JPH0211881Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、幼児用の折畳式ブランコを展示販売
する際に用いられる展示台に関する。

従来の技術 従来、小売店等の展示方式は、単に店の隅など
に折り畳まれた少数のブランコを重ねて立てかけ
ておくか、若しくは適宜ブランコを使用可能な状
態として店頭展示することが多かつた。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら、ブランコが幼児用で且つ折畳式
であるとしても、かなりの幅、高さおよび重量を
有するものであり、他の物品に比して占有する面
積も大きく、従つて、小売店などにおいては多種
類のブランコを同時に展示することは不可能に近
く、しかも簡単に取り扱うこともできないことか
ら、重ねて立てかけた状態ではブランコの形式、
色模様或いは付属品を識別することも困難であ
り、結局カタログを参照して判断することが通常
となつていた。

また、重量あるブランコの整理整頓は面倒であ
り、乱雑な展示とならざるを得ず、不意に転倒す
るなどのおそれを有し、幼児、子供客が多く出入
りし、物珍らし気に動きまわる小売店等では危険
性極めて大であつた。

問題点を解決するための手段 そこで、本考案は小売店等においてブランコの
展示が容易に、且つ安全に行える展示台を提供し
ようとするもので、前後枠材の上面に適数個の凹
状の支持部３を相対して設けた横長四辺形状を呈
する水平状の支持枠１と、支持枠１の後部両側に
立設した支柱５の間の適当な高さに支承棒６を架
け渡した垂直状の支承体４と、支持枠１の両側枠
材に平行し、且つ、支持部３を中間に位置させて
支承棒６から前方に向けて突設した水平状の仕切
棒７とから成るものである。

作 用 而して、横長四辺形状に組み立てた水平状の支
持枠１の後部に、適当な高さに支承棒６を架け渡
した垂直状の支承体４を取り付け、支持枠１の前
後枠材上面に設けた相対する支持部３に折り畳ん
だブランコの脚底部を載置し、このブランコの脚
側部は支承棒６から前方に向けて突設した水平状
の仕切棒７の間に差し入れて展示されるのであ
り、相対する支持部３及び仕切棒７の間隔に応じ
た数ないしは種類のブランコを展示する。

実施例 以下、図面について本考案の実施例を説明する
と、１は例えばパイプ材を組み合わせて横長の平
行四辺形状に形成した水平状の支持枠で、その下
面適所にキヤスター２を取り付けると共に、前後
枠材の上面に適数個の凹状の支持部３を相対して
設けている。４は支持枠１の後部に設けた垂直状
の支承体で、両側に立設した支柱５の間の適当な
高さに支承棒６を架け渡している。７は支承棒６
から前方に向けて突設した適数本の水平状の仕切
棒で、支持枠１の両側枠材に平行し、且つ支持部
３が仕切棒７の間に位置するように隔設されてい
る。８は支持枠１と支承体４を連結した補強材で
ある。

図面の実施例では、中央部を凹状を設けた例え
ば合成樹脂材から成る支持部３を支持枠１に取り
付けたものとしているが、支持枠１の上面に直接
的に凹状を形成してもよい。また、キヤスター２
はブレーキ付きであることが好ましく、展示台の
所要個所は傷付き防止のため軟質の保護材などを
用いることは当然である。

考案の効果 本考案は叙上のように、水平状の支持枠１の後
部に垂直状の支承体４を取り付け、支持枠１の前
後枠材の上面には折り畳んだブランコの脚底部を
載置する適数個の凹状の支持部３を相対して設
け、支承体４の支承棒６にはブランコの脚側部が
差し入れられる間隔を形成する仕切棒７を隔設し
ていることから、多数個ないしは多種類の折り畳
んだブランコを整然と連立して展示することがで
きるもので、ブランコの形式、色、模様或いは付
属品の識別は各ブランコの側方から容易に行え、
しかも、識別に当つてブランコに触れても不意に
転倒するおそれは全くなく、極めて安全性の高い
ものであり、且つ、必要とするブランコの取り出
しや展示操作も簡単である。

更に、支持枠１が横長の平行四辺形状である場
合には折り畳んだブランコの展示が正面に対して
全体的に斜状に配されることとなり、目視できる
範囲が大きくなつて識別をより一層確実とするこ
とができる。また、支持枠１が下面適所にキヤス
ター２を備えている場合には展示場所の移動等に
おいて便利である。

上記のように、本考案の展示台は狭い面積で効
率的に、且つ安全に多数個、多種類を同時に展示
することができるもので、小売店等の展示台とし
て有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は斜視
図、第２図は平面図、第３図は側面図である。 １は支持枠、２はキヤスター、３は支持部、４
は支承体、５は支柱、６は支承棒、７は支切棒で
ある。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 前後枠材の上面に適数個の凹状の支持部３を
   相対して設けた横長四辺形状を呈する水平状の
   支持枠１と、支持枠１の後部両側に立設した支
   柱５の間の適当な高さに支承棒６を架け渡した
   垂直状の支承体４と、支持枠１の両側枠材に平
   行し、且つ支持部３を中間に位置させて支承棒
   ６から前方に向けて突設した水平状の仕切棒７
   とから成る折畳式ブランコの展示台。 ２ 支持枠１が横長の平行四辺形状である実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の折畳式ブランコ
   の展示台。 ３ 支持枠１が下面適所にキヤスター２を備えて
   いる実用新案登録請求の範囲第１項または第２
   項記載の折畳式ブランコの展示台。