JPH02119635A - 6サイクルエンジン - Google Patents

6サイクルエンジン

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Publication number
JPH02119635A
JPH02119635A JP27374788A JP27374788A JPH02119635A JP H02119635 A JPH02119635 A JP H02119635A JP 27374788 A JP27374788 A JP 27374788A JP 27374788 A JP27374788 A JP 27374788A JP H02119635 A JPH02119635 A JP H02119635A
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JP
Japan
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stroke
intake
cylinder
air
cylinders
Prior art date
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Pending
Application number
JP27374788A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirobumi Nishimura
博文 西村
Yasuyuki Morita
泰之 森田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH02119635A publication Critical patent/JPH02119635A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B75/021Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having six or more strokes per cycle

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、6サイクルエンジンに関する。
(従来の技術) ピストン形多気筒エンジンにおいて、吸気行程と圧縮行
程と膨張行程と排気行程とを順に行なう4サイクルのも
のは一般に知られている。これに対し、上記4行程に他
の行程を追加して6サイクルとし、爆発回数の減少によ
る燃料消費率の改善などを図る試みがなされている。
例えば、特開昭58−18523号公報には、上記吸気
行程と圧縮行程と膨張行程と排気行程とを順に行ない、
最後の排気行程から次の吸気行程に移る間に、空気吸入
行程と掃気工程とを追加した6サイクルエンジンが記載
されている。すなわち、このものは、上記空気吸入行程
で吸入した空気を用いて排気行程での残留ガスを掃気す
ることにより、残留ガスが次の燃焼に悪影響を及ぼすこ
とかないようにしようとするものである。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記従来の技術の場合、上記残留ガスの影響を
排除して新しい混合気を燃焼せしめることができ、6サ
イクルエンジンとしては出力が若干向上するが、4サイ
クルエンジンと比べた場合、同一排気量では1回の爆発
を行なうにあたってのサイクル数が増える分、そのエン
ジン出力は低くなる。つまり、上記従来の技術は基本的
には混合気の燃焼性の改善であって、エンジン出力の大
巾な向上は期待できない。
しかして、上記エンジン出力を積極的に向上せしめる有
効な手段の一つには、過給による吸気充填効率の増大が
あるが、この過給には通常は過給機を別途必要とする。
また、例えば、多気筒エンジンにおける1つの気筒をコ
ンプレッサーとして用い、この気筒で得た加圧空気を他
の気筒に供給することも考えられるが、その場合には、
1つの気筒がエンジン出力に寄与しないため、エンジン
全体としての出力のバランスが崩れてしまうことになる
(課題を解決するための手段) 本発明は、このような課題に対して、吸気行程と圧縮行
程と膨張行程と排気行程とを順に行なうピストン形多気
筒エンジンにおいて、排気行程と吸気行程との間に空気
の吸入行程と加圧行程とを設けて6サイクルとし、上記
加圧行程で得られる加圧空気を他の気筒に供給すること
により、各気筒を他の気筒に対する過給に順次利用して
いくようにし、過給機を別途用いずに且つエンジン全体
としての出力のバランスも崩すことなく、エンジン出力
の向上を図ることができるようにするものである。
すなわち、請求項(1)に係る6サイクルエンジンは、
吸気行程と圧縮行程と膨張行程と排気行程との4行程を
順に行なうピストン形多気筒エンジンにおいて、各気筒
は上記排気行程から吸気行程に移る間にピストンの下降
により燃焼室に空気を吸入する空気吸入行程と、この空
気吸入行程で得た空気をピストンの上昇により加圧する
加圧行程とを行なうように設定されていて、各気筒の上
記加圧行程で得られる加圧空気を吸気行程の後半にある
他の気筒に供給する過給通路を備えていることを特徴と
するものである。
また、請求項(2)に係る6サイクルエンジンは、上記
請求項(1)に記載のものにおいて、過給通路が互いの
加圧行程と吸気行程とを時期的にオーバラップせしめた
気筒同士を直結したものであることを特徴とする 請求項(3)に係る6サイクルエンジンは、上記請求項
(1)に記載のものにおいて、過給通路が各気筒から延
設した通路を1つの通路体に接続してなることを特徴と
するものである。
(作用) 請求項(1)の6サイクルエンジンにおいては、各気筒
において排気行程後に吸入した空気を加圧して吸気行程
後半にある他の気筒に供給するため、加圧空気が供給さ
れた気筒の吸気充填効率が増大することにより、エンジ
ン出力が向上する。そして、各気筒は順に加圧空気の供
給、つまりは過給に利用されるため、エンジン全体とし
ての出力のバランスが保たれる。また、4サイクルエン
ジンに比べてサイクル数が増えることを利用し、1回の
爆発による仕事量を大きくして同じ出力を得るための爆
発回数を減らし、燃料消費率の改善を図ることができる
請求項(2)の6サイクルエンジンにおいては、過給通
路が互いの加圧行程と吸気行程とを時期的にオーバラッ
プせしめた気筒同士を直結したものであるため、過給通
路におけるデッドボリュームを少なくすることができ、
各気筒で加圧した空気を、供給量の損失をほとんど生ず
ることなく、他の気筒に直ちに供給することができる。
請求項(3)の6サイクルエンジンにおいては、過給通
路が各気筒から延設した通路を1つの通路体に接続して
なるものであるから、各気筒で加圧した空気を他の気筒
に直ちに供給することもできるが、各気筒で加圧した空
気を上記過給通路に一旦滞留せしめて他の気筒に供給す
ることができ、加圧空気の授受を行なう気筒同士の加圧
行程と吸気行程とを時期的にオーバラップせしめる必要
がなく、気筒数の制約がなくなる。
また、気筒数が多い場合でも過給通路用の配管が簡単に
なり、さらに、上記通路体に接続する各通路の長さ及び
通路径を等しくすることにより、各気筒の加圧空気の授
受についての通路条件を同じにして気筒間の過給効果の
バラツキを防止することができる。
(発明の効果) 従って、請求項(1)の発明によれば、排気行程と吸気
行程との間に空気の吸入行程と加圧行程とを設けて6サ
イクルとし、上記加圧行程で得られる加圧空気を他の気
筒に供給するようにしたがら、各気筒を他の気筒の過給
に順次利用し、過給機を別途用いずに且つエンジン全体
としてのバランスも崩すことなく、燃料消費率の改善を
張りながらエンジン出力の向上を図ることができるよう
になる。
請求項(2)の発明によれば、過給通路は互いの加圧行
程と吸気行程とを時期的にオーバラップせしめた気筒同
士を直結したものにしたから、過給通路におけるデッド
ボリュームを少なくして過給効果を高めることができる
請求項(3)の発明によれば、過給通路は各気筒から延
設した通路を1つの通路体に接続して構成したから、各
気筒で加圧した空気を上記過給通路に一旦滞留せしめて
他の気筒に供給することができ、加圧空気の授受を行な
う気筒同士のタイミングを合わす必要がなくなって、2
気筒や3気筒あるいは6気筒等にも当該6サイクルエン
ジンを適用することが可能になるとともに、気筒数が多
い場合でも過給通路用の配管が簡単になり、さらに、各
気筒の加圧空気の授受についての通路条件を同じにして
気筒間の過給効果のバラツキを防止することができるよ
うになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する 〈実施例1〉 本例は4気筒のピストン形ガソリンエンジンに本発明を
適用したものであり、第1図乃至第6図に示されている
第1図に示すエンジン構成においては、説明の都合上、
図面の左から第1気筒1.第2気筒2゜第4気筒4.第
3気筒3と番号が付けである。
さて、上記4気筒1〜4は、ピストンの下降により燃焼
室に空気と燃料との混合気を吸入する吸気行程、ピスト
ンの上昇により上記混合気を圧縮する圧縮行程、圧縮し
た混合気に点火し、燃焼ガスの膨張によりピストンを下
降せしめる膨張行程。
ピストンの下降により燃焼ガスを排出する排気行程、ピ
ストンの下降により空気のみを吸入する空気吸入行程、
並びにピストンの上昇により上記吸入空気を加圧する加
圧行程の6ストロークサイクルで作動するようになって
いる。
第2図は上記各気筒1〜4の行程図であり、上記吸気行
程は吸、圧縮行程は圧、膨張行程は膨。
排気行程は排、空気吸入行程はく吸〉、加圧行程はく圧
〉の文字記号が付されている。そして、この場合、上記
各気筒l〜4の6行程は、第1気筒1、第4気筒4.第
3気筒3.第2気筒2の順にクランク角度で270度ず
つずれて進行するようになっている。
しかして、上記各気筒1〜4には、吸気行程で燃焼室に
混合気を吸入するとともに、空気吸入行程で空気単独の
吸入を行なう吸気ポート1a〜4a、排気行程で燃焼室
から燃焼ガスを排出する排気ポート1b〜4b、加圧行
程で燃焼室から加圧空気を送り出す送りポート10〜4
c、並びに吸気行程の後半から圧縮行程にわたる時期に
燃焼室に加圧空気を導入する導入ポート1d〜4dが設
けられている。そして、これらのポート1a〜4B、l
b 〜4b、lc 〜4c、並びに1d〜4dにはポー
ト開閉用のバルブがそれぞれ設けられている。
上記4つの吸気ポート1a〜4aにはスロットルバルブ
5を介設した吸気通路(吸気マニホールド)6の各枝通
路が接続され、また、排気ポート1b〜4bには排気通
路(排気マニホールド)7の各枝通路が接続されている
。そして、上記各気筒1〜4は、加圧空気の授受のため
に、第2図に示すように、互いの加圧行程と吸気行程と
を時期的にオーバラップせしめた気筒同士、つまり第1
気筒1と第2気筒2.第2気筒2と第3気筒3゜第3気
筒3と第4気筒4.第4気筒4と第1気筒1という組み
合わせにおいて、過給通路8〜11にて接続されている
具体的には、第1気筒1の送りポートICと第2気筒2
の導入ポート2dとが過給通路8で接続され、第2気筒
2の送りポート2Cと第3気筒3の導入ポート3dとが
過給通路9で接続され、第3気筒3の送りポート3Cと
第4気筒4の導入ポート4dとが過給通路10で接続さ
れ、第4気筒4の送りポート4Cと第1気筒1の導入ポ
ート1dとが過給通路11で接続されている。
第3図乃至第6図には、上記各気筒1〜4のポートla
 〜4a、lb 〜4b、lc 〜4c、並びに1d〜
4dの各開閉用バルブを駆動(リフト)するためのカム
が示されている。この場合、カムシャフトはいずれもク
ランクシャフトが1回転するとき1/3回転するように
クランクシャフトにて駆動され、カムシャフトの1回転
で上記6行程が終了するようになっている。
まず、第3図は吸気ポート1a〜4aの吸気バルブを駆
動するカム12を示し、このカム12は吸気用と空気吸
入用との2つのカム山12a、  12bを備えている
。吸気用カム山12aはピストンの上死点(TDC)か
ら下死点の半ば過ぎまで吸気バルブが遅閉しになるよう
に設けられている。
空気吸入用カム山12bは、第2図に示す行程の流れに
対応して、吸気用カム山12aから矢符で示すカムシャ
フトの回転方向の反対側へ240度弱ずらして、つまり
クランク角度で720度弱ずらして配置されている。
第4図は加圧空気送りポートIC〜4Cのバルブを駆動
する加圧空気送り用カム13を示し、そのカム山13a
は、上記空気吸入用カム山12bから60度(クランク
角度で180度)強ずらして配置されている。第5図は
加圧空気導入ポートld〜4dのバルブを駆動するカム
14を示し、そのカム山14aは、吸気行程の後半から
加圧空気を導入する関係で吸気用カム山12aと時期的
にオーバラップしている。第6図は排気ポート1b〜4
bのバルブを駆動する排気用カム15を示し、そのカム
山15aは上記空気導入用カム山12bから60度(ク
ランク角度で180度)強ずらして配置されている。
従って、上記カム12〜15による各バルブのリフトの
態様は第2図に示すものになる。同図において、Aは吸
気用カム山12aによるリフト特性線、Bは加圧空気導
入用カム山14aによるリフト特性線、Cは排気用カム
山15aによるリフト特性線、Dは空気吸入用カム山1
2bによるリフト特性線、Eは加圧空気送り用カム山1
3aによるリフト特性線である。
なお、上記カム12〜15は、各気筒間では行程の進行
がクランク角度で270度ずつずれていることに対応し
て90度ずつずらしてカムシャフトに配設されている。
また、吸気行程では吸気通路6に燃料噴射弁で燃料を噴
射することにより、混合気を燃焼室に吸入せしめるよう
にし、上記空気吸入行程では上記燃料噴射弁を作動させ
ないで燃焼室に空気のみを吸入せしめることになる。
従って、本実施例の場合、第1気筒1は排気行程後の空
気吸入行程で空気のみを吸入し、加圧行程で上記吸入し
た空気を加圧して吸気行程後半にある第2気筒2に直接
供給する。同様に、第2気筒2は第3気筒3に、第3気
筒3は第4気筒4に、第4気筒4は第1気筒1に、それ
ぞれ加圧空気を供給することになる。この過給作用によ
り、各気筒1〜4はその吸気充填効率が増大する。この
場合、4サイクルエンジンに比べると、同−排気量では
サイクル数が増えたことにより、その出力は2/3にな
るが、上記過給により吸気充填量が単純計算で2倍にな
るとすると、結局はエンジン出力が約1.3倍に増える
ことになる。
また、各気筒1〜4は順に加圧空気の供給、つまりは過
給に利用されるため、エンジン全体としての力のバラン
スが保たれることになる。さらに、上述の如くサイクル
数か増えたことを利用して爆発回数を減らし、燃料消費
率の改善を図ることができる。つまり、同じ出力を得る
ための爆発回数が多いと、それだけスロットルバルブを
絞りぎみにしてエンジンを作動させることになるが、4
サイクルエンジンに比べて1回の爆発による仕事量を大
きくし、同じ出力を得るための爆発回数を減らすことが
できる。
さらに、過給通路が互いの加圧行程と吸気行程とを時期
的にオーバラップせしめた気筒同士を直結したものであ
るため、過給通路におけるデッドボリュームを少なくす
ることができ、各気筒で加圧した空気を、供給量の損失
をほとんど生ずることなく、他の気筒に直ちに供給する
ことができるようになる。
〈実施例2〉 本例は第7図に示し、4気筒のピストン形ガソリンエン
ジンにおいて、実施例1では気筒間での加圧空気の授受
を行なうそれぞれ独立した複数の過給通路を設けたのに
対し、本実施例では過給通路を集合せしめたものである
。なお、実施例1のものに対応する要素には同一の符号
を付して説明する。この符号は以下に述べる他の実施例
でも同じである。
すなわち、本例の過給通路20は、各気筒1〜4の加圧
空気送りポートIC〜4Cから延設した送り通路21〜
24と、各気筒1〜4の加圧空気導入ポート1d〜4d
から延設した導入通路25〜28を1つの通路体29に
接続して構成されている。そして、上記4本の送り通路
21〜24はその通路長さ及び通路径が互いに同じであ
り、また、上記4本の導入通路25〜28もその通路長
さ及び通路径が互いに同じである。
この場合、各気筒1〜4の加圧行程において、上記送り
ポートIC〜4Cから送り出される加圧空気は、送り通
路21〜24から上記通路体29を介して導入通路25
〜28に至り、導入ポート1d〜4dを介して他の気筒
1〜4に与えられることになる。
従って、先の実施例1の場合は、加圧空気の授受を行な
う気筒同士の距離に応じて過給通路の長さに差を生じて
いるが、本実施例の場合、各気筒1〜4の加圧空気の授
受についての通路条件は同じになる。よって、各気筒1
〜4から加圧空気が他の気筒に到達する時期、従って、
加圧空気の充填量は各気筒1〜4で略同じになり、気筒
間での過給効果のバラツキを防止することができる。ま
た、気筒数が多い場合でも上記4本の送り通路21〜2
4と4本の導入通路25〜28とを1つの通路体29に
集合せしめたから、過給通路のための配管が簡単になる
なお、本実施例における各ポート1a〜4a。
1b〜4b、lc〜4c、並びにポート1d〜4dの各
開閉用バルブを駆動するためのカムは、実施例1と同じ
ものを用いることができる。
〈実施例3〉 本実施例は第8図乃至第11図に示し、実施例2におけ
る加圧空気の送り通路と導入通路との共通化を図った例
である。
すなわち、第8図に示すように、各気筒1〜4には、そ
れぞれ2つの吸気ポート1a〜4aと、1つの排気ポー
ト1b〜4bと、1つの過給ポート1e〜4eが設けら
れ、過給通路30は上記過給ポート1e〜4eから延設
した加圧空気の送り・導入兼用通路31〜34を1つの
通路体2つに集合せしめて構成されている。
また、第9図に示す如く、上記吸気ポート1a〜4aの
吸気バルブと、排気ポート1b〜4bの排気バルブとは
、第9図と第11図とに示す実施例1のものと同様のカ
ム35.36 (35aは吸気用カム山、35bは空気
吸入用カム山、36aは排気用カム山である)にて駆動
され、上記過給ポートle〜4eの過給バルブは第10
図に示すカム37にて駆動するようになっている。この
カム37は実施例1の送り用カム13と導入用カム14
との各カム山13a、14aに対応する送り用カム山3
7aと導入用カム山37bとを備えている。
従って、本実施例の場合、各気筒1〜4の加圧行程にお
いて、上記過給ポート1e〜4eから送り出される加圧
空気は、上記兼用通路31〜34から上記通路体29に
至り、吸気行程の後半にある他の気筒へ当該気筒の兼用
通路31〜34を介して与えられる。この場合、上記過
給ポート1e〜4eと兼用通路31〜34とが加圧空気
の送りと導入とに兼用されるが、各気筒1〜4における
加圧空気の送りタイミングと導入タイミングとは相違す
るため、加圧空気の送りと導入とに支障はない。そして
、上記兼用により過給通路30の配管が先の実施例2の
ものよりもさらに簡略になる。
また、本例の場合、各気筒1〜4にそれぞれ2つの吸気
ポートを設けているから、エンジン低負荷時には一方の
吸気ポートを用い、エンジン高負荷時には両吸気ボート
を用いるというように使い分けることができる。
〈実施例4〉 本例は第12図と第13図に示し、エンジンの部分負荷
時の加圧空気の処理に関する。
すなわち、第12図に示すように、各気筒1〜4のボー
ト構成は吸気ポート1aが1つになった点を除き、実施
例3と実質的には同じである。しかして、過給通路40
を兼用通路31〜34とともに構成する通路体2つから
は、吸気通路6のスロットルバルブ5の下流位置に1次
エア通路41が延設して接続されているとともに、排気
通路7の集合部に2次エア通路42が延設して接続され
ている。そして、上記1次エア通路41と2次エア通路
42とにそれぞれ通路開閉用の1次エアバルブ43と2
次エアバルブ44が設けられ、この両エアバルブ43.
44を負圧応動式のアクチュエータ45.46で作動せ
しめるようになっている。
この場合、上記アクチュエータ45.46は、第13図
に示す如く、エンジンのアイドリング時ないしは軽負荷
時には1次エアバルブ43が閉、2次エアバルブ44が
開となり、エンジン中負荷時には1次エアバルブ43が
開、2次エアバルブ44が閉もしくは開になり、エンジ
ン高負荷時には両エアバルブ43.44が閉となるよう
に、エンジン回転数とエンジン負荷に基づいて制御され
るようになっている。なお、カムシャフトとしては実施
例3のものと同じカム構成のものを用いることができる
従って、本実施例においては、上記過給通路40の加圧
空気を利用して2次エアを排気通路7に供給することが
でき、専用の2次エア供給ポンプは不要となる。そして
、エンジン軽負荷側では、上述の如く2次エアバルブ4
4が開いて、過給通路40から空気が2次エア通路41
により排気通路7に2次エアとして供給されるため、各
気筒1〜4は加圧行程での圧縮仕事がなくなり、つまり
、ポンピングロスが低減され、エンジン出力的に有利に
なるとともに、ダイリューションガスの低減が図れる。
すなわち、上記6サイクルエンジンでは、第2図にも示
す如く、空気吸入行程における吸気ポート1a〜4aの
開期間と排気ボート1b〜4bの開期間とのオーバラッ
プにより、空気吸入行程と加圧行程とで吸入し圧縮され
た加圧空気は、ダイリューションガスを含んでおり、特
に上記軽負荷側では気筒内圧が低いため上記ダイリュー
ションガスが多くなるが、これが2次エアとして排出さ
れることにより、混合気の燃焼性が改善されることにな
る。
一方、加圧空気の導入は吸気行程の後半から圧縮行程に
わたって行われるため、気筒内圧が高くなった状態で吸
気バルブを閉じることができ、ポンピングロスが減るこ
とになるが、エンジン中負荷時には、1次エアバルブ4
3が開になって加圧空気が1次エア通路41を介して吸
気通路6に戻されるため、所謂吸気遅閉じ効果を得て、
ポンピングロスをさらに低減し、燃料消費率の改善が図
れることになる。また、エンジン軽負荷時には上記1次
エアバルブ43は閉じられているが、これは加圧空気の
導入により過給ポート1e〜4eへの吸気の吹き返しを
なくして圧縮圧の低下を防止し、アイドリング時や軽負
荷時の燃焼性を確保するためである。
〈実施例5〉 本例は第14図に示し、2気筒のピストン形ガソリンエ
ンジンに本発明を適用した例である。
すなわち、第14図において、51は第1気筒、52は
第2気筒であり、この両気筒51,52には実施例4と
同様に吸気ボート51a、52aと排気ボート51b、
52bと過給ポート51e。
52eとが設けられている。そして、上記両吸気ボート
51a、52aにスロットルバルブ55を介設した吸気
通路56が接続され、上記両排気ポート51b、52b
に排気通路57が接続され、上記両道給ポート51e、
52eは過給通路50で接続されている。
従って、本実施例の場合、一方の気筒の加圧行程で過給
ポートから送り出された加圧空気は、過給通路50に一
旦滞留し、他方の気筒の吸気行程後半に過給ボートが開
いた時にこの他方の気筒に供給されることになる。すな
わち、過給通路50を、加圧空気を溜めるチャンバーと
して利用するから、気筒同士の加圧行程と吸気行程とを
時期的にオーバラップせしめることが実質的にはできな
(12気筒エンジンにおいても本発明が適用できるもの
である。そして、このことは次に説明する他の気m数の
エンジンにおいても同様に言えることである。
〈実施例6〉 本例は第15図に示し、3気筒のピストン形ガソリンエ
ンジンに本発明を適用した例である。
すなわち、第15図において、61は第1気筒、62は
第2気筒、63は第3気筒であり、各気筒61〜63に
は実施例4と同様に吸気ポート61a〜63aと排気ポ
ート61b〜63bと過給ポート61e〜63eとが設
けられている。そして、上記吸気ポート61a〜63a
にスロットルバルブ65を介設した吸気通路66が接続
され、上記排気ポート61b〜63bに排気通路67が
接続され、過給ポート61e〜63eから延設した兼用
通路64〜66を1つの通路体67に接続して過給通路
60が構成されている。
従って、本実施例の場合も、−の気筒の加圧行程で過給
ポートから送り出された加圧空気は、過給通路60に一
旦滞留し、他の気筒の吸気行程後半に過給ポートが開い
た時にこの他の気筒に供給されることになる。
〈実施例7〉 本例は第16図に示し、6気筒のV型のピストン形ガソ
リンエンジンに本発明を適用した例である。
すなわち、第16図において、71〜73は一方のバン
クに設けた第1気筒〜第3気筒、74〜76は他方のバ
ンクに設けた第4気筒〜第6気筒であり、各気筒71〜
76には実施例4と同様に吸気ポート71a〜76aと
排気ポート71b〜76bと過給ポート71e〜76e
とが設けられている。そして、吸気ポート71a〜76
aにスロットルバルブ85を介設した吸気通路86が接
続され、また、一方のバンクの排気ポート71b〜73
bと他方のバンクの排気ポート74b〜76bとはそれ
ぞれ別個の排気通路87A、87Bに接続されている。
そして、上記過給ポート71e〜76eから延設した兼
用通路77〜82を1つの通路体84に接続して過給通
路70が構成されている。
従って、本実施例の場合も、−の気筒の加圧行程で過給
ポートから送り出された加圧空気は、過給通路70に一
旦滞留し、他の気筒の吸気行程後半に過給ポートが開い
た時にこの他の気筒に供給されることになる。
なお、上記各実施例はガソリンエンジンに関するが、本
発明がディーゼルンジンにも適用できることはもちろん
である。また、本発明は上記実施例に記載のもの以外の
多気筒エンジンにも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図乃至第6図は実施
例1に関し、第1図はエンジンの概略構成図、第2図は
各ボートの開期間を示す行程図、第3図乃至第6図はそ
れぞれバルブ駆動用のカムの形状を示す図、第7図は実
施例2のエンジンの概略構成図、第8図は実施例3のエ
ンジンの概略構成図、第9図乃至第11図はそれぞれ同
側のバルブ駆動用のカムの形状を示す図、第12図は実
施例4のエンジンの概略構成図、第13図は1次エアと
2次エアのバルブ開閉の領域を示すマツプ、第14図乃
至第16図はそれぞれ実施例5乃至実施例7のエンジン
の概略構成図である。 1〜4,51,52.61〜63.71〜76・・・・
・・気筒、1a〜4a、51a、52a、61a〜63
a、71a 〜76a−・・−吸気ポート、1b〜4b
、51b、52b、61b〜63b、71b〜76b・
・・・・・排気ポート、IC−4C・・・・・・送りポ
ート、1d〜4d・・・・・・導入ポート、1e〜4e
。 51e、52e、61e〜63e、71e〜76e・・
・・・・過給ポート、8〜11,30,40,50゜6
0、70・・・・・・過給通路、21〜24・・・・・
・送り通路、25〜28・・・・・・導入通路、29.
 67、84・・・・・・通路体、31〜34.64〜
66.77〜83・・・・・・兼用通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)吸気行程と圧縮行程と膨張行程と排気行程との4
    行程を順に行なうピストン形多気筒エンジンにおいて、
    各気筒は上記排気行程から吸気行程に移る間にピストン
    の下降により燃焼室に空気を吸入する空気吸入行程と、
    この空気吸入行程で得た空気をピストンの上昇により加
    圧する加圧行程とを行なうように設定されていて、各気
    筒の上記加圧行程で得られる加圧空気を吸気行程の後半
    にある他の気筒に供給する過給通路を備えていることを
    特徴とする6サイクルエンジン。
  2. (2)過給通路は、互いの加圧行程と吸気行程とを時期
    的にオーバラップせしめた気筒同士を直結したものであ
    る請求項(1)に記載の6サイクルエンジン。
  3. (3)過給通路は、各気筒から延設した通路を1つの通
    路体に接続してなるものである請求項(1)に記載の6
    サイクルエンジン。
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