JPH02108228A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH02108228A
JPH02108228A JP26327188A JP26327188A JPH02108228A JP H02108228 A JPH02108228 A JP H02108228A JP 26327188 A JP26327188 A JP 26327188A JP 26327188 A JP26327188 A JP 26327188A JP H02108228 A JPH02108228 A JP H02108228A
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JP
Japan
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magnetic
acid
group
binder
magnetic powder
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Pending
Application number
JP26327188A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Shibue
俊明 渋江
Tsutomu Kenpou
見寶 勉
Atsuko Matsuda
敦子 松田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気的記録及び再生の用に供する記録担体に関
する。
〔発明の背景〕
磁性記録体、特にビデオテープは短波長記録の高再生出
力が必要であり、スペーシングロスを少なくするための
優れた表面の平滑性及び電磁変換特性の向上のため磁性
体の優れた分散性、高い充填度が要求され、又長時間、
多数回の使用に対する耐久性、耐用性を満足する物性が
要求される。
磁気記録媒体の記録密度は、磁性体粒子サイズが小さい
程高まるが、粒子サイズを小さくしていくと分散性の悪
化を招き、短波長記録に必要な磁性層の表面平滑性の低
下、出力低下、更に耐摩耗性が悪くなり、VTRスチル
モードでのヘッド目詰り、ヘッドによる磁性層表面の摩
耗等の不都合を生ずる。
そこでポリエステルフィルムなどの支持体上に磁性塗料
を塗布して形成される磁性層の主たる結合剤として耐久
性や耐摩耗性に秀れるものを選定する必要があり、この
要求に沿って塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビ
ニル−プロピオン酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニルーマレイン酸共重合体等の塩化ビニル−酢酸ビニ
ル系結き剤が種々提案されている。
しかし、未だ充分満足な特性が得られていない。
一方磁性粉の結合剤中での分散性を向上させる方法とし
て、磁性塗料の製造の際に長時間混線分散を行なう方法
などが利用されていたが、こうしIこ長時間の混線分散
によると磁性粉末の磁気特性か低下するので、最近は、
磁性層の結合剤が磁性粉末と良好な親和性を有するよう
に、結合剤に用いる樹脂に極性基を導入する方法が提案
されている。
例えば結合剤に親木基を導入し磁性粉との親和力を向上
させた高い分散機能を有する結合剤が特開昭57−44
227号、同58−108032号、同60−1215
14号及び同57−92422号等に開示されている。
即ち、磁性層に用いる結合剤として特開昭57−442
27号には、スルホン酸金属塩基の導入された塩化ビニ
ル−酢酸ビニル系共重合体、特開昭58−108032
号には、スルホン酸基を含有する塩化ビニル系共重合体
、特開昭60−121514号には、スルホン酸金属塩
基を含有する重合性モノマーを共重合させて得られる塩
化ビニル系共重合体、特開昭5792422号には極性
基を導入したポリウレタン樹脂が開示されている。
更に特開昭59−8127号、同61−104329号
等には塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
プロピオン酸ビニル共重合体や、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−無水マレイン酸や塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコール共重合体とスルホン酸金属塩を有するポリウ
レタン樹脂等を組合せることが種々提案されている。
このように結合剤の形成樹脂成分として極性基を有する
樹脂を用いることにより強磁性金属粉末が良好に分散し
た磁性層を有する磁気記録媒体を得ることができ、電磁
変換特性が向上する。
しかしながらこれらの結合剤はBET値45m”/ g
以上の比表面積の大きい微細化された磁性粉末やあるい
はカーボンブラック等の分散性の悪い物質を含む場合等
に必ずしも充分な分散状態が得られていない。更に、高
温耐久性(40〜50°C)等に未だ充分満足な特性が
得られなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように、超微粒子化した磁性粉末もしくは分散不良
の粉末に対しても充分な分散性を示す結合剤は知られて
おらず、したがってこの超微粒子磁性粉末を使用する磁
気記録媒体においては所定の耐用性、磁気特性、電磁変
換特性を確保することが難しかった。
〔発明の目的〕
前記問題点に対処して本発明の目的は、1)磁性粉末の
分散性に改良し高充填化した磁性層を有する磁気記録媒
体を提供すること、2)磁気特性電磁変換特性の良好な
磁気記録媒体を提供すること、更に 3)耐久性及び走行耐用性の良好な磁気記録媒体を提供
すること にある。
〔目的を達成するための手段〕
前記した本発明の目的は、磁性粉と結合剤とを含有する
磁気記録媒体において、該結合剤とじて陰性官能基が分
子内塩を形成しているポリウレタンと、スルホ基、ホス
ホ基、カルボキシ基のいづれかを酸もしくはアルカリ金
属塩の形で少くとも1つ含有する塩ビ系樹脂とが含有さ
れていることを特徴とする磁気記録媒体によって達成さ
れる。
尚本発明の態様としては前記陰性官能基の形成する分子
内塩がベタインであることか好ましく、更に前記スルホ
基、ホスホ基、カルボキシル基で変性される塩ビ系樹脂
にエポキシ基を有することが好ましい。
次に本発明の詳細な説明する。
最初に、「陰性基が分子内塩を形成しているポリウレタ
ンJについて述べる。
まず、製造方法について述べる。
通常のポリウレタン合成法と同様に、ポリカーボネート
ポリオール、ポリエステルポリオール、ポリラクトンポ
リオール、ポリエーテルポリオール等の高分子量ポリオ
ール(分子量500〜3000)と多官能の芳香族、脂
肪族イソシアネートを反応させて合成する。これによっ
て、ポリエステルボリウレタン、ポリエーテルポリウレ
タン、ホスゲンやジフェニルカーボネートでカーボネー
ト化したポリカーボネートポリウレタンが合成される。
これらのポリウレタンは主として、ポリイソシアネート
とポリオール及び必要に応じ他の共重合体との反応で製
造され、そして遊離インシアネート基及び/又はヒドロ
キシル基を含有するつ1/タン樹脂又はウレタンプレポ
リマーの形でも、或いはこれらの反応性末端基を含有し
ないもの(例えばウレタンエラストマーの形)であって
もよい。
インシアネート成分としては種々のジイソシアネート化
合物、例えばヘキサメチレンジイソンアネ−ト(HMD
I)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
水添化MDI(1−1,2MDI)、トルエンジイソシ
ア不一ト(TDI)、l 、5−ナフタレンジイソシア
ネート(MDI)、トリジンジイソシアネート(TOD
 I )、リジンジイソシアネートメチルエステル(L
DI)、インホロンジイソシア不−1−(IPDI)等
が使用できる。
又必要に応じて、1.4−ブタンジオール、■、6ヘキ
サンジオール、1.3−ブタンジオール等の低分子多官
能アルコールを使用して、分子量の調節、樹脂物性の調
節等を行う。
分子内塩を形成している官能基は、インシアネート成分
に導入することも考えられるが、ポリオール成分に導入
することもでき、更に、上記の低分子多官能アルコール
中に導入してもよい、。
陰性官能基が分子内塩を形成しているポリエステルポリ
オールは、種々のジカルボン酸成分、多価アルコール成
分と、陰性官能基が分子内塩を形成しているジカルボン
酸成分及び/又は陰性官能基が分子内塩を形成している
多価アルコール成分を重縮合させることで合成できる。
ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、セバシン酸、アジピン酸、三量化リルイン酸、マレ
イン酸等を例示できる。多価アルコール成分としては、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、ジエチレングリコールなどのグリコール類
もしくはトリメチロールプロパン、ヘキサントリオール
、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロー
ルエタン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコール
類もしくはこれらのグリコール類及び多価アルコール類
の中から選ばれた任意の2種以上のものを例示できる。
陰性官能基が分子内塩を形成しているポリカーボネート
ポリオールは、一般に多価アルコールとジアルキルカー
ボネート又はジアリルカーボネートとのエステル交換法
により合成されるが、又は多価アルコールとホスゲンと
の縮合により得ることができる。
上記のポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリ
オール(ポリカーボネートポリエステルポリオールを含
む。)を製造するに際して、下記の芳香族多価アルコー
ルを使用できる。又、上記のポリエステルポリオール、
ポリカーボネートポリオールとポリイソシアネートとを
反応させる際、下記の芳香族多価アJI−コールを使用
することがで芳香族多価アルコール 〔n=112〕 〔Rは、−((JI2)2− −CH(CH3)−CI
(2−CH2−を示す。
Xは、  SO2Co    C(CH3)2C(CH
x)z  C6H4C(CH3)2−を示す。〕R′ 〔Rは、水素原子又は炭素数1〜3個のアルキル基を示
し、R′は、水率原子又は炭素数1〜7個のアルキル基
若しくはアリール基を示す。〕〔nは、1−10の整数
を示す。〕 〔nは、1又は2を示す。〕 〔nはl又は2を示す。〕 〔nは、■又は2を示す。〕 〔nは1又は2を示す。〕 〔nはl又は2を示す。〕 これら芳香族多価アルコール成分を主鎖に有するポリウ
レタンにおいては、これらの成分の含有量は、多価アル
コール成分全体の2mo1%以上であることが好ましい
陰性官能基が分子内塩を形成しているラクトン系ポリエ
ステルポリオールを製造するには、S−カプロラクタム
、α−メチル=1−カプロラクタム、Sメチル−5−カ
プロラクタム、γ−ブチロラクタム等のラクタム類に上
記官能基を導入すればよい。
陰性官能基が分子内塩を形成しているポリエーテルポリ
オールを製造するには、エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、ブチレンオキサイド等に上記官能基を導
入すればよい。
分子内塩を形成している官能基としては、後述するベタ
イン基が例示できる。
陰性官能基が分子内塩を形成しているポリエステルポリ
オールについて更に述べる。
一般的なポリエステルの合成法としては、脂肪族、芳香
族の多官能酸もしくはその誘導体を有する酸成分と、脂
肪族、芳香族の多官能アルコール成分との縮合反応によ
り行われる。本発明の分子内両性塩基(ベタイン基等)
は、前記酸成分もしくは、アルコール成分のどちら番こ
含有されていても良く、又高分子反応として重合体にベ
タイン基等を導入する方法でも良い。しかしながら未反
応成分や、導入率から考慮して、重合体単量体中に該官
能基を有している方が制御し易い。
ベタイン基としては、スルホベタイン基、ホスホベタイ
ン基、カルボキシベタイン基が例示できる。スルホベタ
イン基、ホスホベタイン基を有するものがより好ましい
。これらベタイン型官能基の一般式は、以下の様に表さ
れる。
B  : −Coo−又は−CONH R:炭素数1−12のアルキル基、アルケニル基若しく
はアリール基。
n、 m :  1−10の整数。
使用可能なベタイン基含有単量体としては以下に例示す
る化合物が挙げられるが、本発明に使用されるポリウレ
タン樹脂がこれらの単量体を使用したものに限定されな
いことはいうまでもない。
Xノ ÷:ニラレタン中に含有されている状態。
X  :  −So、θ 、   Q  SOz。  
 CooeOPOJ”  +   0PO3θ +  
 0PO2H2eA :水素又は炭素数1〜60のアル
キル基(例えはメチル基、エチル基等)。
m:]〜lOの整数。
2)モノクロル琥珀酸を使用する合成法3)プロパンサ
ルトンを使用する合成法前記陰性官能基が分子内塩を形
成する単量体は、市販の薬品としても入手できるが、下
記の方法で容易に得られる。
l)モノクロル酢酸を使用する合成法 R−N(C)12−COOH)2+CQ−CH2−CO
OHR=メチル、エチル等のアルキル基 又、高分子反応として重合体にベタイン基等を導入する
反応について述べる。これは、重合反応により予め所定
の分子量まで鎖延長したポリウレタンの末端或いは側鎖
に存在するOH基に対して、ベタイン基等を有する化合
物を反応させるものである。この場合、まず、水酸基と
ベタイン基等とを有する化合物を合成し、これをジイソ
シアネート等の多官能インシアネートと等モル反応させ
、ジイソシアネートの一方のNCO基と上記化合物中の
水酸基との反応を得る。そして、ポリウレタンのOH基
と未反応のNGO基とを反応させれば、ベタイン基等の
導入されたポリウレタンが得られる。
上記した水酸基とベタイン基とを有する化合物としては
、例えば以下のものを例示できるが、これらに限られな
い。
本発明のポリウレタン樹脂へのベタイン基等の導入量は
0.01−1.OmmoQ/ gであることが好ましく
、ヨ’) 好* L < lt O,1〜0.5+mo
(2/ g)範囲である。
上記極性基の導入量が0.旧態■oQ/g未満であると
強磁性粉末の分散性に十分な効果が認められなくなる。
又上記極性基の導入量が1.0m5oQ/gを超えると
、分子間或いは分子内凝集が起こりやすくなって分散性
に悪影響を及ぼすばかりか、溶媒に対する選択性を生じ
、過室の汎用溶媒が使えなくなってしまうおそれもある
又本発明によるポリウレタン樹脂の数平均分子量は50
00〜100000、より好ましくは100OOX 4
0000の範囲であることが野ましい。数平均分子量が
5000未満であると樹脂の塗膜形成能が不十分なもの
となり、又数平均分子量が100000を超えると塗料
製造上、混合、移送、緻布などの工程において問題を発
生するおそれがある。
(合成例) N−メチルジェタノールアミン1モルとプロパンサルト
ン1モルを温度120°Cで3時間反応させて、スルホ
ベタイン型多官能性単量体を得た。
次に、アジピン酸1.5モルと、l、4−ブタンジオー
ル1.7モル、上記スルホベタイン型酸塩基多官能性単
量体0.06モルを仕込み、150〜200°Cで約3
時間かけて昇温し、更に200 ’Cで4時間反応し、
3〜5 mmHgで未反応の原料を除き、酸価2以下ま
で反応した。得られた共重合ポリエステルの分子量は、
MW2500であった。共重合ポリエステル165gを
メチルエチルケトン300部に溶解し、ジフェニルメタ
ンジインシア半一ト80部を加えて、80°Cで2時間
反応し、1.4−ブタンジオール20部を加えて更に2
時間反応し、1,3−ブタンジオール4部を加えて1時
間反応した。得られたポリウレタンの分子量は、Mw=
3.5万、Mn=2.2万であった。
前記合成例に倣って下記のベタインポリウレタンを合成
した。
(イ)スルホベタイン型変性基含有ポリウレタン数平均
分子量;2.2万、Tg; −20°c1極性基濃度;
 0.04mmoQ/ gaO=S=O ■ e (ロ)カルボキシベタイン型変性基含有ポリウレタン 数平均分子量 ;1.5万、Tg: 10°C1 極性基濃度 ; 0.Oj+nmoQ/ g。
(ハ)ホスホベタイン型変性基含有ポリウレタン数平均
分子量 ;3.0万、Tg ; 0°C1極性基濃度;
 0.071部moi2/ goHO−P=0 薯 Oθ 前記ポリウレタンを用いることにより磁性層の耐久性、
耐用性が上り、特にベタイン基の導入によって、従来コ
バルトを含む磁性粉の分散性が特に微粒子化するにつれ
て不十分であったが、本発明では、上記ポリウレタンに
含有されている官能基が分子内塩を形成しているため、
磁性粉表面への吸着力、保持力が著しく高い。従って、
コバルトを含む磁性粉の分散性が十分となってこの磁性
粉の本来の特長をすべて活かすことができ、磁性粉の分
散に要する時間も短縮され、分散安定性が向上し、磁性
粉が一層高密度にかつ均一に磁性層中に充填され、出力
、S/N比等が向上する。
上記の萌著な効果を奏しうる理由については、一応以下
のよう番こ考えられる。
金属酸化物等の磁性粉の表面は複雑で、水和に基づく表
面水酸基による他、構造欠陥、イオン置換等により表面
は正負の電荷を帯びている。このため、磁性粉の結合剤
の選択に際しては、磁性粉表面の酸、塩基的性質、酸、
塩基的強度、酸、塩基点の数等が重要な要素となる。例
えは磁性粉を短時間に均一分散させるには、様々な強度
の酸性、塩基性(極性)基を有する結合剤を用い、これ
らの酸、塩基点を磁性粉の表面活性点に吸着させるのが
理想である。
しかし、同一の極性の官能基を結合剤に導入したのみで
は、かかる理想からは遠いものがあった。
又、極性官能基を有する結合剤を使用し、同時に同一極
性でかつ強度の異なる官能基を有する結合剤を併用する
ことも考えられる。しかし、これでは強度のより高い官
能基を有する結合剤の側へと磁性粉が優先的に競争吸着
し、全体として十分な吸着が起り難く、磁性塗料の分散
安定性が悪くなる。更に、極性官能基を有する結合剤を
使用し、同時に逆極性の官能基を有する結合剤を併用す
ることも考えられる。しかし、これでは極性基同士の相
互作用が悪く、磁性粉表面への結合剤の吸着が起り難い
上、磁性塗料の粘度が上昇し、磁性塗料の調製が不可能
となる。
本発明はこうした問題を解決するものであり、結合剤中
の分子内塩における酸点と塩基点とが磁性粉の表面活性
点(塩基点と酸点)へと吸着するので、磁性粉への吸着
力が高く、分散性が著しく向上するものと考えられる。
しかも、同一結合剤の陰性官能基が分子内塩を形成して
いるので、上記のような問題は生じないのである。
更に本発明においては磁性粉末その他のフィラーの分散
性を高めその充填度を上げるために変性塩化ビニル共重
分体を用いる。
該変性環ビ系樹脂としては 分子中に一803M基、−(:00M基、−0503M
基、(MはH,1iSN4又はK)を食む塩ビ系共重合
体が用いられる。
本発明において前記ポリウレタンと混用する塩化ビニル
系共重合体は、塩化ビニル繰返し単位と、エポキシ基を
有する繰返し単位と、上記特定の極性基を有する繰返し
単位とを含む塩ビ系共重合体である場合が特に好ましい
変性塩ビ系共重合体の繰返し単位は、−505M。
−0503M、 −COOM及び−PO(ON’ ) 
、を有するものである、塩ビ系重合体にはこれらが単独
であっても二以上が組合されて含まれていてもよい。
ここで、Mは前記と同義である。
これらのなかでも極性基として−SO,Naを有する繰
返し単位を含む塩ビ系共重合体が好ましい。
本発明で使用されるC00M、SO3M、504M、P
03M、及びPO,M2より選ばれる少なくとも一種の
親水性基及びエポキシ基を有する塩ビ系樹脂は、(1)
該当する親水性基を有するラジカル重合性単量体とエポ
キシ基を有する単量体とを、必要に応じ共重合可能な他
の単量体とともに塩化ビニルと共重合する方法、(2)
エポキシ基を有する単量体を、必要に応じ共重合可能な
他の単量体とともに、該当する親水性基を有するラジカ
ル発生剤を用いて塩化ビニルと共重合する方法、(3)
エポキシ基を有する単量体と塩化ビニルと必要に応じ使
用される他の単量体との共重合体と、該当する親水性基
を有する化合物とを部分的に反応させる方法などによっ
て得ることができる。又これらの方法を組合せることも
可能である。
これらの親水性基及びエポキシ基を有する塩ビ系樹脂の
製造に使用されるエポキシ基を有する単量体の例として
は、アリルグリシジルエーテルなどの不飽和アルコ−J
lのグリシジルエーテル類、グリシジルアクリレート、
グリシジルメタクリレート、グリシジル−p−ビニルベ
ンゾエート、メチルプリンジルイタ1ネート、グリシジ
ルエチルマレート、グリシジルビニルスルホネート、グ
リシジル(メタ)アリルスルホネートなどの不飽和酸の
グリシジルエステル類、ブタジェンモノオキサイド、ビ
ニルシクロヘキセンモノオキサイド、2−メチル−5,
O−エポキシヘキセンなどのエポキシドオレフィン類な
どが挙げられる。
本発明における塩ビ系樹脂の製造のうち、前記(1)の
方法における親水性基を有する単量体の例としては、C
00Mの例では、アクリル酸、メタクリル酸などの不飽
和モノカルボン酸類や、フマル酸、イタコン酸などの不
飽和ジカルボン酸及びそのモノエステル類が挙げられる
又503Mの例としては、ビニルスルホン酸、メチルビ
ニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、スチレン
スルホン酸、(メタ)アクリル酸−2−スルホン酸エチ
ル、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸1,3−アリロキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホ
ン酸などの酸、及びこれらの酸のアルカリ金属塩やアン
モニウム塩などが挙げられる。SO,Mの例としては、
(メタ)アクリル酸−2−硫酸エチル、3−アリロキシ
−2−ヒドロキシプロパン硫酸などの酸、及びこれらの
酸のアルカリ金属塩或いはアンモニウム塩などがある。
PO,M、の例としては、(メタ)アクリル酸−3−ク
ロル−2−燐酸プロビル、(メタ)アクリル酸−2−燐
酸エチル、3−アリロキシ−2−ヒドロキシプロバン燐
酸などの酸、及びこれらの酸のアルカリ金属塩或いはア
ンモニウム塩がある。203M2の例としては、ビニル
ホスホン酸、アクリルアミドメタンホスホン酸、2−ホ
スホン酸エチル−(メタ)アクリレート、3−アリロキ
シ−2−ヒドロキシプロパンホスホン酸などの酸、及び
これらの酸のアルカリ金属塩或いはアンモニウム塩が挙
げられる。
前記(2)の方法における親水性基を有するラジカル発
生剤の例としては、C00Mでは4.4′−アゾビス−
4−シアノバレリン酸などが、504Mでは過硫酸カリ
ウム、過硫酸アンモニウムなどが、204M2では過燐
酸カリウム、過燐酸ナトリウムなどがそれぞれ挙げられ
る。
更に、前記(3)の方法において、エポキシ基を有する
単量体と塩化ビニルとの共重合体と反応して樹脂中に親
水性基を導入させるのに用いられる化合物のうち、 C
00Mとしては、マロン酸、7タル酸などが、503M
としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸アンモニウム、重
亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウム、チオ硫酸アンモ
ニウム、タウリンナトリウム、スルファニル酸ナトリウ
ム、スルファミン酸ナトリウムなどが、So、Mとして
は、重硫酸ナトリウム、重硫酸アンモニウム、2−アミ
ノエチル硫酸ナトリウムなどが、203M2としては、
亜燐酸水素ナトリウム、亜燐酸水素アンモニウムなどが
、P04M2としては、燐酸水素二カリウム、燐酸水素
二ナトリウムなどがそれぞれ挙げられる。
又、エポキシ基を有する単量体、塩化ビニル及び親水性
基を有する単量体以外の必要に応じ使用される単量体の
例としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのカ
ルボン酸ビニルエステル;メチルビニルエーテノに1 
イソブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテルなど
のビニルエーテル;塩化ビニリデン、郊化ビニリデンな
どのビニリデン;マレイン酸ジ↓チル、マレイン酸ブチ
ルベンジル、マレイン酸−ジー2−ヒドロキシエチル、
イタコン酸ジメチル、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロ午ジプロピルなどの不
飽和カルボン酸エステル;エチレン、プロピレンなどの
オレフィン;(メタ)アクリロニトリルなどの不飽和ニ
トリル;スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレンなどの芳香族ビニルなとが挙げられる。これらの
単量体は、本発明の樹脂と他の樹脂とを混合したときの
両者の相溶性及び軟化点を調節しつつ樹脂の溶解性を向
上させる目的のほか、塗膜の特性や塗工工程の改善など
の必要性に応じて適当に選択される。
エポキシ基を有する単量体と塩化ビニルとの共重合、或
いは、エポキシ基を有する単量体と親水性基を有する単
量体と塩化ビニルの共重合は、他の単量体を更に共重合
する場合も含めて通常の重合方法により行うことができ
る。又、エポキシ基を有する単量体と塩化ビニルと必優
に応じ使用される他の単量体との共重合体と、親水性基
を有する化合物との反応も、原料の性状や生成物の分離
など工程上の都合により、通常の方法により行うことが
できる。
尚、塩ビ系共重合体への極性基の導入に関しては、前述
のように特開昭57−44227号、同58−1080
32号、同59−8127号、同60−101161号
、同60−235814号、同60−238306号、
同60−238309号、同60−238371号など
に記載があり、本発明においてもこれらを利用すること
ができる。
以上の様にして得られるC00M、 So、M、 50
4M。
PO3M、及びPO,M2より選ばれる少なくとも一種
の親水性基及びエポキシ基を有する塩化ビニル共重合樹
脂に結合した親水性基の量は−coo、−so、、−3
Oい−P04又は−po、として0.05〜4.Ovt
%であることが必要である。0.05vt%未満では磁
性粉の分散性が不充分となり、4.Qvt%を越えると
樹脂の親水性が強くなり、溶剤への溶解性が不充分にな
るばかりか、塗膜の耐湿性が低下し、更には磁性粉の凝
集が起きてかえって分散性が悪くなる。
又、本発明における塩ビ系樹脂は、0−05vt%以上
のエポキシ基を有している必要がある。
本発明における共重合樹脂は、平均重合度が100〜9
00、好ましくは200〜500、塩化ビニルの含有量
が60wt%以上のものである。重合度が100未満で
は、磁性層の耐摩耗性が不充分であり、900を越える
と塗料の粘度が高く、磁性粉の分散が不充分になりやす
い。又、塩化ビニルの含有量が60vt%より少ないと
、可視性結合剤との相溶性が低下したり、塗膜の溶剤離
れの低下が著しくなったりして不都合を生ずる。
本発明における共重合樹脂は強親水性であるために、従
来の塩化ビニル共重合樹脂より磁性粉の分散性が大幅に
改善される。この結果は、殊に微細酸化磁性粉又は機甲
メタル磁性粉を用いた場合に顕著である。
前記本発明に係る変性塩ビ系共重合体と分子内塩を形成
するポリウレタンの混合比は8/2〜2/8、好ましく
(ま7/3〜4/6である。
又本発明においては前記結合剤の他、必要に応じて従来
用いられている非変性の塩ビ系樹脂、ポリウレタン樹脂
或いはポリエステル樹脂を混用することもできるし、更
に繊緯素系拷脂フェノキシ樹脂或いは特定の使用方式を
有する熱可塑性樹脂、熟硬化性樹脂、反応型樹脂、電子
線照射硬化型樹脂等を併用してもよい。
前記した樹脂は長短相補って、本発明の構成層例えば磁
性層、バックコート層、保護層或いは接着層の構成結合
剤として種類、量の最適点を選んで使用することができ
る。
本発明においては従来の技術を活用して本発明の磁気テ
ープの磁性層、バックコート層或いはその他の構成層の
形成に流用することができる。
本発明の磁気テープの磁性層としては、磁性粉、フィラ
ー等を結合剤に分散懸濁させ更に分散剤、潤滑剤等を含
有した塗料を使用した分散型磁性層である。
磁性粉としては、γ−Fe203. Fe50いこれら
の中間酸化物、或いはこれら酸化鉄磁性粉にコバルト原
子をドープ又は被着させたコバルト含有酸化鉄磁性粉、
強磁性二酸化クロム粉末、窒化鉄、合金金属磁性粉、バ
リウムフェライト或いはこれをチタン、コバルト等の金
属で変性したもの等が挙げられる。
強磁性酸化鉄粒子としては、一般にFeOxで表した場
合、Xの値が1.33≦X≦1.50の範囲にあるもの
、即ちマグヘマイト(γ−Fe20.、x−1,50)
、マグネタイト(Fe、Oいx= 1.33)、及びこ
れらの固溶体(FeOx、 1033< x< 1.5
0)である。
γ−Fe、O,やFe3O4は通常以下の製法によって
得られる。
第1鉄塩溶液にアルカリを添加して水酸化第1鉄を生成
し、所定の温度、pHで空気を吹き込み酸化して、針状
含水酸化鉄を得、これを空気中250〜400°Cで加
熱・脱水し、次いで還元性雰囲気中300〜450℃で
加熱還元して針状マグネタイト粒子とする。更に必要に
より、該マグネタイトを200〜350°Cで再酸化し
て針状マグネタイト(γ−Fez03)とする。
Coドープ型酸化鉄粒子の製法としては、(1)水酸化
コバルトを含んだ水酸化第2鉄をアルカリ雰囲気中で水
熱処理を行い、生成した粉を還元・酸化する方法、 (2)ゲータイトを合成する際、予めコバルト塩の溶液
を添加して置き、pHを調整しながらコバルトを含んだ
ゲータイトを合成し、これを還元・酸化する方法、 (3)Coを含まないゲータイトを核とし、この核の上
に(2)の反応と同様な反応を行い、Coを含有したゲ
ータイトを成長させた後還元・酸化する方法、 (4)針状ゲータイト又はマグヘマイトの表面に、Co
塩を含んだアルカリ水溶液中で処理してCo化合物を吸
着させ、次いで還元・酸化或いは比較的高い温度で熱処
理する方法 がある。
又Co被着型酸化鉄磁性粒子はアルカリ水溶液中で針状
磁性酸化鉄とコバルト塩を混合し加熱して、その酸化鉄
粒子に水酸化コバルト等のコバルト化合物を吸着させ、
これを水洗・乾燥して収集し、次いで空気中、N、ガス
中等の非還元性雰囲気中で熱処理することにより得られ
る。
Co被着型粒子はCoドープ型粒子と比べ、媒体磁性層
の加熱及び/又は加圧減磁において優れており、特殊分
野を除きCo被着型粒子を用いることが好ましい。
コバルトの含有量はコバルト含有酸化鉄磁性粉全体の1
.0〜5.0wt%とすることが好ましい。コバルト含
有酸化鉄磁性粉の抗磁力(He)は600〜11000
eとすることが好ましい。コバルト含有酸化鉄磁性粉の
比表面積はBET値で10〜70m”/ gの範囲内と
することが好ましく 、35m”/ g以上、更には4
5m2/g以上とすると一層好ましい。平均粒子径は、
長袖で0.13〜0−2p 11%短軸で0.2−0.
01 p to程度とすることが好ましい。
強磁性二酸化クロム粉末は、充填性が高く、ドロンブア
ウトやノイズの原因となるような結晶欠陥がないという
特長を有する。
強磁性二酸化クロム磁性粉の保磁力は600〜1200
0eとするのが好ましい。比表面積はBET値で15〜
60+n”/ gの範囲内とすることが好ましく、35
m”/gg以上更には45m2/ g以上とすると更に
好ましい。飽和磁化は60〜70emu/gとするのが
好ましい。平均粒子径は、長軸で0.8〜0.2μm1
短軸で0.2〜0.旧μmの範囲とすることが好ましい
。針状比は2/1〜20/l程度とすることが好ましい
磁性粉表面は珪素化合物、酸化アルミニウムによって表
面処理されていてもよい。
本発明で使用可能な金属磁性粉としては、Fe。
Ni、Goをはじめ、Fe−A11系、Fe−A12−
Ni系、Fe−AQ−Co系、Fe−Ni−3i系、F
e−Al2−Zn系、Fe−Ni−Co系、Fe−Mn
−Zn系、F e −N i系、F e −N i −
A Q系、F e −N i −Z n系、Fe−Ni
−Mn系、Fe−Co−N1−P系、Co−N1系、F
e、 Ni、 Co等を主成分とするメタル磁性粉等の
強磁性粉が挙げられる。なかでも、Feが80atm%
以上(更には90atm%以上)のFe系金属磁性粉が
電気特性的に優れ、耐食性及び分散性の点で特にFe−
A(2%Fa−A+2−Ni、 Fe−A12−Zn、
 Fe−A12−Co、 Fe−Ni、 Fe−NiA
l2、Fe−Ni−Zn、 Fe−N1−Al2−3i
−Zn。
FeFe−Ni−A12−3i−の系の金属磁性粉か好
ましい。
更には、鉄−アルミニウム系(Fe−AQ系、F e 
−A Q −N i系、Fe−A(2−Zn系、F e
 −A Q −Co糸等)金属磁性粉が特に好ましい。
以下、鉄アルミニウム系を単にFe−AQ系と称す。
特に、近年のビデオテープの用途は、ポータプル化に伴
い多岐にわたり、その使用条件はさまざまである。従っ
て、ビデオテープには高い耐蝕性が要求されることにな
る。この点、Fe−AQQ系性粉は高耐蝕性を示し、か
つ分散性も良好である。
このことは、磁性粉の比表面積を大きくしても、その分
散性を十分とすることができるために、高密度記録の実
現にとって非常に重要である。
また、上記のFe−A2系金属磁性粉において、磁性粉
のAQ含有量を0.1〜20原子%の範囲内とするのが
好ましい。
金属磁性粉の抗磁力(He)は600〜11000eと
することが好ましい。比表面積はBET値で10〜70
m”/gの範囲内とすることが好ましく 、35m”/
 g以上、更には45m”/gg以上すると一層好まし
い。
平均粒子径は、長軸で0.8〜0.2μm1短軸で0.
2〜0、O1μm程度とすることが好ましい。
磁性粉中の水分含有量は0.O1〜2.Oyt%とする
ことが好ましく、0.03〜1.5wt%とすることが
更に好ましい。
上記の比表面積はBET値で表され、単位重量あたりの
表面積をいい、平均粒子径とは全く異なった物理量であ
り、例えば平均粒子径は同じであっても、比表面積が大
きなものと、比表面積が小さいものが存在する。比表面
積の測定は、例えばまず、粉末を250°C前後で30
〜60分加熱処理しなから脱気して、該粉末に吸着され
ているものを除去し、その後、測定装置に導入して、窒
素の初期圧力を0.5kg/m2に設定し、窒素により
液体窒素温度(−195°C)で吸着測定を行う (一
般にB、E。
T法と称されている比表面積の測定方法。詳しくはJ、
Ame、Chem、Soc、 60309 (1938
)を参照)。この比表面積(BET値)の測定装置には
、湯浅電池(株)ならびに湯浅アイオニクス (株)の
共同製造による 「粉粒体測定装置(カンタ−ソーブ)
」を使用することができる。比表面積ならびにその測定
方法についての一般的な説明は 「粒体の測定」(J、
M、DALLAVALLE、CLYDEORRJr共著
、弁田その他訳;産業図書社刊)に詳しく述べられてお
り、また 「化学便覧」(応用編、1170〜1171
頁、日本化学会編、丸善(株)昭和41年4月30日発
行)にも記載されている(なお前記「化学便覧」では、
比表面積を単に表面積(m”/ gr)と記載している
が、本明細書における比表面積と同一のものである)。
磁性層中にカーボンブラックを併有させると、走行性向
上、電磁変換特性向上の点で更に有利であり、分散性も
多少向上し、磁性層中の残留溶媒量もより少なくなる。
こうしたカーボンブラックとして、遮光用カーボンブラ
ックを用いれば、光遮蔽の度合を高めることができる。
遮光用カーボンブラックとしては、例えばコロンビアカ
ーボン社のラーベン2000 (比表面M190m”7
g、粒径18mμ)、2100.1170.1000、
三菱化成(株)製の#I00、#75、#40、#35
、#30等が使用可能である。
また、導電性カーボンブラックとしては、例えばコロン
ビアカーボン社のフンダクテックス(Conducte
x) 975 (B E T値 (以下BETと略)2
50m2/ g、 D B P吸油量(以下DBPと略
)170mQ/ 100gr、粒径24mμ)、コンダ
クテックス9oo(BE T 12511”/ g1粒
径27I11μ)、フンダクテックス4゜j220(粒
径20mμ)、コンダクテックスsc (BE T 2
20m″/ gr、 D B P 115ma/ 10
0gr、粒径20+oμ)、キャポット社製のパルカン
(Cabot Vulcan) X C−72(比表面
積254+a”/ gs粒径3o−μ)、パルカンP 
CB E T 143g+”/ gr、 D B P 
118+on/ 100gr、粒径20mμ)、ラーベ
ン1040.420.ブラックパールズ2000 (粒
径15mμ)、三菱化成(株)製の#44等がある。
また、本発明で使用可能な他のカーボンブラックとして
は、コロンビア・カーボン社製のフンダクテックス(C
onductex) −S C(B E T 220+
a”/ iD B P 115a+12/ 100g、
粒径20m、u)、キャポット社製のパルカン(Vul
can) 9  (B E T 140m”/ g、 
DB P 114m4/ 100g、粒径19mtt 
)、旭カーボン社製c7) #80 (B E T 1
17m″/gSD B P 113ma/ 100g。
粒径23I11μ)、電気化学社製(7) HS 10
0(B E T 32m”/ g、 D B P 18
0m12/ 100g、粒径53a、u)、三菱化成社
製の# 22B (B E T 55m”/ g、 D
 B P 131m12/100g、粒径40mp )
、# 2OB  (B E T 56m2/ g、 D
B P 115mff/ 100g、粒径40mμ)、
# 3500 (B E T47m’/ g、 D B
 P 187m12/ 100g−粒径40mμ)があ
り、その他にも、三菱化成社製のCF−9、# 400
0、M A −600、キャポット社製のブラック・パ
ールズ(Black Pearls) L 、モナーク
(Monarck) 800、ブラック・バールズ70
0、ブラック・パールス1000、ブラック・バールズ
880、ブラック・バールズ900、ブラック・バール
ズ1300゜ブラック・パールズ2000、スターリン
グ(Sterling) V、コロンビア・カーボン社
製のラーベン(Raven) 410、クーベン320
0.ラーベン430、ラーベン450、ラーベン825
、ラーベン1255、ラーベン1035、ラーベン10
00、ラーベン5000、ケッチエンブラックFC等が
挙げられる。
更に、本発明において、結合剤を含有する磁性塗料には
更にポリイソシアネート系硬化剤を添加することにより
、耐久性を向上することができる。
このようなポリイソシアネート系硬化剤としては、例え
ば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、ヘキサンジイソシアネート等の2官能イ
ソシアネート、コロネートし (日本ポリウレタン工業
(株)製)、デスモジュールし (バイエル社製)等の
3官能インシアネート、または両末端にインシアネート
基を含有するウレタンポリマーなどの従来から硬化剤と
して使用されているものや、また硬化剤として使用可能
であるポリイソシアネートであればいずれも使用できる
。また、そのポリイソシアネート系硬化剤の量は全結合
剤量の5〜80重量部用いる。
本発明の磁気記録媒体は、例えば第1図に示すように、
ポリエチレンテレフタレート等の非磁性支持体l上に磁
性層2を有し、必要あればこの磁性層2とは反対側の面
にBCC84設けられている構成のものである。また、
第2図に示すように第1図の磁気記録媒体の磁性層2上
にオーバコート層(QC層)4を設けてもよい。
また、第1図、第2図の磁気記録媒体は、磁性層2と支
持体lとの間に下引き層(図示せず)を設けたものであ
ってよく、或いは下引き層を設けなくでも良い。また支
持体にコロナ放電処理を施してもよい。
磁性層2には、上記した磁性粉、結合剤以外にも、潤滑
剤として、脂肪酸及び/又は脂肪酸エステルを含有せし
めることができる。これにより、両者の各特長を発揮さ
せながら、単独使用の場合に生ずる欠陥を相殺し、潤滑
効果を向上させ、静止画像耐久性、走行安定性、S/N
比等を高めることができる。この場合、脂肪酸の添加量
は、磁性粉100重量部に対して0.2〜10重量部が
よく、0.5〜8,0重量部が更によい。この範囲を外
れて脂肪酸が少なくなると磁性粉の分散性が低下し、媒
体の走行性も低下し易く、また多くなると脂肪酸がしみ
出したり、出力低下が生じ易くなる。また、脂肪酸エス
テルの添力μ量は、磁性粉100重量部に対して0.1
−10重量部がよ<、0.2〜8.5重量部か更によい
。この範囲を外れてエステルが少なくなると走行性改善
の効果が乏しく、また多くなるとエステルがしみ出した
り、出力低下が生じ易くなる。
また、上記の効果をより良好に奏するうえで、脂肪酸と
脂肪酸エステルの重量比率は脂肪酸/脂肪酸エステル−
10/ 90〜90/ 10が好ましい。なお脂肪酸に
は分散作用的効果もあり、脂肪酸の使用によって別の低
分子量の分散剤の使用量を低減させ、その分だけ磁気記
録媒体のヤング率を向上せしめることもできると考えら
れる。
脂肪酸は一塩基性であっても二塩基性であってもよい。
炭素原子数6〜30、更には12〜22の脂肪酸が好ま
しい。脂肪酸を例示すると以下の通りである。
(1)カプロン酸 (2)カプリル酸 (3)カプリン酸 (4)ラウリン酸 (5)ミリスチン酸 (6)パルミチン酸 (7)ステアリン酸 (8)イソステアリン酸 (9)リルン酸 (10)リノール酸 (II)オレイン酸 (12)エライジン酸 (13)ベヘン酸 (14)マロン酸 (15)琥珀酸 (16)マレイン酸 (17)グルタル酸 (18)アジピン酸 (19)ピメリン酸 (20)アゼライン酸 (21)セバンン酸 (22) 1.12−ドデカンジカルボン酸(23)オ
クタンジカルボン酸 上記のB脂肪酸エステルの例は次の通りである。
(1)オレイルオレート (2)オレイルステアレート (3)インセナルステアレート (4)ジオレイシフ1手−ト (5)ブチルステアレート (I2) ブチルパルミテート ブチルミリステート オクチルミリステート オクチルパルミテート アミルステアレート アミルパルミテート イソブチルオレエート ステアリルステアレート ラウリルオレート オクチルオレート インブチルオレート エチルオレート イントリデシルオレート 2−エチルへキシルステアレート 2−エチルヘキシルミリステート エチルステアレート 2−エチルへキシルパルミテート イソプロビルパルミテート イソプロピルミリステート ブチルラウレート (26)セチル−2−エチルへキサレート(27)ジオ
レイルアジペート (28)ジエチルアジペート (29)ジイソブチルアジペート (30)ジイソデシルアジペート また、上述した脂肪酸、脂肪酸エステル以外にも、他の
潤滑剤(例えばシリコーンオイル、カルボン酸変性、エ
ステル変性であってもよい)、グラファイト、弗化カー
ボン、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、脂肪酸
アミド、α−オレフィンオキサイド等)等を磁性層に添
加してよい。
また、非磁性研磨剤粒子も磁性層に添加可能である。こ
れには、例えば、a−アルミナ、酸化クロム、酸化チタ
ン、qp化鉄、酸化珪素、窒化珪素、炭化珪素、耐化ジ
ル四ニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネンウ
ム、窒化硼素等が使用される。この研磨材の平均粒子径
は0.6μm以下がよい。
また、モース硬度は5以上であるのが好ましい。
また、磁性層1こ4更に、グラファイト等の帯電防止剤
、粉レシチン、燐酸エステル等の分散−剤、を添加する
ことができる。そして、更に、カーボンブラックも併用
することもできる。
また、バックコート層中に含有せしめる非磁性粒子は、
平均粒径をlO〜1000m+μの範囲内とするとより
好ましい。上記範囲内であれば非磁性粒子が細かくなり
すぎることもなく、添加効果が良好だからである。
非磁性粒子としては、酸化珪素、酸化チタン、酸化アル
ミニウム、酸化クロム、炭化珪素、炭化カルシウム、酸
化亜鉛、α−F ego 3.タルク、カオリン、硫酸
カルシウム、窒化硼素、弗化亜鉛、二酸化モリブデン、
炭化カルシウム、硫厳バリウム等からなるものが亭げら
れる。また、その他にも、有機粉末、例えばベンゾグア
ナミン系樹脂、メラミン系樹脂、フタロシアニン系顔料
等も使用可能であり、有II!粉末と前記の熱槽粉末と
も併用することもできる。
更に、上述の非磁性粒子と共にカーボンブラックを併用
することがより好ましい。これにより媒体の走行性を更
に安定せしめ、前記した非磁性粒子の作用と相まって媒
体の耐久性を更に向上せしめることか可能である。
磁性層の膜厚は、高S/N比を実現させるためには薄い
方が好ましく、走行性、スチル耐久性の面からは厚い方
が好ましい。故に、6.0〜1.0μmが好ましく、5
.0〜1.0μmとすると更に好ましい。
磁性層の表面粗さは、平均表面粗さRaで0.005〜
0.020μmとするのが好ましい。これにより走行性
も低下せず、S/N比も向上させられる。
また、支持体としては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステル
類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロース
トリアセテート、セルロースダイアセテート等のセルロ
ース誘導体、ポリアミド、ポリカーボネートなどのプラ
スチックが挙げられるが、Cu、 A J 2 n等の
金属、ガラス、窒化硼素、Siカーバイド、サラミツタ
なども使用できる。
これらの支持体の厚み1まフィルム、シート状の場合は
約3〜100μm程度、好しくは5〜50μmであり、
ディスク、カード状の場合は30μIOA−10mm程
度であり、ドラム状の場合は円筒状で用いられ、使用す
るレコーダに応じてその型は決められる。
上記支持体とバックコート層或は磁性層の中間には接着
性を向上させる中間層を設けても良い。
支持体上に上記層を形成するための塗布方法としては、
エアナイフコート、ブレードコート、エアナイフコート
、スクイズコート、含浸コート、リバースロールコート
、トランス770−ルコート、グラビアコート、キスコ
ート、キャストコート、スプレィコート等が利用できる
がこれらに限らない。
〔実施例〕
本発明を実施例を用いて具体的に説明する。実施例1〜
6及び比較例(1)〜(3) 表−1に示す処方組成物をサンドミルに仕込み分散させ
た後、この磁性塗料を1μmフィルタで濾過、多官能イ
ソシアネート5部を添加し、支持体上に乾燥厚み4μm
に塗布し、塗膜が未乾燥の内に3000ガウスの磁石で
磁場配向処理を行い乾燥した。その後スーパカレンダを
施した。
しかる後、次の組成のBC層用塗料を磁性層の反対側の
面に乾燥厚さ0.8μmになるよう塗布した。
カーボンブラック            40部硫酸
バリウム              10部ニトロセ
ルロース             25部N−230
1(日本ポリウレタン製)25部コロネートL(// 
    )    10部シクロへキサノン     
       400部メチルエチルケ1−ン    
       250部トルエン          
         250部このようにして所定厚さの
磁性層、BC層を有する幅広の磁性フィルムを得、これ
を巻き取った。
得られたパルクロナルを熱処理し磁性層を充分硬化させ
た後、このフィルムを1/2インチ幅に断裁し、表1に
示す各ビデオテープとした。但し、表1に示す数値は重
量部を表す。(層構成第1図参照) 尚表1中の磁性体及び結着剤は下記の通りである。
*) 110°C1 1hrの減量として求めた。
4′−十余)白 表2に明かなように本発明に係る分子内塩(ベタイン型
)ポリウレタン樹脂を用いた試料は変性ポリウレタンA
、Bを用いた比較試料(1)〜(3)に比較して、電磁
特性(RF比出力ルミS/N。
クロマS/N、角形比)、スチル耐久性にすぐれ、加え
て200バス以後も出力変動幅も小さく、ヘッドの汚れ
も少い。
特性の評価方法 (1)  角型比: VSMを使用しく測定磁場10KOe)、残留磁束密度
(Br)と飽和磁束密度(Bm)との比(Bm/Br)
を測定した。
(2)RF比出力: 100%ホワイト信号における再生時の出力を基準テー
プをOdBとしてその比較において求めた。
(3)  ル ミ − S/N   :ノイズメータ 
(シバツク社製)を使用し、基準テープ [コニカ(株
)製1と試料テープとの比較において、100%ホワイ
ト信号における試料のS/Nの差を求めた。
(4)クロマ−5/N  : ノイズメータ (シバツク社製)を使用し、基準テープ
[コニカ(株)製]との比較において、クロマ信号にお
ける試料のS/Nの差を求めた。
(5) ビデオ走行性 。
市販のビデ才力セントデツキ (VHSタイプ)を使用
し、40℃、80%RHで200パスの走行テストを行
ない、RF低下をみた。
(6)汚れ: 走行性評価後、デツキのヘッドの汚れ具合を評価した。
A・・・汚れは全くないか、あっても確認が困難。
B・・・汚れは多少あるが問題ない程度。
C・・・汚れがかなり多い。
(7)スチル耐久性ニ スチルモードで再生を行ない、画面に著しい欠陥が生ず
るまでの時間(分)(測定機:松下電器KK製N V 
−6600型)。
【図面の簡単な説明】
第1図は磁気記録媒体の例を示す部分拡大断面図である
。第2図は更にオーバコート層を設けた例である。 1−−−−一非磁性支持体 2−−−−一磁性層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)磁性粉と結合剤とを含有する磁気記録媒体におい
    て、該結合剤として、陰性官能基が分子内塩を形成して
    いるポリウレタンと、スルホ基、ホスホ基、カルボキシ
    ル基のいづれかを酸もしくはアルカリ金属塩の形で少な
    くとも1つ含有する塩ビ系樹脂とが含有されていること
    を特徴とする磁気記録媒体。
  2. (2)前記分子内塩がベタインである請求項1に記載の
    磁気記録媒体。
  3. (3)塩ビ系樹脂がエポキシ基を有する請求項1又は2
    記載の磁気記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02113424A (ja) * 1988-10-21 1990-04-25 Konica Corp 磁気記録媒体

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