JPH02108625A - 鉄吸収促進剤 - Google Patents

鉄吸収促進剤

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JPH02108625A
JPH02108625A JP26204988A JP26204988A JPH02108625A JP H02108625 A JPH02108625 A JP H02108625A JP 26204988 A JP26204988 A JP 26204988A JP 26204988 A JP26204988 A JP 26204988A JP H02108625 A JPH02108625 A JP H02108625A
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cation exchange
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Hitoshi Yoshimitsu
吉満 斉
Megumi Kumemura
恵 久米村
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、食品中に含有される鉄分の生体への吸収を促
進させる新しい鉄吸収促進剤に関する。
末技術とその問題点 生体において鉄はヘモグロビンの構成要素として重要な
役割を有しており、通常正常人においては食物からその
必要量が摂取され、これは全消化管、特に小腸(主に十
二指腸)から2価の形で吸収され、粘膜細胞内で3価に
酸化され、血流中に入ってそのキャリアプロティンであ
るトランスフェリン(β1−グロブリン)と結合し、貯
蔵臓器である肝臓、膵臓、骨髄等に運ばれる。また上記
鉄の正常人の1日の排泄量は約0.5〜1mgであると
いわれてあり、この量が必要摂取量でもおる。
しかしながら、一般に食物からの上記鉄の吸収率は数%
程度と低く、この吸収率の低さより、生体はしばはしば
鉄欠乏性貧血等の病理状態に陥る。
この鉄欠乏性貧血しては、例えば萎黄病、特発性低色素
性貧血、妊娠時の低色素性貧血、胃腸疾患における低色
素性貧血等が知られており、之等の病理状態の改善、即
ち貧血の予防、治療は、専ら鉄補給を目的とする各種の
鉄化合物製剤(造血剤)の投与により実施されている。
しかしながら、上記公知の造血剤は、いずれも生体の鉄
吸収性を改善しようとするものではなく、単に食物摂取
のみでは不足する鉄の補給を行なうものにずきない。
発明が解決しようとする問題占 本発明の目的は、従来の造血剤とは異なって、生体自体
の食物由来の鉄の吸収率を改善して、貧血等の鉄欠乏状
態を予防、治療するための新しい鉄吸収促進剤を提供す
ることにある。
本発明者らは、上記目的から鋭意研究を重ねた結果、特
定のカルボン酸形弱酸性陽イオン交換樹脂が、これを生
体に経口摂取させることによって、該生体の鉄吸収率を
顕著に向上させる効果を奏することを見出し、ここに本
発明を完成するに至った。
」肌豆i簾抜工歪り及五土且 即ち、本発明によれば、メタクリル酸−ジビニルベンゼ
ン共重合体の巨大網目構造を母体構造とするカルボン酸
形弱酸性陽イオン交換樹脂を有効成分とし、経口投与に
より食品中の鉄の吸収を促進させることを特徴とする鉄
吸収促進剤が提供される。
本発明鉄吸収促進剤は、その有効成分として上記特定の
カルボン酸形弱酸性陽イオン交換樹脂を用いることを必
須とし、これに基づいて生体の鉄吸収率を顕著に向上さ
せることができる。
上記有効成分は、それ自体イオン交換樹脂として公知で
あり、電解質を初めとする各種化合物の分離、精製、回
収等に利用されてはいるが、従来これが生体に適用され
た例はなく、勿論該樹脂が上記鉄吸収促進効果を奏する
という事実は、本発明者らが初めて見出した新しい知見
である。
本発明に利用できる上記イオン交換樹脂には、代表的に
は、ロームアンドハース(Rohm & HaaS)社
の登録商標である「アンバーライト」樹脂が包含される
。該アンバーライト樹脂は、その性質、性能の相違によ
り異なる品番を付して市販されているが、いずれも(1
)官能基としてカルボキシル基(COOM>を有し、(
2)三次元構造をとり不溶性であり、(3)密度が1.
1〜1.3の範囲にあり、(4)粒度20〜50μmで
、(5)30〜50%の空隙率を有し、(6)有効DH
範囲が4〜14の範囲にある点において共通しており、
かかる性質等を有する点において、本発明所期の鉄吸収
促進効果を有する。特に、本発明に好ましい上記アンバ
ーライト樹脂としては「アンバーライトIRC−50J
、「アンバーライトIRC−84J[アンバーライトI
RP−64J等を例示できる。
勿論本発明では上記共通する性質等を有する限り、アン
バーライトに限定されず、伯の同様の各種のカルボン酸
形弱酸性陽イオン交換樹脂を使用することができる。
本発明の鉄吸収促進剤は、何らの調製用担体を用いるこ
となく、上記特定の樹脂のみからなっていてもよいが、
通常適当な調製用担体を利用して、経口摂取に適した適
宜の製剤形態に賦形される。
2等製剤形態の調製に利用される担体としては、通常の
一般的な医薬製剤に利用される充填剤、増量剤、結合剤
、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等の希釈剤、賦
形剤等を例示でき、之等を用いて調製される製剤形態の
代表的なものとしては、錠剤、乳剤、散剤、液剤、懸濁
剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤等を例示できる。錠剤の
形態に成形するに際しては、担体として例えば乳糖、白
糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸
カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦
形剤、水、エタノール、プロパツール、単シロップ、ブ
ドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチ
ルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カ
リウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤、乾燥デンプ
ン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン末
、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナト
リウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖
等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素添
加油等の崩壊抑制剤、第4@アンモニウム塩基、ラウリ
ル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、デンプ
ン等の保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイ
ト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステア
リン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢
剤等を使用できる。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮
を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶破
錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠と
することができる。火剤の形態に成形するに際しては、
担体として例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂
、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビア
ゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合
剤、ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等を使用できる。
カプセル剤は常法に従い通常本発明有効成分を上記で例
示した各種の担体と混合して硬質ゼラチンカプセル、軟
質カプセル等に充填して調整される。
乳剤、懸濁剤等の液剤形態に成形するに際しては、希釈
剤として例えば水、エチルアルコール、マクロゴール、
プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアル
コール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を使用で
き、液剤中には更に食塩、ブドウ糖、グリセリン等を含
有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無
痛化剤等を添加してもよい。
本発明製剤中には更に必要に応じて着色剤、保存剤、香
料、風味剤、甘味剤等や伯の医薬品を含有せしめてもよ
い。
本発明製剤中に含有されるべき有効成分の聞としては、
特に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通常医薬製
剤中に40重■%稈度以上とするのがよい。
本発明製剤は、上記した適当な製剤形態、特に好ましく
はカプセル剤、液剤等の形態で、その適当量を、患者の
年齢、性別その他の条件、疾患の程度等に応じて、経口
投与乃至経口摂取される。
上記製剤の投与量は、用法、患者の年齢、性別その他の
条件、疾患の程度等により適宜選択されるが1通常有効
成分の量が1日当り体重1kg当り約50〜300mg
程度とするのがよく、該製剤は食前、食間、食後のいず
れでも投与でき、また1日数回に分けて投与することも
できる。
X−一厘一一1 以下に実施例を挙げる。
実施例 1 アンバーライトIRP−64を、カプセルに充填して、
1カプセル当りアンバーライトIRP−64の100m
c+及び500mgのそれぞれを含むカプセル剤形態の
本発明鉄吸収促進剤を調製した。
実施例 2 下記組成となる量の各成分を混合して粉末製剤形態の本
発明鉄吸収促進剤を調製した。之等各粉末製剤は、用時
水に懸濁させて服用される。
分 アンバーライト RP−64 アラビアゴム ポリオキシエチ レンソルビタン 脂肪酸エステル 配合量(重量%) No、I No、2 No、3 No、4 No、5〈
薬理試験例〉 この試験には本発明鉄吸収促進剤の有効成分樹脂として
利用されるアンバーライトIRC−50及びアンバーラ
イトIRC−84(いずれもロームアンドハース社製〕
を用いて以下の通り実施された。
即ち、供試動物として雄のSHR(631F1齢、体重
的130g、予価飼育して実験環境に馴したもの)を各
群5匹ずつの3群に区分けし、各群の平均体重がほぼ同
じレベルになるようにして用いた。
有効成分の所定量を含む(実験群)か又はこれに代えて
同量のカオリンを含ませた(対照群)下記組成の動物飼
料を作成し、各群ラットに与えた。
[飼料組成] 供試動物は代謝ケージに1ケージ当り1匹ずつ収容した
。ケージは動物飼育室に置き、室温23±0.5℃、湿
度55±10%に維持し且つ12時間照射、12時間暗
の条件に維持した。飼料は1日10.30の制限給餌と
し、飲水は脱イオン水を自由摂取させた。
実験飼育にラットが慣れるための期間(実施例権飼料給
与開始後7日間)を経た後、毎日各群ラットの体重、摂
食量、貴重量、尿量を測定し、更に2等飼料、糞及び尿
中のFe量を測定した。
以上の実験を7日間継続した後における各群ラットの平
均体重測定結果は、1群では147.5±5.6g、2
群では147.6±2.90及び3群では144.1±
5.80であった。但し±記号以下は標準偏差値を示す
また、各群ラットにつき得られた7日間のFeの総摂取
量及び総排泄量を下記第1表に示す。
第 表 ・尚、第1表申合群の「平均」は平均値上標準偏差値を
示すものであり、該平均の欄における本は0.2%有意
差を、傘*は0.1%有意差を示す。
上記第1表より次のことが判る。即ち、実験の全期間を
通じて測定されたFeの摂取量及び排泄量より算出され
た値より、1群−3群及び2群−3群間の糞中Fe排泄
量には有意差が認められ、本発明鉄吸収促進剤有効成分
樹脂には明らかに生体のFe吸収を促進する効果がある
ことが確認された。
(以 上)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)メタクリル酸−ジビニルベンゼン共重合体の巨大
    網目構造を母体構造とするカルボン酸形弱酸性陽イオン
    交換樹脂を有効成分とし、経口摂取により食品中の鉄の
    吸収を促進させることを特徴とする鉄吸収促進剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8287848B2 (en) 2006-10-03 2012-10-16 Tris Pharma Inc Formulations containing an ionic mineral-ion exchange resin complex and uses thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8287848B2 (en) 2006-10-03 2012-10-16 Tris Pharma Inc Formulations containing an ionic mineral-ion exchange resin complex and uses thereof
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