JPH0212337Y2 - - Google Patents

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JPH0212337Y2
JPH0212337Y2 JP318084U JP318084U JPH0212337Y2 JP H0212337 Y2 JPH0212337 Y2 JP H0212337Y2 JP 318084 U JP318084 U JP 318084U JP 318084 U JP318084 U JP 318084U JP H0212337 Y2 JPH0212337 Y2 JP H0212337Y2
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brake
pressing plate
brake lining
electromagnet
electromagnetic
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Description

【考案の詳細な説明】
〔考案の技術分野〕 この考案は、電動機等に取り付けられるスプリ
ング制動形直流電磁石式ブレーキにおいて、ブレ
ーキ励磁コイルへの電圧しや断から制動開始まで
の遅れ時間(以下隋行時間という)の短縮をはか
つた電磁ブレーキに関するものである。 〔従来技術〕 従来、直流電磁石を使用した電磁ブレーキにお
いては、励磁コイルのコイル時定数による電流の
時間的変化による影響で上記隋行時間が長くな
り、定位置停止、急停止等を必要とする場合には
適用が制限される欠点があつた。 この点を改良するため、一般に急速励磁方式、
過励磁方式の電源回路が提案されているが、電源
装置が高価となり、これも適用が制限される欠点
があつた。 〔考案の概要〕 この考案は、上記の点にかんがみなされたもの
で、直流電磁石自体の改良により隋行時間を短縮
できるようにした電磁ブレーキを提供するもので
ある。 〔考案の実施例〕 以下、この考案の一実施例円第1図〜第5図に
よつて説明する。第1図、第2図において、10
は電動機の回転軸で、この回転軸10の一端には
断面が方形状のハブ11が回転軸10と一体に固
着され、さらにこのハブ11にはブレーキライニ
ング12がハブ11の外側面に沿つて回転軸10
の長手方向に摺動可能に遊嵌支持されている。ま
た、このブレーキライニング12の固定鉄心15
側の端面には押圧板13が、励磁コイル14が施
された固定鉄心15と回転軸10の軸方向に空隙
Gを介して対向配置されている。さらにこの固定
鉄心15には押圧板13を回転軸10の軸方向に
摺動可能に遊嵌支持する固定ボルト16が所要個
所に固着され、固定ボルト16の開放側端部には
ブレーキライニング12を押圧板13との間に挾
むかたちでブレーキ板17が固着されている。そ
して、この固定鉄心15は外極15aと内極15
bからなり、その外極面積S0が内極面積Siより大
きく、例えば2〜3倍に形成され直流電磁石が構
成されている。そして、内極15bの表面を外極
15aの表面より引き込ませて、凹に形成してあ
る。18は制動ばねで、固定鉄心15の所要個所
に設けられた穴部19にそれぞれ配設され、かつ
押圧板13をブレーキライニング12側へ押圧す
る作用を行う。 上記のように構成されたこの考案の電磁ブレー
キにおいて、常時(電源OFF時)は第1図に示
すように、ブレーキライニング12は押圧板13
とブレーキ板17間に制動ばね18の押圧力で押
圧され、これによりブレーキトルクを発生させて
回転軸10を制動している。また、固定鉄心15
の励磁コイル14に通電すれば押圧板13は制動
ばね18のばね力に抗して固定鉄心15に吸着さ
れ、押圧板13、固定鉄心15間のギヤツプGは
ゼロになると同時に、ブレーキライニング12と
押圧板13との間に前記ギヤツプGに相当する隙
間が生じ、回転軸10への制動を解放する。 直流電磁石においては、一般に磁束が磁極の内
側に集まる性質があり、有効磁極面積Seは磁極の
構成により変化する。 ブレーキ制動状態においては、固定鉄心15と
押圧板13間のギヤツプGにより第3図に示すよ
うに磁束が磁極の内側に集まり、有効磁極面積Se
は小さい。一方、ブレーキ解放状態においては
押圧板13が固定鉄心15に吸着され、第4図に
示すように磁束が広く分布し、有効磁極面積Se2
は大きくなる。(ここにSe2>Se1) 一般に、電磁石の吸引力は下式で示され、磁極
面積Sが大きくなれば磁束密度Bgが小さくなり、
吸引力Fも小さくなる。 F=1/μB2 g・S(ここにμは透磁率である) したがつて、同じ励磁コイルを使用しても磁極
面積が大きくなれば吸着時吸引力が小さくなり、
電磁ブレーキの制動時に制動ばね18の押圧力が
電磁石の吸引力に打ち勝つて押圧板13が釈放さ
れる時の電流値が高くなる。 これにより、第5図に示すように直流電磁石の
電圧しや断時の電流の時間的変化曲線において、
有効磁極面積Se1時の押圧板釈放電流i1に対し、
有効磁極面積Se2時の押圧板釈放電流i2は高くな
り、隋行時間t2が短縮される。 第1表はこれを実際に実験して得られたデータ
の一部を示し、この考案の有意性を示している。
一般に、外極面積/内極面積比は1/1あるいは
その近辺で製作されるケースが多いが、上記のよ
うに面積比を大きくすることにより隋行時間を短
縮することができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案は、固定鉄心の
外極面積を内極面積より大きくして直流電磁石を
形成するとともに、内極を外極よりもその表面を
凹にし、電磁ブレーキを構成したので、高価な電
源装置を使用することなく、電磁石の構造的改良
のみによつて電磁ブレーキの動作特性を改善(隋
行時間を短縮)した高性能な電磁ブレーキを提供
することができる。 また、電磁ブレーキの構成上、固定ボルト、制
動ばね等は外極側に配置する必要があり、このた
め外極面積を大きくすることにより磁極を有効に
利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案による電磁ブレ
ーキの一実施例を示し、第1図は断面で示す側面
図、第2図は中心線より左下側の部分を第1図の
A−A線、右側の部分を第1図のB−B線におけ
る断面で示す正面図、第3図および第4図は磁束
の分布図、第5図は直流電磁石における電圧しや
断後の電流の時間的変化を示す動作図である。 図中、10は回転軸、11はハブ、12はブレ
ーキライニング、13は押圧板、14は励磁コイ
ル、15は固定鉄心、16は固定ボルト、17は
ブレーキ板、18は制動ばねである。なお、図中
の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転軸に固着したハブに遊嵌支持されたブレー
    キライニングと、このブレーキライニングの端面
    に離接自在に、かつ前記ブレーキライニングをブ
    レーキ板とで挟持するように配設された押圧板
    と、外極と内極を有し励磁コイルによる電磁力に
    より前記押圧板のブレーキライニング方向への押
    圧力を解除する直流電磁石と、前記押圧板をブレ
    ーキライニング方向に押圧する制動バネとからな
    る電磁ブレーキにおいて、前記直流電磁石の外極
    面積を内極面積より大きくし、かつ前記内極を前
    記外極よりもその表面を凹にしたことを特徴とす
    る電磁ブレーキ。
JP318084U 1984-01-13 1984-01-13 電磁ブレ−キ Granted JPS60116432U (ja)

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JPS60116432U JPS60116432U (ja) 1985-08-06
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