JPH0210549Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は電子機器の状態変化を表示する表示盤
に関し、特に電話交換機に使用する局線表示盤の
ハウジングの構造に適するものである。

（従来技術） 従来の局線表示盤は、第１図に示すように板金
による箱形のハウジング１を形成している。発光
表示部２にはLED、ランプ等を用いて、局線番
号部３に発着信があつたことを知らせるものであ
る。

また、第２図に示すような外観のハウジングを
実現しようとする場合は、板金による技術では得
られないため、ハウジングの一部にアルミ押出材
料を用いていた。

従つて、局線表示盤の大きさは、使用する回線
数により固定化されたハウジングが必要とされ
（第１図、第２図はともに４回線利用）、回線数対
応に必要なだけの種類の局線表示盤が必要となつ
ていた。

さらに、一度設置した局線表示盤に局線増設等
の変更が生じた場合、例えば、初めに４回線用の
局線表示盤を用いていて２回線の増設の場合は、
４回線用の局線表示盤を用意しなければならず、
２回線分の無駄が生じることになる。

（考案の目的） 本考案の目的は、前記従来の欠点を解決するこ
とにあり、必要とされる増設回線単位に積み上げ
可能な構造とした表示盤を提供することにある。

（考案の構成） 本考案は、電子機器の状態変化を表示する表示
盤において、同一形状のものを複数積重ねて連結
可能な断面コ字状の少なくとも一つの表示部と、
前記表示部のコ字状の縁辺に重なり合つて連結す
る上蓋部及び下蓋部とから成り、一面を開口した
箱状に形成したことを特徴とした表示盤である。

（実施例） 実施例について、図面を参照して詳細に説明す
る。

第３図は、本考案の一実施例を示す組立図であ
る。３１は下蓋部、３２は表示部、３３は上蓋部
であり、これらはモールド成形により作られてい
る。表示部３２は断面コ字形状をしており、下部
の縁辺にはツメＡ（第４図ａ）が形成され、上部
の縁辺にはツメ受けａ（第４図ｂ）が形成されて
いる。また、下蓋部３１は底面を有し、前記表示
部３２のコ字状の縁辺に重なり合うようになつて
おり、重なり合う縁辺には前記表示部３２のツメ
Ａと係合するツメ受けａが形成されている。上蓋
部３１は、上面を有し、下蓋部３１と同様に表示
部３２と重なり合うようになつている。そして表
示部３２のツメ受ａと係合するツメＡが形成され
ている。ツメＡとツメ受ａとの係合状態を第４図
ｃに示す。

４回線用の局線表示盤を構成するには、下蓋部
３１に表示部３２−１を連結させ、さらに表示部
３２−１の上に表示部３２−２〜３２−４を順
次、ツメＡとツメ受ａとを係合することによつて
連結させながら積み重ね、表示部３２−４の上に
上蓋部３３を連結する。

このようにして、組立てられた４回線用の局線
表示盤カバーに、必要なLED、回路パツケージ、
その他電気部品（図示しない）を実装することに
より局線表示盤を実現することができる。

（考案の効果） 本考案によれば、表示部、上蓋部、下蓋部の三
種類の部材を予め用意しておくだけでよく、部材
の管理を極めて簡単に行なえ、組立ては簡単に行
なうことができ、途中からの回線増設にも効率よ
く簡単に対処することができる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の表示盤を示す外観斜視
図、第３図は本考案の一実施例を示す組立斜視
図、第４図はツメとツメ受との関連を示す図であ
る。 ３１……下蓋部、３２−１，３２−２，３２−
３，３２−４……表示部、３３……上蓋部、Ａ…
…ツメ、ａ……ツメ受。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 電子機器の状態変化を表示する表示盤におい
   て、 同一形状の表示部の縁辺上部および下部につめ
   とつめ受けとを設け、つめとつめ受けを相互に嵌
   合させることにより表示部を複数個積重ねて連結
   可能な断面コ字状の少なくとも１つの表示部と、 前記表示部のコ字状縁辺のつめとつめ受けに嵌
   合して連結する上蓋部及び下蓋部とから成り、 一面を開口した箱状に形成したことを特徴とし
   た表示盤。