JPH02110340A - ロール転動疲労・摩耗試験装置 - Google Patents
ロール転動疲労・摩耗試験装置Info
- Publication number
- JPH02110340A JPH02110340A JP26298388A JP26298388A JPH02110340A JP H02110340 A JPH02110340 A JP H02110340A JP 26298388 A JP26298388 A JP 26298388A JP 26298388 A JP26298388 A JP 26298388A JP H02110340 A JPH02110340 A JP H02110340A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- specimen
- rolling
- load
- wear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 title claims abstract description 40
- 238000012360 testing method Methods 0.000 title claims abstract description 38
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 4
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 abstract description 3
- 239000007788 liquid Substances 0.000 abstract 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 41
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 7
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000005097 cold rolling Methods 0.000 description 4
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 4
- 238000004901 spalling Methods 0.000 description 4
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 2
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 239000000839 emulsion Substances 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000009661 fatigue test Methods 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 239000002480 mineral oil Substances 0.000 description 1
- 235000010446 mineral oil Nutrition 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、鉄鋼や非鉄金属等の圧延に用いられるロー
ルの疲労及び摩耗を試験する装置に関するものである。
ルの疲労及び摩耗を試験する装置に関するものである。
(従来の技術)
最近の冷間等の圧延においては、圧延能率の向上や難圧
延材の増加等から高速高圧下圧延や連続圧延が指向され
ており、従ってロールが使用される環境はますます厳し
くなり、特に、ロールの摩耗が著しく圧延操業上のネッ
クとなっている。また、圧延中の事故等によるスポーリ
ングの発生も増加する傾向にあり、優れた耐摩耗性及び
耐事故性を有するロールが要求されるようになっている
。
延材の増加等から高速高圧下圧延や連続圧延が指向され
ており、従ってロールが使用される環境はますます厳し
くなり、特に、ロールの摩耗が著しく圧延操業上のネッ
クとなっている。また、圧延中の事故等によるスポーリ
ングの発生も増加する傾向にあり、優れた耐摩耗性及び
耐事故性を有するロールが要求されるようになっている
。
尚、ワークロールの耐摩耗性に関しては、初期粗度維持
性が重要であり、長時間ロール替えをせずして圧延が可
能で、さらに、製品の表面品質を劣化させずに狭幅の板
から広幅の板へ圧延が移行可能であること等が評価され
る。またワークロ−ルの耐事故性に関しては、圧延中の
板破断や板のロールへの巻込み等に代表される圧延事故
によりロールが受ける熱衝撃的なダメージを起因とした
スポーリングや、定常圧延中のロールの、介在物やミク
ロポロシティその他の欠陥部や圧延中の異物の噛込みに
より発生した表面傷を起点とした転動疲労によるスポー
リングの発生が少ないことが評価される。
性が重要であり、長時間ロール替えをせずして圧延が可
能で、さらに、製品の表面品質を劣化させずに狭幅の板
から広幅の板へ圧延が移行可能であること等が評価され
る。またワークロ−ルの耐事故性に関しては、圧延中の
板破断や板のロールへの巻込み等に代表される圧延事故
によりロールが受ける熱衝撃的なダメージを起因とした
スポーリングや、定常圧延中のロールの、介在物やミク
ロポロシティその他の欠陥部や圧延中の異物の噛込みに
より発生した表面傷を起点とした転動疲労によるスポー
リングの発生が少ないことが評価される。
ところで、冷間圧延機は現在、圧延材の上下にワークロ
ールとバックアップロールを配した四重式や、ワークロ
ールとバックアップロールとの間に中間ロールを加えた
Am式が主流であり、これらの圧延機におけるワークロ
ールにあっては、バックアップロールや中間ロールとの
接触と、圧延材との接触が同時に行われている。そして
、前者の接触では主に転動による摩耗および疲労が、ま
た後者の接触では圧延材によるすべり摩耗が生じている
。
ールとバックアップロールを配した四重式や、ワークロ
ールとバックアップロールとの間に中間ロールを加えた
Am式が主流であり、これらの圧延機におけるワークロ
ールにあっては、バックアップロールや中間ロールとの
接触と、圧延材との接触が同時に行われている。そして
、前者の接触では主に転動による摩耗および疲労が、ま
た後者の接触では圧延材によるすべり摩耗が生じている
。
従って、ロールの材料開発を行うに際しては、ロールの
耐摩耗性と転動疲労特性とを把握することは重要な要因
であり、これがため、摩耗試験や転動疲労試験を実施す
ることによりロール材質の評価が行われている。
耐摩耗性と転動疲労特性とを把握することは重要な要因
であり、これがため、摩耗試験や転動疲労試験を実施す
ることによりロール材質の評価が行われている。
かかる冷間圧延用ロールの摩耗試験機は従来、鉄鋼基礎
共同研究会の鉄鋼材料の摩耗部会が1983年2月に発
行した「鉄鋼材料の摩耗」に記されているように、西原
式摩耗試験機を代表とした、二個の円筒状試片を転動さ
せる方式のものがほとんどであり、前記西原式摩耗試験
機は、一方の試片をワークロールに相当する材質とする
とともに他方の試片を圧延材に相当する材質や中間およ
びバックアップロール材に相当する材質とし、所定の荷
重、回転数およびロール試片間のすべりを設定して試験
を行う。
共同研究会の鉄鋼材料の摩耗部会が1983年2月に発
行した「鉄鋼材料の摩耗」に記されているように、西原
式摩耗試験機を代表とした、二個の円筒状試片を転動さ
せる方式のものがほとんどであり、前記西原式摩耗試験
機は、一方の試片をワークロールに相当する材質とする
とともに他方の試片を圧延材に相当する材質や中間およ
びバックアップロール材に相当する材質とし、所定の荷
重、回転数およびロール試片間のすべりを設定して試験
を行う。
また、他の試験装置としては、実際の圧延に近いコイル
圧延方式を実施してロール摩耗を評価するものもある。
圧延方式を実施してロール摩耗を評価するものもある。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら上記前者の摩耗試験機にあっては、二個の
試片リングを用いる方式であるがため、実機のワークロ
ールで発生する、前述した中間ロールやバックアップロ
ールとの転動摩耗、転動疲労と、圧延材との間で発生す
るすべり摩耗とを同時に再現できず、また荷重付加方法
が、圧縮コイルばねによって荷重を与えるものであるた
め、荷重の大きさのばらつきが大きく、しかも試験中試
片の摩擦による発熱で荷重が変化してしまい、さらには
、すべりの設定を掛変え歯車で行うため、すべりの設定
を変更する度毎に歯車を交換する必要があり、しかも細
かいすべり設定を行うためには歯数の異なる多くの歯車
を準備する必要があった。
試片リングを用いる方式であるがため、実機のワークロ
ールで発生する、前述した中間ロールやバックアップロ
ールとの転動摩耗、転動疲労と、圧延材との間で発生す
るすべり摩耗とを同時に再現できず、また荷重付加方法
が、圧縮コイルばねによって荷重を与えるものであるた
め、荷重の大きさのばらつきが大きく、しかも試験中試
片の摩擦による発熱で荷重が変化してしまい、さらには
、すべりの設定を掛変え歯車で行うため、すべりの設定
を変更する度毎に歯車を交換する必要があり、しかも細
かいすべり設定を行うためには歯数の異なる多くの歯車
を準備する必要があった。
また後者の摩耗試験機にあっては、試片が大型化し、し
かもコイル材の準備も必要であるため、多大の労力や時
間、費用が必要となり簡便に試験を行い得なかった。
かもコイル材の準備も必要であるため、多大の労力や時
間、費用が必要となり簡便に試験を行い得なかった。
この発明は上述した課題を有利に解決した試験装置を提
供するものである。
供するものである。
(課題を解決するための手段)
この発明のロール転動疲労・摩耗試験装置は、ハウジン
グに位置決め状態で枢支された円筒状の中間ロール試片
と、 中間ロール試片の両側にてその中間ロール試片に接する
ように配設された円筒状の二個の端部ロール試片と、 端部ロール試片に中間ロール試片と対抗する側から接す
るように、各端部ロール試片につき二個づつ配設された
バックアップロールと、中間ロール試片および二個の端
部ロール試片を駆動し、かつそれらのロール試片の駆動
速度を別個に調節し得るロール試片駆動手段と、バック
アップロールを介し二個の端部ロール試片に中間ロール
試片へ向けて液圧により荷重を付加し、かつその荷重を
端部ロール試片毎に調節し得る荷重付加手段と を具えてなる。
グに位置決め状態で枢支された円筒状の中間ロール試片
と、 中間ロール試片の両側にてその中間ロール試片に接する
ように配設された円筒状の二個の端部ロール試片と、 端部ロール試片に中間ロール試片と対抗する側から接す
るように、各端部ロール試片につき二個づつ配設された
バックアップロールと、中間ロール試片および二個の端
部ロール試片を駆動し、かつそれらのロール試片の駆動
速度を別個に調節し得るロール試片駆動手段と、バック
アップロールを介し二個の端部ロール試片に中間ロール
試片へ向けて液圧により荷重を付加し、かつその荷重を
端部ロール試片毎に調節し得る荷重付加手段と を具えてなる。
(作 用)
かかる装置にあっては、中間ロール試片および二個の端
部ロール試片はロール試片駆動装置によりそれぞれ駆動
されて互いに接触しつつ転動し、その駆動速度差により
すべり接触する。また二個の端部ロール試片はバックア
ップロールを介し液圧作動の荷重付加手段により中間ロ
ール試片へ向けて荷重を付加され、ここにおける中間ロ
ール試片はハウジングに位置決め状態で枢支されている
ので、両端部ロール試片は別個の荷重で中間ロールに押
圧される。
部ロール試片はロール試片駆動装置によりそれぞれ駆動
されて互いに接触しつつ転動し、その駆動速度差により
すべり接触する。また二個の端部ロール試片はバックア
ップロールを介し液圧作動の荷重付加手段により中間ロ
ール試片へ向けて荷重を付加され、ここにおける中間ロ
ール試片はハウジングに位置決め状態で枢支されている
ので、両端部ロール試片は別個の荷重で中間ロールに押
圧される。
従ってこの装置によれば、例えば中間ロール試片の材質
をワークロール相当材質とし、二個の端部ロール試片の
一方の材質を中間ロール相当材質とするとともに他方の
材質を圧延材相当材質とする如く、各ロール試片の材質
を適宜に選択することにて、実機のワークロールに生ず
る転動摩耗・疲労およびすべり摩耗や中間ロールに生ず
る転動摩耗、疲労を同時にかつ容易に再現することがで
きる。
をワークロール相当材質とし、二個の端部ロール試片の
一方の材質を中間ロール相当材質とするとともに他方の
材質を圧延材相当材質とする如く、各ロール試片の材質
を適宜に選択することにて、実機のワークロールに生ず
る転動摩耗・疲労およびすべり摩耗や中間ロールに生ず
る転動摩耗、疲労を同時にかつ容易に再現することがで
きる。
しかもこの装置は二個づつのバックアップロールを用い
て各端部ロール試片に液圧により荷重を付加するので、
端部ロール試片の荷重方向に対する位置ずれやロール試
片の発熱により荷重の大きさかばらつ(こともない。
て各端部ロール試片に液圧により荷重を付加するので、
端部ロール試片の荷重方向に対する位置ずれやロール試
片の発熱により荷重の大きさかばらつ(こともない。
(実施例)
以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
る。
第1図(a)はこの発明のロール転動疲労・摩耗試験装
置の一実施例の要部を示す正面図、同図(b)はその装
置の側面図であり、図中1は中間ロール試片、2および
3は端部ロール試片としての上および下ロール試片、4
および5は上および下バツクアツプロールをそれぞれ示
す。
置の一実施例の要部を示す正面図、同図(b)はその装
置の側面図であり、図中1は中間ロール試片、2および
3は端部ロール試片としての上および下ロール試片、4
および5は上および下バツクアツプロールをそれぞれ示
す。
ここにおける中間ロール試片1および上下ロール試片2
,3は各々小径で、概略円筒状をなすとともに、その軸
線方向中央部の周囲に環状の突条を有しており、それら
突条の外周面は観察面1a+2aおよび3aとされてい
る。これらロール試片1゜2および3はこの実施例では
互いに同一直径のものとするが、所要に応じて異なる径
のものを用いても良い。
,3は各々小径で、概略円筒状をなすとともに、その軸
線方向中央部の周囲に環状の突条を有しており、それら
突条の外周面は観察面1a+2aおよび3aとされてい
る。これらロール試片1゜2および3はこの実施例では
互いに同一直径のものとするが、所要に応じて異なる径
のものを用いても良い。
かかる小径円筒状ロール試片132および3を用いてい
るので、この例の装置によれば簡便にロール転動試験を
行うことができる。
るので、この例の装置によれば簡便にロール転動試験を
行うことができる。
また、これらロール試片1,2および3はそれぞれ図示
しないハウジング内に、中間ロール試片1の上方および
下方に上下ロール試片2,3が位置し、かつそれらロー
ル試片1,2および3の中心軸線が各々水平方向へ延在
するとともに互いに垂直方向へ平行に整列するように配
置されている。
しないハウジング内に、中間ロール試片1の上方および
下方に上下ロール試片2,3が位置し、かつそれらロー
ル試片1,2および3の中心軸線が各々水平方向へ延在
するとともに互いに垂直方向へ平行に整列するように配
置されている。
そして、中間ロール試片1は前記ハウジングに対し中心
軸線が固定された状態でそのハウジングに枢支される一
方、上下ロール試片2,3はそのハウジングに対し中心
軸線が上下方向移動可能に、そのハウジングに枢支され
、これによって中間ロール試片lはハウジングに対し位
置決め状態とされる一方、上下ロール試片2,3は、そ
れらの観察面2a、3aが中間ロール試片1の観察面1
aに対し上方および下方から当接することができる。
軸線が固定された状態でそのハウジングに枢支される一
方、上下ロール試片2,3はそのハウジングに対し中心
軸線が上下方向移動可能に、そのハウジングに枢支され
、これによって中間ロール試片lはハウジングに対し位
置決め状態とされる一方、上下ロール試片2,3は、そ
れらの観察面2a、3aが中間ロール試片1の観察面1
aに対し上方および下方から当接することができる。
この一方、ここにおける上下バックアップロール4,5
は各々、概略円柱状をなすとともに、その軸線方向中央
部の周囲にロール試片1,2.3の観察面1a、2a、
3aの損傷を避けるべく環状溝4a。
は各々、概略円柱状をなすとともに、その軸線方向中央
部の周囲にロール試片1,2.3の観察面1a、2a、
3aの損傷を避けるべく環状溝4a。
5aを有している。
また、これら上下バックアップロール4,5はそれぞれ
前記ハウジング内に、上バツクアップロール4が上ロー
ル試片2の上方に位置する一方下バツクアップロール5
が下ロール試片3の下方に位置し、かつそれらバックア
ップロール4.5の中心軸線がロール試片1,2および
3の中心軸線と平行になるように配置されている。
前記ハウジング内に、上バツクアップロール4が上ロー
ル試片2の上方に位置する一方下バツクアップロール5
が下ロール試片3の下方に位置し、かつそれらバックア
ップロール4.5の中心軸線がロール試片1,2および
3の中心軸線と平行になるように配置されている。
そして、二個の上バツクアップロール4は、前記ハウジ
ングに上下方向移動可能に設けられた図示しない上ブラ
ケットに、それらのロールの中心軸線が、上ロール試片
2の中心軸線に対し各々等距離となり、かつ互いに同一
水平面内に位置するように枢支される一方、二個の下バ
ツクアツプロール5は、前記ハウジングに上下方向移動
可能に設けられた図示しない下ブラケットに、それらの
ロールの中心軸線が、下ロール試片3の中心軸線に対し
各々等距離となり、かつ互いに同一水平面内に位置する
よう枢支され、さらに前記上ブラケットおよび下ブラケ
ットは荷重付加手段としての、各々別個の油圧シリンダ
のピストンロンドに連結され、これによって上バツクア
ップロール4は、前記一方の油圧シリンダの作動に基づ
き第1図(a)中矢印Aで示す如く下向きの押圧力を与
えられ、上ロール試片2の観察面2a以外の外周面に当
接して上ロール試片2に中間ロール試片1へ向けて荷重
を付加することができる一方、下バツクアツプロール5
は、前記他方の油圧シリンダの作動に基づき第1図(a
)中矢印Bで示す如く上向きの押圧力を与えられ、下ロ
ール試片3の観察面3a以外の外周面に当接して下ロー
ル試片3に中間ロール試片1へ向けて荷重を付加するこ
とができる。
ングに上下方向移動可能に設けられた図示しない上ブラ
ケットに、それらのロールの中心軸線が、上ロール試片
2の中心軸線に対し各々等距離となり、かつ互いに同一
水平面内に位置するように枢支される一方、二個の下バ
ツクアツプロール5は、前記ハウジングに上下方向移動
可能に設けられた図示しない下ブラケットに、それらの
ロールの中心軸線が、下ロール試片3の中心軸線に対し
各々等距離となり、かつ互いに同一水平面内に位置する
よう枢支され、さらに前記上ブラケットおよび下ブラケ
ットは荷重付加手段としての、各々別個の油圧シリンダ
のピストンロンドに連結され、これによって上バツクア
ップロール4は、前記一方の油圧シリンダの作動に基づ
き第1図(a)中矢印Aで示す如く下向きの押圧力を与
えられ、上ロール試片2の観察面2a以外の外周面に当
接して上ロール試片2に中間ロール試片1へ向けて荷重
を付加することができる一方、下バツクアツプロール5
は、前記他方の油圧シリンダの作動に基づき第1図(a
)中矢印Bで示す如く上向きの押圧力を与えられ、下ロ
ール試片3の観察面3a以外の外周面に当接して下ロー
ル試片3に中間ロール試片1へ向けて荷重を付加するこ
とができる。
尚、上下バックアップロール4,5は各々二個づつ設け
られているので、上下ロール試片2,3はそれらバック
アップロール4,5から押圧力を与えられても横ずれす
ることがなく、従って、上下ロール試片2,3の横ずれ
に起因して荷重の大きさが不安定になることがない。
られているので、上下ロール試片2,3はそれらバック
アップロール4,5から押圧力を与えられても横ずれす
ることがなく、従って、上下ロール試片2,3の横ずれ
に起因して荷重の大きさが不安定になることがない。
また、上下ロール試片2,3は上下バックアップロール
4,5を介し二本の油圧シリンダにより独立して押圧力
を与えられ、中間ロール試片1は位置決めされているの
で、上下ロール試片2,3は中間ロール試片1に互いに
異なる荷重を与えることができ、しかも油圧を用いてい
ることから試験中の発熱により荷重の大きさが変化する
こともない。
4,5を介し二本の油圧シリンダにより独立して押圧力
を与えられ、中間ロール試片1は位置決めされているの
で、上下ロール試片2,3は中間ロール試片1に互いに
異なる荷重を与えることができ、しかも油圧を用いてい
ることから試験中の発熱により荷重の大きさが変化する
こともない。
第2図は上記ロール試片1.2および3を駆動する、ロ
ール試片駆動手段としての駆動機構を示しており、図中
6は中間ロール試片1を着脱可能に取付けられた支持軸
、7は上ロール試片2を着脱可能に取付けられた支持軸
、8は下ロール試片3を着脱可能に取付けられた支持軸
を示す。
ール試片駆動手段としての駆動機構を示しており、図中
6は中間ロール試片1を着脱可能に取付けられた支持軸
、7は上ロール試片2を着脱可能に取付けられた支持軸
、8は下ロール試片3を着脱可能に取付けられた支持軸
を示す。
ここにおける支持軸6、ひいては中間ロール試片1は、
ユニバーサルジヨイント9を介してモーター10により
第1図(a)中矢印Cで示す如き方向へ回転駆動され、
また、支持軸7、ひいては下ロール試片3は、ユニバー
サルジヨイント11を介し無段変速機12により第1図
(a)中矢印りで示す如き方向へ回転駆動され、さらに
、支持軸8、ひいては上ロール試片2は、ユニバーサル
ジヨイント13を介しモーター14により第1図(a)
中矢印Eで示す如き方向へ回転駆動される。そして、無
段変速a12は伝動ベルト15を介しモーター14によ
り回転駆動される。尚、モーター10および14は好ま
しくはDCモーターとする。
ユニバーサルジヨイント9を介してモーター10により
第1図(a)中矢印Cで示す如き方向へ回転駆動され、
また、支持軸7、ひいては下ロール試片3は、ユニバー
サルジヨイント11を介し無段変速機12により第1図
(a)中矢印りで示す如き方向へ回転駆動され、さらに
、支持軸8、ひいては上ロール試片2は、ユニバーサル
ジヨイント13を介しモーター14により第1図(a)
中矢印Eで示す如き方向へ回転駆動される。そして、無
段変速a12は伝動ベルト15を介しモーター14によ
り回転駆動される。尚、モーター10および14は好ま
しくはDCモーターとする。
かかる構成により上記駆動機構は、モーター1014に
より中間ロール試片1および下ロール試片3を独立して
駆動するので、モーター10.14への供給電力を調整
することにて、ロール試片1,3の回転速度を互いに異
ならせてそれらの間にすべりを生じさせることができ、
またモーター14により無段変速m12を介し上ロール
試片2を駆動するので、無段変速機12の抵抗を電気的
に与えることで、ロール試片1,2の回転速度を互いに
異ならせてそれらの間にすべりを生じさせるqとができ
、これらの作用により上記駆動機構は、上下ロール試片
2,3に各々異なったすべり率でのすべりを与えること
ができる。
より中間ロール試片1および下ロール試片3を独立して
駆動するので、モーター10.14への供給電力を調整
することにて、ロール試片1,3の回転速度を互いに異
ならせてそれらの間にすべりを生じさせることができ、
またモーター14により無段変速m12を介し上ロール
試片2を駆動するので、無段変速機12の抵抗を電気的
に与えることで、ロール試片1,2の回転速度を互いに
異ならせてそれらの間にすべりを生じさせるqとができ
、これらの作用により上記駆動機構は、上下ロール試片
2,3に各々異なったすべり率でのすべりを与えること
ができる。
上記実施例の装置によれば、例えば中間ロール試片工の
材質をワークロール相当材質とし、上ロール試片の材質
を中間ロール相当材質とするとともに下ロール試片3の
材質を圧延材相当材質とする如く、各ロール試片の材質
を適宜に選択することにて、実機のワークロールに生ず
る転動摩耗・疲労およびすべり摩耗や中間ロールに生ず
る転動摩耗・疲労を同時に再現することができる。
材質をワークロール相当材質とし、上ロール試片の材質
を中間ロール相当材質とするとともに下ロール試片3の
材質を圧延材相当材質とする如く、各ロール試片の材質
を適宜に選択することにて、実機のワークロールに生ず
る転動摩耗・疲労およびすべり摩耗や中間ロールに生ず
る転動摩耗・疲労を同時に再現することができる。
以下に、上記実施例の装置により冷間圧延用ワークロー
ル材の転動疲労試験を行った結果を述べる。但し、上ロ
ール試片2は1lv650に調整した実機5%Crロー
ル相当材質、中間ロール試片lは1lv800に調整し
たJIS −5KDII ワークロール相当材質、下
ロール試片3は!1v200に調整した545C圧延材
相当材質のものとし、試験は、上ロール試片2および中
間ロール試片1間のヘルツ最大接触応力が350 kg
f/mm” 、中間ロール試片Iおよび下ロール試片3
間のヘルツ最大接触応力が150 kgf/mm”上ロ
ール試片2および中間ロール試片1の回転数が150O
rpm 、下ロール試片3の回転数が120Orpm(
真速率20%)の条件下で、ロール試片1,2および3
間に3χ鉱油エマルジヨン潤滑を施しながら行った。そ
して、試験中は345C圧延材相当の下口−ル試片3を
50000回転毎に交換した。
ル材の転動疲労試験を行った結果を述べる。但し、上ロ
ール試片2は1lv650に調整した実機5%Crロー
ル相当材質、中間ロール試片lは1lv800に調整し
たJIS −5KDII ワークロール相当材質、下
ロール試片3は!1v200に調整した545C圧延材
相当材質のものとし、試験は、上ロール試片2および中
間ロール試片1間のヘルツ最大接触応力が350 kg
f/mm” 、中間ロール試片Iおよび下ロール試片3
間のヘルツ最大接触応力が150 kgf/mm”上ロ
ール試片2および中間ロール試片1の回転数が150O
rpm 、下ロール試片3の回転数が120Orpm(
真速率20%)の条件下で、ロール試片1,2および3
間に3χ鉱油エマルジヨン潤滑を施しながら行った。そ
して、試験中は345C圧延材相当の下口−ル試片3を
50000回転毎に交換した。
この試験中、2X105回転後に異常振動が検知され、
試験装置を停止してロール試片1,2および3を調査し
た結果中間ロール試片1の疲労破壊が振動をもたらした
ものと判明した。このワークロール相当材質の中間ロー
ル試片1の破壊形態は、第3図(a)および(b)に示
す如く、表面直下を起点とした転動疲労に起因するもの
であり、実機の圧延用ワークロール材の転動疲労による
スポーリングと極めて良く近似している。
試験装置を停止してロール試片1,2および3を調査し
た結果中間ロール試片1の疲労破壊が振動をもたらした
ものと判明した。このワークロール相当材質の中間ロー
ル試片1の破壊形態は、第3図(a)および(b)に示
す如く、表面直下を起点とした転動疲労に起因するもの
であり、実機の圧延用ワークロール材の転動疲労による
スポーリングと極めて良く近似している。
尚、ロール試片1,2および3間の潤滑は、第1図(a
)中矢印Fで示す如く、ロール試片1,2問およびロー
ル試片2,3間で別々に施す方が好ましい。
)中矢印Fで示す如く、ロール試片1,2問およびロー
ル試片2,3間で別々に施す方が好ましい。
以上図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に
限定されるものでなく、例えば三個のロール試片を水平
方向へ並べて配置しても良く、駆動手段を、三個のモー
ターを用いて構成することもできる。
限定されるものでなく、例えば三個のロール試片を水平
方向へ並べて配置しても良く、駆動手段を、三個のモー
ターを用いて構成することもできる。
(発明の効果)
かくしてこの発明の装置によれば、各ロール試片の材質
を適宜に選択することにて、実機のワークロールに生ず
る転動摩耗・疲労およびすべり摩耗や中間ロールに生ず
る転動摩耗・疲労を同時にかつ容易に再現することがで
きる。
を適宜に選択することにて、実機のワークロールに生ず
る転動摩耗・疲労およびすべり摩耗や中間ロールに生ず
る転動摩耗・疲労を同時にかつ容易に再現することがで
きる。
しかもこの装置によれば二個づつのバックアップロール
を用いて各端部ロール試片に液圧により荷重を付加する
ので、端部ロール試片の荷重方向に対する位置ずれやロ
ール試片の発熱に起因する荷重の大きさのばらつきの発
生を防止することができる。
を用いて各端部ロール試片に液圧により荷重を付加する
ので、端部ロール試片の荷重方向に対する位置ずれやロ
ール試片の発熱に起因する荷重の大きさのばらつきの発
生を防止することができる。
第1図(a)および(b)はこの発明のロール転動疲労
・摩耗試験装置の一実施例の要部を示す正面図および側
面図、 第2図は上記実施例の装置における駆動avIを示す構
成図、 第3図(a)およびΦ)は上記実施例の装置によってロ
ール転動試験を行った結果のロール試片の疲労破壊状態
を示す説明図である。 1・・・中間ロール試片 2・・・上ロール試片3・
・・下ロール試片 4・・・上バツクアップロール 5・・・下バツクアツプロール 10、14・・・モーター 12・・・無段変速機
15・・・伝動ベルト
・摩耗試験装置の一実施例の要部を示す正面図および側
面図、 第2図は上記実施例の装置における駆動avIを示す構
成図、 第3図(a)およびΦ)は上記実施例の装置によってロ
ール転動試験を行った結果のロール試片の疲労破壊状態
を示す説明図である。 1・・・中間ロール試片 2・・・上ロール試片3・
・・下ロール試片 4・・・上バツクアップロール 5・・・下バツクアツプロール 10、14・・・モーター 12・・・無段変速機
15・・・伝動ベルト
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、ハウジングに位置決め状態で枢支された円筒状の中
間ロール試片と、 中間ロール試片の両側にてその中間ロール 試片に接するように配設された円筒状の二個の端部ロー
ル試片と、 端部ロール試片に中間ロール試片と対抗す る側から接するように、各端部ロール試片につき二個づ
つ配設されたバックアップロールと、 中間ロール試片および二個の端部ロール試 片を駆動し、かつそれらのロール試片の駆動速度を別個
に調節し得るロール試片駆動手段と、 バックアップロールを介し二個の端部ロー ル試片に中間ロール試片へ向けて液圧により荷重を付加
し、かつその荷重を端部ロール試片毎に調節し得る荷重
付加手段と を具えてなるロール転動疲労・摩耗試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26298388A JPH02110340A (ja) | 1988-10-20 | 1988-10-20 | ロール転動疲労・摩耗試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26298388A JPH02110340A (ja) | 1988-10-20 | 1988-10-20 | ロール転動疲労・摩耗試験装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02110340A true JPH02110340A (ja) | 1990-04-23 |
JPH0581856B2 JPH0581856B2 (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=17383269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26298388A Granted JPH02110340A (ja) | 1988-10-20 | 1988-10-20 | ロール転動疲労・摩耗試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02110340A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19734388C1 (de) * | 1997-08-08 | 1998-11-12 | Univ Magdeburg Tech | Vorrichtung zur Reib- und Verschleißprüfung |
JP2009534642A (ja) * | 2006-04-21 | 2009-09-24 | ルノー・エス・アー・エス | クランクシャフト工作機械の試験デバイス |
JP2010101752A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Jfe Steel Corp | 熱間圧延用ロールの評価方法 |
CZ307036B6 (cs) * | 2016-05-26 | 2017-11-29 | Univerzita Pardubice | Přípravek k upevnění zkušebních vzorků v testovacím zařízení pro kontaktně únavové zkoušky materiálů |
-
1988
- 1988-10-20 JP JP26298388A patent/JPH02110340A/ja active Granted
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19734388C1 (de) * | 1997-08-08 | 1998-11-12 | Univ Magdeburg Tech | Vorrichtung zur Reib- und Verschleißprüfung |
JP2009534642A (ja) * | 2006-04-21 | 2009-09-24 | ルノー・エス・アー・エス | クランクシャフト工作機械の試験デバイス |
JP2010101752A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Jfe Steel Corp | 熱間圧延用ロールの評価方法 |
CZ307036B6 (cs) * | 2016-05-26 | 2017-11-29 | Univerzita Pardubice | Přípravek k upevnění zkušebních vzorků v testovacím zařízení pro kontaktně únavové zkoušky materiálů |
WO2017202396A1 (en) * | 2016-05-26 | 2017-11-30 | Univerzita Pardubice | Jig for mounting samples in a test device for material contact fatigue tests |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0581856B2 (ja) | 1993-11-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1095703C (zh) | 轧机驱动设备,轧机与轧制方法 | |
JPH02110340A (ja) | ロール転動疲労・摩耗試験装置 | |
JPH0675730B2 (ja) | ロールの研削方法 | |
US4762005A (en) | Abrasive grinding belt test machine | |
JP3572334B2 (ja) | 熱間ロール摩耗試験装置 | |
JPS6119551A (ja) | 軸付きころがり軸受の外輪外周面研削装置 | |
JP4835390B2 (ja) | 圧延加工装置及び圧延加工方法 | |
JP2963262B2 (ja) | 圧延機 | |
ITUD960099A1 (it) | Dispositivo di rettifica in linea per cilindri di laminazione e/o rulli di trascinamento | |
JP2000088727A (ja) | 熱間ロール摩耗・熱衝撃兼用試験装置 | |
JPS5977337A (ja) | 摩擦試験装置 | |
SU766679A1 (ru) | Многовалкова прокатна клеть | |
JP2004209532A (ja) | 圧延機 | |
JP2980214B2 (ja) | 圧延機のバックアップロール装置 | |
US2097282A (en) | Mechanical driving mechanism | |
SU814627A1 (ru) | Устройство дл орбитальной сваркиТРЕНиЕМ | |
SU871941A1 (ru) | Устройство дл раскатки лезвий дисков | |
JPH10202489A (ja) | スリーブ式補強ロールの研磨方法 | |
JPH05169115A (ja) | 圧延機のバックアップロール装置 | |
JP5086786B2 (ja) | 板圧延方法および板圧延機 | |
JPH01210848A (ja) | ロール材の摩耗試験方法及び装置 | |
JP2004351497A (ja) | バックアップロール駆動式圧延機 | |
JPH0615805U (ja) | 圧延機のバックアップロール装置 | |
JPH06106214A (ja) | 圧延機のバックアップロール装置 | |
JPH06505U (ja) | 圧延機のバックアップロール装置 |