JPH0211341Y2 - - Google Patents
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- JPH0211341Y2 JPH0211341Y2 JP1985006586U JP658685U JPH0211341Y2 JP H0211341 Y2 JPH0211341 Y2 JP H0211341Y2 JP 1985006586 U JP1985006586 U JP 1985006586U JP 658685 U JP658685 U JP 658685U JP H0211341 Y2 JPH0211341 Y2 JP H0211341Y2
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- paper
- polyethylene layer
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Landscapes
- Packages (AREA)
- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
Description
考案の目的
本考案は、チルド流通の段階で使用するイクラ
販売容器の改良に関する。
販売容器の改良に関する。
従来、イクラの販売は、需要末端ではチルド状
態で流通するので、それに適した容器形態がえら
ばれており、ふつうは木箱やスチロール容器の中
にイクラをガーゼ状の布で包んで入れている。加
工業者は、分離した卵を容積で2〜3倍の飽和食
塩水に入れて10分くらい撹拌し、その後12時間ほ
ど水切りして箱詰した後、外気が入らないよう蓋
を釘付けし、急速冷凍し保存している。販売時は
解凍し、チルド販売する。水切りを完全に行なつ
たとしても、解凍後時間が経過するに従つて離水
し、ドリツプとよばれる液を出しやすい。解凍後
消費者の手に渡るまでに、イクラからドリツプが
しみ出ると布にしみ込み箱を濡らすので、取扱う
ときに手が汚れて不快である。一方でイクラは表
面が乾燥すると硬化し、その後は濡らしても元に
もどらず、乾燥しすぎるとシワがよるなど、商品
価値の維持に問題が多い。 従つて、イクラの販売容器としては、ドリツプ
を吸収除去して目立たないようにするとともに、
その吸収が急速すぎて表面膜の乾燥やシワの発生
がないようなものが望ましい。 この目的で、これまで容器内にドリツプ吸収用
紙を敷くことが試みられた。在来の吸収用紙は紙
の表面に不透明ポリエチレンを溶融押出コーテイ
ングして得た積層材にミシン目を入れ、このミシ
ン目を通してドリツプを紙に吸収させ、不透明ポ
リエチレン層で隠すものである。ところが、これ
は吸収速度が高すぎて乾燥を招きやすい。次に、
積層材にポリエチレン層の側からエンボス加工を
施して小さな凹みを多数つくり、それによつて生
じたピンホールを通じてドリツプの吸収を行なう
ことにより、適度に低い吸収速度のドリツプ吸収
用紙を用いることが考えられた。しかし、このタ
イプの吸収用紙は吸収速度のコントロールが困難
であり、製造コストも高く、実用化されるに至つ
ていない。
態で流通するので、それに適した容器形態がえら
ばれており、ふつうは木箱やスチロール容器の中
にイクラをガーゼ状の布で包んで入れている。加
工業者は、分離した卵を容積で2〜3倍の飽和食
塩水に入れて10分くらい撹拌し、その後12時間ほ
ど水切りして箱詰した後、外気が入らないよう蓋
を釘付けし、急速冷凍し保存している。販売時は
解凍し、チルド販売する。水切りを完全に行なつ
たとしても、解凍後時間が経過するに従つて離水
し、ドリツプとよばれる液を出しやすい。解凍後
消費者の手に渡るまでに、イクラからドリツプが
しみ出ると布にしみ込み箱を濡らすので、取扱う
ときに手が汚れて不快である。一方でイクラは表
面が乾燥すると硬化し、その後は濡らしても元に
もどらず、乾燥しすぎるとシワがよるなど、商品
価値の維持に問題が多い。 従つて、イクラの販売容器としては、ドリツプ
を吸収除去して目立たないようにするとともに、
その吸収が急速すぎて表面膜の乾燥やシワの発生
がないようなものが望ましい。 この目的で、これまで容器内にドリツプ吸収用
紙を敷くことが試みられた。在来の吸収用紙は紙
の表面に不透明ポリエチレンを溶融押出コーテイ
ングして得た積層材にミシン目を入れ、このミシ
ン目を通してドリツプを紙に吸収させ、不透明ポ
リエチレン層で隠すものである。ところが、これ
は吸収速度が高すぎて乾燥を招きやすい。次に、
積層材にポリエチレン層の側からエンボス加工を
施して小さな凹みを多数つくり、それによつて生
じたピンホールを通じてドリツプの吸収を行なう
ことにより、適度に低い吸収速度のドリツプ吸収
用紙を用いることが考えられた。しかし、このタ
イプの吸収用紙は吸収速度のコントロールが困難
であり、製造コストも高く、実用化されるに至つ
ていない。
本考案の目的は、上記の問題点を解決し、ドリ
ツプ吸収速度をイクラから排出されるドリツプの
除去に最適なようにコントロールした、製造コス
トの低いドリツプ吸収用紙を利用して、イクラの
ドリツプをよく吸収するとともに表面の乾燥もな
いようなイクラ販売容器を提供することにある。 考案の構成
ツプ吸収速度をイクラから排出されるドリツプの
除去に最適なようにコントロールした、製造コス
トの低いドリツプ吸収用紙を利用して、イクラの
ドリツプをよく吸収するとともに表面の乾燥もな
いようなイクラ販売容器を提供することにある。 考案の構成
図面を参照して説明すれば、本考案のイクラ販
売容器は、第2図および第3図に示すように、適
宜の容器7,8の内面、少なくとも底面にドリツ
プ吸収用紙1を敷いてなり、上記ドリツプ吸収用
紙として、基紙11の一方の面にポリエチレン層
12を有する積層材に対し、ポリエチレン層12
の側から、エンボス成形不目的部3を凸部21、
目的部4を凹部22とし、凸部21の面積が凹部
22のそれより著しく広いエンボス型2を用いた
エンボス加工を施して、エンボス端のポリエチレ
ン層にピンホール5を設けたものであることを特
徴とする。 ドリツプ吸収用紙として、基紙11の裏面にも
ポリエチレンの層を設け、ドリツプが吸収用紙の
裏面へ浸み出ることがないようにすることも、用
途によつては意義がある。また、吸収されたドリ
ツプが見えない方が好ましい場合は、いずれか一
方または両方のポリエチレン層を不透明にしたり
着色したりするとよい。
売容器は、第2図および第3図に示すように、適
宜の容器7,8の内面、少なくとも底面にドリツ
プ吸収用紙1を敷いてなり、上記ドリツプ吸収用
紙として、基紙11の一方の面にポリエチレン層
12を有する積層材に対し、ポリエチレン層12
の側から、エンボス成形不目的部3を凸部21、
目的部4を凹部22とし、凸部21の面積が凹部
22のそれより著しく広いエンボス型2を用いた
エンボス加工を施して、エンボス端のポリエチレ
ン層にピンホール5を設けたものであることを特
徴とする。 ドリツプ吸収用紙として、基紙11の裏面にも
ポリエチレンの層を設け、ドリツプが吸収用紙の
裏面へ浸み出ることがないようにすることも、用
途によつては意義がある。また、吸収されたドリ
ツプが見えない方が好ましい場合は、いずれか一
方または両方のポリエチレン層を不透明にしたり
着色したりするとよい。
上記のドリツプ吸収用紙は、ドリツプ吸収速度
を左右するエンボス端のピンホールの大きさ、発
生数などをエンボス加工時の条件の選択によつて
調節できるため、吸収速度のコントロールが容易
であつて、イクラからのドリツプをゆつくりと吸
収し、その表面が乾燥しすぎたり、シワがよるこ
とを防止する働きがある。従つて、この販売容器
に入れたイクラは、新鮮さが長く保たれる。
を左右するエンボス端のピンホールの大きさ、発
生数などをエンボス加工時の条件の選択によつて
調節できるため、吸収速度のコントロールが容易
であつて、イクラからのドリツプをゆつくりと吸
収し、その表面が乾燥しすぎたり、シワがよるこ
とを防止する働きがある。従つて、この販売容器
に入れたイクラは、新鮮さが長く保たれる。
ドリツプ吸収用紙は、緩吸収性とするために、
エンボス成形目的部部を狭くする。このために
は、たとえば径0.1mmのエンボス凸部が5mm間隔
で存在するような形状をえらぶとよい。 エンボス型は、平板やシリンダーにドリルや腐
食により、エンボス成形目的部を、従来とは逆に
凹部として製作する。一例をあげれば、5mmのピ
ツチで径0.1mmの穴をあける。深度コントロール
はほとんど不要である。エンボスのための加圧は
従来と同様に行なえばよいが、凸部面積が従来よ
り著しく広いため、強力な機械が必要である。従
つて、シリンダー加圧が好ましい。加圧力は凸部
21に与えられ、凹部22は圧が逃げるためエン
ボスされず、結果的にドーム状の成形が行なわれ
るわけである。圧力を広い面積の凸部21で受け
るため、型もちは飛躍的に向上する。 エンボス端のピンホールの発生状況は、紙質、
密度、厚さ、ポリエチレンの物性、厚さやエンボ
スの形状および寸法によつて異なるが、好適な条
件は、たとえばメチレンブルー3%水溶液の浸透
チエツクなどにより、見出すことができる。 製法の都合によつては、ポリエチレンのコーテ
イング加工をした薄い基紙に上記のエンボス加工
を行ない、その後、厚い紙と積層してもよい。 容器の形成は、上記のドリツプ吸収用紙1を、
たとえば第2図に示すようにカートン状にして木
箱7の内側全面に置くか、または第3図に示すよ
うに枚葉状にしてスチロール容器8に敷くかす
る。
エンボス成形目的部部を狭くする。このために
は、たとえば径0.1mmのエンボス凸部が5mm間隔
で存在するような形状をえらぶとよい。 エンボス型は、平板やシリンダーにドリルや腐
食により、エンボス成形目的部を、従来とは逆に
凹部として製作する。一例をあげれば、5mmのピ
ツチで径0.1mmの穴をあける。深度コントロール
はほとんど不要である。エンボスのための加圧は
従来と同様に行なえばよいが、凸部面積が従来よ
り著しく広いため、強力な機械が必要である。従
つて、シリンダー加圧が好ましい。加圧力は凸部
21に与えられ、凹部22は圧が逃げるためエン
ボスされず、結果的にドーム状の成形が行なわれ
るわけである。圧力を広い面積の凸部21で受け
るため、型もちは飛躍的に向上する。 エンボス端のピンホールの発生状況は、紙質、
密度、厚さ、ポリエチレンの物性、厚さやエンボ
スの形状および寸法によつて異なるが、好適な条
件は、たとえばメチレンブルー3%水溶液の浸透
チエツクなどにより、見出すことができる。 製法の都合によつては、ポリエチレンのコーテ
イング加工をした薄い基紙に上記のエンボス加工
を行ない、その後、厚い紙と積層してもよい。 容器の形成は、上記のドリツプ吸収用紙1を、
たとえば第2図に示すようにカートン状にして木
箱7の内側全面に置くか、または第3図に示すよ
うに枚葉状にしてスチロール容器8に敷くかす
る。
低密度ポリエチレンに大日精化製の着色剤
「1025」を0.5%添加したものを、富士共和製紙製
の「マリンブルー」原紙(550g/m2)上に、
20μの厚さに溶融押出コーテイングした。この積
層材に対し、径0.1mmの穴を5mmのピツチであけ
たシリンダーエンボス型でエンボスを行ない、本
考案のドリツプ吸収用紙を製造し、カートンに組
み立てた。 カートンを木箱に入れ、カートン内にイクラを
入れて2週間チルド保管したところ、表面が乾燥
せず、ドリツプの少ない状態に保たれていた。 比較のため、エンボス加工に変え5mmのピツチ
で長さ0.1mmの切れ目を入れたドリツプ吸収用紙
で同じ保管試験をしたところ、ドリツプ吸収が速
すぎて、イクラの表面膜が硬化し、シワの入つて
商品価値の低いものとなつてしまつた。 考案の効果 本考案のイクラ販売容器は、イクラからのドリ
ツプを吸収する速度を最適値にコントロールする
ことが容易であつて、イクラの新鮮度を長く保
ち、商品価値を維持する効果がある。
「1025」を0.5%添加したものを、富士共和製紙製
の「マリンブルー」原紙(550g/m2)上に、
20μの厚さに溶融押出コーテイングした。この積
層材に対し、径0.1mmの穴を5mmのピツチであけ
たシリンダーエンボス型でエンボスを行ない、本
考案のドリツプ吸収用紙を製造し、カートンに組
み立てた。 カートンを木箱に入れ、カートン内にイクラを
入れて2週間チルド保管したところ、表面が乾燥
せず、ドリツプの少ない状態に保たれていた。 比較のため、エンボス加工に変え5mmのピツチ
で長さ0.1mmの切れ目を入れたドリツプ吸収用紙
で同じ保管試験をしたところ、ドリツプ吸収が速
すぎて、イクラの表面膜が硬化し、シワの入つて
商品価値の低いものとなつてしまつた。 考案の効果 本考案のイクラ販売容器は、イクラからのドリ
ツプを吸収する速度を最適値にコントロールする
ことが容易であつて、イクラの新鮮度を長く保
ち、商品価値を維持する効果がある。
第1図は、本考案の容器に使用するドリツプ吸
収用紙を、それを製造するエンボス型とともに示
す拡大断面図である。第2図および第3図は、い
ずれも本考案のイクラ販売容器の例を示す断面図
である。 1……ドリツプ吸収用紙、11……基紙、12
……ポリエチレン層、2……エンボス型、21…
…凸部、22……凹部、3……成形不目的部分、
4……成形目的部分、5……ピンホール、6……
イクラ、7,8……イクラ販売容器。
収用紙を、それを製造するエンボス型とともに示
す拡大断面図である。第2図および第3図は、い
ずれも本考案のイクラ販売容器の例を示す断面図
である。 1……ドリツプ吸収用紙、11……基紙、12
……ポリエチレン層、2……エンボス型、21…
…凸部、22……凹部、3……成形不目的部分、
4……成形目的部分、5……ピンホール、6……
イクラ、7,8……イクラ販売容器。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 適宜の容器7,8の内面、少なくとも底面に
ドリツプ吸収用紙1を敷いてなり、上記ドリツ
プ吸収用紙として、基紙11の一方の面にポリ
エチレン層12を有する積層材に対し、ポリエ
チレン層12の側から、エンボス成形不目的部
3を凸部21、目的部4を凹部22とし、凸部
21の面積が凹部22のそれより著しく広いエ
ンボス型2を用いたエンボス加工を施して、エ
ンボス端のポリエチレン層にピンホール5を設
けたものであることを特徴とするイクラ販売容
器7,8。 (2) ドリツプ吸収用紙として、基紙11の他方の
面にもポリエチレン層を有し、前記一方の面の
ポリエチレン層および(または)他方の面のポ
リエチレン層が不透明なものを敷いてなる実用
新案登録請求の範囲第1項のイクラ販売容器
7,8。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985006586U JPH0211341Y2 (ja) | 1985-01-21 | 1985-01-21 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985006586U JPH0211341Y2 (ja) | 1985-01-21 | 1985-01-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61123066U JPS61123066U (ja) | 1986-08-02 |
JPH0211341Y2 true JPH0211341Y2 (ja) | 1990-03-20 |
Family
ID=30484165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985006586U Expired JPH0211341Y2 (ja) | 1985-01-21 | 1985-01-21 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0211341Y2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5550985B2 (ja) * | 1973-02-01 | 1980-12-22 | ||
JPS5849779B2 (ja) * | 1977-09-02 | 1983-11-07 | 三菱重工業株式会社 | 冷暖兼用空気調和機 |
JPS5926776B2 (ja) * | 1979-02-17 | 1984-06-30 | 日野自動車株式会社 | デイ−ゼルエンジンの吸気装置 |
JPS5941255B2 (ja) * | 1974-07-08 | 1984-10-05 | シ−・ピ−・クレア・アンド・カンパニ− | リ−ドスイツチおよびその製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5550985U (ja) * | 1978-10-02 | 1980-04-03 | ||
JPS5841185Y2 (ja) * | 1979-01-22 | 1983-09-17 | 凸版印刷株式会社 | 冷凍加工用包装紙箱 |
JPS5849779U (ja) * | 1981-09-29 | 1983-04-04 | 凸版印刷株式会社 | 吸液・保液性を有する積層シ−トを配置した包装体 |
JPS601109Y2 (ja) * | 1982-08-10 | 1985-01-12 | 北海道森紙業株式会社 | 段ボ−ルケ−ス |
JPS5941255U (ja) * | 1982-09-07 | 1984-03-16 | 石崎 三郎 | プラスチツク製盛皿 |
-
1985
- 1985-01-21 JP JP1985006586U patent/JPH0211341Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5550985B2 (ja) * | 1973-02-01 | 1980-12-22 | ||
JPS5941255B2 (ja) * | 1974-07-08 | 1984-10-05 | シ−・ピ−・クレア・アンド・カンパニ− | リ−ドスイツチおよびその製造方法 |
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JPS5926776B2 (ja) * | 1979-02-17 | 1984-06-30 | 日野自動車株式会社 | デイ−ゼルエンジンの吸気装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61123066U (ja) | 1986-08-02 |
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