JPH0210836B2 - - Google Patents

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JPH0210836B2
JPH0210836B2 JP56087985A JP8798581A JPH0210836B2 JP H0210836 B2 JPH0210836 B2 JP H0210836B2 JP 56087985 A JP56087985 A JP 56087985A JP 8798581 A JP8798581 A JP 8798581A JP H0210836 B2 JPH0210836 B2 JP H0210836B2
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JP
Japan
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vinblastine
deacetyl
ethyl
oil
tryptophanate
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JP56087985A
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Benowa Reon Torue Andore
Shiuapurasada Bushana Rao Kandeyukuri
Arufuretsudo Arufuonsu Anaaru Jan
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Original Assignee
Omnichem SA
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Publication of JPH0210836B2 publication Critical patent/JPH0210836B2/ja
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00
    • C07D519/04Dimeric indole alkaloids, e.g. vincaleucoblastine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/02Antineoplastic agents specific for leukemia

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なビスインドールアルカロイド類
に関する。更に詳しくは本発明はペプチド誘導体
を含むビンブラスチンのアミノ酸誘導体、その製
造方法及び抗腫瘍剤として該ビンブラスチン誘導
体を含む薬剤組成物、特に人の悪性腫瘍の治療に
使用される薬剤組成物に関する。 ビンブラスチン型のビスインドールアルカロイ
ド類は次の式で示される周知の化合物である: このようなアルカロイド類には、ビンカロイコ
ブラスチン(vincaleukoblastine)(米国特許第
3097137号)、ロイロクリスチン(leurocristine)
又はビンクリスチン及びロイロシジン
(leurosidine)(米国特許第3205220号)、ビング
リシネート(vinglycinate)(ベルギー国特許第
659112号)及びビンデシン(vindesine)(ベルギ
ー国特許第813168号)が含まれる。後者の化合物
は、天然ビンブラスチン(I、R1=OCH3、R2
COCH3)を化学修飾して得られ、天然ビンブラ
スチンはカタランタス・ロゼウス(Catharantus
roseus)の葉から抽出される。 ビンブラスチン、ビンクリスチン及びビンデシ
ンは人の治療、さらに詳しくは、白血病及び数種
の硬腫瘍(solid tumors)の治療用として商業的
に入手可能である。 しかし、これらの薬剤は好ましくない大きな副
作用を有することが知られている。ビンクリスチ
ンは神経毒作用を示し、ビンブラスチンは強い骨
髄機能低下作用、すなわち、造血毒性を有するも
のと考えられている。 これらの薬剤の作用機構はコルヒチンの細菌核
有糸分裂抑制作用に対して仮定されている機構に
類似のものと信じられている。この場合、これら
の薬剤はチユービユリンの重合を抑制して微小管
(microtubules)を与え、細胞サイクルを分裂段
階に引き止めるように作用するものと思われる。 ベルギー国特許第854053号には、チユービユリ
ンと抗腫瘍ビスインドールアルカロイドの1:1
コンプレツクスを利用することが述べられてい
る。ある場合には、化学療法活性は、遊離のアル
カロイドより低毒性に、かつ効果的になることが
報告された。 ビンブラスチン分子を種々化学修飾する試験が
行われている。これらの修飾の一つである、ビン
グリシネートスルフエート(I、スルフエート、
R1=OCH3、R2=COCH2N(CH32)(Cancer
Research1967、27、221〜227)も臨床試験がな
されているが、一般に、ビンブラスチン又はビン
クリスチンより優れているとはいえないことがわ
かつている。 ベルギー国特許第813168号はビンデシン(I、
R1=NH2、R2=H)及び、ビンブラスチンカル
ボキサミド誘導体を開示している。 その後の報告では、ビンデシン又は3−カルボ
キサミド−4−O−デアセチル−ビンブラスチン
は、一般に有用であるにも拘らず、ネズミの誘発
1210白血病の治療には効果がないことがわかつた
(C.J.Barnettら、J.Med.Chem.2188、1978)。ビ
ンデシンは最近ヨーロツパ市場(すなわち、フラ
ンス及びドイツ)において販売され米国では
FDAの登録が申請されている。 ビンブラスチン又は他のビスインドールアルカ
ロイドのアミノ酸誘導体も、ベルギー国特許第
813168号において、一般的に提案されている。し
かし、特定のアミノ酸誘導体は全く開示されてな
く、物理化学的記載、特定の製法及び特定の薬理
学的性質も何一つ開示されていない。このような
化合物が実際には合成されず、及び/又は、それ
らの細菌核有糸核分裂抑制の有効性が試験されて
いないということが、特に第3頁第10行以下の開
示の内容、即ち“抗腫瘍活性は極めて特定の構造
に限定されるように思われる。又、これらの構造
を修飾することにより、活性のより大きい薬剤を
得ることの可能性は、同様にわずかなものと思わ
れる”旨の記載からうかがわれる。 本発明の新規化合物は、P388及びL1210白血病
を静脈内注射接種したハツカネズミの死亡を大巾
に遅らせることができること、前記ビンブラスチ
ン類似化合物より重要な有利点を示すことが発見
された。 ビンカアルカロイド類は一般にL1210白血病に
対して効果を示さない。本発明の新規化合物を用
いると、P388及びL1210実験腫瘍に対して予想も
されない驚くほど高い効力を示す結果が得られ
た。多数の完全治癒も観察された。本発明の化合
物は更に、ビンブラスチンや既知の類似化合物、
特にビンデシンにくらべて、その他の重要かつ予
想されない利点を示す。更に詳細には、その毒性
は一般に、ビンクリスチン又はビンデシンとくら
べるとき、ずつと好ましい。 本発明は新しい種類のビンブラスチン誘導体、
特にビンブラスチンの23−オイル−アミノ酸誘導
体、及び4−デアセチル−ビンブラスチンの23−
オイル−アミノ酸誘導体、すなわち、一般式で
示される化合物(ただし、R1はアミド結合によ
りビンブラスチン−23−オイル部分又は4−デア
セチル−ビンブラスチン−23−オイル部分に結合
したアミノ酸エステル又はペプチドエステルであ
る。)、及びその薬剤として許容される塩を提供す
るものである。 本発明は又、ビンブラスチンをヒドラジン分解
し、ニトロセーシヨン(nitrosation)を行つて、
さらに、アミノ酸又はペプチドエステルとカツプ
リングさせることにより新規なビンブラスチン誘
導体を製造する方法を提供するものである。 さらに又本発明は、一般式で示される化合物
の有効量を癌患者に投与して哺乳動物の癌を治療
するための組成物及び治療方法を提供するもので
ある。 本発明の新規化合物は、次の一般式により表
わされる: ただし、式中R2は水素原子又はC2〜C9アシル
基、好ましくはアセチルであり;R3は水素原子、
直鎖又は枝分れC1〜C8アルキル、ヒドロキシ−
C1〜C8−アルキル、アミド−C1〜C8−アルキル、
ベンジル、ヒドロキシ−ベンジル、又は基: であり;nは1〜6の整数であり、nが2以上の
ときはR3は同一でも異なつていてもよく;R4
直鎖又は枝分れC1〜C8−アルキル又はベンジル
基である。 −COOR4はカルボエトキシ又はカルボメトキ
シ基であるのが好ましい。 好ましい態様においては、一般式の構造部
分、 は、天然に存在するアミノ酸及びそのD型光学異
性体すなわち、グリシン、アラニン、バリン、ロ
イシン、イソロイシン、セリン、スレオニン、ア
スパラギン、グルタミン、フエニルアラニン、チ
ロシン及びトリプトフアン表す。 これらの化合物は3−デスカルボメトキシ−O
−4−デアセチル−ビンブラスチン−3−カルボ
キサミドと呼ばれる。しかしながら、以下、N−
(ビンブラスチン−23−オイル)−アミノ酸誘導体
と呼ぶこととする。一般式で表わされる特に好
ましいアミノ酸エステル化合物は、R2が水素で
あり、アミノ酸部分が、次のアミノ酸、すなわ
ち、L又はD型トリプトフアン、バリン、イソロ
イシン、ロイシン、フエニルアラニン及びアラニ
ンから誘導されたものであるような化合物であ
る。 これらのアミノ酸の中では、L−トリプトフア
ン、L−イソロイシン及びL−バリンが最も好ま
しい。 特に好ましいペプチド誘導体は、一般式にお
いて、nが2であり、アミノ酸が上記の好ましい
L又はD型の6種のアミノ酸が任意に結合して成
るものから選ばれているような化合物である。 化合物の薬理学的性質に関する限り、ペプチド
骨格の構造をわずかに変形しても、同程度の薬効
を有する化合物が得られることが予想される。特
に、非天然のα―アミノ酸(たとえば、ノルロイ
シン、N―モノ置換アミノ酸又はα,α―ジアル
キルアミノ酸)が存在しても種々の腫瘍に対して
同等の活性を有する化合物が得られることが予想
され、これらも本発明の範囲に含まれるものと考
えられる。 一般式の化合物はビンブラスチンを出発原料と
し、ヒドラジン分解し、次いでニトロセーシヨン
を行つて、これを適当なアミノ酸エステル又はペ
プチドエステルと反応させることにより得られ
る。 アミノ酸又はペプチド部分が官能側鎖R3を有
する場合、ペプチド化学において常用される周知
の方法によりこの官能基を保護することが必要で
あろう。このことは、とりわけリジン又はシステ
インについていえることである。この保護は、ア
ミノ酸の性質により、ベンジル、t―ブチル、ベ
ンジルオキシカルボニル、t―ブトキシカルボニ
ル、トリチル又はトリフルオロアセチル基を官能
基と縮合させることにより達成し得る。ペプチド
の化学において普通に使用されるその他の周知の
保護基を使用することもできる。 本発明の化合物は、以下に示される反応式に従
つて、ビンブラスチンを出発原料とし、ヒドラジ
ン分解、次いでニトロセーシヨン及びアミノ酸エ
ステル又はペプチドエステルとの反応を行うこと
により製造することができる。 この工程の第1段階はビンブラスチン塩基の無
水メタノール溶液に過剰の無水ヒドラジンを添加
することからなる。この溶液を不活性不囲気下
(N2又はAr)、約30℃〜70℃において12〜30時間
加熱する。温度は約60℃に保ち反応時間は約24時
間とするのが最も好ましい。 次に、得られた4―O―デアセチル―ビンブラ
スチン―23酸(I、R1=NH―NH2、R2=H)
のヒドラジドは水を加えて分離し、メチレンクロ
ライドのような水と不混和性の溶剤で抽出し、減
圧濃縮する。この化合物はさらにカラム・クロマ
トグラフイー(好ましくは中性シリカ)により精
製することができる。 第2段階においては、修飾ビンブラスチンのヒ
ドラジド基を酸アジドに変換する。この変換は、
水―酸性メタノール混合物に溶解したヒドラジド
に亜硝酸ナトリウムを添加する方法により最もう
まく進行する。この混合物中の酸は、たとえば塩
化水素である。反応温度は約0℃〜5℃に保つ。 水と不混和性のアプロテイツク溶剤、好ましく
はクロロホルム又はメチレンクロライドで抽出し
た後、有機相を分離し、部分濃縮する。 酸アジドは一般に単離しないで、メチレンクロ
ライドのような適当な溶剤に溶解したアミノ酸エ
ステル又はペプチドエステル又はその保護誘導体
に、直接添加する。 アミノ酸の使用量はビンブラスチンカルボキシ
アジドの約1〜4当量である。 この反応混合物を約−3℃〜+5℃に約15時間
保つ。反応のモニタリングは薄層クロマトグラフ
イーにより最もよく達成される。反応完結後、溶
剤を減圧留去し、得られる生成物を、硫酸塩又
は、鉱酸又は有機酸から誘導される他の適当な塩
に変換することができ、対応する酸のメタノール
性溶液から結晶化される。 本発明の純粋な化合物は、普通の方法、すなわ
ち結晶化及びクロマトグラフイーによつて単離精
製される。 所望により、得られた4―O―デアセチル化ビ
ンブラスチンは直接に再アシル化してビンブラス
チン誘導体(R2はCOCH3)とすることもでき
るし(J.Med.Chem.22,391,1979)、又、3,4
―ジアセトキシ誘導体を得、次に3位の3―アセ
トキシ基を選択的に加水分解してビンブラスチン
誘導体とすることもできる。C4のヒドロキシ基
は、1〜9個の炭素原子を含有する他の活性な酸
誘導体によりエステル化することもできる。 本発明は又、薬剤組成物に関し、更に詳しく
は、薬剤ビヒクルと共に上記新規なビスインドー
ルアルカロイドの1種以上を含む人の癌の治療に
使用される薬剤組成物に関する。本発明の化合物
は極めて顕著な抗腫瘍性を示し、人の癌の治療に
好結果をもたらし得るものである。 それらはたとえば、L1210、P388、膠質腫
(gliomas)、リンパ肉腫及び他の白血病又は悪性
腫瘍の治療に有効に使用することができる。人の
薬剤としては、ホジキンス氏病の治療、及び、ビ
ンブラスチン、ビンクリスチン又はビンデシンで
治療し得るような他の硬腫瘍に対しても有効であ
る。これらの化合物は動物腫瘍の治療用獣医薬と
しても有用である。 関節炎類の治療に使用されるビンフラスチン
(米国特許第4208411号)や乾癬の治療に活性を示
すことが知られているビンクリスチン(米国特許
第3749784号)と同じく、本発明の新規化合物も、
他の治療用途を企図しているものである。 動物の実験悪性疾患の治療に対する化学治療活
性を相当する硫酸塩を用いて試験した。 この試験では、報告されているDBA2メスハツ
カネズミ(ストレイン・チヤールズ・リバー・フ
ランス)に7日令のP388又はL1210白血病の腹水
から得られた白血病細胞104個を静脈内に接種し
た。零日は腫瘍細胞の接種の日である。 本発明の化合物(硫酸塩)は生理食塩水
(NaCl9/1000)溶液として、静脈注射されるが、
これは1回注射スケジユール(1日後)または3
回注射スケジユール(1日、2日及び3日後)に
よつた。MST(半数生存時間)、すなわち、動物
の半数が死んだ日は30日後に計算した。 ILS値(予想寿命の増加百分率)は次式に従つ
て計算した: ILB(%)=(MST(薬剤処理)/MST(対照)×100)
−100 30日後及び60日後に生存しているハツカネズミ
の頭数も示してある。 投与量の毒性が強過ぎると、ILS百分率は負に
なる。すなわち、治療処理されないハツカネズミ
が、抗腫瘍剤を注射されたものより長く生存す
る。 ある環境においては、ILSの変動はハツカネズ
ミの種類(DBA2フランス又は米国)によること
が観察される。 得られた結果は表に、ビンブラスチン
(VLB)、ビンデシン(VDS)及びビンクリスチ
ン(VCR)を用いて得られた結果と比較して示
されている。 本発明化合物の薬理学的有効性は表〜XIに示
されている。 表には、天然ロイシン誘導体を用いて得られ
た結果が示されている。 次の化合物を試験した。 VLE:エチル―(O―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―L―ロイシネート。 VLM:メチルN―(O―4―デアセチル―ビン
ブラスチン―23―オイル)―L―ロイシネー
ト。 表には、D―ロイシン誘導体、すなわちエチ
ルN―(O―4―デアセチル―ビンブラスチン―
23―オイル)―D―ロイシネート(VDLE)を用
いて得られた結果が示されている。 表には、下記のL―トリプトフアン誘導体を
用いて得られた結果が示されている。 V―Trypt E:エチルN―(O―4―デアセチ
ル―ビンブラスチン―23―オイル)―L―トリ
プトフアネート。 30日及び60日でMSTを計算した。 V―Trypt M:メチルN―(O―4―デアセチ
ル―ビンブラスチン―23―オイル)―L―トリ
プトフアネート。 表には、絶対D配置のエチルトリプトフアネ
ート誘導体:エチルN―(O―4―デアセチル―
ビンブラスチン―23―オイル)―D―トリプトフ
アネート(VD―Trypt E)の活性が示されてい
る。 表〜XIには、下記の化合物を用いて得られた
結果が示されている。 VAE:エチルN―(O―4―デアセチル―ビン
ブラスチン――23―オイル)―L―アラニネー
ト VPE:エチルN―(O―4―デアセチル―ビン
ブラスチン―23―オイル)―L―フエニルアラ
ニネート ―VILE:エチルN―(O―4―デアセチル―ビ
ンブラスチン―23―オイル)―L―イソロイシ
ネート ―VILM:メチルN―(O―4―デアセチル―ビ
ンブラスチン―23―オイル)―L―イソロイシ
ネート ―VVE:エチルN―(O―4―デアセチル―ビ
ンブラスチン―23―オイル)―L―バリネート ―V―Tyt E:エチルN―(O―4―デアセチ
ル―ビンブラスチン―23―オイル)―L―チロ
シネート ―V―Val―Trypt E:エチルN―(O―4―デ
アセチル―ビンブラスチン―23―オイル)―L
―バリニル―L―トリプトフアネート。
【表】
【表】
【表】
【表】
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【表】
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【表】
【表】
【表】
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【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 BDF1メスハツカネズミの腹膜腔内に接射され
た(零日において106個の白血病細胞)P388白血
病に対するV―Trp―E及びVCRの活性。1日
後に所定投与量の活性薬剤を腹膜腔内に注射し
た。 ルイス肺癌(3LL) 1.1×106個の腫瘍をC57B1メスハツカネズミの
右後脚に筋肉内接種した。 3回注射スケジユールで薬剤を静脈内投与し
た。 接種後23日に動物を屠殺した。主腫瘍の重量
(g)を測定した。肺転移を計算し、その直径を
測定した。転移重量は、転移が密度=1の球であ
ると仮定して計算した。転移をもたないハツカネ
ズミ数も示した。 結果は表に示されている。3種の薬剤が主
腫瘍に活性を示している。 転移の平均重量、その平均数ならびに転移のな
いハツカネズミ数を示し、投与した抗腫瘍化合物
の抗転移活性の数値化に余地を残した。
【表】 C57B1メスハツカネズミに、零日において1.1
×106個の腫瘍細胞を筋肉内接種した。1日、8
日及び15日後に、薬剤を所定量投与した。23日後
にハツカネズミを屠殺した。主腫瘍重量を測定
し、肺転移を計算し、その直径を測定した。 表〜の抗腫瘍活性は、本発明のアミノ酸
誘導体が予想もされない効力をもつていることを
明らかに示している。ほとんどの化合物が腹膜腔
内及び静脈内接種された腫瘍に対して、ビンデシ
ンより有効であると思われる。これらの化合物の
L1210腫瘍に対する特にすぐれた活性が示され
た。 現在入手可能な実験腫瘍の中で、L1210白血病
が、ヒトの抗腫瘍剤を選択する際に最も重要な実
験腫瘍であると考えられているということは述べ
ておく価値があろう。 表には、抗転移試験が示され、VLB―
Trypt―E誘導体がビンデシンよりずつとすぐれ
ていることがわかる。主腫瘍に対する効力はビン
デシンに匹敵している。 エチルN―(O―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―トリプトフアネート硫酸の
顕著な活性、すなわち60日後のILS(P388)が457
%であり、ハツカネズミの半分がそれ以上生存し
ているということを述べておかなければならな
い。最適投与量は約60mgである。しかし、アミド
又は酸の形で試験を行つたアミノ酸誘導体は、わ
ずかな活性を示すか、あるいは、有意の活性を全
く示さなかつた。しかしこれらの化合物はその他
の極めて活性なビスインドールアルカロイドを得
るための中間体として有用である。 一般的にいえば、本発明の化合物は現在抗癌剤
中に使用されているビンカアルカロイドよりはる
かに低毒性であると思われる。VLEの半致死量
(LD50)は、体重24g以下のチヤールス・リバ
ー・ストレインのCD、メスハツカネズミを使つ
て測定された。リツチフイールドとウイルコクソ
ン(Litchfield and Willcoxon)の評価法によれ
ばLD50は32mg/Kgである。ビンブラスチン及び
ビンデシンの対応する投与量はそれぞれ、24mg/
Kg及び約11mg/Kgである。ビンブラスチンとは対
照的に、投与量20〜40mg/Kgで肝臓毒性のないこ
とがわかつた。 NMR1メスハツカネズミによりV―Trp―E及
びVILEの急性毒性も測定された。得られた数値
は、V―Trp―E及びVILEについてそれぞれ
100.8mg/Kg及び17.7mg/Kgであり、ビンブラス
チン及びビンデシンについてはそれぞれ27.4及び
13.8mg/Kgであるのと対比される。このようにV
―Trp―EはVLBまたはVDSより毒性が明らかに
低い。 ビンブラスチノイルアミノ酸誘導体を抗腫瘍剤
として使用する場合、投与形態は非経口的でも経
口的でもよい。経口投与の場合、式のアミノ酸
誘導体の薬剤として許容される塩の適量を賦形剤
と混合し、この混合物をカプセルに入れるか、一
般的なバインダーと圧縮して錠剤とする。しか
し、治療用としては、できれば凍結真空乾燥した
形の本発明の化合物を、塩基の形であるいは薬剤
として許容される酸付加塩の形で、薬剤として許
容されるキヤリヤー中に溶解し、非経口的に投与
するのが好ましい。生理的食塩水やたとえば硫酸
塩緩衝水溶液は適切な溶媒である。 たとえば、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸の塩、
アルカン酸、クエン酸、ベンゼンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、酒石酸、
シユウ酸、乳酸等の有機酸の塩の如き、薬剤とし
て許容される塩をつくるのに一般に使用されてい
る酸を使用することができる。一般に、これらの
化合物は、他のビンカアルカロイドを使用する際
と同様の技術ならびに制限のもとにヒトの治療に
使用することができる。 この活性物質は、採用された誘導体ならびに治
療スケジユールに従い、単位投与量当り2〜900
mgの範囲で一般に投与される。一週間の全投与量
は一般に約0.1〜約35mg/Kgである。 これらの新規化合物は単独で、又は、他の癌発
育制薬剤、たとえば、種々のアルキル化剤、メト
トレキセートのような抗代謝物、5―フルオロウ
ラシル、6―メルカプトプリン、6―チオグアニ
ン、シトシンのアラビノシド、エリプチシン
(ellipticine)及び、アクチノマイシンD、ダウ
ノルビシン(daunorubicine)、アドリアマイシ
ン及びシスジアミノ―ジクロロ―プラチンのよう
な数種の抗性物質と組み合せて使用することがで
きる。 特に本発明の新規ビンブラスチン誘導体は数種
を組み合せて使用することもできる。 以下実施例により、本発明の代表的な化合物の
製造方法及び特徴を示す。 しかし、本発明が以下に記載される特定の方法
又は代表的化合物に限定されるものではないこと
はいうまでもない。 N―(デアセチル―O―4―ビンブラスチン―
23―オイル)アミノ酸誘導体の一般的製法 3―デカルボメトキシ―O―4―デアセチル―
ビンブラスチン―3―カルボキシヒドラジド1g
(1.3×10-3M)を無水メタノール23ml―1NHCl74
mlに溶解する。次いでこの溶液を−10℃に冷却
し、亜硝酸ナトリウム207gを一度に加える。 混合物を0℃に10〜30分間保持する。薄層クロ
マトグラフイ(t.l.c.)でモニタリングした後、炭
酸水素ナトリウム飽和水溶液を加え、−10℃で混
合物のPHを8.5に調整する。 このアルカリ性溶液を、水相のマイヤー反応が
陰性になるまで、0℃の等量のメチレンクロライ
ドで抽出する。有機相を集めてNa2SO4で乾燥
し、0℃で過する。 目的のアミノ酸1.43×10-3M(1.1当量)を加え、
溶液を減圧濃縮して、容量を約4mlとする。この
溶液を4℃に24〜48時間保持する。反応の進行は
薄層クロマトグラフイーでモニターする。溶媒を
完全に留去し、乾燥化合物1.05gを得る。この化
合物はt.l.c.で単一スポツトを示す。 精 製 上記乾燥生成物をシリカゲルカラムで精製す
る。溶出溶剤はエーテル―アンモニア飽和メタノ
ール96%―4%の混合物である。 10mlのフラクシヨンを集めt.l.c.で試驗する。発
色剤はニンヒドリン(アミノ酸)又はセリツク
(ceric)(アルカロイド)を使用した。 過剰のアミノ酸が溶出(ニンヒドリン陽性)し
たら、更に溶出剤を使用してから92%―8%の混
合物に切り換える。 次にアルカロイドのアミノ酸誘導体を集める
(セリツク陽性)。 同一のフラクシヨンをいつしよにし、蒸発乾燥
し、メチレンクロライドに溶解し、Na2SO4で乾
燥し、過し、蒸発乾燥する。得られる泡状物は
二量体化したアルカロイドのアミノ酸誘導体であ
り、その物理化学的性質はアリコートについて測
定される。残部は直接硫酸塩に転換される。各化
合物の塩基の収率は単に表示したものであり、改
良されよう。 硫酸塩の調製 無定形の塩基(泡状物)を20倍(重量)のエタ
ノールに溶解する。 この溶液に、2当量の硫酸を、2%硫酸/98%
無水エタノールの溶液として、急速撹拌をしなが
ら極めてゆつくり加える。(0.484当量/)。2
当量を加えた後、30分撹拌し、減圧濃縮を行う。
急速撹拌をしながら硫酸性エーテルを加えると、
原料化合物の硫酸塩が沈殿する。過して10℃で
減圧乾燥すると、所望の硫酸塩誘導体が得られ、
使用に供される。 以下の実施例中、NMRスペクトルの記載にお
ける番号付けはアスピドスペルミジン型誘導体用
としてル・メン(Le Men)とテイラー
(Taylor)によつて提案されたものに示唆されて
いる(エクスペリエンチア(Experientia)21,
508,1965)。 実施例 1 ビンブラスチン(VLB)塩基の調製 VLB硫酸塩1.5g(1.65×10-3M)の15ml蒸留
水溶液に、激しく撹拌しながら、メチレンクロラ
イド15mlと濃アンモニア1.5mlを続けて加える。
5分後この混合物をデカントし、水性相をメチレ
ンクロライド15mlで3回抽出する。有機相を合
せ、脱イオン水40mlで2回洗浄し、Na2SO4で乾
燥し、ロータベーパーで蒸発乾燥する。VLB塩
基1.32g(99%)が得られる。 3―デカルボメトキシ―O―4―デアセチル―
ビンブラスチン―3―カルボヒドラジド
(VLH)の調製 ビンブラスチン塩基1g(1.23×10-3M)の無
水エタノール7ml溶液に、無水ヒドラジン14mlと
無水エタノール7mlを加える。次いで反応混合物
を24時間60℃に加熱する。 冷却後、塩飽和水溶液28mlを加え、酸性の水性
相のマイヤー反応が陰性になるまで等量のメチレ
ンクロライドで抽出する。有機相を合せ、
MgSO4で乾燥し、減圧蒸発乾燥させる。 88%の収率で得られるヒドラジド(0.706g)
はt.l.c.で単一スポツトを与えた。 実施例 2 エチルN―(O―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―L―ロイシネート
(VLE)の調製 O―4―デアセチル―ビンブラスチン―ヒドラ
ジド275mg(3.58×10-4M)の無水メタノール7
ml―1NHCl20.5mlの溶液に、該溶液を0℃に冷
却後、亜硝酸ナトリウム58mgを加える。25分間撹
拌後、適量の5%NaHCO3溶液を加えてPHを8.5
に調製する。生成したアジドをメチレンクロライ
ドで抽出する。有機相をMgSO4で乾燥し、過
する。エチルL―ロイシネート68.4mg(4.29×
10-4M)を加え、溶液を約4mlまで減圧濃縮す
る。この溶液を冷蔵庫中24時間放置する。 反応終了後、メチレンクロライド50mlを加え、
溶液を、等量の脱イオン水で数回、NaCl飽和溶
液で1回洗浄する。 有機相を合せ、MgSO4で乾燥し、過し、蒸
発乾燥する。 かくして得られる粗生成物300mgに、
H2SO40.035gの無水メタノール1ml溶液を加え
る。 得られる塩をエーテルで沈殿させ、沈殿を無水
硫酸性エーテル50mlで10回洗浄する。かくして得
られる生成物183mg(57%)は、実質上純粋であ
り、エチルロイシネートを含んでいない。 塩基を遊離させた後、シリカゲルクロマトグラ
フイー(SiO210g)に付し、エーテル/NH3
タノール(92%/8%)50ml、次いでエーテル/
NH3飽和メタノール(85%/15%)250mlで溶出
する。第2溶出液の初めの部分からVLEが得ら
れる。かくしてVLE49%、すなわち152mgの塩基
が集められる。 VLEの物理化学的性質 融 点:〜169℃ 〔α〕 DCHCl3 c=0.35:〜60゜ UVスペクトル(MeOH,λnax,nm,log ε): 221(4.62);267(4.15);287(4.02);295(3.99)
。 IRスペクトル(KBr,cm−1): 3470,2960,2880,1735,1665,1610。 マス・スペクトル(m/e,%): 924(6)M++28;910(56)M++14;897(62);
896(100);865(25);938(68);772(19);709
(25);651(43);571(69)。 NMRスペクトル(H1,CDCl3,ppm,360M
Hz): 9.66(1H,bs,C16−OH);8.20(1H,s,
N′αH);7.52(1H,d);7.15(3H,m);6.56
(1H,s,C9―H);6.05(1H,s,C12
H);5.86(1H,dd,C14―H,J14―15―1J14
―3=3.6;5.78(1H,d,C15―H);4.69(1H,
m,CH(NHR)CO―);4.2(2H,q,OCH2
CH3);4.18(1H,t,C17―H)・3.77(3H,
s,OCH3);3.66(3H,s,OCH3);3.47
(1H,s,C5―H);2.77(3H,s,N〓―
CH3);0.92(12H,m,―C18H3+C18′H3+イ
ソプロピル)。 実施例 3 メチルN―(O―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―L―ロイシネート
(VLM) 前記一般操作法に従いVLMを収率68%で得た。 VLMの物理化学的性質 融 点:〜172℃ 〔α〕DCHCl3 c=0.27:〜67゜ UVスペクトル(CH3OH,λnax,nm,log ε: 220(4.61);267(4.15);287(4.03);294(3.98)
。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 3475;2960;2880;1740;1680;1615 マス・スペクトル(m/e,%): 910(25)M++28;896(78)M++14;883(26)
M++1;882(36)M+;850(29);836(41);
822(100);708(15);681(56);650;570(70)。 NMRスペクトル(CDCl3,ppm,60MHz): 9.21(1H,s,C16−OH);8.1(1H,s,N′〓−
H);7.53(1H,m);7.23(3H,m);6.63(1H,
s,C9−H);6.13(1H,S,C12−H);5.86
(2H,m,C14−H+C15−H);3.83(3H,s,
−OCH3);3.80(3H,s,−COOCH3);3.63
(3H,s,−OCH3);2.8(3H,s,−N〓−
CH3);0.96(12H,m,C18H3+C18′H3+イソ
プロピル)。 実施例 4 n―ブチルN―(O―4―デアセチル―ビンブ
ラスチン―23―オイル)―L―ロイシネート
(VLn―But) 前記一般操作法に従い、VLn―Butを収率58%
で得た。 VLn―Butの物理化学的性質 融 点:〜158℃ 〔α〕DCHCl3 c=0.26:〜74゜ UVスペクトル(CH3OH,λnax,nm,log ε: 220(4.66);266(4.21);289(4.08);296(4.03)
。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 3470,2960,2880,1740,1670,1615。 マス・スペクトル(m/e,%): 952(5)M+28;938(31)M++14;924(12)M+
923(15)M+−1;891(13);863(36);835(5);
821(11);708(33);650(81);570(100)。 NMRスペクトル(CDCl3,ppm,60MHz): 9.6(1H,s,C16−OH);8.06(1H,s,N′〓−
H);7.5(1H,m);7.2(3H,m);6.63(1H,
s,C9−H);6.1(1H,s,C12−H)5.86
(2H,m,C14−H+C15−H);4.2(2H,t−
COO−CH2);3.83(3H,s,−OCH3);3.63
(3H,s,−OCH3);2.8(3H,s,−N−
CH3);1(15H,m,−C18′H3+C18H3;CH3
チル;CH3イソプロピル)。 実施例 5 オクチルN―(O―4―デアセチル―ビンブラ
スチン―23―オイル)―L―ロイシネート
(VL―オクチル) 前記操作に従いVL―オクチルを48%の収率で
得た。 VL―オクチルの物理化学的性質 融 点:〜145℃ 〔α〕DCHCl3 c=0.33:〜54゜ UVスペクトル(CH3OH、λnax,nm,log ε): 8.62mg/ 217(4.69);265(4.14);289(4.01);295(3.95)
。 IRスペクトル(KBr、cm-1): 3460;2940;2920;2870;1735;1665;1610;
1500;1455。 NMRスペクトル(CDCl3、ppm、60MHz): 9.6(1H、s、C16−OH);8.1(1H、s、N′−
H);7.55(1H、m);7.23(3H、m);6.5(1H、
s、C9−H);6.12(1H,s,C12−H);5.90
(2H,m,C14−H+C15−H);4.2(2H,t,−
O−CH2−Oct;1H,d,C17−H);3.83
(3H,s−COOCH3);3.67(3H,s,―
OCH3);3.56(1H,s,C5−H);2.83(3H,
s,N−CH3);1.33(1OH,m,マツシフ
(massif)オクチル+CH192+CH19 2);1(15H,
m,マツシフ(massif)オクチル+CH18 3
CH183)。 実施例 6 エチルN―(O―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―D―ロイシネート
(VDLE) 前記操作に従いVDLEを74%の収率で得た。 VDLEの物理化学的性質 融 点:〜181℃ 〔α〕DCHCl3 c=0.28:〜70゜ UVスペクトル(メタノール、λnax,nm,log
ε): 220(4.67);226;(4.20);288(4.11);295
(4.02)。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 3460;2960;2880;1735;1605;1605。 マス・スペクトル(m/c%) 924(14)M++28;910(32);M++14;897(38)
M++1;896(66)M+;863(28);835(43);
709(43);651(81);570(100)。 NMRスペクトル(CDCl3,ppm,60MHz) 9.6(1H,s,C16―OH);8.16(1H,s,N′〓―
H);7.66(1H,m);7.26(3H,m);6.7(1H,
s,C9―H);6.16(1H,s,C12―H);5.90
(2H,m,C14―H+C15―H);4.26(2H,q,
―COOCH2);3.83(3H,s,―OCH3);3.66
(3H,s,―OCH3);2.90(3H,s,―N〓―
CH3);1.3(3H,t,―(COOCH2)―CH3
0.96(12H,m,C18′H3+C18H3+イソプロピ
ル)。 実施例 7 エチルN―(O―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―L―セリネート(VSE) 前記操作に従いVSEを35%の収率で得た。 VSEの物理化学的性質 〔α〕DCHCl3 c=0.7:〜65゜ UVスペクトル(MeOH,λnax,nm,log ε) 215(4.76);266(4.31);288(4.20);297(4.15)
。 IRスペクトル(CHCl3,cm-1) 3460;3400;2965;2935;2880;1730;1665;
1605。 NMRスペクトル(CDCl3,ppm,60MHz): 8.13(1H,s,N〓′―H);7.9(1H,d,―
OH);7.52(1H,m);7.20(3H,m);6.63
(1H,s,C9―H);6.1(1H,s,C12―H);
5.9(2H,m,C14―H+C15―H);4.3(2H,
g,―COO―CH2―);3.83(3H,s,―
OCH3);3.66(3H,s,―OCH3);2.67(3H,
s,―N〓―CH3);1.34(3H,t,(―COO―
CH2)CH3);0.95(6H,m,C18′H3+C18H3)。 実施例 8 エチルN―(O―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―L―グルタメート
(VGE) 前記操作に従いVGEを55%の収率で得た。 VGEの物理化学的性質 融 点:〜149℃ 〔α〕DCHCl3 c=2: 59゜ UVスペクトル(MeOH,10mg/,λnax,nm,
log ε) 219(4.46);269(3.94);288(3.80);296(3.76)
。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 3460;3395;2960;2920;2870;1730;1665;
1610;1500。 NMRスペクトル(CDCl3,ppm,60MHz): 9.63(1H,s,C16―OH);8.10(1H,s,
N〓′−H);7.6(1H,m);7.16(3H,m);6.64
(1H,s,C9―H);6.07(1H,s,C12
H);5.83(2H,m,C14H+C15H);4.23(2H,
q,−COOCH2−);4.16(2H,q,−COOCH2
−);3.8(3H,s,−OCH3);3.64(3H,s,−
OCH3);3.5(1H,s,C5一H);2.8(3H,s,
−N〓CH3);1.33(3H,t,−CH3);1.26(3H,
t,―CH3);1(6H,m,C18H3+C18′H3)。 実施例 9 エチルN―(O―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―L―フエニルアラニネー
ト(VPE) 前記操作に従いVPEを66%の収率で得た。 VPEの物理化学的性質 融 点:〜154℃ 〔α〕DCHCl3 c=1.2:〜78゜ UVスペクトル(MeOH,9.8mg/,λnax,nm,
log ε): 217.5(4.67);265(4.13);286.5(3.99);295.5
(3.95)。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 3560;3460;3400;2860;2830;1730;1650;
1610;1500;1455。 マス・スペクトル(m/c%): 958(17);944(41);930(35);871(64);651
(41);588(41);571(53);401(100)。 NMRスペクトル(CDCl3,ppm,36MHz) 9.48(1H,bs,−C16−OH);8.1(1H,s,
N〓′−H);7.6(1H,d);7.5(1H,d);7.3−
7.02(7H,m);6.6(1H,s,C-9−H);6.1
(1H,s,C12−H);5.87(2H,m,C14−H+
C15−H)(J15-14=12Hz;J14-3=8.6Hz);4.9
(1H,
【式】);4.16(2H,q, COO―CH2);3.8(3H,s,−OCH3);3.56
(3H,s,OCH3);3.43(1H,s,C5−H);
2.74(3H,s,N〓−CH3);1.20(3H,t,−
CH3(エステル));0.97(3H,t,−C18′H3);
0.88(3H,t,−C18H3)。 実施例 10 メチルN―(O―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―イソロイシネート
(VILM) 前記操作に従いVILMを66%の収率で得た。 VILMの物理化学的性質 〔α〕DCHCl3 c=0.135:〜66゜ UVスペクトル(MeOH,λnax,nm,log ε): 225(4.55);266(4.18);288(4.05);295(4.00)
。 NMRスペクトル(CDCl3,360MHz): 9.48(bs,1H,C16−OH);8.03(s,1H,
NH);7.51(m,2H);7.23−7.06(m,2H);
6.58(s,1H,C9−H);6.20(s,1H,C12
H);5.85(dd,1H,C14−H;J15-14=12Hz;
J14-3=3.6Hz);5.78(d,1H,C15−H);4.62
(m,
【式】);4.17(d,1H); 3.77(s,3H,COOCH3);3,75(s,3H);
3.6(s,3H);2.73(s,3H,N〓−CH3);2.58
(s,1H,C21−H);0.92(m,12H,C18H3
C18′H)。 実施例 11 エチルN―(O―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―L―チロシネート(V―
Tyr E): 前記操作に従いV―Tyr Eを48%の収率で得
た。 V―Tyr Eの物理化学的性質 〔α〕DCHCl3 c=0.1087:〜64゜ UVスペクトル(CH3OH,λnax,nm,log ε) 227(4.73);266(4.26);288(4.07);296(3.94)
。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 3460,3400,3040,2950,2840,1715,1660,
1610,1500,1455,1225。 NMRスペクトル(360MHz) 9.6(bs,1H,C16−OH);8.05(s,1H,
NH);7.55(m,2H);7.21−7.06(m,2H);
7.03(d,2H,arom tyr J=7.5);6.7(d,
2H,arpm tyr J=7.5);6.55(s,1H,C9
H);6.05(s,1H,C12―H);5.83(dd,1H,
C14−H;J15-14=12Hz;J14-3=3.6Hz);5.76
(d,1H,C15−H);4.83(m,1H,CH);
4.13(massif3H,−COOCH2,C17−H):3.76
(s,3H):3.6(s,3H);3.45(s,1H,C5
H);2.71(s,3H,−N〓−CH3);1.21(t,
3H,−CH3−(CH2OOC));0.88(m,6H,
C18H3−C18′H3)。 実施例 12 エチルN―(O―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―L―トリプトフアネート
(V―Trypt E): 前記操作に従いV―Trypt Eを72%の収率で
得た。 V―Trypt Eの物理化学的性質 〔α〕DCHCl3 c=0.51:〜90゜ UVスペクトル(MeOH,λnax,nm,log ε): 225(5.15);267(4.65);280(ep);290(4.55)。 Massスペクトル(m/e) 970,391,279,165,108,35; イソブタンで分子イオン化:998,984,970(M+
+1),926 IRスペクトル(KBr,cm-1): 3460,3400,3040,2960,2940,2880,1725,
1660,1610,1500,1455,1225,740。 NMRスペクトル(CDCl3,360MHz): 9.5(1H,s,C16−OH);8.2(1H,s,NH,
trypt);8.03(1H,s,NH);7.66(1H,d,
trypt;J=7.2Hz);7.58(1H,d,trypt;J
=7.2Hz);7.51(1H,d,trypt;J=7.2Hz);
7.31(1H,d,trypt;J=7.2Hz);7.25―7.04
(5H,m);6.58(1H,s,C9―H);6.06(1H,
s,C12―H);5.83(1H,dd,C14―H;J=
12Hz;J=3 6Hz);5.78(1H,d,C15
H;J=12Hz);4.95(1H,q,CH);3.75
(3H,s,―COOCH3);3.6(3H,s,―
OCH3);3.4(1H,s,C5―H);2.77(1H,
s,N―CH3);1.15(3H,t―COOCH2(CH2
(CH3))。 実施例 13 メチルN―(O―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―トリプトフアネート(V
―Trypt M) 前記操作に従いV―Trypt Mを41%の収率で
得た。 V―Trypt Mの物理化学的性質: 〔α〕DCHCl3 c=1.82:〜94゜ UVスペクトル(MeOH,λnax,nm,log ε): 269(4.48);280;289(4.32). IRスペクトル(KBr,cm-1): 1730,1710,1660,1610,1495,1455,1220,
740. MMRスペクトル(260MHz): 9.5(1H,bs,C16―OH);8.06(1H,s,NH
ind);8.01(1H,s,NH ind);7.65(1H,
d);7.58(1H,d);7.38―7.06(7H,m);
6.41(1H,s,C9―H);6.05(1H,s,C12
H);5.85(1H,dd,C14―H);J=12Hz;J′=
3.6Hz);5.78(1H,d,C15―H;J=12Hz);
4.95(1H,q);4.2(1H,m,C17―H);3.75
(3H,s,―OCH3);3.61(3H,s,―
COOCH3);3.58(3H,s,―COOCH3);3.43
(2H,s,C5―H);2.6(3H,s,N―CH3). 実施例 14 エチルN―(O―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―L―パリネート(VVE) 前記操作に従いVVEを63%の収率で得た。 VVEの物理化学的性質 UVスペクトル(MeOH,λnax,nm,log ε): 226(4.95);267(4.57);285(4.45);296(4.40)
。 マス・スペクトル(m/e%) 910(0.1);896(2);882(5);823(4.5);822(6);
708(5.3);653(9.2);651(8.7);650(14.6);
572(8.7);571(23.3);539(10.7);355(16);
354(10);353(31);294(17);188(8.5);156
(100);155(11.8);154(11.3);144(12.2);14
1
(12.1);140(16.4);136(13);135(20.4);124
(61);122(35.5);121(15.3)。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 3540,3470,3420,2960,2930,2870,1730,
1720,1670,1610,1500,1455,1225,745。 NMRスペクトル(CDCl3,360MHz,ppm) 9.48(1H,bs,C16―OH);8.03(1H,bs,NH
ind);7.55(1H,d;J=7.2Hz);7.51(1H,
d,J=7.2Hz);7.51(1H,d);7.23−7.06
(3H,m);6.58(1H,s,C9―H);6.06(1H,
s,C12―H);5.85(1H,dd,C14―H;J14-15
=12Hz;J14-3=3.6Hz);5.78(1H,d,C15
H;J=12Hz);4.56(1H,dd,C);4.21(2H,
q,COOCH2);4.15(1H,d,C17―H);3.96
(1H,t);3.76(3H,s,OCH3);3.6(3H,
s,COOCH3);3.46(1H,s,C5―H);2.73
(3H,s,N―CH3);1.31(6H,m,
COOCH2CH3);0.96(14H,m);0.9(14H,
t). 実施例 15 エチルN―(0―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―L―イソロイシネート
(VILE) 前記操作に従いVILEを58%の収率で得た。 VILEの物理化学的性質 UVスペクトル(MeOH,λnax,nm,log ε): 226(4.94);266(4.56);285(4.44);295(4.38)
。 マス・スペクトル(m/e%) 924(7);910(11);897(23);896(44.4);864
(11.3);837(18.7);836(26.6);822(4);709
(10);650(21);571(13);570(34.7);366
(21.7);154(100);126(11)。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 3460,3440,3040,2960,2940,2880,1730,
1665,1610,1500,1455,1225,745。 NMRスペクトル(CDCl3,360MHz) 9.46(1H,bs,C16―OH);8.03(1H,bs,
NH);7.55(1H,d;J=7.2Hz);7.51(1H,
d);7.23―7.06(3H,m);6.58(1H,s,C9
―H);6.06(1H,s,C12―H);5.85(1H,
dd,C14―H;J=12Hz;J′=3.6Hz);5.78
(1H,d,C15―H);J=12Hz);4.61(1H,q
(dd),C);4.21(2H,q,COOCH2―);4.15
(1H,d,C17―H);3.96(1H,t);3.76
(3H,s,OCH3エステル);3.6(3H,s,
OCH3);3.46(1H,s,C5―H);2.73(3H,
s,N―CH3);1.25(3H,t,
COOCH2CH3)。 実施例 16 エチルN―(0―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―D―トリプトフアネート
(VD Trypt E) 前記操作に従いVD Trypt Eを69%の収率で
得た。 VD Trypt Eの物理化学的性質 〔α〕DCDCl3 c=0.3295:70゜ UVスペクトル(MeOH,λnax,nm,log ε) 225(4.77);269(4.30);290(4.20);320(ep)。 マス・スペクトル(m/e): 970,391,279,165,108,35。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 3460,3400,3050,2960,2940,2870,1735,
1665,1610,1495,1455,1210,740。 NMRスペクトル: 9.35(1H,bs,C16―OH);8.1(1H,s,NH
ind tryp);8.02(1H,s,NH ind);7.76
(1H,d);7.65(1H,d);7.51(1H,d);
7.35(1H,d);7.2―7.05(6H,m);6.53(1H,
s,C9H);5.98(1H,dd,C14H J14-15=12
Hz,J′14-3=3.6Hz);5.73(1H,d,C15―H;
J=12Hz);4.86(1H,q);4.1(3H,m,C17
―H―COOCH2);3.75(3H,s,COOCH3);
3.6(3H,s,―OCH3);3.33(2H,s,C5
H);2.43(3H,s,N―CH3);1.16(3H,t,
―COOCH2―CH3);0.93(8H,m)。 実施例 17 エチルN―(0―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―バリニル―L―トリプト
フアネート(V―Val―Trypt―E) 前記操作に従いV―VAl―Trypt Eを40%の
収率で得た。 V―Val―Trypt Eの物理化学的性質 〔α〕DCHCl3 c=0.3589:36゜ UVスペクトル(メタノール、λnax,nm,log
ε): 270(4.42);290;312(4.96)。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 3480,3400,2960,2940,2870,1735,1725,
1660,1610,1500,1455,1230。 NMRスペクトル(CDCl3,360MHz): 9.5(1H,bs,C16―OH);8.18(1H,s,NH,
ind);8.01(1H,s,NH ind);7.6―7.06
(10H,m,arom);6.41(1H,s,C9―H);
5.95(1H,s,C12―H);5.85(1H,dd,C14
H;J15-14=12Hz;J8-14=3.6Hz);5.75(1H,
d,C15―H;J15-14=12Hz);5.02(1H,m);
4.9(1H,m);3.73(3H,s,COOCH3);3.56
(3H,s,―OCH3)3.43(2H,s,C5―H);
2.61(3H,s,N―CH3);1.05―0.86(±16H,
m,CH3)。 実施例 18 エチルN―(0―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―L―ロイシル―L―アラ
ニル―L―ロイシル―L―アラニレート(V―
Leu―Ala―Leu―Ala―E) 前記操作に従い、モノヒドラジド700mgからア
ジドを調製し、エチルL―Leu―L―Ala―L―
Leu―L―アラニレート377mgと4℃で60時間反
応させ、純粋なV―Leu―Ala―Leu―Ala―
E213mgを得る。粗生成物の精製はまず、シリカ
60メルツク(230メツシユ)のカラムに付してエ
ーテル―NH3飽和MeOH(86:14)で溶出し、次
いで同じカラムを、イソプロパノール―エチルア
セテート―シクロヘキサン(40:20:40)で溶出
することにより行われる。 V―Leu―Ala―Leu―Ala―Eの物理化学的性
質 UVスペクトル(メタノール、5.74mg/100c.c.,
log ε): 266(4.24);285―288(4.12);296(4.07) マス・スペクトル(イソブタンDC1、分子イオ
ン化) 1152(M++1),1166(M++1+14),1134,
1108,1094。 IRスペクトル(KBr): 3400,2960,1740,1660,1620,1506,1460,
1225,745cm-1 NMRスペクトル(CDCl3,360MHz,ppm) 0.91,1.27(t),1.40(2d),1.67(dxd),2.61
(s),2.72(s),3.60(s),3.75(s),4.19
(q),5.74(d),5.83(dxd),6.03(s),6.59
(s),6.88(d),7.00(d),7.39(d),7.49
(d),7.53(d),8.02(s),9.57(s)。 実施例 19 エチルN―(0―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―L―トリプトフイル―L
―トリプトフアネート(V―Tryp―Tryp―
E) 上記操作に従い、ヒドラジド1g及びエチル―
L―トリプトフイル―L―トリプトフアネート
543mgから純粋なV―Tryp―Tryp―E268mgを得
た。精製は粗生成物をシリカカラムに付し、まず
エーテル―NH3飽和メタノール(92:8)で溶
出し、次いで同じ溶媒の(86:14)の混合物で溶
出して行われた。 V―Tryp―Tryp―Eの物理化学的性質 UVスペクトル(MeOH)(49.6mg/1):
max272(4.38);278(4.37);290(4.31); min248(4.18),288(4.30) マス・スペクトル:DCI isobutane 1184;1170;1156(M++1);1112;1098;
624;498;165。 IRスペクトル(kbr)3410;2970;2880;1725;
1665;1615;1500;1460;1230cm-1。 実施例 20 エチルN―(0―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―L―トリプトフイルダリ
シネート(V―Tryp―Gly―E) ヒドラジド596mgとエチルL―トリプトフイル
グリシネート226mgを縮合(4℃、41時間)させ
て、V―Tryp―Gly―E200mgを得る。精製は、
シリカカラムにおいて、エーテル―メタノール混
合溶液を用い、NH3飽和メタノールの比率を4
%から14%まで増大させながら溶出して行われ
る。 マス・スペクトル(イソブタンで分子イオン化) M++1 1027,1042,1055,1013,983,969。 実施例 21 エチルN―(0―4―デアセチル―ビンブラス
チン―23―オイル)―バリニル―L―トリプト
フアネート(V―Val―Tryp―E) デアセチル―VLBのヒドラジド500mgとエチル
L―バリニル―L―トリプトフアネート215mgを
反応させ、カラムクロマトグラフイーで精製して
純粋なV―Val―Tryp―E215mgを得た。 マス・スペクトル(分子イオン化NH3) M++1 1069,632,617,498,332,223。 実施例 22 エチルN―(ビンブラスチン―23―オイル)―
L―バリネート 不活性雰囲気下に、エチルN―(0―4―デア
セチル―ビンブラスチン―23―オイル―L―バリ
ネート(100mg)を、ピリジン(2.5ml)、無水酢
酸(2.5ml)の混合物と、24時間撹拌して反応さ
せる。メタノールを加えて減圧濃縮し、生成物を
ジクロロメタンに溶解し、NaCl飽和水で洗浄す
る。有機相をNa2SO4で乾燥し、減圧濃縮する。
生成物をt.l.c.に付し、イソプロパノール―エチル
アセテート―シクロヘキサン(40:20:40)の混
合溶媒で展開して精製する。かくしてエチルN―
(ビンブラスチン―23―オイル)―L―バリネー
ト29mgを得る。 マス・スペクトル(分子イオン化イソブタン) M++1 925;M++1+14 939;M++1+28
953;924;907;893;882;881;867;866;
392;279。 IRスペクトル(KBr,cm-1) 3480,3430,2970,1740,1690,1615。 UVスペクトル(54.2mg/L,λnax,log ε): 263(4.28);288(4.17);296(4.13)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の一般式を有するビンブラスチン誘導体
    又はその鉱酸もしくは有機酸付加塩: ただし、式中R2は水素原子又はC2〜C9アシル
    基、好ましくはアセチルであり;R3は水素原子、
    直鎖又は枝分れC1〜C8アルキル、ヒドロキシ−
    C1〜C8−アルキル、アミド−C1〜C8−アルキル、
    ベンジル、ヒドロキシ−ベンジル、又は基: であり、nは1〜6の整数であり:nが2以上の
    とき、R3は同一でも異なつていてもよく;R4
    直鎖又は枝分れC1〜C8−アルキル、又はベンジ
    ル基である。 2 エチル又はメチルN−(O−4−デアセチル
    −ビンブラスチン−23−オイル)−L−トリプト
    フアネート又はその薬剤として許容される酸の付
    加塩である特許請求の範囲第1項記載の化合物。 3 エチル又はメチルN−(O−4−デアセチル
    −ビンブラスチン−23−オイル)−イソロイシネ
    ート又はその薬剤として許容される酸の付加塩で
    ある特許請求の範囲第1項記載の化合物。 4 エチル又はメチルN−(O−4−デアセチル
    −ビンブラスチン−23−オイル)−バリネート又
    はその薬剤として許容される酸の付加塩である特
    許請求の範囲第1項記載の化合物。 5 エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラ
    スチン−23−オイル)−L−バリル−L−トリプ
    トフアネート又はその薬剤として許容される酸の
    付加塩である特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。 6 付加塩が硫酸の1:1付加塩である特許請求
    の範囲第1〜5項のいずれか1項記載の化合物。 7 エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラ
    スチン−23−オイル)−L−トリプトフアネート
    −硫酸塩である特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。 8 下記のビンブラスチン誘導体及びその鉱酸又
    は有機酸付加塩から成る群から選ばれる特許請求
    の範囲第1項記載の化合物。 エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−L−ロイシネート メチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−L−ロイシネート n−ブチルN−(O−4−デアセチル−ビンブ
    ラスチン−23−オイル)−L−ロイシネート オクチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラ
    スチン−23−オイル)−L−ロイシネート エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−D−ロイシネート エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−L−グルタメート エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−L−セリネート エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−L−トリプトフアネート メチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−L−トリプトフアネート エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−D−トリプトフアネート エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−L−アラニネート エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−L−フエニルアラニネート エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−L−イソロイシネート メチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−L−イソロイシネート エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−L−バリネート エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−L−チロシネート エチルN−(O−4−デアセチル−ビンブラス
    チン−23−オイル)−L−バリニル−L−トリプ
    トフアネート。 9 下記の一般式を有するビンブラスチン誘導体
    又はその鉱酸もしくは有機酸付加塩の少なくとも
    1種も有効成分として含有するヒト又は家畜の腫
    瘍病治療用の薬剤組成物。 ただし、式中R2は水素原子又はC2〜C9アシル
    基、好ましくはアセチルであり;R3は水素原子、
    直鎖又は枝分れC1〜C8アルキル、ヒドロキシ−
    C1〜C8−アルキル、アミド−C1〜C8−アルキル、
    ベンジル、ヒドロキシ−ベンジル、又は基: であり、nは1〜6の整数であり:nが2以上の
    とき、R3は同一でも異なつていてもよく;R4
    直鎖又は枝分れC1〜C8−アルキル、又はベンジ
    ル基である。 10 有効成分が、単位投与量中約2〜900mg含
    まれている特許請求の範囲第9項記載の薬剤組成
    物。 11 有効成分が、エチルN−(O−4−デアセ
    チル−ビンブラスチン−23−オイル)−L−トリ
    プトフアネート又はその薬剤として許容される酸
    の付加塩である特許請求の範囲第9項記載の薬剤
    組成物。 12 有効成分が、エチルN−(O−4−デアセ
    チル−ビンブラスチン−23−オイル)−L−バリ
    ル−L−トリプトフアネート又はその薬剤として
    許容される酸の付加塩である特許請求の範囲第9
    項記載の薬剤組成物。 13 有効成分が、薬剤として許容される希釈剤
    中にある特許請求の範囲第9項記載の薬剤組成
    物。 14 希釈剤が、無菌緩衝水溶液である特許請求
    の範囲第13項記載の薬剤組成物。 15 腫瘍病が白血病、硬腫瘍(solid tumors)
    又はホジキンス氏病である特許請求の範囲第9項
    又は14項記載の薬剤組成物。 16 (i) ビンブラスチンを無水ヒドラジンと反
    応させてO−4−デアセチル−3−ビンブラス
    チン−3−カルボキシヒドラジドを得る反応; (ii) かくして得られたヒドラジドを酸性媒体中ニ
    トロセーシヨン剤(nitrosation agent)と反
    応させて対応する酸アジドを得る反応; (iii) 該酸アジドと1〜5当量の対応するアミノ酸
    エステル又はペプチドとの反応; を含んでいる下記の一般式を有するビンブラスチ
    ン誘導体又はその鉱酸もしくは有機酸付加塩の製
    法。 ただし、式中R2は水素原子又はC2〜C9アシル
    基、好ましくはアセチルであり;R3は水素原子、
    直鎖又は枝分れC1〜C8アルキル、ヒドロキシ−
    C1〜C8−アルキル、アミド−C1〜C8−アルキル、
    ベンジル、ヒドロキシ−ベンジル、又は基: であり、nは1〜6の整数であり:nが2以上の
    とき、R3は同一でも異なつていてもよく;R4
    直鎖又は枝分れC1〜C8−アルキル、又はベンジ
    ル基である。 17 O−4−デアセチル−ビンブラスチン−23
    酸のアジドを、1〜5当量の対応するアミノ酸エ
    ステル又はペプチド(該ペプチドは2〜6個のア
    ミノ酸を含んでいる)と反応させる特許請求の範
    囲第16項記載の製法。 18 O−4−デアセチル−3−デカルボメトキ
    シ−ビンブラスチン−3−カルボキシヒドラジド
    を酸性媒体中ニトロセーシヨン剤と反応させ、次
    いで得られた酸アジドをエチルL−トリプトフア
    ネートと反応させ、エチルN−(O−4−デアセ
    チル−ビンブラスチン−23−オイル)−L−トリ
    プトフアネートを得ることを特徴とする特許請求
    の範囲第16項記載の製法。 19 O−4−デアセチル−ビンブラスチン−23
    酸のアジドを1〜5当量のエチルL−トリプトフ
    アネートと反応させ、エチルN−(O−4−デア
    セチル−ビンブラスチン−23−オイル)−L−ト
    リプトフアネートを得ることを特徴とする特許請
    求の範囲第16項記載の製法。
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