JPH02107396A - 汚水浄化槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 この発明は汚水浄化槽に関する。

〔従来の技術〕

従来、汚水浄化槽として第３図に示すように、一つの槽
へをいくつかの仕切壁Ｂ、・・・Ｂ４で仕切り、例えば
沈殿分離槽第１室又は嫌気濾床槽第１室Ａ１、沈殿分離
槽第２室又は嫌気濾床槽第２室Ａ２、接触ばっき槽Ａ１
、沈殿槽Ａ、および消毒槽Ａｓとし、被処理汚水Ｗを流
入口Ａ６より供給し各種Ａ、〜Δ、へと被処理汚水Ｗを
順次移流させ最後に流出口Ａ、より排出させて浄化処理
を行なうものが公知である。

〔従来技術の問題点〕

上記汚水浄化槽において、各処理槽Ａ１〜Ａ。

等には、汚水処理を行う微生物を育成し、かつ、これら
と汚水との接触面積を増加させるための例えば波板状、
ハニカム状又はネット状等の接触材Ｃ・・・Ｃが配置さ
れるが、この接触材Ｃ・・・Ｃとして汚水中に粒状の接
触材を多数浮遊させる、いわゆる流動床を用いた場合、
処理槽Ａ　＋　””　Ａ　３は断面方形状をなすため、
槽下底部の四隅部分に被処理水の滞留するコア滞が生じ
、接触材及び汚水の流動性が悪くなりスカム発生などの
不都合を生しることがある。

従って、上記方式の汚水浄化槽においては汚水処理効率
の高い流動床を採用するのには技術的に無理が有り、処
理効率を高める上で一つの弊害となる欠点があった。

もっとも、上記コア滞を無くし流動床を用いた汚水浄化
槽として例えば特開昭６２−３３５９４号に見られるよ
うに槽内に上下方向の流れを強制的に生じせしめる手段
が開示されているが、この場合、流動床槽全体を竪円筒
状で下部逆円錐状ないしは、横円筒状で下部傾斜板を付
けた形状とする必要があり、第３図に示した方式の浄化
槽については採用が困難であり、採用した場合下部傾斜
板等により容積効率が悪くなる問題がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

この発明は上記問題点に鑑み、一つの槽内を多槽に仕切
った浄化槽における処理槽中に、コア滞を生じることな
（流動床槽を配設可能とし、汚水浄化槽の処理効率を高
めることを目的としてなされたものである。

〔課題を解決するに至った技術〕

即ち、この発明の汚水浄化槽は、一つの槽内をいくつか
の仕切壁で仕切り、各種へ被処理汚水を順次移流させて
いく汚水浄化槽において、仕切壁で仕切られた槽のうち
、隣接する二つの槽が嫌気性処理槽と流動床槽とされ、
該二つの槽間の仕切壁が流動床槽より嫌気性処理槽へと
傾斜した仕切壁とされ、かつ、底部がホッパ状に狭まる
流動床槽底部に散気管を配設したことを特徴とするもの
である。

なお、上記において嫌気性処理槽とは、嫌気濾床槽又は
沈殿分離槽等、処理汚水を静置安定した状態下で処理す
る槽を意味する。

〔実施例］ 次に、この発明の詳細な説明する。

第１図はこの発明の実施例の断面図、第２図はこの発明
の他の実施例の断面図である。

この発明の汚水浄化槽１は、一つの槽ビをいくつかの槽
、例えば沈殿分離及び嫌気濾床槽第１室ＩＡ、ＩＩ！気
濾床槽第２室］　Ｂ、流動床槽ＩＣ１接触ばっ気槽ＩＤ
及び沈殿槽ＩＥなどに各仕切壁２Ａ・・・２Ｄで仕切ら
れ、この仕切壁２Ａ・・・２Ｄのうち、隣接する嫌気濾
床槽第２室ＩＢと流動床槽ＩＣとの間を仕切る仕切壁２
Ｂが、嫌気濾床槽第２室ＩＢ方向へ傾斜した仕切壁とさ
れ、ホッパ状に狭まる流動床槽ＩＣ底部ＩＣ°に散気管
３を配設して構成されている。

上記実施例においζ、図中４Ａは、嫌気濾床槽第１室Ｉ
Ａ内に置かれた固定式濾材、４Ｂは嫌気濾床槽第２室Ｉ
Ｂ内に置かれた固定式濾材、４ｃは）１【動床槽ｌＣ内
に投入した粒状固定化担体、４Ｄは接触ばっ気槽ＩＤ内
におかれた接触材、５は接触ばっ気槽ＩＤ内に散気を行
なう散気管を示す。

上記実施例として、流動床槽ＩＣ内には、汚水Ｗの流動
を制御すると同時に粒状担体４Ｃのオーバフローを防止
するため、第２図に示すようにガイド板５、バッフル６
．６及び整流板７．７を設けても良い。

さらに、上記実施例として嫌気性処理室として嫌気濾床
槽第２室の場合を示したが、処理汚水を静置安定した状
態下で処理する槽であれば同様に実施でき、例えば嫌気
濾床槽第１室、嫌気濾床槽第２室に代え沈殿分離室とし
ても同様に実施できる。

〔作用） この発明において、被処理汚水Ｗは従来の汚水浄化槽と
同様流入口ＩＦより供給され、各仕切り壁２Ａ、２Ｂ・
・・を順次溢流し浄化処理されていくが、嫌気濾床槽１
１３は下方が広がる形状とされているため汚泥が沈殿し
易く、浮遊物質や汚泥を次の流動床槽ＩＧへ移流するの
を防止する。

次に嫌気濾床槽ＩＢより流動床槽ｉｃ内へ汚水Ｗが移流
したとき、流動床槽ｌＣは仕切壁２Ｂの傾斜により下方
が狭まるホッパ状とされ、かつ下底部の散気管５よりの
気泡により循環流が生していることよりコア帯を生じる
ことなく汚水循環流が生じ、粒状の担体４Ｃも共に循環
して効率の良い汚水処理を行う。

また、この時流動床槽ＩＣ内では矢印Ｐで示すように汚
水水面付近では嫌気濾床槽ＩＢ力方向向かう流れとなる
ため、嫌気濾床槽ＩＢより流動床槽ｔｃへの浮遊物質や
汚泥の移流がさらに防止される。

また、第２図に示すように、流動床槽ＩＣ内にガイド板
５、パンフルロ、６及び整流板７．７を設けた場合、流
入汚水Ｗはガイド板５に沿って流動床槽ＩＣ下方へと案
内されるため、−時的な汚水供給量の増加に伴う好気濾
床槽Ｉ　Ｉ）への汚水移流の短絡が防止されるとともに
整流板７．７によって一定した循環流が得られ、またバ
ッフル６．６によって粒状担体４Ｃの接触ばっ気槽ＩＤ
への移流も防止される。

〔効果〕

この発明は以上説明したように、仕切り壁で多槽に内部
を仕切った汚水浄化槽であっても、コア帯を生しること
なく循環流を生しさせる槽を組み込むことが可能となる
ので流動床槽を容易に採用することが出来、一つの槽内
を仕切り壁で仕切ったｌη水浄化槽の浄化処理効率を著
しく高めることができるのである。

また、この発明のｌη水浄化槽は仕切り壁を傾斜させて
取り付ければ良いので実施も容易であるなど種々の効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例の断面図、第２図はこの発明
の他の実施例の断面図、第３図は従来例Ｔｌ１ｆ） γ３団 ７２団 ！：；５丞伊化槽 １′二　、増 ｔ１３：ｖｉ邂澹ｊ膚 ＩＣ４凌■祷 ２Ｂニイナｒｕ）３！ ３　　：　１欠Ｒ１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）一つの槽内をいくつかの仕切壁で仕切り、各槽へ
   被処理汚水を順次移流させていく汚水浄化槽において、
   仕切壁で仕切られた槽のうち、隣接する二つの槽が嫌気
   性処理槽と流動床槽とされ、該二つの槽間の仕切壁が流
   動床槽より嫌気性処理槽へと傾斜した仕切壁とされ、か
   つ、底部がホッパ状に狭まる流動床槽底部に散気管を配
   設したことを特徴とする汚水浄化槽。