JPH05504900A - 解体可能な展示用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 解体可能な展示用ケース 本発明は、上下に配置した少なくとも二つの水平方向の棚と、垂直方向の側壁と を備えて成る、美術品、宝石等のための解体可能な展示用キャビネットに関する 。

この種の解体可能な展示用キャビネットは、例えば古物商や宝石商によりフェア 、展示会等での商品展示用に使用されており、従って組立て、解体が迅速かつ簡 単にでき、はとんど場所を要せず、しかも解体した状態のまま輸送可能であるこ とが必要である。従来の展示キャビネットの方式は、金属製の適当なコーナ一連 結材により互いに連結できるようにしたばらの板ガラスで構成している。コーナ 一連結材には溝が設けられ、板ガラスをこれに押込み嵌められるようになってい る。板ガラスとコーナ一連結材との間に十分な連結を得るためにコーナ一連結材 の溝内面には摩擦材が設けられていて、このためコーナ一連結材と板ガラス間の 組立て、あるいはコーナ一連結材からの板ガラスの取外しには大きな力を必要と する。また、コーナ一連結の保持力が比較的に大きいため、板ガラスをコーナ一 連結材の溝に嵌め込むには、これを叩き、および／または押込まなければならな い。このため、公知の展示用キャビネットは、組付けおよび解体は煩わしく時間 がかかる。さらに、公知の展示用キャビネットでは、組立てや解体作業中に板ガ ラスが割れる危険が実際にある。

他方、一体型の調度品として構成された展示用キャビネットも知られている。こ の種の展示用キャビネットも広（使用されているが、これらは通常の車やパンに は収容できないので、その運搬には別にトレーラ−が必要になるという大きな欠 点がある。

従って、本発明の主な目的は、最初に述べたタイプの分解可能な展示用キャビネ ットであって、大きな力を必要とせずに簡単かつ迅速に組立ておよび分解が可能 で、しかも運搬容易な展示用キャビネットを提供することにある。さらに、この キャビネットは、分解状態ではほとんど場所をとらないという利点を有する。

前記の目的は、水平平面で二つの部分に分割されて基台部分と蓋部分とを有する 箱状容器と、該容器が開いているとき垂直位置で基台部分に着脱可能に取付けら れ、その固定位置で棚および側壁の枠体を形成する数本の垂直支柱とにより基本 的に達成され、これらの支柱は垂直方向および水平方向の案内溝を存し、そこで 橿と側壁が、隣接し合う支柱における対向位置の案内溝においてスライドできる ように支えられ、枠体、棚、側壁それぞれにおける各部分の寸法が最大の場合で も容器の内側寸法と同寸法であり、それによって展示用キャビネットを解体状態 にした際に前記各部分が容器の内部に収容されつる。

従って、本発明による解体状態における展示キャビネット方式は、箱状容器であ って、その内側に展示用キャビネットに必要な個々の部品が収容される。組立て に際しては、蓋部分を持上げて箱状容器を開状態にすると、これと同時に容器の 基台部分が展示用キャビネットの基台部分を形成する。次に、垂直支柱を適当な 方法で基台部分に固定すると、棚と側壁の枠体が形成される。そのあと、大きな 力を加える必要なしに側壁と棚を順次押し込んで案内溝に嵌入させる。しかる後 、本発明の好ましい実施例に従って、蓋部分を枠体に冠着させることにより枠体 の安定性を増し、蓋部分を整然とさせることができる。

枠体は上部水平安定フレームを備えていてもよく、このフレームは垂直支柱を基 台部分に固定した後に支柱上に配置した上で適当な方法で支柱に固定することが できる。このための取付部品としては、多くのものが当業者、たとえば家具業者 には公知である。上部安定フレームは、側壁を垂直支柱の案内溝に上方から挿入 するのを妨げない構成のものでなければならない。

該安定フレームは、好ましくは、個別のフレーム部分から成り、ロッドの形の適 当な取付部品により分離可能にフレーム部分の相互間ならびに支柱との連結が可 能であって、かつ解体状態のときには箱状容器内部の小さな空間内に収容できる ようになっている。

支柱を基台部分に定着させるため、安定スリーブを設けてもよく、このスリーブ は基台部分に取付けられ、これに支柱を挿し込めるようにしたものである。また 、支柱を基台部分に螺入できるように構成してもよい。

また、容器の蓋部分にスリーブ等を設けて、容器に蓋を冠した場合に支柱が該ス リーブ等の上端と係合するようにするのも有益である。なお、この場合には、安 定フレームは不必要となる。

原則として、展示用キャビネットは、その組立てを終えた後でも、−側から開は 得るように構成することが必要である。しかし、この開は得る側は施錠可能とさ れて、少なくとも時々は無人の状態にしてもよいようにしなければならない。こ の目的のために、本発明の好ましい実施例によれば、展示用キャビネットの一側 は複数の引戸によりロック可能で、これらの引戸は箱状容器の内側寸法を超えな いように寸法設定される。引戸用に設けられる溝等は上下の案内滑走路により構 成されてもよく、これらの案内滑走路は枠体上、もしくは蓋部分および基台部分 上に固定され得る。

本発明の特に好ましい実施例によれば、箱状容器の蓋部分に照明装置が設置され 、この照明装置は、例えば、蓋部分の外面に設けたコネクタにより主電源に接続 され得る。

本発明の他の好ましい構成では、基台部分の下面に複数のローラーが設けられ、 これらのローラーは家具における従来のキャスタ一方式で基台部分に着脱可能に 取付けられ、必要に応じて取外したり装着したりできるようになっている。

以上のほか、あるいは以上のかわりとして、さらに基台部分を車輪で支持する方 法、例えば、特に挿入可能な軸ビンにより基台部分に車輪を取外し可能に取付け たり、あるいは基台部分をフレーム上に載置して、所望により車輪をこのフレー ムに着脱可能に固定させる方法などが考えられる。これらの車輪は解体状態の展 示用キャビネットを展示場所まで往復運搬できるようにすることを主目的に設け られたものであり、従って戸口の敷居など大きな段差を十分に乗り越えるに足る 大きさの車輪であることが必要である。

本発明のその他の有利な特色は、本発明のいくつかの実施例を詳細に示した図面 を参照した以下の説明により明らかとなるであろう。図面において、以下の各図 は略図的および半略図的に示されている： 図１は、本発明に従った展示用キャビネットの組立状態における斜視図である。

図２は、図１における展示用キャビネットの上側部分を蓋部分を除いた状態で示 す図である。

図３は、蓋部分の内面図である。

図４は、展示用キャビネットを上方から基台部分に向けて見た水平断面図である 。

図５は、図１に示した展示用キャビネットの支柱の一つについての詳細図である 。

図６は、図５における支柱の平面ＶＩ−ＶＩに沿う水平断面図である。

図７は、図１に示した展示用キャビネットを解体状態にして箱状容器に収容した 状態を示す図である。

図８は、解体されて箱状容器内に収容された展示用キャビネット１の車輪フレー ムを示す図である。

図１ないし図７に示す展示用キャビネットは箱状容器２を備え、この箱状容器は 下部基台部分４と上部蓋部分６とから成る。

容器２の閉じた状態では、図７に示すように、蓋部分６は適当な取付部品８によ り基台部分４に固定されている。

基゛台部分４の内部には、側縁部に数個の筒状ソケット１０が取付けられ、これ らソケットには垂直支柱１２．１４．１６．１８．２０および２２を挿入できる 。支柱１２〜２２のそれぞれの長さは、最大でも容器２の内部空間の長さと同じ 長さである。

図２から分かるように、支柱１２〜２２の各上端上には安定フレーム２４が配設 されて、これに固定されており、この安定フレームは縦方向のフレーム部分２６ および２８と、横断方向のフレーム部分３０．３２および３４とからなる。

図１に示す図解において背面側に位置する展示用キャビネットの壁部分、ならび にこれと直角に交わる同展示用キャビネットの二つの側壁は、ガラス製またはプ レキシガラス製の透明側壁部材４０　（図示せず）によりシールされている。ま た展示用キャビネットの中間棚もガラス製またはプレキシガラス製の透明種部材 ４２から形成されている。これらの側壁部材および棚部材を保持するため、支柱 １２〜２２には適当な溝が設けられ、側壁部材および棚部材がそれぞれ対向位置 の支柱の溝内に保持、配置されるようになっている。図５および図６は支柱１８ の場合における案内溝を示す。このように、支柱には、側壁または中間壁部材用 に垂直方向の案内溝３６が形成され、また棚部材用には水平方向の溝３８が形成 されている。垂直方向案内溝３６は上方から挿入可能であり、側壁部材および中 間壁部材を上方から枠体に挿入できるようになっている。また水平方向溝も連続 的に形成されていて外部から挿入可能であり、棚部材を側方から枠体内にスライ ドさせて挿入させうるようになっている。

図１の図解における展示用キャビネットの前面側の壁部分は、複数の引戸４４に より閉鎖可能であり、これらの引戸は公知の通り引きちがい状にされていて引戸 を相互にスライドさせて移動させ得る。上側および下側において引戸を案内する ため、上下の案内滑走路４６．４８がそれぞれ設けられ、これらの案内滑走路４ ６．４８は枠体上、もしくは容器２の蓋部分６および基台部分４上に固定される 。両案円滑走路４６．４８はそれぞれ、引戸４４を案内するため、縦方向に延び る二つの平行な案内溝（図示せず）を有する。

各側壁部材４０Ｓ１１部材４２および引戸４４の寸法は、それぞれが容器２の内 部に容易に収容されつるような寸法である。

図３から分かるように、蓋部分６の内側には照明装置５０が設置され、この照明 装置は、必要ならば、外側から接続可能なコネクタ５２により主電源に接続でき るようになっている。

基台部分４の下面には、家具用キャスター５４が設けられていて、これらのキャ スターは公知のよ゛うな方法で回転取付台により下面の案内スリーブ（図示せず ）内に挿入可能であり、所望により挿入、取外し可能となつそいる。

・展示用キャビネットを、図１に示す使用位置から解体するには、蓋部分６を取 外し、側壁部材４０と棚部材４２、ならびに引戸４４をそれぞれの案内溝から引 張り出し、枠体を個々の単一部品に分□解して基台部分４から取外し、次いで支 柱、フレームの各部分、および板ガラスを容器２の内部に収容した後、蓋部分６ を基台部分４上に載置することにより容器を閉鎖する。閉じた容器゛２゛を運′ 搬する目的では、家具用キャスター５４の代わりに比較的大きな車輪５６を設け るのが望ましく、この車輪は挿入可能な短軸（図示せず）により容器２の基台部 分４に取付けられ、所望により取外しできる。

これに代わる方法としては、全体を参照符号５８で示した車輪フレームを設け、 この車輪フレームを車軸６２とこの車軸に取付けた車輪６４とを具備するフレー ム６０で構成する。容器２は、このフレーム６０上に載置され、必要ならば、適 当なロック手段または止着手段により該フレーム上に固定できるようにする。ハ ンドルを所望によりフレーム６０から取外しできるように設けることにより、車 輪フレーム５８が、その上に容器２を載置した状態で容易に前進移動できるよう にする。

本発明は、上述の実施例に限定されるものではない。例えば、引戸４４に代え、 ローラーシャッターを用いるのも効果がある。

このローラーシャッターは蓋部分６上に取付けられ、支柱１２および２０により 横方向に案内されて基台部分４に固定される。

本発明の主題は、展示用キャビネットの代わりに、壁取付棚等としても使用可能 である。この場合、設計の基本原理は同様であり、側壁部材および／または棚部 材は少なくとも部分的に木材、合板、またはそれらの代替品で作られていてもよ い。

要約 解体可能な展示用キャビネットは、基台部分４と蓋部分６とから成る箱状容器を 備えている。基台部分４上には解体可能な枠体が取付けられ得、この枠体は、板 ガラスの形の側壁部材および種部材を移動可能に嵌入させる案内溝を有する支柱 １２〜２２を含む。容器の蓋部分６は展示用キャビネットの上蓋を形成する。展 示用キャビネットの解体状態において、枠体の各部分と、橿および側壁は容器の 内部に収容される。解体状態において、展示用キャビネットは運搬容易であり、 はとんど場所を要せず、かつ組立て、解体を極めて迅速かつ容易に行うことがで きる。

（図１） 国際調査報告 国際調査報告

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. １．上下に配置した少なくとも二つの水平方向の棚と、垂直方向の側壁とを備え て成る、美術品、宝石等のための解体可能な展示用キャビネットであって、 一水平面で二つの部分に分割され、基台部分（４）と蓋部分（６）とを有する箱 状容器（２）と、 一該容器が開いているとき垂直位置で基台部分（４）に着脱可能に取付け可能で 、定位置に取付けられると、棚（４２）および側壁（４０）のための枠体を形成 する複数の垂直支柱（１２〜２２）と、 −該支柱（１２〜２２）に垂直方向および水平方向の案内溝（３６、３８）を設 けて、棚（４２）と側壁（４０）が、相隣り合う支柱における対向位置の案内溝 においてスライドできるように支えられ、 枠体、棚、側壁のそれぞれにおける各部分の寸法を最大の場合でも容器（２）の 内側寸法と同寸法であり、それによって、展示用キャピネットを解体状態にした 際に前記各部分が容器（２）の内部に収容されうるように構成したことを特徴と する解体可能な展示用キャピネット。
2. ２．蓋部分（６）は組立てられた枠体上に載置可能であることを特徴とする、請 求項１に記載の展示用キャビネット。
3. ３．枠体が支柱（１２〜２２）上に載置され且つこれら支柱に取外し可能に連結 される上部水平安定フレーム（２４）を含むことを特徴とする、請求項１又は２ に記載の展示用キャビネット。
4. ４．前記安定フレーム（２４）が、安定フレームの相互間および支柱に取外し可 能に連結可能な個別フレーム部分（２６〜３４）を含むことを特徴とする、請求 項３に記載の展示用キャピネット。
5. ５．蓋部分（６）の内側に展示用キャビネットの電気照明装置（５０）が取付け られていることを特徴とする、上記各請求項のいずれかに記載の展示用キャビネ ット。
6. ６．基台部分（４）の下面にローラ−（５４）が設けられていることを特徴とす る、上記各請求項のいずれかに記載の展示用キャビネット。
7. ７．前記ローラー（５４）が従来の家具用キャスター方式で着脱可能に取付けら れていることを特徴とする、請求項６に記載の展示用キャビネット。
8. ８．基台部分（４）が車輪（５６、６４）により支持されていることを特徴とす る、上記各請求項のいずれかに記載の展示用キャピネット。
9. ９．車輪（５６）が、特に挿入可能な短軸により基台部分（４）に取外し可能に 取付けられていることを特徴とする、請求項８に記載の展示用キャビネット。
10. １０．車輪（６４）が、基台部分（４）が載置されるフレーム（５８）に取付け られていることを特徴とする、請求項８に記載の展示用キャピネット。
11. １１．展示用キャビネットの一側は引戸（４４）により又はローラーシャッター により閉鎖可能であることを特徴とする、上記各請求項のいずれかに記載の展示 用キャビネット。