JPH02127392A - 護岸用コンクリートブロック吊上げ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、河川堤防、傾斜地の宅地造成、山間地の道路
側壁等を構築するための護岸用コンクリートブロックの
吊上げ装置に関する。

（を来の技術） 従来、護岸用コンクリートブロックを積み上げて河川堤
防等を構築する場合には、コンクリートブロックをワイ
ヤーロープ等で１つずつ吊上げて積み上げていたため、
積み上げに時間がかかり、また積み上げの際、コンクリ
ートブロックどうしの面を合わせて整列させる必要があ
ったため、整列に時間がかかり、作業能率が低いという
欠点があった。

本発明は、上記欠点に鑑み、互いに整列状態にある複数
のコンクリートブロックを一体的に吊上げて積み上げる
ことができる護岸用コンクリートブロック吊上げ装置を
提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、第１の発明は、互いに整列
状態にある複数の護岸用コンクリートブロック１の各前
面部１ａを、該前面部１ａの配置角度に合わせて係止可
能な係止部材２を有する固定挟持部材３と、前記各コン
クリートブロック１の後面部１ｂを係脱自在に係止する
可動挟持部材４と、上記両挟持部材３．４を互いに対向
状態に取付ける吊上げ枠５とからなる構成を採用するも
のである。

また第２の発明は、固定挟持部材３が、可動挟持部材４
と一体に回動して水平姿勢を保持しうるよう吊上げ枠５
に枢支８されてなる構成を採用するものである。

（実施例） 第１図は本発明の一実施例たるコンクリートブロック吊
上げ装置により互いに整列状態にある複数のコンクリー
トブロック１を吊り上げた状態を示しており、上記吊上
げ装置は、複数のコンクリートブロック１の各前面部１
ａを、該前面部１ａの配置角度に合わせて係止可能な係
止部材２を有する固定挟持部材３と、前記各コンクリー
トブロック１の後面部１ｂを係脱自在に係止する可動挟
持部材４と、上記両挟持部材３，４を互いに対向状態に
取付ける吊上げ枠５とから構成されている。

上記固定挟持部材３は１．第１図及び第２図に示すよう
に、正面視横長の矩形箱状であって、その上端から後方
へ延びる一対の支持杆６，６と、該各支持杆６，６から
垂下された垂下杆７．７とを存し、該各型下部７．７に
突設した枢支軸８を介して門型状の前記吊上げ枠５の両
側部５ａ、５ａに枢支されている。従って上記枢支軸８
を回動レバー９により回動させることによって、当該固
定挟持部材３を第１図に示す垂直姿勢から第８図に示す
水平姿勢に変位させることができる。なお第１図中、１
１．１２は固定挟持部材３に回動自在に取付けられた略
コ字状の係止枠であって、そのいずれか一方が吊上げ枠
５に係合して、垂直姿勢または水平姿勢の固定挟持部材
３を吊上げ枠５に係止するものである。また第２図の１
０は吊上げ枠５の両端部に設けた吊り環５ｂに取付けた
吊り索である。

前記係止部材２は、第２図及び第３図に示すように、コ
ンクリートブロック１の前面部１ａに当接する支持板２
ａと、該支持板２ａに一体形成され、且つコンクリート
ブロック１の前面部１ａの凹部１ｃに嵌入する突起部２
ｂとからなり、支持板２ａの中央部に突設した支軸２Ｃ
を介して固定挟持部材３に回動自在に支持されている。

第２図の１３は係止部材操作装置であって、上記各係止
部材２に取付けられ、且つ固定挟持部材３に各支軸２Ｃ
を中心に９０°の範囲にわたって形成された円弧状ガイ
ド孔１４に挿通されたガイドローラ１５と、該各ガイド
ローラ１５を一体的に連結する連結リンク１６と、固定
挟持部材３の側板に回動自在に配設され、且つユニバー
サルジヨイント１７、長筒状ナツト１８及び該ナツト１
８に螺合するねじ軸１９を介して上記連結リンク１６の
一端部に枢着された操作ハンドル２０とからなり、該ハ
ンドル２０を正逆転させることによって、前記各係止部
材２を支軸２Ｃを中心に一体的に回動させて右向きまた
は左向きに傾斜させることができるようになっている。

前記可動挟持部材４は、第３図〜第５図に示すように、
固定挟持部材３と平行に配置され、且つ両端部が軸受２
２を介して固定挟持部材３に回動自在に支持された回動
軸２３と、該回動軸２３にＬ字状揺動アーム２６及びリ
ング２５を介してポルト２４により固定されたキャップ
状保合部材２７とからなり、第６図仮想線状態から回動
軸２３を反時計方向へ回動させることによって、同図実
線に示すように、係合部材２７の凹陥部２８をコンクリ
ートブロック１の後面部１ｂに嵌合させることができる
ようになっている。また第６図の２９は上記係合部材２
７に設けられた後面部係止装置であって、凹陥部２８に
連通する凹入部３０内に摺動自在に挿入された係止枠３
１と、該係止枠３１に固着されたガイドボルト３２と、
係止枠３１を凹陥部２８に向けて付勢するばね３３と、
上記ガイドボルト３２に螺合する係止枠突出量調整用ナ
ツト３４とからなり、可動挟持部材４によりコンクリー
トブロック１の後面部１ｂを係止したときに、上記係止
枠３１をコンクリートブロック１の後面部１ｂに圧接さ
せて、その後面部１ｂを確実に係止することができるよ
うにしたものであり、また係止枠３１の移動によりコン
クリートブロック１の製作寸法誤差を吸収することがで
きるようにしている。

第４図の３６は可動挟持部材揺動装置であって、その詳
細は第７図に示すように、固定挟持部材３に固着された
ケーシング３７に回転のみ自在に支持されたねじ軸３８
と、該ねじ軸３８に螺合するナツト３９と、中央部がケ
ーシング３７に揺動支軸４０を介して枢支され、且つそ
の一端部が長孔４１を介して前記ナツト３９にビン４２
によす連結され、さらにその他端部に形成した二股部４
４ａが前記回動軸２３に突設した係合ピン４３に係合す
るＬ字状の操作レバー４４とを有し、前記ねじ軸３８を
ハンドル４５により正逆転させることによって、第６図
に示すように、可動挟持部材４をコンクリートブロック
１の後面部１ｂに対し係脱させることができるようにな
っている。なお前記ハンドル４５に代えて、電動機、流
体圧シリンダ等を用いてもよい。

第９図〜第１１図に示すものは、複数のコンクリートブ
ロック１を整列させるための整列台４６であって、コン
クリートブロック１の各前面部１ａを支持するためのＶ
字状支持面４７ａを連続的に形成した前面部支持枠４７
と、コンクリートブロック１の後面部１ｂを支持するた
めの水平支持板４８と、該水平支持板４８から各Ｖ字状
支持面４７ａの下端部にかけて配設された連結部材４９
と、該各連結部材４９上に固着された位置決め部材５０
とを有し、各ｖ字状支持面４７ａの一辺の長さｌをコン
クリートブロック１の前面部１ａの短辺の長さしと一致
させている。従って、第９図及び第１０図実線に示すよ
うに、複数のコンクリートブロック１の前面部１ａを各
Ｖ字状支持面４７ａに当接させ、且つその後面部１ｂを
水平支持板４８上に載置し、さらに第１１図に示すよう
に、各前面部１ａの裏面を位置決め部材５０に当接させ
ることによって、各コンクリートブロック１を左向きま
たは右向きに傾斜させた状態で互いに整列させることが
できる。

コンクリートブロック１の積み上げ手順を第１２図（ａ
）〜（「）に基づいて説明する。同図（ａ）に示すよう
に、整列台４６上に複数のコンクリートブロック１を左
または右方向へ傾斜させた状態で載置すると共に、クレ
ーン５２に吊下げられた本発明の吊上げ装置を上記整列
台４６の上方にもたらし、固定挟持部材３の各係止部材
２をコンクリートブロック１の各前面部１ａに係合させ
る０次に可動挟持部材揺動袋Ｗ３６を操作して可動挟持
部材４を第６図仮想線状態から同図実線に示すように、
コンクリートブロック１の各後面部１ｂに係合させる。

これによって各コンクリートブロック１は固定挟持部材
３と可動挟持部材４とで前後から挟持される。

続いて第１２図（ロ）に示すように、クレーン５２によ
り吊上げ装置を介して各コンクリートブロック１を吊上
げ、この状態のまま上記各コンクリートブロック１を構
築現場まで移送してもよいが、より確実にコンクリート
ブロック１を移送するため、第８図及び第１２図（Ｃ）
に示すように、回動レバー９により固定挟持部材３を水
平姿勢にする。これによりコンクリートブロック１は固
定挟持部材３上に載置された状態となり、安全確実にコ
ンクリートブロック１を移送することができる。

そして第１２図（ｄ）に仮想線に示すように、構築現場
の基礎コンクリートブロック５３上にコンクリートブロ
ック１を積み上げる。

また第１２図（ｅ）に示すように、前記整列台４６上に
コンクリートブロック１を上記とは逆方向に傾斜させて
載置し、それに合わせて係止部材２を係止部材操作装置
１３の操作によりコンクリートブロック１と同方向に傾
斜させる。以降、前述した作業をくり返して、そのコン
クリートブロック１をすでに積み上げたコンクリートブ
ロック１上に積み上げ、同様の作業をくり返すことによ
って、第１２図（ｆ）に示すように、多数のコンクリー
トブロック１からなる河川堤防等の側壁を構築すること
ができる。

上記積み上げ手順では、整列台４６上に整列させた複数
のコンクリートブロック１を本発明の吊上げ装置により
吊上げるようにしたが、第８図に示すように、水平姿勢
にした固定挟持部材３上に複数のコンクリートブロック
１を載せて整列させるようにしてもよい。

これによると、整列台４６が不要となり、また整列台４
６上に複数のコンクリートブロック１を整列させる過程
を省略することができる。

なお上記実施例では３個のコンクリートブロック１を吊
上げるための吊上げ装置を例にあげて説明したが、本発
明は２個または４個以上のコンクリートブロック１を吊
上げる吊上げ装置も包含するものである。

（発明の効果） 第１の発明によれば、互いに整列状態にある複数の護岸
用コンクリートブロックを挟持する固定挟持部材及び可
動挟持部材と、該両挟持部材を互いに対向状態に取付け
る吊上げ枠とからなっているから、複数のコンクリート
ブロックを一度に吊上げて積み上げることができ、作業
能率の向上を図ることができる。

また上記固定挟持部材には、コンクリートブロックの各
前面部を、該前面部の配置角度に合わせて係止可能な係
止部材が設けられているから、コンクリートブロックの
各前面部が左右どちら方向に傾斜していても、その各前
面部を確実に係止することができる。

さらに、コンクリートブロックの各前面部と各後面部と
を固定挟持部材と可動挟持部材とで係止するようにして
いるから、整列状態にある複数のコンクリートブロック
をその状態のまま移送して積み上げることができ、積み
上げの際、あらためて各コンクリートブロックを整列し
なおす必要がなく、積み上げ作業を迅速におこなうこと
ができる。

第２の発明によれば、固定挟持部材が、可動挟持部材と
一体に回動して水平姿勢を保持しうるよう吊上げ枠に枢
支されているから、複数のコンクリートブロックを水平
姿勢の固定挟持部材上に載せて移送することができ、そ
の移送途上で、コンクリートブロックが落下したり、位
置ずれしたりするおそれがなく、安全、確実に移送作業
をおこなうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例たる護岸用コンクリートブロ
ック吊上げ装置の側面図、第２図は同一部切欠き正面図
、第３図は第２図のＡ−Ａ矢視図、第４図は同一部切欠
き平面図、第５図は同背面回、第６図は同要部の縦断面
図、第７図は同装置に用いられる可動挟持部材揺動装置
の水平断面図、第８図は固定挟持部材を水平姿勢にした
状態の同側面部、第９図はコンクリートブロックを整列
させるための整列台の斜視図、第１０図は同整列台の正
面図、第１１図は第１Ｏ図のＢ−Ｂ矢視図、第１２図（
ａ）〜（ｆ）はコンクリートブロックの積み上げ手順を
説明するための概略説明図である。 １・・・護岸用コンクリートブロック、１ａ・・・前面
部、１ｂ・・・後面部、２・・・係止部材、３・・・固
定挟持部材、４・・・可動挟持部材、５・・・吊上げ枠
。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、互いに整列状態にある複数の護岸用コンクリー
   トブロックの各前面部を、該前面部の配置角度に合わせ
   て係止可能な係止部材を有する固定挟持部材と、前記各
   コンクリートブロックの後面部を係脱自在に係止する可
   動挟持部材と、上記両挟持部材を互いに対向状態に取付
   ける吊上げ枠とからなる護岸用コンクリートブロック吊
   上げ装置。
2. （２）、固定挟持部材は、可動挟持部材と一体に回動し
   て水平姿勢を保持しうるよう吊上げ枠に枢支されてなる
   特許請求の範囲第１項に記載の護岸用コンクリートブロ
   ック吊上げ装置。