JPH02112786A - 熱蛍光線量測定方法および装置 - Google Patents

熱蛍光線量測定方法および装置

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JPH02112786A
JPH02112786A JP63265877A JP26587788A JPH02112786A JP H02112786 A JPH02112786 A JP H02112786A JP 63265877 A JP63265877 A JP 63265877A JP 26587788 A JP26587788 A JP 26587788A JP H02112786 A JPH02112786 A JP H02112786A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱蛍光線量計素子を用いて放射線の被曝量を測
定する熱蛍光線量測定方法および装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 周知のように熱蛍光性蛍光体(以下TL蛍光体という)
は、放射線を被曝した後に加熱されると、被曝した放射
線量に比例した熱蛍光(以下TLという)を発するもの
であり、熱蛍光線量計(以下TLDという)は、このT
L蛍光体からなる熱蛍光線量計素子(以下、TLD素子
という)と、放射線が照射された上記TLD素子を加熱
し、該TLD素子から発せられた蛍光を光電的に検出し
、その検出値に基づいて放射線被曝量を表示する熱蛍光
線量測定装置(以下、TLD測定装置という)とからな
っている。
ところで、上記TLD測定装置において信頼性の高い放
射線の被曝量測定を行なうためには、被曝した放射線量
が一定である場合に、加熱により前記TLD素子から発
せられる発光量は常に略−定であることが必要である。
しかしながら実際には上記TL蛍光体の放射線吸収特性
は、放射線量測定の基準となる空気の放射線吸収特性と
異なるため、放射線が照射されたTLD素子の加熱時の
応答性は、放射線のエネルギーによって変化してしまい
、TL蛍光体の被曝線量が同じであっても、放射線のエ
ネルギーが大きい場合と小さい場合とではTL蛍光体か
ら発せられる光量には差が生じてしまう。例えば実効原
子番号の大きいTL蛍光体であるCaSO4やCa F
2を用いた場合には、エネルギーが40KeyのX線に
対する応答性はエネルギーが1.33Mevの600γ
線に対する応答性の約10倍にもなってしまう。なお、
放射線吸収特性が空気と比較的類似する実効原子番号が
小さいLIF%BeOといったTL蛍光体は、応答のエ
ネルギー依存性は小さいが、これらのTL蛍光体は感度
が低いため、低線量の放射線測定には適さない。
そこで、感度が高くまた放射線のエネルギー依存性も高
いTL蛍光体を備えたTLD素子を用いて信頼性の高い
被曝線量の測定を行なうために、従来はTLD素子の一
部を金属等のフィルターで覆ってTLD素子に入射する
放射線を減衰させる方法が用いられている。かかる方法
について第5図以下の図面を参照して説明する。
第5図において101はTLD素子であり、このTLD
素子101の放射線103照射側の面上には、開口10
2aを有する金属フィルター102が配されている。T
LD素子101全体の面積はSであり、このTLD素子
101に上記金属フィルター102が設けられていない
場合に、ある線量の放射線が照射されると、このTLD
素子101を加熱した際に発せられるTLffiと上記
放射線のエネルギーとの関係は第6図に曲線aで示すも
のとなる。また、放射線照射時に上記TLD素子101
の全面を上記金属フィルター102と同じ材質および厚
さの金属フィルターで覆った場合に、TLD素子を加熱
した際に該TLD素子から発せられるTL量と放射線の
エネルギーとの関係は第6図に曲線すで示すものとなる
。このように直接放射線が照射されたTLD素子101
は、放射線のエネルギーが小さくなる程応答性(加熱時
のTLi)が高くなり、反対に金属フィルター102を
介して放射線が照射されたTLD素子101は、放射線
のエネルギーが大きい程応答性が高くなる。従って前記
金属フィルター102の開口102aの大きさを調節し
てTLD素子lotの一部を露出させ、残りを金属フィ
ルター102により覆うようにすれば、曲線aとbで示
す応答性を合わせて曲線Cで示すようにエネルギー依存
性をほぼなくすことができる。すなわち、TLD素子1
01のうち、フィルター102の開口102a内にある
部分101aの面積を81とし、曲線aで示される発光
量をX11とすると、上記部分101aからの発光量X
I2はX 12− X IIX Sl / Sで示され
る。
またTLD素子101のうち、金属フィルター102で
覆われる部分101bの面積を82とし、曲線すで示さ
れる発光量をX13とすると、上記部分101bからの
発光11 X I 4は、X 14− X +iX S
!’ / Sで表わされる。従って総発光量XIOは、
x +om x 12+X+4・xIIXSI /S+
X13XS2 /Sとなり、上記x1.が放射線のエネ
ルギーにかかわらず、第6図に曲線Cで示すように略一
定になるよう(こ、SlおよびSlの値(実質的には開
口102aの大きさに相当するSlの値)を設定すれば
、放射線のエネルギーに依存しない信頼性の高い被曝線
量の測定を行なうことができる。また実際には、第5図
に模式的に示した開口を有する金属フィルター102の
代りに、第7図(a)に示すように、TL蛍光体をガラ
ス管内に封入してなり、端部にグリップ113が取り付
けられてなるTLD素子111の周面上に、帯状の金属
フィルター112を螺旋状に巻きつけたものや、第7図
(b)に示すようにTLD素子121の周囲に金属棒1
22が平行に配設されたものや、第7図(C)に示すよ
うに上記TLD素子111の周面に2つの環状の金属フ
ィルター132が嵌着されてなるもの等が用いられてい
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記方法においては、TLD素子を金属
フィルターにより覆う割合を調整することにより応答性
の均一化を図るようになっており、放射線被曝量のM1
定の精度は、金属フィルターの形状の成形時の寸法精度
にかかっているが、現実にはすべての金属フィルターを
理想的な寸法に成形することは困難である。特に、小型
のTLD索子を用いる場合や、エネルギー依存性の特に
大きLNTL蛍光体を用いる場合には、上述した開口等
TLD素子を露出させる部分が小さくなるため、金属フ
ィルターの高精度の加工は一層難しくなる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、上
述したフィルターの製造およびTLD素子への取付けが
容易であり、しかも放射線のエネルギーにかかわりなく
常に高精度な放射線被曝量の検出を行なうことができる
熱蛍光線量測定方法および装置を提供することを目的と
するものである。
(3題を解決するための手段) 本出願人は鋭意研究を重ねた結果、金属等のフィルター
により覆われる面積を精密に調整して、TLD素子から
放射線のエネルギーに依存しないTLを生じさせ、これ
を検出する代りに、上述したフィルターが取り付けられ
ていないTLD素子と、上記フィルターにより発光部の
放射線照射面全面が覆われたTLD素子に同時に放射線
を照射し、これらの2つのTLD素子から生じるTLを
それぞれ検出してこれらの光量を演算、処理することに
よっても放射線のエネルギーに依存しない被曝量の測定
を行なうことを見出すに至った。
すなわち、本発明の熱蛍光線量AIJ定方決方法第1の
TLD素子からなる第1の素子部と、第2のTLD素子
および該素子の少なくとも発光部の放射線照射面全面を
覆い該素子に照射される前記放射線を減衰させるフィル
ターからなる第2の素子部とに放射線を照射した後、前
記第1のTLD素子および前記第2のTLD素子を加熱
して前記第1のTLD素子から生じる第1のTLJil
Xlと前記第2のTLD索子から生じる第2のTLmX
zをそれぞれ検出し、該TLffix1およびTLmX
zをそれぞれ第1の電気信号X工および第2の電気信号
X2に変換し、前記第1および第2の素子部に照射され
たある放射線に対してa・x1+b・x2の値が予め定
められた放射線のエネルギーと熱蛍光線量計の応答との
相関曲線にのるように予め求められている係数a、bを
前記第1の電気信号X1と前記第2の電気信号X2の値
にそれぞれ乗じ、a・x1+b・X2の値に基づいて前
記第1および第2のTLD素子の放射線被曝量を測定す
ることを特徴とするものである。
また本発明の熱蛍光線量測定装置は、放射線が照射され
た第1のTLD素子と、少なくともその発光部の放射線
照射面全面が放射線の透過を制限するフィルターに覆わ
れた状態で前記第1のTLD素子とともに前記放射線が
照射された第2のTLD素子とを加熱する加熱部、該加
熱部において前記第1のTLD素子から生じる第1のT
 L jl xlと前記第2のTLD素子から生じる第
2のTL量x2を検出してそれぞれ第1の電気信号X、
および第2の電気信号X2に変換する光電変換系、前記
第1および第2のTLD素子に照射されたある放射線に
対してa・x1+b・x2の値が予め定められた放射線
のエネルギーと熱蛍光線量計の応答との相関曲線にのる
ように予め求められている係数a、bを前記第1の電気
信号X1と前記第2の電気信号X2の値にそれぞれ乗じ
てa・x1+bexzを算出する演算手段、および該演
算手段の出力に応じて前記第1および第2のTLD素子
の前記放射線の被曝量を表示する表示手段を備えたこと
を特徴とするものである。
なおここで相関曲線とは、広く相関関係を表わす線を意
味するものであり、線自体は厳密に曲線に限られるもの
ではなく直線であってもよい。
(作  用) 上記熱蛍光線量測定方法および装置によれば、一方がフ
ィルターにより覆われ、他方がフィルターにより覆われ
ていない2つのTLD素子を用い、画素子から発せられ
る2つのTL量を示す電気信号にそれぞれ予め求められ
ている係数を乗じることにより、被曝量検出のために用
いられる両TL量の割合を調整するようになっているの
で、フィルターの形状の精密な加工や高精度な取付けが
不要になり、各素子部の製造、組立を容易にすることが
できるとともに、被曝線量の検出精度は、金属フィルタ
ーの加工精度に依存しなくなるので該検出精度を高める
ことができる。
(実 施 例) 以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する
第1図は本発明のTLD測定方法に用いられるTLD部
材の一例を示す斜視図であり、第2図はその断面図であ
る。
図示のTLD部材は、放射線の被曝後加熱されるとTL
を発するTLD素子を有するものであり、円板状の第1
のTLD素子1と第2のTLD素子を支持してなるTL
D板3と、このTLD板3を内部に着脱可能に収納する
ホルダー4とがらなっている。このホルダー4の両面の
、前記TL量板3が収納された際に前記第1のTLD素
子1と重なり合う部分には、円孔5が形成されており、
前記第2のTLD素子2と重なり合う部分には、錫板か
らなる放射線減衰用のフィルター6が取り付けられてい
る。本実施例においては、第1のTLD素子1のみによ
り第1の素子部が、第2のTLD素子2およびフィルタ
ー6により第2の素子部がそれぞれ構成されている。上
記TL量板3は一例としてアルミニウム、プラスチック
等で作られており、ホルダー4もプラスチック等がら作
られている。なお、ホルダー4が上記のようにプラスチ
ックにより作られている場合には、プラスチックは放射
線の吸収が比較的少ないので、前記第1のTLD素子1
と重なり合う位置には円孔5を設ける代りに、この部分
の厚さを薄くするようにしてもよい。また、放射線が照
射される方向が常に一定である場合には、円孔5および
フィルター6はホルダー4の片側だけに設けてもよい。
上記2つのTLD素子1.2は、ホルダー4内に収納さ
れた状態で放射線の照射を受け、その後でホルダー4か
ら取り出されて加熱され、それぞれ被曝した放射線量に
比例したTLが生ぜしめられる。ある放射線量における
、第1のTLD素子1の発光量と放射線エルネギ−の関
係は、第3図に曲線aで示すものとなっており、前記フ
ィルター6を介して上記量の放射線が照射された第2の
TLD素子2の発光量と放射線エネルギーの関係は、第
3図に曲線すで示すものとなっている。なお、曲線すは
上述したフィルター6の材質、厚さ等を変えることによ
り変化させることが可能である。
放射線の被曝量を常に精度よく検出するためには放射線
のエネルギーにかかわらず、一定の放射線量に対しては
一定の検出値が求められることが一般的に必要である。
そこで、本実施例においては、上記曲線aで示される第
1のTLD素子1のT L ffi x 1と、上記曲
線すで示される第2のTLD素子2のTL量x2に、そ
れぞれa’X1+k)・x2が常に一定になる(第3図
の直線C上にのる)ように予め求められている係数a、
bを乗じ、演算により最終的に検出されるTLffiと
してa・x1+b*x2を求めることにより、上記直線
Cで示すようにTL量の放射線のエルルギー依存性を打
ち消すようになっている。以下、上記係数a。
bの決定方法について説明する。なお、後述するように
、実際には上記係数aSbは、2つのTLD素子からの
T L fi x 1 、X 2を光電変換して得られ
る電気信号X1、X2に乗じるものであるが、ここでは
便宜上、TLffixt 、X2を用いて説明を行なう
曲線aおよび曲線すは、共に第1のTLD素子1も第2
のTLD素子2も応答性に差が生じないエネルギー領域
である、エネルギーIJ3Mevの60coγ線を所定
の線量照射した際に、両TLD素子から発せられるTL
量をそれぞれ1とした場合のTLffiの相対値を示し
たものである。第1および第2のTLD素子1.2に照
射された放射線のエネルギーがそれぞれASBSC,D
 (Key)である際の、基準TLj;t(直線C上に
おけるTL量)と第1のTLD素子からのTL量との差
はそれぞれ9JAI、fL 81.LCI、QIDIと
なり、上記基準TLffiと第2のTLD素子からのT
Lffiとの差はそれぞれJ21A2.9JB2.9J
c2、Q+D2である。この時に、上記各エネルギーA
、B、C,Dにおける上記TL量の差の比(免*、/Q
、A□、Q、 s1/ ’;L 82、免c+/fla
c2、Q、D1/応D2)を求め、これらの比が近似的
に等しくなる(9JA1/9JA2+9J81/免、□
→免c1/ fLc2s Lo1/ 9Jo2)ように
、前記フィルター6の厚さや材質を変化させる。このよ
うにして第1のTLD素子の応答性と基準となる応答性
との差と、第2のTLD素子の応答性と基準となる応答
性との差の比が放射線のエネルギーによってほとんど変
わらないようにフィルターの厚さ及び材質を決定する。
そしてこの時のQ=A2/ (9JA+十fLA2) 
 f’=sLa□/ (9JB++QJa□) @免c
2/ (R,c++9Jc2) 5Q=o2/ (Q、
o++1oz) lを係数aとし、また免AI/ (L
++9JAz)  (→免B、/(え3.十免B2) 
@Q、c+/ (Q、c++Lc2) 59Lor/ 
(lo++1D2))を係数すとする。このようにして
求められた係数a、bをそれぞれ第1のTLD素子1の
TL量x1、第2のTLD素子2のTL量x2に乗じた
後これらを加算し、a−xl+b*xzを最終的なTL
量として求めるようにすれば、放射線のエネルギーによ
り変動の生じることのない、精度の高いTLffiの測
定を行なうことができる。従って上記のように検出され
たTLffiに基づいて常に正確な放射線被曝量を検知
することができる。
例えば、前記第1のTLD素子1および第2のTLD素
子2として、厚さ0.411%外径5+smφの円板状
のMg 2310s  : Tb蛍光体粉末の円板状成
形体を用い、前記フィルター6として、厚さ1.011
11%外径10mmφの円板状の錫板を用いた場合に、
上述のようにして求められた係数aは0.1、係数すは
0.9であり、その際に放射線のエネルギーが25K 
e yから2.0Mevの範囲に亘って変化しても、T
LD部材の応答(a−X1+b・X2)の変動は±20
%の誤差範囲内に留まり、放射線のエネルギーにかかわ
らず信頼性の高いT L D 1111定が行なえるこ
とが確認された。なお、上記実施例ではa+b−1とな
っているが、通常上記TLD測定装置においては、TL
D部材に既知線ff1Rの放射線(”Co1等)を照射
し、上記線量Rとこれを読取って得た値x(1とにより
校正定数R/xOを求めておき、この校正定数をすべて
の検出値a−xl+bex2に乗じる補正を行なうので
、この補正前の段階でa十すを必ずしも1にする必要は
ない。また、一般的には最終的に検出されるTL量は、
ある放射線量については放射線のエネルギーにかかわら
ず一定になるのが望ましいが、放射線がTLD部材以外
のもの(例えば通常TLD部材が取り付けられる人体等
)に照射されて生じる散乱線を考慮しなければならない
場合等には、上述した2つのTLffi(曲線aSb)
に基づいて最終的に得たいTL量は必ずしも直線Cで示
すように各エネルギーに対して一定になるとは限らない
。この場合にも本発明方法によれば、予め望ましい相関
曲線上に応じた係数aSbを前述したように求めること
ができるので、良好な被曝量検出を行なうことができる
次に上記測定方法を実施するTLD測定装置の構成の概
要を第4図を参照して説明する。
前述したようにホルダー4内に収納されて前記第1およ
び第2のTLD素子1.2に放射線が照射されたTLD
板3は、加熱部lOにおいてヒータ12によって加熱さ
れ、加熱により上記TLD板3上に保持された各TLD
素子から発せられるTLは、レンズ13を介して光電子
増倍管14により検出され、光量に応じた電気信号に変
換される。図中15は上記光電子増倍管14に電圧を供
給する高圧電源である。光電子増倍管14から出力され
る電気信号は増幅器16において増幅されて電圧信号に
変換され、さらに電圧周波数変換器(V−Fコンバータ
) 17によりデジタル化されてカウンター18により
計数される。カウンター18において計数される計数値
はTLD素子から得られるTL量の積分値に比例してい
る。カウンター18から出力される信号は、演算部およ
びメモリとして機能するマイクロコンピュータ19に入
力され、マイクロコンピュータ19において、上述した
係数a、bを用いた演算が行なわれる。すなわち、マイ
クロコンピュータ19には予め上記係数aSbが記憶さ
れており、相次いで測定される第1のTLD素子と第2
のTLD素子のTLに基づく電気信号X1、X2が入力
されると、マイクロコンピュータ19によりa争X1 
+b・x2の演算が行なわれる。またマイクロコンピュ
ータ19においては、必要に応じて前述した校正定数の
乗算や、前記光電子増倍管の感度の経時変化を補正する
ためのドリフト校正定数の乗算等が行なわれ、このよう
にして最終的に得られた信号値が示すTLEtすなわち
放射線被爆量が表示手段20に表示される。なお本実施
例においては、上記光電子増倍管14、増幅器18、V
−Fコンバータ17、カウンター18により光電変換系
が構成されているが、光電変換系の具体的な構成はこれ
に限られるものではない。
また、本発明ににおける第1のTLD素子と第2のTL
D素子は、必ずしも上述した実施例におけるように前記
TLD板3等により一体化されている必要はなく、同時
に放射線を照射された後は別々に取り出されて前記加熱
部10において加熱されてもよい。その場合には、摺動
可能な試料台の所定の位置にヒータ12を固設しておき
、このヒータ12上に1つのTLD素子を載置しては光
電子増倍管14の直下へ移動させ、ヒータ12により上
記−つのTLD素子を加熱して、該素子から発せられた
TLを光電子増倍管14により検出させるという作業を
2つの素子に対して順次行なうようにすればよい。また
、上述した実施例におけるように第1のTLD素子と第
2のTLD素子が一体化されている場合には、上記TL
D板全体を摺動可能な試料台に載置して第1のTLD素
子と第2のTLD素子を順次光電子増倍管14の直下に
移動させるとともに、ヒータ12も移動可能なものとし
て、各TLD素子が光電子増倍管の直下に位置する毎に
これを接触する位置に移動して該TLD素子を加熱し、
それ以外の時は光電子増倍管14から離れた位置に退却
するように制御すればよい。さらに試料台に2つのヒー
タを設けるとともに、各ヒータに対応して光電変換系を
それぞれ1つずつ設け、第1および第2のTLD素子を
2つのヒータ上にそれぞれ載置して同時に加熱を行ない
、TLの検出を同時に行なうようにしてもよい。
(発明の効果) 以上説明したように本発明の熱蛍光線m ipj定方法
および装置によれば、放射線が直接照射された第1のT
LD素子と金属等のフィルターを介して放射線が照射さ
れた第2のTLD素子をそれぞれ加熱してTLを生ぜし
め、これらのTL量を光電的に検出して、得られた2つ
の電気信号値にそれぞれ予め求められている特定の係数
を乗じた後、これらの値を加算することにより、放射線
のエネルギーの影響を受けない信頼性の高い放射線被曝
量のnl定を行なうことができる。これとともに本発明
においては、被曝量測定に用いられる第1のTLD素子
のTL値と、第2のTLD素子のTL、値の割合を上記
係数を用いて演算により調整するようにしたので、上記
フィルターは厚みが正確に作成されていればよく、従来
の開口等を有するフィルターのように、その形状を精密
に作成する必要がなくなり、加工が極めて容易になる。
また、かかるフィルターは、TLD素子のサイズが小さ
くなった場合にも良好に対応することができるので、用
いられるTLD素子のサイズ、種類にかかわらず精度の
高い被曝線量の測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のTLD測定方法に用いられる、TLD
素子を有するTLD部材の斜視図、第2図は上記TLD
部材の断面図、 第3図および第6図は放射線のエネルギーとTLD素子
から発せられる相対TLfiの関係を示すグラフ、 第4図は本発明のTLD測定装置の構成を説明するため
の概略図、 第5図は従来のTLD素子とフィルターを説明するため
の模式図、 第7図(a)、(b)、(c)は従来のTLD素子とフ
ィルターの形状を示す概略図である。 1・・・第1のTLD素子 2・・・第2のTLD素子 3・・・TL量板       4・・・ホルダ5・・
・開  口         6・・・フィルター10
・・・加熱部     12・・・ヒータ14・・・光
電子増倍管 19・・・マイクロコンピュータ  2o・・・表示手
段・・・第1のTLi ・・・第2のTL量 ・・第1の電気信号 ・・・第2の電気信号 b・・・係    数 第3図 第4図 昧

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)放射線が照射された熱蛍光線量計素子を加熱して熱
    蛍光を生ぜしめ、該熱蛍光の光量を検出することにより
    、前記熱蛍光線量計素子の被曝線量を測定する熱蛍光線
    量測定方法において、 第1の熱蛍光線量計素子からなる第1の素子部と、第2
    の熱蛍光線量計素子および該素子の少なくとも発光部の
    放射線照射面全面を覆い該素子に照射される前記放射線
    を減衰させるフィルターからなる第2の素子部とに放射
    線を照射した後、前記第1の熱蛍光線量計素子および前
    記第2の熱蛍光線量計素子を加熱して前記第1の熱蛍光
    線量計素子から生じる第1の熱蛍光量x_1と前記第2
    の熱蛍光線量計素子から生じる第2の熱蛍光量x_2を
    それぞれ検出し、該熱蛍光量x_1および熱蛍光量x_
    2をそれぞれ第1の電気信号X_1および第2の電気信
    号X_2に変換し、前記第1および第2の素子部に照射
    されたある放射線に対してa・X_1+b・X_2の値
    が予め定められた放射線のエネルギーと熱蛍光線量計の
    応答との相関曲線にのるように予め求められている係数
    a、bを前記第1の電気信号X_1と前記第2の電気信
    号X_2の値にそれぞれ乗じ、a・X_1+b・X_2
    の値に基づいて前記第1および第2の熱蛍光線量計素子
    の放射線被曝量を測定することを特徴とする熱蛍光線量
    測定方法。 2)放射線が照射された第1の熱蛍光線量計素子と、少
    なくともその発光部の放射線照射面全面が放射線の透過
    を制限するフィルターに覆われた状態で前記第1の熱蛍
    光線量計素子とともに前記放射線が照射された第2の熱
    蛍光線量計素子とを加熱する加熱部、該加熱部において
    前記第1の熱蛍光線量計素子から生じる第1の熱蛍光量
    x_1と前記第2の熱蛍光線量計素子から生じる第2の
    熱蛍光量x_2を検出してそれぞれ第1の電気信号X_
    1および第2の電気信号X_2に変換する光電変換系、
    前記第1および第2の熱蛍光線量計素子に照射されたあ
    る放射線に対してa・x_1+b・x_2の値が予め定
    められた放射線のエネルギーと熱蛍光線量計の応答との
    相関曲線にのるように予め求められている係数a、bを
    前記第1の電気信号X_1と前記第2の電気信号X_2
    の値にそれぞれ乗じてa・X_1+b・X_2を算出す
    る演算手段、および該演算手段の出力に応じて前記第1
    および第2の熱蛍光線量計素子の前記放射線の被曝量を
    表示する表示手段を備えたことを特徴とする熱蛍光線量
    測定装置。
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