走行パターン（渋滞パターン）
で走行しており、交通渋滞中にある蓋然性が極めて高い
ので次のステップ１０６で後述するタイマＴの値が所定
値Ｔ。以上であるか否かを判断する。そしてこの判断の
結果Ｔ≧Ｔｏでなければ、ステップ１０８へ進んで、渋
滞パターンでの走行回数を計数するカウンタＣの値をイ
ンクリメント（歩進）するとともにタイマＴの０へのリ
セットとスタートとを行い、Ｔ≧Ｔｏの場合には、前回
のカウンタＣのインクリメントから長時間が経過してお
り交通渋滞以外の原因によるものか若しくは次の交通渋
滞に入ったことによるものと考えられるのでカウンタＣ
の値を０にリセットした後ステップ１０８へ進む。

この一方、ステップ１０２でＶＳＰ≧ｖｓｐ、の場合は
、車速か充分高いことから交通渋滞中ではないと判断で
き、またステップ１０５でＶＳＰ　＜ＶＳＰｏでない場
合も、推定到達車速まで車速か上昇していることから交
通渋滞中ではないと判断できるので、これらの場合には
ステップ１０９へ進んでカウンタＣおよびタイマＴを０
にリセットする。

その後のステップ１１０では、カウンタＣの値が所定数
Ｃ８（例えば２〜３）以上であるか否かを判断し、この
結果Ｃ≧Ｃｏであれば、渋滞パターンの発生頻度が高い
ことから交通渋滞中に車両があると判断してステップ１
１１へ進み、渋滞フラグＦを１にセットする。またＣ≧
Ｃ８でない場合にはステップ１１２で渋滞フラグＦを０
とする。

かかるプログラムの実行により変速制御用コンピュータ
１４は交通渋滞中の走行を認識することができ、コンピ
ュータ１４はさらに、上記渋滞フラグＦが１の間、渋滞
中での走行に適した、車両の発進時に第２速で発進する
変速線図を選択して変速制御Ｈに用いる。

従って上述した自、動変速機２によれば、アクセルペダ
ル８の踏込量に対する車両の加速度を小さくして運転操
作を容易にすることにより運転者の疲労を少なくするこ
とができる。

しかも、コンピュータ１４は、渋滞パターンでの走行が
２〜３回行われれば渋滞中であることを認識してその結
果を変速制御に反映するので、自動変速機２は交通渋滞
に短時間で速やかに対応することができる。

尚、渋滞フラグＦが１の間、エンジン１の出力を通常走
行時よりも減少させるよう制御しても、上記の場合と同
様運転操作を容易ならし必ることができる。

以上図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に
限定されるものでなく、例えば交通渋滞認識用のコンピ
ュータを別に設け、上記のようにエンジン出力制御を行
えば、マニュアル変速機を具える車両にも適用すること
ができる。

（発明の効果） かくしてこの発明の装置によれば、加速操作量に見合う
車速に到達する以前に減速するという動作が頻繁に繰返
されるという、先に述べた渋滞中の走行パターンの特徴
点を認識し得るので、走行状態のデータを長時間収集す
る必要がなく、従って、短時間で交通渋滞を認識し、そ
の結果を自動変速機の制御等に反映させ得て、交通渋滞
への速やかな対応を可能ならしめることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の交通渋滞認識装置の概念図、第２図
はこの発明の一実施例の装置を搭載した車両の駆動およ
び制動系を示す構成図、第３図は上記車両の自動変速機
の変速制御コンピュータが実行する交通渋滞認識プログ
ラムを示すフローチャート、 第４図は通常走行時および渋滞中での走行時の走行パタ
ーンを示すタイムチャートである。 １・・・エンジン　　　　　２・・・自動変速機４・・
・駆動輪　　　　　　５・・・従動輪７・・・車速セン
サ　　　　８・・・アクセルペダル１１・・・スロット
ルセンサ １４・・・変速制御用コンビ二−タ １８・・・ブレーキ作動装置　１９・・・ブレーキペダ
ル２１・・・ブレーキセンサ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、車両の加速操作量を検出する加速操作量検出手段と
   、 車両の減速操作を検知して減速操作信号を出力する減速
   操作検知手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 検出された加速操作量に基づき推定到達車速を求める到
   達車速推定手段と、 減速操作信号に基づき、検出された車速と推定到達車速
   とを比較して、検出された車速が推定到達車速よりも低
   い場合に加速中断信号を出力する車速比較手段と、 出力された加速中断信号の頻度が所定値以上の場合に交
   通渋滞と判定する渋滞判定手段と、を具えてなる交通渋
   滞認識装置。