JPH02127538A - ウール／化学繊維織物構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、自動車用シートファブリックやカーテン部材
などに用いるのに適したウール／化学繊維織物構造に関
する。

［従来の技術］ 従来より、ウールと化学繊維とを混合した織物（以下、
ウール／化学繊維織物という。）が、種々のものに用い
られている。自動車用シートファブリックとしても、し
ばしば、ウール／化学繊維織物構造が用いられている。

このようにウールと化学繊維とを混ぜるのは、ウールの
もつ優れた感触や表面外観と、化学繊維のもつ強度や扱
いやすさとを兼ね備えるようにするためである。

例えば、第３図は従来の自動車用シートファブリックの
織物構造を示すものであり、このウール／化学繊維織物
４は、その縦糸及び横糸として、ウール糸１ａ、ｌｂと
ポリエステルなどの化学繊維糸２ａ、２ｂとの混紡糸３
ａ、３ｂが用いられている。なお、お互いに混紡される
ウール糸１ａ。

１ｂと化学繊維糸２ａ、２ｂとは、通常、お互いに同系
色で同濃度のものが使用される。

そして、通常は、濃色系の糸や淡色系の糸を適宜縦横に
配置することで各種の色柄をつくって、色柄物の織物と
して用いる場合が多い。

この場合には、濃色系のウール糸１ａにこれと同系色で
濃色系の化学繊維２ａを混ぜた混紡糸３ａと、淡色系の
ウール糸１ｂにこれと同色系で淡色系の化学繊維糸２ｂ
を混ぜた混紡糸３ｂとを利用することになる。なお、混
紡糸３ａ、３ｂは、ウール糸１ａ、ｌｂと化学繊維糸２
ａ、２ｂとをただ並行に合わせるばかりでなく、より合
わせる場合もある。

なお、自動車用シートファブリックに用いられるウール
／化学繊維織物のウールと化学繊維との混合割合は、ウ
ールを６５％程度までとして化学繊維を３５％程度より
多く設定する場合が多い。

〔発明が解決しようどする課題］ しかしながら、このような従来のウール／化学繊維織物
構造では、ウール糸部分が太陽の紫外線を浴びて黄変色
すると特に淡色系のウール糸部分では早期に褪色してし
まい色柄がぼけてしまう。

つまり、織物の初期の色柄感を長期間にわたって維持さ
せることが極めて困難になるという問題点がある。そこ
で、織物のすべてを濃色系の糸で構成することが考えら
れるが、ソフトな色合いを表現するには、織物の中に淡
色系糸を用いたい。

本発明は、かかる課題に鑑みて提案されたもので、織物
中に淡色系を配してソフトな色合いを表現しながら、長
期間に渡って初期の色柄感を維持できるようにしたウー
ル／化学繊維織物構造を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ このため、本発明のウール／化学繊維織物構造は、濃色
のウール糸と淡色の化学繊維糸とを独立に織り込んでな
ることを特徴としている。

［作　用］ 上述の本発明のウール／化学繊維織物構造では、ウール
糸に濃色系の染色を施し、化学繊維糸には淡色系の染色
を施して、それぞれを独立に織り込んであるので、ウー
ルの優れた材質感を確保でき。

太陽の紫外線を浴びてウール糸が黄変色しても、このウ
ール糸が濃色系に染色されているため、黄変色が目立た
ず、結果として、褪色度合いが少なくつまり耐光性が強
くなり、長期間にわたって初期の色柄感を維持すること
ができるようになる。

［実施例］ 以下、図面により本発明の一実施例としてのウール／化
学繊維織物構造について説明すると、第１図はその織物
構造を模式的に示した図、第２図（ａ）、（ｂ）はそれ
ぞれその織物に用いられる濃色系のウール糸および淡色
系の化学繊維としてのポリエステル糸を示した斜視図で
ある。

本つ−ル／化学繊維織物祷造では、従来のように混紡糸
３ａ、３ｂ　（第３図参照）を用いる代りに、濃色糸の
ウール糸１ａと淡色系の化学繊維としてのポリエステル
糸２ｂとを縦・横それぞれ独立に用いながら適当に配置
して織り込んで、ウール／化学繊維織物５を形成してい
る。

この例では、第１７図中に縦方向に示す糸材（縦方向材
）については、ａ色系のウール糸１ａが３本続くと濃色
系の化学繊維糸２ｂが３本続くというように交互に配置
されており、横方向に示す糸材（横方向材）については
、濃色系のウール糸１ａが２本続くと濃色系の化学繊維
糸２ｂが３本続くというように、これも交互に配置され
る。

なお、ここでは、濃色系のウール糸１ａの色彩をダーク
ブルーとし、淡色系の化学繊維糸２ｂの色彩をベージュ
として、ソフトな色合いを出している。

上述の構成により、ウール糸１ａが濃色系になっている
ため、太陽の紫外線によりウール糸】ａが黄変色しても
、これが目立たず１色柄の褪色感は僅かなものにおさえ
られる。そして、太陽の紫外線の影響を受けにくい淡色
系のポリエステル糸２ｂが初期の淡色系の色を長期的に
維持するので、初期のソフトな色合いの色彩感が長期的
に保持されるのである。

なお、濃色系の糸や淡色系の糸の色彩としては、それぞ
４ｔダークブルーやベージュのものに限るものでなく、
濃色系の糸の色彩としては、例えばダークグリーンやダ
ークブラウン等の色であってもよく、淡色系の糸の色彩
としては９例えばホワイトやライトブルー等の色であっ
てもよい。また、濃色系の色や淡色系の色として、複数
、の色を採用して、それぞれ適宜の順に配置して織り込
むようにしてもよい。

さらに、本実施例では化学繊維としてポリエステルを例
に上げているが、化学繊維はポリエステルに限定される
ものではない。

また、本実施例では、ウール／化学繊維織物構造を自動
車用シートファブリックに適用した場合について説明し
たが、本構造は、これに限るものでなく、耐光性をもと
められるカーテン用生地などをはじめとして幅広く適用
できる。

［発明の効果］ 以上詳述したように、本発明のウール／化学繊維織物構
造によれば、濃色のウール糸と淡色の化学繊維糸とを独
立に織り込むという構成により、織物の初期の色柄感を
長期間に亘って維持できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１．２図は本発明の一実施例としてのウール／化学繊
維織物構造を示すもので、第１図はその織物構造を模式
的に示した図、第２図（ａ）。 （ｂ）はそれぞれその織物に用いられる濃色系のウール
糸および淡色系の化学繊維としてのポリエステル糸を示
した斜視図であり、第３，４図は、従来のウール／化学
繊維織物構造を示すもので、第３図はその織物構造を模
式的に示した図、第４図はその織物に用いられる混紡糸
を示す斜視図である。 ｌａ−一濃色系のウール糸、 ２　ａ　−＝淡色系の化学 繊維、 ５−ウール／化学繊維織物。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 濃色のウール糸と淡色の化学繊維糸とを独立に織り込ん
   でなることを特徴とする、ウール／化学繊維織物構造。