JPH0211657Y2 - - Google Patents

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JPH0211657Y2
JPH0211657Y2 JP1513786U JP1513786U JPH0211657Y2 JP H0211657 Y2 JPH0211657 Y2 JP H0211657Y2 JP 1513786 U JP1513786 U JP 1513786U JP 1513786 U JP1513786 U JP 1513786U JP H0211657 Y2 JPH0211657 Y2 JP H0211657Y2
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JP
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shaft
blower
retainer
space
sealing device
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JP1513786U
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JPS62128280U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軸封技術に係る軸封装置の改良に関
する。
〔従来の技術〕
従来から自動車用過給機に用いられる軸封装置
の一種として、第2図に示すように、過給機のボ
デイa内周に嵌合したリテーナbにOリングcを
介して装着した非回転のシールリングdを、その
背後に弾装したコイルスプリングeによつて、シ
ヤフトfに外挿嵌着した回転側メイテイングリン
グgの端面に摺接せしめることにより、機内スラ
スト軸受hへ供給される潤滑油のブロワi側への
漏洩を阻止する機能を営むものが知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記軸封装置において、コイルスプリングeの
荷重Wは、 W=W1+W2 W1:Oリングcの軸方向摺動抵抗 W2:シールリングdとメイテイングリング
gの摺動面jの密封に要する荷重 として設定されているが、運転中は機内に生ずる
微振動によつてOリングcの摩擦力が小さくなる
ため、その分だけ摺動面jへの荷重が大きくなつ
てしまう。すなわち、運転中においては摺動面j
には密封に必要な荷重W2よりも遥かに大きな荷
重が作用するため、摺動面jの摩耗量や摺動トル
クが大となり、このトルクが大きいと当該軸封装
置を装着した過給機の立上り特性が悪く、エンジ
ンの出力応答性に悪影響を与えていた。
また、過給機のブロワi側圧力は、エンジンの
負荷状態によつて−50〜+600mmHgの間で変動
し、上記従来構造の軸封装置によれば、ブロワi
側の正圧の時は機内スラスト軸受h側の油がブロ
ワi側へ漏れることはないが、逆に負圧の時は漏
れが生じ易く、すなわち密封性がブロワi側圧力
の影響を受け易いといつた問題があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記した問題点を一挙に解決する目
的をもつてなされたもので、自動車用過給機の軸
封装置において、該過給機のボデイの内周に展設
されたゴム様弾性材製ダイアフラムによつて支持
され、前記ボデイの内周に固定したリテーナに担
持したバネ部材によつて軸方向に押圧付勢された
非回転のシールリングと、前記過給機のブロワを
回転させるシヤフトに外挿嵌着された回転側のメ
イテイングリングが互いに密接摺動するシール機
構を備えるとともに、装着状態における前記ダイ
アフラムの下部にドレン孔を設け、前記シール機
構の外側(ブロワ側)にあつてシヤフトを軸支す
るブツシユを前記リテーナの内周に弾性的に装着
し、さらに装着状態における前記リテーナの上部
に、前記ドレン孔よりも流路断面積が大きく前記
シール機構とブツシユの間に介在する空間と前記
ブロワ側空間とを連通せしめる弁孔を穿ち、該両
空間のうちブロワ側空間が負圧となつたときに前
記弁孔を開放するチエツク弁を設けてなる構成と
した。
〔作 用〕
本考案軸封装置によれば、シールリングがダイ
アフラムによつて支持されているため、バネ部材
の荷重に対する軸方向抵抗は無視できる程度のき
わめて小さいものとなる。したがつて前記バネ部
材の荷重を前記軸方向抵抗を考慮して大きく設定
する必要がなくなる。また、リテーナ上部の弁孔
は、シール機構から該シール機構とブツシユの間
の空間に漏洩した油を機内側へ排出する作用を有
するドレン孔よりも流路断面積が大きいため、ブ
ロワ側空間が負圧になつてチエツク弁が前記弁孔
を開くとシール機構とブツシユの間の空間の圧力
も低下し、両空間の圧力差が縮小される。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図にもとづいて
説明する。
1は自動車用過給機のボデイ、2は該ボデイ1
の軸孔に挿通したシヤフトを示し、該シヤフト2
には機内側から順にメイテイングリング3、スリ
ーブ4およびブロワ5が外挿されたネジ6によつ
て固定され、該シヤフト2と一体となつて回転す
る。また、ボデイ1の開口段部内周にはその機内
側にスラスト軸受7、機外側にリテーナ8が嵌合
されていてスナツプリング9によつて抜け止めさ
れている。スラスト軸受7は、その内径部がメイ
テイングリング3の外周に形成した環状溝10と
遊嵌状態にあつて、該メイテイングリング3を介
してシヤフト2を回転自在に支持し、かつ軸方向
変位を規制している。11は外周縁11aがリテ
ーナ8の外径部に固着されて内径方向へ展設され
たゴム材製ダイヤフラムで、その装着状態におけ
る下部にはドレン孔12が穿設されており、非回
転のシールドリング13は、このダイアフラム1
1の内周縁11bに接合保持されるとともにコイ
ルスプリング14によつて軸方向に押圧付勢さ
れ、回転側の前記メイテイングリング3と互いに
密接摺動する。15はこれらメイテイングリング
3、シールリング13等よりなるシール機構Sの
外側すなわちブロワ5側にあいてリテーナ8の内
周に弾性に優れたゴム材製パツキン16を介して
嵌着され、シヤフト2の径方向振動に容易に追随
可能に構成されたブツシユで、、該ブツシユ15
の内周面とこれに対向するスリーブ4の外周面と
の間にはきわめて微小なクリアランス17が介在
している。18は装着状態におけるリテーナ8の
上部に穿たれ、シール機構Sとブツシユ15の
間、さらに詳しくはシール機構S、リテーナ8、
パツキン16、ブツシユ15およびスリーブ4に
よつて囲まれた空間19とブロワ側空間20とを
連通してなる弁孔で、この流路断面積は前記ドレ
ン孔12よりも大きく設定されており、また該弁
孔18のブロワ5側開口にはこれを閉塞するごと
くゴム材製の傘形チエツク弁21が添設されてい
る。なお、22は装着状態におけるスラスト軸受
7下部に設けられたドレン用のブランクである。
上記構成において、スラスト軸受7に供給され
る潤滑油は、シヤフト2の回転に伴ないボデイ1
内周に飛散する。本実施例軸封装置はこの油がブ
ロワ側空間20へ漏れることのないようシールす
るもので、シール機構Sの摺動面S′から前記空間
19へ万一漏れた油は、ドレン孔12、ブランク
22を経て再び機内側へ戻される。機内側におけ
るボデイ1の下部1′には、エンジンのオイルパ
ンに通じる図示しないドレンパイプがあり、前記
飛散した油および空間19から回収された油はこ
のドレンパイプによつてオイルパンへ排出され
る。したがつて該油はボデイ下部1′に溜ること
はなく、空間19内へ逆流するようなこともな
い。
また、上記実施例において、ダイアフラム11
にはなんらシールリング13の軸方向作動を妨げ
るような摩擦力等が生じないため、コイルスプリ
ング14の荷重Wを、 W=W2 W2:摺動面S′の密封に要する荷重 に設定することができ、よつて摺動面S′の摩耗や
摺動抵抗を著しく抑制し得るようになる。
さらに、ブロワ側空間20が負圧になるとチエ
ツク弁21が開動作し、空間19内の空気は弁孔
18からブロワ側空間20へ流出するが、このと
き該流出量がドレン孔12からの流入量よりも大
であるため、空間19の圧力は低下する。言い換
えれば該空間19とブロワ側空間20の圧力差が
小さくなるため、摺動面S′から空間19内へ漏れ
た油がなんらかの原因により前記クリアランス1
7近傍に滞留しているような場合でも、該クリア
ランス17からブロワ側空間20への油の漏洩を
きわめて少量に抑えることができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案軸封装置は、シー
ル機構の構成部材であるシールリングをダイヤフ
ラムによつて支持してなり、該ダイアフラムはな
んらシールリングの軸方向作動を阻害するもので
はないため、シールリングに摺動面圧を付与する
バネ荷重を小さく設定することができ、よつて摺
動面の摩耗や摺動トルクが低減されるとともに、
当該軸封装置を装着した過給機の立上り特性ひい
てはエンジンの出力応答性が向上するようにな
る。また、ブロワ側空間が負圧となつた際、前記
シール機構とブツシユの間の空間と、ブロワ側空
間の圧力差は、チエツク弁機構によつて極力解消
可能となるため、前記摺動面から漏れた油が直ち
にブロワ側空間へ漏出するようなことはほとんど
なく、ダイアフラム下部に設けたドレン孔から機
内側へ排出され、安定した軸封機能を発揮するも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案軸封装置の一実施例を示す縦断
面図、第2図は従来構造の一例を示す縦断面図で
ある。 1……ボデイ、2……シヤフト、3……メイテ
イングリング、4……スリーブ、5……ブロワ、
8……リテーナ、11……ダイアフラム、12…
…ドレン孔、13……シールリング、14……コ
イルスプリング、15……ブツシユ、16……パ
ツキン、18……弁孔、19……空間、20……
ブロワ側空間、21……チエツク弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 自動車用過給機の軸封装置において、該過給機
    のボデイの内周に展設されたゴム様弾性材製ダイ
    アフラムによつて支持され、前記ボデイの内周に
    固定したリテーナに担持したバネ部材によつて軸
    方向に押圧付勢された非回転のシールリングと、
    前記過給機のブロワを回転させるシヤフトに外挿
    嵌着された回転側のメイテイングリングが互いに
    密接摺動するシール機構を備えるとともに、装着
    状態における前記ダイアフラムの下部にドレン孔
    を設け、前記シール機構の外側(ブロワ側)にあ
    つてシヤフトを軸支するブツシユを前記リテーナ
    の内周に弾性的に装着し、さらに装着状態におけ
    る前記リテーナの上部に、前記ドレン孔よりも流
    路断面積が大きく前記シール機構とブツシユの間
    に介在する空間と前記ブロワ側空間とを連通せし
    める弁孔を穿ち、該両空間のうちブロワ側空間が
    負圧となつたときに前記弁孔を開放するチエツク
    弁を設けてなることを特徴とする軸封装置。
JP1513786U 1986-02-06 1986-02-06 Expired JPH0211657Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1513786U JPH0211657Y2 (ja) 1986-02-06 1986-02-06

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JP1513786U JPH0211657Y2 (ja) 1986-02-06 1986-02-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62128280U JPS62128280U (ja) 1987-08-14
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JP1513786U Expired JPH0211657Y2 (ja) 1986-02-06 1986-02-06

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JPS62128280U (ja) 1987-08-14

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