JPH02118915A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録媒体
に関する。

（従来の技術とその課題） 磁気記録媒体においては、基本的に、磁性層の耐久性及
び耐摩耗性が良好であることが要求される。耐摩１１性
が悪いと、磁性層からの磁性粉の脱落が多くなり、その
脱落粉は出力低下、ヘッド目詰まり、ドロップアウト等
の原因となりやすい。

そこで、従来から、種々の潤滑剤を磁性層中に添加した
り、磁性層表面に潤滑剤を塗布したりすることにより摩
擦係数を下げ、耐久性及び耐摩耗性を向上させる手段が
とられてきた。しかしながら、潤滑剤はバインダ（結合
剤）系に種々の影響を与えるため、未だに磁気記録媒体
として、十分と言える水準に達していない。

また、磁性層中に補強用の研磨剤（非磁性固体粒子）を
含有させることにより、耐久性及び耐摩耗性を向上させ
る試みがなされている。しかし、研磨剤は分散性及びバ
インダとの結合性が悪く、この方法でも所定効果を得る
に至っていない。

さらに、研磨剤をチタネート化合物により表面処理し、
磁性層における研磨剤の分散性を改善することら行われ
ている。しかし、この方法でも、研磨剤のバインダとの
相溶性、及び研磨剤の磁性層中での凝集等に問題が残さ
れていた。

（課題を解決するための手段） そこで、上記課題を解決すめために本発明は、非磁性支
持体上に、磁性粉と結合剤とを含む磁性層を設けてなる
磁気記録媒体であって、一般式＝ 「但し、Ｒ，Ｒ′、Ｒ”はアルキル基］で示される化合
物Ａによって表面処理され、かつ、モース硬度６以上で
平均粒径０．７μＩ以下の研磨剤を、前記磁性層に含有
させたことを特徴とする磁気記録媒体を提供するもので
ある。

（実　施　例） 本発明者は、磁性層の耐久性及び耐摩耗性を向上させる
には、やはり研磨剤を磁性層中に含有させることが非常
に有効であると考えた。そして、バインダと研磨剤との
相溶性を改善するために、鋭意研究を重ねた結果、一般
式： ［ｆ旦し、Ｒ，Ｒ’　、Ｒ″はアルキルで示される化合
物へによって、研磨剤を表面処理することにより、従来
以上の優れた特長を示すことを見出した６即ち、化合物
へで処理した研磨剤は、バインダとの接合力が向上する
と共に、磁性層中での分散性が向上するので、この研磨
剤を用いた磁気記録媒体は、耐久性及び耐ｊ皇耗性か改
善されることを見出したのである。

なお、研磨剤は、モース硬度６以上で平均粒径０、７μ
ｍ以下のものが望ましい。

［実施例１］ 組成 Ｃｏ被着針状磁性粉（８［■値３５ｒｒｆ　）　　　１
００重量部レシチン　　　　　　　　　　　　　１．５
重量部バインダ　　　　　　　　　　　　　２０重量部
化合物Ａで処理したＡｊ２０３ （モース硬度９，平均粒径０．４μｍ）１０重量部カー
ボンブラック　　　　　　　　　　７重量部溶　剤　　
　　　　　　　　　　　１５０重量部上記各組成分を混
合分散後、インシアネート系硬化剤を１５重量部を加え
てさらに分散し、磁性層そ１を得る。その磁性塗料をポ
リエステル等の非磁性支持体上に塗布し、配向、カレン
ダー、硬化処理を行い、所定の工程を経て磁気記録媒体
を得る。

［実施例２］ 実施例１において、化合物Ａで処理したＡｌ１２０３を
、化合物Ａで処理したＣ　ｒ　２　０　３（モース硬度
８〜８．５，平均粒径０．４μｍ）に代えた他は全く同
様にして磁気記録媒体を得る。

［実施例３１ 実施例１において、化合物Ａで処理したＡｊ２０３を、
化合物Ａで処理したａ−Ｆｅ２０３（モース硬度６，平
均粒径０，６μｍｍ）に代えた他は全く同様にして磁気
記録媒体を得る。

［比較例１］ 実施例１において、化合物Ａで処理したＡｌ２０，を、
単なるＡｌ１２０３に代えた他は全く同様にして磁気記
録媒体を得る。

［比較例２］ 実施例２において、化合物Ａで処理したＣｒ２０３を、
華なるＣｒ２０，３に代えた他は全く同様にして磁気記
録媒体を得る。

［比較例３］ 実施例３において、化合物Ａで処理したα−Ｆ　ｅ　２
　０　３を、単なるα−Ｆｅ２０３に代えた他は全く同
様にして磁気記録媒体を得る。

［比較例１１］ 実施例１において、化り物Ａで処理したＡｊ２０３を、
チタネート化合物の一種であるＣ　　３　　Ｈ　　７　
　　　　０　　　　　’Ｉ”　　ｉ　　　（　　Ｏ　　
　　　Ｃ　　　　　Ｃ　　１７　　Ｈ　　３　　　５　
　　）　　　３　　で処理したＡｊ２０３に代えた他は
全く同様にして磁気記録媒体を得る。

［比較例５］ 実施例１において、化合物Ａで処理したＡ．Ｑ２０３を
、ＢａＳＯａ（モース硬度４，平均粒径０．６μｍ）に
代えた他は全く同様にして磁気記録媒体を得る。

［比較例６］ 実施例１において、化合物Ａで処理したＡｌ２Ｏ２を、
Ｃａ５Ｏａ　（モース硬度３．平均粒径０．６μｍ）に
代えた他は全く同様にして磁気記録媒体を得る。

上記実施例１〜３及び比較例１〜６で得た各磁気記録媒
体について、次の各項目を調べたので、その結果を表１
に示す。

（イ）Ｃ−３／Ｈの測定 シバツク製ノイズメータとビデオデッ４　ＢＲ７７０Ｑ
を用いて、電磁変換特性としてＣ−３／Ｎを測定しな。

Ｃ−Ｓ　／　Ｎは、磁気記録媒体（ビデオテープ）の磁
性層の表面性と相関があり、表面性が悪くなるとＣ−Ｓ
　／　Ｎも劣化する。

（ロ）低温スチル測定 ビデオデツキを用いて、−５℃の環境下で連続スチル（
静止画）再生を行う、スチル再生の場合、デツキの回転
磁気ヘッドは、とデオテープの常に同一箇所を繰返し走
査する。そして、再生画面にノイズが発生するまでの時
間を測定する。

（ハ）　　２００Ｈランニング後の粉落ち及び出力変化
の測定 ビデオデツキを用いて、基準信号記録済のビデオテープ
を常温で２００時間（Ｔ　Ｉ２０テープで１００回パス
）走行させる。その後、ビデオドラムに付着した付着物
を、アルコールをつけたダスパーで拭き取り、その付着
物の多さによって粉落ちをランク分けした。

Ｏ・・・はとんど付着物なし、△・・・ダスパーが茶色
になる程度の付着物、Ｘ・・ダスパーが黒色になる程度
の付着物。

また、出力変化は、走行前の基準信号の再生出力レベル
と、２００）１走行後の基準信号の再生出力レベルとの
差で表示した。

（以下、余白） 表　　　　１ チタネート化合物で処理した研磨剤が劣る理由としては
、研磨剤の表面性が親水性であるのでバインダとの相溶
性が悪い、このなめ、磁性層がはがれやすく、磁性層の
耐久性、耐摩耗性が劣化することが考えられる。

これに対して、化合物Ａで処理した研磨剤は、バインダ
との接合力が大きくなり、その結果、研磨剤が本来の補
強剤として働く。さらに、化合物この表１かられかるよ
うに、各実施例とも、比較例１〜３．５．６　（表面処
理していない研磨剤を用いたもの）よりも耐久性及び耐
摩耗性が優れている。

さらに、各実施例は、チタネート化合物で表面処理した
研磨剤を用いた比較例１１よりも各項目にわたって優れ
ている。

での研磨剤の分散性を向上させ、研磨剤が凝集すること
がなく、磁性層の表面性が良好となる。

（このことは、表面性と相関のあるＣ　−Ｓ　／　Ｎ値
によく現れている。） これらのことより、本実施例の磁気記録媒体は、従来の
ものよりも、電磁変換特性、η（次作及び耐摩耗性が大
幅に潰れている。

次に、研磨剤のモース硬度及び平均粒径について説明す
る。まず、モース硬度であるが、磁気記録媒体に用いら
れる主な研磨剤α−Ｆｅ２０３゜Ｃｒ　２０３　、　Ａ
　Ｊ　２０３は、全てモース硬度６以上の群に属してい
る。一方、比教例５．６は、モース硬度６未満の研磨剤
を用いたものであるが、低温スチル特性が著しく劣って
いる。これは、モース硬度が低いため、磁気ヘッドによ
り磁性層がけずられやすいからである。よって、研磨剤
のモース硬度は６以上が必要である。

また、研磨剤の平均粒径は、磁性粉の平均粒径が０．１
８〜０．２５７Ｊ、１１程度であるから、磁性層の表面
性を考慮して、０゜７μｍ以下がよい。

研磨剤の粒径を変えて、Ｃ−３／Ｎと２００）ｆランニ
ング後の粉落ちを上述と同様の方法で測定したので、そ
の結果を表２に示す。例１〜４は、実施例１において、
化合物Ａで処理したＡｊ２０３の平均粒径を０．３〜０
．８μｌに代えた他は全く同様にして得た磁気記録媒体
である。

（以下、余白） 表 この表２かられかるように、研磨剤の平均粒径が０．８
μｍの例４は、Ｃ−３／Ｎ及び粉落ち共に、例１〜３（
研磨剤の平均粒径０．７μｌ以下）よりも劣っている。

これは、表面性が荒れ、電磁変換特性及び耐久性が劣化
したからである。この実験結果からも、研磨剤の平均粒
径は０．７μｌ以下が良好であることがわかる。

（発明の効果） 以上の通り、本発明になる磁気記録媒体は、化合物Ａに
よって表面処理した研磨剤を磁性層中に含有することに
より、優れた電磁変換特性、耐久性及び耐摩耗性が得ら
れ、情報信号の良好な記録再生を長期間行うことができ
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 非磁性支持体上に、磁性粉と結合剤とを含む磁性層を設
   けてなる磁気記録媒体であって、一般式： ▲数式、化学式、表等があります▼ ［但し、Ｒ、Ｒ′、Ｒ″はアルキル基］ で示される化合物Ａによって表面処理され、かつ、モー
   ス硬度６以上で平均粒径０．７μｍ以下の研磨剤を、前
   記磁性層に含有させたことを特徴とする磁気記録媒体。