JP5086786B2 - 板圧延方法および板圧延機 - Google Patents

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Description

この発明は、無駆動の分割バックアップロールを備えた板圧延機による板圧延方法およびその板圧延機に関する。
金属板材または金属ストリップの板圧延機で、バックアップロールを軸(板幅)方向に複数に分割した板圧延機が知られている。分割バックアップロールはそれぞれ圧下調整が可能であり、高精度で板形状をすることができる。このような板圧延機として、上下少なくとも一方のロールアセンブリーは軸方向3分割以上に分割した分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構とし、各分割バックアップロールには独立な荷重検出装置と分割バックアップロール圧下装置が配された圧延機、いわゆる知能型板圧延機がある(例えば、特許文献1参照)。
上記知能型板圧延機の構造と同様の板圧延機において、板圧延時に測定した各分割バックアップロールの荷重および圧下位置に基づいて板圧延時の板形状を推定し、推定結果に基づいて目標板形状となるように板形状制御装置を制御することが知られている(例えば特許文献2参照)。
また、知能型板圧延機以外の板圧延機として、分割バックアップロールを備えたクラスター圧延機がある(例えば、特許文献3参照)。この圧延機は12段圧延機であり、上下一対のワークロールと該ワークロールを支持する無駆動の中間ロールと、該中間ロールを支持するバックアップロールとを有する。前記バックアップロールは、軸方向に分割され、各分割ロールは、アクチュエーターにより個別に押し出され、このアクチュエーターは駆動装置により制御され、クラウン調整を可能とされている。
特開平06−262213号公報(段落[0009]および図1参照) 2005−118841号公報(請求項1参照) 2001−205319号公報(段落[0014]および図1)
上記従来の知能型板圧延機において分割バックアップロールが無駆動の場合、ワークロールと分割バックアップロールとの間の接触圧が低下すると、両ロール間の摩擦力が低下する。その結果、ワークロールと分割バックアップロールと間に速度差つまりスリップを引き起こすことがあり、ワークロール表面に周方向のスリップ疵が発生する問題があった。また、前記クラスター圧延機はワークロールと分割バックアップロールとは中間ロールを介して接触している。中間ロールと分割バックアップロールとの間にスリップが生じることがあり、中間ロールにスリップ疵が生じ、このスリップ疵がワークロールに転写するという問題があった。
この発明は、無駆動の分割バックアップロールを備えた板圧延機においてワークロールに発生するスリップ疵を防止する板圧延方法および板圧延機を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明者は分割バックアップロールどうしの回転伝達について研究を行った。そして、圧延機のスペース上の制約とコストの関係上、最適な分割バックアップロール回転伝達手段として、複数の分割バックアップロールに跨る連れ廻りロールを用意し、これら連れ廻りロールを2個以上の分割バックアップロールに接触させ、接触摩擦力により少なくとも一つの分割バックアップロールの回転伝達をその他の分割バックアップロールに伝達する方法を見出した。
この発明は上記知見に基づいてなされたもので、この発明の要旨は、次のとおりである。
(1)少なくとも上下一方のロールアセンブリーが、軸方向に3以上に分割された無駆動の分割バックアップロールを備え、当該分割バックアップロールによってワークロールが支持される機構を備えた板圧延機による板圧延方法において、連れ廻りロールを軸方向に隣り合う2個以上の分割バックアップロールに跨るように接触させて押圧し、少なくとも1個の分割バックアップロールの回転に合わせて回転させ、その回転をロール表面の摩擦力を介してその他の分割バックアップロールに伝達し、これらの分割バックアップロールを同時にかつ同じ回転速度で回転伝達させることを特徴とする板圧延方法。
(2)少なくとも上下一方のロールアセンブリーが、軸方向に3以上に分割された無駆動の分割バックアップロールを備え、ワークロールと分割バックアップロールとの間に中間ロールが介在する板圧延機による板圧延方法において、連れ廻りロールを軸方向に隣り合う2個以上の分割バックアップロールに跨るように接触させて押圧し、少なくとも1個の分割バックアップロールの回転に合わせて回転させ、その回転をロール表面の摩擦力を介してその他の分割バックアップロールに伝達し、これらの分割バックアップロールを同時にかつ同じ回転速度で回転伝達させることを特徴とする板圧延方法。
(3)少なくとも上下一方のロールアセンブリーが、軸方向に3以上に分割された無駆動の分割バックアップロールを備え、当該分割バックアップロールによってワークロールが支持される機構を備えた板圧延機において、軸方向に隣り合う2個以上の無駆動の分割バックアップロールに跨り接触して回転する連れ廻りロールと、少なくとも1個の分割バックアップロールの回転をロール表面の摩擦力を介してその他の分割バックアップロールに伝達し、これらの分割バックアップロールを同時にかつ同じ回転速度で回転するように前記連れ廻りロールを分割バックアップロールに押圧する連れ廻りロール押圧装置とを備えたことを特徴とする板圧延機。
(4)少なくとも上下一方のロールアセンブリーが、軸方向に3以上に分割された無駆動の分割バックアップロールを備え、ワークロールと分割バックアップロールとの間に中間ロールが介在する板圧延機において、軸方向に隣り合う2個以上の無駆動の分割バックアップロールに跨り接触して回転する連れ廻りロールと、少なくとも1個の分割バックアップロールの回転をロール表面の摩擦力を介してその他の分割バックアップロールに伝達し、これらの分割バックアップロールを同時にかつ同じ回転速度で回転するように前記連れ廻りロールを分割バックアップロールに押圧する連れ廻りロール押圧装置とを備えたことを特徴とする板圧延機。
なお、連れ廻りロールは、軸方向に3以上に分割された分割ロールのうち、軸方向に隣り合う2個以上の分割ロールに跨り接触して、少なくとも1個の分割ロールの回転をその他の分割ロールに伝達するロールである。
この発明は、胴長/ロール径比が大きいワークロールにより、鋼、Tiその他比較的硬い材質の金属板材または金属ストリップを冷間圧延する、例えば圧延最終工程での仕上圧延、調質圧延などに適用することができる。
複数の無駆動の分割バックアップロールを配備した板圧延機において、隣り合う2個以上のバックアップロールに跨る連れ廻りロールにより、少なくとも1個の分割バックアップロールの回転がロール表面の摩擦力を介して1個または複数のその他の分割バックアップロールに伝達されるので、これらの分割バックアップロールが同時にかつ同じ回転速度で回転する。この結果、ワークロールと分割バックアップロールとの間、または中間ロールと分割バックアップロールの間の速度差が無くなり、ワークロールのスリップ疵を防ぐことができる。
図1〜4は、この発明の一形態を示している。図1に示すように、板圧延機1は主として、ハウジング10、上、下ロールアセンブリー16、17および入、出側分割バックアップロール回転伝達装置40、45からなっている。図1では入、出側分割バックアップロール回転伝達装置40、45のうち、連れ廻りロール41、46が図示されている。
ハウジング10は、図1に示すように、頂部に油圧式主圧下装置13が設けられている。ハウジング10の内部に上、下インナーハウジング11、12が昇降可能に取り付けられている。上インナーハウジング11は、主圧下装置13で圧下力が加えられる。下インナーハウジング12は、油圧シリンダー14を介してハウジング10に支持されている。
上ロールアセンブリー16は上インナーハウジングに11に、下ロールアセンブリー17は下インナーハウジング12にそれぞれ配置されている。上ロールアセンブリー16は、図2、3に示すように上ワークロール19、3個の入側分割バックアップロール22a、22b、22cおよび4個の出側分割バックアップロール23a〜23dからなっている。3個の入側分割バックアップロール22a、22b、22cと4個の出側分割バックアップロール23a〜23dとは、図3に示すように互いに千鳥形となるように配置されている。下ロールアセンブリー17は、下ワークロール20および非分割バックアップロール24からなっている。入、出側分割バックアップロール22、23および非分割バックアップロール24は、無駆動である。入、出側分割バックアップロール22、23は、圧下装置(図示しない)で上ワークロール19を所定の荷重で圧下している。各側分割バックアップロール保持フレーム30、35には、圧下荷重測定装置32、37が設けられ、入、出側分割バックアップロール22、23に負荷される荷重を検出している。
上インナーハウジング11には、図4に示すように各分割バックアップロール22、23ごとに入、出側分割バックアップロール保持フレーム30、35が、上ワークロール19に対し進退可能に取り付けられている。各分割バックアップロール22、23は、上インナーハウジング11に固定されたバックアップロール圧下装置(図示しない)により進退駆動される。なお、バックアップロール圧下装置は、偏芯機構を用いており、上ロールアセンブリー上部に取り付けたシリンダーで偏芯軸(いずれも図示しない)を移動させて分割バックアップロールを圧下する機構となっている。各分割バックアップロール保持フレーム30、35にそれぞれ入、出側分割バックアップロール軸26、27が固定されており、各分割バックアップロール軸26、27に分割バックアップロール22、23がそれぞれ回転可能に取り付けられている。
入、出側分割バックアップロール回転伝達装置40、45は、上ロールアセンブリー16に取り付けられている。各分割バックアップロール回転伝達装置40、45は、入、出側連れ廻りロール41、46および入、出側連れ廻りロール押圧装置44、49を備えている。
連れ廻りロール41、46は、隣り合う分割バックアップロール22、23の端部寄りに接している。連れ廻りロール41、46は、軸受台43,48に固定されたロール軸42、47に回転可能に取り付けられている。軸受台43、48には、連れ廻りロール押圧装置44、49が連結されている。連れ廻りロール押圧装置44、49の作動により、連れ廻りロール41、42は分割バックアップロール22、23に向かって押し出され、分割バックアップロール22,23を押圧する。連れ廻りロール41、46が分割バックアップロール22、23を押圧する力は、下限が摩擦力で回転伝達される複数個の他の分割バックアップロール22、23が同時にかつ同じ回転速度で回転するような大きさであり、上限が分割バックアップロール22、23および連れ廻りロール41、46の疲労限度を超えない力であり、かつ、分割バックアップロール22、23の圧下荷重に影響を与えない程度の範囲内に設定されている。入側連れ廻りロール41は、上下ワークロールの接線と圧延ラインの交点を基準点として、圧延ラインから反時計方向に測って7/8πの位置で入側分割バックアップロール22に接触し、出側連れ廻りロール46は出側分割バックアップロール23に1/8πの位置で接触している。
連れ廻りロール押圧装置44、49は、ばねで前記軸受台43、48を押す機構となっている。連れ廻りロール41、46が分割バックアップロール22、23を押圧する力、つまり上ワークロール19と分割バックアップロール22、23との接触圧の大きさが前記範囲内となるように、ばねはあらかじめ圧縮されている。
上記のように構成された板圧延機1において、入、出側連れ廻りロール41、46をそれぞれ、入、出側分割バックアップロール22、23に跨るように接触させる。そして、入、出側連れ廻りロール41、46を入、出側連れ廻りロール押圧装置44、49で入、出側分割バックアップロール22、23に向かって押し出し、分割バックアップロール22、23は上ワークロール19を任意の圧力で押圧する。
前述のように入、出側分割バックアップロール22、23には圧下力が加えられているが、圧延板Sの形状などによって圧下力の大きさはすべての分割バックアップロール22、23で同じではない。したがって、上ワークロール19と分割バックアップロール22、23との接触圧も同じではないが、上記圧下力のために必ず入、出側のそれぞれで少なくとも1個の分割バックアップロールがワークロール周速度と同じものがある。分割バックアップロール22、23の最大周速度はワークロール周速度であるから、接触圧が小さい、つまり周速度がワークロール周速度より小さい分割バックアップロールは、ワークロール周速度で回転する分割バックアップロールから連れ廻りロール41、46を介して伝達される回転により、上ワークロール19と同じ周速度で回転する。例えば、入側で左端の分割バックアップロール22aが上ワークロール19との接触による摩擦力により回転伝達され、分割バックアップロール22aの周速度が上ワークロール19の周速度に等しい周速度で回転したとする。この摩擦力による回転は、連れ廻りロール41a、41bを介して他の分割バックアップロール22b、22cに順次伝達され、結局すべての分割バックアップロール22a、22b、22cが、同時にかつワークロール周速度と等しい周速度で回転する。すべての分割バックアップロール22a、22b、22cの周速度はワークロール周速度と同じとなるので、上ワークロール19にスリップ疵は生じない。出側分割バックアップロール23も入側分割バックアップロール22と同様に作動し、上ワークロール19にスリップ疵は生じない。
なお、連れ廻りロールが分割バックアップロールに跨る上記の形態のように、軸方向に隣り合う2個の分割バックアップロールに跨る形態が最良であるが、分割バックアップロールの個数が例えば20個を超えるような多数個の場合、軸方向に連続する3個以上の分割バックアップロールに跨るようにしてもよい。また、すべての分割バックアップロールに連れ廻りロールを配置することが望ましい。しかし、常に確実にワークロールと接触し、ワークロール周速と同じ周速度で回転することが、予め知られている分割バックアップロールについては連れ廻りロールを配置しなくてもよい。
図5は、この発明の他の形態を示しており、ロール配置とバックアップロール回転伝達装置を示す側面図である。この板圧延機2は、図1の板圧延機1から分割バックアップロールの圧下荷重測定装置を省略したものである。以下、図1〜4に示す部材、装置と同様のものには同じ参照符号を付け、その詳細な説明は省略する。
知能型板圧延機2は、3個の入側分割バックアップロール22が、1本の入側分割バックアップロール軸28に回転可能に取り付けられている。入側分割バックアップロール軸28は、上インナーハウジング11に固定されており、上ワークロール19から3個の入側分割バックアップロール22に負荷される荷重を支える。4個の出側分割バックアップロール23も同様に、1本の出側分割バックアップロール軸29に回転可能に取り付けられている。出側分割バックアップロール軸29は上ワークロール19から4個の入側分割バックアップロール23に負荷される荷重を支える。各入、出側分割バックアップロール回転伝達装置40、45は、入、出側連れ廻りロール41、46および入、出側連れ廻りロール押圧装置44、49を備えている。連れ廻りロール41、46は、軸方向に隣り合う2個の分割バックアップロール22、23を跨ぐように接触している。
上記のように構成された知能型板圧延機2において、図5に示すように、連れ廻りロール押圧装置44、49で連れ廻りロール41、46を分割バックアップロール22、23に向かって押し出し、分割バックアップロール22、23を押圧する。知能型板圧延機1と同様に、分割バックアップロール22、23を介して上ワークロール19に加わる圧下力のために、入、出側のそれぞれで少なくとも1個の分割バックアップロールがワークロール周速度と同じものがある。分割バックアップロール22、23の最大周速度はワークロール周速度であるから、上ワークロール19と分割バックアップロール22、23との接触圧が小さい、つまり周速度がワークロール周速度より小さい分割バックアップロールは、ワークロール周速度で回転する分割バックアップロールから連れ廻りロール41、46を介して伝達される回転により、上ワークロール19と同じ周速度で回転する。分割バックアップロールの周速度は、上ワークロール19の周速度と同じであるから、上ワークロール19にスリップ疵は生じない。
図6は、この発明の更に他の形態を示している。クラスター型板圧延機3は、12段のクラスター圧延機である。クラスター型板圧延機3は、ロール配置がワークロール中心を通る鉛直線に対して入出側が対称となっており、圧延ラインに対して上下が対称となっている。なお、下側のロールは参照符号を省略している。
3本の入側、中央、および出側バックアップロール55、56、57はそれぞれ、軸方向に3以上分割された分割バックアップロールからなっており、無駆動である。分割バックアップロール55、56、57は、圧下装置(図示しない)により無駆動の中間ロール52、53を介して上ワークロール50を圧下している。入側、中央、および出側連れ廻りロール61、66、71がそれぞれ、軸方向に隣り合う2個の分割バックアップロール55、56、57を跨ぐように接触している。入側、中央、および出側分割バックアップロール回転伝達装置60、65、70はそれぞれ、入側、中央、および出側連れ廻りロール61、66、71、ならびに入側、中央、および出側連れ廻りロール押圧装置64、69、74を備えている。
上記のように構成されたクラスター型板圧延機3において、連れ廻りロール押圧装置64、69、74で連れ廻りロール61、66、71を押し出し、分割バックアップロール55、56、57を押圧する。知能型板圧延機1と同様に、分割バックアップロール55、56、57を介して上ワークロール50に加わる圧下力のために、入側、中央、出側のそれぞれで少なくとも1個の分割バックアップロールが中間ロール周速度と同じものがある。分割バックアップロール55、56、57の最大周速度は中間ロール周速度であるから、中間ロール52、53とバックアップロール55、56、57との接触圧が小さい、つまり周速度が中間ロール周速度より小さい分割バックアップロールは、中間ロール周速度で回転する分割バックアップロールから連れ廻りロール61、66、71を介して伝達される回転により、中間ロール52,53と同じ周速度で回転する。分割バックアップロールの周速度は、中間ロール52、53の周速度と同じであるから、中間ロール52、53にスリップ疵は生じない。中間ロール52、53にスリップ疵が発生しないので、上ワークロール50に中間ロール52、53のスリップ疵が転写されることはない。下側のワークロール、中間ロール、分割バックアップロールおよび連れ廻りロールも同様に作動する。
実施例に用いた板圧延機の仕様は表1のとおりであり、圧延条件は表2のとおりである。
Figure 0005086786
Figure 0005086786
ロール配置は、図3に示すとおりである。隣り合う2個の隣り合うバックアップロールは、ばね力によって均等にワークロールに押圧されている。押圧力は連れ廻りロール1個当たり1kN、つまりバックアップロールと連れ廻りロールの接触面当り0.5kNに設定した。バックアップロールと連れ廻りロールの材質は、SUJ2鋼であり、両者には80Hv程度の硬度差を付けている。転動摩耗防止のため、バックアップロールの方が若干硬めとしてある。
連れ廻りロールなしの状態で200m程度、コイル材圧延実験を行ったところ、ワークロールにバックアップロール接触位置に周方向の疵が目視で確認された。このときコイル材への疵の転写は確認されなかった。これに対し、本板圧延機において連れ廻りロールを配置し、同様の実験を行ったところ、ワークロールのバックアップロール接触位置に疵は確認できなかった。
この発明は、上記実施の形態および実施例に限られるものではない。上記実施形態では分割バックアップロールは入側3個、出側4個に軸方向に分割されていたが、例えば分割バックアップロールは、5個以上に分割されたものであってもよい。連れ廻りロール押圧装置は、ばねに代えて油圧シリンダーであってもよい。実施の形態のクラスター圧延機は12段であったが、8段、20段などであってもよい。
この発明の板圧延機が知能型板圧延機である例を示す側面図である。 図1に示す板圧延機のロール配置を圧延機出側から見た正面図である。なお、図の簡略化のために入側分割バックアップロールと連れ廻りロールは省略している。 図1に示す板圧延機のロール配置を示す平面図である。 図1に示す板圧延機のロール配置と分割バックアップロール回転伝達装置を示す側面図である。 図1に示す板圧延機であって、他のロール配置例を示す側面図である。 この発明の他の例であって、板圧延機がクラスター圧延機であり、ロール配置を示す側面図である。
符号の説明
1、2 知能型板圧延機 3 クラスター型板圧延機
10 ハウジング 11、12 インナーハウジング
13 主圧下装置 14 油圧シリンダー
16、17 ロールアセンブリー 19、20 ワークロール
22、23 分割バックアップロール
30、35 分割バックアップロール支持フレーム 32,37圧下荷重測定装置
40、45 分割バックアップロール回転伝達装置
42、47 軸 43、48 軸受台
41、46 連れ廻りロール 44、49 連れ廻りロール押圧装置
50 ワークロール 52、53 中間ロール
55〜57 分割バックアップロール
60、65、70 分割バックアップロール回転伝達装置
61、66、71 連れ廻りロール
64、69、74 連れ廻りロール押圧装置

Claims (4)

  1. 少なくとも上下一方のロールアセンブリーが、軸方向に3以上に分割された無駆動の分割バックアップロールを備え、当該分割バックアップロールによってワークロールが支持される機構を備えた板圧延機による板圧延方法において、連れ廻りロールを軸方向に隣り合う2個以上の分割バックアップロールに跨るように接触させて押圧し、少なくとも1個の分割バックアップロールの回転に合わせて回転させ、その回転をロール表面の摩擦力を介してその他の分割バックアップロールに伝達し、これらの分割バックアップロールを同時にかつ同じ回転速度で回転伝達させることを特徴とする板圧延方法。
  2. 少なくとも上下一方のロールアセンブリーが、軸方向に3以上に分割された無駆動の分割バックアップロールを備え、ワークロールと分割バックアップロールとの間に中間ロールが介在する板圧延機による板圧延方法において、連れ廻りロールを軸方向に隣り合う2個以上の分割バックアップロールに跨るように接触させて押圧し、少なくとも1個の分割バックアップロールの回転に合わせて回転させ、その回転をロール表面の摩擦力を介してその他の分割バックアップロールに伝達し、これらの分割バックアップロールを同時にかつ同じ回転速度で回転伝達させることを特徴とする板圧延方法。
  3. 少なくとも上下一方のロールアセンブリーが、軸方向に3以上に分割された無駆動の分割バックアップロールを備え、当該分割バックアップロールによってワークロールが支持される機構を備えた板圧延機において、軸方向に隣り合う2個以上の無駆動の分割バックアップロールに跨り接触して回転する連れ廻りロールと、少なくとも1個の分割バックアップロールの回転をロール表面の摩擦力を介してその他の分割バックアップロールに伝達し、これらの分割バックアップロールを同時にかつ同じ回転速度で回転するように前記連れ廻りロールを分割バックアップロールに押圧する連れ廻りロール押圧装置とを備えたことを特徴とする板圧延機。
  4. 少なくとも上下一方のロールアセンブリーが、軸方向に3以上に分割された無駆動の分割バックアップロールを備え、ワークロールと分割バックアップロールとの間に中間ロールが介在する板圧延機において、軸方向に隣り合う2個以上の無駆動の分割バックアップロールに跨り接触して回転する連れ廻りロールと、少なくとも1個の分割バックアップロールの回転をロール表面の摩擦力を介してその他の分割バックアップロールに伝達し、これらの分割バックアップロールを同時にかつ同じ回転速度で回転するように前記連れ廻りロールを分割バックアップロールに押圧する連れ廻りロール押圧装置とを備えたことを特徴とする板圧延機。

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