JP3656204B2

JP3656204B2 - 商品陳列台のフェンス装置

Info

Publication number: JP3656204B2
Application number: JP00270497A
Authority: JP
Inventors: 政幸森下
Original assignee: Okamura Corp
Current assignee: Okamura Corp
Priority date: 1997-01-10
Filing date: 1997-01-10
Publication date: 2005-06-08
Anticipated expiration: 2017-01-10
Also published as: JPH10192104A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、陳列台の上面周囲に設けられるフェンスを、使用位置と不使用位置とに選択して用いうるようにした商品陳列台のフェンス装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
商品陳列台は、陳列する商品の大きさや形状等により、陳列台上にそのまま商品を陳列する場合と、上面周囲をフェンスにより囲んで陳列する場合とがある。
図６及び図７は、上述の２様に使用しうるフェンスを備える従来の商品陳列台を示すもので、方形をなす陳列台(１)の上面における四方の側端部要所には、横長の複数の取付孔(２)が穿設されている。
【０００３】
フェンスは、複数の丸棒材を接合して形成された、側長が陳列台(１)の長辺とほぼ等長をなす横長枠状の前後１対の第１フェンス(３)と、同じく短辺とほぼ等長をなす左右１対の第２フェンス(４)とよりなり、第１、第２両フェンス(３)(４)の下端には、取付孔(２)に対応する係止ピン(５)が垂設されている。
【０００４】
第１フェンス(３)の両側端には、上下方向を向く連結筒(６)が嵌着され、また第２フェンス(４)の両側端には、連結杆(７)が、上端より下向きに設けられている。
【０００５】
陳列台(１)の上面の長辺側の各取付孔(２)に、第１フェンス(３)の係止ピン(５)を係合し、ついで、短辺側の各取付孔(２)に、第２フェンス(４)の係止ピン(５)を係合するとともに、連結杆(７)を第１フェンス(３)の連結筒(６)に挿入することにより、陳列台(１)上にフェンスを組立てることができ、上述と逆の操作により、第１、第２両フェンス(３)(４)を取り外すことができる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の商品陳列台は、両フェンス(３)(４)を取り外して使用する際、取り外した大型の両フェンス(３)(４)を保管しておく場所が必要となり、小規模の商店等においては、近くに保管場所を確保するのが困難であったり、遠く離れた保管場所まで、フェンスを運搬したりしなければならないという不都合が生じる。
【０００７】
また、フェンスは、陳列台の上面に立設されるので、商品の陳列面積が小さくなり、かつフェンスの不使用時には、多数の取付孔(２)が陳列台(１)の上面に露呈するので、外観を著しく損なう。
【０００８】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、不使用時のフェンスの保管場所を不要とするとともに、大きな陳列面積を確保することができ、かつ外観的体裁を向上させうるようにした、商品陳列台のフェンス装置を提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(１) 両側端に上下方向を向く連結筒を有する方形枠状の複数のフェンスの下端の両側部を、陳列台の四隅に固着した枢支具に枢支することにより、各フェンスを陳列台の外側へ下向きに回動させて、陳列台の側面に重合させうるようにし、かつ前記各フェンスの隣接する連結筒に、逆Ｕ字形の連結杆の脚杆を着脱自在に挿入することにより、隣接するフェンス同士を互いに連結する。
【００１０】
(２) 上記(１)項において、連結杆の一方の脚杆を、他方より長寸とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】
図１〜図５は、本発明の一実施例を示すもので、従来と同様の方形の陳列台(８)における側面の四隅の上端部には、平面形が直角Ｌ字形をなす枢支具(９)が、その両端部に延設した取付片(10)をビス止め(ビスは図示略)することにより固着され、枢支具(９)の外方を向く両側端面には、枢支孔(11)が穿設されている。
【００１２】
陳列台(８)の長辺側の前後両側面の上端部中央には、副枢支具(12)がビス止めされ、副枢支具(12)の内面には、側方を向く枢支溝(13)が形成されている。
【００１３】
陳列台(８)の前後左右の側面に取付けられる１対ずつの方形枠状をなす第１、第２フェンス(14)(15)の両側端には、図５に示すように、上下方向を向く連結筒(16)が固着され、また、水平をなす下杆の両側端には、図３に示すように、それぞれ短寸の枢支杆(17)が延設されている。
【００１４】
図５中の(18)は、詳細は後述するように、隣接する両フェンス(14)(15)同士を互いに連結するための逆Ｕ字形に屈曲する連結杆で、一方の脚杆は他方より長寸となっている。
【００１５】
各フェンス(14)(15)を陳列台(８)に取付けるには、例えば図３に示すように、まず陳列台(８)の前面左隅部上端に、枢支具(９)をビス止めしたのち、その枢支孔(11)に第１フェンス(14)の左下部の枢支杆(17)を挿入する。
【００１６】
ついで、右下部の枢支杆(17)の右端に別の枢支具(９)の枢支孔(11)を外嵌して、この枢支具(９)を前面右隅部上端にビス止めする。
【００１７】
同様に、陳列台(８)の各側面に、それぞれ対応する第１フェンス(14)または第２フェンス(15)を枢支した後、長寸の第１フェンス(14)の下杆の中央部に、副枢支具(12)の枢支溝(13)を外嵌して、この副枢支具(12)を陳列台(８)の側面の中央部上端にビス止めする。
【００１８】
ついで、上述のように枢支した各フェンス(14)(15)を上向きに回動させて、隣接する両連結筒(16)(16)に、上方より連結杆(18)の両脚杆を挿入すれば、各フェンス(14)(15)同士は互いに連結されて、陳列台(８)の上面が囲まれ、商品を陳列することができる。
【００１９】
陳列台(８)の上面の囲みが不必要になった場合は、各連結杆(18)を上方に引き抜いて、各フェンス(14)(15)を外方へ下向きに回動させれば、それらは自重により陳列台(８)の側面に重合して保持される。
【００２０】
なお、副枢支具(12)は、両フェンス(14)(15)が短寸の場合は省略してもよく、また、著しく長尺の場合は複数個設けてもよい。また、連結杆(18)の、両脚杆を等長としてもよいが、一方を長寸とすることにより、両連結筒(16)への挿入が容易となる。
【００２１】
実施例では、隣接する各フェンス(14)(15)の両端を、陳列台(８)の四隅に取付けた１個の枢支具(９)により支持するようにしているが、個々のフェンス(14)(15)の両端を、個別の枢支具をもって支持することもある。
【００２２】
【発明の効果】
請求項１記載の本発明によれば、次のような効果が得られる。
(ａ) フェンスの不使用時に、大形のフェンスを取り外して別途保管する必要がないので、保管場所や保管場所への運搬が不要となる。
【００２３】
(ｂ) 各フェンスを回動させて立設するだけでよいので、組立作業が従来装置より容易であり、また、陳列面積が小さくなったり、陳列面に取付孔等が露呈したりせず、外観的体裁も向上する。
【００２４】
請求項２記載の発明によると、連結杆の連結筒への挿入が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した商品陳列台の正面図である。
【図２】同じく平面図である。
【図３】図１のＡ部拡大分解斜視図である。
【図４】同じく、Ｂ部拡大斜視図である。
【図５】同じく、Ｃ部拡大分解斜視図である。
【図６】従来の商品陳列台の斜視図である。
【図７】図６の左部の拡大分解斜視図である。
【符号の説明】
(８)陳列台
(９)枢支具
(10)取付片
(11)枢支孔
(12)副枢支具
(13)枢支溝
(14)第１フェンス
(15)第２フェンス
(16)連結筒
(17)枢支杆
(18)連結杆

Claims

両側端に上下方向を向く連結筒を有する方形枠状の複数のフェンスの下端の両側部を、陳列台の四隅に固着した枢支具に枢支することにより、各フェンスを陳列台の外側へ下向きに回動させて、陳列台の側面に重合させうるようにし、かつ前記各フェンスの隣接する連結筒に、逆Ｕ字形の連結杆の脚杆を着脱自在に挿入することにより、隣接するフェンス同士を互いに連結したことを特徴とする商品陳列台のフェンス装置。
連結杆の一方の脚杆を、他方より長寸とした請求項１記載の商品陳列台のフェンス装置。